JPH04110534A - 空調用蓄熱装置 - Google Patents
空調用蓄熱装置Info
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- JPH04110534A JPH04110534A JP22940690A JP22940690A JPH04110534A JP H04110534 A JPH04110534 A JP H04110534A JP 22940690 A JP22940690 A JP 22940690A JP 22940690 A JP22940690 A JP 22940690A JP H04110534 A JPH04110534 A JP H04110534A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は輻射パネル等に使用するのに好適な空調用蓄
熱装置に関する。
熱装置に関する。
(従来の技術)
従来、、蓄熱材に温熱を蓄え、その温熱を冬場の暖房に
用いることは、例えば特開平1−217135号公報に
より公知である。また、蓄熱材による冷熱や温熱の蓄熱
が可逆的に行われることはよく知られている事柄である
から、蓄熱材に冷熱を蓄え、その冷熱を夏場の冷房に用
いることは容易に可能である。
用いることは、例えば特開平1−217135号公報に
より公知である。また、蓄熱材による冷熱や温熱の蓄熱
が可逆的に行われることはよく知られている事柄である
から、蓄熱材に冷熱を蓄え、その冷熱を夏場の冷房に用
いることは容易に可能である。
(発明が解決しようとする課題)
ところで、夏場の冷房用蓄熱適温と冬場の暖房用蓄熱適
温との間には比較的大きな差異があり、例えば冷房適温
が20〜25°Cであるのに対し、暖房適温は35〜4
5°Cであるといわれている。一般に、蓄熱材による蓄
熱や放熱には物質の融解や凝固の際の相変化熱が利用さ
れるが、この蓄熱材の凝固点や融点は近接していること
から冷房適温と暖房適温との両者を得ようとすれば、そ
れぞれの温度に見合う相変化温度を有する各別の蓄熱材
が必要になり、単一の蓄熱材で冷房適温や暖房適温を作
り出すことが困難であるという問題があった。
温との間には比較的大きな差異があり、例えば冷房適温
が20〜25°Cであるのに対し、暖房適温は35〜4
5°Cであるといわれている。一般に、蓄熱材による蓄
熱や放熱には物質の融解や凝固の際の相変化熱が利用さ
れるが、この蓄熱材の凝固点や融点は近接していること
から冷房適温と暖房適温との両者を得ようとすれば、そ
れぞれの温度に見合う相変化温度を有する各別の蓄熱材
が必要になり、単一の蓄熱材で冷房適温や暖房適温を作
り出すことが困難であるという問題があった。
そこで、本願発明者は、蓄熱材の含有水分量の変化、言
い換えると蓄熱材の濃度変化によってその凝固点や融点
が変化するという事実に着目しこの発明を完成させるに
到った。すなわち、この発明は、蓄熱材に濃度変化を生
しさせてその凝固点や融点を変化させ、その変化を利用
することにより単一の蓄熱体で冷房適温と暖房適温との
両者を作り出すことのできる空調用蓄熱装置を提供する
ことを目的とする。
い換えると蓄熱材の濃度変化によってその凝固点や融点
が変化するという事実に着目しこの発明を完成させるに
到った。すなわち、この発明は、蓄熱材に濃度変化を生
しさせてその凝固点や融点を変化させ、その変化を利用
することにより単一の蓄熱体で冷房適温と暖房適温との
両者を作り出すことのできる空調用蓄熱装置を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段)
そこで第1請求項記載の空調用蓄熱装置は、水分含有量
によって相変化温度が変化する蓄熱材Hと、この蓄熱材
Hに水分を供給する水分供給手段2と、蓄熱材Hから水
分を除去する水分除去手段Pとを備えていることを特徴
としている。
によって相変化温度が変化する蓄熱材Hと、この蓄熱材
Hに水分を供給する水分供給手段2と、蓄熱材Hから水
分を除去する水分除去手段Pとを備えていることを特徴
としている。
また第2請求項記載の空調用蓄熱装置は、水分含有量に
よって相変化温度が変化する吸湿性蓄熱材Hと、この吸
湿性蓄熱材Hと大気との間を区画すると共に、水蒸気の
通過を許容する多孔質プレート7とを備え、夏期高湿時
には大気からの吸湿によって上記吸湿性蓄熱材Hの吸湿
水分量を増大させてその相変化温度を低下させる一方、
冬期低湿時には大気への放湿によって上記吸湿性蓄熱材
Hの吸湿水分量を低下させてその相変化温度を上昇させ
るべく構成したことを特徴としている。
よって相変化温度が変化する吸湿性蓄熱材Hと、この吸
湿性蓄熱材Hと大気との間を区画すると共に、水蒸気の
通過を許容する多孔質プレート7とを備え、夏期高湿時
には大気からの吸湿によって上記吸湿性蓄熱材Hの吸湿
水分量を増大させてその相変化温度を低下させる一方、
冬期低湿時には大気への放湿によって上記吸湿性蓄熱材
Hの吸湿水分量を低下させてその相変化温度を上昇させ
るべく構成したことを特徴としている。
さらに第3請求項記載の空調用蓄熱装置は、上記蓄熱材
Hがポリエチレングリコール等の多価アルコールである
ことを特徴としている。
Hがポリエチレングリコール等の多価アルコールである
ことを特徴としている。
第4請求項記載の空調用蓄熱装置は、さらに収納された
蓄熱材Hの重量を検出する重量検出手段Sを設け、この
重量変化に基づいて水分濃度変化を把握すべく構成した
ことを特徴としている。
蓄熱材Hの重量を検出する重量検出手段Sを設け、この
重量変化に基づいて水分濃度変化を把握すべく構成した
ことを特徴としている。
(作用)
まず第1請求項及び第2請求項記載の空調用蓄熱装置の
作用は次の通りである。すなわち、第1O図に蓄熱材H
の水分含有量(蓄熱材濃度)の変化に伴う蓄熱材Hの凝
固点と融点の変化を示しであるが、これから明らかなよ
うに、蓄熱材Hの凝固点や融点は、水分含有量が多くな
ると低くなり、水分含有量が少なくなると高(なる。し
たがって、脱水によりA点まで蓄熱材Hの凝固点を上昇
させ、その蓄熱材Hに蓄えた温熱を放熱する場合と、水
の添加によりB点まで蓄熱材Hの融点を下降させ、その
蓄熱材Hに蓄えた冷熱を放熱する場合とでは、放熱温度
にtの差異が生じ、この放熱温度の差異tは特定濃度C
0での蓄熱材Hの凝固点と融点との差異1.よりも格段
に大きくなる。そのため、A点とB点の温度を適切に選
定できるような蓄熱材Hを選択しておくことにより、凝
固点がA点に調節された蓄熱材Hに蓄えた温熱を冬場の
暖房に利用し、融点がB点に調節された蓄熱材Hに蓄え
た冷熱を夏場の冷房に利用することができるようになる
。
作用は次の通りである。すなわち、第1O図に蓄熱材H
の水分含有量(蓄熱材濃度)の変化に伴う蓄熱材Hの凝
固点と融点の変化を示しであるが、これから明らかなよ
うに、蓄熱材Hの凝固点や融点は、水分含有量が多くな
ると低くなり、水分含有量が少なくなると高(なる。し
たがって、脱水によりA点まで蓄熱材Hの凝固点を上昇
させ、その蓄熱材Hに蓄えた温熱を放熱する場合と、水
の添加によりB点まで蓄熱材Hの融点を下降させ、その
蓄熱材Hに蓄えた冷熱を放熱する場合とでは、放熱温度
にtの差異が生じ、この放熱温度の差異tは特定濃度C
0での蓄熱材Hの凝固点と融点との差異1.よりも格段
に大きくなる。そのため、A点とB点の温度を適切に選
定できるような蓄熱材Hを選択しておくことにより、凝
固点がA点に調節された蓄熱材Hに蓄えた温熱を冬場の
暖房に利用し、融点がB点に調節された蓄熱材Hに蓄え
た冷熱を夏場の冷房に利用することができるようになる
。
また第3請求項記載の空調用蓄熱装置におけるポリエチ
レングリコール等の多価アルコールは、入手容易である
と共に、取扱いの容易な蓄熱材Hであることから、第1
請求項又は第2請求項記載の空調用蓄熱装置を安価、か
つ容易に構成し得ることになる。
レングリコール等の多価アルコールは、入手容易である
と共に、取扱いの容易な蓄熱材Hであることから、第1
請求項又は第2請求項記載の空調用蓄熱装置を安価、か
つ容易に構成し得ることになる。
さらに第4請求項記載の空調用蓄熱装置においては、蓄
熱材Hの水分濃度変化を蓄熱材Hの重量から把握するよ
うにしているので、その検出構成を簡素化し得る。
熱材Hの水分濃度変化を蓄熱材Hの重量から把握するよ
うにしているので、その検出構成を簡素化し得る。
(実施例)
次にこの発明の空調用蓄熱装置の具体的な実施例につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。
この発明では、蓄熱材に冷熱を蓄えるときは、水の添加
により蓄熱材の凝固点や融点を降下させておき、蓄熱材
に温熱を蓄えるときは、脱水により蓄熱材の凝固点や融
点を上昇させておく。蓄熱材にはポリエチレングリコー
ルなどの多価アルコールが好適に用いられ、またそのよ
うな蓄熱材に対する水の添加や脱水の方法には、強制的
な水添・脱水方法や、夏場と冬場の湿度の差異を利用し
た自然的な水添・脱水方法などが採用される。
により蓄熱材の凝固点や融点を降下させておき、蓄熱材
に温熱を蓄えるときは、脱水により蓄熱材の凝固点や融
点を上昇させておく。蓄熱材にはポリエチレングリコー
ルなどの多価アルコールが好適に用いられ、またそのよ
うな蓄熱材に対する水の添加や脱水の方法には、強制的
な水添・脱水方法や、夏場と冬場の湿度の差異を利用し
た自然的な水添・脱水方法などが採用される。
第1図は強制的な水添・脱水方法を説明的に示したもの
であり、水を添加するときは上水道設備などの給水装置
1から給水管(水分供給手段)2を経て蓄熱材Hに一定
量の水を供給し、脱水するときは真空ポンプ(水分除去
手段)Pを運転することにより多孔質分離膜3を介して
蓄熱材Hの含有水分を吸引する。多孔質分離膜3として
は、水蒸気は通過するが、液状の蓄熱材Hは通過し得な
い性質を有するものが用いられる。4は吸引管、5は給
水管2に設けられたバルブである。蓄熱材Hに用いられ
るポリエチレングリコールは水との相溶性に優れている
ため、供給された水は蓄熱材Hに均一に水分が分布し、
蓄熱材Hの全体に凝固点や融点のばらつきが生じにくく
なる。
であり、水を添加するときは上水道設備などの給水装置
1から給水管(水分供給手段)2を経て蓄熱材Hに一定
量の水を供給し、脱水するときは真空ポンプ(水分除去
手段)Pを運転することにより多孔質分離膜3を介して
蓄熱材Hの含有水分を吸引する。多孔質分離膜3として
は、水蒸気は通過するが、液状の蓄熱材Hは通過し得な
い性質を有するものが用いられる。4は吸引管、5は給
水管2に設けられたバルブである。蓄熱材Hに用いられ
るポリエチレングリコールは水との相溶性に優れている
ため、供給された水は蓄熱材Hに均一に水分が分布し、
蓄熱材Hの全体に凝固点や融点のばらつきが生じにくく
なる。
第1○図で説明したように蓄熱材Hに給水がなされてそ
の含有水分量が増加すると、蓄熱材)3の凝固点や融点
が下腎する。したがって、第10図のB点で示した融点
を有するに至った蓄熱材Hに冷熱を蓄え、それを放熱す
ることにより夏場の冷房適温を得ることができる。また
蓄熱材Hが脱水されてその含有水分量が減少すると、蓄
熱材Hの凝固点や融点が上昇する。したがって、第10
図のA点で示した凝固点を有するに至った蓄熱材Hに温
熱を蓄え、それを放熱することにより冬場の暖房適温を
得ることができる。
の含有水分量が増加すると、蓄熱材)3の凝固点や融点
が下腎する。したがって、第10図のB点で示した融点
を有するに至った蓄熱材Hに冷熱を蓄え、それを放熱す
ることにより夏場の冷房適温を得ることができる。また
蓄熱材Hが脱水されてその含有水分量が減少すると、蓄
熱材Hの凝固点や融点が上昇する。したがって、第10
図のA点で示した凝固点を有するに至った蓄熱材Hに温
熱を蓄え、それを放熱することにより冬場の暖房適温を
得ることができる。
第2図は自然的な水添・脱水方法を説明的に示したもの
である。このものは、ケース6に蓄熱材Hを溜めておく
と共に、ケース6に多孔質分離膜で作られたプレート7
を装着したものである。多孔質分離膜には水蒸気を通過
させるが液状の蓄熱材Hや水を通過させない性質を有す
るものが用いられる。これによると、夏場のように相対
湿度の高いときにはそれに応じて多量の水分が蓄熱材H
に喋収されて蓄熱材Hの凝固点や融点が下降する。
である。このものは、ケース6に蓄熱材Hを溜めておく
と共に、ケース6に多孔質分離膜で作られたプレート7
を装着したものである。多孔質分離膜には水蒸気を通過
させるが液状の蓄熱材Hや水を通過させない性質を有す
るものが用いられる。これによると、夏場のように相対
湿度の高いときにはそれに応じて多量の水分が蓄熱材H
に喋収されて蓄熱材Hの凝固点や融点が下降する。
逆に、冬場のように相対湿度の低いときには蓄熱材Hか
らの水分放出が行われて蓄熱材Hの凝固点や融点が上昇
する。したがって、上述したところと同様にして夏場の
冷房適温や冬場の暖房適温を得ることが可能である。
らの水分放出が行われて蓄熱材Hの凝固点や融点が上昇
する。したがって、上述したところと同様にして夏場の
冷房適温や冬場の暖房適温を得ることが可能である。
第3図にポリエチレングリコール(PEG1500 )
の吸湿水分量を示しである。これより明らかなように、
PEG1500の吸湿水分量は、夏場は30〜40%で
あって多量の水分を吸収し、冬場は2%であってほとん
ど吸水しない。そのため、ポリエチレングリコールを蓄
熱材Hに用いると、夏場と冬場とでは凝固点や融点に大
きな差異を生しさせることが可能になり、冷房適温や暖
房適温を容易に得ることが可能になる。
の吸湿水分量を示しである。これより明らかなように、
PEG1500の吸湿水分量は、夏場は30〜40%で
あって多量の水分を吸収し、冬場は2%であってほとん
ど吸水しない。そのため、ポリエチレングリコールを蓄
熱材Hに用いると、夏場と冬場とでは凝固点や融点に大
きな差異を生しさせることが可能になり、冷房適温や暖
房適温を容易に得ることが可能になる。
ところで、この発明方法を利用して冷房適温や暖房適温
を得るには、水添や脱水に伴う蓄熱材の凝固点や融点の
変化を適切に制御する必要がある。
を得るには、水添や脱水に伴う蓄熱材の凝固点や融点の
変化を適切に制御する必要がある。
第10図に示したように蓄熱材の水分含有量とその凝固
点や融点との間には一定の相関関係があるから、水分含
有量を知ることによりそのときの凝固点や融点を知るこ
とができる。水分含有量すなわち蓄熱材濃度を知るため
の手段として一般的には比重計や光学センサーなどが用
いられることが多いが、それらは高価であるという欠点
がある。
点や融点との間には一定の相関関係があるから、水分含
有量を知ることによりそのときの凝固点や融点を知るこ
とができる。水分含有量すなわち蓄熱材濃度を知るため
の手段として一般的には比重計や光学センサーなどが用
いられることが多いが、それらは高価であるという欠点
がある。
そこで、簡単に蓄熱材濃度を知ることのできる方法を次
に説明する。
に説明する。
この方法は、水添・脱水に伴う蓄熱材の重量変化に基づ
いて蓄熱材濃度を知ろうとするものである。
いて蓄熱材濃度を知ろうとするものである。
第4図はパネル形の蓄熱ユニットを示しており、8はア
ウターケース、9は補強用の籠形インナーケース、IO
は多孔質分離膜であり、蓄熱材は多孔質分離膜10を介
してインナーケース9に収容される。アウターケース8
の底骨材11とインナーケース9の底面との間に重量セ
ンサーSが挾み込まれている。なお、アウターケース8
の底骨材11は第5図のようにX形に設けられている。
ウターケース、9は補強用の籠形インナーケース、IO
は多孔質分離膜であり、蓄熱材は多孔質分離膜10を介
してインナーケース9に収容される。アウターケース8
の底骨材11とインナーケース9の底面との間に重量セ
ンサーSが挾み込まれている。なお、アウターケース8
の底骨材11は第5図のようにX形に設けられている。
第6図は上記蓄熱ユニットをさらに具体的に示したもの
で、12は蓄熱材Hの内部に配設された熱媒通路、13
は蓄熱材Hの内部に導入された多孔質分離膜チューブ、
14は多孔譬分離膜チューブ13の内部空間に連通され
た吸引管である。
で、12は蓄熱材Hの内部に配設された熱媒通路、13
は蓄熱材Hの内部に導入された多孔質分離膜チューブ、
14は多孔譬分離膜チューブ13の内部空間に連通され
た吸引管である。
このような蓄熱ユニットによると、第7図に示したよう
に、真空ポンプPが運転されていないときには蓄熱材H
が大気中の水分を吸収してその重量を増加させる。また
、真空ポンプPが運転されると吸引管14を介して多孔
質分離膜チューブ13の内部空間が吸引されてその内部
圧力が蓄熱材Hの内部圧力よりも低くなり、蓄熱材Hに
吸収されている水分が脱水される。そして蓄熱材Hの水
分含有量が増大したり減少したりすると、それに伴う蓄
熱材Hの重量変化が重量センサーS!こ検知される。し
たがって重量センサーSから電気信号を8し、その信号
によって真空ポンプPを0N−OFF制御すると、蓄熱
材Hの水分含有量が一定範囲内に制御され、暖房適温や
冷房適温を維持することが可能である。
に、真空ポンプPが運転されていないときには蓄熱材H
が大気中の水分を吸収してその重量を増加させる。また
、真空ポンプPが運転されると吸引管14を介して多孔
質分離膜チューブ13の内部空間が吸引されてその内部
圧力が蓄熱材Hの内部圧力よりも低くなり、蓄熱材Hに
吸収されている水分が脱水される。そして蓄熱材Hの水
分含有量が増大したり減少したりすると、それに伴う蓄
熱材Hの重量変化が重量センサーS!こ検知される。し
たがって重量センサーSから電気信号を8し、その信号
によって真空ポンプPを0N−OFF制御すると、蓄熱
材Hの水分含有量が一定範囲内に制御され、暖房適温や
冷房適温を維持することが可能である。
蓄熱ユニットは第4図と第5図に示したような四角形に
限らず、第8図と第9図に示したような丸形にしてもよ
い。丸形にする場合、インナーケース9の中心に突起1
3を設け、その突起13がアウターケース8の中心に設
けた重量センサーSの上に重なるようにしておくことか
可能である。
限らず、第8図と第9図に示したような丸形にしてもよ
い。丸形にする場合、インナーケース9の中心に突起1
3を設け、その突起13がアウターケース8の中心に設
けた重量センサーSの上に重なるようにしておくことか
可能である。
またアウターケース8やインナーケース9の底面に膨ら
みを持たせ、それを住居の天井に取付けておくと、輻射
効果が向上して室内が均等に空調されやすくなるのみな
らず、外観に丸みが付与されて落着きのあるデザインと
なり、インテリア性に優れたものになる。
みを持たせ、それを住居の天井に取付けておくと、輻射
効果が向上して室内が均等に空調されやすくなるのみな
らず、外観に丸みが付与されて落着きのあるデザインと
なり、インテリア性に優れたものになる。
(発明の効果)
以上のように第1請求項又は第2請求項記載の空調用蓄
熱装置によれば、夏場の冷房適温と冬場の暖房適温を単
一の蓄熱材を用いて実現することが可能になるという効
果がある。
熱装置によれば、夏場の冷房適温と冬場の暖房適温を単
一の蓄熱材を用いて実現することが可能になるという効
果がある。
また第3請求項記載の空調用蓄熱装置におけるポリエチ
レングリコール等の多価アルコールは、入手容易である
と共に、取扱いの容易な蓄熱材であることから、第1請
求項又は第2請求項記載の空調用蓄熱装置を安価、かつ
容易に構成し得ることになる。
レングリコール等の多価アルコールは、入手容易である
と共に、取扱いの容易な蓄熱材であることから、第1請
求項又は第2請求項記載の空調用蓄熱装置を安価、かつ
容易に構成し得ることになる。
さらに第4請求項記載の空調用蓄熱装置においては、蓄
熱材の水分濃度変化を蓄熱材の重量から把握するように
しているので、その検呂構成を簡素化し得る。
熱材の水分濃度変化を蓄熱材の重量から把握するように
しているので、その検呂構成を簡素化し得る。
第1図はこの発明の空調用蓄熱装置の第1実施例におい
て蓄熱材に対する強制的な水添・脱水方法を説明的に示
した断面図、第2図はこの発明の空調用蓄熱装置の第2
実施例において蓄熱材に対する自然的な水添・脱水方法
を説明的に示した断面図、第3図はポリエチレングリコ
ールの吸湿水分量を示すグラフ、第4図はパネル形の蓄
熱ユニットの側面図、第5図は上記において用いるアウ
ターケースの平面図、第6図は上記蓄熱ユニットの具体
的構成を示す断面図、第7図は蓄熱材の濃度変化と重量
センサーの出力との関係を示すタイムチャート、第8図
は丸形蓄熱ユニットの断面図、第9図は上記丸形蓄熱ユ
ニットのアウターケースの平面図、第1O図は蓄熱材の
水分量と凝固点と融点の関係を示すグラフである。 H・・・蓄熱材、P・・・真空ポンプ(水分除去手段)
、S・・・重量センサー(重量検呂手段)、2・・・給
水管(水分供給手段)、7多孔質プレート。 特許出顆人
て蓄熱材に対する強制的な水添・脱水方法を説明的に示
した断面図、第2図はこの発明の空調用蓄熱装置の第2
実施例において蓄熱材に対する自然的な水添・脱水方法
を説明的に示した断面図、第3図はポリエチレングリコ
ールの吸湿水分量を示すグラフ、第4図はパネル形の蓄
熱ユニットの側面図、第5図は上記において用いるアウ
ターケースの平面図、第6図は上記蓄熱ユニットの具体
的構成を示す断面図、第7図は蓄熱材の濃度変化と重量
センサーの出力との関係を示すタイムチャート、第8図
は丸形蓄熱ユニットの断面図、第9図は上記丸形蓄熱ユ
ニットのアウターケースの平面図、第1O図は蓄熱材の
水分量と凝固点と融点の関係を示すグラフである。 H・・・蓄熱材、P・・・真空ポンプ(水分除去手段)
、S・・・重量センサー(重量検呂手段)、2・・・給
水管(水分供給手段)、7多孔質プレート。 特許出顆人
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、水分含有量によって相変化温度が変化する蓄熱材(
H)と、この蓄熱材(H)に水分を供給する水分供給手
段(2)と、蓄熱材(H)から水分を除去する水分除去
手段(P)とを備えていることを特徴とする空調用蓄熱
装置。 2、水分含有量によって相変化温度が変化する吸湿性蓄
熱材(H)と、この吸湿性蓄熱材(H)と大気との間を
区画すると共に、水蒸気の通過を許容する多孔質プレー
ト(7)とを備え、夏期高湿時には大気からの吸湿によ
って上記吸湿性蓄熱材(H)の吸湿水分量を増大させて
その相変化温度を低下させる一方、冬期低湿時には大気
への放湿によって上記吸湿性蓄熱材(H)の吸湿水分量
を低下させてその相変化温度を上昇させるべく構成した
ことを特徴とする空調用蓄熱装置。 3、上記蓄熱材(H)がポリエチレングリコール等の多
価アルコールであることを特徴とする第1請求項又は第
2請求項記載の空調用蓄熱装置。 4、さらに収納された蓄熱材(H)の重量を検出する重
量検出手段(S)を設け、この重量変化に基づいて水分
濃度変化を把握すべく構成したことを特徴とする第1請
求項、第2請求項又は第3請求項記載の空調用蓄熱装置
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2229406A JPH07117259B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 空調用蓄熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2229406A JPH07117259B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 空調用蓄熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110534A true JPH04110534A (ja) | 1992-04-13 |
JPH07117259B2 JPH07117259B2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=16891716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2229406A Expired - Fee Related JPH07117259B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 空調用蓄熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07117259B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007106030A1 (en) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Mikael Nutsos | Method and arrangement for optimizing heat transfer properties in heat exchange ventilation systems |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63161333A (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 冷暖兼用蓄熱空調システム |
-
1990
- 1990-08-29 JP JP2229406A patent/JPH07117259B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63161333A (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 冷暖兼用蓄熱空調システム |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007106030A1 (en) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Mikael Nutsos | Method and arrangement for optimizing heat transfer properties in heat exchange ventilation systems |
US8464783B2 (en) | 2006-03-10 | 2013-06-18 | Mikael Nutsos | Method and arrangement for optimizing heat transfer properties in heat exchange ventilation systems |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07117259B2 (ja) | 1995-12-18 |
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