JPH037375Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 FRP平板上のプラスチツク層に、網目状金属
製パネルを埋設したFRPパネルの滑り止め板に
関するもので、車輌におけるステツプ、一般戸外
の階段、踊場等の滑り止めを目的としたパネルを
提供するものである。

「従来の技術」 従来この種の滑り止め板としては、縞鋼板を単
独で使用したり、表面に凹凸を設けたゴム成形品
などが使用されている。

「考案が解決しようとする問題点」 従来この種滑り止め板としては、縞鋼板を単独
で使用したり、表面に凹凸を設けたゴム成形品な
どが使用されている。

「考案が解決しようとする問題点」 上述の従来使用されている滑り止め板は、何れ
も目方が重く、高価であり且つ錆びたり、耐久性
に乏しいなどの問題点があつた。

本考案は、上述した従来の問題点である重量、
価格、錆び及び耐久性などを改善することであ
る。

「問題点を解決するための手段」 、先ず、本考案の滑り止め板は、基板としてポ
リエステル樹脂に強化材としてガラス繊維を使用
したガラス繊維強化プラスチツクFRPを用い、
その平板状の基板上にポリエステル又はエポキシ
樹脂のような熱硬化性のプラスチツク層を設け、
このプラスチツク層内に網目形状をした金属パネ
ルを埋設するかまたは、前記基板の上に前記の網
目金属パネルを載置し、この網目金属パネルに、
ポリエステルまたは、エポキシ樹脂のようなポリ
エステル基板と接着相溶性の良好な樹脂を吹付け
た後、これらの積層品を加熱硬化してFRPパネ
ルの滑り止め板を成形した。

「作用」 FRPパネルの基板であるポリエステル樹脂は、
上述したように、ガラス繊維で強化されたプラス
チツクで、優れた強度、耐久性などを発揮し、こ
のようなFRPパネルを前記したような車輌のス
テツプ、階段、踊場などで滑り止め板として使用
すれば、その表面に存在する凹凸が十分な滑り止
めとして作用するものである。

「実施例」 以下に本考案のFRPパネルを図面に基づいて
説明すると、第１図、第２図は本考案の分解斜視
図を示し、その断面を第３図、第４図に示す。先
ず本滑り止め板の基板であるFRPパネル１の平
板上にFRPのポリエステル樹脂と接着相溶性の
良好な同種のポリエステル樹脂或はエポキシ樹脂
などでプラスチツク層３を設け、この層内に網目
形状の金属パネル２を埋設した後に、この積層物
を加熱硬化して成形するか、又は、第２図に示す
ようにFRP基板１上に網目形状の金属パネル２
を載置し、この金属パネル２に前述のようなポリ
エステル樹脂又はエポキシ樹脂などの樹脂４を吹
付けた後、組立てられた積層品を加熱硬化して成
形してもよい。何れかの方法でFRPパネルを成
形する。

「考案の効果」 上記のように成形した本考案のFRPパネルを
滑り止めとして使用するときは、軽量であり、低
価格のパネルであると共に、使用された部材に防
錆力があり、且つ、耐久性に優れるなど多くの効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の金属パネル埋設によるFRP
パネルの分解斜視図、第２図は本考案の樹脂吹付
けによるFRPパネルの斜視図、第３図は第１図
の−縦断面図、第４図は第２図の−縦断
面図、第５図は従来の滑り止め板である。 １……FRP基板、２……網目金属パネル、３
……プラスチツク層、４……吹付樹脂、５……縞
鋼板、６……ゴム成形品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平板形状のガラス繊維強化プラスチツクFRP
   の表面に、平板状のプラスチツク層を設け、該プ
   ラスチツク層に網目形状の金属製パネルを埋設し
   て成る滑り止め板。