JPH0368548A - ジシアンジアミド粉末の固結防止法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジシアンシアごド粉末または、これを主成分と
して含有する粉末組成物の固結防止法に関する。

ジシアンジアミドは、グアニジン塩、グアナミン類、ジ
シアンジアミド樹脂、化成肥料、爆薬の原料として、ま
たエポキシ樹脂硬化剤等の広い分野に用いられる。

ジシアンジアミドは通常、工業製品としては、溶解速度
の高い粉状品が望まれているが、貯蔵が長期におよぶ場
合には固結し易い。

このような固結が起こると、使用前に粉砕しないと計量
が困難であったり、また水に溶解させるのに長時間を要
する等の不都合をまねくので、長期保存によっても固結
の起こらないジシアンジアミドの粉末の提供が望まれて
いる。

〔従来の技術〕

ジシアンジアミド粉末は、長期間の保存により固結が起
こり、固結品の破壊荷重が１０　ｋ　ｇ　／　ｃｍ”以
上の固い塊りとなるため、例えばグアニジン塩の原料と
して用いる場合に計量が困難となる。

この時、粉砕が必要となり、余計なコストがかかる。

粉末の固結防止法としては、界面活性剤やステアリン酸
の塩類、シリカ微粉等を混入させる方法等が知られてい
る。また、特開昭５９−１０１４５５号には、ジシアン
シア【ドを結晶化する際に、ポリビニルアルコールおよ
び／または水溶性セルロースエーテル誘導体を存在させ
、ジシアンジアミドの固結を防止する方法を提案してい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記した、一般の粉末の固結防止法を適用すると、以下
に述べる問題が生じて好ましくない。

即ち、界面活性剤を混入させる方法をジシアンジアミド
に適用すると、得られたジシアンジアミド粉末を水に溶
解する際に泡立ちが起こり易い。

また、ステアリン酸の塩類を使用すると、ジシアンシア
くドとステアリン酸塩類が反応し、その結果ステアリン
酸が遊離するするので、ジシアンジアミド粉末を溶解に
用いた水の表面にステアリン酸の油膜が生じ易い、更に
、シリカ微粉を混入させる方法によると、得られたジシ
アンジアミド粉末を使用する際に、粉立ちが起こり易く
、作業環境が害される。また、前記の特公昭５９−１０
１４５５公報に記載のポリビニルアルコールおよび／ま
たは水溶性セルロースエーテル誘導体を用いる方法は、
使用する試薬が高価であるという問題がある。

本発明者等は上述した問題点を解決するために鋭意研究
し、本発明を完成した。本発明の目的はジシアンジアミ
ドの固結防止方法の提供にある。

〔課題を解決するための手段〕

即ち、本発明は、ジシアンシアごド粉末または、これを
主成分として含有する粉末組成物に、ジシアンジアミド
粉末に対し、澱粉、エチレンカーボネート、スルホン酸
基含有ホルムアルデヒド樹脂の中から選ばれた少なくと
も１種の化合物の粉末を０．１〜１０重量％加え、充分
に混合することを特徴とするジシアンジアミド粉末また
は、これを主成分として含有する粉末組成物の固結防止
法に関する。

本発明の対象とするシアンジアミド粉末は、通常の粉末
状の工業製品に適用できる。粉末の粒子径はとくに制限
を有するものでないが、平均粒径が１００ξクロン程度
以下のものが好ましい。

本発明にもちいる、固結防止剤としての澱粉、エチレン
カーボネート及びスルホン酸基含有ホルムアルデヒド樹
脂の粉末は、特に限定するものでなく、通常入手できる
ものでよい。また、これらの固結防止剤は１種以上混合
して使用しても良い。

澱粉にはα化澱粉、酸化澱粉、酸処理澱粉、エステル化
澱粉、可溶化澱粉等があるが、いずれでもよい。

スルホン酸基含有ホルムアルデヒド樹脂としては、スル
ホン酸基含有メラくンホルムアルデヒド樹脂、ナフタレ
ンスルホン酸ソーダホルムアルデヒド樹脂、リグニンス
ルホン酸またはその塩のホルムアルデヒド樹脂が挙げら
れる。このうち、スルホン酸基含有メラミンホルムアル
デヒド樹脂粉末は、保存中にジシアンジアミド粉末の着
色が起こらず好ましい。

上記の固結防止剤のジシアンジアミドへの添加量は、ジ
シアンジアミドに対して０．０１〜１０重量％、好まし
くは０．５〜５重量％の範囲である。

０．０１重量％未満では、固結防止効果がなく、１重量
％を越えて添加しても、さ程その効果は上がらず、経済
的でないので好ましくない。

ジシアンジアミド粉末とこれらの固結防止剤との混合は
、通常の混合機、例えばＶ型混合機等を用いることによ
り容易に行なえる。混合時間は、加えた固結防止剤によ
る固結防止効果が発現するに充分な時間でよいが、通常
の混合機によるときは、５〜６０分程度でよい。この際
、ジシアンジアミド粉末に固結防止剤を加えることが好
ましい。

また、上記混合機による混合の他、粉砕機を用いること
も出来る。粉砕機による混合は、粒度の粗いジシアンジ
アミド結晶粒を粉砕して、固結防止剤を加えることによ
り、粉砕と固結防止を同時に行い得る。

（発明の効果） 本発明によると、固結性のジシアンジアミド粉末を極め
て簡易に非固結性のジシアンジアミド粉末にすることが
でき、長期にわたる保存中に起こる固結を防止する。更
に、本発明は従来の固結防止法であった問題もなく優れ
た固結防止法である。

以下に実施例と比較例を示し、更に本発明の詳細な説明
する。

実施例１〜８及び比較例１ ジシアンジアミド粉末に表−１に示す固結防止剤を配合
し混合したものを、内径５０ｍｍ、高さ１００ｍｍのス
テンレス製の二つ割筒状容１ｉに充填し、４．０ミクロ
ンの低密度ポリエチレン袋に入れヒートシール後、２ｋ
ｇの荷重をかけたまま、温度３０°Ｃ，湿度７０％の恒
温恒温室内に１５日間放置した。その後、円柱状に成形
した資料を破砕圧測定機にかけその破壊荷重を測定した
。結果を表−１に示す。破壊荷重の小さいものが固結度
が少ないことを示している。

（以下余白） 表−１ 澱粉−１：α化澱粉 ８澱化学社製　商品名 澱粉−２：酸化澱粉 ８澱化学社製　商品名　ペトロコー）　Ｃ−Ｂ澱粉−３
：デキストリン 松谷化学社製　商品名 ＥＣ：エチレンカーボネート ＳＭＦ　：スルホン基含有メラミ パインフロー ンホルムアルデ アミコール６０２ ヒト樹脂 ８産化学社製　商品名 ダスターカッ ）　−ＰＤ 表−１に示すように、本発明の固結防止法は優れている
ことが判る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ジシアンジアミド粉末または、これを主成分とし
   て含有する粉末組成物に、ジシアンジアミド粉末に対し
   澱粉、エチレンカーボネート、スルホン酸基含有ホルム
   アルデヒド樹脂の中から選ばれた少なくとも１種の化合
   物の粉末を０．１〜１０重量％加え、充分に混合するこ
   とを特徴とするジシアンジアミド粉末または、これを主
   成分として含有する粉末組成物の固結防止法。