JPH04126410U - 船舶衛星通信用アンテナマウント - Google Patents

船舶衛星通信用アンテナマウント

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JPH04126410U
JPH04126410U JP3147691U JP3147691U JPH04126410U JP H04126410 U JPH04126410 U JP H04126410U JP 3147691 U JP3147691 U JP 3147691U JP 3147691 U JP3147691 U JP 3147691U JP H04126410 U JPH04126410 U JP H04126410U
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JP
Japan
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antenna
mount
frame
around
axis
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Application number
JP3147691U
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English (en)
Inventor
一歩 塚本
Original Assignee
日本無線株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】Azフレームの形状の改善により船舶衛星通信
用アンテナマウントを小型化する。 【構成】Azフレーム12をY−C字状の形状とする。
Y字状とすることによりアンテナ10がよりEl軸に接
近し、El軸18周りのアンバランスモーメントの発生
抑制を簡易な構成で実現することができかつ回転半径の
小型化による装置構成の小型化を実現できる。アンテナ
10はEl軸18周りにRFユニット14とモーメント
的にバランスし、アンテナ制御部27は固定台28周り
に電源部34とモーメント的にバランスする。この結
果、モータ20及び30の小型化、制御の容易化が実現
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、衛星通信に用いられ船舶に搭載されるアンテナマウントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、船舶衛星通信用アンテナマウントとしては各種のマウント方式が採 用されている。例えば、図3(a)に示されるようなAz−Elマウントや、図 3(b)に示されるようなX−Yマウント、図3(c)に示されるようなAz− El−CrossElマウント、さらにはX−Y−Az−Elマウントが用いら れている。
【0003】 これらのマウント方式は、いずれもアンテナにより衛星を追尾せしめるための マウントである。すなわち、衛星からの電波を良好に受信し、また逆に衛星へ良 好に電波を送信するためには、船舶の移動にかかわらず、あるいは船舶の揺動に かかわらず、アンテナを衛星方向に指向させる必要がある。このためには、制御 装置から供給される指令角に応じてアンテナを自在に回動させる必要がある。
【0004】 従来においては、図3(a)〜(d)に示されるマウントのうち、最も高精度 な揺動補償を実現し得るマウントである図3(d)の4軸マウントが用いられて いた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような軸数の多いマウントでは、船舶の揺動を補償して良 好に衛星を追尾せしめることは可能であるが、その反面、装置の重量や寸法が増 大してしまう。また、構造が複雑化する等の理由により、装置価格が高価格化し 、この面からも不都合が発生する。
【0006】 従って、図3(d)に示されるような4軸マウントに代え、より少ない軸数で 同様の揺動補償機能を実現し得るマウントが実現されるのが好ましい。
【0007】 このようなマウントとしては、例えば、アンテナとしてアレイアンテナを用い 、図3(c)に示されるマウントを図3(a)に示されるような機械軸構造で実 現するという手段がある。すなわち、アレイアンテナは、複数のアンテナ素子に 係る信号を移相し、そのビーム指向性を変化させることで電子的にCrossE l軸を実現するものであり、このような構成とすると2軸機械軸、1軸電子軸の 比較的簡易な軸構成のアンテナマウントを実現できる。
【0008】 しかし、このようなマウントにおいても、なおいくつかの問題点が残る。すな わち、仰角周りの軸であるEl軸上に取り付けられるアンテナは、当該アンテナ を支持するAzフレームとの干渉を防ぐため、El軸より離れたところに配置さ れるのが一般的である。このような構成の場合、アンテナの仰角周りの回動に係 る回転半径が大きくなり、この結果装置全体が大型化する。さらには、重量のア ンバランスが生じ、モーメントに対向するためEl軸に係るモータの出力を大き くしなければならなくなる。さらに、慣性モーメントが大きいため制御が困難と なる。
【0009】 本考案は、このような問題点を解決することを課題としてなされたものであり 、装置の大型化、アンバランスモーメントの発生、慣性モーメントの増大等の不 具合を発生させることなく、少なくともAz及びEl軸を備えた船舶衛星通信用 アンテナマウントを実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本考案の請求項1は、Azフレームの上部 が、アンテナを側面から支持する複数の腕に分岐し、Azフレームの下部が、C 字状に湾曲したことを特徴とする。
【0011】 さらに、請求項2は、仰角周りにおけるアンテナのモーメントとバランスする よう、アンテナ背面方向にアンテナ入出力の高周波信号処理を行うRFユニット を配置したことを特徴とする。
【0012】 そして、請求項3は、アンテナの駆動制御を行うアンテナ制御部と、アンテナ マウント上の各部構成に電力を供給する電源部と、を方位周りにおけるモーメン トがバランスするようAzフレーム上に配置したことを特徴とする。
【0013】
【作用】
本考案の請求項1においては、Azフレームの上部が複数の腕に分岐する。例 えば2本の腕に分岐するY字状の形状をとる。この結果、アンテナがよりEl軸 に接近することとなり、仰角周りの回転半径の縮小による装置小型化が実現され る。また、Azフレームの下部がC字状に湾曲しているため、アンテナの仰角周 りの回動に伴うAzフレームとの機械的干渉が生じ難い。この結果、アンテナが より広い角度で回動可能となり、使用性が向上することとなる。
【0014】 次に、請求項2においては、このような請求項1に係る作用に加え、アンバラ ンスモーメントの減少という作用が生ずる。すなわち、仰角軸周りにおけるアン テナのモーメントとRFユニットのモーメントがバランスするため、原理的に、 アンバランスモーメントが生じない。この結果、仰角周りにアンテナを回動させ るのに必要なエネルギーが減少することとなる。
【0015】 そして、請求項3においては、請求項1において生ずる作用に加え、方位周り のモーメントのバランスという作用が生ずる。すなわち、アンテナ制御部と電源 部とがAzフレーム上にバランス配置される結果、方位周りにおけるアンバラン スモーメントの発生が抑制される。さらには、アンテナ制御部及び電源部がAz 軸上に配置されることにより、配線の簡易化等の作用も生ずる。
【0016】 そして、請求項2または請求項3においては、慣性モーメントの減少により、 アンテナの回動に係る制御がより簡易化されるという作用も生ずる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例について図面に基づき説明する。
【0018】 図1には、本考案の一実施例に係るアンテナマウントの部分切欠背面図が、図 2には側面図が、それぞれ示されている。
【0019】 これらの図に示されるように、本実施例に係るアンテナマウントは、アンテナ 10を側面から支持するY−C字状のAzフレーム12を備えている。アンテナ 10は、例えばアレイアンテナ等の平面アンテナであり、その背面にはPA(電 力増幅器)、LNA(低雑音増幅器)、ダイプレクサ等を含むRFユニット14 が載置されている。アンテナ10及びRFユニット14は、共にアンテナサポー ト16によりEl軸18に固定されている。これらのアンテナ10とRFユニッ ト14とがEl軸18についてモーメントがバランスするよう設定されている。 この結果、El軸18周りのアンバランスモーメントの発生が抑制され、カウン タバランサ等が不要となる。
【0020】 また、Azフレーム上には、El軸モータ20が固定されている。このEl軸 モータ20は、ベルト22によってEl軸18と連結されている。従って、El 軸モータ20が回転駆動することにより、El軸18は回転し、アンテナ10も これに伴い回転する。
【0021】 さらに、El軸18上には、El角度検出器24が設けられている。このEl 角度検出器24は、El軸18の角度を検出しアンテナ制御部27に供給するセ ンサである。アンテナ制御部27は、このEl角度検出器24の出力に応じ、ア ンテナ10の仰角をサーボ制御する。
【0022】 Azフレーム12の下部は、レドームベース26の上面に突設された固定台2 8に回動可能に取付られている。一方、Azフレーム12の下部にはAz軸モー タ30が固定されており、このモータ30は、ベルト32を介して固定台28に 連結されている。従って、Az軸モータ30が回転駆動すると、この駆動力がベ ルト32を介して固定台28に伝達し、この結果、Azフレームが回転すること となる。すなわち、アンテナ10が方位周りに回転することとなる。
【0023】 さらに、Azフレーム12には、先に述べたアンテナ制御部27の他、電源部 34が固定されている。この電源部34は、アンテナ制御部27と方位周りにモ ーメントがバランスするよう配置されている。電源部34は、モータ20及び3 0、アンテナ制御部27、RFユニット14等に電源電力を供給する部材である 。但し、図1及び図2においては、各部材間の配線は省略されている。
【0024】 このように、本実施例においては、El軸18周りのアンバランスモーメント が、アンテナ10及びRFユニット14のバランス配置によって発生せず、El 軸モータ20の出力が小さくて済む。同様に、アンテナ制御部27と電源部34 のバランス配置によりAz軸モータ30の出力が小さくて済む。
【0025】 さらには、この実施例においては、Azフレーム12がY−C字状の形状を有 しているため、El軸18周りの回転半径が小さく、かつ、アンテナ10とAz フレーム12との干渉が生じ難い。すなわち、Azフレーム12の上部が正面ま たは背面から見てY字状の形状を有しているため、アンテナ10がよりEl軸1 8に接近した位置となり、回転半径が小さくなる。この結果、アンテナマウント 全体を覆い降雨等から保護するレドーム36が小さくて済み、装置全体の小型化 が実現されることとなる。更には、Azフレーム12の剛性も保たれる。
【0026】 さらに、Azフレーム12が側面から見てC字状の形状を有しているため、例 えばアンテナ10が図2に示される姿勢よりも前傾した場合においても、アンテ ナ10の下部がAzフレーム12と機械的に干渉し難くなる。すなわち、アンテ ナ10がより広い角度でEl軸18周りに回動可能となり、船舶衛星通信により 適した、すなわち揺動補償により適したアンテナマウントが実現されることとな る。
【0027】 また、本実施例においては、Azフレーム12上におおむね全ての回路構成が 搭載されている。すなわち、電源部34や、アンテナ制御部27、RFユニット 14が搭載されている。従って、アクセスハッチを介したアンテナマウントのメ ンテナンスがより簡単に行えることとなる。アクセスハッチとは、図示しないが 、レドームベース26に設けられた開口であり、例えば人間の手等が入り得る程 度の大きさで設けられるものである。本実施例においては、例えばアンテナ制御 部12のメンテナンス時には、Az軸モータ30を駆動することによりアンテナ 制御部12をアクセスハッチ上に移動させ、この状態でアンテナ制御部12のメ ンテナンスや交換等を行うことが可能となる。このように、本実施例においては 、保守性の向上等の効果をも得ることができる。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、Azフレームの上部を複数の腕に分岐 させ、下部をC字状に湾曲させたことにより、アンテナの回転半径の縮小による 装置構成の小型化や、アンテナとAzフレームの干渉低減による制御範囲の増大 等の効果を得ることができる。これにより、装置の小型化、軽量化、低価格化を 実現できる。
【0029】 さらに、請求項2によれば、仰角周りにおけるバランスモーメントの発生を抑 制することができ、請求項3によれば、方位周りにおけるアンバランスモーメン トの発生を抑制することができる。この結果、駆動に係る構成、例えばモータの 小型化や、制御の容易化等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る船舶衛星通信用アンテ
ナマウントの構成を示す部分切欠背面図である。
【図2】この実施例の側面図である。
【図3】従来知られている各種のアンテナマウントを示
す図であり、図3(a)はAz−Elマウントを、図3
(b)はX−Yマウントを、図3(c)はAz−El−
CrossElマウントを、図3(d)はX−Y−Az
−Elマウントを、それぞれ示す図である。
【符号の説明】
Az アジマス(方位) El エレベーション(仰角) 10 アンテナ 12 Azフレーム 14 RFユニット 18 El軸 26 レドームベース 27 アンテナ制御部 34 電源部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】衛星との間で電波の送受信を行うアンテナ
    と、上部においてアンテナを仰角周りに回動可能に支持
    するとともに、下部においてレドームベースに方位周り
    に回動可能に支持されるAzフレームと、を備え、アン
    テナが少なくとも仰角周り及び方位周りに回動可能な船
    舶衛星通信用2軸アンテナマウントにおいて、Azフレ
    ームの上部が、アンテナを両側面から支持する複数の腕
    に分岐し、Azフレームの下部が、C字状に湾曲したこ
    とを特徴とする船舶衛星通信用アンテナマウント。
  2. 【請求項2】請求項1記載の船舶衛星通信用アンテナマ
    ウントにおいて、仰角周りにおけるアンテナのモーメン
    トとバランスするよう、アンテナ背面方向にアンテナ入
    出力の高周波信号処理を行うRFユニットを配置したこ
    とを特徴とする船舶衛星通信用アンテナマウント。
  3. 【請求項3】請求項1記載の船舶衛星通信用アンテナマ
    ウントにおいて、アンテナの駆動制御を行うアンテナ制
    御部と、アンテナマウント上の各部構成に電力を供給す
    る電源部と、を方位周りにおけるモーメントがバランス
    するようAzフレーム上に配置したことを特徴とする船
    舶衛星通信用アンテナマウント。
JP3147691U 1991-05-08 1991-05-08 船舶衛星通信用アンテナマウント Pending JPH04126410U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999036989A1 (en) * 1998-01-13 1999-07-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Antenna system

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JPS607202A (ja) * 1983-06-27 1985-01-16 Toshiba Corp スタビライザ装置
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