JPH0370103A - 磁界に感応する流体 - Google Patents

磁界に感応する流体

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JPH0370103A
JPH0370103A JP16965890A JP16965890A JPH0370103A JP H0370103 A JPH0370103 A JP H0370103A JP 16965890 A JP16965890 A JP 16965890A JP 16965890 A JP16965890 A JP 16965890A JP H0370103 A JPH0370103 A JP H0370103A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願の発明は、磁界に感応する流動学的流体に関する。
従来の技術 磁界に感応する流動学的流体は公知である。
又、電界に感応する流動学的流体も公知であり、このよ
うな流体はクラッチ、緩衝器及びその他の装置に使用さ
れている。但し、流動学的流体は適当なエネルギー界に
さらされた場合、流体中の固体粒子が整列してしまい流
動性が大幅に低下するという特徴を有している。
電界に感応する流体及び磁界に感応する流体にはミネラ
ルオイル、シリコンオイルなどの誘電媒質と固体粒子と
が含まれる。磁界に感応する流体に於ける固体↑1′1
.子は磁化可能である。磁界に感応する流体に使用され
るものとして提案されている固体粒子の例としては磁鉄
鉱及びカルボニル鉄などが挙げられる。又、流体には固
体粒子をビヒクル中に懸濁させる為の界面活性剤を含有
してもよい。
ニューシャーシー州ウェイ、ン所在のGAFコーポレー
ションにより出版されたコード番号IM−785  “
カルボニル鉄粉末”と題する小−冊子には同社より市販
されているカルボニル鉄粉末について記載されている。
ここで鉄の粒子は“ストレート粉末”、″合金”、“還
元粉末”及び“絶縁還元粉末とに分類されており、″ス
トレート粉末”の例としてはカルボニル“E#とじて知
られる粉末が挙げられている。
この小冊子では、磁界に感応する流体について以下のよ
うな簡単な記載が成されている; “カルボニル鉄の球
状粒子は、磁気流体のカップリング装置に於けるボール
ベアリングのような役割りを果たすものと考えられる。
鉄の粒子が小さいことから表面積が大きくなり、他の粉
末よりも接触が多くなる為、噛み合った時によりすぐれ
た力の伝達が達成される。尚、最高の結果を得る為には
通常潤滑剤及び分散剤を必要とする。” 但し、この小冊子では磁界に感応する流体において使用
されるカルボニル鉄又は分散剤の挿類について、何らふ
れていない。
更に、AIEEトランスアクションズJ、 D。
クーリッジJr、及びR,W、ハルバーブによる“磁気
流体の特性と題する出版物(1955年2月発行)の論
文番号第55〜170の149〜152ページでは、磁
界に感応する流体において異なるカルボニル鉄を使用す
ることについての記載が成されている。
ここで開示されているカルボニル鉄には、いわゆるスト
レート粉末であるカルボニル“E”とカルボニル“SF
”、及び還元粉末であるカルボニル“L”、カルボニル
“HP”及びカルボニル“C”とが含まれる。尚、この
論文では、磁界に感応する流体に於いて、どのカルボニ
ル鉄を使用することがより望ましいかという点について
は何ら記載されていない。
又、NBSテクノロジー、ヤコブ ラビノウによる“磁
気流体クラッチ″ (Rep、No、1213−194
8年、及び全米エレクトリックエンジニアリングインス
ティテユート プレプリント48−238−1948年
)と題する論文では水素還元鉄、及び上記ストレート粒
子であるところのカルボニル鉄“SF“の使用について
開示している。
更に、S、 F、ブランデンによる“磁気流体クラッチ
”と題する論文(デイ・エンジニア誌、191号及び2
44号−1951年)ではME”と“MC”という2つ
の異なるグレードのカルボニル鉄の使用について開示し
ている。グレード“ME″は機械的には“硬質”であり
、グレード“MC“は“軟質”であると言われている。
但し、この論文でもいづれのカルボニル鉄が望ましいか
という点についての記載は成されていない。
又、NBSテクノロジー ニュースブレティン34・1
68号(1950年)の“NBS磁気流体クラッチの更
なる開発”と題する論文では磁界におけるカルボニル“
E”粉末の使用について開示しており、流体に関するそ
の他の組成上の情報についても教示している。
米国特許第4,604.229号は磁鉄鉱4〜10パー
セント、導電性のカーボンブラック8〜12パーセント
を含む炭化水素キャリヤーと分散剤とを組み合わせるこ
とについて開示している。粒子状の磁鉄鉱(Fe304
)とは、鉄、カルボニル鉄又は鉄とニッケルの合金を充
分酸化させた磁性酸化物である。尚、同様の開示は米国
特許第4.873.997号においても成されている。
一方、米国特許第3.006.658号はカルボニル鉄
、オイル等のビヒクル及び黒鉛とを含むことの可能な組
成物を使用した磁気粒子の緩衝器について開示している
。ここで、カルボニル鉄と磁鉄鉱とは組成物中間等の材
料として記載されている。徂し、この特許においてどの
カルボニル鉄を使用したかについての記載はない。
更に、米国特許第2.519,449号はカルボニルE
と固体粒子黒鉛とを50 : 50の比で混合した組み
合わせについて開示している。組成中、連続相又は誘電
媒質は空気であり、黒鉛は潤滑剤として機能する。
又、米国特許第2,661.596号はカルボニル鉄粉
末100部、誘電オイルIO部及びオレイン酸鉄などの
分散剤2部から戊る磁気感応性の流体について開示して
いる。一方、米国特許第2.863.809号及び2.
888.151号とは流体カップリングにおけるカルボ
ニル鉄の使用について開示しているが、使用したカルボ
ニル鉄のタイプについては記載がない。
米国特許第2,772.761号では、例としてプラス
ト−鉄(plast−1ron)とカルボニル“E″と
を80:20の割合で混合させた鉄粉末と、黒鉛39パ
ーセント、ナフサ46パーセント、アルキル樹脂15パ
ーセントから成る分散剤とから成る磁気感応型流体を使
った電磁クラッチについて教示している。
米国特許第4,737.886号では、電気粘性流体が
開示されており、流体は電界に感応する。又、ここでは
磁界に感応する流体についても述べられている。当該特
許によると、上記のような磁界で流体ψに適当な反応を
起こすには比較的大量の電流と本質的な電気回路(例え
ば、大型のコイル巻線など)とが必獣である。
TRWコーポレーション発行の“Quest″誌、t9
86年夏号O55〜63ページ。ジャックL、プルメン
ソールによる論文では、炭素不均化反応に於いて作られ
た繊維状炭素粒子から成る炭質材料の組成と物性につい
て開示されている。ここでは、各粒子の炭素繊維がから
み合って多孔質構造を形成しており、粒子は流体中の他
の微粉を混和し、かつ懸濁することが可能である。
発明が解決しようとする問題点 本願の目的は、磁界に対する感応速度が速く、かつその
磁界が少数のコイルを線を通して流れる比較的低い電流
によって作られる、従来の技術に比べよりすぐれた流動
学的磁界感応流体を提供することである。
本発明の流体組成物はビヒクルと、該ビヒクルに懸濁さ
れた固体の磁化可能な粒子とから成るものであり、好ま
しくは、この流体組成物には分散剤が含まれる。
本発明によると、磁化可能な粒子は絶縁され還元された
カルボニル鉄粒子である。
更に本願の発明は磁界に感応する流体に使われる新規な
分散剤の発見に在り、この分散剤とは繊維状の炭素粒子
で、各粒子は長さと直径の比が約lO:1〜1000:
1であるところの炭素繊維がからみ合ったものを含んで
いる。但し、繊維は1グラムに付き300部程度の表面
積を有することが望ましい。
問題点を解決するための手段 上記以外の本発明の特徴についても、添付の図面に従っ
て明細書を読むことにより斯業に通じた者には明白とな
るものと考えられる。
本発明の流体組成物はミネラルオイル、シリコンオイル
、又はC0N0COLVTオイルなどのビヒクルと、絶
縁還元カルボニル鉄及び望ましくはからみ合った炭素繊
維粒子である分散剤とから成るものである。
カルボニル鉄はペンタカルボニル鉄Fc(Co)5の分
解によって作られる。このプロセスからは、互層に極小
の炭素沈着物が在在することからオニオンスキン組織(
Onion−sin 5tructure)と呼ばれる
球状の非還元粒子が得られる。尚、炭素の含有量は約1
8パーセントである。又、非還元粒子の還元又は脱炭は
粒子を水素雰囲気にさらし、その後圧縮することによっ
て行なわれる。この処理によりオニオンスキン組織は破
壊され、微細な鉄粒子がランダムに配置された構造が形
成される。
粒子の炭素含り量は約0.075パーセントである。
本発明では、粒子間の接触を防ぐ為、還元粒子に絶縁コ
ーティングが施こされている。粒子は物理的には軟質で
、かつ圧縮性がある。又、形状は球状である。絶縁され
た還元粒子としてはGAFコーポレーション市販の“G
Q−4”及び“GQ−6”がある。以下の表1に絶縁・
還元粉末の物理的及び化学的特性を示す。
表1のデータは前記のコード番号I M −785GA
Fカタログの4ページに掲載されているものである。こ
こで参考の為GAFカタログの開示事項について記す。
絶縁コーティングはカルボニル鉄の粒子を絶縁し、かつ
粒子間の渦電流又は絶縁漏洩を防ぐことが可能な物であ
れば、いかなるタイプの粒子コーティング剤でもかまわ
ない。“GQ−4”及び“GQ−6”粉末に付す絶縁コ
ーティングは、シリコン酸化物、主としてシリコン二酸
化物の不連続層とする。シリコンはカルボニル鉄粒子の
表面組成物の約6.9原子パーセントを構成し、シリコ
ン二酸化物は非常に誘電的であり抵抗性も提供する。
還元粉末は、いわゆる“ストレート”粉末よりも鉄の微
粒子がよりランダムに配置されており、この為ストレー
ト粉末に対する場合に比ベヒステリシス効果が低くなる
ものと考えられている。
粉末を絶縁することにより、粒子のまわりの渦電流を下
げるという磁気流体の効果が促進される。
この渦電流は流体中の磁界力に悪影響を及ぼすものであ
る。
本発明の磁気流体組成物をクラッチ等のカップリング装
代に使用する場合には、クラッチの可動部が組成物を効
果的に攪件する為、分散剤は必要としない。
永久磁石を使用する場合は特にそうであり、従ってクラ
ッチは決して減磁されることがない。
このような場合、鉄拉子の沈殿は何ら問題とならない。
分散剤が必要である場合、本発明の組成物では従来磁界
感応流体に使われていたいかなる分散剤又は界面活性剤
をも使用することができる。
従来技術で使用されている界面活性剤の例としては次の
ようなものが挙げられる;オレイン酸第1鉄又はナフテ
ン酸第1鉄などの分散剤;トリステアリン酸アルミニウ
ム又はジステアリン酸アルミニウムなどのアルミニウム
石ケン;チキソトロピー性を付す為に用いられるステア
リン酸リチウム又はステアリン酸ナトリウムなどのアル
カリ石ケン;脂肪酸、すなわちオレイン酸などの界面活
性剤;スルホン酸塩、すなわち石油スルホン酸塩;リン
酸エステル、すなわちエトキシル化したリン酸エステル
のアルコールエステル;及び上記を組み合わせたもの。
より望ましい分散剤材料は繊維状炭素である。
繊維状炭素とは各炭素粒子が小さな炭素繊維が多数から
まった物から成るところの炭素の微粒子である。このよ
うな繊維状炭素の1例としてはTRWコーポレーション
の″TRWカーボン”(商標)があり、これは前記“Q
uest”誌において開示されているものである。この
開示事項を参考の為、ここに記すこととする。
“TRWカーボン“は触媒炭素不均化反応で作られる。
この反応では、反応供給材として低加熱値燃料ガス又は
その他の炭素源が用いられる。繊維状炭素の各繊維は、
その直径が0.05〜0.5ミクロンであり、長さは厚
さの数千倍までとなる。
望ましい長さ対直径の平均的割合は約10=1〜100
0:1の範囲である。又、繊維のほとんどは鉄金属(鉄
、ニッケル、コバルト又はこれらの合金)又は鉄金属カ
ーバイドの単結晶を含んでいる。炭素繊維は、単結晶の
反対の面からの不均化反応の際に長くなる。単結晶は通
常材料の1〜10重量パーセントを占めるが酸抽出によ
って0.1パ一セント位にまで低下させることが可能で
ある。
単結晶を除き、繊維は0.5〜1パーセントと言った少
蛍の水素と純粋な炭素とから成り、中空か、あるいは多
孔質である。
繊維がからみ、粒子の凝集体となるのは不均化反応の進
行中である。炭素粒子におけるからみ合いと小さな隙間
の形成により、繊維状炭素はミクロンサイズのカルボニ
ル鉄粒子を混合し、流体キャリヤー中に分散されたカル
ボニル鉄粒子を機械的に懸濁することが可能となる。繊
維炭素粒子は1グラムあたり300dという大きな表面
積と1ミリリツトルにつき約0.02〜0.7グラムと
いう低い嵩密度を有するものであり、その気孔の嵩は1
グラムあたり約0.5〜0.9ミリリツトルが皿型的な
値と言える。
繊維状の炭素粒子は流体同様の特徴を有し、かつ黒鉛に
類似した流体のように流動する。
分散量で液体ビヒクル中にこの粒子を入れた場合には、
ビヒクルを濃縮又はゲル化し、カルボニル鉄粒子の沈殿
を妨げる。又、剪断作用にさらされた場合には流動性の
すぐれたビヒクルとともにチソトロピー性の混合物を形
成する。チソトロピー性鹿合物の粘性は比較的温度に左
右されない。
本発明の組成物に使用するビヒクルは磁界に感応する流
体に従来使われていたものであれば、いかなるビヒクル
であってもかまわない。ビヒクルとして適する物質の例
は上記の従来技術中に記載されている。但し、100°
Fで1〜1000センチポイズの粘性を有するオイルを
ビヒクルとして用いるのが望ましい。尚、以下の表2に
適当なビヒクルの具体例とその粘性について記載する。
表   2 本発明の組成物に使用される含有物の割合は広い範囲に
わたって変わる。例えば分散剤の使用が必要な組成物の
場合にはカルボニル鉄粒子を分散し、その粒子をビヒク
ル中に懸濁するに充分な分量の分散剤を使用することと
する。
使用するビヒクルの量は組成物の連続相として充分機能
するに必要な分量とする。又、組成物中のエアポケット
は避けられなければならない。組成物の残部は本質的に
カルボニル鉄粉末とする。
ここでカルボニル鉄と分散剤の重量比は約90:工0〜
99.5 : 0.5の範囲であることが望ましい。ビ
ヒクルの重量は、カルボニル鉄と分散剤の重量を合わせ
た重量の約15〜50パーセントとする。
望ましい割合は本発明の組成物に従って決定するものと
する。本発明の組成物がチソトロピー性を有し、かつ長
期間にわたり均質性を維持できる程度に機械的に安定と
なることを可能になるような割合が好ましい。
本質的に絶縁・還元カルボニル鉄とビヒクルから成る組
成物の場合、ビヒクルの量は組成物中で連続相となるよ
うな分量とする。尚、具体的な量は粘性などビヒクルの
物性に従って決定される。
ビヒクルとカルボニル鉄の望ましい重量比は、ビヒクル
約15〜55パーセントに対してカルボニル鉄約85〜
45パーセントの範囲である。
実施例 この実施例では、まずカルボニル鉄99重量パーセント
とTRWカーボン1重量パーセントを混合した。次にC
0N0COLVTオイル20重量パーセントと、上で混
合したカルボニル鉄とTRWカーボンとの混合物80重
量パーセントとを真空下12〜24時間ホモジナイザー
で均質化した。
ホモジナイザーでの強力混合によりTRWカーボンとカ
ルボニル鉄は充分に混合され、カルボニル鉄はTRWカ
ーボンの繊維状構造にとじこめられる。又、この混合操
作によりTRWカーボンとカルボニル鉄の表面はすべて
LVTオイルによって充分に湿潤される。尚、ここでは
GAFコーポレーションのカルボニル”G5−6″ (
商標)を使用した。
様々な条件下に於ける組成物のカップリング荷重の特徴
を測定する為、試験装置を組み立てた。
最も望ましい試験装置は、1989年4月140出願の
出廓第339.126号(本願の譲受人に譲渡)で開示
されている緩衝器と構造上類似した装置と言える。
尚、この試験装置を本願の図面に記す。
第1.2図に於いて、試験装置には非磁性アルミニウム
ハウジング14から構成される。ハウジング14は第1
及び2ハウジング材16.18 (第2図)から成り、
これらのハウジング材はボルト20によって係合されて
いる。又、図に示すとおりハウジング材18.18はハ
ウジングの右端部24において流体チェンバー22を規
定する。
一方、ハウジング14の左端部28からはシャフト26
が伸びており、シャフト26にはシャフト末端部30、
32 (第2図)とシャフト中央部34とが存在する。
このシャフト26はベアリング組立体38.38の内部
で回転する。この際シール40.42はシャフト26に
そって起こる液体漏洩を防止する。
シャフト26の中央部34は正方形状を成しており、回
転翼44はシャフトとともに回転するよう中央部34に
固定されている。尚、回転翼の形状は第3図に示すとお
りであり、シャフト中央部34から流体チェンバー22
にむかって放射状に伸びている。
ハウジンク14の右端部24には開口部45.47があ
り、開口部45には電磁石54用のホルダー46が、開
口部47には電磁石56用のホルダー48がそれぞれ位
置している。又、ホルダー46.48は各々チェンバー
50.52を有し、このチェンバー内に上記電磁石54
.56が位置している。
ホルダー46.48はブラケット58.60により、そ
れぞれハウジング材16.18に固定されている。
又、コイルホルダー46.48はねじ62.64により
ブラケット58.60に固定されている。更にブラケッ
ト58.60はねじ66(第1図)によってハウジング
材16.18に固定されている。電磁石54.56はホ
ルダー48.48に化学的に接続させるか、又はねじ(
図示されていない)でホルダーに固定させることも可能
である。ハウジング12とホルダー46゜48の非磁性
材料は電磁石54.56からの磁束の漏洩を最少限とす
る。
第4.5.6図では電磁石54.56の詳細が示されて
いる。電磁石54.56は周囲に電気コイル72を巻い
た軟鉄製鉄心70から構成されている。電気コイル72
はエポキシなどの対人材料でおおわれている。電磁石5
4.56はそれぞれ一対のワイヤーエンド74を有し、
外側の軟鉄枠76はコイル72の周囲をとりまくように
伸びている。
電磁石54.56は電磁石54が電磁石56の極に面す
るように設置されている。回転翼44と流体チェンバー
22は電磁石54.56の間に設置されており、1つの
電磁石と翼の間のすき間は約0.25 ミリメートルで
ある。又、翼の厚さは約2ミリメートルである。
この実施例では、各電磁石の中心70の直径は1.5イ
ンチで、電磁石の外径は3インチである。
又、外側の極76の肉厚は0.1875インチであり、
電磁コイル72はそれぞれ894のワイヤーターンを有
している。
コイル54.56が励磁されると各電磁石はそれぞれの
磁界を生じさせ、2つの電磁石の間に磁力線が形成され
る。この磁力線は流体チェンバー中の流体及び回転翼4
4を通過する。更に磁力線は流体チェンバー22内の流
体に作用し、流体中の回転翼44の動きに対する抵抗力
を変える。
磁界にさらされた際の本発明の磁気流体のカップリング
力をテストする為、シャフト26をアーム78(第2図
)によってトルクモーター(図示せず)に接続した。更
にトルクモーターをトルク測定手段に接続させた。電磁
石54.58に異なる電流をかけ、磁界の影響下にある
チェンバー22内の磁界において翼を回転させる為に必
要なトルクを測定した。この結果を第7図に示す。
第7図では、アンペアターンによる電流の流れをX軸に
あられした。流した電流は0から約3.5アンペア(3
129アンペアターン)にわたった。
方、翼44の回転に対する抵抗力を1平方インチあたり
のボンド値でY軸にあられし、0から50psiの目盛
をとった。この値は翼を回転させる為に必要なトルク(
ポンド)値を、チェンバー22内で磁気感応流体にさら
されている翼の表面積で割ることによって、その商とし
て求められる。又、0.5ヘルツから5ヘルツまでの異
なる振動数における値も測定された。
発四の効果 電流0での回転に対する抵抗がほぼ0に近いことかられ
かるとおり本発明の組成物はすぐれた潤滑性を示してい
る。回転に対する抵抗力は、3129アンペアターン(
約3.5アンペア)で1平方インチあたり約38〜48
ポンドに至るまで電流の上昇につれ急速に増加した。異
なる振動数における値も測定したがどの値もほぼ同様の
凹線を示し、このことから本発明の組成物が比較的振動
数に左右されないことが判る。
これとは対照的に、従来の磁界感応流体で上記に匹敵す
るカップリングノノを達成するには相当量の電流を必要
とする。すなわち従来型の磁界感応流動学的流体は、約
3129アンペアターンの電流によって作られた磁界で
は、わずか1平方インチあたり1ポンド以下のカップリ
ング力しか提供することができない。従って本発明の流
動学的流体によれば比較的高いカップリング力を有する
非常にコンパクトな磁界感応流体装置を製造することが
可能となる。
上記の望ましい具体例より、斯業に技術ををする者には
本発明で成された改良点・従来型との差異・変更点など
が明らかとなるはずである。尚、これら改良点・差異・
変更点については添付のクレーム中に記すこととする。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明による流動学的流体を使用した装置の図
である。 第2図は第1図の線2−2に沿って切った断面図である
。 第3図は第1図の装置で使用されている翼の平面図であ
る。 第4図は第1図の装置で使用されている電磁石の透視図
である。 第5図は第4図の線5−5に沿って切った拡大断面図で
ある。 第6図は第4図の電磁石の平面図である。 第7図は第1図の装置の作動上の特徴を示したグラフで
ある。 (外4名) 図画の17書 ps+ (7)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 磁界に感応する流動学的流体組成物であって、
    ビヒクルと該ビヒクル中に懸濁した固体の磁化しうる微
    粒子とを含み、該磁化しうる微粒子は絶縁され、還元さ
    れたカーボニル鉄である、流動学的流体組成物。
  2. (2) 上記組成物が磁化しうる微細子をビヒクル全体
    に亘って分散させる分散剤を含み、該ビヒクルは組成連
    続相(composition continuous
     phase)であり、そして上記分散剤は繊維状の炭
    素粒子を含み、該炭素粒子の繊維は長さ対直径の比が約
    10:1から約1000:1である特許請求の範囲第1
    項記載の流体組成物。
  3. (3) 磁界に感応する流動学的流体組成物であって、
    ビヒクル、該ビヒクル中に懸濁した固体の磁化しうる微
    粒子、および分散剤とを含み、該分散剤は長さ対直径の
    比が約10:1から約1000:1である繊維状の炭素
    粒子を含むものである流動学的流体組成物。
JP2169658A 1989-06-27 1990-06-27 磁界に感応する流体 Expired - Fee Related JPH0782925B2 (ja)

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