JPH0412411A - 電力ケーブル - Google Patents

電力ケーブル

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JPH0412411A
JPH0412411A JP11171090A JP11171090A JPH0412411A JP H0412411 A JPH0412411 A JP H0412411A JP 11171090 A JP11171090 A JP 11171090A JP 11171090 A JP11171090 A JP 11171090A JP H0412411 A JPH0412411 A JP H0412411A
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power cable
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Nozomi Natori
望 名取
Shotaro Yoshida
昭太郎 吉田
Shoichi Hasegawa
正一 長谷川
Teruyuki Takayama
高山 輝之
Kazuya Abe
一弥 阿部
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電力の供給に使用され、引張強度を高めた電力
ケーブルに関する。
〔従来の技術〕
一般に、ケーブル用管路、人孔建設費のコストダウンを
図るため、管路スパン長を延伸するこ・とが行われてお
り、管路スパンを長くすると、ケーブル引入れ時の張力
は増加することとなって、これに対応するため高張力の
ケーブルが必要となる。
そのため、ケーブルの外径を大きくして許容引張強度を
高くすることも考えられるが、ケーブル引入れ時に管路
とケーブルとのギャップが管路の径の30%以上に確保
されなければならないため、この手段では小径の管路に
上記ケーブルの引入れが不可能となる問題点がある。
このような問題点を回避するために、導体にテンション
メンバー(高張力層)を設けた電力ケープルが提案され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のケーブルはテンションメンバーを
導体とは別に設けなければならないため、その分ケーブ
ルの外径が大きくなって、小径化が図れず、また製造コ
ストが高くなる問題点がある。
そこで、本発明は上記事情を考慮してなされたもので、
その目的とするところは、テンションメンバーを別途設
けなくても、高い引張強度の得られる電力ケーブルを提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明にあっては、ケー
ブル導体を絶縁体で被覆し、この絶縁体の外周にシース
を設けてなる電力ケーブルにおいて、上記ケーブル導体
は銅素線より高引張強度で、且つ製造時の熱履歴により
なまされることのない銅合金素線からなることを特徴と
する。
〔作  用〕
上記の構成を有する本発明においては、ケーブル導体を
銅素線より高引張強度で、且つ製造時の熱履歴によりな
まされることのない銅合金素線としたことにより、ケー
ブル導体自体がテンションメンバー機能を有することに
なる。これにより、テンションメンバーを別途設けずに
引張強度を高くすると共に、管路に敷設する際に引入れ
長を長くでき、且つジヨイント区間長も長くすることが
できる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図に本発明の第1実施例による電力ケーブルを示す。第
1図に示すように、電力ケーブル1はケーブル導体2に
内部半導電層3、ポリエチレン絶縁層4、外部半導電層
5が順次段けられ、通常内部半導電層3、ポリエチレン
絶縁層4及び外部半導電層5は同時押出法により成形さ
れ、内部半導電層3とポリエチレン絶縁層4との間、並
びに絶縁層4と外部半導電層5との間は一体化されてい
る。そして、外部半導電層5の外周にはプラスチック、
金属からなるケーブルシース6が被覆されて66KVク
ラスの単心Cvケーブルを構成している。
ところで、ケーブル導体2は単心Cvケーブル製造時に
架橋工程で高温の熱履歴(架橋温度200℃、この時の
導体温度170℃2時間100分)を受けるため、ここ
でなまされて強度の低下しないことが必要となる。その
ため、ケーブル導体2は銅素線より高引張強度で、且つ
製造時の熱履歴によりなまされることのない銅合金素線
を撚合せた撚線導体からなり、その材料としては例えば
0.03%Sn−CuxO,1%Ag−Cuおよび0.
02%2「−Cuが挙げられる。
このように、例えば0.03%Sn−Cuを使用したケ
ーブル導体2は、外径0.1〜5 vsの素線を撚合せ
て100w  〜3000■m2程度の断面積に構成す
る。そして、0.03%Sn−Cuは軟銅とほぼ同様の
導電率を確保できる。因みに軟鋼の抵抗率は1.724
μΩ・印であり、導電率はこの抵抗率の逆数である。
また、上記材料と軟銅の引張強度σ(kg /■−2)
および0.1%伸び応力(kg/+am2)を第1表に
示す。
第1表 この第1表によれば、0.03%Sn−Cuは引張強度
が軟銅より極めて高く、且つ熱履歴を受けた時でも41
 、 7 kg/ +am2てあり、熱履歴を受ける前
の44 、 6 kg/ am2と比べて著しく低下し
ていない。これにより、0.03%Sn−Cuは製造時
の熱履歴によりなまされることのない銅合金であること
が判る。
さらに、0.1%Ag  Cuおよび0.02%Zr−
Cuの引張強度と導電率を第2表に示す。
第2表 この第2表によれば、0.1%Ag−Cu、0.02%
Zr−Cuの双方は、架橋工程で高温の熱履歴(架橋温
度200℃3時間30分および架橋温度300℃2時間
30分)を受けた時でも、引張強度が熱履歴を受ける前
と比較して若干低下したたけである。したがって、上記
の材料も製造時の熱履歴によりなまされることのない銅
合金であることが判明した。そして、上記の材料も軟銅
とほぼ同様の導電率を確保できる。
次に、上記の構成を有する電力ケーブル1の作用を説明
する。本実施例の電力ケーブル1は、ケーブル導体2の
素線を0.03%Sn−Cu、0.1%A g −Cu
または0.02%Zr−Cuとしたことにより、ケーブ
ル導体2自体がテンションメンバー機能を有することと
なり、別途テンションメンバーを設けることなく、ケー
ブル1の外径を大きくせずに許容引張強度が格段に向上
するため、小径の管路に敷設してもケーブル引入れ長が
長くなり、ジヨイント区間長も長くなる。
また、上記材料からなる素線を撚合せて撚線導体とした
ので、軟鋼以上の引張強度を保持可能であって、可撓性
を向上させることができる。
第2図は本発明に係る電力ケーブルの第2実施例を示し
、前記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して
説明すると、この第2実施例はケーブル導体2が分割導
体に構成されている。即ち、例えば0.03%Sn−C
uからなる素線を複数条撚合せて扇形のセグメント導体
2aとし、このセグメント導体2aを4個撚合せて円形
の分割導体を構成している。このように本実施例によれ
ば、前記第1実施例と比べて一段と可撓性を向上させる
ことができる。その他の構成及び作用は前記第1実施例
と同一であるのでその説明を省略する。
第3図は本発明に係る電力ケーブルの第3実施例を示し
、前記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して
説明すると、この第3実施例は本発明をOF(油入り)
ケーブルに適用した例を示している。第3図において、
電力ケーブル】0はケーブル導体2を絶縁する絶縁体1
3の外周にアルミニウムや鉛等の金属シース14が設け
られており、さらにその外周に防食層15を設けた構成
となし、油の密封並びにケーブルの保護と作業者の安全
を確保している。また、ケーブル導体2には、その長平
方向に沿って油通路16が形成され、この油通路16内
には脱気精製した絶縁油を充填している。そして、油通
路16の外周上には例えば0.03%Sn−Cuからな
る素線を撚合せて500011112程度の断面積に構
成したケーブル導体2が設けられている。
このように、本実施例によれば、ケーブル導体2の素線
を0.03%Sn−Cuとしたことにより、ケーブル導
体2自体がテンションメンバー機能を有することとなり
、別途テンションメンバーを設けることなく、許容引張
強度の高いOFケーブルを提供することがてき、したが
ってケーブル導体2が伸びて絶縁機能を損うこともない
。ここで、本実施例においては、絶縁体13の外周に設
けた金属シース14をコルゲート管にすれば、鉛被シー
スと比べて可撓性を一段と向上させることができる。そ
の他の構成及び作用は前記第1実施例と同一であるので
その説明を省略する。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、従来のケーブル
導体に比べて引張強度が高くなるので、別途テンション
メンバーを設けずに、ケーブル全体としての許容引張強
度を高めることができる。
これにより、ケーブルの外径を大きくすることなく、同
じ断面積で同じ電流容量を維持し、小径の管路に敷設し
てもケーブル引入れ長を長くてき、ケーブル1スパン長
も長くなる。
また、1スパン長を長くした場合にジヨイント数が減っ
て人孔の数を減少できることと、引張強度を高めるため
にテンションメンバーを設けることがないことによって
、製造コストを大幅に低減し、生産性を向上させること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電力ケーブルの第1実施例を示す
断面図、 第2図は本発明に係る電力ケーブルの第2実施例を示す
断面図、 第3図は本発明に係る電力ケーブルの第3実施例を示す
断面図である。 1.10・・・電力ケーブル、2・・・ケーブル導体、
16・・・油通路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ケーブル導体を絶縁体で被覆し、この絶縁体の外周
    にシースを設けてなる電力ケーブルにおいて、上記ケー
    ブル導体は銅素線より高引張強度で、且つ製造時の熱履
    歴によりなまされることのない銅合金素線からなること
    を特徴とする電力ケーブル。
  2. 2.上記ケーブル導体は撚線導体からなる請求項1記載
    の電力ケーブル。
  3. 3.上記ケーブル導体は分割導体からなる請求項1又は
    2記載の電力ケーブル。
  4. 4.上記ケーブル導体はその長手方向に沿って油通路を
    有してなる請求項1,2又は3記載の電力ケーブル。
  5. 5.上記銅合金素線は0.03%Sn−Cuからなる請
    求項1記載の電力ケーブル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003046592A1 (en) * 2001-11-27 2003-06-05 Pirelli & C. S.P.A. Method for testing an electrical cable, modified electrical cable and process for producing it

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003046592A1 (en) * 2001-11-27 2003-06-05 Pirelli & C. S.P.A. Method for testing an electrical cable, modified electrical cable and process for producing it

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