JPH04103139U - 多目的血液バツグ - Google Patents

多目的血液バツグ

Info

Publication number
JPH04103139U
JPH04103139U JP2647791U JP2647791U JPH04103139U JP H04103139 U JPH04103139 U JP H04103139U JP 2647791 U JP2647791 U JP 2647791U JP 2647791 U JP2647791 U JP 2647791U JP H04103139 U JPH04103139 U JP H04103139U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
bag
rubber stopper
tube
bags
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2647791U
Other languages
English (en)
Inventor
博康 江島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2647791U priority Critical patent/JPH04103139U/ja
Publication of JPH04103139U publication Critical patent/JPH04103139U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、小児や動物など従来、採血しにくか
った対象者を対象として血液の採取、保存および輸血
(全血および成分輸血を含む)を行ないやすくすること
を目的とした多目的血液バッグである。 【構成】本多目的血液バッグは、血液保存液を含まない
空のフレキシブルな袋体1に、先端にゴム栓2とそれを
被うカバー部分3を取付けた血液注入用チューブ4と輪
血セットの取付け口5と血液の取出しと保存液や輸液剤
等の注入を行なうためにY字形のチューブ8を取付け、
その2カ所の先端をゴム栓6、9とそれを被うカバー部
分7、10にしたものから構成されている。また、同様
のバッグ11を連結チューブ12で複数連結し、N連バ
ッグとすることから構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は血液バッグに関し、特に、小児や動物を対象 とし、多目的に使用できる血液バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血液バッグは人用(成人用)のものが多種存在してい る。このようなバッグには採集された血液を保存するための保存液があらかじめ バッグの中に封入されている。さらに、成人に適した太さの採血針が固定されて おり、採血針の血管への刺入後、吸引時の血液への物理的損傷を最小限に抑える ために、バッグ内への血液の吸引は人為的な吸引力ではなく、重力を利用してゆ っくりと時間をかけて行なうように作られている。また、従来のバッグでは採血 液の取出しや保存液等の注入を行おうとする場合には、別売のアダプターを購入 し、それを血液バッグに取付けなければならないようになっている。さらに、こ のようなバッグのサイズは、成人を対象としたものとなっており、現状では小児 や小動物(子犬や猫など)のように体格が小さいものから、あるいは大動物(牛 や馬など)のように体格が大きいものまでその採血の対象を広くとらえた血液バ ッグは見当たらない。従来、人用の血液バッグが流用されていたが、このような 対象者は採血時に暴れやすく、そのために採血ができなくなることもしばしばで あり、また、採血針やバッグのサイズが合わないなどの理由で利用できない制約 もあった。このようなことから小児や大小動物の採血や輸血にうまく対応できる 血液バッグはなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の人用血液バッグは、重力を利用して 採血するように作られているため、採血に時間を要する。これを小児や大小動物 に適用しようとすると、この採血時間が長いために、採血中に対象者が暴れて、 血管から針が抜けてしまい採血に手間取ったり、あるいは採血できないという問 題点があった。また、従来の血液バッグに固定されている採血針は小児や小動物 (子犬や猫など)には太過ぎて適用できないという欠点が、一方、大動物(牛や 馬)に対しては細すぎて採血に手間取るという問題点があった。また、従来の血 液バッグでその内溶液の出入れを行おうとすると、別売の器材(アダプター)を 購入しなければならないという手間があった。つまり、ここで対象としている小 児や大小動物用に使いやすい血液バッグは現状では見当たらず、従って、輪血用 血液の採集自体がやりにくく、憶劫なものとなり、ひいては小児や大小動物にお ける輸血の実施やその普及を遅らせている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案には、フレキシブルな空の袋体に、先 端をゴム栓とそれを被うカバー部分にした血液注入用チューブと、点滴輸血を行 なうための輸血セット取付け口と、複数回の血液の取出しや保存液、輸液剤等の 注入を行なうため、Y字形のチューブを取付け、その2ケ所の先端をゴム栓とそ のゴム栓を被うカバー部分にし、また、同様の形のバッグをN個連結させ、さら に、本血液バッグのサイズを対象者の大きさに応じて使い分けができるようにN 種とする手段を講じている。
【0005】
【作用】本多目的血液バッグを用いることによって、小児や大小動物など従 来、暴れて採血しにくかった対象者において、採血や血液の保存が実施しやすく なり、このことから小児や大小動物を対象とした輸血や血液成分の有効な使用が 可能となる。
【0006】
【実施例】次に本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。 本考案の多目的血液バッグは、図1に示すように血液バッグ1をベースに、採 血した血液を注入するためにその先端にゴム栓2とそれを被うカバー部分3を取 付けた血液注入用チューブ4と、貯留された血液を輸血する場合に輪血セットを 取付ける輸血セット取付け口5と、さらに輸血セット取付け口5以外に血液を取 り出すために先端にゴム栓6とそれを被うカバー部分7と、逆に保存液や輸液剤 等を注入できるように先端にゴム栓9とそれを被うカバー部分11を持ったY字 形チューブ8を有している。また、血液成分の分離や保存、また、成分輸血の実 施については、図2に示すように、図1に示したものと同様のバッグ11をチュ ーブ12を用いて連結することによって可能としている。 次に本多目的血液バッグを利用して行なう輸血法について述べる。 まず、採血する場合、その対象者のサイズに適した太さの針と適した容量の注 射筒を準備し、中に保存液あるいは抗凝固剤をあらかじめ注入した注射器で採血 する。これは、採血針が固定されている従来の血液バッグを使用した場合には、 針の太さが対象者のサイズと合わないといった問題点やバッグへの血液流入速度 が遅く、採血に時間を要し、採血途中で対象者がその保定に対抗して暴れてしま い針が血管から抜けてしまうなど、採血に手間取ることが多々あるためである。 そこで、これを防止するために注射器を用いて人為的吸引力で短時間の内に採血 しようとするものである。その後、本多目的血液バッグの注入用チューブ4の先 端にあるゴム栓2のカバー部分3をはがし、ゴム栓2をアルコール消毒し、採血 した注射器内の血液を同じ注射器にて注入する。 こうして貯留された血液を通常の輸血セットを用いて点滴輸血する場合は輸血 セットを輸血セット取付け口5に取り付け、この取付け口5を経て輸血する。 あるいは別の方法として、本血液バッグから注射器で血液を取出して輸血する場 合は、チューブ8の先端のカバー部分7をはがし、ゴム栓6をアルコール消毒し 注射針を刺して注射器内に吸引し、その注射器を用いて輸血する。また、このバ ッグ内に保存液などを追加する場合はカバー10をはがし、ゴム栓9をアルコー ル消毒し、注射器で注入する。このように血液バッグに複数の注出口を設けるこ とにより、バッグ内に採集した血液を一回のみの輸血ではなく小分けにして取出 して複数回の輸血に使用したり、新しい保存液や輸液剤の注入を行なったりする 。 血液を成分(赤血球、白血球、血小板、血漿など)に分離する場合は、前記の 方法で採血した血液を図2の親バッグ1に注入する。そのバッグ1を子バッグ1 1と一緒に冷蔵下で遠心すると、下層に赤血球層、中間に白血球層、上層に血小 板を多量に含む血漿層が分離される。バッグ1の下層部分を静かに圧迫しながら 上層の血漿部分を連結チューブ12を介して子バッグ11に移しかえる。この子 バッグ11と次の子バッグを一緒に冷蔵遠心すると下層に血小板層、上層に血漿 層が分離される。同様の方法で上層の血漿層を次の子バッグに移しかえると、血 小板と血漿を分離することができる。このようにして本血液バッグの特徴を生か しながらの成分輸血にうまく対応することができる。 本血液バッグの使用に当っては、その汚染を防ぐ意味で注射器で採血した血液 の注入や血液の取出し、および保存液等の注入などの操作は各1回に限り、一度 使い終ったバッグを再度用いてはならない。
【0007】
【考案の効果】このようにゴム栓2とそのカバー部分3を付けた血液注入用 チューブ4、同様にゴム栓6、9とそのカバー部分7、10をその先端を持つチ ューブ8を設けることにより多目的血液バッグとして非常に使いやすく、便利な ものとなる。すなわち、採血は注射器によって一気に行なうため、保定時間や採 血時間の短縮が可能となり、従来の血液バッグを応用した場合の保定や採血にか かる時間と比較して大幅な短縮が可能となる。これによって、ここで対象として いる小児や大小動物においてよく発生する事故、すなわち採血の途中で対象者が 暴れることに起因する採血の失敗の確率が減り、採血のやりなおしや中止など採 血に伴なう労力や時間の節約と血液バッグの無駄を省く効果が期待できる。なお 、採血針は採血時に対象者に応じたサイズのものを選択することができるので、 針のサイズが合わないために採血できにくいという障害はなくなる。 また、本多目的血液バッグでは、一つのバッグから点滴輸血が行なえるだけで なく、他の器材(アダプターなど)を必要としないで、直接、本血液バッグから 少量ずつの血液を採取し、それらを複数の受血者に同時に輸血したり、あるいは 単一の受血者に複数回の輸血を行なうことができる利点がある。 さらに、子バッグを連結することで上記の特徴を生かしながらの成分輸血の実 施も行ないやすくなる。 当然のことながら、血液バッグ1、11、およびチューブ4、12などのサイ ズは小児だけでなく、小動物から大動物まで体格の大きさに応じて色々変更可能 であるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を示した平面図である。
【符合の説明】
1 血液バッグ本体 2 ゴム栓 3 カバー部分 4 血液注入用チューブ 5 輸血セット取付け口 6 ゴム栓 7 カバー部分 8 チューブ 9 ゴム栓 10 カバー部分
【図2】本考案を示した平面図である。
【符合の説明】
1 血液バッグ本体(親バッグ) 2 ゴム栓 3 カバー部分 4 血液注入用チューブ 5 輸血セット取付け口 6 ゴム栓 7 カバー部分 8 チューブ 9 ゴム栓 10 カバー部分 11 血液バッグ(子バッグ) 12 連結チューブ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液保存液を含まない空のフレキシブルな
    袋体で、先端をゴム栓とそのゴム栓を被うカバー部分に
    した血液注入用チューブと輸血セットの取付け口と血液
    の取出しと保存液や輸液剤等の注入を行なうために、Y
    字形のチューブを取付け、その2カ所の先端をゴム栓と
    そのゴム栓を被うカバー部分にしたチューブを備えるこ
    とを特徴とするシングルタイプの血液バッグと、
  2. 【請求項2】上記のシングルタイプの血液バッグに、同
    様のバッグを複数接続し、N連バッグとすることを特徴
    とする血液バッグ。
JP2647791U 1991-01-25 1991-01-25 多目的血液バツグ Pending JPH04103139U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2647791U JPH04103139U (ja) 1991-01-25 1991-01-25 多目的血液バツグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2647791U JPH04103139U (ja) 1991-01-25 1991-01-25 多目的血液バツグ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04103139U true JPH04103139U (ja) 1992-09-04

Family

ID=31761584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2647791U Pending JPH04103139U (ja) 1991-01-25 1991-01-25 多目的血液バツグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04103139U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017171651A (ja) * 2012-01-17 2017-09-28 ニコ コーポレイションNICO Corporation 組織コアを回収し保存するシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017171651A (ja) * 2012-01-17 2017-09-28 ニコ コーポレイションNICO Corporation 組織コアを回収し保存するシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2372433C (en) Blood processing set including an integrated blood sampling system
CA1282661C (en) Apparatus and method for storing and processing blood
US5300060A (en) Blood bag system for separation and isolation of neocytes and gerocytes
JP2838725B2 (ja) 血液採取器具
US6551299B2 (en) Adapter for mixing and injection of preparations
US3110308A (en) Parenteral fluid administration equiment
AU784825B2 (en) A placental blood collection line including a rinsing bag
US6059968A (en) Systems for processing and storing placenta/umbilical cord blood
Lucas et al. Collection and preparation of blood products
AU8932101A (en) Sampling tube holder for blood sampling system
US4994039A (en) Apparatus and method for patients from a single donor or a restricted group of donors
USRE33924E (en) Apparatus and method for storing and processing blood
JPS62150136A (ja) 移送装置
JPH04103139U (ja) 多目的血液バツグ
Kalmin et al. An effective method for the preparation of leukocyte‐poor platelets
JP2555452B2 (ja) 血液バッグ
US20160243165A1 (en) Processing cell therapy products
WO2021063234A1 (en) Blood donation system
JP2546731B2 (ja) 血液バッグ
JP2572940Y2 (ja) 輸血用回路
JPS63252153A (ja) 血小板保存バック
AU2005202959B2 (en) Blood processing set including an integrated blood sampling system
JPH0524342Y2 (ja)
JPS6125801Y2 (ja)
JPH0686739U (ja) 輸液バッグ