JPH04126658U - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH04126658U
JPH04126658U JP4238891U JP4238891U JPH04126658U JP H04126658 U JPH04126658 U JP H04126658U JP 4238891 U JP4238891 U JP 4238891U JP 4238891 U JP4238891 U JP 4238891U JP H04126658 U JPH04126658 U JP H04126658U
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JP
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circuit
tripping
trip coil
trip
bimetal
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Application number
JP4238891U
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Inventor
雅彦 中山
Original Assignee
河村電器産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 漏電引外し装置のトリップコイルを利用し瞬
時引外し特性を得て、高遮断容量の熱動−電磁式回路遮
断器を小形かつ簡単に構成する。 【構成】 主回路に過電流が流れると、バイメタル12
が湾曲され、係合板8及びトリップバー9が作動され、
可動接触子4が固定接触子3から解離されて電路が遮断
される。漏電時には、零相変流器の検出信号に応答して
トリップコイル6が励磁され、バイメタル12と共通の
引外し機構及び電路遮断機構が作動されて電路が遮断さ
れる。また、主回路に大電流が流れたときには、トリッ
プコイル6に巻き付けられた電気用軟銅線14によりト
リップコイル6が励磁され、その励磁力により引外し機
構が作動され、電路遮断機構を介して電路が瞬時に遮断
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は回路遮断器、特に、過電流引外し装置及び漏電引外し装置を兼備し た回路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回路遮断器の過電流引外し装置として、従来、図4に示す熱動式のもの、図5 に示す熱動−電磁式のもの、図6及び図7に示す完全電磁式のもの、及び、図8 に示す電子式のものが知られている。
【0003】 熱動式の過電流引外し装置は、バイメタル31により係合板32、トリップバ ー33等からなる引外し機構を動作させて電路遮断機構(図示略)を駆動するよ うに構成されている。これによれば、構造が小型かつ簡単で、小定格電流、低遮 断容量の回路遮断器に適しているが、電流の大きさに比例するバイメタル31の 湾曲スピードにより主回路遮断スピードが決定されるため、短絡遮断性能の点で 大電流の大きさに限界があった。
【0004】 熱動−電磁式の過電流引外し装置は、前記熱動式過電流引外し装置に定格電流 の800%程度以上の大電流が流れたときに動作する電磁式の引外し機構を付加 したもので、大電流が流れた際に発生する磁界により可動鉄心34を固定鉄心3 5に吸引して、係合板32及びトリップバー33を介し電路遮断機構を駆動する ように構成されている。これによれば、熱動動作時の時延引外し特性に加え、電 磁動作時の瞬時引外し特性を持つので、大電流が流れたときの短絡遮断性能は向 上するが、構造が複雑なため、設置スペースが限られた小形の回路遮断器には不 向きであった。
【0005】 完全電磁式の過電流引外し装置においては、コイル36に過電流が流れると、 図6に示すように、発生した磁界によりオイルダッシュポット37内のプランジ ャー38が固定鉄心39に吸引され、磁気抵抗が減少して可動鉄心40が固定鉄 心39に吸引される。また、大電流が流れた場合は、図7に示すように、プラン ジャー38の動きを待たずに、可動鉄心40が固定鉄心39に瞬時に吸引される 。これによると、時延引外し特性及び瞬時引外し特性を兼備するが、部品点数が 多く、加工コストが高くつくという問題点があった。
【0006】 電子式の過電流引外し装置は、変流器41と電流検出回路42との組合わせに より出力電流の大きさを検出し、時限回路43によりトリガー回路44を介して トリップコイル45を動作させるように構成されている。これによると、各極に 変流器41を設ける必要があるなどコストアップを招き、スペースの点でも不利 であった。
【0007】 上記した各種の過電流引外し装置に漏電引外し装置を付加することによって漏 電遮断器が構成されるが、従来の漏電遮断器として、例えば、図10及び図11 に示すように、熱動式の過電流引外し装置を備えたものが知られている。図にお いて、1は遮断器のモールドケース、2は電源端子、3は固定接触子、4は可動 接触子、5は負荷端子である。6は漏電引外し用のトリップコイル、7は可動板 、8は係合板、9はトリップバーである。10はハンドル、11はテストボタン 、12はバイメタルである。13は漏電を検出する零相変流器、14は主回路の 電気用軟銅線である。そして、漏電時には、零相変流器13の出力に基づき電流 検出回路及びスイッチング回路(図示略)を介してトリップコイル6が励磁され 、可動板7、係合板8、トリップバー9を介し0が回動され、可動接触子4が固 定接触子3から離れて電路が遮断されるようになっている。
【0008】 ところが、この漏電遮断器によると、過電流引外し装置が熱動式に構成されて いるので、瞬時引外し機能が得られず、遮断容量も限定される。このため、従来 は、図9に示すように、引外し機構にバイメタル12を囲むコ字形の固定鉄心1 6と、バネ(図示略)によって制御される可動鉄心17とを追加して過電流引外 し装置を熱動−電磁式に構成していた。しかしながら、この場合には、部品点数 が増え、組立工数が増加して製作コストが高くつくばかりでなく、設置スペース を確保するためにハウジング1を大型化しなければならないなどの不具合があっ た。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、この考案の課題は、別部品を追加しなくても容易に瞬時引外し特性が 得られ、構造が小形で簡単な高遮断容量の回路遮断器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案の回路遮断器は、主回路を流れる電流 に応動して湾曲するバイメタルと、漏電検出信号に応答して励磁されるトリップ コイルと、バイメタル及びトリップコイルにより共通に駆動される引外し機構と 、その引外し機構により駆動される電路遮断機構とを具備し、トリップコイルに 主回路の一部の電気用軟銅線を巻き付けて構成される。
【0011】
【作用】
この考案の回路遮断器において、主回路に過電流が流れたときには、バイメタ ルの湾曲に伴い引外し機構が電路遮断機構を駆動して電路を遮断する。漏電時に は、トリップコイルの励磁により引外し機構が電路遮断機構を駆動して電路を遮 断する。また、主回路に大電流が流れたときには、トリップコイルに主回路の一 部の電気用軟銅線が巻き付けられているので、トリップコイルの励磁により引外 し機構が電路遮断機構を駆動して電路を瞬時に遮断する。したがって、別個の部 品を追加することなく、漏電引外し装置のトリップコイルを利用して容易に瞬時 引外し特性が得られ、構造が小形で簡単な高遮断容量の熱動−電磁式回路遮断器 を構成できる。
【0012】
【実施例】
以下、この考案を具体化した実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案 の一実施例による回路遮断器を示す断面図、図2は図1の要部破断平面図、図3 は本考案の別の実施例による回路遮断器を示す断面図である。なお、従来と同一 の部材には各図に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0013】 この実施例の回路遮断器においては、過電流引外し装置がバイメタル12によ り熱動式に構成されている。引外し機構は可動板7、係合板8、トリップバー9 から構成され、過電流引外し装置のバイメタル12と漏電引外し装置のトリップ コイル6とにより共通に駆動される。電路遮断機構はハンドル10、リンク15 等からなり、前記引外し機構により駆動されて固定接触子3から可動接触子4を 解離できるように構成されている。そして、トリップコイル6には主回路の一部 の電気用軟銅線14が巻き付けられ、主回路に大電流が流れたときに、トリップ コイル6が励磁されるようになっている。
【0014】 上記のように構成されたこの実施例の回路遮断器において、主回路に過電流が 流れると、バイメタル12が湾曲され、係合板8及びトリップバー9が作動され て、可動接触子4が固定接触子3から解離され、これによって電路が遮断される 。漏電時には、零相変流器13の検出信号に応答してトリップコイル6が励磁さ れ、バイメタル12と共通の引外し機構及び電路遮断機構が作動されて電路が遮 断される。また、主回路に大電流が流れたときには、トリップコイル6に巻き付 けられた電気用軟銅線14によりトリップコイル6が励磁され、その励磁力によ り引外し機構が作動され、電路遮断機構を介して電路が瞬時に遮断される。した がって、漏電引外し装置のトリップコイル6を利用して瞬時引外し特性が容易に 得られ、従来のように別個の電磁式引外し機構を追加しなくても、高遮断容量の 熱動−電磁式回路遮断器を簡単かつ安価に構成できる。
【0015】 図3の回路遮断器においては、引外し機構がコイルボビン20に挿入したプラ ンジャー21及び圧縮スプリング22を含み、トリップコイル6が励磁されたと きには、プランジャー21が突出して、可動板7を駆動するように構成されてい る。トリップコイル6には、前記実施例と同様、電気用軟銅線14が巻き付けら れている。したがって、この回路遮断器によっても、前記実施例と同等の作用効 果が得られる。その他、この考案は前記各実施例に限定されるものではなく、本 考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して具体化す ることも可能である。
【0016】
【考案の効果】
以上に詳述したように、この考案によれば、トリップコイルに主回路の一部の 電気用軟銅線が巻き付けられているので、別部品を追加しなくても容易に瞬時引 外し特性が得られ、高遮断容量の熱動−電磁式回路遮断器を小形かつ簡単に構成 できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による回路遮断器を示す断面
図である。
【図2】図1の要部破断平面図である。
【図3】本考案の別の実施例による回路遮断器を示す断
面図である。
【図4】従来の熱動式の過電流引外し装置を示す正面図
である。
【図5】従来の熱動−電磁式の過電流引外し装置を示す
正面図である。
【図6】従来の完全電磁式の過電流引外し装置を示す断
面図である。
【図7】図6の過電流引外し装置の別の動作状態を示す
断面図である。
【図8】従来の電子式の過電流引外し装置を示す回路図
である。
【図9】従来の漏電遮断器に設けられる電磁式の引外し
機構を示す斜視図である。
【図10】従来の漏電遮断器を示す断面図である。
【図11】図10の要部破断平面図である。
【符号の説明】
1・・モールドケース、2・・電源端子、3・・固定接
触子、4・・可動接触子、5・・負荷端子、6・・トリ
ップコイル、7・・可動板、8・・係合板、9・・トリ
ップバー、10・・ハンドル、11・・テストボタン、
12・・バイメタル、13・・零相変流器、14・・電
気用軟銅線、15・・リンク、20・・コイルボビン、
21・・プランジャー、22・・圧縮スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主回路を流れる電流に応動して湾曲する
    バイメタルと、漏電検出信号に応答して励磁されるトリ
    ップコイルと、前記バイメタル及びトリップコイルによ
    り共通に駆動される引外し機構と、前記引外し機構によ
    り駆動される電路遮断機構とを具備し、前記トリップコ
    イルに主回路の一部の電気用軟銅線を巻き付けてなるこ
    とを特徴とする回路遮断器。
JP4238891U 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器 Pending JPH04126658U (ja)

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JP4238891U JPH04126658U (ja) 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器

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