JPH0372802A - 鳥類忌避性種子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、鳥類を忌避してその食害を防止する種子に関
する。

［従来の技術］ 鳥類忌避性種子は、従来では特開昭５８−１０９４０１
号公報に開示されたものがある。

これは、ビス（ジメチルチオカルバモイル）スルフィド
からなるチウラム剤並びに水溶性赤色系色素を種子表面
に含浸または直接に付着させ、チウラム剤の味覚忌避性
と色素の視覚忌避性とにより鳥類の食害を防止するもの
であった。

［発明が解決しようとする課題］ 上記従来技術では、下記の問題■及び■がある。

■播種後の降雨でチウラム剤及び水溶性赤色系色素が容
易に溶け、また日光により褪色劣化し、発芽開始時期（
播種から２〜３週間程度）までに忌避性が消失し、鳥類
の食害を確実に防止できなかった。

■チウラム剤は鳥類に対して毒性を有するので、鳥獣保
護の観点から問題があった。

本発明は、鳥類の食害を確実に防止するとともに、対鳥
類毒性の面でも安全な鳥類忌避性種子を提供することを
課題とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、顔料を含む樹脂皮膜で種子表面を被覆したこ
とを特徴とする。

上記樹脂は、酢酸ビニル、酢酸ビニル共重合体を始め、
通常の塗膜形ｅ、酸成分即ち、■フェノール樹脂、アル
キド樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂などの合成樹脂、或いは、 ■あまに油、しなきり油などの天然乾性油、コーパル、
ロジンなどの天然樹脂 を指すが、実際には、エマルジゴン型酢酸ビニルが好ま
しい。

樹脂の使用量は、−概に１よいえないが、本発明の鳥類
忌避性種子全体１００重量部（以下「重量部」は単に「
部」という）に対して、通常ｏ、。

１部〜３．０部程度、好ましくは０．０５部〜１゜０部
である。

また、顔料は、通常の有機顔料、無機顔料のいずれをも
使用でき、その色も青、緑、黄、オレンジ、赤、白等い
ずれであってもよく、特に赤、青、黄が好ましい。　青
色顔料には銅フタロシアニンブルー、緑色顔料には銅フ
タロシアニングリーン、黄色顔料にはビスアゾ系顔料、
オレンジ色顔料には不溶性モノアゾ系顔料、赤色顔料に
は不溶性モノアゾ系顔料の他、綜合アゾ系顔料、キナク
リドン系顔料、アゾ系顔料等を好適に用いることができ
る。顔料の使用量も一概にはいえないが、本発明の鳥類
忌避性種子全体１００部に対して、通常０．０５部〜３
．０部、好ましくは０．　１〜１゜０部である。

本発明の鳥類忌避性種子は種子表面を顔料含有樹脂で被
覆することにより製造されるものであるが、より好まし
くは顔料と樹脂とを混合し、この混合物を種子に噴霧し
たのち乾燥することにより製造される。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を順次述べる。

（実施例１） ブルーＬＮ−４０１（レジノカラー株式会社製）０．２
重量部（以下、単に「部」とする）を酢酸ビニルエマル
ジョン樹脂０．１部に予め混合し、これを大豆種子９９
．７部に噴霧したのち５０°Ｃの熱風で乾燥して、青色
に着色した大豆種子を得た。

（実施例２） ブルーＬＮ−４０１の０．３部を酢酸ビニルエマルジョ
ン樹脂０．４部に予め混合し、これをトウモロコシ種子
９９．３部に噴霧したのち５０℃の熱風で乾燥して、青
色に着色したトウモロコシ種子を得た。

（実施例３） ブルーＬＮ−４４０（レジノカラー株式会社製〉の０．
５部を酢酸ビニルエマルジョン樹脂０．４部に予め混合
し、これを小麦種子９９．１部に噴霧したのち５０’Ｃ
の熱風で乾燥して、青色に着色した小麦種子を得た。

（実施例４〉 グリーンＬｌｆ−３６０（レジノカラー株式会社製）の
０゜６部を酢酸ビニルエマルジョン樹脂０．５部に予め
混合し、これを小麦種子９８．９部に噴霧したのち５０
°Ｃの熱風で乾燥して、緑色に着色した小麦種子を得た
。

（実施例５） グリーンＬＮ−３９０（レジノカラー株式会社製）０．
３部を酢酸ビニルエマルジョン樹脂０４部に予め混合し
、これを大豆種子９９．４部に噴霧したのち５０℃の熱
風で乾燥して、緑色に着色した大豆種子を得た。

（実施例６） グリーンＬＭ−３９０の０．１部を酢酸ビニルエマルシ
コン樹脂０．２部に予め混合し、これをトウモロコシ種
子９９．７部に噴霧したのち５０°Ｃの熱風で乾燥して
、緑色のトウモロコシ種子を得た。

（実施例７） イエローＬＮ−２０１（レジノカラー株式会社製）の０
゜１部を酢酸ビニルエマルジョン樹脂０．２部に予め混
合し、これを大豆種子９９．７部に噴霧したのち５０’
Ｃの熱風で乾燥して、黄色の大豆種子を得た。

（実施例８〉 イエローＬＮ−２２０（レジノカラー株式会社製）の０
゜５部を酢酸ビニルエマルジョン樹脂０．３部に予め混
合し、これを小麦種子９９．２部に噴霧したのちｓｏ’
ｃの熱風で乾燥して、黄色の小麦種子を得た。

（実施例９） オレンジＬＮ−１１０（レジノカラー株式会社製）の０
゜６部を酢酸ビニルエマルジョン樹脂０．３部に予め混
合し、これを大豆種子９９，１部に噴霧したのち５０’
Ｃの熱風で乾燥して、オレンジ色の大豆種子を得た。

（実施例１０） レッドＬＮ−３５（レジメカラー株式会社製）の０．７
部を酢酸ビニルエマルジョン樹脂０．４部に予め混合し
、これを小麦種子９８．９部に噴霧したのち５０°Ｃの
熱風で乾燥して、赤色に着色した小麦種子を得た。

（実施例１１） ブルーＬｌｌ−４０１の１．０部を酢酸ビニルエマルシ
ラン樹脂０．３部に予め混合し、これを大豆種子９８．
７部に噴霧したのち６０℃の熱風で乾燥して、青色に着
色した大豆種子を得た。

（実施例１２） ブルーＬＮ−４０１の０，８部を酢酸ビニルエマルジョ
ン樹脂０．４部に予め混合し、これをトウモロコシ種子
９８，８部に噴霧したのち５０℃の熱風で乾燥して、青
色に着色したトウモロコシ種子を得た。

（実験例） 上記実施例１〜１２の着色種子に関する鳥類忌避効果を
、下記の比較例１〜３並びに無処理の種子との比較にお
いて各々調べた。

即ち、５０羽程度の野バトが集団で飛来する圃場に、１
　ｍ　”（ｏ、　ｓｘ　２ｍ　）の広さに亘り２００粒
の種子を播種したのち、３週間経過時における食害され
た種子の数によって食害率を調、べた。

■比較例１ 水溶性着色料である食用赤色２号の０．３部を水１゜５
部に溶解し、これを大豆種子９８．２部に噴霧したのち
６０℃の熱風で乾燥して、赤色の大豆種子を得た。

■比較例２ 水溶性着色料である食用青色１号の０．３部を水２゜０
部に溶解し、これをトウモロコシ種子９７．７部に噴霧
したのち５０℃の熱風で乾燥して、青色のトウモロコシ
種子を得た。

■比較例３ 水溶性着色料である食用赤色１０６号の０．５部を水２
．０部に溶解し、これを小麦種子９７．５部に噴霧した
のち５０°Ｃの熱風で乾燥して、赤色の小麦種子を得た
。

実験結果を第１表に示す。

（以下余白） 第１表から明らかなように、比較例の食害率は６７〜９
０％なのに対して、本実施例は２〜８％のきわめて低率
であった。

特に、下記のように同類型を比較すると、このことは顕
著である。

（１）比較例１（大豆・赤）は８８％を示すのに対し、
実施例９（大豆・オレンジ）は４％である。

（２）比較例２（トウモロコシ・青）の９０％に対し、
実施例２（トウモロコシ・青）は３％である。

（３）比較例３（小麦・赤）の６７％に対して、実施例
１０（小麦・赤）は２％である。

（実験例２） 鳥類の食害を排除した状態で、本実施例１〜１２、比較
例１〜３並びに無処理種子を各々播種して、３週間後の
発芽率及び植物丈を比較実験した。

実験結果を第２表に示す。

（以下余白） 第２＆。

第２表から明らかなように本実施例における植物の成長
性は、比較例よりかなり優れているばかりでなく、無処
理種子に比べても同等かそれ以上であった。

従って、顔料を含む樹脂皮膜で種子表面を覆うことは、
植物の成長性に悪影響を与えるどころか、反対に良い影
響を与えることが判る。

［発明の効果］ （１）上記実験結果からも明らかなように、播種後の降
雨によっ°Ｃも顔料の離脱がないので、発芽開始時期ま
で顔料による視覚忌避性を長期間維持し、鳥類の食害を
確実に防止する。

（２）顔料の視覚忌避性により食害を確実に防止できる
ので、チウラム剤等鳥類に害毒を及ぼす薬剤の使用を要
さず、鳥獣保護に反することがない。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　顔料を含む樹脂皮膜で種子表面を被覆したことを特徴
   とする鳥類忌避性種子。