JPH038205B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内部ばね構造に関し、さらに詳しく
は自動機で組み立てられかつマツトレスおよびソ
フアー等のばね取りつけ家具用に適用される内部
ばね構造に関する。

〔従来の技術〕

内部ばね構造は隣接する最終巻線が横方向に延
びるワイヤコイルによつてばねコア取付け機で製
造される。個々のコイルばねの最終巻線が丸みを
付けて形成されるばねコアは「ボンネル−ばねコ
ア」として知られている。この「ボンネル−ばね
コア」の欠点はコイルばねが雑音を導くようにワ
イヤコイルにおいて僅かにねじられるかも知れな
いということである。

スイス特許第313740号およびイギリス特許第
666021号によつて、コイルばねの最終巻線がばね
フレームの外縁においてほぼ直接に対して曲げら
れるばねフレームが知られている。このばねフレ
ームは「ボンネル−ばねコア」の欠点を有してお
り、さらにばねフレームの製造は２つの異なるコ
イルばねの利用によつて困難になつている。

また、コイ状スプリングの両端部に段部をそれ
ぞれ突出して形成し、これらの隣接する段部を重
ね合わせ、該重ね合わせ部をら旋状コイルにより
巻回して互いに連結するスプリング装置として特
公昭51−25191号公報が知られている。しかしな
がら、この装置は、コイル状スプリングの両端の
段部が突出して形成してあるため単位面積当たり
のばね数の増大を図ることは困難である。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、上述したような従来技術の欠点を克
服し安価に製造できる内部ばね構造を提供するも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

これらの課題は、本発明によれば、自動機で組
み立てられかつマツトレス及びばね取りつけ家具
用の内部ばね構造において、複数のコイルばねが
間隔を置いた平行平面内にそれぞれ配置されかつ
中間コイルによつて接続された実質的に等しい寸
法に形成されたＤ形状の上方および下方の最終巻
線を有し、該最終巻線が円形に形成された円形部
分によつて閉止された細長いまつすぐな平らな部
分を有し、該平らにされた部分の反対側に対向し
て配置された接続結び目を有し、細長いら旋ばね
が互いにかつ内部ばね長手方向縁部に対して平行
に横たわつている平らにされた部分のすべてと多
重列および多重行配置において隣接するコイルば
ねを相互に接続し、かつ前記平らにされた部分に
対して垂直に延び、個々のコイルばねのすべてが
前記実質的に等しい寸法に形成されたＤ形状の上
方および下方の最終巻線と一致して形成されるこ
とを特徴とする内部ばね構造を提供するものであ
る。

〔実施例〕

以下図面に示した本発明の実施例について説明
する。

第１図のコイルばね１は公知の方法でフイラメ
ントまたは線体から製造される。平行平面内にあ
る上下両方の最終巻線２ａ，２ｂは接続結び目３
ａ，３ｂで結ばれる。最終巻線２ａ，２ｂは同一
直径を有し、該直径はそれらの間にある中間コイ
ル４の直径より大きい。上方および下方の最終巻
線２ａ，２ｂは直線的に延びるフイラメント６ａ
または６ｂを含む平らにされた部分５ａまたは５
ｂを有している。この平らにされた部分５ａ，５
ｂは図面に示されるように最終巻線２ａ，２ｂの
円周の一部分を変形して直線状にした部分のこと
を意味するものであると理解すべきである。最終
巻線２ａ，２ｂは平らにされた部分５ａ，５ｂに
直径方向に対向して円形に形成された円形部分７
ａまたは７ｂを有している。上方の最終巻線２ａ
の平らにされた部分５ａは下方の最終巻線２ｂの
平らにされた部分５ｂと同一平面内にある。

第２図は内部ばねの外縁区域の部分切断部を示
す。コイルばね１の下方に別の最終巻線２ｂが描
かれており、これらの最終巻線２ｂは各々その一
部分を示す横方向に延びる旋ばね８によつて結合
されている。コイルばね１は支持フレーム９によ
つて境界が付けられ、そして最終巻線２ｂはさら
に他のコイルばね１０によつて支持ワイヤ９に固
着してある。平らにされた部分によつてコイルば
ねの良好な嵌合が達成されかつコイルばね１のね
じれが阻止される。

本発明は平行平面内に横たわる上方および下方
の最終巻線２ａ，２ｂを各々に有する複数のコイ
ルばね１から組み立てられる内部ばね構造であ
る。最終巻線２ａ，２ｂはフイラメント６ａまた
は６ｂのまつすぐに延びる長さによつて画成され
る平らな部分５ａまたは５ｂを有する。かかる内
部ばね構造はとくに全自動機により迅速かつ容易
な製造のために設計され、かかる製造すなわち、 (a) 第１図に示すような個々のばねのすべてが最
終巻線２ａ，２ｂの各々に平らにされた部分５
ａ，５ｂを有する同一形状に形成され、 (b) 相互接続するためのら旋ばね８が第２図に示
すように平らにされた部分５ａ，５ｂに対して
垂直方向に延び、 (c) 平らにされた部分５ａ，５ｂのすべてが内部
ばねの第２図において縦方向縁部に対し平行に
配置されるか横たわり、そして (d) 最終巻線２ａ，２ｂの接続結び目３ａ，３ｂ
が平らにされた部分５ａ，５ｂと反対側に対向
して配置されかつら旋ばねによつて通り抜けが
阻止されている。

したがつて、これらの特徴を有する内部ばね構
造から以下に列挙する利点が得られる。

(1) 単一型の個々のコイルばねのみの使用は非常
に迅速かつ低コストの機械製造を可能にする。

(2) 最終巻線の平らにされた部分を有するコイル
ばねは、両端部に突出して形成した重ね合わせ
段部を設けたスプリング装置と対比して、単位
面積当たりより多数のコイルばねの取りつけま
たはより高いばね密度を可能にするので、均一
な重量の分布および支持を提供し、寝るのをよ
り快適にする。

(3) 支持ワイヤに対する第２図に示した第１行の
平らにされた部分の配置は内部ばねの縦方向縁
部に沿つて硬さまたは剛性の度合いが増大され
る。

(4) 平らにされた部分における鋭い屈曲はら旋ば
ねに達するまでその長手方向軸線のまわりに非
常に限定された範囲にのみ回転することができ
るので、不愉快音を最小にする。

〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、上方およ
び下方の最終巻線の円周の一部を変形して平らに
された部分を形成したので、この平らに形成され
た部分を支持ワイヤに固定することによつて、優
れた外縁硬さを生じ、また、コイルばねに平らに
された部分が設けてあることにより、内部ばね構
造の単位面積当たりのコイルばねの数を増加する
ことができ、さらにコイルばねは単一型のため自
動機によつて簡単かつ迅速に製造することが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はコイルばねを示す斜視図、第２図はコ
イルばねが横方向に延びるら旋ばねによつて互い
に屈伸自在に結合されている本発明によるばねコ
アを示す部分平面図である。 符号の説明、１…コイルばね、２ａ，２ｂ…最
終巻線、３ａ，３ｂ…接続結び目、４…中間コイ
ル、５ａ，５ｂ…平らにされた部分、８…ら旋ば
ね、９…支持フレーム、１０…コイルばね。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 自動機で組み立てられかつマツトレス及びば
   ね取りつけ家具用の内部ばね構造において、 ａ 複数のコイルばねが間隔を置いた平行平面内
   にそれぞれ配置されかつ中間コイル４によつて
   接続された実質的に等しい寸法に形成されたＤ
   形状の上方および下方の最終巻線２ａ，２ｂを
   有し、最終巻線２ａ，２ｂが円形に形成された
   円形部分７ａ，７ｂによつて閉止された細長い
   まつすぐな平らな部分５ａ，５ｂを有し、該平
   らにされた部分の反対側に対向して配置された
   接続結び目３ａ，３ｂを有し、 ｂ 細長いら旋ばね８が互いにかつ内部ばね長手
   方向縁部に対して平行に横たわつている平らに
   された部分のすべてと多重列および多重行配置
   において隣接するコイルばねを相互に接続し、
   かつ前詰平らにされた部分に対して垂直に延
   び、 ｃ 個々のコイルばねのすべてが前記実質的に等
   しい寸法に形成されたＤ形状の上方および下方
   の最終巻線と一致して形成されることを特徴と
   する内部ばね構造。 ２ 支持ワイヤ９に隣接するコイルばねの平らに
   された部分が平行にかつそれに対して回転不能に
   コイルばね１０によつて固定したことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の内部ばね構造。 ３ 上方および下方の最終巻線２ａ，２ｂの平ら
   にされた部分５ａ，５ｂは同一平面上にありかつ
   コイルばねの同一側に横たわることからなる特許
   請求の範囲第１項記載の内部ばね構造。