JPH04102095A - 原子炉圧力容器直付型流量計測ノズル - Google Patents
原子炉圧力容器直付型流量計測ノズルInfo
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
を主蒸気流量計測用に使用するための、適切なノズル形
状、スロート部圧力取出し口位置に関する。
2ノズルなど特定の形状のものであり、規格と形状が相
違するものについては流量計測性能が知られていなかっ
た。また、JISに適合するノズル形状についても原子
炉圧力容器主蒸気ノズルのように、上流側に炉内構造物
、下流に曲げ管が隣接する場合は、どの程度の計測性能
が得られるかは充分知られていなかった。
量計測ノズルを主蒸気配管の直管部に設ける構成として
いた。また、このノズルは主蒸気配管破断事故に対する
主蒸気流量制限器としても使用するため、原子炉格納容
器内に設置している。
設置用の直管部を設ける必要があり、このことが主蒸気
配管ルート設計、プラント配置設計上の制約となってい
た。
取出ロ位置、ノズルを設置した流路の整流状態によって
影響を受ける。このため、JIS規格ではこれらに関す
る規定を設け、その規定に適合する場合の流量計測性能
を保証している。ところが、JISの規定する流量計測
ノズルはノズル入口円弧形状が複雑であるため、原子炉
圧力容器に設置するには適していない。従来、原子炉圧
力容器主蒸気ノズルの入口は単純な円弧形状として、応
力集中を避は構造強度の観点から適当な曲率半径を選定
していた。従って、主蒸気ノズルを流量計測ノズルとし
て使用する場合にも強度の点から従来の形状に準じるこ
とが好ましい。ここで、このような主蒸気ノズルを流量
計測ノズルとして用いる場合に次の問題点がある。
般にノズルでは入口円弧部からスロート前縁部付近に主
流が流路壁面から離れてはく超泡が形成され、圧力が不
安定になるのでスロート部圧力取出口はスロート内のは
く超泡が到達しない位置に設けるのが適当である。JI
Sに準拠するノズルはこのような流動特性がよく知られ
ており、適当なノズル形状、圧力取出口位置、ノズル上
流・下流の整流条件が規定されている。
と、上流側に直管がないため整流作用がないこと、ノズ
ル形状がJISと相違することから流量計測性能の保証
がない。
ルを提供することにある。
測性能に及ぼす影響が顕著なものとしてノズル入口円弧
形状、ノズルスロート部圧力取出ロ位置がある。このう
ちノズル入口円弧形状は、前述のように、まず、構造強
度の観点から定めた。
ロ位置は原子炉を模擬した実験により求めた。このよう
にして確立したノズルによって流量計測の目的は達成さ
れた。
であって、円弧状輪郭をもつノズル入口部と円筒状のス
ロート部とからなる。ノズルスロート直径をdとすると
ノズル入口円弧の半径は0.2d〜0.45 d、円弧
のつくる中心角は90゜で、円弧は円筒状のスロート部
に接する。スロートの長さは、原子炉圧力容器内表面を
含む円筒面を始点にノズル中心軸に沿った距離で1.4
3d以上下流にスロート後縁が位置する長さである。
に準じる。スロート部圧力取出口の中心を原子炉圧力容
器内表面を含む円筒面との間の距離は0.96 d
以上とする。ただし、スロート部圧力取出口はスロート
後縁より上流とする。
ベンチュリ管などと同様であり、ノズル上流側圧力とス
ロート部圧力の差から(1)式により流量を算出するも
のである。
、:質量流量 α :流量係数 E =気体の膨張補正係数 d ニスロート直径 ΔP:ノズル上流側とスロート部の差圧ρ1 :ノズル
上流側における流体の密度ここで、流量係数および膨張
補正係数の決定方法はJISに準じ次の通りである。流
量係数はノズルを取付けた流路に非圧縮性流体を流して
実験を行い、次の式により求められる数値である。
流して実験を行い1次の式により求められる。
量変化に対してノズル内の流動特性が安定で、α、εの
値が流量変化に対して安定であり、充分な精度でその値
が知られていることが必要である。本発明によるノズル
はこの点を満足する。
管がないこと、および、ノズル入口円弧形状がはく離抑
制を意図したものでないため、ノズル内ではく離が生じ
る。しかし、スロート長を充分長くとり、スロートのは
く離泡が到達しない位置にスロート部圧力取出口を設け
れば、この位置で測定したスロート圧力は、はく離によ
る影響を受けずに安定する。従って、ノズル上流側とス
ロート部との差圧も安定し、流量計として使用すること
ができる。
ドーム部の主蒸気ノズルの中心軸を含む垂直断面、水平
断面を示している。ドライヤ上部から原子炉ドームの流
入した蒸気は、次にドライヤの側面と原子炉圧力容器壁
面のすき間を主蒸気ノズルに向かって下降し、ノズルを
通って主蒸気配管へと流出する。
ズル形状が第1図に示したものであること、第2図の垂
直断面においてノズル中心軸上で測ったドライヤとノズ
ル入口との間の距離が1.5d (dはスロート径)以
上であること。スロート出口からノズル下流の配管臼り
部始点までの距離が4d以上あることである。また、本
実施例ではノズル上流側圧力取出口を原子炉圧力容器側
面の主蒸気ノズルと離れた位置に設け、ノズル上流側圧
力として原子炉ドーム圧力を測定する。
流して測定するが、このときスロート部圧力取出ロ位置
を適当に選定することが重要である。
り、ドームからノズル、デイフユーザ、配管と続いてい
る。図の縦軸は流路各部の圧力を原子炉ドーム圧力を基
準に圧力降下で示しており、マイナス方向に行くほど圧
力が低い、なお、圧力降下量はスロート部動圧ρv2/
2で除し無次元表示しである。■はスロート部平均流速
、ρは流体の密度である。また、圧力測定点は流路の中
心軸に対し垂直な同一平面上に90°間隔で周方向に四
ケ所設けており、各方向の圧力は図中に異なる記号で示
しである1次に、ノズル部の圧力降下について述べる。
べて無視できるほど小さい。従って、原子炉ドーム内で
は流体の全圧は静圧に等しいとみなせる。ノズル内では
流体は加速され動圧が増加するが、ベルヌイの定理より
、ドーム内とノズル内とで全圧が保存されているから、
ノズル内では動圧の増加に伴って静圧が低下する。これ
が図にみられるノズル部の圧力降下である。従って、原
理的には圧力降下からスロート部動圧を求め、これから
流量を求めることができ、これを表現したのが前述の(
1)式である。
口付近では圧力降下量が一定でない。これは、入口円弧
で流れのはく離を生じ、はく離泡がスロート入口に達し
ているためである0図にみられるように、この位置では
周方向位置によって圧力降下量が相違しており空間的に
安定してない。
性は流量変化に対しても安定していないため、流量計測
用の圧力取出し口を設けるには不適当である。次にスロ
ート中はどの位置で圧力が高い部分があるが、ここは、
はく離していた流れが、再び、スロート壁面に付着する
再付着点でその下流にはく離泡が達することはない、再
付着点の下流では流れは安定しており圧力取出し口の設
置に適している。従って、スロート部圧力取出口は再付
着点からスロート出口までの範囲に設ければよい、入口
円弧半径0.2d〜0.45 dの本ノズルでは再付着
点は原子炉圧力容器内表面を含む円筒面から0.96
d 以内の位置である。従って、スロート部圧力取出口
は0.96 d より下流が適切である。
流量係数が流量変化に対して安定しており、また、膨張
補正係数がJISで規定するノズルの場合と一致するか
ら、流量計測ノズルとして使用することができる。
第4図および第5図に示す。これは主蒸気ノズル入口形
状を円筒状の原子炉圧力容器壁面に沿うようにしたもの
である。本実施例は原子炉圧力容器の内径が10dの場
合を示したもので、図はノズルの中心軸を含み原子炉圧
力容器の中心軸に垂直な平面でのノズル断面図である。
が相対的に下流側に位置するから、第1図の場合と同様
ノズル入口付近の流れのはく離の影響は受けず、流量計
測が可能である。
ベンチュリノズルが不要となるので主蒸気配管径路が短
縮でき、原子炉施設の小型化、被爆低減の効果がある。
流量制限器としての機能をもたせることができるから安
全性が向上する。
ルの中心軸を含む面での断面図、第2図は本発明の実施
例を示す原子炉ドーム部の主蒸気ノズルの中心軸を含む
面での断面図、第3図は流路内圧力分布図、第4図、第
5図は本発明の第二。 第三の実施例での断面図である。 1・・・ノズル入口円弧部、2・・・ノズルスロート部
、來Z図
Claims (1)
- 1、BWR原子炉圧力容器の主蒸気出口のノズルで、円
弧状輪郭をもつ入口部と円筒状のスロートとからなり、
その縦断面形状が前記スロートの直径d、入口円弧半径
0.2d〜0.45d、前記スロートの長さは前記原子
炉圧力容器の内表面を含む円筒面を始点にノズル中心軸
に沿つた距離で、1.43d以上下流に前記スロートの
後縁が位置する長さであり、これと同様に測った距離で
0.96d以上下流でかつ、前記スロートの後縁の上流
の範囲に前記スロートの圧力取出口を設けたことを特徴
とする流量計測ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2218916A JPH087274B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | 原子炉圧力容器直付型流量計測ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2218916A JPH087274B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | 原子炉圧力容器直付型流量計測ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04102095A true JPH04102095A (ja) | 1992-04-03 |
JPH087274B2 JPH087274B2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=16727330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2218916A Expired - Fee Related JPH087274B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | 原子炉圧力容器直付型流量計測ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH087274B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11232874B2 (en) * | 2017-12-18 | 2022-01-25 | Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc | Multiple-path flow restrictor nozzle |
-
1990
- 1990-08-22 JP JP2218916A patent/JPH087274B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH087274B2 (ja) | 1996-01-29 |
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