JPH04109915U

JPH04109915U - 長尺物収納ラツク

Info

Publication number: JPH04109915U
Application number: JP2087191U
Authority: JP
Inventors: 巌鈴木
Original assignee: 三共鋼材株式会社
Priority date: 1991-03-08
Filing date: 1991-03-08
Publication date: 1992-09-24

Abstract

(57)【要約】〔目的〕各種長尺物８が立体的に収納でき、且つ床面
積を取らず、クレ−ンで直接収納できる。〔構成〕適宜に離して２本の支柱２を台座１に立設す
る。該支柱２には、その間を互に平行して複数の支杆３
が、その先端を斜め上方に向け適宜間隔で多段状に固着
させる。前記支杆３の先端に嵌着する延長部材９を具備
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は長尺なパイプや丸棒等を保管するための長尺物収納ラックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、長尺なパイプや丸棒等を倉庫に保管する場合には、長尺物の各寸法ごとに束ねて床上に置くか、あるいは、枠組した棚に差し込んで収納させていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の保管において、床上に置いた場合には床面積を必要とし、そのため各寸法のものを積重ねると下方のものが取り出し難くなり、且つ束ねた状態では在庫数確認も行い難く、他方枠組した棚を使用した場合には立体的で床面積を多く必要としない利点を有するが、長尺物は横方向から出し入れしなければならず、そのためクレ−ンの使用が難かしく、収納及び出荷の手間がかかり作業性が悪く、更に両者は収納した状態での長尺物の安定性に欠けるという問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記問題点を解決するための手段として、実施例に対応する図を用いて説明する。

【０００５】本考案は適宜に離して２本の支柱（２）を台座（１）に立設し、該各支柱（２）には、その間を互に平行する複数の支杆（３）が、先端を斜め上方に向け適宜間隔で多段状に固着させると共に、前記支杆（３）の先端に嵌着可能な延長部材（９）を具備して構成し、長尺物（８）を立体的に且つ安定した状態で収納し、且つ収納及び出荷に際しクレ−ンの使用を容易にした。

【０００６】

【作用】先ず長尺物（８）を収納する場合には、収納する段の支杆（３）の先端にそれぞれ延長部材（９）を差し込んで嵌着させると、延長部材（９）は他の段の支杆（３）よりも外側に突出する。

【０００７】従って、この延長部材（９）の真上に多数本の長尺物（８）をクレ−ンを移動さて長尺物（８）を下ろすと、長尺物（８）は他の段の支杆（３）に当ることもなく延長部材（９）上に置かれる。

【０００８】延長部材（９）に置かれた長尺物（８）は、支杆（３）が先端を上方に向けて傾斜しているため、延長部材（９）から支杆（３）に沿って滑りあるいは転がって支柱（３）側に自動的に自重で押込まれて収納される。

【０００９】次に他の段に収納するには、前の収納を完了した段の支杆（３）から延長部材（９）を引き抜き、収納する他の段の支杆（３）に差し込み、以後前記と同様に長尺物（８）を収納させられるのである。

【００１０】他方、収納された長尺物（８）を搬出する場合には、収納時に比べて量が少ないので収納すると同様に搬出する段に延長部材（９）を差し込み、この延長部材（９）上まで人が数本の長尺物（８）を移動させ、それを吊下げロ−プに掛けてクレ−ンで吊下し搬出させるか、あるいは延長部材（９）を使用せずにクレ−ンを搬出側に幾分ずらした状態でそのまま直接長尺物（８）にロ−プ掛けし、クレ −ンで吊下げても搬出できる。

【００１１】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１２】（１）は台座であり、（２）は台座（１）に一端を固着し立設させ適宜に離した２本の支柱（２）で、該支柱（２）は型鋼を使用している。

【００１３】（３）はパイプを使用した複数本の支杆であり、これは逆三角形の固定板（４）の傾斜部に支杆（３）の先端が上方に向けて溶接等で固着させ、支杆（３）を固着した各固定板（４）は、それぞれの支杆（３）に適宜間隔で、しかも支柱（２）間に対して支柱（３）が互に平行になるようにボルト（５）で固定させている。又、支杆（３）は下段に行くに従って長くさせている。

【００１４】（６）は支柱（２）間に横架した横補強杆、（７）は支柱（２）間を斜めにクロスして架け渡した斜め補強杆で、（８）はパイプや丸棒等の収納される長尺物である。

【００１５】尚、支杆（３）は、必ずしも固定板（４）を使用して支柱（２）に固定されるものではなく、直接支柱（２）に固着させてもよく、又、支柱（２）の外に台座（１）の部分にも取付けてもよい。

【００１６】（９）は挿入段部(9a)を付けた延長部材であり、パイプ状の支杆（３）の先端に段部(9a)を挿入して支杆（３）を延長するものである。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の収納ラックは、支杆（３）の先端を斜め上方に向けて支柱（２）に取付け、且つ支杆（３）に延長部材（９）を接続できるため、長尺物（８）の収納及び搬出に人力以外にクレ−ンを使用して直接収納でき、しかも収納する際には、長尺物（８）が自重で延長部材（９）から支柱（２）側に移動し、収納された状態では極めて安定して収納され、荷くずれを起す心配もない。

【００１８】又、立体的に収納されるため、保管においても床面積を取らず、倉庫のスペ− スを有効に利用でき、且つ各種の長尺物（８）が多段に分類して収納できるため、従来の各種の長尺物（８）を積重ねたものにくれべ、その取り出し及び在庫数の確認も容易となり、補充やデッドストック等の在庫管理が向上し、経費の節減をもたらす。

【００１９】更に、支柱（３）が下段に行くに従って長くしたため、下段の長い支柱（３）には太い長尺物（８）を多く収納でき、反面、細い長尺物（８）は短くても多く収納できるから、下段に行くに従って太い長尺物（８）を収納すれば全段が同数の長尺物（８）を収納でき、且つ全体的な重量のバランスも低重心となり、安定性が増大すると共に延長部材（９）の使用したクレ−ン作業においても、より上段の支杆（３）が邪魔にならなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す全体斜視図である。

【図２】使用状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１台座２支柱３支杆９延長部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】適宜に離して２本の支柱（２）を台座
（１）に立設し、該各支柱（２）には、その間を互に平
行して複数の支杆（３）が、その先端を斜め上方に向け
適宜間隔で多段状に固着させると共に、前記支杆（３）
の先端に嵌着可能な延長部材（９）を具備したことを特
徴とする長尺物収納ラック。
【請求項２】前記支杆（３）が、パイプで、且つ下段
に行くに従って長くした実用新案登録請求の範囲第１項
記載の長尺物収納ラック。