JPH0375429B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は少なくとも１種の比較的粘性な製品と
くに化粧品を定めた量で分与するためのデバイス
に関する。本発明は特には製品を一滴ずつまたは
２種の製品を特定の処理のために混合する目的で
同時に一滴ずつ分与する形式の分与ペン型デバイ
スに関する。

分与ペンは特に香水および化粧品の分野ではボ
デイケアのための比較的油状のクリーム、化粧ロ
ーシヨンまたはゲルを滴下分与するために既に使
われている。

この公知の分与ペンは、分与すべき製品を充て
んするための製品用小室を区切る筒状の胴を含ん
で成る。該胴は端部に直径小なる分与オリフイス
をもつノーズにその第１の端部を延ばす。該ノー
ズは分与オリフイスを閉塞する脱着可能な漏洩を
起さないようにする（leak Proof）〔以下防洩と
呼ぶ〕キヤツプで覆うことができる。該胴はまた
胴の外から操作できるプランジヤにより動作する
加圧手段を備え、キヤツプを取り外しプランジヤ
を初期位置から胴内部に向つて押下げたときに加
圧されたある量の空気が製品小室中に入りノーズ
の分与オリフイスを通つて定めた量の製品が放出
されるようしてある。該プランジヤの押下げは制
限手段に逆らつて成される。該制限手段はプラン
ジヤを胴外方に向つてその初期位置に押戻し、筒
状胴の第２の端部側での製品小室の防洩密封が加
圧手段によつて保証されるようにする。

この公知のデバイスは単一製品の分与を可能と
するだけのものであり、その加圧手段は２段階ポ
ンプを形成するものであつて多数の異なる部品を
含んで成る。

従つて公知の分与ペンは構造が複雑であり製造
コストが高くその用途が限られていた。

本発明は公知デバイスと実用上同じ結果を得ら
れるが構造が簡単で従つて公知デバイスよりも合
理的にずつと低コストで製造することのできるデ
バイスを提供する。本発明はさらに分与器内で互
いに分離しておかねはならぬ数種の製品を同時に
分与するのに適した分与ペン、および特に特定の
処理を行うために分与後に混合することのできる
２種の製品を同時にそして滴下方式で分与するダ
ブル分与ペンを提供する。

本発明の目的は少なくとも１種の比較的粘性な
製品とくに化粧品を定めた量で分与するための分
与ペンにより構成される新規工業製品にある。こ
の分与ペンは分与すべき製品の充てん量を含むた
めの少なくとも１個の製品用小室を区切る、そし
てノーズに脱着可能なストツパを取り付けること
によつて防洩可能に閉塞することのできる小径の
少なくとも１個の分与オリフイスを端部にもつ少
なくとも１個のノーズにその第１の端部を延ば
す、筒状の胴を含んで成る。この胴は胴外方から
操作可能なプランジヤにより動作するそして各小
室内に加圧されたある量の空気を入れるための加
圧手段を備え、ストツパを引き抜きそしてプラン
ジヤを初期状態から胴内に向つて少なくとも１個
の制限バネに逆らつて押し下げると相当するノー
ズの分与オリフイスを通つて相当する製品の定め
た量が放出されるようにしてある。各制限バネは
プランジヤを胴外方に向つてその初期位置に押戻
し、筒状胴の第２の端部側での各製品小室の防洩
密封が加圧手段によつて保証されるようにする。
本発明分与ペンの特徴は各製品について弁および
スカートを含んで成る１個のユニツトを加圧手段
により構成した点にある。この弁はプランジヤに
追従して変位するピストンに接続され、プランジ
ヤをその初期位置に押し戻すと胴の内部隔壁中に
設けた加圧オリフイスを囲む弁座に対して防洩可
能に当接するがプランジヤを胴内部に向つて押し
下げると弁座から離れる、可動の閉塞部片を含ん
でいる。また各加圧手段は、プランジヤに追従し
て変位するピストンに接続され、胴の筒状部分と
共に容積可変の圧力小室を区切る、脱着可能なス
カートを含んで成る。各圧力小室はプランジヤが
初期位置にあるときに最大容積をもちそして周囲
雰囲気と連通しているが、プランジヤを胴内部方
向に向つて押し下げると容積が減り相当するスカ
ートが相当する胴筒状部分に滑動的にそして防洩
的に接触することによつて周囲雰囲気から離隔さ
れて、各圧力小室中の圧縮空気が相当する加圧オ
リフイスを通つて相当する製品小室中に流入す
る。

各加圧手段において、閉塞部片の変位とピスト
ンの変位とのリンクは、胴内部へと延びるステム
によつて閉塞部片をピストンに固定的に接続する
という確実な方法により保証するのが有利であ
る。

製造および操作の簡単な好ましい実施態様にお
いては、各閉塞部片の相当するピストンへの固定
はつかみ係合（catch engagement）によつて保
証される。第１の実施例においては、各ステムは
相当するピストンと一体であり、相当する閉塞部
片中に設けた穴に弾性的にかみ合う拡大された弾
性変形可能な頭部を自由端部上にもつている。し
かし押しボタンを含んで成る分与ペンの端部部分
を構成する部品の組立てを容易にするためには、
第２の実施例として、各ステムを相当する閉塞部
片と一体と成し、各ステムの自由端部を少なくと
も１個の外周方向ビードで囲み、相当するピスト
ン内に設けたくぼみの側壁中に形成した相当する
溝中にビードを弾性的に受けばめすることによつ
て、ステムの自由端部を係合する。

胴に対するプランジヤの上下移動ストロークに
おいて、各スカートと相当するピストンとの変位
における確実な接続、相当する圧力小室内に含ま
れる空気の適正な圧縮およびこの小室の適正な空
気再充てんを保証するために、スカートを実質的
に円すい台形の形状と成し、その一端部をピスト
ンと一体化し、その他端部を自由なそして一方が
他方より大なる横断面をもつ端部同志向き合う２
個の案内部分をもつ相当する筒状部分に沿つて滑
動するものと成し、プランジヤをその初期位置か
ら胴内へ押し下げたときのプランジヤの圧縮スト
ロークの最初の部分においてはスカート自由端部
が防洩可能でなく滑動するように、そして圧縮ス
トロークの残りの部分においてはスカート自由端
部が防洩可能に滑動するように、成すことが有利
である。

実質的に円すい台形のスカートは、その自由端
部に向つて収束する、そして一緒に担当する加圧
小室を区切る相当する胴の筒状部分の周囲を滑動
するスカートであつてよい。この場合、筒状部分
は胴内のソケツトとして成形すべきであり、この
ソケツトは有利に相当する内部隔壁により支持
し、この隔壁に隣接する案内部分に横断面大なる
部分をもたせることができる。次にこのスカート
自由端部の内側側面を、横断面大なる部分の外側
表面に、プランジヤの圧縮ストロークの相当する
部分に沿つて、滑動的にそして防洩可能に接触さ
せる。この場合、スカートはソケツトの外側へと
案内される。ソケツトの外側には横断面大なる部
分が横断面小なる部分と内部隔壁との間に区切ら
れている。

筒状部分に２種の部分を形成することを容易に
し、この筒状部分に沿うスカートの案内を改良
し、そしてとりわけ筒状部分の２種の部分の一方
に対するスカート自由端部の滑動接触の密封を改
良するために、各スカートをその自由端部に向つ
て広げ、胴内部のソケツトの構造をもちそして相
当する内部隔壁により支持される相当する筒状部
分の内側を滑動するようにすることが有利であ
る。内部隔壁に隣接する案内部分に横断面小なる
部分をもたせ、その内側表面に対してスカート自
由端部の外側側面を、プランジヤの圧縮ストロー
クの相当する部分において、滑動的にそして防洩
可能に接触させる。この場合、簡単な実用態様と
して、横断面大なる部分を各ソケツト上にソケツ
トの長さの一部分においてのみ延びるソケツト内
側表面上に設けた少なくとも１個の溝によつて区
切る。

有利には各スカートを相当するピストンと一体
化しそして各制限ばねの一端部を相当する内部隔
壁に当接させて、部品の製造および組立てを実質
的に複雑化することなく分与ペンの製造に必要な
部品の数を減らすことができる。また自由端部に
向つて広げたスカートを使つた好ましい実施態様
においては、相当する内部隔壁に対して当接する
相当する制限ばねの端部を、相当する加圧オリフ
イスを囲み相当する加圧小室の内部に向つて突出
しそして内部隔壁によつて支持されるビードの周
囲にセンタリングするのが有利である。

好ましい実施態様としての自由端部に向つて広
げたスカートの場合、相当するピストン従つてス
カートの案内をさらに改良することができる。こ
の改良は有利には、スカートとの間に間隙をおい
てスカートを囲みスカートと共に底の閉じた環状
小室を区切る側部つばを含んで成るピストンによ
つて成される。この環状小室内には、プランジヤ
およびピストンを胴内部に向つて完全に押下げた
ときに、相当する内部ソケツトが案内されそして
納められる。閉じた底部はソケツトに当接してピ
ストンの圧縮ストロークを限定し、ピストンの側
部つばは胴中の内部ソケツトの周囲に区切られた
別の環状小室中に案内されそして納められる。

前記した各種実施態様において、プランジヤお
よび（または）各弁の閉塞部片および（または）
各スカートの変位を筒状の胴の軸線に関して横方
向に特には垂直方向にさせることができる。この
場合は、相当するスカートと共に加圧小室を区切
る胴の筒状部分に、胴の筒状部分の軸線に対して
横方向の軸線をもつ内部ソケツトをもたせ、そし
て胴の筒状部分の軸線に平行に延びる内部隔壁で
支持するのが有利である。

しかしながら、各ピストンの圧縮ストローク従
つて相当する加圧小室内の圧縮比、ならびに押ボ
タンの操作毎に相当する製品小室中に送られる加
圧空気の圧力および量、を製品の粘度に従つてそ
して胴の筒状部分の横方向寸法に制限されずに選
定することを可能とするために、相当する内部隔
壁は横方向そして胴の筒状部分の軸線に垂直方向
とし、そして押ボタン、閉塞部片および相当する
スカートは胴の軸線方向に変位させることが有利
である。この場合、好ましい実施態様において
は、スカート、胴の筒状部分、相当する加圧小室
および開口部、および相当する閉塞部片および弁
座、ならびにもし適当であれば相当するステムお
よび（または）相当するピストンの側部つばおよ
び（または）相当する隔壁のビードを同軸とす
る。

分与器の分与オリフイスのレベルにおいてある
種の使用条件によつてそして（または）分与器の
ある種の操作によつて不時に液滴が形成されるこ
とを防ぐために、各分与オリフイスの各ノーズに
圧力安定器を取り付けることが有利である。この
圧力安定器は、相当する分与オリフイスの断面よ
り小さい断面をもつ通過オリフイスを開けた横隔
壁により部分的に閉塞された、相当する製品小室
から相当する分与オリフイスに向つて放出される
定めた量の製品により横切るための、内部通路を
もつ筒状部品を含んで成る。

１種の製品を分与するために１個の製品小室を
区切り先端に１個の分与オリフイスをもつ１個の
ノーズに延びる胴をもつ特定の実施態様において
は、プランジヤが同時に加圧手段のピストンでも
あるようにプランジヤを形成することにより、構
造を簡単化しそして部品数をさらに減らすことが
有利である。

上記の場合、圧力安定器は円すい台形部分によ
つて接続された直径の異なる２個のシリンダ状ベ
アリングをもつ筒状部品とするのが有利である。
円すい台形部分の小底面は開口通路をもつ横隔壁
で形成し、断面小なるシリンダ状ベアリングはノ
ーズの実質的に円すい台形の突起部分の大底面に
隣接する部分に合わせてあり、円すい台形突起部
分の端部は突起部分円すい台形の小底面に隣接す
る部分で形成し、そして圧力安定器の筒状部品は
その直径大なるシリンダ状ベアリングの弾性受け
ばめによりノーズ中に保持してある。

分与ペンが１種の製品を分与するものであると
きは、ノーズの分与オリフイスを閉塞するための
ストツパは、ノーズアセンブリをカバーするため
の脱着可能なキヤツプの底部により形成すること
が好ましい。

また胴上へのノーズの装着を容易にするため
に、胴の第１の端部付近に内部に向つて突出する
周囲方向ステツプを設けるのが有利である。この
ステツプはノーズの一端部に設けたシリンダ状お
よび筒状のセンタリングベアリングの外面に設け
た周囲方向溝の中に弾性的につかみ係合させられ
る。ノーズを筒状の胴の第１の端部内に、該端部
がノーズの外側周囲方向肩部に衝合するまで、差
し込む。

分与ペンの２度の使用の間に分与オリフイスか
ら製品が流出するのを有効に防止するために、最
終的には、脱着可能なキヤツプの底部にキヤツプ
内部に向つて突出し少なくとも部分的にノーズ端
部中に侵入する突起を設けるのが有利である。こ
の突起により、キヤツプがノーズの外側周囲方向
肩部に当るまでキヤツプのネジ山をノーズのネジ
山にねじ込むことによりキヤツプをノーズ上に係
合し固定したときに、分与オリフイスを防洩可能
に閉塞するようにする。キヤツプをノーズ上に固
定するときにキヤツプをノーズ端部上にセンタリ
ングしそして分与オリフイスを閉塞する位置に突
起を案内するために、キヤツプに突起の周囲に分
散して配置した数個の内部放射状フランジをもた
せるのが有利である。

さらに製造を簡単にする目的で、スカートをプ
ランジヤ肩部を経てプランジヤに接続することが
できる。１個の制限ばねの一端部をこの肩部にセ
ンタリングして係合する。ばねの他端部をセンタ
リングするビードを加圧オリフイスと内部ソケツ
トとの間に位置させる。

分離して貯蔵し使用時に混合する必要のある２
種の異なる製品を同時に使用する処理たとえば皮
フ科学的処理を容易にするために、本発明はまた
これら２種の製品の同時滴下用ダブル分与器を提
供する。この分与器は、筒状の胴内に２個の隣接
する製品小室を互いに分離して区切る軸方向の内
部隔壁を胴内に設けてあり、各小室は分与する２
種の製品の各一方の充てん量を含ませるためのも
のであり、胴に内部隔壁に対して対称な２組の加
圧手段を設けてあり、そして胴内部に向つて押し
下げると加圧手段のもつ２個のピストンを各ピス
トンの制限ばねに逆らつて同時に押し下げるプラ
ンジヤを取り付けて成る。従つてプランジヤを１
度押すことにより性質および場合により色の異な
る２種の製品の各各の１滴を同時に取り出すこと
ができる。ある１種の処理のために対を成す製品
２種を使うのであれば、これら２種を皮フ上で直
接に混合することができる。

分与器の横方向寸法を制限するために、２個の
制限ばねの各各は胴と相当する加圧手段の筒状部
分との間に納めるのが有利である。

使用者が即座にそして使用前に分与器が２種の
異なる製品用のものであることを理解できるよう
に、この種分与器は胴を２個のノーズに延ばし、
各ノーズに分与オリフイスをもたせそして２個の
ノーズを胴に装着した共通の端部装着部片と一体
化して、各分与オリフイスが２個の製品小室の各
一方から放出された製品のみを分与できるよう
に、そして各分与オリフイスを閉塞するストツパ
は相当するノーズの端部にねじ込むキヤツプの底
部により形成するように、成すことができる。

しかし胴を単一のノーズに延ばし、互いに分離
した２個のダクトによりこれを貫き、各ダクトを
首部端部の２個の隣接する分与オリフイスの一方
に延ばし、首部端部に２個の分与オリフイスを閉
塞させる単一のストツパをねじ込み、ノーズに１
個の端部装着部片をもたせてこれにより胴に装着
して、首部の２個のダクトの各各が胴中に区切ら
れた２個の製品小室の各一方とのみ連通するよう
にすることもできる。

本発明によれば、閉塞部片の外側の球状表面
が、内部隔壁に設けた弁座を形成するくぼみの円
すい台形表面と係合することによつて、製品室
と、外部との密封を保持しているために、かり
に、くぼみの円すい台形表面の摩耗のために弁座
の直径が増大しても、閉塞部片の球状表面のわず
かな軸線方向変位によつてそのすきまが補償され
るから、閉塞部片と弁座との良好な密閉性能が保
持され、製品室に入れられた製品の乾燥の危険を
減少させることができる。

以下、本発明の目的がより容易に理解できるよ
うに添付図面に示した本発明実施例について本発
明を詳細に説明するが、本発明は決してこれらに
限定されるものではない。

第１〜３図に示したように分与ペンは筒状の胴
１を含んで成る。胴１は円形断面をもつシリンダ
状の本体部分をもち、その下端部２［第１図の下
方位置にあり、以下に説明するように使用状態に
おいて下方に向けられる］は胴１の軸線Ａに垂直
な平面内に円形の開口部をもち、またその上端部
３は実質的に直径方向に向き合う２個の曲線部分
により形成される下端部２方向にカーブするエツ
ジをもつている。胴１の下端部２は内側を面取り
してあり、その付近に内部方向に突出する台形断
面の環状ステツプ４をもつている。台形の上底は
内部方向に曲がり２個の脚辺により胴１の内部表
面に接続する。胴１の上端部３側には内部横断方
向隔壁５が設けてある。この隔壁５は胴の軸線Ａ
に垂直であり、胴１と同軸の円形断面をもつ中央
開口部６をもつている。この開口部６は、製品室
（以下小室と呼ぶ）７に向つて広がる円すい台形
のくぼみ８［第２図参照］を経て、隔壁５と下端
部２との間に形成される小室７内部へと開口して
いる。上端部３側において、開口部６は、隔壁５
により支持され上端部３に向つて突出する胴１と
同軸の円形ビード９により囲まれている。ビード
９の周囲に或る距離をおいて、隔壁５は、胴１と
同軸の円形断面をもち上端部３に向つて突出する
が上端部３軸方向端部までは延びない内部シリン
ダ状ソケツト１０をもつている。このソケツト１
０はそれを囲む胴１の部分と共に、胴１の内部に
それと同軸の環状の小室１１を形成する。ソケツ
ト１０の内側には、内側を面取りした自由端部
［上端部３に向う端部］からソケツト１０の長さ
［高さ］より短い等長の軸方向溝１２が、ソケツ
ト１０の周囲に周縁方向に規則的に配置されてい
る。すなわちこれらの溝１２は、端部と端部とを
つないだ（縦に連結した）２個の部分をソケツト
１０に形成する。２個の部分のうちの一方の部分
は、溝１２をもつソケツト１０の筒状部分１３に
相当し、他方の部分は、溝１２の下端部〔内部隔
壁５に向つて面取りされている〕と内部隔壁５と
の間の部分１４に相当し、一方の部分は、他方の
部分よりも大きい内部横断面を備えている。

ステツプ４を設けた胴１、内部隔壁５、開口部
６、円すい台状くぼみ８、ビード９および溝１２
を設けた内部ソケツト１０はプラスチツク材料で
一体に成形される。

胴１の上端部で形成される開口部にはピストン
プランジヤ１５をはめ込んである。このプランジ
ヤは胴１の上部開口部を僅かな半径方向の遊びを
もつて閉鎖する比較的厚く固い上部部分１６を含
んで成り、その頂部１７は胴１の上端部３のもつ
エツジと同じ丸めたそして曲線型の形状をしてい
る。上部部分１６の周縁部は軸線方向に延び、環
状小室１１内部へと向つて延びる円形断面をもつ
側方環状つば１８を形成している。つば１８の内
側に半径方向のすきまをおいて、上部部分１６に
は隔壁５に向つて軸線方向に延びるスカート１９
を形成してある。このスカート１９は実質的に円
すい台形であつてその自由端部２０に向つて拡が
り、またつば１８の軸線方向長さよりも長く軸線
方向に延びている。スカート１９はその自由端部
２０よりも厚い上端部で固い部分１６と一緒にな
り、スカート１９とつば１８との間に形成される
環状の小室２２の環状の底部２１を形成すると共
に、内方に向う半径方向の肩部を形成する。この
肩部にはらせんばね２３の上端部を心合わせしそ
して支持する。らせんばね２３の下端部は隔壁５
で支持しビード９の周囲に心合わせする。シリン
ダ状胴形で円形断面をもつスカート１９の自由端
部２０は、ソケツト１０の内部表面に半径方向外
向きに弾性的に接している。これは、スカート１
９の自由端部の外径は、プランジヤ１５を胴１に
はめ込んでいないときには、ソケツト１０の内径
よりも僅かに大であるようにしてあるからであ
る。このようにして、スカート１９の自由端部２
０は、プランジヤ１５を胴１内にはめ込むときに
軽くそして進行的に弾性変形させられ、そしてつ
ば１８の端部を胴１およびソケツト１０に対して
半径方向のすきまをおいて環状小室１１内にはめ
込むときに、ソケツト１０の内側面取りした上端
部内へと進むにつれて半径方向に圧縮される。最
後に、固い部分１６の中央部分は胴１内に軸線方
向に伸びてスカート１９より長い軸線方向長さを
もつ中央軸線方向ステムを形成している。このス
テム２４はプランジヤ１５と反対方向に収れんす
る外方円すい台形の拡大頭部２５をもつている。
この頭部２５は軸方向にスリツトを入れてありこ
の半割された頭部は弾性的に近寄せそしてまた元
に戻すことができる。プランジヤ１５はステム２
４および弾性変形可能頭部２５により、胴１の小
室７内に挿入された弁閉塞部片２６に固定接続し
てある。この閉塞部片は外側一部分は球状であり
部分的に中空であり平らな底部２７をもつ。この
平底部２７の中央に入口を面取りした穴を開け、
この穴を通して、スリツト付頭部２５による弾性
つかみ係合によりステム２４上に閉塞部片２６を
取り付ける。このために、胴１の下端部２を経て
閉塞部片を小室内に挿入し、閉塞部片に対する弁
座を形成するくぼみ８の円すい台形表面に、閉塞
部片の外側球状表面が当接するように、支持す
る。次にばね２３をビード９の周囲に位置させた
後、プランジヤ１５のスカート１９をバネ２３に
かぶせ、プランジヤ１５に軸方向推力を加えて胴
１の内部方向に押圧することにより、プランジヤ
１５のつば１８を胴１の上端部３にそしてスカー
ト１９をソケツト１０にはめ込む。こうしてステ
ム２４およびその頭部２５は隔壁５の開口部６へ
と侵入し、頭部２５は閉塞部片の底部２７の穴に
その面取りされた入口に案内されて係合する。頭
部２５が閉塞部片２６の穴中を通るとき頭部半割
体は弾性的に圧縮されて互いに近接し、出ると弾
性的に離れて閉塞部片をブロツクする。こうして
閉塞部片の底部２７は頭部２５と放射状リブ２８
の下端部との間に挟まれる。放射状リブ２８はス
テム２４に軸線方向に結合しまたプランジヤ１５
の部分１６に上端部を結合してあり、ステム２４
を補強する。放射状リブ２８の直径方向の寸法は
ばね２３の中を自由に延びそして開口部６を通過
するように定めてある。プランジヤ１５は、つば
１８、スカート１９、弾性変形可能な頭部２５を
もつステム２４およびリブ２８と共にプラスチツ
ク材料で一体に成形したものである。

閉塞部片２６もまたプラスチツク材料たとえば
合成ゴムで成形したものである。

ばね２３がプランジヤ１５を胴１の外方に向つ
て押戻し、ステム２４の端部に不動化した閉塞部
片が円すい台形の弁座８に弾性的に防洩可能に当
接する。ステム２４の軸方向寸法は、プランジヤ
１５の初期位置においてその頂部１７が胴１の上
端部の輪郭に沿うように、そしてつば１８の下端
部が環状小室１１内に僅かにはまるように定めて
ある。プランジヤ１５、隔壁５およびソケツト１
０によりスカート１９内に区切られる小室２９
は、リブ１２、環状小室２２、つば１８とソケツ
ト１０との間の放射状の隙間、環状小室１１およ
びつば１８と胴１との間の放射状の隙間を経て、
周囲雰囲気と連通する。一方、小室７と小室２９
との間を連通させる開口部６は、弁座８に当接す
る閉塞部片２６により防洩可能に閉鎖されてい
る。

胴１、プランジヤ１５、閉塞部片２６およびば
ね２３の４要素により上記のように組立てられ形
成された部分組立体に、比較的粘性のまたは油性
の製品たとえば化粧ローシヨンを、胴１の小室７
内へその端部２が上になるように倒立させて、導
入し充填する。次に胴１上にノーズ３０を取り付
ける。ノーズ３０は筒状の本体３１を含み、直径
小なる軸線方向の分与オリフイス３３を挟めた端
部３２上にもつオジーブ（ogive）形をしている。
本体３１はその端部３２と反対側の端部において
広がり、外方に向つて突出する放射状環状肩部３
４により囲まれている。この肩部３４の付近に、
本体３１は２条のらせん半周から成る外方に向つ
て突出するネジ山（第３図）をもつている。ノー
ズ３０の本体３１は肩部３４を越えて延び、胴１
の端部２の中に納まる円形断面をもつシリンダ状
の筒形センタリング用接触表面３６を形成して終
つている。接触表面３６外部には、胴１のステツ
プ４の断面に相当する台形断面をもつ外周溝３７
を、胴１の端部２とステツプ４との軸線方向距離
に相当する軸線方向距離だけ肩部３４から離れた
位置に、設けてある。こうして第１図に示したよ
うに、肩部３４が胴１の端部２に当接するまで接
触表面３６を胴１内に入れ、そして胴１のステツ
プ４を接触表面３６の溝３７中に弾性的に受けば
めすることにより、ノーズ３０を取り付ける。胴
１内への接触表面３６の侵入およびステツプ４の
乗越えを容易にするために、接触表面３６の自由
端部は外部面取り３８を施してある。ノーズ３０
はこのようにして取り付けると胴１と同軸にな
り、このことはまた制限ばね２３の推進効果を受
けて初期位置にあるプランジヤ１５、スカート１
９、つば１８およびステム２４についても同様で
ある。

次にノーズ３０に脱着可能なキヤツプ３９を取
り付ける。このキヤツプ３９は胴１と同一の内径
および外径の円形断面をもつシリンダ状の胴の形
状をもち、その一端は平らな底部４０で閉じてあ
る。この平らな底部４０はキヤツプ３９内方に向
つて突出する突起４１をもつている。この突起４
１はキヤツプ３９をノーズ３０上に取り付け固定
したときにノーズ３０の分与オリフイス３３を防
洩可能に閉塞する。キヤツプの側壁４２から内方
に向つて突出する２個のらせん半周４３は、キヤ
ツプ内側に切つたネジ山と同等の作用をもち、第
１図に示したようにノーズのネジ山３５と協働し
て側壁４２の自由端４４がノーズ３０の肩部３４
に当接するまで、キヤツプ３９をノーズ３０上に
ねじ込むことを可能にする。

ノーズ３０および脱着可能なキヤツプ３９は各
各プラスチツク材料で一体に成形される。

上記のようにただ６個の要素から構成し分与す
べき製品を充てんした分与ペンは第１図に示した
位置ですなわちノーズ３０を下方に向けて使用す
る。キヤツプ３９をねじ戻して取除きオリフイス
３３から突起４１を引き抜いても、オリフイス３
３の直径が小さく製品に粘性がありそして毛管現
象が起きるために、製品がペンから流出すること
はない。

第１図に示した初期位置から制限ばね２３に逆
らつてプランジヤ１５を押し下げると製品が滴下
する。すなわちつば１８が小室１１内を下降する
ように案内され、スカート１９がソケツト１０内
を滑動し、閉塞部片２６が弁座８から離れて製品
室７内に押し戻され、こうして小室２９と小室７
とが連通する。

胴１の内方へ向うプランジヤ１５の移動の最初
の区間において、スカート１９の自由端部が溝１
２の下端部に達するまで、小室２９の容積は圧力
の上昇を伴わずに減少する。その後、スカート１
９とソケツト１０の下端部１４の内部表面との密
封接触により、小室２９の容積減少はその中の圧
力上昇をもたらす。この圧力上昇は閉塞部片２６
と弁座８とにより形成される弁が開位置であるの
で開口部６を経て小室７内の製品に加わる。第２
図に示したように圧縮行程はソケツト１０の上端
部に当接する小室２２の底部２１によつて制限さ
れる。製品に加わる圧力により製品がノーズ３０
の分与オリフイス３３の方向へ押し戻されてその
一滴が放出される。プランジヤ１５を釈放する
と、ばね２３がプランジヤ１５を初期位置に制限
し、閉塞部片２６が弁座８上に防洩可能に当接
し、そしてスカート１９の自由端部２０がソケツ
ト１０の上部部分１３へと滑動すると、圧力室２
９と雰囲気との連通が復活し、容積の増大した小
室２９に新鮮空気が再充てんされる。こうして小
室２９内の空気を充てんし、製品の次の滴下のた
めのプランジヤ１５の再操作に備えることができ
る。プランジヤ１５の操作の度に分与される製品
の量は、弁のプランジヤとくにそのスカートおよ
び圧縮行程の寸法により定まること、そしてその
量はこれらの要素およびとくに前記パラメータの
寸法を適当に定めることにより調節できることは
明らかである。

キヤツプ３９をノーズ３０上に取り付けるとき
に突起４１が分与オリフイス３３に容易にはまる
ように、キヤツプ３９の内部には突起４１を囲む
周囲方向に規則的に並ぶ数個の内部センタリング
フランジ４５が設けてある。これらのフランジ４
５はたとえば互いに90°の角度で離れた４個の、
各各放射状平面内を延びるそしてキヤツプ３９の
平らな底部４０および側壁４２の内部表面と一体
である、フランジである。各フランジの自由内部
端部は、他のフランジの自由内部端部と共に、ノ
ーズ３０の端部３２上にキヤツプ３９をセンタリ
ングするための集合ツバを形成する、丸めた部分
をもつている。各フランジは突起４１の周囲のノ
ーズ３２の厚みに相当する放射方向の距離を突起
４１から離して、平らな底部４０と接続してい
る。第４図に部分的に示した別の実施例は第１〜
３図に示した実施例と弁閉塞部片２６′のプラン
ジヤ１５′への接続の点でのみ異なる。実際この
実施例では、十字形横断面をもつ中央軸線方向ス
テム２４′を、閉塞部片２６′の平らな底部２７′
と下端部において接続した、閉塞部片２６′と一
体の部品として形成してある。閉塞部片２６′は
その構造および操作の点で第１〜３図に示した実
施例中の閉塞部片２６と同一である。ステム２
４′の自由すなわち上端の部分２５′は環状の外周
方向ビード４６により囲まれた円形断面をもつシ
リンダ状胴の構造をもつている。プランジヤ１
５′はその比較的厚いそして固い部分１６′に、内
部隔壁５に向つて開口レステム２４′の上端部２
５′の構造と対を成す、中央シリンダ状くぼみ４
７をもつている。くぼみ４７の側壁にはビード４
６と対を成す形状の円形みぞ４８を設けてある。
閉塞部片２６′はステム２４′の上端部２５′のく
ぼみ４７へのはめ込み及びビード４６の円形みぞ
４８への弾性的つかみ係合によりプランジヤ１５
に固定してある。前述以外のプランジヤ１５′の
構造及び分与ペンの他要素との協働は第１図〜第
３図の実施例によるプランジヤ１５と類似又は全
く同等である。第４図の実施例は第１図〜第３図
の実施例と比べて、分与ペン上端部の部品の組立
てが簡単であるという利点をもつ。

本発明による分与ペンは上記の２実施例につい
て説明したように比較的単純な形状で製造コスト
が低く組立ても簡単な６個の部品で構成される
が、先行技術のより複雑で高価な装置と同じ機能
をもつている。

しかしながらこれら実施例の分与ペンも、使用
状態および操作方法によつては落滴の問題が生じ
る可能性がある。実際キヤツプ３９をノーズ３０
から取り外しプランジヤ１５，１５′を下にして
分与ペンを傾けると空気が分与オリフイス３３を
通つてノーズ３０内に侵入する。次に分与ペンを
使用位置に、すなわちノーズ３０を下に、置きプ
ランジヤ１５，１５′を作動させると最初に空気
と製品との混合物の一滴が形成される。次にプラ
ンジヤを再度押し下げると分与オリフイス３３の
出口に不時に製品の液滴が形成されることがあ
る。この欠点を改善するために第５図の実施例に
示したように同様にプラスチツク材料で一体に成
形した圧力安定器と呼ぶ第７の部品を分与ペンの
ノーズに取り付ける。

本実施例は実質的に第１〜４図の実施例と比べ
てノーズ３０′の構造及び形状、該ノーズ３０′に
取り付けた圧力安定器及びノーズ３０′の分与オ
リフイス３３′を閉塞する突起４１′の形状に於い
てのみ異なる。前述の実施例と同様にノーズ３
０′の上端部は内部に溝３７′をもつ筒状のセンタ
リング接触表面３６′を含む。該溝３７′に胴１の
環状ステツプ４を弾性的に受けばめし、ノーズ３
０′の外部放射状肩部３４′が胴１の端部２に当接
するまで、該接触表面３６′を筒状胴１に差し込
む。一方前述例と異なりノーズ３０′の主要箇条
部分はオジーブ（ogive）形ではなく、二重円す
い台形を成す。該主要部分は更に端部同志向き合
う３個の同軸部分に分割してある。その内の接触
表面３６′に隣接した第１の部分３１′ａは、外部
ねじ山３５′と接触表面３６′に接続する端部で内
部方向に突出し三角形の断面を持つ環状リブ４９
とをもつ筒状部分である。第２の部分３１′ｂは
円すい台形で第１の部分３１′ａから第３の部分
３１′ｃに向つて収束している。第３の部分３
１′ｃは第２の部分３１′ｂより開角度が明らかに
小なる円すい台形先端部を形成し、その小なる基
底部は分与オリフイス３３′の貫通したノーズ３
０′の端部３２′に相当し、外方に凹形の球形カツ
プの形状をした同軸のくぼみを含む。該くぼみに
は、キヤツプ３９′の内部ねじ山システムのねじ
山４３′をノーズ３０′のねじ山３５′にねじ込む
ことによつてキヤツプ３９′ノーズ３０′に固定す
ると、キヤツプ３９′の底部４０′から内方へ突起
した半球形の相当する半径を持つ突起４１′が納
まる。突起４１′と端部３２′のくぼみとを球形に
して突起４１′の回転によりセンタリングされる
ようにしてあるので、キヤツプ３９′をネツク３
０′に取り付けるときに、内部センタリング用フ
ランジを設けることなく、分与オリフイス３３′
を防洩状に閉塞することが可能である。ノーズ３
０′に設けた圧力安定器５０は相当するプランジ
ヤを押し下げると胴の製品小室から放出された一
回分の製品を通過させる筒状部品であつて、直径
の異なる２つの同軸筒状接触表面５１，５２とこ
れらと同軸の円すい台形部分５３により形成され
る。円すい台形部分５３はその小なる底部に、ノ
ーズ３０′の端部に対向して、分与オリフイス３
３′の断面より明らかに断面の小なる中央通過オ
リフイス５５をあけた横方向の隔壁５４を含む。
ノーズ３０′の中の圧力安定器５０の位置は、直
径の小なる接触表面５２が円すい台形突起３１′
ｃの大なる底部に隣接する部分に位置するよう
に、円すい台形５３の中心が円すい台形の部分３
１′の中心と合うように、直径の大なる接触表面
５１が筒形部分３１′ａにはまるように、定めて
ある。圧力安定器５０はノーズ３０′の内部リブ
４９を接触表面５１の自由端部の後部につかみ係
合することによつてその位置を保持するようにし
てある。

前述のような分与器を最初に使用しそしてプラ
ンジヤを解放すると、分与オリフイス３３′と圧
力安定器５０の隔壁５４との間の先端部３１′ｃ
に残留した製品のほとんどが胴１の製品室７の方
に引き戻されて不時に液滴が形成されるのを防
ぐ。また円すい台形先端部３１′ｃの内部形状に
よつても先端部３１′ｃに残留する可能性のある
製品がそのまま保持する効果が得られる。

例えばノーズ３０′の分与オリフイス３３′の直
径が2.5mmの場合、通路開口部５５の直径が0.7mm
の時に安定器５０の機能が優秀になる。

第６図に示したようなダブル分与ペン又はツイ
ン分与器は使用時に同時に一滴ずつ混合する２種
類の異なる製品の分与を意図するものである。第
７図に示したように該分与器は筒形シリンダ状胴
６１を含み、該胴６１の内容積は直径平面に沿つ
て伸びた軸方向の内部隔壁６４によつて２つの同
容積の半シリンダ状小室６７に分割してあり、そ
れぞれの小室は分与する２種類の製品の充てん量
を含むようにしてある。該胴６１の上部６３には
隔壁６４の両側に対称的に取り付けた２つの同一
機構が納めてあり、各機構は第１図に示した分与
ペンの胴１上部に取り付けた加圧機構と同等の機
能及びよく似た構造を持つ。構造に関してのこれ
ら２つの加圧機構と第１図の分与ペンの加圧機構
との主たる相違点は、可動の弁閉塞器８６を支え
るステム８４、可動のスカート７９及び側方つば
７８がピストン７６と一体化しているが、該ピス
トン７６は前例とは異なり、プランジヤ７５と一
体化しておらず別個である点である。

プランジヤ７５の外周方向の形状をした端部は
胴６１の上端部６３の周囲に弾性つかみ係合によ
つてはめ込んであり、胴６１の内部方向にくぼん
だ中心部７７は、弾性的に変形可能であり２つの
ピストン７６の上部と接触している。該ピストン
は２つの制限ばね８３によつて胴６１の上端部６
３の上方に内部隔壁６４から突出した初期位置に
押し戻される。該制限ばね８３は各胴６１の隣接
上端部６３及び筒状ソケツト７０の間で相当する
加圧機構内区切つた環状小室内に納めてあり、筒
状ソケツト７０は軸方向隔壁６４と胴６１の側壁
との間に延びる横方向の内部隔壁６５に支えら
れ、加圧小室８９内に空気を加圧するために可動
スカート７９と協働する。空気はプランジヤ７５
の中央部を胴６１の内部方向に押し下げることに
よつて２つの小室内で加圧され、同時に隔壁６５
方向にばね８３に逆らつてピストン７６が軸方向
に移動し、第１図の実施例のスカート１９及びソ
ケツト１０の場合と同様に、各スカート７９と相
当するソケツト７０とが協働する。ピストン７６
をプランジヤ７５によつて押し下げると、閉塞部
片８６が隔壁６５内に設けた相当する加圧オリフ
イスの周囲の弁座から離れ、各小室８９内の加圧
した空気は相当する製品小室６７内に移動する。
すなわちこの分与器は単一のプランジヤ７５によ
つて同時に動作する２個の同一の並列する機構を
含んで成り、各機構は第１図の分与器の上部部分
の加圧機構と同様に機能する。第６図のツイン分
与器は各各一方の製品小室６７とのみ連通する２
個の同じノーズ９０を含んで成る。各ノーズ９０
は円すい台形部分を経てシリンダ状端部９２へと
テーパ付けされた主シリンダ状部分９１を含み、
シリンダ状端部９２は分与オリフイス９３を囲み
そして外部ネジ山が設けてあつて閉塞キヤツプ９
９をねじ込むことによつて分与オリフイス９３が
閉塞されるようにしてある。この２個のキヤツプ
９９と２個のノーズ９０とを含む外観から、使用
者はこの分与器が２種製品用であることを直ちに
理解できる。２個のノーズ９０は単一体のプラス
チツク材料から成形してあり、胴１の下端部６２
に対する外部放射状閉塞肩部９４および２個の軸
線方向リツプ９６をもつ端部装着部片の形状と成
してある。軸線方向リツプ９６は隔壁６４の下端
部を間に挟んで胴６１の下端部６２に装着してあ
る。

本例の分与器において、プランジヤ７５の中央
部の皿状部分７７は、使用者の指を位置させてプ
ランジヤ７５を押しそして２個のピストン７６を
同時に押し下げてノーズ９０から２種製品各各の
液滴を同時に取り出すことを容易にしている。

第８図に２種製品分与器の別の実施例の下部部
分を示すが、その胴６１および上部部分の加圧機
構は第６図中の相当する要素と同一である。主な
相違点は、第８図の分与器は単一のノーズ９０′
を含んで成る点である。ノーズ９０′の胴６１上
への取り付けは前例のようにノーズ９０′の２個
のリツプ９６′を胴の下端部６２中に装着し、壁
６４をこれらのリツプ９６の間に挟み、そしてノ
ーズ９０′の外周方向肩部９４′を胴６１の下端部
６２に係合させることによつて行う。ノーズ９
０′はその端部９２′に向て収束する円すい台形の
中央部分９１′を含んで成り、その内部容積はノ
ーズ９０′の一方の端部から他方の端部へ延びる
中央壁９７により２個の独立したダクト９５に分
割されている。２個のダクト９５の各各は相当す
る製品小室６７と連通する入口から減少して出口
においてノーズ端部９２′の２個の隣接する分与
オリフイス９３′を形成する。２個の分与オリフ
イス９３′は端部９２′の外部ネジ山にねじ込む単
一のキヤツプ９９′により同時に閉塞することが
できる。

本例は同時に分与した２種の製品の液滴が近接
しているので分与後直ちに混合できるという利点
をもつている。

図示こそしなかつたが、第５図の安定器５０に
類似する圧力安定器を第６図の分与器の各ノーズ
にそして第８図の分与器のノーズ９０′の各ダク
ト９５に取り付けることが可能である。

分与器の横方向寸法として許される範囲で、同
一胴中に側部同志並べて第１図と同様の加圧手段
を３個または４個取り付けることも可能である。
各加圧手段は胴中に区切つた各１個の製品小室と
協働し、そして各製品小室は首部端部の各１個の
分与オリフイスと連通する。

以上本発明をその実施例について詳細に説明し
たが、本発明はその技術範囲の中でさらに種種の
変化変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は単一製品分与用の本発明分与ペンの１
実施態様をその静止位置で示す軸方向断面図であ
る。第２図は第１図の分与ペン上部部分をプラン
ジヤを押し下げた使用位置で示す軸方向断面図で
ある。第３図は第１〜２図の分与ペンの縮小側面
図である。第４図は第１〜３図の分与ペンの一変
形例の一部分を示す軸方向断面図である。第５図
はノーズ部分に圧力安定器を設けた本発明分与ペ
ンのもう１つの変形例の下線部分を示す軸方向断
面図である。第６図は２種の製品を同時に分与す
るための２個のノーズを設けた本発明分与ペンの
別の実施態様を示す軸方向断面図である。第７図
は第６図の分与器胴部分の−線に沿う横断面
図である。第８図は２種の製品用の単一ノーズを
設けた本発明分与ペンの１変形例の下部部分を示
す軸方向断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 分与すべき製品の１装入量分を容れるための
   少なくとも１個の製品室７，６７の境界を定める
   管形の胴１，６１を備え、この胴を、その第１の
   端部２に於いて少なくとも１個のノーズ３０，３
   ０′，９０，９０′まで延ばし、このノーズの端部
   ３２，３２′，９２，９２′に、取外し自在なキヤ
   ツプ３９，３９′，９９，９９′を対応する前記ノ
   ーズに固定することにより、漏洩を起さないよう
   に塞ぐことのできる、小さな直径を持つ少なくと
   も１個の分与オリフイス３３，３３′，９３，９
   ３′を設けると共に、更に前記胴に圧力付与装置
   を設け、この圧力付与装置を前記胴の外部から操
   作できるプランジヤ１５，１５′，７５によつて
   作動させるようにすると共に、この圧力付与装置
   により、或る量の加圧空気を前記各製品室内に流
   入させて、適量に分けた対応する製品を、前記ノ
   ーズの対応する前記分与オリフイスを経て、前記
   キヤツプが引抜かれたときに、及び前記プランジ
   ヤが、前記胴の内方に向い最初の位置から少なく
   とも１個の拘束用のばね２３，６３に逆らつて押
   し下げられたときに、放出させるようにし、前記
   プランジヤを前記胴の外側に向い最初の位置に押
   し戻し、且つ前記圧力付与装置により、前記各製
   品室の漏洩の起らない閉鎖が前記胴の第２の端部
   ３，６３側に確実に得られるために、前拘束用の
   ばねが役立つようにした、少なくとも１つの比較
   的粘性のある製品特に化粧用製品を適量に分けて
   分与するための分与装置に於いて、 前記各製品に関して前記圧力付与装置により、
   一方に於いて弁を、又他方に於いて可動のスカー
   ト１９，７９を備えたアセンブリを形成し、この
   弁の可動な閉塞部片２６，２６′，８６を、移動
   中に前記プランジヤを伴うピストンに連結すると
   共に漏洩を起させないように、前記プランジヤが
   その最初の位置に押戻されたときに、前記胴の内
   部隔壁５，６５に配置した圧力付与オリフイス６
   を囲む弁座８に、あてがうようにし、前記プラン
   ジヤを前記胴の内方に向つて押し下げたときに、
   前記閉塞部片が、その前記弁座８から離れるよう
   にし、更に前記可動のスカートが、移動中に前記
   プランジヤを伴う前記ピストンに連結されると共
   に前記胴の管状部分１０，７０と一緒に可変容積
   の圧力付与室２９，８９の境界を定めるように
   し、前記プランジヤがその最初の位置を占めると
   きに、前記各圧力付与室が、最大容積を持つと共
   に周囲のふん囲気と連通するようにし、又前記プ
   ランジヤが前記胴の内側に向つて押し下げられる
   ときに、前記胴の対応する前記管状部分に対し
   て、対応する前記スカートが滑動し且つ漏洩を起
   させない接触をしたときに、前記圧力付与室の容
   積が減少し、この圧力付与室が、周囲のふん囲気
   から隔離されるようにすることにより、前記各圧
   力付与室内の圧縮された空気が、対応する前記圧
   力付与オリフイス６を通過することによつて、対
   応する前記製品室内に流れ込むようにし、前記閉
   塞部片２６，２６′，８６は、球状の一部分を外
   側に持ち、前記製品室７，６７内に取付けられ、
   前記圧力付与オリフイス６は、円すい台形のくぼ
   み８を経て前記製品室７，６７内に開口し、前記
   閉塞部片２６，２６′，８６用の弁座８を形成す
   る前記くぼみの円すい台形表面に、前記閉塞部片
   の外側の球状表面が押しつけられて、前記閉塞部
   片が保持されるようにしたことを特徴とする、分
   与装置。 ２ 前記圧力付与装置に対して、対応する前記閉
   塞部片２６を、前記胴１の内側に延びるステム２
   ４によつて対応するピストンに固定的に連結した
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の
   分与装置。 ３ 前記閉塞部片２６の対応するピストンへの固
   定を弾性つかみ係合によつて確実にしたことを特
   徴とする、特許請求の範囲第２項記載の分与装
   置。 ４ 前記ステム２４を、対応するピストンと一体
   とし、その自由端部に拡大した弾性的に変形自在
   な頭部２５を持たせ、この頭部２５を対応する前
   記閉塞部片２６に配置した穴内に弾性的につかみ
   係合させるようにしたことを特徴とする、特許請
   求の範囲第３項記載の分与装置。 ５ 前記ステム２４′を、対応する前記閉塞部片
   ２６′と一体にすると共にその自由端部２５′に於
   いて少なくとも１個の周辺ビード４６によつて取
   囲み、前記ステム２４′をくぼみ４７の側壁内に
   形成した対応するみぞ４８内に弾性的につかみ係
   合させ、前記くぼみ４７を対応するピストン内に
   配置し、前記ステム２４′の前記自由端部２５′を
   このくぼみに係合させたことを特徴とする、特許
   請求の範囲第３項記載の分与装置。 ６ 前記スカート１９をほぼ円すい台形に形成
   し、第１の端部で対応するピストンに固定し、ス
   カートの第２の端部２０を自由にし、且つ対応す
   る管状部分１０に沿つて滑動自在にし、この管状
   部分１０に、端と端とをつないで配置した２個の
   案内部分１３，１４を設け、そのうちの一方の案
   内部分１３には他方の案内部分１４の横断面より
   も大きな横断面を持たせることによつて、前記ス
   カート１９の自由な前記端部２０が、前記一方の
   案内部分１３に沿い前記プランジヤ１５の圧縮工
   程の最初の部分にわたつて前記プランジヤ１５を
   最初の位置から前記胴１の内側に向つて押したと
   きに、漏洩を起させないようには滑動しないよう
   にし、しかし前記スカート１９の前記端部２０が
   前記プランジヤ１５の圧縮工程の残りの部分にわ
   たつて前記他方の案内部分１４に沿い漏洩を起さ
   せないように滑動するふうにしたことを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項ないし第５項のいずれ
   かに記載の分与装置。 ７ 前記スカート１９を、対応するピストンと一
   体にしたことを特徴とする、特許請求の範囲第６
   項記載の分与装置。 ８ 前記スカート１９を、その自由端部２０の方
   に向つて広がらせると共に前記胴１の内側にソケ
   ツトを構成する対応する前記管状部分１０内で滑
   動自在にし、このソケツトを、対応する内部隔壁
   ５によつて支え、小さい方の横断面を持つ前記案
   内部分１４とこの内部隔壁とを隣接させるように
   したことを特徴とする、特許請求の範囲第６項又
   は第７項記載の分与装置。 ９ 大きい方の横断面を持つ案内部分１３を、対
   応する前記ソケツトの内側に配置し、且つこのソ
   ケツトの長さの一部だけにわたつて延ばした少な
   くとも１個のみぞ１２によつて、各ソケツト１０
   上の前記案内部分１３の範囲を定めるようにした
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第８項記載の
   分与装置。 １０ 前記拘束用のばね２３を、その端部の一方
   で対応する内部隔壁５に向けて押し付けると共に
   この端部で対応する前記圧力付与オリフイス６を
   取囲むビード９の回りに中心を定め、このビード
   ９を、対応する前記圧力付与室２９の内側の方に
   向つて突出させ、対応する内部隔壁５によつて支
   えるようにしたことを特徴とする、特許請求の範
   囲第８項又は第９項記載の分与装置。 １１ 前記ピストンに、前記スカート１９をすき
   間を持たせて取囲み、このスカートと共に閉じた
   底部２１を持つ環状の室２２の境界を定める側方
   のつば１８を設け、前記プランジヤ１５及びピス
   トンを前記胴１の内側に向けて押し付けたとき
   に、対応する前記ソケツト１０が案内され収容さ
   れるようにし、前記閉じた底部２１を、前記ピス
   トンの圧縮行程を制限するために、対応する前記
   ソケツト１０に押し付けるようにし、前記ピスト
   ンの前記つば１８自体が他の環状の室１１内に案
   内され収容されるようにし、この環状の室１１を
   前記胴１の内側において対応する前記内部のソケ
   ツト１０の回りに境界を定めたことを特徴とす
   る、特許請求の範囲第８項ないし第１０項のいず
   れかに記載の分与装置。 １２ 前記内部隔壁５を、管状の前記胴１の軸線
   Ａに対してほぼ垂直にし、前記圧力付与装置に関
   して対応するピストン、閉塞部片２６、スカート
   １９を、前記胴１内において軸線方向に移動する
   ようにし、更に対応する前記スカート１９、前記
   圧力付与オリフイス６、前記閉塞部片２６及び対
   応する弁の前記弁座８ならびに、でき得るなら
   ば、対応するステム２４及び／又は対応するピス
   トンの側方のつば１８及び／又は対応する内部隔
   壁５のビード９を、同軸に配置したことを特徴と
   する、特許請求の範囲第１項ないし第１２項のい
   ずれかに記載の分与装置。 １３ 圧力安定器５０を、前記分与オリフイス３
   ３′用に前記ノーズ３０′に取付け、この圧力安定
   器５０に管状の構成部片を設け、その内部通路
   を、１つの対応する前記製品室７から対応する前
   記分与オリフイス３３′の方に放出した適量に分
   けた製品が横切るようにすると共に、対応する前
   記分与オリフイス３３′の断面よりも小さい断面
   を持つ通路穴５５を貫通させた横向きの隔壁５４
   によつて、前記内部通路を部分的に閉塞するよう
   にしたことを特徴とする、特許請求の範囲第１項
   ないし第１２項のいずれかに記載の分与装置。 １４ 単一製品の分与用であつて、前記胴１によ
   り単一の製品室７を形成すると共にこれにより単
   一の分与オリフイス３３を端部３２に持つ単一ノ
   ーズ３０へ延ばすようにした特許請求の範囲第１
   項ないし第１３項のいずれかに記載の分与装置に
   於いて、前記プランジヤ１５が前記圧力付与装置
   のピストンを同時に構成するようにしたことを特
   徴とする、特許請求の範囲第１項ないし第１３項
   のいずれかに記載の分与装置。 １５ 前記圧力安定器５０の管状の構成部片によ
   り円すい台形部分５３によつて連結した異なる直
   径を持つ２個の円筒形の接触表面５１，５２を形
   成し、前記円すい台形部分５３の小さい方の底部
   を、通路穴５５を持つ横方向の隔壁５４によつて
   形成し、一層小さい直径を持つ円筒形の接触表面
   ５２を、ノーズ３０′のほぼ円すい台形の先端部
   ３１′ｃの大きい方の底部に隣接する部分に設け、
   前記ノーズ３０′の端部３２′を、前記先端部３
   １′ｃの小さい方の底部に隣接する部分により形
   成し、前記圧力安定器５０の管状の構成部片を、
   前記ノーズ３０′内の一層大きい直径を持つ円筒
   形受け面の弾性的つかみ係合４９により正規位置
   に保つようにしたことを特徴とする特許請求の範
   囲第１３項に関連し第１４項に記載の分与装置。 １６ 前記ノーズ３０の前記分与オリフイス３３
   を閉塞するためのストツパを、前記ノーズ３０を
   カバーするための取除き自在なキヤツプ３９の底
   部４０によつて形成したことを特徴とする特許請
   求の範囲第１４項又は第１５項記載の分与装置。 １７ 前記胴１に、その第１の端部２付近におい
   て、周辺のステツプ４を設け、このステツプ４を
   内側に向けて突出させると共に前記ノーズ３０の
   一端に設けた円筒形の管状の心合わせ接触表面３
   ６の外面に配置した周辺のみぞ３７に弾性的につ
   かみ係合をさせ、前記ノーズを、前記接触表面３
   ６により前記胴１の前記第１の端部２にはめ込
   み、前記胴１の前記第１の端部２を、前記ノーズ
   ３０の外方周辺の肩部３４に押しつけるようにし
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１４項ない
   し第１６項のいずれかに記載の分与装置。 １８ 取除き自在な前記キヤツプ３９の底部４０
   に、このキヤツプの内側に向かう突起４１を設
   け、前記キヤツプ３９が前記ノーズ３０の外方周
   辺の肩部３４に押しつけられるまで前記キヤツプ
   を前記ノーズにねじ込むことにより、前記キヤツ
   プを、前記ノーズと係合させると共にこのノーズ
   に固定したときに、前記分与オリフイス３３を漏
   洩を起させないように閉塞するために、前記突起
   ４１が、少なくとも部分的に、前記ノーズ３０の
   端部３２を貫くようにしたことを特徴とする特許
   請求の範囲第１７項記載の分与装置。 １９ 前記キヤツプ３９を、前記ノーズ３０の端
   部３２に心合わせすると共に、前記キヤツプ３９
   が、前記ノーズ３０に固定されたときに、前記分
   与オリフイス３３の閉塞位置に前記突起４１を案
   内するように、前記キヤツプ３９に、前記突起４
   １のまわりに配分され、この突起から間隔を置い
   た半径方向の内側の複数のフランジ４５を設けた
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１８項記載の
   分与装置。 ２０ 前記スカート１９を、前記プランジヤ１５
   の肩部によつてこのプランジヤ１５に連結し、こ
   のプランジヤに単一の前記拘束用のばね２３を押
   しつけてその端部の一方に心合わせをしたことを
   特徴とする特許請求の範囲第７項に関連し同範囲
   第１４項ないし第１９項のいずれかに記載の分与
   装置。 ２１ 前記単一の拘束用のばね２３が前記内部隔
   壁５に押し付けられる端部に対する心合わせ用の
   ビード９を、前記圧力付与オリフイス６と前記内
   部のソケツト１０との間に位置させるようにした
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第１０項に関
   連し同範囲第１４項ないし第２０項のいずれかに
   記載の分与装置。 ２２ 前記胴６１に、その中に於いて互いに隔離
   した２個の隣接する製品室６７を形成する内部の
   軸線方向の隔壁６４を設け、前記各製品室に、分
   与すべき２つの製品のうちの１つの１装入量分を
   容れるようにし、前記胴６１に、前記内部の隔壁
   ６４に対して対称である２組の前記圧力付与装置
   ６５，７６，７８，７９，７０，８３，８４，８
   ６，８９を設け、前記プランジヤ７５を、前記胴
   ６１の内側に向つて押し付けたときに、これらの
   組の圧力付与装置の２個の前記ピストン７６を、
   同時に各ピストン７６用の１個の拘束用のばね８
   ３に対して押し戻すように、前記プランジヤ７５
   を前記胴６１に取付けたことを特徴とする、２つ
   の製品を同時に分与するための特許請求の範囲第
   １項ないし第１３項のいずれかに記載の分与装
   置。 ２３ ２個の前記拘束用のばね８３を、それぞれ
   前記胴６１と前記圧力付与装置の対応する組の管
   状部分７０との間に収容するようにしたことを特
   徴とする、特許請求の範囲第２２項記載の分与装
   置。 ２４ 前記胴６１を２個のノーズ９０まで延長
   し、これ等の各ノーズに、単一の前記分与オリフ
   イス９３を設け、これらのノーズを、前記胴６１
   内に取付けた共通の端部装着部片９６と一体にし
   て、各前記分与オリフイス９３が、２個の前記製
   品室６７のうちの１つから放出した製品だけを分
   与し得るようにし、前記各分与オリフイス９３を
   閉塞するストツパを、対応する前記ノーズ９０の
   端部９２にねじ込んだキヤツプ９９の底部によつ
   て形成するようにしたことを特徴とする特許請求
   の範囲第２２項又は第２３項記載の分与装置。 ２５ 前記胴６１を、単一の前記ノーズ９０′ま
   で延ばし、相互に隔てられ、それぞれ前記ノーズ
   ９０′の端部９２′の２個の隣接する前記分与オリ
   フイス９３′の１つに通じている２個のダクト９
   ５が、前記ノーズ９０′を貫くようにし、前記端
   部９２′に、２個の前記分与オリフイス９３′用の
   単一の閉塞用のストツパ９９′をねじ込むように
   し、前記ノーズに、単一の端部装着部片９６′を
   設け、この端部装着部片によつて前記ノーズを前
   記胴にはめ込むことによつて、前記ノーズの前記
   ２個のダクトのそれぞれが前記胴６１内に形成し
   た２個の製品室６７の１つとだけ連通するように
   したことを特徴とする、特許請求の範囲第２２項
   又は第２３項記載の分与装置。