JPH038130Y2

JPH038130Y2 -

Info

Publication number: JPH038130Y2
Application number: JP12212786U
Authority: JP
Priority date: 1986-08-11
Filing date: 1986-08-11
Publication date: 1991-02-28
Also published as: JPS6329466U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、物品を直列に陳列する陳列ケース内
に、陳列された物品が、前方から抜き取られるに
対応して後方の物品を前方に移動させることので
きる陳列ケースに関する。

従来の技術従来陳列ケースに於て、ケース内の物品を前方
から抜き取られるに対応して後方の物品を前方に
移動させる装置については、これまで色々の先行
技術が知られている。例えば、押送板の背面側に
スプリングを装置して常時押送板を介し物品を前
方に移動させる式や、押動板の底面中央に設けた
凸片を、ケース底面中央長手方向に設けた長溝内
に嵌合し、これを摺動自在の操作杆に連結し、操
作杆の前端をケース前面壁を通して突出させたも
の、その他ケース底面を傾斜面とし、この傾斜面
上を、コロにより或は滑動により押動板を前方に
移動させる式等が知られている。

考案が解決しようとする課題前記、従来技術による場合、物品を取出し口側
に順次押送する考案趣旨に於ては一致するところ
があるが、夫々の機構の相違からくる作用効果
に、利点や欠点がある。例えば、第１に、製作に
手数を要し、使用部材の部品数は多くなり、生産
費が割高となる不利がある。第２に、最前端の物
品を一旦抜き取つて再びもとの位置に戻すことは
手軽にできない不便がある。

本考案は上記のような従来技術による不利、不
便を解消すべくなされたもので、その目的の第１
は、ケース前端壁の外方に引出された摺動板の前
端に、優美な引手を取付けて、従来みかけるこの
種陳列ケースの外観の体裁を無視するように操作
杆の前端をケース前端に突出させた不体裁なく
し、陳列ケースにふさわしい移動板操作用の引手
を設けて、体裁のよい陳列ケースを提供するにあ
る。

第２の目的は、ケース内底面に長手方向に沿う
て突条を設け、これに移動板の底面に設けた凹欠
を嵌合させ、この突条の突設によつて物品の全底
面がケース内底面に全面的に接するのを避けて、
物品の移動を軽快に行なわせることのできる陳列
ケースの提供にある。

第３の目的は金属部材等を全然使用せず、全面
的にプラスチツク部材を使用し、これによりケー
スの構成は、各種優美な着色透明部材を選択配合
することができるので、従来の陳列ケースにその
類列を見ない優美な陳列ケースの提供ができ、そ
の上、生産は量産化に適し、コストも著しく低減
される利点があるので優美で、安価な陳列ケース
の提供にある。

第４の目的はケース内に列設した物品が順次取
出しにより後部に空隙ができた時、最後部の物品
が常に保持板によつて安定状態に保持され、ケー
ス内の物品が倒れる等して物品に損傷を与えない
安全な陳列ケースの提供にある。

課題を解決するための手段上方が開放され、底板上に両側壁板と前後壁板
とが取付けた長方形陳列ケースに於て、両側壁板
の内側対向壁面に、溝をケースの長手方向に設
け、この溝内に、夫々テープ状の摺動板を嵌装す
ると共に、前端は前壁板を通過して外方に引き出
し、引き出された摺動板の前端部に、引手を取付
け、摺動板の後端を、後端壁内側底板上に立設配
置した移動板の両側に固定し、該移動板の底面
に、ケース底板の長手方向に設けた案内突条に適
合する凹欠を設けたことを特徴とする陳列ケー
ス。

また、陳列ケースの両側壁板の対向壁面に、溝
と並列する案内凹溝を設け、別に直立支承片を下
端面に取付け、且つ両側に前記案内凹溝と適合す
る保持片を具えた安定板を設け、陳列ケース内に
その保持片を案内凹溝に嵌合して収容し、陳列ケ
ース内の移動板によつて前方へ収容物品と共に移
動し、再び移動板を後退させたとき、収容物品の
最後列にあつて物品の転倒防止の役をなすように
した陳列ケースとしてもよい。

また、複数の陳列ケースを並列に収納すること
ができる所定寸法の集合函を設け、この集合函に
複数の陳列ケースを収納し、展示するようにして
もよいものである。

作用本考案は以上のように構成されるから、ケース
内に物品を列設収納した後、最前列の物品を取り
出せば、取り出し後に空間ができるので、引手９
をもつて前方に引けば、摺動板７，７によつて連
結されている移動板１０は、ケース内の最後部の
物品を押し、全物品を前進移動させ、取り出され
て空間となつたケース内に後続の物品を移動させ
て補完するのである。物品の移動補給後は、引手
９を旧位置に押し戻せば、同時に移動板１０も後
退するのである。

尚、本考案では、ケース内の収納物品はすべて
ケース底面の突条１１上に載置され、滑り易くな
つているため、ケース内を移動させるための引手
の操作に当り、軽い力で移動板１０を操作するこ
とができ、更に又ケース内の最後部の物品と移動
板１０との間に安定板１５を前述の構成で配設す
ると、物品移動板１０によつて押送され、押送
後、移動板のみが旧位置に戻され、押送された物
品、最後部背後を安定板によつて保持されるよう
にしたがため、直立不安定な容器を使用した物品
の場合に於ても、常に物品の直立は安定保持され
る。本考案は以上のように作用する外、集合函１
８に本考案陳列ケースの所定数を収納し、展示す
る。

実施例以下、本考案の実施例を図面により説明する
と、底板１と、前後壁板２，３及び、両側壁板
４，５とを、プラスチツク板を使用して、上方が
開放された陳列ケース本体Ａを構成し、両側壁の
内壁面に、浅い溝６，６を長手方向に設け、この
溝内に夫々テープ状の摺動板７，７を嵌装し、前
端は夫々前壁板２の上縁上方を通過して引き出
し、引き出された両側摺動板の前端部に、引手９
を取付け、後壁板３の内側底板１上に立設配置し
た、移動板１０の両側に、摺動板、７の後端を固
着し、該移動板の底面に、ケースの底板１の長手
方向に設けた案内突条１１に、適合する凹欠１２
を設けたものである。

陳列ケース本体Ａの両側壁板４，５の対向壁面
に溝６と並列する案内凹溝１３，１３を設け、別
に直立支承片１６，１６を下端面に取付け、且つ
両側に前記案内凹溝１３，１３と適合する保持片
１４，１４を具えた安定板１５を設ける。尚、こ
のとき、陳列ケース本体の突状１１をさける突状
逃部１７，１７を下端に設けている。

１８は集合函であつて、例えば、合成樹脂材に
より成型し、前記陳列ケースを所定数を収納し、
売り場などに応じて陳列ケース容積を拡大でき
る。

効果この考案は以上のようになるから、引手を引く
ことによつてケース内の物品を前端側に簡易に移
動し、陳列させることができ、お客は常に最前列
のものから取ることができる。そして倒れ易い物
は、安定板を最後列に配設し、直立安定を得るこ
とができる。さらに、集合函を用い、上記特徴を
生かして陳列ケース容積を拡大できることもでき
る。

よつて、スーパーなどでの商品陳列、管理にき
わめて効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものにして、第１
図は側面図、第２図は平面図、第３図は引手と摺
動板との連結を示す平面図、第４図はＡ−Ａ線断
面図、第５図はＢ−Ｂ線断面図、第６図は移動板
の正面図、第７図は使用状態の側面図、第８図は
安定板の斜視図、第９図は複数のケースを収納し
た集合函の斜視図である。Ａ……陳列ケース本体、１……底板、２……前
壁板、３……後壁板、４，５……両側壁板、６…
…溝、７……摺動板、９……引手、１０……移動
板、１１……突条、１２……凹欠、１３，１３…
…案内凹溝、１４，１４……保持片、１５……安
定板、１６，１６……直立支承片、１７……突条
逃部、１８……集合函。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上方が開放され、底板上に両側壁板と前後壁
板とが取付けた長方形陳列ケースに於て、両側
壁板４，５の内側対向壁面に、溝６をケースの
長手方向に設け、この溝６内に、夫々テープ状
の摺動板７，７を嵌装すると共に、前端は前壁
板２を通過して外方に引き出し、引き出された
摺動板７，７の前端部に、引手９を取付け、摺
動板７，７の後端を、後端壁内側底板上に立設
配置した移動板１０の両側に固定し、該移動板
の底面に、ケース底板の長手方向に設けた案内
突条１１に適合する凹欠１２を設けたことを特
徴とする陳列ケース。 (2) 陳列ケースの両側壁板４，５の対向壁面に、
溝６と並列する案内凹溝１３，１３を設け、別
に直立支承片１６，１６を下端面に取付け、且
つ両側に前記案内凹溝１３，１３と適合する保
持片１４，１４を具えた安定板１５を設け、陳
列ケース内に、その保持片１４，１４を案内凹
溝１３，１３に嵌合して収容し、陳列ケース内
の移動板１０によつて前方へ収容物品と共に移
動し、再び移動板を後退させたとき、収容物品
の最後列にあつて物品の転倒防止の役をなすこ
とを特徴とする、実用新案登録請求の範囲第１
項記載の陳列ケース。 (3) 複数の陳列ケースを並列に収納することがで
きる所定寸法の集合函１８設け、この集合函１
８に複数の陳列ケースを収納し、展示すること
を特徴とする、実用新案登録請求の範囲第１項
記載の陳列ケース。