JPH0375408A - 排ガス燃焼処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は排ガス燃焼処理装置に係り、特に緊急事態時に
プラント類の安全弁から急激に放出される排ガス（可燃
性ガス）を安全に燃焼処理するための装置に関する。

〔従来の技術〕

緊急事態時にプラント類の安全弁から急激に放出される
可燃性ガスを安全に燃焼処理する装置として、従来第３
図に示すものが知られている。この装置では、前記の可
燃性ガスを燃焼させる主バーナ（主放出管〉ｌと、主バ
ーナ１に着火させるための種火としてのパイロットバー
ナ２ａ、パイロットバーナ２ａに点火するための点火器
３及びパイロットバーナ２ａを常時種火としておくため
のパイロットガス供給設備（燃料ガス供給管６ａ、燃料
ガス供給ライン６ｂ、燃料ガス供給弁６ｃ等）を備えて
いる。

緊急事態時、可燃性ガスはプラント類からガス供給ライ
ン１０、安全弁９、水封ドラム８、主放出管ライン７を
経て主バーナ１に導入される。この可燃性ガスは、点火
装置電源スイツチ５ａ、点火装置３により点火され、パ
イロットバーナ２ａでの種火により燃焼される。

この場合、パイロットバーナ２ａには、主バーナ１から
の可燃性ガスの放出の有無にかかわらず、常時、種火用
の可燃性ガスが供給されるようになっていた。（化学工
場、第１４巻、第３号、第１２４頁〜第１３４頁） また、主バーナ（主放出管）に対し外の系より燃料を導
入するサブバーナ（副放出管）を設けて燃焼すると共に
サブバーナの燃料は、排ガス管内の圧力上昇を検知して
供給する装置も提案されている。（特公平１−２４９７
１号公報）〔発明が解決しようとする課題〕 前者の装、置（第３図）の場合、プラント類より放出す
るガス量が少ない場合、例えば、ガス放出の初期におい
ては、主バーナが放出ガスの最大流量を想定して設計さ
れているため、主バーナ内のガス流速が遅く、主バーナ
内に火炎が侵入して主バーナ内を焼損し、主バーナが破
損する問題点がある。

後者の装置では、上記した問題点は解消されるが、サブ
バーナに着火するためのパイロットバーナには、常時、
ガスを供給して種火としている。

このため、プラント類から可燃性ガスが緊急放出される
頻度が少ない場合、種火用ガスのランニングコストは年
間を通じると真人となり、省エネルギーの観点から問題
点を有していた。

本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、プ
ラント類から緊急放出されるガスの流量の有無及び大小
にかかわらず、また、種火用としてのガスを常時供給す
ることなく、放出するガスを安全に着火燃焼処理するこ
とができる排ガス燃焼処理装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記した目的は、主放出管に分岐した副放出管を設け、
主放出管の開口部に副放出管の圧力損失（圧力上昇）以
上の排ガス圧力によって開放作動する破裂板安全装置を
設置し、ガス供給ラインに設置された圧力スイッチから
の信号により作動する点火装置によって副放出管の燃焼
口で可燃性ガスを燃焼するように槽底することによって
達成される。

〔作用〕

プラント類の緊急事態のとき、ガス流量が少ないガス放
出初期の段階において、可燃性ガスは全て副放出管に導
入され、ここで点火装置により点火され、燃焼する。ま
た、副放出管から放出する可燃性ガスの量が設定値以上
のときは主放出管内のガス圧力が高くなり、一定圧力で
主放出管の開口部に設置された破裂板安全装置が作動し
、主放出管開口部から可燃性ガスが放出される。このと
き、既に副放出管の燃焼口では可燃性ガスが燃焼してお
り、これを種火として主放出管から放出される可燃性ガ
スを着火、燃焼する。

したがって、常時、種火用として燃料ガスを供給する必
要がない。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の排ガス燃焼処理装置の一実施例を示す
概略的系統図、第２図は第１図の装置における作動状況
を示す要部構成図である。

この排ガス燃焼処理装置は、主放出管１より分岐し、主
放出管１に対し内径が小さい枝管６が配設され、枝管６
の先端部に副放出管２が設けられている。副放出管２用
の点火装置３は、安全弁９よりも上流側（プラント側）
に設置された圧力検知器１１からの信号により作動する
点火装置電源スイツチ５を介して作動するようになって
いる。

主放出管１の放出口（開口部）には、副放出管２の圧力
損失（圧力上昇）以上の排ガス圧力によって開放作動す
る破裂板安全装置としてのＭ４が設置されている。

第１図に示す装置において、プラント内で異常反応事故
等の場合、プラント内の可燃性ガスを逃がし、安全に燃
焼処理する必要がある。この場合、ガス供給ライン１０
に設置された安全弁９は、プラント内の圧力が２２以上
となると作動し、プラント内の可燃性ガスは、主放出管
ライン７を通じて主放出管１に流入してくる。主放出管
１の放出口には、主放出管１内の圧力Ｐ３が２２以上に
なると、開放作動する蓋４が設置されている。したがっ
て、主放出管ｌ内の圧力Ｐ３がＰ、以上になるまでは、
主放出管１内にたまる可燃性ガスは、主放出管１から分
岐した枝管６に流入し、副放出管２から放出される。副
放出管２の放出口では、点火装置３により副放出管２か
ら放出される可燃性ガスに点火燃焼させる。

ガス供給ライン１０の圧力がＰ＋になり、圧力検知器１
１によって検知されると、点火装置電源スイツチ３ａが
ＯＮとなり、点火装置３が作動する。副放出管２から放
出される可燃性ガスの量よりも主放出管ｌライン７から
供給される可燃性ガスの量が多い場合、主放出管１内の
圧力Ｐ、が上昇し、蓋４の開ロ圧力Ｐ２に達する。そし
て、第２図に示すように蓋４があき、主放出管ｌの放出
口が開放されると、可燃性ガスは主放出管１からも放出
される。

このとき、副放出管２では既に可燃性ガスに着火されて
おり、これが点火源となって主放出管１から放出される
可燃性ガスが確実に燃焼される。

なお、蓋４を開口するための圧力Ｐ　ｚ　、安全弁９の
作動圧Ｐ、及び大気圧との間には、以下の関係が成立す
る。

大気圧　＜　　Ｐ、　　＜＜　　ＰＩ 第１図において、主放出管１１内での可燃性ガスの流速
が遅い場合、副放出管２の開口径を小さくすることによ
って、可燃性ガスの適切な流量を確保することができ、
主放出管１への火炎が逆火することがなく、確実に可燃
性ガスを燃焼処理することができる。

また、第２図において主放出管ｌ内の圧力Ｐ。

がＭ４の開ロ圧力Ｐ８を超えて蓋４があき、主放出管１
から可燃性ガスが放出される場合、既に副放出管２が点
火源となり、主放出管１から放出される可燃性ガスを確
実に燃焼処理することができる。したがって、種火とし
て、常時、副放出管２に燃料ガスを供給する必要がない
。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、プラント類の異常事態等
のときに、放出する可燃性ガスの量が少ない場合、可燃
性ガスを副放出管で確実に着火、燃焼できるので火炎の
逆火による損傷がなく、周囲の環境に可燃性ガスを放出
することがない、また、プラント類から放出する可燃性
ガスの量が多い場合には、主放出管の破裂安全板装置が
作動し、副放出管の放出口を点火源として確実に可燃性
ガスを着火、燃焼することができる。

したがって、常時、種火用の燃料ガスを供給する必要が
なく、種火用燃料ガスの供給設備が不要となり、真人な
ランニングコストの低減を図ることができる。さらに主
放出管の開口部に破裂安全板装置が設置されているから
、主放出管内への雨水、鳥等の侵入を防止することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の排ガス燃焼処理装置の一実施例を示す
概略的系統図、第２図は第１図の装置における作動状況
を示す要部構成図、第３図は従来の排ガス燃焼処理装置
の例を示す系統図である。 １・・・・・・主放出管、２・・・・・・副放出管、３
・・・・・・点火装置、４・・・・・ＩＬ５・・・・・
・点火装置電源スィッチ、６・・・・・・枝管、７・・
・・・・主放出管ライン、８・・・・・・水封ドラム、
９・・・・・・安全弁、１０・・・・・・ガス供給ライ
ンＰ、・・・・・・安全弁作動圧力、Ｐ２・・・・・・
蓋開ロ圧力Ｐ３・・・・・・主放出管内圧力。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）上流に位置するプラント類より放出する排ガスが
   流動する放出管内のガス圧力を検知する圧力スイッチと
   、該放出管の過剰な圧力上昇を回避する安全弁と、該排
   ガスの逆流を防止する水封ドラムと、該水封ドラムに配
   管によって連結された主放出管とを備えた排ガス燃焼処
   理装置において、前記主放出管より分岐し、管端におい
   て排ガスを燃焼させる副放出管と、該副放出管により放
   出する排ガスを点火させる点火装置と、前記主放出管の
   放出口に設けられ、前記副放出管の圧力損失以上の排ガ
   ス圧力によって開放作動する破裂板安全装置とを設け、
   前記圧力スイッチからの信号によって前記点火装置が作
   動して前記副放出管の燃焼口で排ガスに点火するように
   したことを特徴とする排ガス燃焼処理装置。