JPH0374912B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0374912B2
JPH0374912B2 JP23102685A JP23102685A JPH0374912B2 JP H0374912 B2 JPH0374912 B2 JP H0374912B2 JP 23102685 A JP23102685 A JP 23102685A JP 23102685 A JP23102685 A JP 23102685A JP H0374912 B2 JPH0374912 B2 JP H0374912B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
lining material
styrene
layer
lining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP23102685A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JPS6292844A (en
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP23102685A priority Critical patent/JPS6292844A/en
Priority to US06/932,740 priority patent/US4724178A/en
Priority to EP86901493A priority patent/EP0213209B1/en
Priority to PCT/JP1986/000074 priority patent/WO1986004858A1/en
Publication of JPS6292844A publication Critical patent/JPS6292844A/en
Publication of JPH0374912B2 publication Critical patent/JPH0374912B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

産業上の利用分野 本発明は、上水道用管路に対し、補修又は補強
の目的でそれを内張りするための内張り材に関す
るものである。 近年、上水道用管や、ガス道管、電力線や通信
線等の敷設管路が老朽化した場合の補修又は補強
の目的で、管路の内面に内張りを行う方法がとら
れ、その内張りの方法として、筒状の柔軟な内張
り材の内面に予め接着剤を塗布しておき、その内
張り材を流体圧力で内外面を裏返しながら管路内
に挿通すると共に、上記内張り材の内面を裏返し
て前記流体圧力で管路内面に圧着して、前記接着
剤を介して内張り材の内面を管路内面に接着する
ことにより内張りする方法が行われている。この
工法によれば、工事のために管路をその全長にわ
たつて掘り起こす必要がなく、短時間で長い管路
に施工することができ、また屈曲の多い管路であ
つても施工可能であるという利点があり、極めて
優れた方法として、近年特に注目されている。 ところで、この方法において使用される内張り
材は、柔軟であつて、気密性を有していることは
もとより、内張り後、生じるクリープや地震など
による影響を考慮して、管路の長さ方向及び径方
向に相応の強度を必要とすることから、筒状布帛
の外面に合成樹脂の皮膜を形成したものが使用さ
れている。 特に、上水道の管路に適用する内張り材の場合
には、皮膜層を構成する合成樹脂が水質上安全な
ものであることが要求され、したがつて、水道管
に使用する材料としては、日本水道協会
(JWWA)の規格に適用するものであることが必
要となる。このJWWA規格においては、使用材
料については、「水道用タールエポキシ樹脂塗料
塗装方法」(K−115)で規定される水質試験に適
合することが要求されている。この試験において
は、濁度、色度、過マンガン酸カリウム消費量、
塩素消費量等の細部にわたつて規定されており、
この規格に適合する内張り材の皮膜層を形成する
樹脂材料としては、ポリオレフイン系合成樹脂及
びフツ素系合成樹脂等、樹脂が特定される。 このうち、フツ素系樹脂は、極めて高価である
と共に押出し特性が悪いため、管路の内張り材の
皮膜用の樹脂材料としては適当でない。従つて、
この用途に使用する樹脂材料は、事実上、ポリオ
レフイン系合成樹脂に限られることになる。 ところでポリオレフイン系合成樹脂としては、
高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹
脂、低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリブテン樹脂等があるが、低密度ポリエチ
レン樹脂以外のものは柔軟性に劣り、また、低密
度ポリエチレン樹脂は耐久性に劣るものであつ
て、これらは、管路の内張り材の皮膜層の素材と
して、必ずしも適したものではなかつた。 従来の技術 本発明者らは、先に、水道用管路の内張り材と
して、皮膜に線状低密度ポリエチレン樹脂を使用
したもの及び、ポリエチレン樹脂とポリプロピレ
ン樹脂やオイル分を含まない純粋のスチレン−エ
チレンブチレン−スチレン樹脂とのブレンド物を
使用したものを考案した(実願昭58−176565号及
び実願昭59−44499号)。 さらに、耐環境応力亀裂特性が1000時間以上の
ポリオレフイン系合成樹脂を外層とし、エチレン
−酢酸ビニル共重合体にエチレン性不飽和カルボ
ン酸をグラフト化した樹脂を内層に使用したもの
を開発した(特願昭60−29989号)。 上記の実願昭58−176565号の内張り材において
使用した線状低密度ポリエチレン樹脂は、エチレ
ンとα−オレフインとを共重合して得られるエチ
レンを主成分としたポリオレフイン系合成樹脂で
あつて、その密度がは0.910〜0.940g/cm3程度の
ものであつて低密度ポリエチレン樹脂に属し、分
子構造的には分岐のほとんどない直鎖状の高密度
ポリエチレン樹脂に類似の構造を有するものであ
る。この線状低密度ポリエチレン樹脂の特性は、
引張り強度が330Kg/cm2と程度と大きく高密度ポ
リエチレン樹脂と同等であり、また耐環境応力亀
裂特性が1000時間以上であつて耐久性に優れてい
る一方、低密度ポリエチレン樹脂の柔らかさを有
している。 一般にポリエチレンは、その耐化学薬品性は良
好なものであるが、応力を受けている状態にある
場合又は加工時の歪みが残留している場合に、あ
る種の液体又は蒸気に接触すると亀裂を生ずるこ
とがある。この現象は環境応力亀裂と呼ばれる。
本明細書に記載されている耐環境応力亀裂特性と
は、ASTM−D−1693の規格において規定され
た試験方法により測定されるものであつて、ポリ
エチレン樹脂に一定の歪みを与えた状態で所定の
環境に置き、亀裂が発生するまでの時間を表わす
ものであり、ポリエチレン樹脂の耐久性の目安の
一つとなつているものである。この特性は、特
に、適用する管路の内径よりも小さい径の内張り
材を径膨張させて圧着し内張りする場合であつ
て、水が流通する管路の内張り材に対し要求され
る特性として、極めて重要なものである。 また、前記の実願昭59−44499号の内張り材に
使用されているスチレン−エチレンブチレン−ス
チレン樹脂は、一般にスチレン系エラストマーと
よばれ加硫ゴムに代わる熱可塑性エラストマーと
しては、もつともゴム弾性にすぐれた樹脂であ
る。このスチレン−エチレンブチレン−スチレン
樹脂の特徴は、スチレン−イソプレン−エチレン
ブロツク共重合体の中央ゴムブロツクの残存二重
結合を水素添加したものであつて、耐熱、耐候に
対する安定性の不足が著しく改善されたものであ
る。而してこのスチレン−エチレンブチレン−ス
チレン樹脂は熱に対して安定であるとともに著し
く柔軟であつて、前記内張り工法で内張りするた
めの皮膜の素材としてはもつとも望ましい性能を
有している。 しかし、このスチレン−エチレンブチレン−ス
チレン樹脂は、単独で使用されることはまれで、
通常一般に市販されている「スチレン−エチレン
ブチレン−スチレン樹脂」は、耐環境応力亀裂特
性において劣り、流動性が乏しいために、スチレ
ン−エチレンブチレン−スチレン樹脂と相溶性の
良いポリプロピレンを添加することで、耐ストレ
スクラツキング性を改善し、オイル分を混入する
ことにより流水性及び柔軟性を良くしている。し
かし、前述した「スチレン−エチレンブチレン−
スチレン樹脂」は、水質試験の結果、ポリプロピ
レン中の安定剤やオイル分が表面に滲出し、塩素
消費量が大きくなり好ましくないものであること
が判明している。本明細書中では、この市販の
「スチレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂」
をスチレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂組
成物と記す。 これらのことから本発明者等は、先に、ポリプ
ロピレンやオイル分を含まない純粋のスチレン−
エチレンブチレン−スチレン樹脂とポリエチレン
樹脂とをブレンドし、その両者の優れた特性のみ
を結合し、それらのもつ欠点を補い合うようにし
たのであるが、ポリオレフイン系合成樹脂の一般
的な特性として、接着力に劣つており、筒状布帛
に対して充分に接着し得ないため、本発明者等
は、さらに、研究の結果、上述した耐環境応力亀
裂特性や柔軟性とともに接着性にもすぐれている
皮膜を提供するに至つた(特願昭60−29989号)。 発明が解決しようとする問題点 本発明者らにより、上述の如き種々の新技術が
提供されたがこれらのものにおいても、水道管用
の内張り材の皮膜を構成する素材としては充分で
ない。すなわち、実願昭58−176565号の内張り材
において使用されている線状低密度ポリエチレン
樹脂は、高密度ポリエチレン樹脂や中密度ポリエ
チレン樹脂などに比べると柔軟であるとは言うも
のの、シヨアーD硬度が50度前後であつて充分に
柔軟な合成樹脂ではない。このものは、前述の工
法で、管路に内張りするための内張り材の皮膜に
使用する素材としては、その柔軟性において充分
でなく内張り材の口径が小さくなるに従い、裏返
しにくくなり、裏返すためには流体圧力を相当に
高くしなければならない。 また、実願昭59−44499号の内張り材に使用さ
れているスチレン−エチレンブチレン−スチレン
樹脂と線状低密度ポリエチレン樹脂等をブレンド
したものは、たとえばブレンド比50:50において
は、シヨアーD硬度が40と、前述の線状低密度ポ
リエチレン樹脂単独のものに比べれば柔軟ではあ
るが、それでもまだ充分なものではなく、またス
チレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂が70%
をしめるものは、その耐外傷性に劣り、耐環境応
力亀裂性が劣るものである。 さらに、特願昭60−29989号の内張り材に用い
られているエチレン−酢酸ビニル共重合体は酢酸
ビニル含量が7〜30%程度のものにおいて、柔軟
で粘着性が良好であり、たとえば、酢酸ビニル含
有量が25%のものは、エチレン性不飽和カルボン
酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、無水マ
レイン酸又は、これらの誘導体をグラフト化し
て、エチレン−酢酸ビニル共重合体にカルボキシ
ル基を付与することにより、筒状布帛との接着性
が改善され、シヨアーD硬度30程度のものが得ら
れ、このエチレン−酢酸ビニル共重合体にエチレ
ン性不飽和カルボン酸をグラフト化した樹脂を内
層に使用し耐環境応力亀裂特性が1000時間以上の
ポリオレフイン系合成樹脂たとえば線状低密度ポ
リエチレン樹脂を外層としたものは、実願昭59−
44499号に開示されたものに対し、まさるとも劣
らない柔軟性を有するものである。 しかしながら、エチレン−酢酸ビニル共重合体
は融点が低いという欠点を有している。このため
前述の内張り工法において使用した場合、特有の
問題が存在する。 すなわち、前述の内張り工法においては、一般
に、接着剤として二液反応硬化型の熱硬化性接着
剤が使用されるが、この種の接着剤を使用する場
合、施工中に硬化が始つてはならず、接着剤を調
製した後、内張り材の反転挿通による内張りが完
了するまでの所要時間を考慮して、ポツトライフ
の充分に長い接着剤を使用しなければならない。
一方、接着剤のポツトライフが長くなれば、それ
にほぼ比例して硬化時間も長くなり、内張り材と
管路との接着に長時間を要することになる。その
ため、内張り工法において、接着剤を加温するこ
とができれば、硬化が促進され、硬化時間が短縮
されるので便利であるが、接着剤を加温すること
が困難であると、その便利さは失われてしまう。
そこで、本発明者等は、前述の筒状内張り材の外
層と内層との間に、スチレン−エチレンブチレン
−スチレン樹脂組成物の中間層を形成して三層に
積層したものを考案した。 これは、内層のエチレン−酢酸ビニル共重合体
の利点を維持しつつ、該エチレン−酢酸ビニル共
重合体の熱安定性をカバーすることを意図するも
のである。 しかしながら、接着剤を加温する場合、蒸気が
直接外層に接触すれば、内層のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体は溶融し、前述の筒状布帛との接着
性を低下させるばかりでなく、前記エチレン−酢
酸ビニル共重合体が、圧着に要する流体圧力の作
用により、前記筒状布帛の織目あるいは編目にし
みこみ、外層の樹脂層に歪みを生じさせることに
もなり、依然として満足し得るものではない。 本発明はかかる事態に鑑みなされたものであ
る。 問題点を解決するための手段 本発明は、前述の問題点を以下に詳述するとお
りの手段により解決するものである。すなわち、
本発明により、提供される第1の内張り材は、筒
状布帛の外面に2層に積層した樹脂材料皮膜が形
成されてなるものであり、その皮膜の外層が耐環
境応力亀裂特性が1000時間以上のポリオレフイン
系合成樹脂により形成され、内層がα−オレフイ
ンの重合体にエチレン性不飽和カルボン酸をグラ
フト化した樹脂30〜70%とスチレン−エチレンブ
チレン−スチレン樹脂組成物70〜30%とを混合し
た樹脂により形成されていることを特徴とする。
また本発明により提出される第2の内張り材は、
筒状布帛の外面に3層に積層した樹脂材料皮膜が
形成されてなるものであり、その皮膜の外層が、
耐環境応力亀裂特性が1000時間以上のポリオレフ
イン系合成樹脂により形成され、中間層が、スチ
レン−エチレンブチレン−スチレン樹脂組成物に
より形成され、内層が、α−オレフインの重合体
にエチレン性不飽和カルボン酸をグラフト化した
樹脂30〜70%とスチレン−エチレンブチレン−ス
チレン樹脂組成物70〜30%とを混合した樹脂によ
り形成されていることを特徴とする。 本発明に係る内張り材に使用される筒状布帛と
しては、前述した如き従来技術において用いられ
ている材料が使用され、また該内張り材の製造
も、その種の製品に適用される押出成型法により
行われる。筒状布帛の外面に積層される樹脂材料
皮膜の厚さは、管路の口径や樹脂材料の柔軟性お
よび機械的強度により、適宜、定められる。その
数値範囲は、格別には特定されないが、後掲の実
施例に示す数値により、当業者には容易に理解さ
れよう。 以下に添付図面を参照して、さらに詳細に説明
する。 本発明に係る第1の内張り材は前記内張り工法
において使用する内張り材として、第2図に模式
的に示すように、合成繊維糸を織成又は編成して
なる筒状布帛1の外面に、耐環境応力亀裂特性が
1000時間以上のポリオレフイン系合成樹脂を外層
2として、α−オレフインの重合体にエチレン性
不飽和カルボン酸をグラフト化した樹脂を30〜70
%とスチレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂
組成物を30〜70%との混合物を内層3とする、二
層に積層した皮膜4を形成してなることを特徴と
する。本発明に係る第2の内張り材は第3図に模
式的に示すように、前記第1の内張り材における
外層2と内層3との間に、スチレン−エチレンブ
チレン−スチレン樹脂組成物の中間層を設けて三
層に積層したことを特徴とするものである。 本発明の内張り材において、皮膜4の外層2に
使用するポリオレフイン系合成樹脂としては、前
述のように耐環境応力亀裂特性が1000時間以上で
あることを要し、この条件を満たすものとして
は、密度が0.941g/cm3以上の高密度ポリエチレ
ン樹脂、密度が0.910〜0.940g/の線状低密度ポ
リエチレン樹脂、密度が0.910〜0.940g/cm3の架
橋ポリエチレン樹脂、1−ポリブテン樹脂等が挙
げられる。 又内層3に使用される樹脂におけるα−オレフ
インの重合体は、炭素数が3個以上の、たとえば
ポリプロピレン、1−ポリブテンなどであるがこ
のα−オレフインの重合体はエチレン性不飽和カ
ルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、
無水マレイン酸又はこれらの誘導体をグラフト化
したものであつて、α−オレフインにカルボキシ
ル基を付与することにより、接着性を向上させた
ものである。 前記のα−オレフインの重合体はスチレン−エ
チレンブチレン−スチレン樹脂組成物とブレンド
することにより、軟質化され、接着力はより向上
する。それとともにスチレン−エチレンブチレン
−スチレン樹脂組成物は耐環境応力亀裂特性が向
上し、耐久性を有するものとなる。 上記のブレンドにあたり、そのブレンド比は、
α−オレフインの重合体にエチレン性不飽和カル
ボン酸をグラフト化した樹脂30〜70%、変性スチ
レン−エチレンブチレン−スチレン樹脂組成物を
70〜30%する。変性スチレン−エチレンブチレン
−スチレン樹脂組成物が70%以上であると柔軟な
ものが得られるが、接着力は低下し、乏しいもの
になる。一方30%以下になると、柔軟性に乏しい
ものになり、接着力の効果も劣るものとなる。本
発明に係る内張り材においては、ブレンド比を
50:50とすることにより、シヨアーA硬度で70程
度のものが得られ、接着力にすぐれたものが得ら
れる。 また第2の内張り材における中間層5に使用す
るスチレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂組
成物は、シヨアーA硬度が30〜80の柔軟なもので
あることが好ましい。 内張り材を製造する際には、従来の内張り材に
おいては、筒状布帛の外面に直接合成樹脂材料を
押出し成型して皮膜層を形成し、該合成樹脂材料
を筒状布帛の繊維の間に擦込んで接着して、筒状
布帛に対して一体の皮膜層が形成されているが筒
状布帛1の外側に二層又は三層の積層された合成
樹脂チユーブを押出し成型し、筒状布帛内を減圧
して合成樹脂チユーブを筒状布帛1の外面に密着
させて接着し、皮膜4を形成するのが良い。 本発明によれば、内張り後において管路内を流
通する流体に直接接する外層2が、耐環境応力亀
裂特性に優れたポリオレフイン系合成樹脂よりな
つているので、上水道用管路に使用した場合にも
水質に影響を与えることなく水質の安全性が確保
され、また耐加水分解性、耐熱性及び耐外傷性に
優れたものが得られる。従つてこの外層2によ
り、水の汚染が有効に防止されると共に、内張り
材を裏返して管路に挿通するときにおける内張り
材の損傷を防止することができる。 また皮膜4の内層3に、α−オレフインの重合
体にエチレン性不飽和カルボン酸をグラフト化し
た樹脂とスチレン−エチレンブチレン−スチレン
樹脂組成物との混合物を使用しているので、耐熱
使用のものについては、エチレン−酢酸ビニル共
重合体にエチレン性不飽和カルボン酸をグラフト
化した樹脂を内層し、中間層にスチレン−エチレ
ンブチレン−スチレン樹脂組成物をもうける必要
もなくなる。 さらに、第二の内張り材においては、皮膜4の
中間層5として、さらに極めて柔軟なスチレン−
エチレンブチレン−スチレン樹脂組成物を使用し
ているので、内層3として硬度が低下し、接着力
が特にすぐれているものを用いた場合においても
皮膜4全体の柔軟性をそこなうことなく、しか
も、耐熱性が向上したものに仕上げることができ
る。 以下に本発明の実施例として、口径200mmφの
水道管に使用する内張り材の具体例を比較例とと
もに示す。各実施例、比較例において、筒状布帛
1としてたて糸に、1100デニールのポリエステル
フイラメント糸を4本撚り合わせた糸条を2本引
揃えて638本使用し、よこ糸に、1100デニールの
ポリエステルフイラメント糸を2本と、20番手の
ポリエステルスパン糸4本とを、撚り回数2.0〜
2.5回/inchで混撚りした糸条を、10cm間に62本
の割合で打込んで、筒状に織成した。 内張り材の強度を確保しつつ、皮膜4との接着
性を確保するためには、この実施例のように筒状
布帛1を構成する糸条の一部にスパン糸を使用す
るのが好ましい。 各実施例、比較例には、前記筒状布帛1の外面
に形成する皮膜4の具体的構成を示す。 実施例 1 外層:高密度ポリエチレン樹脂(三井石油化学
株式会社製ハイゼツクス500H、密度0.950g/
cm3、シヨアーD硬度60度、融点132℃、引張り強
度370Kg/cm2、破断時伸度900%、耐環境応力亀裂
特性:1000時間以上) 内層:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カル
ボン酸をグラフト化した樹脂と、スチレン−エチ
レンブチレン−スチレン樹脂組成物とを、50:50
でブレンドした樹脂(三菱油化株式会社製モデイ
ツクF−300V、ポリプロピレンの分子量、数万
〜20万、カルボン酸付与率、1〜15%、密度0.89
g/cm3、シヨアーA硬度70度、融点130℃、引張
り強度65Kg/cm2、破断時伸度500%) 皮膜の総厚み:0.7mm 内外層の厚みの比率:外層/内層=1/1 実施例 2 外層:線状低密度ポリエチレン樹脂(三井石油
化学株式会社製ウルトゼツクス2021L、密度0.918
g/cm3、シヨアーD硬度50度、融点120℃、引張
り強度330Kg/cm2、破断時伸度740%、耐環境応力
亀裂特性:1000時間以上) 内層:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カル
ボン酸をグラフト化した樹脂と、スチレン−エチ
レンブチレン−スチレン樹脂組成物とを、50:50
でブレンドした樹脂(前掲例1に同じ) 皮膜の総厚み:0.7mm 内外層の厚みの比率:外層/内層=1/1 実施例 3 外層:架橋低密度ポリエチレン樹脂(三菱油化
株式会社製リンクロンXLE700A、密度0.928g/
cm3、シヨアーD硬度50度、耐環境応力亀裂特性:
1000時間以上) 内層:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カル
ボン酸をグラフト化した樹脂と、スチレン−エチ
レンブチレン−スチレン樹脂組成物とを、50:50
でブレンドした樹脂(前掲例1に同じ) 皮膜の総厚み:0.7mm 内外層の厚みの比率:外層/内層=1/1 実施例 4 外層:1−ポリブテン樹脂(アデカ・アーガス
化学株式会社製ウイツトロン1210A、密度0.905
g/cm3、シヨアーD硬度52度、融点115℃、引張
り強度288Kg/cm2、破断時伸度350%、耐環境応力
亀裂特性5000時間以上) 内層:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カル
ボン酸をグラフト化した樹脂と、スチレン−エチ
レンブチレン−スチレン樹脂組成物とを、50:50
でブレンドした樹脂(前掲例1に同じ) 皮膜の総厚み:0.7mm 内外層の厚みの比率:外層/内層=1/1 実施例 5 外層:高密度ポリエチレン樹脂(前掲例1に同
じ) 中間層:スチレン−エチレンブチレン−スチレ
ン樹脂組成物(三菱油化株式会社製ラバロン
ME6302、密度0.90g/cm3、シヨアーA硬度68度、
融点130℃、引張り強度161Kg/cm2、破断時伸度
850%) 内層:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カル
ボン酸をグラフト化した樹脂と、スチレン−エチ
レンブチレン−スチレン樹脂組成物とを、50:50
でブレンドした樹脂(前掲例1に同じ) 皮膜の総厚み:0.7mm 各層の厚みの比率:外層/中間層/内層=1/
1/1 実施例 6 外層:線状低密度ポリエチレン樹脂(前掲例2
に同じ) 中間層:スチレン−エチレンブチレン−スチレ
ン樹脂組成物(前掲例5に同じ) 内層:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カル
ボン酸をグラフト化した樹脂と、スチレン−エチ
レンブチレン−スチレン樹脂組成物とを、50:50
でブレンドした樹脂(前掲例1に同じ) 皮膜の総厚み:0.7mm 各層の厚みの比率:外層:中間層/内層=1/
1/1 比較例 1 外層:高密度ポリエチレン樹脂(前掲実施例1
に同じ) 中間層:スチレン−エチレンブチレン−スチレ
ン樹脂組成物(前掲実施例5に同じ) 内層:エチレン−酢酸ビニル共重合体にエチレ
ン性不飽和カルボン酸をグラフト化した樹脂(三
菱油化株式会社製モデイツクE300S、酢酸ビニル
含有量25%、密度0.950g/cm3、シヨアーD硬度
34度、融点88℃、引張り強度110Kg/cm2、破断時
伸度850%) 皮膜の総厚み:0.7mm 内外層の厚みの比率:外層/中間層/内層=
1/1/1 比較例 2 外層:線状低密度ポリエチレン樹脂(前掲実施
例2に同じ) 中間層:スチレン−エチレンブチレン−スチレ
ン樹脂組成物(前掲実施例5に同じ) 内層:エチレン−酢酸ビニル共重合体にエチレ
ン性不飽和カルボン酸をグラフト化した樹脂(前
掲比較例1と同じ) 皮膜の総厚み:0.7mm 各層の厚みの比率:外層/中間層/内層=1/
1/1 比較例 3 高密度ポリエチレン樹脂(前掲実施例1記載の
ものと同じ)による単層 比較例 4 線状低密度ポリエチレン樹脂(前掲比較例2と
同じ)による単層 比較例 5 線状低密度ポリエチレン樹脂とスチレン−エチ
レンブチレン−スチレン樹脂との、50:50のブレ
ンド物(三菱油化株式会社製ラバロン9200C、シ
ヨアーD硬度40度、融点130℃、引張り強度270
Kg/cm2、破断時伸度750%、耐環境応力亀裂特性
が1000時間以上)よる単層性能試験 (イ) 各樹脂の特性 硬度:ASTM−D−2240に準じて、シヨア
ーD硬度又はシヨアーA硬度(度)を測定し
た。 密度:JIS−K−7112に準じて測定した。
(g/cm3) 引張り強度及び破断時伸度:ASTM−D−
6381に準じて測定した。(Kg/cm2,%) 外層を構成する樹脂の耐環境応力亀裂特性:
ASTM−D−1693に準じて測定した(時間) 軟化温度(ビカツト軟化点):ASTM−D−
1525に準じて測定した。(℃) (ロ) 積層物の特性 内張り材を製造するときと同一の条件で、各
実施例の皮膜層のみを押出し成型して積層物を
成型し、該積層物について引張り強度及び破断
時伸度を、ASTM−D−6381に準じて測定し
た。(Kg/cm2、%) (ハ) 内張り材の特性 各実施例及び比較例の皮膜層を形成した内張
り材を製造し、その内張り材としての特性を求
めた。実施例1〜6、比較例1、及び比較例2
については、積層チユーブを押出した直後に筒
状布帛内を減圧して筒状布帛の外面に密着させ
て接着し、比較例3〜5については、筒状布帛
の外面に合成樹脂を擦込んで皮膜層を形成して
接着し、各内張り材を得た。 耐熱使用温度:内張り材内に生蒸気を送入
し、皮膜層が耐えうる温度(℃)を測定した。 過マンガン酸カリウム消費量:JWWA−K
−115の規格に準拠して測定した。(mg/) 残留塩素消費量:JWWA−K−115の規格に
準拠して測定した。(ppm) 密着剥離強さ:180度ピーリングによる、筒
状布帛と皮膜層との剥離力(Kg/25mm巾)を測
定した。 耐外傷性:直径400〜500mmの鉄パイプの表面
に内張り材を貼着し、500Kgの荷重をかけた布
ベルトを前記内張り材に5〜10cmの範囲にわた
つて接するように掛け、該ベルトを10m/min
の速度で50m摺動させ、内張り材の皮膜層の損
傷の程度を調べた。 自走反転圧力:内張り材を流体圧力で5mに
わたつて裏返し、その裏返しに要する最低流体
圧力(Kg/cm2)を測定した。 以上の測定結果を表1〜2に示すが、添付図面
第1図に実施例2と比較例2における測定温度の
上昇にともなう密着剥離強さの変化を示す。
INDUSTRIAL APPLICATION FIELD The present invention relates to a lining material for lining water supply pipes for the purpose of repair or reinforcement. In recent years, for the purpose of repairing or reinforcing aging pipes such as water supply pipes, gas pipes, power lines, communication lines, etc., a method of lining the inner surface of the pipe has been adopted. The inner surface of a cylindrical flexible lining material is coated with adhesive in advance, and the lining material is inserted into the pipe while turning the inner and outer surfaces inside out using fluid pressure. A method of lining has been carried out in which the inner surface of the lining material is bonded to the inner surface of the conduit using fluid pressure, and the inner surface of the lining material is adhered to the inner surface of the conduit via the adhesive. According to this construction method, there is no need to dig up the entire length of the pipeline for construction, and it is possible to construct long pipelines in a short time, and it is also possible to construct even pipelines with many bends. This method has attracted particular attention in recent years as an extremely excellent method. By the way, the lining material used in this method is not only flexible and airtight, but also takes into consideration the influence of creep and earthquakes that occur after lining the pipe in the length direction and direction of the pipe. Since appropriate strength is required in the radial direction, a cylindrical fabric with a synthetic resin coating formed on the outer surface is used. In particular, in the case of lining materials applied to water supply pipes, the synthetic resin that makes up the coating layer is required to be safe in terms of water quality. It is necessary to apply the standards of Japan Water Works Association (JWWA). This JWWA standard requires that the materials used meet the water quality test specified in the ``Tar Epoxy Resin Paint Coating Method for Water Supply'' (K-115). In this test, turbidity, color, potassium permanganate consumption,
Details such as chlorine consumption are specified,
Resins such as polyolefin-based synthetic resins and fluorine-based synthetic resins are specified as resin materials that form the film layer of the lining material that conforms to this standard. Among these, fluorocarbon resins are extremely expensive and have poor extrusion properties, so they are not suitable as resin materials for the coating of pipe lining materials. Therefore,
The resin materials used for this purpose are practically limited to polyolefin-based synthetic resins. By the way, as a polyolefin synthetic resin,
There are high-density polyethylene resins, medium-density polyethylene resins, low-density polyethylene resins, polypropylene resins, polybutene resins, etc., but those other than low-density polyethylene resins are inferior in flexibility, and low-density polyethylene resins are inferior in durability. However, these materials were not necessarily suitable as materials for the coating layer of the lining material for pipes. BACKGROUND OF THE INVENTION The present inventors have previously developed a film using linear low-density polyethylene resin as a lining material for water pipes, and a film made of polyethylene resin, polypropylene resin, and pure styrene containing no oil. A product using a blend of ethylene butylene and styrene resin was devised (Utility Application No. 176565-1982 and Utility Application No. 44499-1981). Furthermore, we have developed a product in which the outer layer is a polyolefin synthetic resin with an environmental stress cracking resistance of 1000 hours or more, and the inner layer is a resin made by grafting ethylenically unsaturated carboxylic acid onto an ethylene-vinyl acetate copolymer (specially (Gan Sho 60-29989). The linear low-density polyethylene resin used in the lining material of Utility Application No. 176565/1988 is a polyolefin-based synthetic resin whose main component is ethylene, which is obtained by copolymerizing ethylene and α-olefin. Its density is about 0.910 to 0.940 g/ cm3 , and it belongs to low-density polyethylene resin, and its molecular structure has a structure similar to linear high-density polyethylene resin with almost no branches. . The characteristics of this linear low density polyethylene resin are:
It has a tensile strength of 330 kg/cm 2 , which is comparable to high-density polyethylene resin, and has excellent durability with environmental stress cracking resistance of over 1000 hours, but it has the softness of low-density polyethylene resin. are doing. Although polyethylene generally has good chemical resistance, it can crack when exposed to certain liquids or vapors when under stress or with residual processing distortion. This may occur. This phenomenon is called environmental stress cracking.
The environmental stress cracking resistance described in this specification is measured by the test method specified in the ASTM-D-1693 standard, and is determined by applying a certain strain to polyethylene resin. It represents the time it takes for cracks to occur when placed in a similar environment, and is a measure of the durability of polyethylene resin. This property is particularly required for the lining material of a pipe through which water flows, especially when the lining material has a smaller diameter than the inner diameter of the pipe to which it is applied and is crimped and lined by expanding its diameter. It is extremely important. In addition, the styrene-ethylene-butylene-styrene resin used in the lining material of the above-mentioned Utility Application No. 59-44499 is generally called a styrene elastomer, and is a thermoplastic elastomer that can replace vulcanized rubber. It is an excellent resin. This styrene-ethylenebutylene-styrene resin is characterized by hydrogenating the remaining double bonds in the central rubber block of a styrene-isoprene-ethylene block copolymer, which significantly improves the lack of stability against heat and weather resistance. It is something that This styrene-ethylene-butylene-styrene resin is stable against heat and extremely flexible, and has desirable performance as a material for a coating for lining in the above-mentioned lining method. However, this styrene-ethylenebutylene-styrene resin is rarely used alone;
Generally commercially available "styrene-ethylene-butylene-styrene resin" has poor environmental stress cracking resistance and poor fluidity. , improved stress cracking resistance, and improved water flow and flexibility by incorporating oil. However, as mentioned above, “styrene-ethylene-butylene-
Water quality tests have shown that styrene resin is undesirable because the stabilizer and oil in polypropylene ooze out to the surface, resulting in increased chlorine consumption. In this specification, this commercially available "styrene-ethylenebutylene-styrene resin"
is referred to as a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition. For these reasons, the present inventors first developed pure styrene containing no polypropylene or oil.
Ethylene-butylene-styrene resin and polyethylene resin were blended to combine only the excellent properties of both and compensate for their shortcomings. However, as a general property of polyolefin-based synthetic resins, adhesive strength As a result of further research, the present inventors have developed a film that has superior environmental stress cracking resistance and flexibility as well as adhesive properties as described above. (Patent Application No. 60-29989). Problems to be Solved by the Invention The present inventors have provided various new technologies as described above, but even these are not sufficient as materials constituting the film of the lining material for water pipes. In other words, although the linear low-density polyethylene resin used in the lining material of Utility Application No. 176565 is more flexible than high-density polyethylene resin or medium-density polyethylene resin, it has a Shore D hardness. It is around 50 degrees and is not a sufficiently flexible synthetic resin. This material is not flexible enough to be used as a film for the lining material used to line pipes in the construction method described above, and as the diameter of the lining material becomes smaller, it becomes difficult to turn it over. requires considerably higher fluid pressures. In addition, the blend of styrene-ethylene-butylene-styrene resin and linear low-density polyethylene resin used in the lining material of Utility Application No. 59-44499 has a Shore D hardness at a blend ratio of 50:50. 40, which is more flexible than the aforementioned linear low-density polyethylene resin alone, but it is still not sufficient, and the styrene-ethylene-butylene-styrene resin is 70%
Those with a lower rating are inferior in trauma resistance and environmental stress cracking resistance. Furthermore, the ethylene-vinyl acetate copolymer used in the lining material of Japanese Patent Application No. 60-29989 has a vinyl acetate content of about 7 to 30%, and is flexible and has good adhesive properties. For those with a vinyl content of 25%, carboxyl groups are added to the ethylene-vinyl acetate copolymer by grafting an ethylenically unsaturated carboxylic acid, such as acrylic acid, methacrylic acid, maleic anhydride, or a derivative thereof. By doing this, the adhesion with the cylindrical fabric was improved, and a Shore D hardness of about 30 was obtained, and a resin made by grafting ethylenically unsaturated carboxylic acid to this ethylene-vinyl acetate copolymer was used for the inner layer. Polyolefin-based synthetic resins with environmental stress cracking resistance of 1000 hours or more, such as those with an outer layer of linear low-density polyethylene resin, are
It has greater flexibility than that disclosed in No. 44499. However, ethylene-vinyl acetate copolymers have the disadvantage of a low melting point. Therefore, when used in the above-mentioned lining method, there are specific problems. In other words, in the above-mentioned lining construction method, a two-component reaction-curing thermosetting adhesive is generally used as the adhesive, but when using this type of adhesive, it is important to ensure that it does not begin to harden during construction. First, an adhesive with a sufficiently long pot life must be used, taking into account the time required to complete lining by reversing and inserting the lining material after preparing the adhesive.
On the other hand, as the pot life of the adhesive increases, the curing time also increases in proportion to this, and it takes a long time to bond the lining material and the pipe. Therefore, in the lining construction method, if the adhesive can be heated, it will accelerate curing and shorten the curing time, which is convenient, but if it is difficult to heat the adhesive, this convenience will be reduced. It will be lost.
Therefore, the present inventors devised a structure in which an intermediate layer of a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition was formed between the outer layer and the inner layer of the above-mentioned cylindrical lining material to form three layers. This is intended to cover the thermal stability of the ethylene-vinyl acetate copolymer while maintaining the benefits of the ethylene-vinyl acetate copolymer in the inner layer. However, when heating the adhesive, if the steam directly contacts the outer layer, the ethylene-vinyl acetate copolymer in the inner layer will melt, which will not only reduce the adhesion with the cylindrical fabric described above but also cause the ethylene-vinyl acetate copolymer to melt. - The vinyl acetate copolymer soaks into the weave or stitches of the cylindrical fabric due to the fluid pressure required for crimping, causing distortion in the outer resin layer, which is still unsatisfactory. . The present invention was made in view of this situation. Means for Solving the Problems The present invention solves the above-mentioned problems by means as detailed below. That is,
The first lining material provided by the present invention is one in which a two-layered resin material film is formed on the outer surface of a cylindrical fabric, and the outer layer of the film has environmental stress cracking resistance for 1000 hours. It is formed from the above polyolefin-based synthetic resin, and the inner layer contains 30 to 70% of a resin obtained by grafting ethylenically unsaturated carboxylic acid to an α-olefin polymer and 70 to 30% of a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition. It is characterized by being formed from a mixed resin.
A second lining material provided by the present invention also includes:
A three-layer resin film is formed on the outer surface of a cylindrical fabric, and the outer layer of the film is
It is formed from a polyolefin-based synthetic resin that has an environmental stress cracking resistance of 1000 hours or more, the middle layer is formed from a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition, and the inner layer is made from a polymer of α-olefin with ethylenically unsaturated carbon. It is characterized by being formed of a resin that is a mixture of 30 to 70% of an acid-grafted resin and 70 to 30% of a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition. As the cylindrical fabric used for the lining material according to the present invention, the materials used in the prior art as described above are used, and the lining material is also manufactured by the extrusion molding method applied to this type of product. This is done by The thickness of the resin material film laminated on the outer surface of the cylindrical fabric is appropriately determined depending on the diameter of the pipe and the flexibility and mechanical strength of the resin material. The numerical range is not particularly specified, but will be easily understood by those skilled in the art from the numerical values shown in the examples below. A more detailed explanation will be given below with reference to the accompanying drawings. The first lining material according to the present invention is a lining material used in the above-mentioned lining construction method, and as schematically shown in FIG. Environmental stress cracking resistance
The outer layer 2 is a polyolefin-based synthetic resin that has been used for more than 1000 hours, and a resin that is made by grafting ethylenically unsaturated carboxylic acid onto an α-olefin polymer is used for 30 to 70 hours.
% and a styrene-ethylene-butylene-styrene resin composition of 30 to 70%. As schematically shown in FIG. 3, the second lining material according to the present invention has an intermediate layer of a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition between the outer layer 2 and the inner layer 3 of the first lining material. It is characterized in that it is laminated in three layers. In the lining material of the present invention, the polyolefin synthetic resin used for the outer layer 2 of the coating 4 is required to have an environmental stress cracking resistance of 1000 hours or more as described above. Examples include high-density polyethylene resin with a density of 0.941 g/cm3 or more , linear low-density polyethylene resin with a density of 0.910 to 0.940 g/ cm3 , crosslinked polyethylene resin with a density of 0.910 to 0.940 g/cm3, 1-polybutene resin, etc. It will be done. Further, the α-olefin polymer in the resin used for the inner layer 3 has three or more carbon atoms, such as polypropylene, 1-polybutene, etc.; For example, acrylic acid, methacrylic acid,
It is a product obtained by grafting maleic anhydride or a derivative thereof, and has improved adhesion by adding a carboxyl group to α-olefin. By blending the α-olefin polymer with a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition, it is softened and its adhesive strength is further improved. At the same time, the styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition has improved environmental stress cracking resistance and durability. For the above blend, the blend ratio is:
A modified styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition containing 30 to 70% resin of α-olefin polymer grafted with ethylenically unsaturated carboxylic acid.
70-30%. When the modified styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition is 70% or more, a flexible product can be obtained, but the adhesive strength is lowered and becomes poor. On the other hand, if it is less than 30%, the flexibility will be poor and the adhesive strength will be poor. In the lining material according to the present invention, the blend ratio is
By setting the ratio to be 50:50, a Shore A hardness of about 70 can be obtained, and a product with excellent adhesive strength can be obtained. Further, the styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition used for the intermediate layer 5 in the second lining material is preferably a flexible one having a Shore A hardness of 30 to 80. When manufacturing lining materials, in conventional lining materials, a synthetic resin material is directly extruded onto the outer surface of a cylindrical fabric to form a film layer, and the synthetic resin material is placed between the fibers of the cylindrical fabric. An integral film layer is formed on the cylindrical fabric by rubbing and adhering.A synthetic resin tube with two or three layers laminated on the outside of the cylindrical fabric 1 is extruded and molded to form a cylindrical fabric. The synthetic resin tube is preferably adhered to the outer surface of the cylindrical fabric 1 by reducing the pressure inside to form the coating 4. According to the present invention, the outer layer 2, which comes into direct contact with the fluid flowing inside the pipe after lining, is made of a polyolefin synthetic resin that has excellent environmental stress cracking resistance. The safety of the water quality is ensured without affecting the water quality, and a product with excellent hydrolysis resistance, heat resistance, and trauma resistance can be obtained. Therefore, this outer layer 2 can effectively prevent water contamination and also prevent damage to the lining material when the lining material is turned over and inserted into the conduit. In addition, since the inner layer 3 of the coating 4 uses a mixture of a resin obtained by grafting ethylenically unsaturated carboxylic acid onto an α-olefin polymer and a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition, it is heat-resistant. In this case, it is no longer necessary to provide an inner layer of a resin obtained by grafting an ethylenically unsaturated carboxylic acid to an ethylene-vinyl acetate copolymer, and to provide an intermediate layer of a styrene-ethylene butylene-styrene resin composition. Furthermore, in the second lining material, the intermediate layer 5 of the coating 4 is made of extremely flexible styrene.
Since the ethylene-butylene-styrene resin composition is used, even when a material with low hardness and particularly excellent adhesive strength is used as the inner layer 3, the flexibility of the entire film 4 is not impaired, and it is heat resistant. It can be finished with improved properties. As an example of the present invention, specific examples of lining materials used for water pipes with a diameter of 200 mmφ will be shown below together with comparative examples. In each of the Examples and Comparative Examples, 638 strands of 4 1100 denier polyester filament yarns twisted together were used as the warp yarns for the tubular fabric 1, and 638 yarns were used as the weft yarns. and four 20 count polyester spun yarns with a twist count of 2.0~
The threads mixed and twisted at a rate of 2.5 turns/inch were inserted at a rate of 62 threads per 10 cm to weave it into a cylindrical shape. In order to ensure the strength of the lining material and the adhesion to the coating 4, it is preferable to use spun yarn as part of the threads constituting the tubular fabric 1 as in this embodiment. In each Example and Comparative Example, the specific structure of the coating 4 formed on the outer surface of the tubular fabric 1 is shown. Example 1 Outer layer: High-density polyethylene resin (Mitsui Petrochemical Co., Ltd. Hi-Zex 500H, density 0.950 g/
cm3 , Shore D hardness 60 degrees, melting point 132℃, tensile strength 370Kg/ cm2 , elongation at break 900%, environmental stress cracking resistance: 1000 hours or more) Inner layer: polypropylene grafted with ethylenically unsaturated carboxylic acid The resin and the styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition were mixed in a ratio of 50:50.
Blended resin (Modic F-300V manufactured by Mitsubishi Yuka Co., Ltd., polypropylene molecular weight, tens of thousands to 200,000, carboxylic acid addition rate, 1 to 15%, density 0.89
g/cm 3 , Shore A hardness 70 degrees, melting point 130 degrees Celsius, tensile strength 65 Kg/cm 2 , elongation at break 500%) Total thickness of film: 0.7 mm Thickness ratio of inner and outer layers: outer layer/inner layer = 1/1 Example 2 Outer layer: Linear low-density polyethylene resin (Mitsui Petrochemical Co., Ltd. Ultzex 2021L, density 0.918
g/cm 3 , Shore D hardness 50 degrees, melting point 120 degrees Celsius, tensile strength 330 Kg/cm 2 , elongation at break 740%, environmental stress cracking resistance: 1000 hours or more) Inner layer: polypropylene with ethylenically unsaturated carboxylic acid The grafted resin and the styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition were mixed at a ratio of 50:50.
(same as Example 1 above) Total thickness of film: 0.7 mm Thickness ratio of inner and outer layers: outer layer/inner layer = 1/1 Example 3 Outer layer: Cross-linked low-density polyethylene resin (link manufactured by Mitsubishi Yuka Co., Ltd.) Ron XLE700A, density 0.928g/
cm 3 , Shore D hardness 50 degrees, environmental stress cracking resistance:
(1000 hours or more) Inner layer: A resin made of polypropylene grafted with ethylenically unsaturated carboxylic acid and a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition in a 50:50 ratio.
Resin blended with (same as Example 1 above) Total thickness of film: 0.7 mm Thickness ratio of inner and outer layers: outer layer/inner layer = 1/1 Example 4 Outer layer: 1-polybutene resin (Uitztron manufactured by Adeka Argus Chemical Co., Ltd.) 1210A, density 0.905
g/cm 3 , Shore D hardness 52 degrees, melting point 115℃, tensile strength 288 Kg/cm 2 , elongation at break 350%, environmental stress cracking resistance over 5000 hours) Inner layer: polypropylene grafted with ethylenically unsaturated carboxylic acid The resulting resin and the styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition were mixed in a ratio of 50:50.
Resin blended with (same as Example 1 above) Total thickness of film: 0.7 mm Thickness ratio of inner and outer layers: outer layer/inner layer = 1/1 Example 5 Outer layer: High density polyethylene resin (same as Example 1 above) Intermediate layer : Styrene-ethylene butylene-styrene resin composition (Labaron manufactured by Mitsubishi Yuka Co., Ltd.)
ME6302, density 0.90g/cm 3 , Shore A hardness 68 degrees,
Melting point 130℃, tensile strength 161Kg/cm 2 , elongation at break
850%) Inner layer: 50:50 resin of polypropylene grafted with ethylenically unsaturated carboxylic acid and styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition.
(same as Example 1 above) Total thickness of film: 0.7mm Thickness ratio of each layer: Outer layer/middle layer/inner layer = 1/
1/1 Example 6 Outer layer: Linear low density polyethylene resin (example 2 above)
) Intermediate layer: styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition (same as in Example 5 above) Inner layer: a resin obtained by grafting ethylenically unsaturated carboxylic acid onto polypropylene, and a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition. , 50:50
Resin blended with (same as Example 1 above) Total thickness of film: 0.7 mm Thickness ratio of each layer: Outer layer: Intermediate layer/Inner layer = 1/
1/1 Comparative Example 1 Outer layer: High density polyethylene resin (Example 1 mentioned above)
) Intermediate layer: Styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition (same as in Example 5 above) Inner layer: Resin obtained by grafting ethylenically unsaturated carboxylic acid onto ethylene-vinyl acetate copolymer (Mitsubishi Yuka Co., Ltd.) Manufactured by Model E300S, vinyl acetate content 25%, density 0.950g/cm 3 , Shore D hardness
34 degrees, melting point 88 degrees Celsius, tensile strength 110 Kg/cm 2 , elongation at break 850%) Total thickness of film: 0.7 mm Thickness ratio of inner and outer layers: outer layer / middle layer / inner layer =
1/1/1 Comparative Example 2 Outer layer: linear low density polyethylene resin (same as Example 2 above) Intermediate layer: styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition (same as Example 5 above) Inner layer: ethylene-vinyl acetate Resin in which ethylenically unsaturated carboxylic acid is grafted onto a copolymer (same as Comparative Example 1 above) Total thickness of film: 0.7 mm Thickness ratio of each layer: outer layer/intermediate layer/inner layer = 1/
1/1 Comparative Example 3 Single-layer comparative example using high-density polyethylene resin (same as that described in Example 1 above) 4 Single-layer comparative example using linear low-density polyethylene resin (same as Comparative Example 2 above) 5 Linear low-density polyethylene resin (same as that described in Example 1 above) A 50:50 blend of density polyethylene resin and styrene-ethylenebutylene-styrene resin (Lavalon 9200C manufactured by Mitsubishi Yuka Co., Ltd., Shore D hardness 40 degrees, melting point 130 degrees Celsius, tensile strength 270)
Kg/cm 2 , elongation at break 750%, environmental stress cracking resistance for 1000 hours or more) Single layer performance test (a) Characteristics of each resin Hardness: Shore D hardness or Shore D hardness according to ASTM-D-2240 A hardness (degree) was measured. Density: Measured according to JIS-K-7112.
(g/cm 3 ) Tensile strength and elongation at break: ASTM-D-
Measured according to 6381. (Kg/cm 2 ,%) Environmental stress cracking resistance of the resin constituting the outer layer:
Measured according to ASTM-D-1693 (time) Softening temperature (Vikat softening point): ASTM-D-
Measured according to 1525. (°C) (B) Characteristics of laminate Under the same conditions as when manufacturing the lining material, only the film layer of each example was extruded to form a laminate, and the tensile strength and elongation at break of the laminate were determined. The temperature was measured according to ASTM-D-6381. (Kg/cm 2 , %) (c) Characteristics of lining materials Lining materials having film layers formed thereon according to each of the Examples and Comparative Examples were manufactured, and their characteristics as lining materials were determined. Examples 1 to 6, Comparative Example 1, and Comparative Example 2
For Comparative Examples 3 to 5, synthetic resin was rubbed onto the outer surface of the cylindrical fabric by reducing the pressure in the cylindrical fabric immediately after extruding the laminated tube and adhering it to the outer surface of the cylindrical fabric. A film layer was formed and bonded to obtain each lining material. Heat-resistant operating temperature: Live steam was introduced into the lining material, and the temperature (°C) that the film layer could withstand was measured. Potassium permanganate consumption: JWWA-K
Measured in accordance with the -115 standard. (mg/) Residual chlorine consumption: Measured in accordance with the JWWA-K-115 standard. (ppm) Adhesion peel strength: The peel force (Kg/25 mm width) between the cylindrical fabric and the film layer was measured by 180 degree peeling. Trauma resistance: A lining material is pasted on the surface of an iron pipe with a diameter of 400 to 500 mm, a cloth belt with a load of 500 kg is hung on the lining material over a range of 5 to 10 cm, and the belt is 10m/min
The degree of damage to the film layer of the lining material was examined by sliding it at a speed of 50 m. Self-propelled reversal pressure: The lining material was turned over over 5 m using fluid pressure, and the minimum fluid pressure (Kg/cm 2 ) required for turning over was measured. The above measurement results are shown in Tables 1 and 2, and FIG. 1 of the accompanying drawings shows changes in adhesion peel strength as the measurement temperature increases in Example 2 and Comparative Example 2.

【表】【table】

【表】【table】

【表】 * エチレン−酢酸ビニル共重合体にエチレン性不飽
和カルボン酸をグラフト化した樹脂
水質試験 実施例における内張り材の皮膜層の試験片及
び、内張り材を内張りした管について、JWWA
−K−115に準拠して濁度、色度、過マンガン酸
カリウム消費量、残留塩素消費量、フエノール
類、アミン、シアンの量、臭気及び味を試験し
た。 試験結果を表3に示す。
[Table] *Resin water quality test of ethylene-vinyl acetate copolymer grafted with ethylenically unsaturated carboxylic acid JWWA test specimens of the film layer of the lining material in the examples and pipes lined with the lining material
-K-115, turbidity, color, potassium permanganate consumption, residual chlorine consumption, amount of phenols, amines, cyanide, odor and taste were tested. The test results are shown in Table 3.

【表】【table】

【表】 発明の効果 本発明に係る内張り材は柔軟であり筒状布帛1
と皮膜4との接着力が大きいので、前述の内張り
工法において使用した場合において、内張り材が
裏返り易く、また皮膜4が傷付いたり皮膜4が筒
状布帛1からはがれたりすることがなく、しか
も、前記内張り工法に使用する接着剤を加温し硬
化を促進させる場合内層3が溶融し、筒状布帛1
の織目あるいは編目の中にしみこみ、外層の樹脂
にひずみを生じさせるという事態を防止するので
第1図に示されているように、温度上昇によつて
も筒状布帛1と皮膜層4との接着力を大きく低下
させることがない。 さらに皮膜4の各層間で剥がれたりすることも
なく長期間にわたつて耐久性のすぐれた管路を提
供することができる。
[Table] Effects of the invention The lining material according to the present invention is flexible and has a cylindrical fabric 1
Since the adhesion between the material and the coating 4 is strong, when used in the above-mentioned lining construction method, the lining material is easily turned over, and the coating 4 will not be damaged or peeled off from the tubular fabric 1. When the adhesive used in the lining method is heated to accelerate curing, the inner layer 3 melts and the cylindrical fabric 1
This prevents the resin from penetrating into the weave or stitches of the resin and causing distortion in the outer layer, so as shown in FIG. It does not significantly reduce the adhesive strength of the product. Furthermore, the layers of the coating 4 do not peel off, making it possible to provide a pipe line with excellent durability over a long period of time.

【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]

第1図は、本発明の実施例2と比較例2による
各製品の温度上昇にともなう密着剥離強さの変化
を示すもので、第2図及び第3図は、それぞれ、
本発明の管路の内張り材を模式的に示した斜視図
である。 1……筒状布帛、2……外層、3……内層、4
……皮膜層、5……中間層。
FIG. 1 shows the change in adhesion peel strength with increasing temperature of each product according to Example 2 of the present invention and Comparative Example 2, and FIGS. 2 and 3 show, respectively,
FIG. 1 is a perspective view schematically showing a lining material for a conduit according to the present invention. 1...Tubular fabric, 2...Outer layer, 3...Inner layer, 4
...Film layer, 5...Intermediate layer.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 上水道用管路の一端から他端に向つて、筒状
の柔軟な内張り材を流体圧力によつて裏返しなが
ら挿通して、前記の筒状内張り材の内面を前記管
路の内面に接着せしめることにより、管路の内張
りを行なう工法に使用する筒状の内張り材であつ
て、該内張り材は、合成繊維糸を織成又は編成し
てなる筒状布帛の外面に、2層に積層した樹脂材
料皮膜が形成されてなるものであり、その皮膜の
外層が耐環境応力亀裂特性が1000時間以上のポリ
オレフイン系合成樹脂により形成され、内層がα
−オレフインの重合体にエチレン性不飽和カルボ
ン酸をグラフト化した樹脂30〜70%とスチレン−
エチレンブチレン−スチレン樹脂組成物70〜30%
とを混合した樹脂により形成されていることを特
徴とする上水道用管路の内張り材。 2 前記のポリオレフイン系合成樹脂が高密度ポ
リエチレン樹脂であることを特徴とする、特許請
求の範囲第1項記載の内張り材。 3 前記のポリオレフイン系合成樹脂が、線状低
密度ポリエチレン樹脂であることを特徴とする、
特許請求の範囲第1項記載の内張り材。 4 前記のポリオレフイン系合成樹脂が、架橋ポ
リエチレン樹脂であることを特徴とする、特許請
求の範囲第1項記載の内張り材。 5 前記のポリオレフイン系合成樹脂が、1−ポ
リブテン樹脂であることを特徴とする、特許請求
の範囲第1項記載の内張り材。 6 上水道用管路の一端から他端に向つて筒状の
柔軟な内張り材を流体圧力によつて裏返しながら
挿通して、前記の筒状内張り材の内面を前記管路
の内面に接着せしめることにより、管路の内張り
を行なう工法に使用する筒状の内張り材であつ
て、該内張り材は、合成繊維糸を織成又は編成し
てなる筒状布帛の外面に3層に積層した樹脂材料
皮膜が形成されてなるものであり、その皮膜の外
層が、耐環境応力亀裂特性が1000時間以上のポリ
オレフイン系合成樹脂により形成され、中間層
が、スチレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂
組成物により形成され、内層が、α−オレフイン
の重合体にエチレン性不飽和カルボン酸をグラフ
ト化した樹脂30〜70%とスチレン−エチレンブチ
レン−スチレン樹脂組成物70〜30%とを混合した
樹脂により形成されていることを特徴とする上水
道用管路の内張り材。 7 前記のポリオレフイン系合成樹脂が、高密度
ポリエチレン樹脂であることを特徴とする、特許
請求の範囲第6項記載の内張り材。 8 前記のポリオレフイン系合成樹脂が、線状低
密度ポリエチレン樹脂であることを特徴とする、
特許請求の範囲第6項記載の内張り材。 9 前記のポリオレフイン系合成樹脂が、架橋ポ
リエチレン樹脂であることを特徴とする、特許請
求の範囲第6項記載の内張り材。 10 前記のポリオレフイン系合成樹脂が、1−
ポリブテン樹脂であることを特徴とする、特許請
求の範囲第6項記載の内張り材。
[Scope of Claims] 1. A cylindrical flexible lining material is inserted from one end of a water supply pipe to the other end while being turned over by fluid pressure, and the inner surface of the cylindrical lining material is inserted into the pipe. A cylindrical lining material used in a method of lining a pipeline by adhering it to the inner surface of the pipe, and the lining material is made of a cylindrical fabric made of woven or knitted synthetic fiber yarn. , a two-layer resin film is formed, the outer layer of which is made of a polyolefin synthetic resin with environmental stress cracking resistance of 1000 hours or more, and the inner layer is made of α
-30-70% resin of olefin polymer grafted with ethylenically unsaturated carboxylic acid and styrene-
Ethylene butylene-styrene resin composition 70-30%
A lining material for water supply pipes, characterized in that it is formed from a resin mixed with. 2. The lining material according to claim 1, wherein the polyolefin synthetic resin is a high-density polyethylene resin. 3. The polyolefin synthetic resin is a linear low density polyethylene resin,
The lining material according to claim 1. 4. The lining material according to claim 1, wherein the polyolefin synthetic resin is a crosslinked polyethylene resin. 5. The lining material according to claim 1, wherein the polyolefin synthetic resin is a 1-polybutene resin. 6. Inserting a cylindrical flexible lining material from one end of the water supply pipe to the other end while turning it over using fluid pressure, and bonding the inner surface of the cylindrical lining material to the inner surface of the pipe. A cylindrical lining material used in a construction method for lining pipes, the lining material being a resin material laminated in three layers on the outer surface of a cylindrical fabric made of woven or knitted synthetic fiber yarns. The outer layer of the film is made of a polyolefin synthetic resin with environmental stress cracking resistance of 1000 hours or more, and the middle layer is made of a styrene-ethylene-butylene-styrene resin composition. , the inner layer is formed of a resin that is a mixture of 30 to 70% of a resin obtained by grafting ethylenically unsaturated carboxylic acid to an α-olefin polymer and 70 to 30% of a styrene-ethylenebutylene-styrene resin composition. A lining material for water supply pipes characterized by: 7. The lining material according to claim 6, wherein the polyolefin synthetic resin is a high-density polyethylene resin. 8. The polyolefin synthetic resin is a linear low density polyethylene resin,
The lining material according to claim 6. 9. The lining material according to claim 6, wherein the polyolefin synthetic resin is a crosslinked polyethylene resin. 10 The above polyolefin synthetic resin is 1-
The lining material according to claim 6, characterized in that it is a polybutene resin.
JP23102685A 1985-02-18 1985-10-18 Lining material of duct for water work Granted JPS6292844A (en)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23102685A JPS6292844A (en) 1985-10-18 1985-10-18 Lining material of duct for water work
US06/932,740 US4724178A (en) 1985-02-18 1986-02-18 Lining material for pipe lines
EP86901493A EP0213209B1 (en) 1985-02-18 1986-02-18 Lining material for duct
PCT/JP1986/000074 WO1986004858A1 (en) 1985-02-18 1986-02-18 Lining material for duct

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23102685A JPS6292844A (en) 1985-10-18 1985-10-18 Lining material of duct for water work

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6292844A JPS6292844A (en) 1987-04-28
JPH0374912B2 true JPH0374912B2 (en) 1991-11-28

Family

ID=16917099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23102685A Granted JPS6292844A (en) 1985-02-18 1985-10-18 Lining material of duct for water work

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6292844A (en)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE20010111U1 (en) * 2000-06-08 2001-10-31 Wavin B.V., Zwolle Multi-layer pipe

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6292844A (en) 1987-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0213209B1 (en) Lining material for duct
US4686126A (en) Tubular lining material for city water pipe lines
KR101474059B1 (en) Low-permeation flexible fuel hose
KR100416831B1 (en) Polyamide- and polyolefin-based ducts for transporting and/or distributing gas
AU2002243482B2 (en) Thermoplastic reinforced hose construction and method of making the same
EP0229463A2 (en) Compounded adhesive formulation and compositive hose made with the same
AU2016220736B2 (en) Fiber-reinforced composite pipe and cold/warm water piping system
NO342138B1 (en) Protective polymer layer
JP3419160B2 (en) Fuel hose and resin composition used therefor
JPH0374912B2 (en)
US5633065A (en) Laminate resin product
JPS6325154Y2 (en)
JPH0374628B2 (en)
NO873636L (en) A PIPE LINING MATERIAL.
JPH045580Y2 (en)
JP2007326248A (en) Method for vulcanizing adhesion between fluorocarbon resin material and rubber material and water/hot-water supply hose
JP4587300B2 (en) hose
JP2513280Y2 (en) Pipe liner
JPH0820029B2 (en) Pipe based on polyolefin resin for forming pipe line, joint for connecting the pipe, and manufacturing method thereof
JPS5814306B2 (en) Composite reinforced hose
JP4624072B2 (en) Multi-layer resin tube
JP4587291B2 (en) hose
JP2019007605A (en) Hose and manufacturing method of hose
CN115058072A (en) Silane crosslinked polyethylene composite reinforced pipeline and preparation method thereof
JP2000120971A (en) Polyethylene pipe connecting method based on electro- fusion joint

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term