JPH04111356U - 芳香療法用芳香剤を装着したマスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、マスク本体に改良を施し芳香療法用
芳香剤を装着したコスト安価なマスクを提供することを
目的とする。 【構成】本考案の療法用芳香剤を装着したマスクは、樹
脂材、不織布材、紙材又はこれらの各材に類した適宜材
より一体形成してなり全体が略楕円形状をしていて開口
２と湾状部３とを有し、開口２の端部にはマスク本体１
を使用者の顔部に装着するための紐部４及び空気吸入用
の小孔５を有してなるマスク本体１と、このマスク本体
１の内面に着脱自在に装着できるようにした芳香療法用
芳香剤部６とを具備したものである。 【効果】前記構成の本考案によれば、コスト安価で、し
かも、芳香療法用効果を発揮できる芳香療法用芳香剤を
装着したマスクを得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は芳香療法用芳香剤を装着したマスクに関するものである。

【従来の技術】

本考案は、この考案と同一の考案者、出願人に係る実願平１−１５２５５２号 の出願の改良に関するものである。即ち、上記実願平１−１５２５５２号の考案 は、風邪の治療や予防又は二日酔い等の際に部屋の内外を問わず如何なる場所に おいても芳香剤の香りを吸気とともに効率良く手軽に吸入でき、しかも口腔、喉 頭、鼻腔、喉喉や気管、気管支等の気道部分に直接に芳香療法効果を発揮できる 芳香療法用芳香剤を含浸又は付着したマスク（同出願の第１図乃至第３図）であ る。

【本考案が解決しようとする課題】

しかし、前記実願平１−１５２５５２号の考案にあっては、マスク本体自体が 紙製、布製等から形成されている通常のマスクであり、且つ、芳香療法用芳香剤 を含浸又は付着した使い捨て用内収片を個別に用意するものであるために、製造 上、多数の工程を要し、結果的にコストの高騰を招くという問題があった。 そこで、本考案は、このような実情に鑑み開発されたものであり、その目的と するところは、マスク本体に改良を施しコスト安価な芳香療法用芳香剤を装着し たマスクを提供することにある。

【課題を解決するための手段】

本考案のマスクは、樹脂材、不織布材、紙材又はこれらの各材に類した適宜材 より一体形成してなり全体が略楕円形状をしていて開口と湾状部とを有し、開口 の端部にはマスク本体を使用者の顔部に装着するための紐部及び空気吸入用の小 孔を有してなるマスク本体と、このマスク本体の内面に着脱自在に装着できるよ うにした芳香療法用芳香剤部とを具備したものである。 前記芳香療法用芳香剤部は、不織布等の芳香剤含浸部と、該芳香剤含浸部の一 面に貼着されて両面が貼着機能を有した貼着部と、この貼着部の外面に貼着され た剥離用片とからなる。 また、前記芳香療法用芳香剤部の芳香剤含浸部に含浸される芳香剤は、ハーブ （香草）又は生薬のエキス（精油）或いは合成芳香剤であり、前記マスク本体の 湾状部の最奥部内面には、保湿剤（例えば吸水ポリマ−）を装着しても良い。 更に、前記マスク本体の開口の周囲端部には当該部を外側にめくるような状態 で湾曲形成した湾曲部を設けても良く、また、上記周囲端部にはスポンジ財等か らなる弾性部を貼設しても良いとともに、該周囲端部には上記湾曲部を形成する と同時にこの湾曲部の部分に上記弾性部を貼設するようにしても良い。

【作用】

上記構成のマスクによれば、マスク本体を適宜の樹脂材、不織布材、紙材又は これらの各材に類した適宜材より一体形成し、且つ、このマスク本体の内面に着 脱自在に装着可能とした芳香療法用芳香剤部を小片状に形状したので、その製造 コストが安価で、しかも、マスク使用時には、マスク本体の内面において芳香療 法用芳香剤部から発せられる芳香剤を、風邪の治療や予防又は二日酔い等の際に 部屋の内外を問わず如何なる場所においても吸気とともに効率良く手軽に吸入で きるとともに、口腔、喉頭、鼻腔、喉喉、気管や気管支等の気道部分に直接且つ 十分に芳香療法効果を発揮できる。 また、請求項４記載の構成の場合、上述した作用効果に加えて、保湿剤の作用 により、吸気に加湿を付与することが可能となる。更に、請求項５乃至７記載の 各構成の場合、湾曲部或いは弾性部の作用により、快適な状態の下でマスク本体 の長時間着用が可能となる。

【実施例】

以下に添付図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。 図１は本考案に係るマスクの一実施例を示す斜視図であり、適宜の樹脂材、不 織布材、紙材又はこれらの各材に類した適宜材よりマスク本体１を一体形成して いる。このマスク本体１の全体は略楕円形状をしていて、開口２と湾状部３とを 有し、開口２の端部にはこのマスク本体１を使用者の顔部に装着するためのゴム 等の紐部４を具備している。 マスク本体１の下方には空気吸入用の二つの小孔５、５を設け、マスク本体１ の内面上方には後記する芳香療法用芳香剤部６を着脱自在に装着するようになっ ている。なお、前記小孔５、５を設ける位置は図示する位置に限定されるもので はなく、マスク本体１の適宜位置にこれを設けても良く、また、その設置個数も 実施例に限定されるものではない。 前記芳香療法用芳香剤部６は、図２に示すように不織布等の芳香剤含浸部７と 、この芳香剤含浸部７の一面に貼着されて両面が貼着機能を有している貼着部８ と、この貼着部８の外面に貼着されている剥離用片９とからなる。 上記芳香療法用芳香剤部６の芳香剤含浸部７に含浸される芳香剤は、ハーブ（ 香草）や生薬のエキス（精油）或いは合成芳香剤等々の各種の芳香剤を用いるこ とができる。即ち、この芳香剤は装着したマスク本体１内で吸気とともに吸入す ることにより、口腔、喉頭、鼻腔、喉喉や気管、気管支等の気道部分の炎症に対 して、消炎、鎮痛、鎮咳、去たん効果等を有し、更に、鎮静或いは清涼効果を有 するハーブ（香草）や生薬のエキス（精油）又は合成芳香剤等々の各種の芳香剤 を用いられる。 図３は前記図１と異なる本考案の実施例を示すもので、図１のＸ−Ｘ線断面の 端面を示すものであり、図１に示す実施例の構成に加えて、例えば吸水ポリマ− 等の適宜の保湿剤１０をマスク本体１の湾状部３の最奥部分に装着したものであ る。 図４は前記図１、図３と更に異なる本考案の実施例を示すもので、図１のＸ− Ｘ線断面の端面を示すものであり、図１に示す実施例のマスク本体１に改良を施 したものである。即ち、マスク本体１の開口２の周囲端部１１を外側にめくるよ うな状態で湾曲した湾曲部１２を設け、この湾曲部１２の部分にスポンジ材等の 適宜の弾性材を貼着した弾性部１３を設けても良い。 なお、図４に示す実施例の場合、湾曲部１２を設けることなく、図１に示すマ スク本体１の周囲端部１１の形状のままで当該部に弾性部１３を設けるようにし ても良い。 以下、上記構成に係る本考案の作用について説明する。 図１、図３、図４に示すマスク本体１は、適宜の樹脂材、不織布材、紙材又は これらの各材に類した適宜材より一体形成したので、その製造コストを安価なも のとすることができる。しかも、マスク本体１の内面に着脱自在に装着可能とし た芳香療法用芳香剤部６も、その全体を小片形状としているので、コスト安価な ものとなる。 従って、このような製造コストの安価な本考案に係るマスクを装着して使用し た場合、マスク本体１の内面において芳香療法用芳香剤部６から発せられる芳香 剤を、風邪の治療、予防或いは二日酔い等の際に部屋の内外を問わず如何なる場 所においても吸気とともに効率良く手軽に吸入できることになる。しかも、口腔 、喉頭、鼻腔、喉喉、気管や気管支等の気道部分に直接且つ十分に芳香療法効果 を発揮できる。 特に芳香療法用芳香剤部６に含浸されている芳香剤が吸気により加温加湿され て、その芳香作用が一層促進される。なお、マスク本体１の内面に装着使用され る芳香療法用芳香剤部６は、適当な期間経過後に新たなものに取り換えることが 必要である。 図３に示す実施例の場合、上述した作用効果に加えて、保湿剤１０の作用によ り、吸気に加湿を付与することが可能となる。 更に、図４に示す実施例の場合、湾曲部１２、弾性部１３の作用により、快適 な状態の下でマスク本体１の長時間着用が可能となる。 本考案は、上述した実施例に限定されるものではなくその要旨の範囲内で種々 の変形実施が可能である。

【本考案の効果】

以上詳述した本考案によれば、上記構成としたことにより、コスト安価で且つ 芳香療法効果を発揮できる芳香療法用芳香剤を装着したマスクを提供することが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る一実施例を示す斜視図

【図２】芳香療法用芳香剤部６の拡大断面図

【図３】図１と異なる本考案の実施例を示すもので図１
のＸ−Ｘ線断面図の端面図

【図４】図１、図３と更に異なる本考案の実施例を示す
もので図１のＸ−Ｘ線断面図の端面図

【符号の説明】

１ マスク本体 ５ 小孔 ６ 芳香療法用芳香剤部 １０ 保湿材 １２ 湾曲部 １３ 弾性部。

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】樹脂材、不織布材、紙材又はこれらの各材
   に類した適宜材より一体形成してなり全体が略楕円形状
   をしていて開口２と湾状部３とを有し、開口２の端部に
   はマスク本体１を使用者の顔部に装着するための紐部４
   及び空気吸入用の小孔５を有してなるマスク本体１と、
   このマスク本体１の内面に着脱自在に装着できるように
   した芳香療法用芳香剤部６とを具備したことを特徴とす
   る芳香療法用芳香剤を装着したマスク。
2. 【請求項２】前記芳香療法用芳香剤部６は、不織布等か
   らなる芳香剤含浸部７と、この芳香剤含浸部７の一面に
   貼着されて両面が貼着機能を有した貼着部８と、この貼
   着部８の外面に貼着された剥離用片９とからなる請求項
   １記載の芳香療法用芳香剤を装着したマスク。
3. 【請求項３】前記芳香療法用芳香剤部６の芳香剤含浸部
   ７に含浸される芳香剤は、ハーブ（香草）又は生薬のエ
   キス（精油）或いは合成芳香材である請求項１又は２記
   載の芳香療法用芳香剤を装着したマスク。
4. 【請求項４】前記マスク本体１の湾状部３の最奥部内面
   には、保湿剤（例えば吸水ポリマ−）１０を装着してな
   る請求項１記載の芳香療法用芳香剤を装着したマスク。
5. 【請求項５】前記マスク本体１の開口２の周囲端部１１
   には、当該部を外側にめくるような状態で湾曲形成した
   湾曲部１２を設けてなる請求項１記載の芳香療法用芳香
   剤を装着したマスク。
6. 【請求項６】前記マスク本体１の開口２の周囲端部１１
   には、スポンジ材などの弾性部１３を貼設してなる請求
   項１記載の芳香療法用芳香剤を装着したマスク。
7. 【請求項７】前記マスク本体１の開口２の周囲端部１１
   には、湾曲部１２とこの湾曲部１２の部分にスポンジ材
   等の適宜の弾性材を貼着した弾性部１３を設けてなる請
   求項１又は５記載の芳香療法用芳香剤を装着したマス
   ク。