JPH04125325A - 浮動型ディスクブレーキのキャリパ保護カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浮動型ディスクブレーキに用いるキャリパ保
護カバーに関するものである。

〔従来の技術と発明の課題〕

ディスクロータを挾みつける摩擦パッドの一方をピスト
ンで加圧し、その反力でインナー側にスライドするキャ
リパのアウター爪で他方の摩擦パッドを加圧する浮動型
ディスクブレーキは乗用車に広く普及しているが、性能
の安定性の面から最近ではオフロード車へも広がりつ−
ある。

ところが、このオフロード車は、耐環境性に関する要求
条件が蔽しい。

例えば、ディスクロータの回入側と回出側に設けるキャ
リパスライド部のスライドビンは防錆のためにゴムブー
ツを被せているが、そのブーツが露出したま〜であると
ブツシュや飛石によって傷付けられる恐れがあるので、
その防止策が要求される。

また、キャリパのブリッジ部中央の点検孔から内側に水
や泥が侵入するとブレーキの効きが悪くなったり、摩擦
パッドのスライド部が錆付いたり、付着した泥によって
パッドの摩耗が助長されたりするので、点検孔からの泥
水の侵入防止策も要求される。

このうち、スライド部のゴムブーツの保護については、
ブーツ覆い部をパッドライナに一体化して設けると云っ
た案が提案されている。しかし、これは構造が複雑で製
造コストも高くなることから実用化には至っていない。

また、泥水の侵入対策としては、点検孔の縮小、廃止が
考えられるが、これはキャリパの重量増を招（たけてキ
ャリパの増強効果等は少なく、また、点検孔を透しての
内部目視が困難或いは不可能になるため、パッドの摩耗
状況の確認についても問題が出てくる。

本発明は、これ等の課題を解決するのに有効なキャリパ
保護カバーを提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕 本発明のキャリパ保護カバーは、キャリパのブリ、ジ部
中夫の点検孔を覆う第１覆い部と、この第１覆い部のイ
ンナー側両側辺部からディスクロータの回入側と回出側
に延び出す翼とから成り、上記薦には、ディスクロータ
の回入側、回出側の各キャリパスライド部を覆う第２ｊ
ｉｉい部と、キャリパへの止めねじを通す孔と、固定部
材との相対変位によって摩擦バンドの摩耗量を示す表示
基準部を設けてあるものである。

この保護カバーは、点検孔を通してキャリパのディスク
通過溝内に臨み、アウター側摩擦バ、トが摩耗限界に達
した位置でディスクロータの外周に乗り上げて摺接音を
発するバット摩耗検出器を第１覆い部に装着しておくと
、より好ましい態様となる。

〔作用］ 第１覆い部は、キャリパの点検孔を塞いで内部への泥水
の侵入を防止する。

また、第２覆い部は、２個所のキャリパスライド部を覆
ってスライドピンに被せたゴムブーツを飛石等から保護
する。

さらに、これ等の覆い部を有する本発明の保護カバーは
、金属薄板を略Ｔ字状に打抜き、キャリパ表面に添うよ
うに部分的に曲げ加工すればよく、軽量のものを容易に
、安価に作ることができ、キャリパの重量増、コスト増
を招かない。

さらに、翼部に固定部材との相対位置変化によってバン
ド摩耗量を示す表示基準部が存在するので、点検孔を塞
いでもバッド摩耗量のｖ／ｉ認に支障が出ない。

第１覆い部に摩耗検出器をもつものは摩耗限界を音によ
っても知ることができ、寿命パッドの交換時期が遅れる
心配もない。

〔実施例〕

第１図乃至第３図に、本発明のキャリパ保護カバーの一
例を使用状態にして示す。図の１はツイスト型の浮動キ
ャリパ、２はキャリパのインナー側のシリンダに挿入し
たブレーキピストン、３は固定部材、４．４′はディス
クロータＤを挟みつける摩擦バンド、５．５′は１と２
の間に設けたキャリパガイド部である。

ディスクロータの回入側に位置するキャリパガイド部５
、回出側に位置するキャリパガイド部５′は、いずれも
、キャリパに固定したディスク軸方向のスライドビン５
ａを固定部材３にあけたガイド孔（図示せず）にスライ
ド自在に挿入し、ビン５ａの固定部材からの突出部にゴ
ムブーツ５ｂを被せた構造にしてある。

１０は、本発明のキャリパ保護カバーである。

この保護カバー１０は、中央部にキャリパ表面に沿って
キャリパブリッジ部の点検孔６を覆いっくす第１ｙｉい
部１１を有している。また、この第１覆い部のインナー
側の両側辺部にディスクロータＤの回入側と回出側に向
かって延び出すＮ１２を有している。この翼１２の両端
は、ディスク側に向けて略Ａ円を画くように曲げ加工さ
れており（第３図参照）、この部分を第２覆い部１３と
してキャリパガイド部５．５′のゴムブーツ装着部を覆
い隠すようにしてある。

１４は翼の途中にあけた孔で、この孔に通した止めねじ
７をキャリパにねし込んでカバー１０をキャリパに固定
する。

１５は翼のインナー側側縁であり、図示のカバーにおい
てはこの側縁１５がバッド摩耗の表示基準部として利用
される。即ち、パッド４．４′が摩耗すると固定部材の
端面３ａから側縁１５までの距離ｌが変化し、これによ
ってバンドの摩耗量を知ることができる。実施例は、摩
耗量判断を正確にするために、パッド４．４′が摩耗限
界に達したときに端面３ａの位１に側縁１５がくるよう
にしてある。

なお、第１覆い部１１には必要に応じて小さな窓１６を
設けておいてもよい。キャリパのディスク通過溝８に制
動熱がこもり易い場合には、小窓１６は放熱部として働
くので好ましいものである。

１７は、板ばねを曲げ加工して作られた摩耗検出器であ
る。第１Ｍい部１１に装着して自由端を点検孔６から溝
８内に臨ませたこの検出器１７は、アウター側のパッド
４′が摩耗限界に達すると鎖線で示すようにディスクロ
ータＤの外周に乗り上げ、摺接音を発する。従って、そ
の音を聞いてパッドの交換時期を知ることができる。

このほか、例示のブレーキはキャリパ中央部が凹んでい
るので、第１覆い部１１のインナー側端部にスカート部
１８を連設して凹み部の入口を塞いでいる。

［効果］ 以上述べたように、本発明のキャリパ保護カバーは、キ
ャリパの重量増、コスト増を最小限に抑えてキャリパス
ライド部のゴムブーツの保護、点検孔からの泥水侵入防
止の目的を達成することができるので、浮動型ディスク
ブレーキの特性をオフロード車においてもいかんなく発
揮させることが可能になる。

また、固定部材との相対位置変化によってパッドの摩耗
量を表示する表示基準部を設けてあるので、パッドの摩
耗量管理にも支障が出ない。

このほか、ディスクロータに接して音を出す板ばね製の
摩耗検出器は、従来はパッドの裏板に取付けていたので
取付は構造に工夫を要したが、本発明のカバーを利用す
れば、この種検出器の使用も容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の保護カバーの一例を使用状態にして
示す正面図、第２図は第１図のト］線部の断面図、第３
図はインナー側から見た端面図である。 １・・・・・・キャリパ、　　　３・・・・・・固定部
材、３ａ・・・・・・端面、　　　　　４．４′・・・
・・・摩擦パッド、５．５′・・・・・・キャリパガイ
ド部、５ｂ・・・・・・ゴムブーツ、　６・・・・・・
点検孔、７・・・・・・止めねじ、　　　８・・・・・
・ディスク通過溝、１０・・・・・・キャリパ保護カバ
ー １１・・・・・・第１覆い部、　　１２・・・・・・翼
、１３・・・・・・第２覆い部、　１４・・・・・・孔
、１５・・・・・・側縁、　　　　　１６・・・・・・
小窓、１７・・・・・・摩耗検出器、　　１８・・・・
・・スカート部。 第１図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定部材にディスク軸方向スライド可能に支持さ
   れるキャリパのブリッジ部中央の点検孔を覆う第１覆い
   部と、この第１覆い部のインナー側両側辺部からディス
   クロータの回入側と回出側に延び出す翼とから成り、上
   記翼には、ディスクロータの回入側、回出側の各キャリ
   パスライド部を覆う第２覆い部と、キャリパへの止めね
   じを通す孔と、固定部材との相対変位によって摩擦パッ
   ドの摩耗量を示す表示基準部を設けてある浮動型ディス
   クブレーキのキャリパ保護カバー。
2. （２）点検孔を通してキャリパのディスク通過溝内に臨
   み、アウター側摩擦パッドが摩耗限界に達した位置でデ
   ィスクロータの外周に乗り上げて摺接音を発するパッド
   摩耗検出器を第１覆い部に装着してある請求項（１）記
   載のキャリパ保護カバー。