JPH0385599A - 楽器のケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、楽器のケースに係わり、更に詳しくは恒湿度
性、湿度緩衝性、ガス吸着性に優れている、調湿紙を用
いたものであり、ギター、バイオリン等の弦楽器、フル
ート、トランペット等の管器の楽器のケースの改良に関
する。

（従来の技術〉 周知の通り、ギター、バイオリン等の弦楽器、フルート
、トランペット等の管楽器には、その楽器を運搬、保管
する為にケースが用いられている。

そして、楽器を運搬、保存するに際して、楽器のケース
に要求されている事項は、種々あるが、その中に、楽器
ケース内に於ける、湿度のコントロール、結露防止、毒
性ガスの駆除の問題がある。

即ち、急激な温度変化があった場合、楽器のケース内の
状態も変化し、湿度のコントロールができない為に、運
搬、保管の南中に入っている楽器の表面に結露が発生し
、楽器に悪影響を与えてしまう、また、楽器ケース内に
、亜硫酸ガス、アンモニアガス、硫化水素、ホルムアル
デヒド、トリメチルアミン等の毒性ガスが、混入した場
合、楽器を劣化させてしまう。そこで、従来の楽器のケ
ースを見てみると、合板に植毛された布を張付けたもの
であり、楽器ケース内に於ける、湿度のコントロール、
結露防止、毒性ガスに対しては、乾燥剤、脱酸素剤をケ
ースの中に挿入したり、運搬、保管時に空調設備を施し
、楽器のケースの周りの環境をコントロールする必要が
あった。

（発明が解決しようとする課題） 上記、従来の楽器のケースに於いて、合板に植毛された
布を張付けたものである為、湿度のコントロール、結露
防止、毒性ガスに対しては何等吋応する術を持っていな
い。その為に、乾燥剤、脱酸素剤をケースの中に挿入し
たり、運搬、保管時に空調設備を施し、楽器のケースの
周りの環境をコントロールする必要があった。

しかし、乾燥剤、脱酸素剤は、その効能に限界があり、
長期運搬、長期保管に際して、乾燥剤、脱酸素剤を何度
も取り替える必要があり、また、取り替える時期の算定
も難しく非常に不便であると共に、その都度、ケースを
開閉する為に、毒性ガスが混入し易くなってしまい、湿
度も変化してしまう。また、運搬、保管時に空調設備を
施すことは、非常に費用がかかり、経済性に乏しいと共
に、空調設備から、楽器のケースを取り出した場合、温
度の変化によって湿度に変化が起り、結露する可能性が
ある。

故に、従来の楽器のケースでは、湿度のコントロール、
結露防止、毒性ガスに対して限界がある。

〈目的〉 従って、本発明の目的とするところは、■恒湿度性、湿
度緩衝性、ガス吸着性に優れている調湿紙を用いる事に
よって、楽器ケース内の湿度のコントロールを行い、結
露を防止し、更に、■楽器ケース内に入り込んだ毒性ガ
スの駆除も合わせて行うのは勿論のこと、■楽器の運搬
、保管に際して、費用をかけず楽器の保存状態が良好で
あるケースを提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を遠戚する為に、本発明は次の技術的手段より
成る。調湿紙を用いた楽器のケースに於いて； この楽器のケースに、吸湿、放湿機能とガス吸着機能を
具備した調湿紙を用いたことを特徴とする楽器のケース
である。

上記に於いて、楽器のケース自体が調湿紙で形成されて
いるもの、ケースの内張か調湿紙で形成されているもの
でもよく、また、それらにクツション性を付加する為に
植毛を加えたものでもよい。

更に、外部からの熱を遮断する為にそれんの外側に断熱
材を張り合わせたものであってもよい。

例えば上述した調湿紙として、高αの木材バルブで構成
されているもの、濾紙で構成されているもの、高αの木
材バルブに非晶質及び低結晶性の鉱物と天然ゼオライト
を併用したもので構成されているもの等が考慮される。

そして、特に、高αの木材バルブ５０％に非晶質及び低
結晶性の鉱物２０％と天然ゼオライト３０％を併用した
もので構成されているものが、恒湿度性、湿度緩衝性、
ガス吸着性に優れていると共に、自己支持性に富んでお
り、ケース３０ＸＺの容積に対して、この調湿紙を１０
％内張として用い、これに、１０’Ｃ〜３０℃の間で温
度を変化させたところ楽器ケース内の湿度は、５０％±
１％でコントロールされ、挿入されていた楽器には結露
が見られ無かった事が確認された。また、ガスの吸着に
対しては、硫化水素２．６ｐｐｍ／Ｌ、亜硫酸ガス２２
．０ｐｐ　ｍ　／　Ｌを上述のケースに混入したところ
、それぞれ、２４時間、２０分、で濃度がＯになったこ
とが確認された。

そして、調湿紙に植毛を加える方法としては、調湿紙自
体に植毛を施したもの、植毛を施した布を調湿に張り合
わせたものが本発明に採用できる。

また、断熱材としては、調湿紙自体にアルミを蒸着した
もの、断熱材を調湿紙に張り合わせたものが本発明に採
用できる。

この様な構成であるため次の作用がある。

即ち楽器のケースに、吸湿、放湿機能とガス吸着機能を
具備した調湿紙を用いたことを特徴としているので、楽
器ケース内の湿度をコントロールすることができ、結露
防止ができる。また、ガス吸着機能を具備しているので
楽器ケース内に混入した、硫化水素、亜硫酸ガス等の毒
性ガスを駆除をすることができる。

加えて、調湿紙に植毛を加えることによって、ケース内
の楽器に対するクツション性が向上し、更に、その反対
側に断熱材を張り合わせることによって外部からの熱を
遮断することができる為に、楽器を良好な状態で保存す
ることができるケースを作ることができた。

（実施例） 次に本発明の望ましい実施例を詳述する。

第１図は、ギターの楽器のケース１を示し、第２図は、
そのケースの断面図を示す。本発明では、ギターのフレ
ーム２自体が調湿紙で形成されているもの、内張り３が
調湿紙で形成されているものでもよく、更に、この調湿
紙にクツション性を高めるために植毛４が加えられてい
るもの、又は、外部からの断熱性を高めるために断熱材
５を張り合わせたものでもよい９ 以下実施例を記す。

実施例１ ギターのケースに於いて； フレーノ、２に合板、内張３に調湿紙として高αの木材
パルプに非晶質及び低結晶性の鉱物と天然ゼオライトを
併用したもので構成されているものを用い、更に、この
内張３に植毛した布４を張り合わせた。このケースにギ
ターを入れ硫ｆヒ水素１５ｐｐｍ、／Ｌ、亜硫酸ガス１
５ｐｐｍ、／Ｌを混入し、温度２５度、湿度５０％の状
態て゛１時間保管後、空調設備のない部屋で１力月間保
管した。１力月後ケース内の状態は、温度１８度、湿度
４８％で亜硫酸ガス、硫化水素の濃度は、０％であった
。また、挿入したギターには、結露がなく弦にも錆が見
られなかった。

比較例 ギターのケースに於いて： フレーム２に合板、内張３に植毛した布を張り合わせた
ケースにギターを入れ硫化水素１−５ｐｐ　ｍ　／　Ｌ
、亜硫酸ガス１５ｐｐｍ、／′Ｌを混入し、温度２５度
、湿度５０％の状態で１時間保管後、空調設備のない部
屋で１力月間保管した。１力月後ケース内の状態は、温
度２０度、湿度６０％で亜硫酸ガス、硫化水素の濃度は
、１２ｐｐｍ、／Ｌ、１．３ｐｐｍ／Ｌであった。また
、挿入したギターには、結露が付着し、弦には錆が見ら
れた。

実施例２ トランペットのケースに於いて： フレーム２に調湿紙として高αの木材パルプに非晶質及
び低結晶性の鉱物と天然ゼオライトを併用したもので構
成されているものを用い、内張３に高αの木材パルプで
構成されている調湿紙に植毛４を施したものを用い、フ
レーム２の内側に断熱材５としてアルミを蒸着したケー
スに、トランペットを挿入し、硫化水素０．５ｐｐｍ／
Ｌ、亜硫酸ガス５ｐｐｍ／Ｌを混入し、温度２０度、湿
度４５％の状態で１時間保管後、空調設備のない部屋で
２力月間保管した。２力月後ケース内の状態は、温度１
５度、湿度４７％で亜硫酸ガス、硫化水素の濃度は、０
％であった。また、挿入したトランペットには、結露が
付着しておらずトランペットには変化がみられなかった
９ く効果〉 以上詳述した如く、この発明によれば、楽器ケース内の
湿度のコントロールを行い、結露を防上し、楽器ケース
内に入り込んだ毒性ガスの駆除を行った。また、楽器の
運搬、保管に際して、費用をかけず楽器の保存状態が良
好であるケースに成った。

【図面の簡単な説明】

添付図面第１図はギターの楽器のケースの全体図、第２
図は、その拡大断面図である。１は、ギターのケース、
２は、フレーム、３は、内張、４は、植毛部、５は、断
熱材を示している。 実用新案登録出願人株式会社創造科学 フレーム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）楽器のケースに、恒湿度性、湿度緩衝性、ガス吸
   着性に優れている調湿紙を用いた事を特徴とする楽器の
   ケース