JPH04102641U - 液温調整装置 - Google Patents

液温調整装置

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JPH04102641U
JPH04102641U JP1318691U JP1318691U JPH04102641U JP H04102641 U JPH04102641 U JP H04102641U JP 1318691 U JP1318691 U JP 1318691U JP 1318691 U JP1318691 U JP 1318691U JP H04102641 U JPH04102641 U JP H04102641U
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俊昭 黒田
博之 井上
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東亜医用電子株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料分析装置などにおいて、試料の液温を
恒温にして試料の反応状態を一定にするために用いられ
る、熱効率が良く、耐薬品性に優れた液温調整装置を提
供する。 【構成】 温度制御された装置本体10内部に液を流す
ことにより、その液を恒温状態に保つようにした液温調
整装置において、装置本体10を、炭化珪素を主成分と
するセラミックスで構成する。また、装置本体10内の
加温用の通路12の一端に設けられた液の流入口を、通
路内壁13に向かって開口するような形状とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、試料分析装置などにおいて、試料の液温を恒温にして試料の反応状 態を一定にするために用いられる、熱効率が良く、耐薬品性に優れた液温調整装 置(液恒温装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
試料分析装置においては、試料の反応の進行状態を常に一定に保つため、液温 調整装置により反応に係わる試薬などの液の温度を一定にすることが行なわれて いる。その液温調整装置は、内部に液を流したり溜めたりできる空間が設けられ た本体と、その本体に取り付けられたヒータなどの熱源及び温度を検知するセン サと、センサの信号に基づき本体の温度が一定になるように熱源を所定動作させ る温度制御回路と、から構成されている。試薬液は、内部で本体と接触すること により、熱が伝達され温度が一定にされる。
【0003】 上記液温調整装置本体に求められる条件は、熱伝導性及び耐薬品性に優れてい ることである。熱伝導性が悪いと、液を速やかに温めたりすることができない。 また、試薬には酸など各種薬品が含有されていることが多いので、本体がその試 薬に侵されないこと、また、その試薬を変性させないことが必要である。 上記本体の材質としては、(a)ステンレス、(b)アルミニウムに樹脂コー ティングを施したもの、が用いられていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ステンレスは耐薬品性に優れているが、熱伝導性があまり良くない(アルミニ ウムの1/10程度である)、という問題があった。 一方、アルミニウムは20℃で0.56[cal/cm・sec・℃]と熱伝導性は良い ものの、耐薬品性が劣るので、液と接触する面に耐薬品性の優れたフッ素樹脂な どをコーティングして用いていた。しかし、ピンホールを防止するためコーティ ングを厚くする必要があった。樹脂は熱伝導性が悪いので、コーティングを厚く すると、その部分で断熱効果が生じてしまい、本体と液との間の熱伝導効率が悪 くなるという問題があった。
【0005】 本考案は、上記の問題点を解決するためになされたもので、熱効率及び耐薬品 性の優れた液温調整装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、液温調整装置に適する材料を探索した結果、炭 化珪素がその条件を満足することがわかった。 そして、上記の目的を達成するために、本考案の液温調整装置は、液に熱を伝 達するための部材を、炭化珪素を主成分とするセラミックスで構成したものであ る。 すなわち、本願の請求項1の液温調整装置は、図面を参照して説明すれば、温 度制御された装置本体10内部に液を流すことにより、その液を恒温状態に保つ ようにした液温調整装置において、装置本体10が、炭化珪素を主成分とするセ ラミックスからなることを特徴としている。
【0007】 上記セラミックス製の本体内部には、液を溜めたり流したりするための通路が 設けられている。そして、通路と通じるように、液の流入口及び流出口が設けら れている。本体外部には、本体に熱を供給したり吸収したりするための熱源と、 本体の温度を検知するための温度検知手段とが取り付けられている。また、熱源 及び温度検知手段は温度制御回路に接続されている。
【0008】 また、本願の請求項2の液温調整装置は、図面を参照して説明すれば、上記の 請求項1の炭化珪素を主成分とするセラミックスで構成された装置において、装 置本体10内の加温用の通路12の一端に設けられた液の流入口を、通路内壁1 3に向かって開口するような形状としたことを特徴としている。 さらに、本願の請求項3の液温調整装置は、上記の請求項2の装置において、 加温用の通路12の他端に設けられた液の流出口を、上流側の先端が広がった形 状としたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
温度検知手段の信号に基づいて、温度制御回路は熱源30の熱発生量を制御し 、本体10を所定の温度にする。 熱源30からの熱は、熱伝導性の良い本体10を経て、液との接触部分である 通路内壁13から通路12内の液に速やかに伝わり、液の温度を所定温度にする 。流入口から入った液は、所定温度になって流出口から出て行く。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の好適な実施例を詳細に説明する。ただし、この 実施例に記載されている構成機器の形状、その相対配置などは、とくに特定的な 記載がない限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、 単なる説明例にすぎない。
【0011】 図1は本考案の液温調整装置の一実施例を示す分解斜視図であり、図2は、図 1における液の流入口、流出口部分の拡大断面図である。液は、例えば40±2 ℃にコントロールされる。 10は液温調整装置本体であり、炭化珪素粉末を成形・焼結して作られたセラ ミックスからなっている。熱伝導性はアルミニウムの1/2〜1/3である。本 体10には、貫通した通路12が設けられている。14、16は、それぞれ通路 12の両開口部に嵌められる栓である。各栓14、16にはそれぞれニップル1 8、20が設けられている。栓14、16の孔22、24とニップル18、20 とは、それぞれ連通している。ニップル20は液の流入口となり、ニップル18 は液の流出口となる。26、28はそれぞれ栓14、16を本体通路12開口部 に固定させるための保持具である。そして、栓14、16は保持具26、28と 本体10との間に挟まれる。これらの保持具26、28は本体10にネジ止めさ れる。栓14のニップル部分は、保持具26の孔29を通って保持具26の外に 突出する。
【0012】 30は、本体10に(最終的には通路内の液に)熱を供給したり、熱を吸収し たりするための熱源であり、本実施例では、一例としてプレート状のヒータであ る。ヒータは熱を供給するだけであるが、場合によっては、ヒータの代わりに熱 の供給、吸収の両方の機能を有する素子(例えばペルチェ素子)を使用すること もある。ヒータなどの熱源30は、熱伝導を良くするためシリコンコンパウンド を表面に塗って本体10の両側面に貼られる。ヒータなどの熱源30は、保持具 32が本体10にネジ止めされることにより、本体10に接触して取り付けられ る。
【0013】 34は、本体の温度を検知するため、本体10に接触して取り付けられた温度 検知手段であるサーミスタである。36は、本体の温度が許容範囲を超えた場合 に、ヒータなどの熱源30の電源ラインを不接続にするための保護手段であるサ ーモスタットである。これら本体10及び本体に取り付けられた部品などは、外 部の温度の影響を受けないように断熱材38で覆われる。断熱材38はカバー4 0の内側に貼られ、カバー40が本体などを覆うようになっている。
【0014】 図3は、本考案の液温調整装置における電気配線図である。ヒータなどの熱源 30、サーミスタ34は温度制御回路42に接続されている。温度制御回路42 では、サーミスタ34から得られた温度情報に基づき、本液温調整装置を流出す る液の温度が目的の温度になるように、ヒータなどの熱源30の動作状態を制御 する。本実施例では、一例として液の温度を40±2℃になるようにする。温度 制御の具体的方法としては公知技術を利用すれば実現することができる。
【0015】 流入した液は所定時間、通路12内で保持され、目的の温度になった段階で流 出するようになっている。温度コントロールされる液としては、血液試料を希釈 するための希釈液や、赤血球を溶血させるための溶血剤が挙げられる。 ところで、通路12内の液は通路壁面13に近いほど速く目的の温度になる。 このため、熱効率を上げるために本体内部において、本体と液との接触を多くす る工夫をするのが望ましい。例としては、通路に凹凸、スタッド、フィンなどを 設けたり、流入してきた液を優先して通路壁面近傍に流したり、通路内に充填物 を設けたりするなどの方法がある。
【0016】 また、通路12内に流入してきた液が、目的とする温度に未到達のまま流出す ることも避けなければならない。つまり、流入してきた液は目的温度になった液 を押し出すようにしなければならない。それは、液の流入方法を工夫することに より、簡単に実現できる。以下、この方法について説明する。
【0017】 図2は液の流入口、流出口部分を拡大した断面図である。栓16の孔24は単 純な貫通孔ではなく、本体通路壁面13側に開口するように、略T字状の孔25 に形成されている。流出側の栓14の孔22は、先端が広がった略円錐状の孔2 3となっている。 ニップル20から流入した液は、矢印の方向に流れる。このように通路12へ の流入時に、液を通路壁面側に向かわせることにより、温度差のある液を速やか に目的の温度にすることができるとともに、すでに目的の温度になっている液を 、その流入液で押し出すのである。もし、流入口側の栓16の孔24が単なる貫 通孔の場合には、流入した液は通路12中央部を流れ、温度制御未完のまま一部 流出してしまう恐れがある。
【0018】
【考案の効果】
本考案の液温調整装置は、上記のように構成されているので、つぎのような効 果を奏する。 (1) 本体が、炭化珪素を主成分とするセラミックスからなっているので、熱 効率が良く、耐薬品性の優れた液温調整装置を実現することができる。また、セ ラミック製であるので加工精度や面仕上げ精度を良くすることができる。 (2) 請求項2、3においては、加温用の通路へ流入する液を、通路壁面側に 向かわせることができ、このため、温度差のある液を速やかに目的の温度にする ことができるとともに、すでに目的の温度になっている液を、その流入液で押し 出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の液温調整装置の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】図1における液の流入口部分及び流出口部分の
拡大断面図である。
【図3】本考案の液温調整装置における電気配線図であ
る。
【符号の説明】
10 本体 12 通路 13 通路壁面 14 栓 16 栓 18 ニップル 20 ニップル 22 孔 23 略円錐状の孔 24 孔 25 略T字状の孔 30 ヒータなどの熱源 34 サーミスタ 36 サーモスタット 38 断熱材 40 カバー 42 温度制御回路

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度制御された装置本体(10)内部に
    液を流すことにより、その液を恒温状態に保つようにし
    た液温調整装置において、装置本体(10)が、炭化珪
    素を主成分とするセラミックスからなることを特徴とす
    る液温調整装置。
  2. 【請求項2】 装置本体(10)内の加温用の通路(1
    2)の一端に設けられた液の流入口を、通路内壁(1
    3)に向かって開口するような形状としたことを特徴と
    する請求項1記載の液温調整装置。
  3. 【請求項3】 装置本体(10)内の加温用の通路(1
    2)の他端に設けられた液の流出口を、上流側の先端が
    広がった形状としたことを特徴とする請求項2記載の液
    温調整装置。
JP1991013186U 1991-02-15 1991-02-15 試料分析装置用の液温調整装置 Expired - Fee Related JP2589789Y2 (ja)

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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