JPH0369375A - 印字装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、特定波長領域に感光感度をもつ感光記録媒体
面に印字情報を記録する印字装置に関する。

［従来技術及び解決すべき課８］ 近年、印字情報に基づいて感光記録媒体面に情報を記録
する印字装置が種々開発されている。殊に印字情報のデ
ィジタル化の進展に伴って半導体レーザや発光ダイオー
ド（ＬＥＤ）等を情報光として利用した装置も実用化さ
れている。

ところで現在のところ半導体レーザは、７８０〜８３０
ｎｍ　（ＣＤプレイヤー、レーザプリンタ等）と１５５
０ｎｍ　（通信一般等）等の特定波長域でしか実用に供
し得ない。また、ＬＥＤの実用波長域は、６５０ｎｍ、
７５０ｎｍｓあるいは８４０ｎｍ等で、これまた実用に
供し得る波長域が限られている。従ってこれらの波長域
の情報光を用いて感光記録媒体に印字情報を記録しよう
とすると、これらの波長域に合った感光感度を有する記
録媒体の開発が必要であった。

しかるに、例えば、銀塩写真フィルムや感光性マイクロ
カプセルシート（特開昭５８−８８７３９号公報、米国
特許第４３９９２０９号明細書等参照）等の感光記録媒
体の中には、上記半導体し−ザ等と感光感度の整合しな
いものもある。例えば、銀塩写真フィルムだとその分光
感度が４００〜７００ｎｍと短波長域にあるためこのま
までは上記した半導体レーザ等を使えない。また特殊な
銀塩写真フィルムとして赤外域に感光感度を有するもの
（例えばコダック社製のもの）もあるが、このものは赤
外域における感光感度がそれ以下の短波長域よりも低い
ために露光に多くの光量が必要でエネルギーコストが高
くなる。更に上記の感光性マイクロカプセルシートも４
００〜７００ｎｍの短波長域に分光感度をもつために半
導体レーザを使用できない。そしてこれらの固有波長領
域に分光感度をもつ感光記録媒体に使用できる半導体レ
ーザを開発するとしても短波長ゆえにエネルギーコスト
が高くなる等の問題があった。

一方陰極線管（ＣＲＴ）を情報光として利用することに
より画像記録を行う装置もあり、この装置によれば、Ｃ
ＲＴ面に感光記録媒体の分光感度に合致した波長光を発
する螢光物質を塗布することにより情報光と感光記録媒
体の感光波長分布との整合が容易に図れる。しかし、こ
れによれば、電子ビーム出力を高めるとビームスポット
径が絞り難く従って高い輝度も得難く、印字輪郭が不鮮
明である等の品質上の問題があった。

−本発明は、上述した問題点を解決するためになされた
ものであり、感光記録媒体の固有の感光波長域の、且、
高出力の印字情報光が得られる印字装置を提供するもの
である。これにより、印字品質の維持向上を図ると同時
に情報記録に際してのエネルギーコストの低廉化並びに
装置の小型化を達成するものである。

［課題を解決するための手段］ この目的を達成するために本発明の印字装置は、印字情
報に基づいて熱電子を放出する発熱手段と、該発熱手段
により放出された熱電子によって２次電子を放出すると
共に該２次電子数を増倍させる電子増倍手段と、該電子
増倍手段によりｊ曽倍された２次電子を加速する２次電
子加速手段と、該２次電子加速手段により加速された２
次電子の入射により感光記録媒体の感光波長域の光を発
する螢光手段とを備え、該螢光手段により発せられる光
により前記感光記録媒体面に印字情報が露光記録される
ように構成されている。

［作用］ 上記の構成を有する本発明の印字装置によれば、印字情
報が発熱手段に印加されると、該発熱手段によりその印
字情報をもった熱電子が放出される。

その熱電子は電子増倍手段に導かれ、そこで２次電子放
出物質とのエネルギー変換により電子数の増倍された２
次電子が放出される。この２次電子は次いで２次電子加
速手段により電子スピードが加速されて螢光手段たる螢
光素子に入射される。

この螢光素子には前記感光記録媒体の感光波長域に対応
する分光特性を有する螢光物質が塗着されているため、
該螢光素子が前記２次電子の入射エネルギーにより発光
してその光が前記感光記録媒体面に照射され、これによ
り該記録媒体面に印字情報が露光記録される。

［実施例］ 以下に本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、この装置の概略構成を示す。図示のようにこ
の装置は、光スキヤナ１００が光学レンズ２０３を介し
て感光記録媒体２０４面に対向配置され、該光スキヤナ
１００には該光スキャナを駆動するスキャナドライバ２
０１及び該スキャナドライバを制御するコントローラ２
００が接続される。ここに使用される感光記録媒体２０
４は一応ある特定波長域に分光（感光）感度をもつモノ
クロ品を想定している。

第２図乃至第５図は、前記光スキヤナ１００の内部構造
を示す。第２図に示すようにこの光スキヤナ１００は、
底板１０１とガラス板１０５と枠板１０９とで囲まれた
、内部真空の密閉状に形成されている。モして該光スキ
ヤナ１００の内底面には発熱手段たるサーマルヘッド１
１０が配設される。その構成は要部を第３図に拡大して
示したように、小間隔を置いて縦横に多数列設された発
熱素子１１４を絶縁層１１１により被覆し、その上に熱
陰極層１０２が形成されてなるものである。

該熱陰極層１０２は、例えば酸化バリウム（ＢａＯ）や
酸化ストロンチウム（ＳｒＯ）等の非晶質あるいは結晶
質材料により構成される。一方前記ガラス板１０５の内
面には微粒子状の螢光物質が塗着されることで螢光素子
面１０４が形成される。

これがこの発明の螢光手段をなすものである。ここに用
いられる螢光物質はエネルギーの付与により前記感光記
録媒体２０４の感光波長域に対応した波長光を発する。

例えば感光記録媒体２０４の感光波長域が４００〜５０
０ｎｍにあれば螢光物質はＲＭＡ番号Ｐ４７の螢光体（
青色光）を用いるとよく、また感光記録媒体２０４の感
光波長域が５００〜６００ｎｍにあればＨＭＡ番号Ｐ２
４の螢光体（緑色光）を用いるとよい。

さてこの発明では更に、前記光スキヤナ１００の内部真
空空間にこの発明の電子増倍手段であるマルチチャンネ
ルプレート１０３が配設される。

該マルチチャンネルプレート１０３は前記発熱素子１１
４と相対する直径腐程度のチャンネルトロン１０６が第
４図に示すように縦横に多数列設され、かつ該各チャン
ネルトロン１０６が第５図に示すように貫通したチャン
ネル内壁面に２次電子放出物質層１０７を形成してなる
ものである。該各チャンネルトロン１０６の人口と出口
との間にばチャンネル内で生じる２次電子を加速するた
めの電圧電源１１５が接続される。尚、各チャンネルト
ロン１０６の出口側は前記螢光素子面１０４と相対して
いる。さらにこの発明では、第１図に示すように前記サ
ーマルヘッド１１０により放出される熱電子あるいはマ
ルチチャンネルプレート１０３より放出される２次電子
のスピードを加速するためのサーマルヘッド１１０とマ
ルチチャンネルプレート１０３間、及びマルチチャンネ
ルプレート１０３と螢光素子面１０４の間にそれぞれ電
圧電源が接続されている。

而してこのように構成された印字装置では、印字情報に
基づいてサーマルへラド１１０の所定の発熱素子１１４
が発熱すると、その近傍の熱陰極層１０２が熱せられる
。そしておよそ１００ＯＫの加熱温度で該熱陰極層１０
２の加熱部分より熱電子が放出される。その放出された
熱電子はマイクロチャンネルプレート１０３の対応する
チャンネルトロン１０６に入射され、チャンネル内壁の
２次電子放出物質層１０７に衝突する。そして熱電子か
ら２次電子へのエネルギー変換により２次電子が放出さ
れるが、その２次電子は更に２次電子放出物質層１０７
への衝突を繰り返してその電子数を増倍していく。その
結果チャンネルトロン１０６からは最終利得として１０
万倍もの２次電子が放出される。この放出された２次電
子は電端により加速され、螢光物質面１０４の所定エリ
アに衝突する。この２次電子が衝突した螢光物質面１０
４は発光するが、このときの発光波長は前述の感光記録
媒体２０４の感光波長域に合わせであるのでその螢光物
質面１０４から発せられた光が光学レンズ系２０３を介
して感光記録媒体２０４面の所定位置に照射されること
により、この記録媒体面の光照射位置が露光され、印字
情報が記録されることとなる。

尚、前記した発熱手段たるサーマルヘッド１１０の構成
は種々設計変更可能である。例えば第６図に示した例で
は、発熱素子１１４にタングステン（Ｗ）やトリウム−
タングステン（Ｔｈ−Ｗ）等電熱性と熱電子放出特性を
合わせもった物質で構成してもよい。この場合Ｗ発熱素
子であればおよそ２７００にの通電温度で熱電子を放出
し、Ｔｈ−ｗ発熱素子であればおよそ１９００にの通電
温度で熱電子を放出することが判っている。

一方、光学レンズ系２０３は、短焦点を有するロッドレ
ンズアレー等の光学レンズを用いるのが装置のコンパク
ト化を図る上で好ましいが、光スキャナと感光記録媒体
を完全密着して露光を行なう事も可能である。尚、当然
であるが、露光後は各感光記録媒体に応じて現像を行な
うことにより可視の印字情報が得られる。

［発明の効果］ 以上詳述したことから明らかなように、本発明の印字装
置は、印字情報に基づいて放出された熱電子を２次電子
にエネルギー変換すると同時にその電子数を増倍し、更
にその２次電子を加速（、て高エネルギー化し、螢光素
子面に衝突させ、これにより該螢光素子面より発せられ
る高出力エネルギー光により感光記録媒体面に印字情報
を露光記録するものである。しかもその螢光素子面の螢
光物質の選択により感光記録媒体の感光感度に整合する
ものである。したがって感光記録媒体面には鮮明な輪郭
の印字記録が達成され、また、印字エネルギーが効率的
に感光記録媒体面の露光に付与されることになりエネル
ギー効率が向上する。更に高価な半導体レーザ等を使用
する必要がないため装置コストの低廉化並びにコンパク
ト化が図れる等多くの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図から第６図までは本発明を具体化した実施例を示
すもので、第１図は本実施例に於ける印字装置の概略構
成図、第２図は第１図に示される光スキャナの断面図、
第３図は第２図に示されるサーマルヘッドの拡断図、第
４図マイクロ・チャンネル・プレートの説明図、第５図
はその拡大断面図であり、第６図はサーマルヘッドの他
の実施例図である。 図中、１００は光スキャナ、１０３はマイクロチャンネ
ルプレート、１０４は螢光素子面、１１０はサーマルヘ
ッド、２０４は感光記録媒体である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、印字情報に基づいて熱電子を放出する発熱手段と、
   該発熱手段により放出された熱電子によって２次電子を
   放出すると共に該２次電子数を増倍させる電子増倍手段
   と、該電子増倍手段により増倍された２次電子を加速す
   る２次電子加速手段と、該２次電子加速手段により加速
   された２次電子の入射により感光記録媒体の感光波長域
   の光を発する螢光手段とを備え、該螢光手段により発せ
   られる光により前記感光記録媒体面に印字情報が露光記
   録されるように構成したことを特徴とする印字装置。