JPH04125594A - 電気弦楽器用ピックアップ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は電気弦楽器用ピックアップ装置に関し、高音側
、低音側の弦の下方に各々並設した２つ以上のピックア
ップユニットを、張弦方向に沿ってもそれぞれ３つ以上
配列し、これらのピックアップユニットの極性を隣合う
ピックアップユニット同士が互いに異なるように設ける
とともに、これらのピックアップユニットのいくつかを
組み合わせて使用することにより、ノイズ発生の防止と
音色の多様化との両立を図ったものである。

〈従来の技術〉 従来の電気弦楽器用ピックアップとしては、例えば実開
昭５７−３２９３号公報、または、実公昭５７−４４３
９３号公報に開示されたものが知られている。

前者にあっては、電気ギターのピックアップは、各弦の
直下に配置されたヨークと、このヨークを通して磁気回
路を形成する永久磁石と、ヨークに巻回されたコイルと
、から構成された振動検出ユニットを、３組並列に近接
して配置したものである。

したがって、このピックアップは、３Ｈの振動検出ユニ
ットの接続をスイッチによって切り換えることにより、
多種の音色を得ることができることとなる。

他方、後者にあっては、第１〜第４のピックアップ装置
を１組としている。弦の下方に、これらのピックアップ
装置を縦横ともに２列（２Ｘ２）に配置している。また
、横列を構成する２つのピックアップ装置の各磁石の着
磁方向を同じとしている。さらに、ピックアップ装置の
縦列（張弦方向）同士ではその着磁方向を逆にしている
。とともに、これらの第１〜第４のピックアップ装置は
選択して使用可能ここなっている。

したがって、４個のピックアップ装置を選択的に切り換
えて接続することにより、各種のバリエーションを構成
して使用することができることとなる。例えばハムバッ
キングタイプのサウンドを得たり、プレシジョンタイプ
のサウンドを得るものである。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来の電気弦楽器用ピックア
ップにあっては、以下の課題があった。

すなわち、前者にあっては、３個の振動検出ユニットの
内の１個のみ、または、両側の２つぐユニットの磁石上
面は共にＳ極）を使用した場合、ハムキャンセル効果が
得られない。

また、その明細書に開示されているように、切換用のマ
イクスイッチは、各マイク（ピックアップ）の出力を個
別に０Ｎ−ＯＦＦするタイプで構成していたため、その
スイッチ回路の配設に膨大なスペースと手間とを必要と
するという課題もあった。

ざらここ、この従来技術では、シンフルコイルタイツ゛
、ハムバッキングタイプのサウンドを得ることは可能で
あるが、ベースギターで多用されるスプリット（または
プレシジョン）タイプのピックアップによるサウンドを
得ることは、その構造上不可能であった。

他方、後者の従来技術にあっては、シングルコイルサウ
ンド（張弦方向と直交方向に並設した２つのピックアッ
プ装置の極性がＮ極とＮ極との朝合せ、または、Ｓ極と
Ｓ極との朝合せ）では、ハムキャンセル効果は得られな
い。

また、プレシジョンサウンド（Ｎ極とＳ極、Ｓ極とＮ極
の斜めの組合せ）では、ピックアップ装置同士が接近し
過ぎているため、シングルフィルと比べて大きな音色の
変化は感じ取り難い。

さらに、その絹合せのパターンとしては、シングルコイ
ル２種、プレシジョン１種、逆プレシジョン１種、ハム
バッキング１種の合計５種のみである。すなわち、組合
せの数が少なく、多様性に乏しいものであった。

そこで、本発明の目的は、ハムノイズ発生を防止するこ
とができるとともに、音色を多様化することができる電
気弦楽器用ピックアップ装置を提供することである。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、弦に近接して対向する磁芯と、この磁芯の周
囲に巻回されたコイルと、を有し、弦の振動に応じた原
音信号を出力するピックアップユニットを、複数備えた
電気弦楽器用ピックアップ装置において、これらのピッ
クアップユニットが、張弦方向に沿って３つ以上、この
張弦方向と直交する方向に沿って２つ以上、それぞれ配
設され、これらの張弦方向、もしくは、その直交方向の
少なくとも一方の隣合うピックアップユニット同士が、
その磁芯の着磁方向が互いに逆方向となるように設ける
とともに、これらのピックアップユニットのうちから選
択されたピックアップユニット同士を、直列または並列
に切り換えて接続する切換手段を設けた電気弦楽器用ピ
ックアップ装置である。

〈作用〉 本発明に係る電気弦楽器用ピックアップ装置にあっては
、縦横（張弦方向、直交方向）に並設された複数のピッ
クアップユニットのうちの任意の複数のピックアップユ
ニットを選択して、これらのピックアップユニットを並
列または直列に接続して使用する。この任意の組合せに
より、ハムバッキングタイプのサウンドや、プレシジョ
ンタイプ、逆プレシジョンタイプのサウンド、さらには
、それらの組合せによる各種のタイプのサウンドを得る
ことができる。

また、張弦方向には３つ以上のピックアップユニットを
配設しているため、プレシジョンタイプの朝合せも充分
に効果的に設定することができる。

さらに、各ピックアップユニットの磁芯の着磁方向が、
縦横少なくとも一方の方向において隣合うもの同士は逆
方向になっているため、どの組合せにおいてもハムキャ
ンセル効果を得ることが容易である。

なお、この場合の電気弦楽器としては、例えばエレキギ
ター　エレキベース等がある。

〈実施例〉 以下、本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例に係るエレキベース用ピック
アップ装置を示す平面図である。第２図はこのピックア
ップ装置のスイッチング回路を示す回路図である。

第１図において、エレキベースは４木の弦１１Ａ、　　
１１−Ｂ、　　Ｉ　ＩＣ，１１Ｄを有している。これら
の弦１１Ａ、ＩＩＢ、ＩＩＣ，ＩＩＤの下方にあってエ
レキベースのボディにはピックアップ装置１２が配設さ
れている。

ピックアップ装置１２は、６つのピックアップユニット
１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ，１３Ｄ、１３Ｅ、１３Ｆによ
って構成されている。

ピックアップユニット１３Ａ、１３Ｃ，１３Ｅは上記弦
１１Ａ、ＩＩＢの下方にその張弦方向に沿って一列に配
設されている。また、ピックアップユニット１３Ｂ、１
３Ｄ、１３Ｆは上記弦１１Ｃ，ＩＩＤの下方にその張弦
方向に沿って配列されている。すなわち、全体として縦
（張弦方向）横（張弦方向と直交方向）３Ｘ２の配列に
、６個のピックアップユニット１３Ａ〜１３Ｆは配置さ
れている。

これらのピックアップユニット１３Ａ〜１３Ｆのそれぞ
れは、弦１１Ａ〜ＩＩＤに近接して対向するように配設
された磁芯１４Ａ、１４Ｂ、１４Ｃ，１４Ｄ、１４Ｅ、
１４Ｆと、これらの磁芯１４Ａ〜１４Ｆの周囲に巻回さ
れたコイル１５Ａ。

１５Ｂ、　　１５Ｃ，１５Ｄ、　　１５Ｅ、　　１５Ｆ
と、を有している。

これらの磁芯１４Ａ〜１４Ｆは、それぞれが４個が１組
で構成されており（１４Ａ、、　　１４　Ａ２゜１４　
Ａ３．　１４　Ａ　４等）−１それらの着磁方向は、隣
合うもの同士が、それぞれ逆方向の極性を有するように
構成されている。

例えば、ピックアップユニット１３Ａの磁芯１４Ａがそ
の上面（弦に対向する面）がＮ極であるならば、これに
隣合うピックアップユニット１３Ｂ、１３Ｃ（７）それ
ぞれの磁芯１４Ｂ、１４ＣＯ）それは上面がＳ極となっ
ている。そして、磁芯１４Ｄ　！、ｔ　Ｎ　極、ＷＸ１
４ＥもＮ＆、磁芯１４ＦはＳ極で構成されている。縦横
（３Ｘ２）合わせて６個の磁芯１４Ａ〜１４Ｆは、Ｎ極
とＳ極とが市松模様を構成するように着磁されている。

そして、第２図に示すように、これらのビックアップユ
ニッ）１３Ａ〜１３Ｆの各コイル１５Ａ〜１５Ｆは、５
俯置く端子１〜端子５）について切り換えることができ
るスイッチ２１Ａ、２１Ｂ。

２ＩＣに接続されている。なお、スイッチ２１Ａ。

２１Ｂ、２ＩＣは連動して同時に切り換えられる構成で
ある。

詳しくは・　スイッチ２１Ａの固定側端子１，２゜４は
コイル１５Ａの一端に、コイル１５Ａの他端はスイッチ
２ＩＣの切換側端子に、それぞれ接続されている。スイ
ッチ２ＩＣの固定側端子１，２はコイル１５Ｂの一端に
接続され、コイル１５Ｂの他端は接地されている。

コイル１５Ｃの一端はコイル１５Ｄの一端に直列接続さ
れており、また、コイル１５Ｃの他端はスイッチ２１Ｂ
の固定側端子３に接続されている。

コイル１５Ｄの他端は接地されている。

コイル１５Ｅの一端はスイッチ２１Ｂの固定側端子２，
５に、その他端はコイル１５Ｆの一端およびスイッチ２
１Ｃの固定側端子４に、それぞれ接続されている。コイ
ル１５Ｆの他端は接地されている。

また、上記スイッチ２１Ａ、２１Ｂの切換側端子はいず
れもメインボリューム２２の一端に接続されている。２
３はトーンボリュームである。また、２４は出力端子で
あり、この出力端子２４より所定の信号が出力される。

したかって、本実施例にあっては、５ポジションスイッ
チ２１Ａ、２１Ｂ、２ＩＣの使用により、下表のように
５パターンの切換ができる。

（以下、余白） したがって、スイッチ位置を１に切り換えた場合には、
コイル１５Ａとコイル１５Ｂとが直列に接続される。こ
の結果、シングルコイルタイプのａ力を得ることができ
る。

スイッチ位置２ては、直列に接続したコイル１５Ａ、１
５Ｂと、同じく直列接続のコイル１５Ｅ。

１５Ｆと、を並列に接続することとなる。その結果、ジ
ャズベースタイプの出力を得ることができスイッチ位置
３では、コイル１５Ｃとコイル１５Ｄとを直列接続する
。シングルコイルタイプの出力である。

スイッチ位置４は、コイル１５Ａと１５Ｆとを直列接続
する。プレシジョンタイプのサウンドを出力できる。こ
の場合、コイル１５Ａとコイル１５Ｆとが間にビックア
ップユニッ）１３Ｃ，１３Ｄを挟むため、その効果は大
きい。

スイッチ位置５は、コイル１５Ｅと１５Ｆとを直列接続
するものである。これもシングルコイルタイプのサウン
ドを得ることができる。

また、他の実施例として、このピックアップ装置１２は
、各コイルとスイッチとの接続状態を変更することによ
り、以下のパターンの組合せが可能である。

例えばシングルコイルタイプブとしては、コイル１５Ａ
と１５Ｂとの直列接続（１５Ａ＋　１５Ｂ）、コイル１
５Ｃと１５Ｄとの直列接続（１５Ｃ＋１５Ｄ）、コイル
１５Ｅと１５Ｆとの直列接続（１５Ｅ＋　１５Ｆ）であ
る。

シングルコイル同志の組み合せタイプとしては、上記（
１５Ａ＋１５８）１１　（１５Ｅ＋１５Ｆ）、（１５Ａ
＋１５８）１１　（１５Ｃ＋　１５Ｄ）、　（１５Ｃ＋
　１５Ｄ）ＩＩ　　＜１５Ｅ＋１５Ｆ）、　く１５Ａ＋
１５８）Ｉｆ　（１５Ｃ＋１５Ｄ）Ｉｔ　（１５Ｅ＋１
５Ｆ）の４種の組合せがある（但し、１１は並列接続、
＋は直列接続を示している）。また、例えは、ハムバッ
キングタイプとしては、　（１５Ａ＋１５Ｂ）＋　（１
５Ｅ＋１５Ｆ）のような直列接続とすることもてきる。

プレシジョンタイプとしては、１５Ａ＋１５Ｆがあり、
逆プレシジョンタイプとしては、１５Ｂ＋１５Ｅがある
。

また、上記シングルコイルタイプとプレシジョンタイプ
との組合せである（１５Ａ＋１５Ｆ）（１５Ｃ＋１５Ｄ
）、および、　（１５Ｂ＋１５Ｅ）（１５Ｃ＋１５Ｄ）
の組合わせも考えられる。

さらに、１５Ａ＋１５Ｄ、１５Ｃ＋１５Ｆ、１５Ｂ＋　
１５Ｃ１１５Ｄ＋　１５Ｅの組合せもある。

これはプレシジョン、逆プレシジョンタイプの出力を得
ることができるが、ハムキャンセル効果は生じない。

また、第３図は本発明をエレキギターに適用した場合の
実施例を示している。

この場合は、図に示すように、各ピックアップユニット
３１Ａ、３１Ｂ、３１Ｃ，３１Ｄ、３１Ｅ、３１Ｆにつ
いてポールピース３２を３個ずつ配設している。そして
、これらのポールピース３２Ａ、３２Ｂ、３２Ｃ，３２
Ｄ、３２Ｅ、３２Ｆが、６弦３３Ａ、３３Ｂ、　　３３
Ｃ，３３Ｄ、　　３３Ｅ、３３Ｆのそれぞれに対応して
設けられるものである。

また、上記実施例と同様に、各ピックアップ３１Ａ〜３
１Ｆについてそのポールピース３２Ａ〜３２Ｆの極性は
、その着磁方向が互い違いになるように配設されている
。ポールピース３２Ａ、３２Ｄ、３２Ｅの弦３３Ａ〜３
３Ｆに対向する上面がＳ極で、ポールピース３２Ｂ、３
２Ｃ，３２ＦのそれはＮ極に、それぞれ着磁されている
ものである。

その他の構成は上記実施例と同様にすることができる。

なお、既述した実施例では、張弦方向及びこれと直交方
向の両方向に隣設したピックアップの極性を共に逆にす
る構成とした。しかし、例えば、張弦方向と直交方向に
沿って隣設するピックアップの極性のみを逆に設定し、
張弦方向に沿って隣設するピックアップの極性は同一と
するよう構成しても、同様の効果を奏する。

〈発明の効果〉 以上説明してきたように、本発明によれば、電気弦楽器
において、そのノイズ発生を防止することができるとと
もに、その音色を多様化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る電気弦楽器用ピックア
ップ装置を示す平面図、 第２図は一実施例に係るピックアップ装置のスイッチン
グ回路を示す回路図、 第３図は本発明の他の実施例に係る電気弦楽器用ピック
アップ装置を示すその平面図である。 １１Ａ〜ｌＩＤ １２　・　・　・　・　・ １３Ａ〜１３Ｆ １４Ａ〜１４Ｆ １　５Ａ〜１５Ｆ ２１Ａ〜２１Ｃ 弦、 ピックアップ装置、 ピックアップユニット、 磁芯、 コイル、 スイッチ（切換手段）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 弦に近接して対向する磁芯と、この磁芯の周囲に巻回さ
   れたコイルと、を有し、弦の振動に応じた原音信号を出
   力するピックアップユニットを、複数備えた電気弦楽器
   用ピックアップ装置において、 これらのピックアップユニットが、張弦方向に沿って３
   つ以上、この張弦方向と直交する方向に沿って２つ以上
   、それぞれ配設され、 これらの張弦方向、もしくは、その直交方向の少なくと
   も一方の隣合うピックアップユニット同士が、その磁芯
   の着磁方向が互いに逆方向となるように設けるとともに
   、 これらのピックアップユニットのうちから選択されたピ
   ックアップユニット同士を、直列または並列に切り換え
   て接続する切換手段を設けたことを特徴とする電気弦楽
   器用ピックアップ装置。