JPH0412975Y2 - - Google Patents

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JPH0412975Y2
JPH0412975Y2 JP1990122767U JP12276790U JPH0412975Y2 JP H0412975 Y2 JPH0412975 Y2 JP H0412975Y2 JP 1990122767 U JP1990122767 U JP 1990122767U JP 12276790 U JP12276790 U JP 12276790U JP H0412975 Y2 JPH0412975 Y2 JP H0412975Y2
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air
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、寝たきり患者を看護者の労力に依存
することなく該患者の尻部等を大きく持ち上げて
おむつやねまきの交換等を容易に行えるようにし
た患者の姿勢変換用具に関するものである。
(従来の技術) 寝たきり老人や重度心身障害者・(以下、寝た
きり患者という)に対する用便時の便器の挿入、
あるいはおむつの交換やねまきの取替え、さらに
は就寝姿勢の変換などの看護作業を行うために
は、寝たきり患者をベツドから持ち上げることを
必要とする。そして、この作業には多大な労力を
要して看護者一人では困難であり、数人の看護者
の強力を必要としているのが実情であつて、病院
はもとより寝たきり患者と同居している家庭にお
いても所望時に患者の必要な部分を簡便に持ち上
げることができる用具が強く要望されている。
このため、例えば、実開昭57−176218号公報に
記載されているように、ゴム製の空気袋を患者と
ベツドとの間に介在させて該空気袋に空気を圧入
することにより、患者を持ち上げるように構成し
た用具が開発された。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記のような空気袋によれば、
伸縮性が極めて大きいゴム性よりなるので、空気
を供給して空気袋を膨らませると、空気袋に荷重
が掛かつていない場合には、所望形状に膨張させ
ることができるが、空気袋上に患者の体重が掛か
つていると、その身体の載置部が圧縮した状態で
患者の側方に空気袋の両側部が変形膨張すること
になつて患者を持ち上げることはできないもので
あり、実際上は使用に適さないものである。
さらに、患者とベツド間に空気袋を偏平状態で
配設したのち、空気袋の位置を変更したい場合や
使用後に空気袋を除去したい場合には、患者の側
部から突出している空気袋の端部を引つ張つても
患者の体重が掛かつているために、空気袋が伸び
るだけでその位置変更や抜き取りが困難である等
の問題点を有しているものである。
本考案はこのような問題点を全面的に解消し得
る寝たきり患者の姿勢変換用具の提供を目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の患者の姿
勢変換用具は、内面に非通気層6を設けている帆
布等の低伸度で高強度の矩形状織物地5,5を2
枚、互いに重ね合わせてその四方周縁のみを接合
シール8することにより全体的に膨張可能な空気
袋3を形成し、この空気袋3の適所に給気口2を
設けていると共に前記接合シール8のコーナー部
9,9に鳩目孔10,10を設け、この鳩目孔1
0,10に適宜長さの紐11を取付けてなる構造
を有するものである。
(作用) 未給気の偏平状態の空気袋3を就寝状態の患者
とベツドとの間に挿入介装したのち、該空気袋3
の給気口2に空気ポンプ側から空気を圧送する
と、空気袋3が徐々に膨張する。
この際、空気袋3は帆布等の低伸度の織物地
5,5よりなるので、内部に供給される空気圧に
よつて、まず、患者の体重が掛かつていない空気
袋3の両側部が膨張し、その両側部内の空気圧が
一定以上に達すると、該部分の膨張が低伸度の織
物地によつて阻止されるからその膨張圧が患者を
上載させている袋部分に伝達されて該部分が膨張
し始め、空気袋3内に連続的に圧入される空気圧
によつて患者の腰部等が所望の高さまで持ち上げ
られるものである。
この状態を保持して、この間におむつ等の交換
を行い、しかるのち、給気口2を開放して空気袋
3内の空気を排除すると、該空気袋3は元の偏平
形状になる。
次いで、空気袋3のコーナー部9に取付けてい
る紐11を引つ張ると、患者とベツド間から該空
気袋3を容易に取り出すことができるものであ
り、又、上記のように偏平状態の空気袋3を患者
とベツド間に介在させたのちにおいても、この紐
11を操作することによつて空気袋3を所定位置
に変更調整が可能となるものである。
(実施例) 本考案の実施例を図面について説明すると、空
気袋3は、少なくとも人体(40Kg程度以上)を持
ち上げるに必要な強度と材質を有し、第2図及び
第3図に示しているように、繊維素材、例えば帆
布のような低伸度の高強度の織物地5の裏面に合
成樹脂またはゴムによる非通気層6が形成された
可撓性の矩形状シート7,7を2枚、互いに重ね
合わせてその四方周縁のみを接合シール8するこ
とにより全体的に膨張可能な袋体に形成されてい
るもので、その一側部に開閉可能な逆止機能を備
えた給気口2が設けられてあり、さらに、接合コ
ーナー部9,9に鳩目孔10,10が穿設されて
ある。
さらに、この鳩目孔10,10に、第4図に示
すように適宜の紐11を挿通状態で取付けてあ
る。
なお、空気袋3を構成する前記非通気性の矩形
状シート7,7としては、低伸度の合成樹脂製シ
ートを使用してもよく、このシートを2枚、重ね
合わせてその周縁を溶着または接着するようにな
すと製作加工が簡単容易となり、更に、2枚の塩
化ビニールシートの間に補強繊維を介在させてな
るシートを使用すれば、ピンホールによる空気漏
れがなくなり、かつ耐久性があつて好ましい。
上記した空気袋3の膨張時における断面形状に
ついては、特に限定を要するものではないが、第
4図に示すように、略円形または楕円形の枕形状
を呈することが好都合であり、その大きさとして
は横幅寸法Dが約10〜15cm、長さ寸法Lが約40〜
60cm程度が実用的である。
この空気袋3内に空気を圧送するための用具と
しては、第1図に示すように、既に市販されてい
る足踏式エヤーポンプ4が適し、該ポンプ4と空
気袋3の給気口2とをフレキシブルチユーブ12
で連結、連通させて使用する。
以上のように構成した実施例における用具の使
用態様を説明すると、例えば、寝たきり患者Aの
あむつの交換を行うに際し、まず、就寝状態の患
者Aの腰部とベツド1の上面との間に空気袋3を
未給気の偏平状態で挿入、介装させる。
この介装後、空気袋3の配設位置がずれたりし
ている場合には、空気袋3のコーナー部9に取付
けている紐11を外部から操作することによつて
空気袋3を所定位置に変更調整する。
次いで空気袋3の給気口2とエヤーポンプ4と
をフレキシブルチユーブ12で連結したのち、エ
ヤーポンプ4を操作して空気袋3内に空気を圧送
すると、空気袋3は帆布等の低伸度の織物地5,
5よりなるので、内部に供給される空気圧によつ
て、まず、患者の体重が掛かつていない空気袋3
の部分が膨張し、その部分の内部圧が一定以上に
達すると、該部分の膨張が低伸度の織物地によつ
て阻止されるからその膨張圧が患者を上載させて
いる袋部分に伝達されて該部分が膨張し始め、空
気袋3内に連続的に圧入される空気圧によつて患
者の腰部等が所望の高さまで持ち上げられるもの
である。
この状態を保持して、この間におむつ等の交換
を行い、しかるのち、給気口2を開放して空気袋
3内の空気を排除すると、該空気袋3は元の偏平
形状になり、次いで、空気袋3のコーナー部9に
取付けている紐11を引つ張ると、患者とベツド
間から該空気袋3を容易に取り出すことができる
ものである。
なお、空気袋3は、患者によつて常時偏平状態
にして敷設しておき、必要時に空気を圧入して膨
張させるようにしてもよい。
又、患者Aの就寝姿勢を傾けたりする場合に
は、空気袋3を縦方向となして患者Aの右側もし
くは左側に挿入し、上記同様に空気袋3を膨張さ
せる。この場合、空気袋3が徐々に膨れ上がるに
従つて身体から抜け出る虞れがあるので、空気袋
3の底面、更に身体の接触部に滑り止め材を付設
するか、或いは、空気袋3に滑りの少ない表面素
材を付設すればよい。
(考案の効果) 以上のように本考案の患者の姿勢変換用具によ
れば、内面に非通気層6を設けている帆布等の低
伸度で高強度の矩形状織物地5,5を2枚、互い
に重ね合わせてその四方周縁のみを接合シール8
することにより、全体的に膨張可能な空気袋3を
形成し、この空気袋3の適所に給気口2を設けて
いると共に前記接合シール8のコーナー部9,9
に鳩目孔10,10を設け、この鳩目孔10,1
0に適宜長さの紐11を取付けてなる構造を有す
るものであるから、寝たきり患者の所望の個所に
空気袋3を偏平状態に介装させたのち、該空気袋
3に空気を圧入することによつて患者の所望個所
を簡単に持ち上げたり転向させた状態を保持する
ことができ、その状態で患者のおむつや寝間着の
交換等が一人の看護者の僅かな労力によつて容易
に行えるものである。
又、空気袋3のコーナー部9に紐11を取付け
ているので、患者とベツド間に空気袋3を介在さ
せたのちにおいて、その空気袋3の敷設位置がず
れたり或いは変更したい場合には、上記紐11を
操作することによつて患者の体重が掛かつている
にも拘わらず、空気袋3を所定位置に簡単に変更
調整が可能となるものである。
さらに、空気袋3を帆布等の低伸度の織物地
5,5よりなり、且つその周縁部のみが接合シー
ルされて全体的に膨張可能な袋体となつているの
で、内部に供給される空気圧によつて、まず、患
者の体重が掛かつていない空気袋3の両側部が膨
張し、その両側部内の空気圧が一定以上に達する
と、該部分の膨張が低伸度の織物地によつて阻止
されるからその膨張圧を患者の荷重が掛かつてい
る袋部分に作用させることができて袋全体を所望
形状に大きく膨張させることができるものであ
り、従つて、患者の所望部分をおむつ等の交換可
能な高さまで確実に持ち上げることができて、そ
のおむつ交換等の作業が円滑に行えるものであ
る。
又、給気口2を開放して空気袋3内の空気を排
除すると、該空気袋3は元の偏平形状になり、こ
の状態で空気袋3のコーナー部9に取付けている
紐11を引つ張ると、患者とベツド間から該空気
袋3を容易に取り出すことができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
その使用状態を示す簡略側面図、第2図は空気袋
の斜視図、第3図は空気袋の断面図、第4図は空
気袋の斜視図、第5図は本考案の別な使用状態を
示す簡略断面図である。 1……ベツド、2……給気口、3……空気袋、
5,5……織物地、6……非通気層、8……接合
シール、9……コーナー部、10……鳩目孔、1
1……紐。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内面に非通気層6を設けている帆布等の低伸度
    で高強度の矩形状織物地5,5を2枚、重ね合わ
    せてその四方周縁のみを接合シール8することに
    より全体的に膨張可能な空気袋3を形成し、この
    空気袋3の適所に給気口2を設けると共に前記接
    合シール8のコーナー部9,9に鳩目孔10,1
    0を設けて該鳩目孔10,10に適宜長さの紐1
    1を取付けてなる寝たきり患者の姿勢変換用具。
JP1990122767U 1990-11-21 1990-11-21 Expired JPH0412975Y2 (ja)

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JP1990122767U JPH0412975Y2 (ja) 1990-11-21 1990-11-21

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JPH0375730U JPH0375730U (ja) 1991-07-30
JPH0412975Y2 true JPH0412975Y2 (ja) 1992-03-27

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ID=31670762

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268877A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Motoshi Yoshida 尻枕

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