JPH0368497A - 水の浄化方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、好気性バクテリアの繁殖に適した高効率遠赤
外線放射素材セラミックス製のハニカム状成形体を用い
た水の浄化方法及び装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、好気性バクテリアを用いた浄化装置の濾過材に利
用しているハニカム状成形体としては、コストの面から
、プラスチック製品が利用されていた。

この他には、セラミックス製不定形の不規則な連続気孔
を有する濾過材が利用されている。これには、水との接
触表面積が大である特徴がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、プラスチック製品は素地の表面が滑らかであ
り、また浸透性はないため、好気性バクテリアの繁殖に
は効率的でなかった。

また、不定形の濾過材を浄化装置として使用する場合に
は、濾材の形がバラバラで連続気孔も不定形になってい
るため、水が通り易い所とそうでないところができ、水
がよどむ現象が生じ、浄化装置として浄化及び活性化が
効率的ではないという問題があった。

また濾過材を洗浄する場合も不定形のランダムな連続気
孔を有する物は時間がかかり、また完全に洗浄すること
はできないという問題があった。

本発明は、このような観点に基づいてなされたものであ
り、好気性バクテリアの繁殖を促進でき、製造容易であ
り、かつ洗浄が容易な浄化装置を提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するため、本発明の水の浄化方法は、セ
ラミックス製高効率遠赤外線放射体素材により浸透性を
有するハニカム状成形体を開放箱型又は密閉箱型に入れ
、前記ハニカム状成形体の内筒に有機物を分解する好気
性バクテリアをｙｌ殖させて水の浄化及び活性化を行う
ことを特徴とする。

また、本発明の水の浄化装置は、セラミックス製高効率
遠赤外線放射体素材により浸透性を有するハニカム状成
形体を開放箱型又は密閉箱型に入れたことを特徴とする
。

ハニカム状成形体の材質をセラミックス性高効率遠赤外
線放射体素材とし、かつ吸水率５〜３０％の浸透性を有
するものとすることにより、好気性バクテリアの繁殖を
より効率的にすることができる。

ハニカム状成形体の外側表面に凹凸きずを付けて表面積
を大とすることにより、好気性バクテリアの効率的な繁
殖に適合させることができる。

セラミックス製高効率遠赤外線放射体素材を水分子の赤
外線吸収波長帯（３μｍ〜６μｍ）付近で放射率０．８
以上の遠赤外線を放射するものとすることにより、水と
の親和性が高く、好気性バクテリアの効率的な繁殖に適
合させることができる。

〔作用〕

本発明においては、好気性バクテリアが効率的に繁殖で
きる条件を作るために、水との親和性が高いセラミック
ス製の高効率遠赤外線放射素材を利用し、そしてできる
だけ、表面積を大とし、水との親和性及び接触面積を大
にするために外側表面に粗面の凹凸をつけ、かつ素材全
体が浸透性を有する（吸水率５〜３０％）ハニカム状成
形体とした。

実際使用時の能率アップ、効率アップを目的としては、
濾過材を定形状（ハニカム状成形体〉　とし、かつ、直
線の連続気孔としたので、定期的な濾過付洗浄が短時間
でかつ完全にできるし、また浄化装置の小型化や自動化
にすることもできる。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図である。

図において、ハニカム威形体１の素材はセラミックス性
高効率遠赤外線放射体を用いる。原料は天然産のアルミ
ノ珪酸塩を主成分とする鉱物で、不純物としてＦｅｚ　
Ｏｓ、　ＴＩ　Ｏｘ、　Ｍｎ　０２を０．３〜１０％程
度含む岩石である。

この原料を粉砕機で細断し、水を加えて粘土状にし、外
表面に不規則な粗面の凹凸を有するハニカム状成形体１
を底形し、乾燥工程を経て、酸化又は還元炎雰囲気で９
００℃〜１３００℃で焼威し、吸水率５％〜３０％を有
するセラミックス製の高効率遠赤外線放射体を作る。

この成形体１は吸水率５〜３０％を有するので、浸透性
を有し、水が連続気孔の膜部分からも浸透する性質を持
つ。

第２図はセラミックス遠赤外線放射体の赤外線波長と放
射率との関係を示すグラフであり、理想魚体の放射率を
１００％として示している。このグラフから分かるよう
に、セラミックス遠赤外線放射体は波長２．５〜２５　
μｍ　Ｍを放射率０．６〜０．９９　ノ範囲で放射して
いる。水分子の赤外線吸収波長帯３〜６μｍでは０．９
以上を放射するので、この間に高い遠赤外線の放射率を
示すと効果的である。

形状としては、次の範囲のものを製造する。

直径Ｄ：３０叩〜２００叩 長さＬ　：　３０　ｍｍ　〜１０００　ｌｌ１ｍ間マス
目間隔ｓｏｌ〜３關間 マス膜厚ｔ：０．２〜ｌ　＋ｎｓ間 輪郭厚Ｔ：１〜２叩間 なお、第１図の実施例は円筒形であるが、角筒形とする
こともできる。この場合は、例えば−辺３０ｆｆ１１１
〜２００ｍ１１の正方形で長さ３０　ｍｍ　−１０００
ｔｍのものとすることができる。マス目間隔及びマス膜
厚は円筒形と同様とする。

第３図は以上の構成のハニカム状成形体を組み込んだ浄
化装置の数例を示している。第３図（ａ）は、水槽２の
中段にハニカム状成形体１を設置した例を示している。

この場合、水槽２の下部からエアを吹き込むことにより
、水槽２の中で対流を起こさせ、ハニカム状成形体１に
水を通して浄化及び活性化を図る。

第３図わ）は、開放箱型の水槽２の上段から一次濾材３
−１、二次濾材３−２、三次濾材３−３、四次濾材３−
４を層状に設置し、最下段に／％ニカム状戊形体ｌを配
置する。この水槽２に上部より循環水を通して、浄化、
活性化を図る。

第３図（Ｃ）は、密閉箱型の水槽４の下段から一次濾材
３−１、二次濾材３−２を配置し、最上段にハニカム状
成形体１を設置する。この水槽４に下部から循環水を通
すことにより、上部より濾過水を出す。

〈好気性バクテリアの繁殖比較と浄化、活性化比較テス
ト〉 第３図（ａ）の水槽（タンク容量２００１）　　１．：
２０１占有′程度の次のＡ−Ｃの濾過材を使用し、２５
℃〜２８℃の海水を入れ、−匹当たり約５００ｇ程度の
魚を５匹、一定量の蛋白源を循環させながら、３ケ月間
テストを行った。

Ａ、濾過材にプラスチック材を使用した場合Ｂ６　濾過
材に不定形の不規則な連続気孔を有するセラミックス性
を使用した場合 Ｃ０本発明のハニカム状成形体を使用した場合〈結果〉 １、Ｃが一番好気性バクチリアの繁殖率が高かった。

２、　　Ｃが有機物での濁りが一番早く消え、水の浄化
及び活性化ができた。

３、　　Ｃがアンモニアの含有が一番少なかった。

４、　　Ｃが濾過材の洗浄が簡単で短時間で行うことが
できた。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明においては、浄化装置の濾過材と
して、セラミックス製高効率遠赤外線放射体の浸透性ハ
ニカム状成形体を使用することにより、有機物を分解す
る好気性バクテリアを効率的に繁殖させて、水の浄化及
び活性化を効率的にでき、また実際浄化装置として使用
するときも濾過材が定形であり直線の連続気孔となって
いるので、洗浄が完全に短時間にでき、トータル効果に
より小型化、自動化ができるので効率が高くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す斜視図、第２図は本発明
の実施例の赤外線吸光特性を示すグラフ、第３図は本発
明のハニカム状成形体を使用した浄化装置の構造を示す
図である。 １：ハニカム状成形体 ２．４：水槽 ３−１〜３−４：濾材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、セラミックス製高効率遠赤外線放射体素材により浸
   透性を有するハニカム状成形体を開放箱型又は密閉箱型
   に入れ、前記ハニカム状成形体の内面に有機物を分解す
   る好気性バクテリアを繁殖させて水の浄化及び活性化を
   行うことを特徴とする水の浄化方法。 ２、セラミックス製高効率遠赤外線放射体素材により浸
   透性を有するハニカム状成形体を開放箱型又は密閉箱型
   に入れたことを特徴とする水の浄化装置。 ３、ハニカム状成形体の材質をセラミックス性高効率遠
   赤外線放射体素材とし、かつ吸水率５〜３０％の浸透性
   を有するものとしたことを特徴とする請求項２記載の水
   の浄化装置。 ４、ハニカム状成形体の外側表面に凹凸きずを付けて表
   面積を大としたものを用いたことを特徴とする請求項２
   又は３記載の水の浄化装置。 ５、セラミックス製高効率遠赤外線放射体素材を水分子
   の赤外線吸収波長帯付近で放射率０．８以上の遠赤外線
   を放射するものとしたことを特徴とする請求項２〜４の
   いずれかの項に記載の水の浄化装置。