JPH0378742B2 - - Google Patents

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JPH0378742B2
JPH0378742B2 JP59077648A JP7764884A JPH0378742B2 JP H0378742 B2 JPH0378742 B2 JP H0378742B2 JP 59077648 A JP59077648 A JP 59077648A JP 7764884 A JP7764884 A JP 7764884A JP H0378742 B2 JPH0378742 B2 JP H0378742B2
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JP
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ions
mass spectrometer
magnetic region
mass
metal
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JP59077648A
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JPS59205142A (ja
Inventor
Surojian Joruju
Shantoroo Maruseru
Danbui Roje
Rooran Jannkuroodo
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APURIKASHION MEKANIKU A REREKUTORONITSUKU OOSHINEMA E RATOMISUTEITSUKU CO
Original Assignee
APURIKASHION MEKANIKU A REREKUTORONITSUKU OOSHINEMA E RATOMISUTEITSUKU CO
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Publication date
Application filed by APURIKASHION MEKANIKU A REREKUTORONITSUKU OOSHINEMA E RATOMISUTEITSUKU CO filed Critical APURIKASHION MEKANIKU A REREKUTORONITSUKU OOSHINEMA E RATOMISUTEITSUKU CO
Publication of JPS59205142A publication Critical patent/JPS59205142A/ja
Publication of JPH0378742B2 publication Critical patent/JPH0378742B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/26Mass spectrometers or separator tubes
    • H01J49/28Static spectrometers
    • H01J49/30Static spectrometers using magnetic analysers, e.g. Dempster spectrometer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/26Mass spectrometers or separator tubes
    • H01J49/28Static spectrometers
    • H01J49/32Static spectrometers using double focusing
    • H01J49/326Static spectrometers using double focusing with magnetic and electrostatic sectors of 90 degrees

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、イオン源と、イオンの電荷にほぼ依
存するエネルギーをイオンに伝えることができる
加速器と、イオンの軌道を内側に曲げるためにそ
の軌道の面に垂直な磁界をある領域に発生するた
めの電磁石と、イオン検出器とを含む質量分析計
に関するものである。
〔従来技術〕
同位体存在度比を正確に測定するためには、そ
の比の正確な値を得たいのであれば、質量走査を
行うことが可能である。その質量走査により1つ
の種類の同位体から別の種類の同位体へ、または
ある元素から別の元素へ頻繁に通過させることが
可能である。いくつかのイオン種を別々の検出器
へ同時に接続できる多くの出力が質量分析計に設
けられているならば、そのような質量走査は余計
なものである。しかし、そのような多出力質量分
析計は一般に特殊な用途のために構成されている
のであるから、初めに設けられているいくつかの
要素の性質を変えることは構造的な変換なしには
しばしば困難で、不可能ですらある。また、その
ような多出力質量分析計は高価である。したがつ
て質量走査は最も広く用いられている解決法であ
り、異なる質量の同位体に対して異なる時刻に作
用することが質量走査により可能とされ、しかも
走査は十分速く行われるからイオン源のドリフト
すなわち移動が減少する。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、質量走査を正確かつ迅速に行
うことができる質量分析計を提供することであ
る。
〔発明の概要〕
本発明によれば、種々の質量を有するイオンが
種々の時刻に磁気領域内で同じ内側に曲つている
軌道をたどることができるようにして、イオンの
接線速度したがつてそれらのイオンのエネルギー
を変えることができる静電装置を磁気領域の入口
に有する質量分析計が得られる。
質量分析計の磁気領域からの出口には、磁気領
域の入口に設けられている静電装置により行われ
る接線速度の変更を打消すことができる静電装置
をなるべく設ける。いいかえると、磁気領域内に
入る時にイオンが正の接線加速を行つたとする
と、そのイオンは磁気領域を出る時に減速される
からそれの基本的な速度を回復する。それとは逆
に、磁気領域の入口でイオンが減速されると、そ
のイオンは磁気領域の出口において加速される。
一般に、加速器により加速されて、所与のエネ
ルギーを受けた後は、アース電位まで電位を高く
されている金属容器内の真空内でイオンは軌道を
描く。イオンの接線速度を変更できるその装置は
閉じた横断輪郭を有する金属外囲器を有すること
ができる。その金属外囲器の2つの端部は開か
れ、それの中間線はイオンのために与えられた軌
道に一致する。その金属外囲器は磁界内に置かれ
て、磁気領域の入口から出口まで延びる。その金
属外囲器の電位は、金属外囲器の入口に配置され
ている横方向電極の電位と同じ電位にされ、イオ
ンが前記外囲器内に入つた時のイオンの速度の向
きにほぼ平行な接線方向加速電界または接線方向
減速静電界を発生できる。
電磁界内、すなわち電磁石の極の間に置かれた
その絶縁金属外囲器により、磁界の入口で変更さ
れたイオンのエネルギーが磁界内で一定のままで
あるように、それらのイオンに何ら影響を及ぼす
ことなしに磁石の極をアース電位に保つことが可
能となる。
また、本発明に従つて、磁気領域の入口におい
て接線方向加速静電界を発生するための電圧を磁
石の極に直接加えることができる。磁気領域の入
口において正または負の接線方向加速度を発生す
るための電圧は、その電圧よりはるかに高い電圧
の場合よりも正確かつ迅速にその電圧の変動を制
御するように、約二,三百ボルトである。電圧増
分は僅かに15mVにできる。そのような値の電圧
増分により線の指向またはモニタを極めて正確に
行える。
本発明は質量分析計の二重集束に適用すると有
利である。
本発明の目的は質量分析計、とくに、一般的に
は二重集束を行うイオン分析型質量分析計を用い
て、同位体存在度比の正確な測定を行えるように
することであることを指摘しておく。イオン分析
器においては、二次イオン放出現象によりイオン
が発生される。すなわち、分析すべき物質の標本
にイオンが照射される。そのイオン照射によりそ
の分析すべき物質を特徴づけるイオンが放出され
ることになる。質量分析計により行われる分析は
それらの放出されたイオンに関連するものであ
る。それらの放出されたイオンのエネルギーにタ
ーゲツト(分析すべき物質により形成されてい
る)からの出口において比較的高く分散してい
る。そのエネルギー分散は、イオンが熱イオン効
果により放出された場合に存在するエネルギー分
散よりもはるかに高い。
更に、二次イオン放出現象により多原子イオン
と単原子イオンが同時に発生される。それらのイ
オンは同様な質量を有することがある。たとえ
ば、マグネシウムは3種類の同位体24Mg,
25Mg,26Mgを有する。真空条件と照射条件ま
たは標本の性質そのものがMgH型イオンがしば
しば存在することを意味する。そのMgH型イオ
ンはMg型イオンに重畳される。すなわち、質量
数25においては、イオン25Mg+,(24MgH)+
存在する。多原子イオンは一般にはるかに弱い
が、それらのイオンの強度は同位体存在度比の正
確な測定を妨げるほど十分に高いことがあり得
る。この例においては、2種類のイオンを識別す
るために分離倍率(M/ΔM)は3700で十分であ
る。したがつて、同じ質量のイオンがイオン源か
ら出る(小さい)角度がどのようなものであつて
も、およびそれらのイオンが通常加速された平均
値を中心としてそれらのイオンが有する正確なエ
ネルギーがどのようなものであつても、同じ質量
のイオンを同じ「線」上に置くためには高い質量
分解能で動作する二重集束質量分析計を使用する
ことが一般に必要である。
イオン源のドリフトすなわち移動のために質量
走査を行うことが必要となる。同位本存在度比の
正確な値を得たい場合には、その質量走査により
ある同位体から別の同位体へ、またはある元素か
ら別の元素へ頻繁に分析を行うことが可能とな
る。
本発明の目的はその質量走査を改良することで
ある。
〔発明の実施例〕
以下、図面を参照して本発明を詳しく説明す
る。
第1図にはイオン分析計として用いられている
二重集束質量分析計Sの線図が示されている。こ
の二重集束質量分析計は二次イオン放出現象原理
に従つて動作するイオン源1を有する。このイオ
ン源1は、分析すべき物質の標本により形成され
たターゲツト2を有する。そのターゲツト2はイ
オン源(図示せず)からのイオンにより照射され
る。完全な質量分析計が気密の容器(図示せず)
内に納められる。その容器内は適切な真空条件に
されている。
加速器Aがターゲツト2から放出されたイオン
に、そのイオンの電荷にほぼ依存するエネルギー
を伝えることができる。それらの加速器Aは、イ
オンの動く向きΔに垂直な平面内に設けられる電
極Eを有する。ターゲツト2に対するその電極の
電位は希望のエネルギーをイオンに伝える電位に
させられる。電極Eとターゲツト2の間の静電加
速電界はイオンの軌道に平行である。電極Eの電
位はアース電位にさせられる。その場合には、正
イオンを加速したければターゲツト2を正電位に
し、負イオンを加速したければターゲツト2を負
電位にする。加速電位は約4000Vである。加速に
続いて、イオンは管状の電極Eと同電位にされて
いる金属容器3の内部を循環させられる。その金
属容器3は保護器として機能する。
イオンビームは初めに静電電子光学系4の中を
通り、それから入口ダイアフラム5の中を通つ
て、内側に曲つている2つの同心壁7,8の間の
静電領域6の中に入る。静電領域6内の電界が半
径方向に向けられるように、同心壁7と8は異な
る電位にされる。その静電領域は第2のダイアフ
ラム10の開口部9においてイオンの第1回目の
集束を行う。静電領域6からの出口におけるイオ
ン軌道の向きは静電領域の入口の向きに対してあ
る角度だけ曲げられる。第1図に示す例ではその
角度は90度である。
磁気領域12の内部にイオンの軌道面に垂直で
ある。すなわち、第1図が描かれている紙面に垂
直である磁界を発生するために、電磁石により構
成された装置が設けられる。この装置はイオンの
軌道を内側へ曲げることができる。静電領域6と
磁気領域12の間に静電結合レンズ13が設けら
れる。磁気領域12により発生される集束領域内
に選択スロツト14が設けられる。イオン検出器
は、収集レンズ16の下流側に配置される検出器
15を有する。
そのような装置により、与えられた質量を有す
る同位体を選択スロツト14の中心に正確に集め
るように磁気領域12内の磁界が調整された時
に、同じ電荷を有するが、質量は異なる他の同位
体が磁気領域12内で異なる半径で曲る。M以下
の質量を有する同位体は質量がMの同位体が曲る
半径より小さな半径で曲り、Mより大きい質量を
有する同位体は質量がMの同位体が曲る半径より
大きい半径で曲る。
本発明に従つて、この質量分析計は磁気領域1
2の入口17に静電装置18を有する。この静電
装置は、種々の質量を有するイオンが種々の時刻
に、磁気領域12内で内側に曲つている同じ軌道
をたどるように、イオンの接線速度したがつてエ
ネルギーを変えることができる。
たとえば、マグネシウムの場合には、同位体2
5をスロツト24の中心に集めるようにして、磁
気領域12内の一定の磁界が調整されると仮定す
る。本発明に従つて、および磁界を変えることな
しに、同位体25Mg+の代りに同位体24Mg+をス
ロツト14の中心に集めたいとすると、磁気領域
12の入口17におけるイオンはそれらのイオン
の軌道の向きに加速されるから、同位体24Mg+
は、同位体25Mg+が以前にたどつていた軌道と
同じ軌道に従つて曲ることができる。
同位体26Mg+をスロツト14の中心に集めた
い場合には、イオンは入口17においてそれらの
イオンの向きに負に加速される。すなわち、それ
らの軌道の向きに減速されるから、同位体
26Mg+は同位体25Mg+が以前にたどつていた軌
道と同じ軌道をたどる。
静電装置18により行われるエネルギーの変更
を打消すために、磁気領域12の出口20に静電
装置19が設けられる。いいかえると、静電装置
18は入口においてイオンを正に加速するが、静
電装置19はそれらのイオンを減速して初めのエ
ネルギーに戻し、それとは逆に静電装置18がイ
オンを減速すると、静電装置19が加速を行う。
静電装置18は横方向輪郭(第4図参照)を有
する金属外囲器21を有する。この金属外囲器は
とくに金を被覆された銅により作られる。この金
属外囲器の2つの端部22,23は開かれてい
る。金属外囲器21の中間線は磁気領域12内で
イオンのために設けられている軌道に一致する。
金属外囲器21は磁界内に置かれ、入口17から
磁気領域12の出口20まで延びる。金属外囲器
21の電位は、その金属外囲器に接続されて磁気
領域12の入口17に配置されている電極すなわ
ち横方向金属板の電位まで上昇させられる。金属
板24は管状容器3の出口に設けられている横方
向金属板25に向き合う。金属板24の電位は金
属板25の電位すなわちアース電位つまり零電位
にされる。金属板24,25はそれらの金属板の
所におけるイオンの軌道の平均の向きに垂直な平
面内に配置されて、電極を形成する。それらの電
極の軸はイオンビームの軸に並ぶ。それらの金属
板の間の電界はイオンビームの軸に平行に向けら
れる。
静電装置19は別の横方向金属板すなわち電極
26も有する。それらの電極26は金属外囲器2
1の端部23に設けられる。金属板26の電位は
金属外囲器21および金属板24の電位と同じで
ある。アース電位に保たれる金属板27が金属板
26に向き合つて配置される。それらの金属板2
6,27の面は磁気領域12を出るイオンビーム
の軸に垂直である。金属板26と27の間に発生
される電界は、金属板24,25の間に発生され
る電界により行われる作用とは同じ大きさで、逆
向きの作用を生ずる。
金属板27は管状金属スクリーンeに連結され
る。その金属スクリーンeは金属板27の電位と
同じ電位にされる。金属スクリーンeは検出器ま
で延びる。
金属外囲器21は、磁気領域12内のイオンを
外部の寄生静電気の作用から隔離する。したがつ
て、電磁石の磁極11のような磁極の電位を、何
らの不利益をこうむることなしに、アース電位に
できる。
別の多少効果が小さい解決方法によれば、磁極
11のような磁極の電位を金属板24,26の電
位にできる。その場合には金属外囲器21は不要
となる。
金属外囲器21と磁極11の間に漂遊容量が形
成されることを少くするために、金属外囲器21
の横断面28(第4図)を平らな形、ほぼひし形
にし、そのひし形の長軸を電磁石の磁極11の間
の空隙の中間面上に配置し、短軸をその空隙の幅
の半分だけ前記長軸に直交するように配置する。
ここで問題にしている軌道から半径方向に隔てら
れている金属外囲器21の横方向縁部28a,2
8bと電磁石の磁極との間の距離は、金属外囲器
21の中央部分28cから電磁石の磁極との間の
距離より大きい。したがつて金属外囲器21と磁
極11の間の漂遊容量は小さくなる。そのために
金属外囲器21へ与えられる電圧のスイツチング
時間が短くなる。
とくに興味が持たれているイオンの質量とは異
なる質量を有するイオンを停止させるためのバツ
フルが金属外囲器21の内部に形成されるよう
に、金属外囲器21の壁には隆起部29(第3
図)を設けると有利である。
第3図に示す実施例に従つて、磁極11aと磁
気領域12aはほぼY形にできる。このY形は2
つの円弧30,31を、それらの円弧の凸部が互
いに向き合うようにして、かつ一端部で互いに接
触させ、その接触線に関して互いに鏡像関係とな
るようにして組合わせることにより構成される。
第3図において左側の円弧30により形成されて
いる一方の分岐は実際の質量分析計のために用い
られ、多方の分岐31は質量分析計に組合わされ
ている表示器のために用いられる。この場合に
は、金属外囲器21はなるべく磁気領域12aの
形に似た形とし、2つの円弧状分岐30a,31
aを有するようにする。それらの円弧状分岐は共
通端部32aにおいて連結される。質量分析計の
うちイオン分析計として機能する部分に用いられ
る分岐30aだけが隆起部29を有する。分岐3
1aの存在により寄生現象とくに、この質量分析
計のこの部分で観察されるイメージが歪むことを
阻止することが可能となる。
金属板24と25および26と27は、寄生効
果、とくに静電装置によりおそらく導入される集
束効果を阻止する、または少くとも減少させるよ
うな形に作る。
加速空間と減速空間(静電装置18,19にお
ける)の光学的な特性を、それらの空間の二重集
束という有害な効果とともに考慮に入れることが
できる。磁気領域の入口と出口の少くとも一方に
適切に置かれる少さい「多極」とくに「四極」3
3,34により、それらの寄生効果を修正するこ
とが可能である。二,三ボルトの電圧で十分であ
るから、電圧を金属外囲器21と四極33,34
へほとんど同時に加えることをプログラミングす
るのに何ら困難はない。四極33は平行六面体
(第5図)の4つの面に配置される4枚の長方形
金属板により形成される。四極33の直交する平
面で隣り合う金属板の電位が異なるように、互い
に向き合う2枚の金属板の電位は同じにされる。
本発明によりある同位体から別の同位体へ数ミ
リ秒で移ること、選択スロツト14の中心に正確
に位置するほぼ等しい精密な線を保持することが
可能である。対象とする元素の原子質量M1
M2,M3等と、イオンが磁界中を通る間にそれら
のイオンを加速するための電位差V1,V2,V3
の間の基本的な関係は次の通りである。
M1V1=M2V2=M3V3…… V0をイオン源1における加速電位差の公称値、 v1,v2,v3を金属外囲器21へ与えられる付加
電圧であるとすると、次の関係が得られる。
M1(V0+v1)=M2(V0+v2) =M3(V0+v3)=…… 質量変化範囲ΔMにおける測定の実行において
は何らの困難もないから、ΔM/Mはプラスマイ
ナス1/10にほぼ等しい。V0が約4000Vに等しい
場合には、付加電圧をプラスマイナス400Vだけ
変えるだけで十分である。したがつて、全ての同
位体比はリチウムから始まつてアクセス可能であ
る。
いくつかのその他の重要な点について注意すべ
きである。ある特定の同位体がスロツト14の中
心を必ず通るように、磁界の一定値を正確に調整
する必要はない。その調整は金属外囲器21に与
えられる電圧「v」により直接行うことができ
る。線の指向確度すなわちモニタ確度は質量の分
解能より非常に高いから、10-5のΔM/Mを検出
できる。この精度は多原子イオンの性質を正確に
決定するために使用できる。それは、線をスロツ
ト14の中心にアドレスするためにも使用でき
る。そうすると、妨害イオンの消失と線の強さの
正確な測定とに見合う最適な幅をそのスロツトに
与えることが可能である。その理由は、スロツト
の縁部が割込むおそれが最少限になるからであ
る。
最後に、マルチプライヤによるカウンテイング
により強さの測定が次に行われるものとすると
(これはスイツチング周波数にかんがみて不可避
であろう)、イオン−電子の変換が行われるダイ
ノードの同じ点に、切り換えられたビームが常に
当るようにすることが必要である。さもないと、
スイツチングにより励振され、または同期させら
れる修正器を設けることが必要となろう。
第2図は、磁気領域12が静電領域6の上流側
に位置させられる実施例を示すものである。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば質量走査を正確か
つ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の二重集束質量分析計の線図的
に描いた平面図、第2図は第1図に示す質量分析
計の別の実施例を示す第1図と同じ図、第3図
は、イオンの接線速度を変えることができる装置
に属し、磁気領域内に置かれる金属外囲器の平面
図、第4図は第3図の−線に沿う断面図、第
5図は第1図の−線に沿う断面図である。 1……イオン源、3……管状金属容器、4……
静電光学系、5……入口ダイアフラム、6……静
電領域、11,11a……電磁石の磁極、12…
…磁気領域、13……静電結合レンズ、14……
選択スロツト、15……検出器、16……コレク
タレンズ、18,19……静電装置、21……金
属外囲器、24,25,26,27……電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 同位体発生率を正確に測定するための質量走
    査手段を備えた質量分析計において、 イオン源と、 イオンの電荷にほぼ依存するエネルギーをイオ
    ンに伝えることができる加速器と、 ダイアフラムの開口部でイオンを収束させる収
    束手段と、 イオン検出手段と、 前記ダイアフラムと前記イオン検出手段との間
    に位置し、イオンの軌跡を内側に曲げるようにイ
    オンの軌跡平面に直角な磁界を発生する手段に結
    合された磁気領域と、 外部電源により制御され、前記磁気領域の入口
    におけるイオンのエネルギーおよび異なる質量を
    有するイオンが異なる時間に前記磁気領域内の同
    じ内側に曲がつた軌跡をたどるようにイオンの接
    線速度を増分により変更する第1の静電手段と、 前記磁気領域の出口に位置し、前記外部電源に
    より制御され、前記第1の静電手段により生じた
    エネルギーの変化をキヤンセルする第2の静電手
    段と、 前記イオン検出手段と前記磁気領域間の磁気領
    域の収束領域中に位置する選択スロツトと、 前記磁気領域入口および/または出口に位置し
    加速および減速の寄生効果を修正する多極体であ
    つて、イオンを前記選択スロツトの中央に再び収
    束させるための前記第1および第2の静電手段に
    同期して制御される多極体とを備えた質量分析
    計。 2 特許請求の範囲第1項記載の質量分析計であ
    つて、 イオンは第1の金属外囲器内で前記イオン源か
    ら前記磁気領域の入口へ循環し、前記第2の金属
    外囲器内で前記磁気領域の出口から前記イオン源
    からへ循環し、前記第1および第2の金属外囲器
    は加速電極と同じ電位まで上昇させられ、前記磁
    界内に置かれた第3の金属外囲器により分離さ
    れ、前記磁気領域の入口から出口まで延びてお
    り、前記第3の金属外囲器は前記磁気領域内で循
    環するイオンの接線速度を変化させるために、加
    速電極の電位とは異なる電位に上昇させられるこ
    とを特徴とする質量分析計。 3 特許請求の範囲第2項記載の質量分析計であ
    つて、 前記第3の金属外囲器は前記第1および第2の
    金属外囲器の端部に設けられた横断板に対向する
    横断板を有することを特徴とする質量分析計。 4 特許請求の範囲第3項記載の質量分析計であ
    つて、前記第3の金属外囲器の横断面は平らなほ
    ぼひし形であり、その菱形の長軸は空隙領域の中
    間平面内に配置され、ひし形の短軸は空隙を横切
    る途中に配置されることを特徴とする質量分析
    計。 5 特許請求の範囲第3項記載の質量分析計であ
    つて、前記第3の金属外囲器の壁に隆起部を有
    し、したがつて有意性が付けられている質量とは
    異なる質量を有するイオンを停止させるためにバ
    ツフルが前記外囲器内に形成されることを特徴と
    する質量分析計。 6 特許請求の範囲第3項記載の質量分析計であ
    つて、磁気領域はほぼY形であつて、2つの円弧
    により構成され、それらの円弧の凸側は互いに向
    き合い、外囲器の形は磁気領域の形に類似するも
    ので、2つの円弧状分岐を有し、それらの分岐は
    共通端部において連結されることを特徴とする質
    量分析計。 7 特許請求の範囲第1項記載の質量分析計であ
    つて、イオンの接線速度を変更するための静電手
    段は、電磁石の極に直接加えられて接線加速度静
    電界を発生する電圧により形成されることを特徴
    とする質量分析計。 8 特許請求の範囲第1項記載の質量分析計であ
    つて、磁気領域の入口におけるイオンの接線速度
    を変更することができる静電手段には、二,三百
    ボルトの電圧が供給され、電圧の増分は僅かに
    15mVであることを特徴とする質量分析計。
JP59077648A 1983-04-19 1984-04-19 質量分析計 Granted JPS59205142A (ja)

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