JPH04110567U - 書籍陳列台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 書籍の数が減ってもくずれず、整理して陳列
し得るようにする。 【構成】 背板３が長い箱Ａを重ね、その背板３のフッ
ク片６を後側の箱Ａの前板１に係止して複数の箱Ａを重
ね、台座Ｂで傾めに支持する。その状態で、各箱Ａに書
籍ｂを入れて陳列する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、中学入試又は高校入試用各課目別問題集などの比較的薄い小冊子 を陳列するための書籍陳列台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

この種の小冊子の書店での陳列手段は、図６に示すように、壁、柱Ｈ等に支持 箱Ｄを複数段に取付け、その各箱Ｄに各種の小冊子（問題集）ｂを数冊入れたり 、図７で示すように、フラットな陳列面Ｆに重ねたりしている。

【０００３】 前者の手段は、購買者の目の高さより、各箱Ｄが高く又は低くなりすぎると、 陳列効果が落ちる。このため、箱Ｄの位置は購買者の目の高さの高低５０cm前後 にしており、同一上下ラインにおいて多くの種類の書籍ｂを陳列できない問題が ある。

【０００４】 後者の手段は、図７に示すように書籍ｂを傾めにすれば、多くの種類の書籍ｂ を陳列できるが、その傾めの状態を維持する工夫が必要である。また、書籍ｂが 売れて引き抜かれると、その陳列状態がくずれるため、店員が度々その陳列状態 を整理する必要がある。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、以上の点に留意し、フラットな面への陳列であっ て、かつ、度々整理する必要もなく長期間に亘って整理された陳列効果を得るこ とができるようにすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、この考案にあっては、重ねた複数の書籍をその下 部でもって収納する上面開口の箱の背板が、前記書籍の背面に沿って所要長さ延 びて、その延びた背板に、下向きの対のフック片が同一高さに形成されており、 前記箱の複数個を前後に重ねて、前側の箱の前記フックを後側の箱の前板に係止 して成る構成としたのである。

【０００７】 上記フック片は、その突出量（箱の前後方向）、間隔（箱の左右方向）を適宜 に選定し、書籍を箱内に入れるのに支障がないようにする。また、背板の長さは 箱に入れる書籍の高さに応じて適宜に選定する。

【０００８】

【作用】

このように構成するこの考案に係る書籍陳列台は、フック片が延びた背板にあ るため、後側の箱の前板に係止すると、前後の箱は、後側が後方にずれた状態と なる。このため、その陳列台をなす各箱は、フラットな面に置かれると、後方に 傾斜した上向きとなる。その各箱に、例えば各課目別問題集を数冊づつ入れる（ 実施例参照）。

【０００９】

【実施例】

この実施例は、図２に示す箱Ａを図１に示すように組合わせ、図４に示す台座Ｂ によって支持するようにしたものである。この台座Ｂは、各箱Ａの組合せで十分 にその組合せ状態を維持できれば必らずしも必要でなく、また、木片、他の不用 な書籍によっても代用できる。

【００１０】 箱Ａは、図３に示すダンボール紙等のカートンＰにより形成し、そのカートン Ｐにおいて、１が前板、２が側板、３が背板であり、背板３は前板１よりほぼ３ 倍の長さにしてある。このカートンＰは、折曲線４を介して各片を内側に折り曲 げて組立てるとともに、舌片５を前板１の裏面に貼布して、図２に示す箱Ａとす る。

【００１１】 背板３の両側縁には、その内側に切目により下向きのフック片６が形成されて おり、このフック片６を、図２鎖線のごとく起こして、図１のごとく後側の箱Ａ の前板１に係止することにより、所要数の箱Ａを一体とする。このとき、フック 片６の止片６ａは後側の係止孔６ｂに嵌める。このフック６を背板３の両側縁に 設けず内側寄りに設ける場合には、書籍ｂの出し入れに支障がでるため、フック 片６を前板に係止したのち、左右方向に折曲して止片６ａを側壁の係止孔６ｂ’ に嵌めるようにしてもよい（図２鎖線参照）。

【００１２】 前板１の前面には、図１に示すように陳列する書籍ｂのコメントｃを記載する とよい。

【００１３】 台座Ｂは図４に示す構成をしており、図５に示すカートンＰ’を折曲線４を介 し組立てて作る。この台座Ｂの前面には、離型紙付の両面テープ７が貼布されて おり、このテープ７でもって最も後側の箱Ａの背面にこの台座Ｂを貼布して一体 とする（図１）。

【００１４】 この実施例は、図１に示すように所要数の箱Ａを重ね、フラットな面Ｆに置き 、各種の問題集（書籍ｂ）を数冊づつ入れて陳列する。この状態は、書籍ｂの表 面が傾め上向きとなるため、下向きの購買者の視線と一致する。この視線の一致 は各箱Ａの書籍Ａが売れても、すなわち、数が減っても変わらない。

【００１５】 なお、箱Ａは図２の状態で、底面の組込み構造を外すことにより扁平とし得る ため、その扁平箱Ａとカートン状の台座Ｂを、書籍とともに販売店に譲るように すれば、書籍ｂの拡販に役立つ。

【００１６】

【考案の効果】

この考案は以上のように構成したので、長期に亘って整理された陳列効果を得 ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例の斜視図

【図２】図１の部分斜視図

【図３】箱のカートンの平面図

【図４】図１の台座の部分斜視図

【図５】台座のカートンの平面図

【図６】従来の陳列状態図

【図７】従来の陳列状態図

【符号の説明】

Ａ 箱 Ｂ 台座 Ｐ、Ｐ’カートン １ 前板 ２ 側板 ３ 背板 ４ 折曲板 ５ 舌片 ６ フック片 ７ 両面テープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 重ねた複数の書籍をその下部でもって収
   納する上面開口の箱の背板が、前記書籍の背面に沿って
   所要長さ延びて、その延びた背板に、下向きの対のフッ
   ク片が同一高さに形成されており、前記箱の複数個を前
   後に重ねて、前側の箱の前記フックを後側の箱の前板に
   係止して成る書籍陳列台。