JPH0410580Y2 - - Google Patents

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JPH0410580Y2
JPH0410580Y2 JP10256187U JP10256187U JPH0410580Y2 JP H0410580 Y2 JPH0410580 Y2 JP H0410580Y2 JP 10256187 U JP10256187 U JP 10256187U JP 10256187 U JP10256187 U JP 10256187U JP H0410580 Y2 JPH0410580 Y2 JP H0410580Y2
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camera
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、防滴防水カメラにおいて、カメラ内
部と外部の圧力を調整する内圧調整用連通装置に
関する。
「従来技術およびその問題点」 近年、レンズシヤツタ式カメラにおいて防滴防
水化が進み、雨、波しぶきや沢の水等に濡れても
大丈夫なものや、海、プール等の浅い水中ならば
撮影可能なものが種々市販されている。
ところで、このような防滴防水カメラを水中で
使用した直後にフイルム、電池交換のために裏蓋
や電池蓋を開けようとしても容易に開かない場合
がある。これは、水中でカメラが冷やされるの
で、カメラ内部の空気も冷やされ、収縮してカメ
ラ内部の圧力が外気圧よりも低くなるために生じ
る現象である。そのため、第9図に示すように、
カメラボデイ70を貫通する連通孔71を設け、
内外の気圧差を無くすることが必要になる。この
場合、外気よりもカメラ内の圧力の方が低いの
で、外気が連通孔71からカメラ内に吸い込ま
れ、内外の圧力が平衡することになる。
しかしながら連通孔71の周囲に水滴が付着し
ていると、この水滴Wが外気と共に連通孔71か
らカメラ内に吸い込まれてしまうという問題があ
つた。
「考案の目的」 本考案は上記従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、水滴がカメラに付着していても、その水滴
が連通孔から吸い込まれる可能性の少ない防滴防
水カメラの内圧調整用連通装置を提供することを
目的とする。
「考案の概要」 本考案は、カメラボデイの外面に、頂点部を有
する凸部を膨出形成するとともに、カメラボデイ
に、この凸部の頂点部に開口しカメラボデイの内
外を連通させる連通孔を穿設し、さらに、この凸
部の表面を、この凸部の外囲表面より、撥水性が
高い材料から形成したことを特徴としている。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。
第1図A,Bは本考案の防水カメラ用の第1実
施例の拡大断面図および斜視図である。カメラボ
デイ10にねじ孔11を穿ち、このねじ孔11の
底部に中心に向つて突出した内方フランジ12を
形成してある。ねじ孔11には、内方フランジ1
2上に気体(空気)は通すが水滴は通さない極微
細な孔を有する透気防水材、例えば4ふつ化エチ
レン等からなるからなるフイルタ13を置き、そ
の上に環状パツキン14を置いてから蓋15をね
じ孔11にねじ込んである。13aはフイルタ1
3の枠体である。
蓋15の外面中央には半球状に膨出した凸部1
6を形成し、さらにこの凸部16の頂点に開口
し、カメラボデイ10の内外を連通させる連通孔
17を穿設してある。蓋15の外面は、凸部16
の表面を含めて滑らかに形成して撥水性を高め、
ねじ孔11の周囲は水滴が付着し易い粗面18を
形成してある。
このように連通孔17を半球状の凸部16に開
口しておけば、凸部16は撥水性が高いのでここ
に付着した水滴は接触角が大きくなつて球形にな
りやすく、凸部16のふもとへ移動しやすいの
で、連通孔17には浸入しにくい。また凸部16
の表面は撥水性が高いので水滴が付着しにくく、
水滴は全て粗面18に吸着される。このような作
用により、連通孔17は高い防水性が維持され
る。凸部16の表面は超撥水材で形成し、ねじ孔
11の周囲を低撥水材で形成しても同様の効果が
得られる。
また温度差等が原因で、カメラの内圧が下がつ
たとしても、フイルタ13によつて水の浸入は阻
止される。そして外気のみが連通孔17およびフ
イルタ13を通つてカメラ内に吸引される。
第2図A,Bは本考案の防水カメラ用の第2実
施例の拡大断面図および斜視図である。この実施
例では、カメラボデイ20にねじ孔21を穿ち、
ねじ孔21の底部には中心方向に突出した複数の
リブ22と、このリブ22に支持され、ねじ孔2
1の中心において上方に延びる尖頭突起23を形
成してある。
ねじ孔21には、この尖頭突起23との間にO
リング24を介在させて、筒状の蓋25がねじ込
まれている。蓋25の外面中央には上方に膨出す
る半球状の凸部26が形成され、この凸部26の
頂点に開口した連通孔27は、蓋25を貫通して
カメラ内外を連通させる。蓋25にはさらに外方
に突出したつまみ28が一体に形成されている。
凸部26の表面は滑らかに、あるいは超撥水材
で形成し、その周囲は粗面にあるいは低撥水材で
形成してある。29はねじ孔21と蓋25との間
をシールするOリングである。
上記構成からなる第2実施例は、通常は蓋25
をねじ孔21に強くねじ込み、Oリング24を蓋
25内面と尖頭突起23とで圧着して連通孔27
を塞ぐ。内圧を外圧と平衡させるときには、つま
み28に指を掛けて蓋25を緩む方向に回し、連
通孔27を開放する。従つて蓋25は、バルブと
しての機能をもつているから、水中に完全に浸漬
する防水カメラにも適用できる。
第3図〜第6図には比較的防水性が低く、従つ
て防滴カメラに適用可能な他の実施例の断面図を
示してある。第3図Aに示した第3実施例は最も
基本的な構成で、カメラボデイ30に上方に膨出
する半球状の凸部31を設け、凸部31の頂点に
開口する連通孔32によつてカメラボデイ30の
内外を連通させている。この実施例では、少なく
とも凸部31の表面は滑らかに形成して撥水性の
高め、連通孔32に水が付着しないようにしてあ
る。第3図Bは、第3実施例の凸部31の周囲に
粗面33を形成し、水がこの粗面33側に移動し
易くした実施例を示している。
第4図に示した第4実施例では、カメラボデイ
35に凹部35aを設け、この凹部35aに超撥
水材からなる上方に突出する半球状の凸部材36
を嵌着してある。この凸部材36には、その頂点
に開口し、カメラボデイ35を貫通する連通孔3
7を穿設してある。
第5図に示した第5実施例では、カメラボデイ
40に上方に突出する半球状の凸部41を形成
し、この凸部41の表面を超撥水材42でコーテ
イングしてある。そして、凸部41の頂点、超撥
水材42およびカメラボデイ40を貫通して連通
孔43を穿設してある。
第6図に示した第6実施例は、連通孔を穿設す
べき凸部の変形例で、凸部を円錐状の凸部46に
し、カメラボデイ45を貫通して凸部46の頂点
に開口する連通孔47を穿設してある。凸部46
の表面は、超撥水材から構成されている。
第7図および第8図には防水性を高めた他の実
施例を示してある。
第7図に示した第7実施例では、カメラボデイ
50に凹部51を形成し、この凹部51の底部中
心に上方に突出する半球状の凸部52を設け、凸
部52の頂点に開口してボデイ50を貫通する連
通孔53を形成し、凹部51に弾性材からなるキ
ヤツプ54を着脱自在に嵌合してある。このキヤ
ツプ54は、内圧と外圧を平衡させるときに外
す。
第8図に示した第8実施例では、カメラボデイ
60に凹部61を形成し、この凹部61の底部中
心に上方に延びる円柱部62およびその上端に半
球状の凸部63を形成し、さらに円柱部62およ
び凸部63を貫通し、凸部63の頂点に開口する
連通孔64を形成してある。さらに円柱部62の
外周におねじ65を形成し、キヤツプ66をねじ
込んである。67はOリングである。
この第7図および第8図の実施例では、キヤツ
プ54,66を外した状態においては、凸部5
2,62が、凹部51,61との関係においてカ
メラボデイの外面に膨出する頂点部を有する凸部
を構成している。そして、この凸部52,62の
表面は、その外囲表面よりも、撥水性の高い材料
から構成されている。従つて、キヤツプ54,6
6を外した状態において、先の実施例と同等の作
用効果を期待できる。
以上本考案の実施例について説明したが、第3
図〜第8図に示した実施例の連通孔に第1図に示
したフイルタ13と同様の機能を有するフイルタ
を取り付ければ、防水性がより高まる。
「考案の効果」 以上のように本考案は、カメラボデイの外面
に、頂点部を有する凸部を膨出形成するととも
に、カメラボデイに、この凸部の頂点部に開口し
カメラボデイの内外を連通させる連通孔を穿設し
たものであつても、さらに凸部の表面を、この凸
部の外囲表面より、撥水性が高い材料で形成した
ものであるから、凸部に付着した水滴は凸部のふ
もとに移動しやすい。そして連通孔は、この凸部
の頂点部に開口してカメラボデイ内外を連通させ
ているので、付着した水滴がカメラボデイ内に吸
い込まれる可能性を少なくすることができる。従
つて、防滴防水カメラの内圧調整用連通装置とし
て好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bは本考案の第1実施例の断面図お
よび斜視図、第2図A,Bは本考案の第2実施例
の断面図および斜視図、第3図A,Bは本考案の
第3実施例の断面図、第4図、第5図、第6図、
第7図および第8図はそれぞれ本考案の他の実施
例の断面図、第9図は従来例の断面図である。 10……カメラボデイ、13……フイルタ、1
5……蓋、16……凸部、17……連通孔、18
……粗面、20……カメラボデイ、21……ねじ
孔、23……尖頭突起、24……Oリング(シー
ル部材)、25……蓋、26……凸部、27……
連通孔、30……カメラボデイ、31……凸部、
32……連通孔、33……粗面、35……カメラ
ボデイ、36……凸部、37……連通孔、40…
…カメラボデイ、41……凸部、43……連通
孔、45……カメラボデイ、46……凸部、47
……連通孔、50……カメラボデイ、51……凹
部、52……凸部、53……連通孔、54……キ
ヤツプ、60……カメラボデイ、63……凸部、
64……連通孔、66……キヤツプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) カメラボデイの外面に膨出形成された、頂点
    部を有する凸部と; この凸部の頂点部に開口し、カメラボデイの
    内外を連通させる連通孔と;を備え、 上記凸部の表面は、この凸部の外囲表面よ
    り、撥水性が高い材料で形成されている防滴防
    水カメラの内圧調整用連通装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項において、凸
    部の外囲表面は、粗面、または凸部表面より撥
    水性の低い低撥水材からなつている防滴防水カ
    メラの内圧調整用連通装置。 (3) 実用新案登録請求の範囲第1項において、連
    通孔には、透気防水材からなるフイルタが設け
    られいる防滴防水カメラの内圧調整用連通装
    置。 (4) 実用新案登録請求の範囲第1項において、凸
    部が着脱自在のキヤツプで覆われている防滴防
    水カメラの内圧調整用連通装置。 (5) 実用新案登録請求の範囲第1項において、凸
    部および連通孔は、カメラボデイに螺合された
    蓋部材に設けられており、この蓋部材とカメラ
    ボデイとの間に、蓋部材を強く螺合させたとき
    連通孔とカメラボデイ内との連通を断つシール
    部材が設けられいる防滴防水カメラの内圧調整
    用連通装置。
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