JPH0363361B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は折りたたみ可能なフレーム連結に関
し、そして詳細に段階高さ（graduated heights）
における垂直方向に折りたたみ可能なフレームの
ロツキングのための掛け金（catch）に関する。

従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 交差フレーム（scissors frames）は輸送及び
貯蔵の容易さのために完全に平らにされるので、
テーブル及び他の物対のための支持構造体として
広く使用されており、そして多くは特定の使用者
又は用途に適合するように種々の高さにまで延長
されるように設計されている。交差フレームは幼
児の歩行器、遊び椅子、及び給食テーブルの如き
幼児用家具に特に有用である。平らにたためるこ
とはその品目を自動車内に積み込む場合又は一般
的な貯蔵のためにも有用であり、そして高さの調
整は子供の自然な成長に適応する必要がしばしば
ある。

歩行器等の現在あるデザインは交差フレームの
１方の脚の頂部におけるノブ（knob）お使用に
よつて高さの調整及び折りたたみを達成する。こ
のノブは所望の高さに交差フレームの折りたたみ
又は延長のためにゆるめられ、それから一旦高さ
が選択されると、テーブルをそのフレームにロツ
クするために緊めつけられる。ノブは幼児に対す
る怪我を防ぐためにテーブル又はひじ掛けの下に
一般に位置づけされているという事実から使用上
問題が生じている。従つて、高さを調整する人は
テーブルの下に手を伸ばして、底部からノブを操
作するか、又は全歩行器をひつくり返さなければ
ならない。更に、一旦フレームがその選択された
高さに延ばされると、フレームがしつかりと固定
される前にフレームがスリツプするのを防止する
ためにノブを緊めながらテーブルを所定の位置に
保持しなければならない。これ等の操作は、特に
同時に幼児をかかえていなければならないとき、
時間かかり且つ厄介である。

問題点を解決するための手段 本発明は交差フレームの動く脚と、フレームに
よつて支持される物体との間に滑り連結に固定し
たラチツト型の掛け金（catch）組立体を提供す
る。組立体の機能する構成要素は解放可能なつめ
と、交差フレームの開き角度を制御する一連のラ
チエツトストツプとを含む。フレームは物体が上
げられるに従つて順次に個別の高さにラチエツト
ストツプによつて固定し、このラチエツトストツ
プは各々がつめによつて連続的に係合されるので
フレームの折たたみを防止する。このつめは簡単
な手による圧縮によつて解放可能であつて、構造
体の完全な折りたたみを可能にする。このフレー
ムはひつくり返すことなく、及びいかなるノブを
も緊めたり、又はゆるめたりすることなく、片手
で完全に操作されることができる。更に、滑りの
危険がなく、そして折たたみ及び伸張は双方とも
速やかに、且つ安全に行なわれる。

本発明の好ましい実施態様では、滑り連結はフ
レームに弾性を与えるためにスプリング荷重がか
けられている。これは、フレームによつて支持さ
れたテーブルのはずみを可能にするので、歩行
器、給食器及び遊び椅子の如き幼児の家具に特に
有用である。この特徴は従来の技術に共通してお
り、且つ本発明の装置に容易に組み入れられる。

実施例 図面は本発明の単一の例示的な実施態様の種々
の図及び構成要素部分を示している。本実施態様
は歩行器、給食テーブル又は遊び椅子として有用
な、適切な多機能幼児装置である。

第１図及び第２図の各々は全体の装置１の構成
を示しており、この装置１はベースフレーム４の
上方に、テーブル３として示された、高くなつた
物体を支持する交差フレーム（scissors frame）
２を含む。このテーブルは立ち、坐り、あるいは
歩くために幼児の直立の胴の通過のための開口５
を有している。シート６は開口の後部にしつかり
とめられており、且つ本装置をその種々の使用に
適応するために取外し可能にすることができる。
ベースフレーム４は歩行を可能にするために開放
されており、且ついかなる方向にも本装置の転が
りを可能にするキヤスターホイール７上に設置さ
れている。

交差フレーム２は１対の交差脚８及び９によつ
て構成されており、各々はクロスバー１１によつ
て連結された２つの側部部分１０より成つている
逆Ｕの形状をしている。これ等の脚は各側部部分
の中央において、ピボツトジヨイント１２に結合
されている。各々のこのようなジヨイントは１対
の同心のシリンダー１３及び１４によつて構成さ
れており、交差フレームの１つの脚が図示の如く
各々のシリンダーを通過しており、これ等のシリ
ンダーは共通の軸線を通過するピン１５の周りを
独立して回転可能である。フレームは歩行器の各
側に１つ、一致して作動する、結合した２つの交
差フレーム（scissars）を含む。

頂部におけるテーブル３及び底部におけるベー
スフレーム４への後方脚連結は回転可能な滑りの
ない連結である。後者は前方に傾斜したＵ型脚９
の各々の側部部分１０のベースにおけるヒンジ型
のジヨイント１６であり、一方前者は後方に傾斜
したＵ型脚８のクロスバー１１に沿つている他の
ヒンジ型ジヨイント１７である。頂部及び底部双
方における前方脚連結は滑り連結である。後方に
傾斜したＵ型脚８の各々の側のベースにおける連
結は保持スロツト１９内に保たれたローラ１８で
あり、このスロツト１９はフレームがそれぞれ下
降及び上昇されるとき前後運動を許容する。頂部
における連結は本発明のラチエツト制御掛け金装
置２０であり、これが第３図乃至第６図に詳細に
示されている。

第３図は掛け金組立体の構成要素部分を示して
いる。ラチエツトストツプ２２を備えたスライド
２１が前方に傾斜したＵ型脚９のクロスバー１１
に対してしつかりとめられており、一方保持案内
２３がテーブル３の下側に対して固定位置にしつ
かりとめられる。以下の図面及び論述から明らか
な如く、保持案内は前方及び後方運動を許容しな
がら、スライドをテーブル下側に対して保持す
る。一対のつめ２４及び２５がスライド２１上の
ラチエツトストツプ２２に係合し、これによつて
スライドの運動をつめが解放されない限り１方向
にのみ許容する。

第３図の下方の部分に示された如く、クロスバ
ー１１はスライド２１の各側部において細長い穴
２６及び２７を通過する。穴２６及び２７はラチ
エツトストツプ２２の下方に位置づけされてお
り、従つて１方の運動は他方と干渉しない。スラ
イドカバー２８、保護リング２９及び３０がスラ
イド２１とその接合点においてクロスバー１１を
囲んでいて、スライドを操作する人に対して指の
はさみ又は他の怪我を防止するシールドとして機
能する。

伸張スプリング３１は脚９のＵ形状のクロスバ
ー１１の周りに一方端３２がかけられ、そして他
方端３３がその後方端の方にスライド本体の内側
のピン３４の周りにフツクされて長手方向にスラ
イド内に張られる。

ピン３４は第４図においてより容易に見ること
ができる、これではスライドの全幅に張られてい
るねじとして示されている。またこの図ではスラ
イド２１の内側の伸張スプリング３１の位置が示
されている。

スプリング３１はクロスバー１１を細長い穴２
６及び２７の後方端に対して引き、なおクロスバ
ーが、テーブル３上に下方への圧力が加えられる
とき、張力下に保ちながら、穴内を前方に動くの
を可能にする。かくてスプリングは圧力がテーブ
ルに印加されたときフレームを僅かに圧縮可能に
し、それから圧力が解放されたとき、フレームを
その元の伸びにもどす。これは弾性をフレームに
与え、従つてテーブル３に対してはづむ能力を与
える。上記の如く、ラチエツトストツプ２２は細
長い穴２６及び２７に関係がなく、従つてつめ２
４及び２５ははずみ運動中ラチエツトストツプ２
２に固定されたままである。従つて、はずみ中、
前方に動く掛け金（catch）組立体の唯一の部分
は、以下に更に説明する如く、前方に傾斜したＵ
型脚９のクロスバー１１である。

第３図に戻り説明ると、１対の細長いリツプ
（lip）３５及び３６が、スライド２１から外方
に、その各々の側から１つ、水平方向に延びてい
る。これ等はまた第４図で見ることができる。リ
ツプは保持案内２３の、それぞれ、対応する縁
（ledge）３７及び３８上に置かれるように設計さ
れる、この保持案内２３は第５図に示されたスラ
イドの平面図で見ることができる。リツプ３５及
び３６はこれ等の縁に沿つて滑動可能であり、こ
れ等の位置はＵ型脚９の角度、従つてテーブル３
の高さに依存する（第３図）。保持案内２３の前
方端３９は部分の組立中、スライド２１の挿入を
可能とするために高くされており、且つ開放して
いる。

第４図に戻り説明すると、ラチエツトストツプ
２２は、同時に両方向から係合するために、スラ
イド２１の対向する側に配置されている。これ等
のストツプは、各々の側に１列のノツチ４０の形
で、構造体の後方に（即ち、図の右側の方に）傾
斜されている。これ等のストツプはスライドの長
手方向の中心線の周りに対称であり、第６図に示
された対のつめ２４及び２５によつて同時に係合
可能である。

つめの後方又は内方端４３及び４４は（図の右
側の方）ラチエツトストツプを形成するノツチに
係合するために内方にある角度に置かれている。
つめはピン４１及び４２の周りに旋回する。つめ
の前方端４５及び４６（図の左側の方）は後方端
４３及び４４をノツチ４０から解放するために一
緒に圧縮するためのフインガーグリツプ（finger
grip）４７及び４８を備えている。後方端４３及
び４４は伸張スプリング４９によつて張力下に保
たれており、この伸張スプリング４９はこれ等の
端をバイアスするのに役立つており、これによつ
て、スライド２１が長手方向につめの間に引かれ
たときつめを各々のラチエツトストツプ内にロツ
クする。

本装置の全操作において、使用者はベースを足
で下方に保持しながら片手でテーブルを上げるこ
とができる。テーブルが高く上げられると、交差
フレームが垂直に延び、その垂直方向の角度は双
方の脚が垂直方向に回転する共に閉じる。これは
前方に傾斜したＵ型脚９のクロスバー１１を後方
に動かし、それによつてスライド２１を引く。保
持ガイド２３がテーブル３の下側に対して固定さ
れているので、スライドのリツプ３５及び３６は
後方に保持案内の縁３７及び３８に沿つて滑動す
る。これがラチエツトストツプ２２をつめ２４と
２５との間の空間を通つて後方に引き、各々のノ
ツチ４０がノツチが係合されたときスライドの逆
の運動を防止する。かくてテーブルは任意のいく
つかの整然と間隔をへだてた高さに上げられるこ
とができ、且つ各々の高さにおいて所定の位置に
ロツクする。ベースの下に保持しながら単にテー
ブルを持上げる以外にいかなる部分の操作をも必
要としない。

装置の折たたみ又は平らにするために、つめ２
４及び２５は、ノツチ係合端４３及び４４がノツ
チを通過するまでフインガーグリツプ４７及び４
８を単に一緒に圧縮することによつて開かれる。
フインガーグリツプ４７及び４８はテーブルが完
全に下降されるまで保持される。

上記の説明は例示的な目的のみのために提供さ
れている。数多くの変更及び変化は当業者におい
て容易に明らかであるが、それ等は特許請求の範
囲に請求された如く本発明の精神及び範囲に含ま
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は幼児用にデザインされた歩行器／給食
器／遊び椅子の構造体内に組込まれた如き、本発
明の１実施態様の側部立面図である。第２図は第
１図に示された装置の斜視図である。第３図は第
１図に示された構造体の部分を形成している掛け
金組立体の分解斜視図である。第４図は第３図に
示された掛け金組立体のスライド部分の頂部平面
図である。第５図は第３図に示された掛け金組立
体の保持案内部分の頂部平面図である。第６図は
第３図に示された対になつたつめの頂部平面図で
ある。 ２……交差フレーム、４……ベースフレーム、
５……開口、７……キヤスターホイール、８，９
……Ｕ型脚、１１……クロスバー、１７……ヒン
ジ型ジヨイント、２１……スライド、２２……ラ
チエツトストツプ、２４，２５……つめ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 長手方向に折りたたみ可能な交差フレームを
   形成するように一緒に旋回可能に連結された第１
   の脚及び第２の脚上に取付けられており且つ該第
   １の脚の頂部においてヒンジジヨイントによつて
   取付けられている物体の高さを、調整可能に固定
   する掛け金組立体において、 該第２の脚の頂部に旋回可能に取付けられてお
   り且つ各々が該長手方向に平行に整合されている
   第１及び第２の一連のラチエツトストツプを有す
   るスライドと、 該スライドを収容し且つ該長手方向に沿つて該
   スライドの滑動を可能にする該物体に設けられた
   案内と、 該物体に旋回可能に取付られた第１及び第２の
   つめであつて、それぞれ該スライドの対向する側
   から該第１及び第２の一連のラチエツトストツプ
   に係合し、該ヒンジジヨイントから離れる方向に
   おいて該スライドの運動を制限するように、バイ
   アスされている第１及び第２のつめと、 該第１及び第２のつめの各々の後部から後方に
   延びているハンドルであつて、握ることによつて
   該つめを同時に解放するハンドルと を具備することを特徴とする掛け金組立体。 ２ 該一連のラチエツトストツプの各々が、該ヒ
   ンジジヨイントの方に傾斜した１列のノツチを備
   えている特許請求の範囲第１項記載の掛け金組立
   体。 ３ 該一連の各々のラチエツトストツプが一定の
   間隔をへだてられている特許請求の範囲第１項記
   載の掛け金組立体。 ４ 各々の該一連のラチエツトストツプにおける
   該ノツチが一定の間隔をへだてられている特許請
   求の範囲第３項記載の掛け金組立体。 ５ 該スライドと該第２の脚の頂部との間に延ば
   されたスプリングが配置されており、張力を受け
   て該スライドに対して該第２の脚の該頂部の前方
   への運動を可能にしている特許請求の範囲第１項
   記載の掛け金組立体。 ６ キヤスターホイールを有するベースフレーム
   と、中央に開口を有しており且つ交差ジヨイント
   において各々の側を結合された１対の逆Ｕ形状の
   脚によつて該ベースフレーム上に支持されたテー
   ブルとを具備しており、該対の脚が前方に傾斜し
   た脚と後方に傾斜した脚とから成つており、該前
   方に傾斜した脚が該ベースフレームにすべらない
   ヒンジジヨイントによつて取付けられており且つ
   該テーブルに第１の滑りヒンジジヨイントによつ
   て取付られており、該後方に傾斜した脚が該テー
   ブルにすべらないヒンジジヨイントによつて取付
   けられており且つ該ベースフレームに第２の滑り
   ヒンジジヨイントによつて取付られている高さを
   調整できる歩行器において、 該第１のヒンジジヨイントが、 該前方に傾斜した脚の頂部に旋回可能に取付ら
   れており且つ該交差ジヨイントに平行に整合した
   第１及び第２の一連のラチエツトストツプを有し
   ているスライドと、 該スライドを収容するよう該テーブルの下側に
   取付けられており且つ該交差ジヨイントに平行な
   方向の該スライドの滑動を可能にする案内と、 該テーブルの下側に旋回可能に取付けられた第
   １及び第２のつめであつて、それぞれ該スライド
   の対向する側から該第１及び第２の一連のラチエ
   ツトストツプに係合し、前方方向における該スラ
   イドの運動を制限するようにバイアスされている
   第１及び第２のつめと、 それぞれ該第１及び第２のつめから延びてい
   て、握ることによつて該第１及び第２のつめを同
   時に解放するハンドルと を具備することを特徴とする歩行器。