JPH04118549A - オイル成分検出装置 - Google Patents

オイル成分検出装置

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JPH04118549A
JPH04118549A JP23834490A JP23834490A JPH04118549A JP H04118549 A JPH04118549 A JP H04118549A JP 23834490 A JP23834490 A JP 23834490A JP 23834490 A JP23834490 A JP 23834490A JP H04118549 A JPH04118549 A JP H04118549A
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JP
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oil
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signal
heating
container
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JP23834490A
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Inventor
Masahiro Watanabe
正裕 渡辺
Shinichi Iwamoto
岩本 信一
Katsuhiro Yokomizo
横溝 克広
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエンジンオイルや変速機用のオイル等のオイル
成分を検出する装置に関するものである。
(従来の技術〕 エンジンや変速機等に用いられるオイルは、エンジン等
の作動性、信頼性に大きな影響を及ぼすので、その性状
を検知し、良好な性能が得られる状態にあるか否かを調
べることが要求される。
従来、オイルの性状を検知する技術として、エンジン等
への新油注入後に、使用に応じたオイルの劣化を調べる
ようにしたものは知られている。
例えば特開昭63−263209号公報に示されている
方法および装置では、エンジン温度がエンジンオイルの
劣化に関係することから、エンジンオイルの劣化率をエ
ンジン温度の関数として演算し、エンジンオイル交換後
の経過時間ないしエンジン稼働時間と上記劣化率とに基
づいて、使用に応じたオイル劣化状態を調べ、エンジン
オイルの残余寿命を予測するようにしている。
〔発明が解決しようとするyI題〕
上記の従来技術によると、オイルが新油の段階でほぼ一
定の品質を有するという想定の下で、エンジン温度、経
過時間等の使用状況に応じてオイル劣化状態を調べてい
るので、新油の段階でのオイルの品質がわかっている場
合は有効であるが、新油の成分、品質にばらつきがある
場合にこれを検出することができない。
ところで、エンジンオイル等には摩耗防止剤、清浄分散
剤、酸化防止剤等の各種添加剤が含まれているが、市販
されている種々のオイルの中にはこれらの添加剤が少な
くて性能が劣る粗悪油も存在する。このような粗悪油が
使用されると、例えば摩耗防止剤が不足している場合は
カムやライナー等の摺動部分に摩耗が生じ易くなり、清
浄分散剤が不足している場合はバルブ等にデポジットが
付着してエンジン性能に悪影響を及ぼし、酸化防止剤が
不足している場合はオイルの熱劣化を招き易い等の問題
が生じる。従って、粗悪油の使用による問題を未然に防
止するため、エンジン等へ注入されるオイルが摩耗防止
剤、清浄分散剤、酸化防止剤等の添加剤の不足している
粗悪油である場合はこれを新油注入段階で判別し、警告
等の処置をとることが望まれるが、前記の従来装置では
このような判別を行うことが困難であった。
本発明はこのような事情に鑑み、エンジン等への新油注
入の段階で、摩耗防止剤、清浄分散剤、酸化防止剤等の
添加剤がオイルに充分に含まれているかどうかを有効に
検出することができるオイル成分検出装置を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記のような目的を達成するため、本発明の第1の構成
とするところは、被検出オイルを導入するオイル導入手
段と、このオイル導入手段に導入された被検出オイルを
加熱する加熱手段と、上記オイル導入手段に配置された
一対の電極間の電気伝導度に応じた信号を出力する信号
出力手段と、上記加熱手段によって上記被検出オイルが
所定温度に加熱された状態での上記信号出力手段からの
信号を受け、この信号に基づく検出値を基準値と比較し
て被検出オイルの添加剤含有度合を判別する判別手段と
を備えたものである。
特にオイル中の摩耗防止剤に関する検出に適用する場合
、上記第1の構成において、上記オイル導入手段は、一
対の金属板を、オイル中の摩耗防止剤による金属への吸
着力が金属板間のオイル保有状態に影響する程度の所定
間隔で対向させることにより形成され、上記信号出力手
段は上記一対の金属板を電極としてその間の電気伝導度
に応じた信号を出力し、上記判別手段は上記信号に基づ
いて被検出オイルの摩耗防止剤含有度合を判別するもの
であるようにすることが好ましい。
また、オイル中の清浄分散剤に関する検出に適用する場
合、上記第1の構成において、上記オイル導入手段は、
被検出オイルを一定口だけ蓄える容器により形成される
とともに、この容器内のオイルに酸性物を供給する酸性
物供給手段を具備し、上記判別状態は、上記酸性物の供
給および加熱手段による加熱が行われる前の初期状態で
の信号出力手段からの信号に対して、上記酸性物の供給
および加熱手段による加熱が行われた状態での信号出力
手段からの信号の変動量を調べ、この変動量を検出値と
して被検出オイルの清浄分散剤含有度合を判別するもの
であるようにすることが好ましい。
また、本発明の別の構成とするところは、被検出オイル
を導入して一定口だけ蓄える容器と、この容器内の被検
出オイルを加熱する加熱手段と、上記容器内の被検出オ
イルの電気伝導度もしくは特定波長の光の透過量に応じ
た信号を出力する信号出力手段と、上記容器内にブロー
バイガスを供給するブローバイガス供給手段と、上記ブ
ローバイガスの供給および加熱手段による加熱が行なわ
れた状態での上記信号出力手段からの信号を受け、この
信号に基づく検出値を基準値と比較して被検出オイルの
酸化防止剤含有度合を判別する判別手段とを備えたもの
である。
〔作用〕
上記第1の構成によると、添加剤の影響によって上記電
気伝導度に応じた信号が変ることから、この信号が調べ
られることにより添加剤の多い長油と添加剤の少ない粗
悪油とが判別される。
この構成において、とくに一対の金属板間のオイル保有
状態に応じて変化するた信号が出力されるようにしたも
のによると、オイル中の摩耗防止剤に関して判別が行わ
れ、また、容器内のオイルに対する酸性物の供給および
加熱が行なわれた状態での信号の、初期状態での信号に
対する変化量を調べるようにしたものによると、オイル
中の清浄分散剤に関して判別が行われる。
また、ブローバイガスの供給および加熱が行なわれた状
態でのオイルの電気伝導度もしくは特定波長の光の透過
量に応じた信号が調べられる構成によると、オイル中の
酸化防止剤に関して判別が行われる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第3図は本発明の第1実施例の装置を示して
おり、この実施例はオイル中の摩耗防止剤を調べるのに
有効なものである。これらの図に小す検出装置は、被検
出オイルを導入するオイル導入手段10を備え、このオ
イル導入手段10は、一対の金属板11.12を所定間
隔で対向させてその闇にオイルを導入するようにしてい
る。上記両金属板11.12の対向間隔tは、オイル中
の摩耗防止剤による金属への吸着力が金属板11゜12
間のオイル保有状態に影響する程度、すなわち、後記所
定温度で摩耗防止剤による金属への吸着力が充分に大き
ければ金属板11.12間にオイルが保有されるが摩耗
防止剤が不足していれば金属板11.12間からオイル
が流出するようになる程度の間隔とされ、具体的には、
後記の実験データに基づいて5am程度に設定されてい
る。
上記オイル導入手段10は、エンジンもしくは変速機等
へのオイル注入時にオイルが通過する位置に設けられる
。例えばエンジンオイルに適用される場合は、第2図の
ように、オイル注入部1aを有するシリンダヘッドカバ
ー1の内部のオイルバッフルプレート2にオイルの流入
口3aおよび流出口3bを有する室3が形成されて、こ
の室3内に上記金属板11.12が配置され、オイル注
入部1aから注入されたオイルが上記至3を通るときに
上記両金属板11.12間に導入されるようになってい
る。
上記オイル導入部分10に対し、加熱手段としてのヒー
ター15が一方(下側)の金属板12に固着されている
。また、上記両金属板11.12は導線を介してコント
ロールユニット(ECU>20に接続され、上記導線等
により、上記両金属板11.12を電極として両金属板
11.12間の電気抵抗に対応した電圧信号を出力する
信号出力手段16が構成されている。
上記コントロールユニット20は、マイクロコンピュー
タ等を備え、上記両金属板11.12問のオイルを所定
温度(100℃以上)に加熱するように上記ヒーター1
5に対する通電の制御を行うとともに、上記信号出力手
段16によって与えられる電圧信号に基づいて被検出オ
イルの添加剤含有度合を判別する判別手段21を含んで
いる。
当実施例において上記判別手段21は、摩耗防止剤含有
度合を調べるものであり、上記電圧信号による検出値を
基準値と比較することにより、被検出オイルが摩耗防止
剤を充分に含んでいる長油であるか、摩耗防止剤の少な
い粗悪油であるかを判、別する。
この装置によるオイル成分検出動作を説明すると、エン
ジンへのオイルの注入詩に、ヘッドカバー1内のバッフ
ルプレート2上に注入された被検出オイルが室3内の一
対の金属板11.12問に導かれるとともに、上記ヒー
タ15によって金属板11.12間のオイルが100℃
以上に加熱される。このように100℃以上に加熱され
ると各種オイルの粘性がほぼ一定になるが、金属板11
゜12の対向間隔が5鯛程度となっている場合に、摩耗
防止剤による金属への吸着性の違いにより、上記長油で
あれば第3図に示すように金属板11゜12間にオイル
が保有されるのに対し、上記粗悪油であれば金属板11
.12間からオイルが流出する。このため上記長油と上
記粗悪油とで電圧信号に差異が生じ、これを利用して上
記判別手段21により長油と粗悪油との判別が行われる
このような検出動作はコントロールユニット20による
制御、演算によって自動的に行われ、これをフローチャ
ートで示すと第4図のようになる。
すなわち、エンジン等へのオイル注入時に、先ずステッ
プS1で、例えば図外の作動スイッチのON信号や上記
室3へのオイル流入の検出等によって検出開始条件とな
ったか否かを調べる。検出開始条件となったときは、ス
テップS2でヒーター15への通電を行ってオイルを1
00℃以上の一定温度(例えば100℃)に加熱III
Illlシ、続いてステップS3で、信号出力手段から
電圧■の測定信号を読込むとともに、ステップS4で、
後述の実験データに基づいて予めコントロールユニット
20内に記憶されている基準値Vaを読出す。そして、
ステップS5で上記電圧■を基準値Vaと比較し、基準
値Va以下であれば長油と判定してワーニングランプを
点灯せずにそのまま終了するが、基準値Vaより高けれ
ば粗悪油と判定し、ステップS8に移ってワーニングラ
ンプを点灯する。
当実施例に関係する実験データを第5図および第6図に
示す。摩耗防止剤を充分に添加した長油を用い、上記金
属板11.12の対向間隔を種々変えて両番属板11.
12間の電圧を測定すると第5図のようになり、上記対
向間隔が5履以下であれば金属板11.12間にオイル
が保有されて電圧が比較的低くなる。また、金属板11
.12間の対向間隔を5jl1mとし、上記長油を用い
た場合と上記粗悪油を用いた場合とについてそれぞれ上
記電圧を測定すると第6図のようになり、金属への吸着
性の違いにより長油と粗悪油とで上記電圧に著しい差異
が生じる。この実験データに基づくと、上記基準値を3
001V程度としておけば、未知の被検出オイルが長油
であるか粗悪油であるかを判別することができる。
第7図は本発明の第2実施例の装置を示しており、この
実施例はオイル中の清浄分散剤を調べるのに有効なもの
である。この実施例では、被検出オイルを一定量だけ蓄
える容器30によりオイル導入手段が形成されるととも
に、この容器30に対して酸性物供給手段が具備されて
いる。
上記容器30は箱形等に形成され、オイル流入口30a
およびオイル排出口30bを有し、オイル排出口30b
は電磁弁31によって開閉されるようになっている。上
記酸性物供給手段は、過塩素酸(HCQO*)等の酸性
物を貯留してしするタンク32と、このタンク32から
導出されて上記容器30に接続されたバイブ33と、こ
のバイブ33を開閉する電磁弁34とで構成され、電磁
弁34が開作動したときに酸性物が上記容器30内に注
入されるようになっている。
上記容器30の側壁等にヒーター35が設けられている
。また、上記容器30の両側壁等に一対の電極(ヒータ
35が兼用されてもよい)が設けられ、この一対の電極
間に生じる電圧の測定信号を出力する信号出力手段36
がコントロールユニット40に接続されている。
上記コントロールユニット40は、上記電磁弁31.3
4の制御およびヒータ35の通電制御を行うとともに、
清浄分散剤含有度合を調べる判別手段41を含んでおり
、酸性物の供給および加熱を行うまえの初期状態と酸性
物の供給および加熱を行った状態とにおいてそれぞれ上
記信号出力手段36から与えられる電圧信号に基づき、
電圧信号変動量(電圧差)を調べて検出値とし、この検
出値を基準値と比較することにより、清浄分散剤を充分
に含有する民泊であるか清浄分散剤の不足している粗悪
油であるかを判別するようになっている。
この実施例による場合、エンジン等へのオイル注入時に
上記容器30内にオイルが流入して一定量だけサンプリ
ングされてから、上記コントロールユニット40による
制御、演算により、検出動作が第8図のフローチャート
に示すように行われる。
すなわち、容器30内に一定量のオイルがサンプリング
されてステップS11で検出開始条件成立と判定したと
きに、先ずステップSt2で信号出力手段36から初期
電圧vOの測定信号を読込む。
次にステップSt3で、酸性物供給手段の電磁弁34を
開作動することにより酸性物を所定量<1CC)だけ容
器30内に供給してオイルに混入させ、ステップS14
で、ヒーター35に通電してオイルを350℃に加熱し
、この状態を10分間保持する。
それから、ステップS15で信号出力手段36カ〜ら電
圧V1の測定信号を読込み、ステップS16で、上記電
圧■1と初期電圧vOとの電圧差Δ■を求めるとともに
、基準値ΔVaを読出す。そして、ステップSvで上記
電圧差Δ■を基準値ΔVaと比較し、基準値ΔVa以上
であれば民泊と判定してワーニングランプを点灯せずに
そのまま終了するが、基準値Δvaより低ければ粗悪油
と判定し、ステップS18に移ってワーニングランプを
点灯する。
当実施例に関係する実験データを第9図および第10図
に示す。
第9図は、上記容器30内のオイル(10cc程度)に
酸性物(1cc)を混入させて各種温度に加熱したとき
のデポジット量と電圧とを、種々のオイルについて数回
測定したものであり、この図中の丸印は300℃に加熱
したときのデータ、四角中は350℃に加熱したときの
データ、三角印は390℃に加熱したときのデータであ
る。上記デポジット口は清浄分散剤の機能に関係するも
のであるが、オイルのデポジット化とアルカリ価(電圧
)の低下とは相関性を有し、上記データによると、デポ
ジット量が多い(清浄分散機能が悪い)もの程電圧が低
(なる傾向が、390℃程度で顕著に生じる。なお、3
90℃は清浄分散剤が分解し始める温度である。
第10図は、適正量の清浄分散剤が含まれている基準油
と清浄分散剤の少ない粗悪油とにつき、第7図の装置で
酸性物供給および加熱を行った状態での電圧V1と初期
電圧■0との電圧差を、加熱温度を種々変えて調べたも
のである。このデータによると、上記基準油と粗悪油と
では、300℃程度までであれば上記電圧差がほぼ同じ
であるが、350℃程度以上で上記電圧差に適いが生じ
、粗悪油の方が上記電圧差が低くなる。さらに、390
℃以上では粗悪油の場合に上記電圧差にばらつきが生じ
る。
従って、このデータに基づくと、第7図の装置により検
出を行う場合に加熱温度を350℃以上、例えば350
℃とし、第8図のフローチャート中の基準値ΔVaを1
50mV程度にしておけば、未知のオイルが清浄分散性
に関して民泊であるか粗悪油であるかを有効に判別する
ことができる。加熱温度は清浄分散剤の分解が始まる3
90℃程度もしくはそれ以上のa!度でもよい。
第11図は本発明の第3実施例の装置を示しており、こ
の実施例はオイル中の酸化防止剤を調べるのに有効なも
のである。この実施例の装置は、オイル流入口50aお
よびオイル排出口50bを有する箱形等に形成されて被
検出オイルを一定量だけ蓄える容器50と、上記オイル
排出口50bを開閉する電磁弁51と、上記容器50の
側壁等に設けられたヒーター55と、上記容器30の両
側壁等に設けられた一対の電極間の電圧の測定信号を出
力する信号出力手段56と、コントロールユニット60
とを備えている。このコントロールユニット60は、上
記容器50内のオイルを350℃程度以上の一定温度に
加熱した状態における上記信号出力手段56からの電圧
測定信号に基づき、被検出オイルが酸化防止性に関して
長油であるか粗悪油であるかを判別する判別手段61を
含んでいる。
こめ装置による場合、エンジン等へのオイル注入時に一
定量のオイルが容器50にサンプリングされて検出開始
条件となったときに、上記コントロールユニット60に
より、容器50内のオイルを例えば350℃に加熱する
ようにヒーター55が制御された上で、上記信号出力手
段56からの電圧の測定信号が読込まれ、この電圧が基
準値と比較される。そして、基準値以上であれば長油と
判定され、基準値より低ければ粗悪油と判定されてワー
ニングランプの点灯等が行われる。
第12図は第3実施例に関係する実験データを示すもの
であって、上記酸化防止剤が充分に含まれている長油と
酸化防止剤の少ない粗悪油とについてそれぞれ、各種温
度に加熱した状態で第11図の@置の信号出力手段56
により与えられる電圧を測定したものである。このデー
タからもわかるように、350℃以上では、酸化防止剤
が分解してその金属イオンが自由に動きまわる状態とな
ることにより、酸化防止剤が多くなる程電流が流れ易く
なって上記電圧が高くなり、酸化防止剤の少ない粗悪油
は長油と比べて上記電圧が著しく低くなる。第12図の
データに基づくと、加熱温度を350℃程度とした場合
に基準値を180mV程度に設定してこれと上記電圧と
を比較することにより、酸化防止性に関する長油と粗悪
油との判別を有効に行うことができる。
なお、酸化防止剤の分解が始まる350℃程度以上の温
度に加熱した状態では、酸化防止剤の量によりオイルの
熱伝導率や特定波長の光の透過率にも差異が生じる。そ
こで、上記の信号出力手段56による電圧測定の代りに
、上記熱伝導率の測定あるいは上記透過率の測定を行う
ようにしても、その測定信号と基準値との比較により酸
化防止性に関する長油と粗悪油との判別が可能である。
上記熱伝導率の測定を行う場合は、第13図のように、
容器50内に温度センサ57を設けるとともに、オイル
流入口50aを電磁弁で開閉するようにしておき、ヒー
ター55に通電してヒーター温度が350℃となった時
点でオイルを注入するとともにそのときの温度変化を測
定すればよい。また、上記透過率を測定する場合は、第
14図のように、容器50内に1500cm−”(If
化化上止剤吸収波長)の光を照射する光源58aとこれ
に対向する受光板58bとを設けておき、容器50内の
オイルを350℃に加熱した状態で透過率を測定すれば
よい。
第15図は本発明の第4実施例の装置を示している。こ
の実施例もオイル中の酸化防止剤を調べるのに有効なも
のであるが、特にこの実施例では、酸化防止剤がブロー
バイガス中のNOxとの反応を抑制する機能を有するこ
とから、NOxとの反応性を調べるようにしている。こ
の実施例の装置は、一定量の被検出オイルを蓄える容器
70と、上記容器70内のオイルを加熱するヒーター7
5と、容器70内に配置された光源76aおよび受光板
76bを有して特定波長の光の透過」に応じた信号を出
力する信号出力手段76と、コントロールユニット80
とを備え、上記容器70には、オイル流入ロア0aと電
磁弁71により開閉されるオイル排出ロア0bとが設け
られるとともに、ブローバイガス流入ロア2が設けられ
ている。そして、上記容器70がヘッドカバー1内のオ
イルバッフルプレート2に取付けられることにより、オ
イル注入部1aから注入されたオイルが上記容器70内
に導入されて一定量サンプリングされるとともに、ヘッ
ドカバー1内を通るブローバイガスが破線矢印で示すよ
うに容器70内に供給されるようになっている。
上記光源76aは、オイルとブローバガスとの反応物の
吸収波長に相当する1620n−’程度の光を照射し、
上記受光板76bはこの光源76aに対向して配置され
ている。
上記コントロールユニット80は、上記容器70内のオ
イルを350℃程度以上の一定湿度に加熱した状態にお
ける上記信号出力手段76からの信号に基づいて上記光
の透過口を調べ、その検出値を基準値と比較することに
より被検出オイルがブローバイガスとの反応性に関して
長油であるか粗悪油であるかを判別する判別手段81を
含んでいる。
この装置による場合、エンジン等へのオイ/14注入時
に一定−のオイルが容器70にサンプリングされ、また
、エンジンが始動されてアイドル運転が行なわれること
により、ブローバイガスがヘッドカバー1内に流入し、
その一部が上記容器70内に送込まれる。こうして容器
70内のオイルに対してブローバイガスが供給されるよ
うにした上で、上記コントロールユニット80により、
容器70内のオイルを例えば350℃に加熱するように
ヒーター75が制御され、かつ、上記光源76aから特
定波長の光の照射が行われ、その光の透過量に応じた受
光板76bからの信号が読込まれる。そして上記信号か
ら吸光度が求められて基準値と比較され、吸光度が基準
値以下であれば長油と判定され、基準値より高ければ粗
悪油と判定されてワーニングランプ点灯等が行われる。
第16図は第4実施例に関係する実験データを示すもの
であって、上記酸化防止剤が充分に含まれている長油と
酸化防止剤の少ない粗悪油とについてそれぞれ、上記の
ようにオイルを350℃に加熱しつつブローバイガスを
供給した場合の吸光度を調べたものである。このデータ
のように、上記長油と粗悪油とでは、NOXとの反応度
合の相違により、1620011−’程度の波長で吸光
度に大きな差が生じる。このデータに基づくと、162
0clI−1の光の吸光度の基準値を0.2程度に設定
しておけばよい。
なお、NOXとの反応度合の相違によりオイルの電気伝
導度にも差異が生じるので、350℃に加熱したオイル
にブローバイガスを供給しつつ一対の電極間の電圧を測
定し、これを基準値と比較してもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明のオイル成分検出装置によると、
オイル導入手段にオイルを導入して所定温度に加°熱し
た状態で、一対の電極間の電気伝導度に応じた信号に基
づく検出値を基準値と比較して、被検出オイルの添加剤
含有度合を判別するような構成となっているため、加熱
されたオイルの電気伝導度が添加剤含有度合によって相
違することを利用し、添加剤の多い長油と添加剤の少な
い粗悪油との判別を有効に行うことができる。そして、
新油注入段階でこのような判別を行うことができるため
、添加剤の少ない粗悪油が使用されることによるトラブ
ルを未然に防止することができる。
この発明の上記構成において、オイル中の摩耗防止剤に
よる金属への吸着力がオイル保有状態に影響する程度の
所定間隔に一対の金属板を配置しておけば、一対の金属
板間の電気伝導度に応じた信号に基づき、摩耗防止剤が
充分であるか不足しているかを有効に調べることができ
る。
また、上記構成において、被検出オイルを容器に一定量
蓄えてこ机に酸性物を供給するとともに加熱するように
構成すれば、清浄分散剤の」に影響されるオイルのデポ
ジット化とアルキル化が相関性を有することを利用して
、清浄分散剤が充分であるか不足しているかを有効に調
べることができる。
また、被検出オイルを容器に一定量蓄えてこれにブロー
バイガスを供給するとともに加熱した状態で、オイルの
電気伝導度もしくは特定波長の光の透過量に応じた信号
に基づいて酸化防止剤の含有度合を判別するようにした
構成によると、N。
×との反応による物性の変化によって上記信号に変動が
生じることを利用し、酸化防止剤が充分であるか不足し
ているかを有効に調べることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1図実施例の装置の概略図、第2図
は同装置をエンジンに組込んだ状態の断面図、第3図は
同装置の要部の拡大図、第4図は同装置によるオイル成
分検出のための演算制御処理の一例を示すフローチャー
ト、第5図および第6図は第1実施例に関係する実験デ
ータを示すグラフ、第7図は第2実施例の装置の概略図
、第8図は同装置によるオイル成分検出のための演算制
御処理の一例を示すフローチャート、第9図および第1
0図は第2実施例に関係する実験データを示すグラフ1
.第11図は第3実施例の装置の概略図、第12図は第
3実施例に関係する実験データを示すグラフ、第13図
および第14図はそれぞれ第3実施例の変更例を示す要
部の概略図、第15図は第4実施例の装置の概略断面図
、第16図は第4実施例に関係する実験データを示すグ
ラフである。 10・・・オイル導入手段、11.12・・・金属板、
15・・・ヒーター 16・・・信号出力手段、21・
・・判別手段、30・・・容器、32・・・酸性物を貯
留するタンク、35・・・ヒーター、36・・・信号出
力手段、41・・・判別手段、50・・・容器、55・
・・ヒーター 56・・・信号出力手段、61・・・判
別手段、70・・・容器、72・・・ブローバイガス流
入口、75ヒーター 76・・・信号出力手段、81・
・・判別手段。 特許出願人      マ ツ ダ 株式会社代 理 
人      弁理士  小谷 悦司同       
 弁理士  長1) 正量        弁理士  
伊藤 孝夫第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 mV 第 図 nV 第 図 第 図 第 図 (mV) パネル1度 第 図 第 図 1〜 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被検出オイルを導入するオイル導入手段と、このオ
    イル導入手段に導入された被検出オイルを加熱する加熱
    手段と、上記オイル導入手段に配置された一対の電極間
    の電気伝導度に応じた信号を出力する信号出力手段と、
    上記加熱手段によつて上記被検出オイルが所定温度に加
    熱された状態での上記信号出力手段からの信号を受け、
    この信号に基づく検出値を基準値と比較して被検出オイ
    ルの添加剤含有度合を判別する判別手段とを備えたこと
    を特徴とするオイル成分検出装置。 2、上記オイル導入手段は、一対の金属板を、オイル中
    の摩耗防止剤による金属への吸着力が金属板間のオイル
    保有状態に影響する程度の所定間隔で対向させることに
    より形成され、上記信号出力手段は上記一対の金属板を
    電極としてその間の電気伝導度に応じた信号を出力し、
    上記判別手段は上記信号に基づいて被検出オイルの摩耗
    防止剤含有度合を判別するものであることを特徴とする
    請求項1記載のオイル成分検出装置。 3、上記オイル導入手段は、被検出オイルを一定量だけ
    蓄える容器により形成されるとともに、この容器内のオ
    イルに酸性物を供給する酸性物供給手段を具備し、上記
    判別手段は、上記酸性物の供給および加熱手段による加
    熱が行われる前の初期状態での信号出力手段からの信号
    に対して、上記酸性物の供給および加熱手段による加熱
    が行われた状態での信号出力手段からの信号の変動量を
    調べ、この変動量を検出値として被検出オイルの清浄分
    散剤含有度合を判別するものであることを特徴とするオ
    イル成分検出装置。 4、被検出オイルを導入して一定量だけ蓄える容器と、
    この容器内の被検出オイルを加熱する加熱手段と、上記
    容器内の被検出オイルの電気伝導度もしくは特定波長の
    光の透過量に応じた信号を出力する信号出力手段と、上
    記容器内にブローバイガスを供給するブローバイガス供
    給手段と、上記ブローバイガスの供給および加熱手段に
    よる加熱が行なわれた状態での上記信号出力手段からの
    信号を受け、この信号に基づく検出値を基準値と比較し
    て被検出オイルの酸化防止剤含有度合を判別する判別手
    段とを備えたことを特徴とするオイル成分検出装置。
JP23834490A 1990-09-08 1990-09-08 オイル成分検出装置 Pending JPH04118549A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009004973A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Honda Motor Co., Ltd. エンジンオイルの劣化推定装置、およびエンジンオイルの酸化防止性能の推定装置
JP2014025825A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Tatsuno Corp 検出装置

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