JPH036355Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、てい鍼、いんり鍼、ローラー鍼等
の治療鍼に関する。

（従来の技術） 従来、てい鍼として、中空柄部にてい鍼本体を
コイルバネを介して弾性的伸縮自在に支持させた
もの、いんり鍼として、柄部の先端にいんり鍼本
体を固定したもの、ローラー鍼として、柄部の先
端にローラー形鍼本体を回転自在に取付けたもの
等が一般に使用されているが、治療目的に応じて
これら各種の鍼を使いわけるには各種の鍼を用意
しておかなければならない不便があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本案は、１つの鍼具でてい鍼、いんり鍼及びロ
ーラー鍼として使用することができる複合治療鍼
を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本案は、 軸心に通孔を縦通した中空円筒体の外周面に多
数の鍼を突設してローラー鍼本体を形成し、 上記ローラー鍼本体の通孔内に、棒状のてい鍼
本体をバネを介して該ローラー鍼本体の一端から
弾性的に伸縮自在に先端部を突出させた状態で回
転自在に支持させ、 上記ローラー鍼本体の他端にいんり鍼本体を取
付けた、 構造としてある。以下図面を参照して本案の実施
例を説明する。

図において、ローラー鍼本体１は、軸心に通孔
２を縦通した中空円筒体の外周面に多数の角錐状
鍼３…を突設すると共に、両端部にオネジ部４，
５を設けたもので、その一端のオネジ部４に、上
記通孔２よりも若干小径の通孔７を有する口金６
を螺着すると共に、棒の先端に小球状鍼９を、他
端にスライド駒１０を設けてなるいんり鍼本体８
を、そのスライド駒１０を上記通孔２内に摺動自
在かつ回転自在に嵌合した状態で、上記口金６の
通孔７から摺動自在かつ回転自在に貫通してその
鍼９を外部に突出させ、又中空円筒体の他端のオ
ネジ部５には、球体面に小突起の鍼１２を突設し
てなるいんり鍼本体１１を螺着し、そして中空円
筒体の通孔２内における上記スライド駒１０とい
んり鍼本体１１の間にコイルバネ１３を内装し、
該バネ１３により上記てい鍼本体８を弾性的に伸
縮自在に保持してある。

使用において、まずてい鍼による治療を行う場
合は、ローラー鍼本体１の部分を手で持つてその
鍼９を皮膚のツボ面に押し当てながら皮膚面と垂
直に上下往復動を繰返す。

いんり鍼による治療を行う場合も同様にローラ
ー鍼本体１の部分を持つてその鍼１２を皮膚のツ
ボ面に押しつける。

次にローラー鍼による治療を行う場合は、てい
鍼本体８を持つてそのローラー鍼本体１の鍼３…
面を皮膚面に押し当てながら皮膚面と平行に往復
動を繰返し、ローラー鍼本体１を往復回転させ
る。

（考案の効果） この考案の複合治療鍼によれば、１つの鍼具で
てい鍼、いんり鍼及びローラー鍼の治療を行うこ
とができるようになり、従来のように各種の鍼を
用意しておく必要がなく、使用上はなはだ便利で
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は一部
縦断側面図、第２図は第１図の−線拡大断面
図である。 １……ローラー鍼本体、２……通孔、３……
鍼、８……てい鍼本体、１１……いんり鍼本体、
１３……コイルバネ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 軸心に通孔を縦通した中空円筒体の外周面に多
   数の鍼を突設してローラー鍼本体を形成し、 上記ローラー鍼本体の通孔内に、棒状のてい鍼
   本体をバネを介して該ローラー鍼本体の一端から
   弾性的に伸縮自在に先端部を突出させた状態で回
   転自在に支持させ、 上記ローラー鍼本体の他端にいんり鍼本体を取
   付けた、 複合治療鍼。