JPH0363293B2 - - Google Patents

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JPH0363293B2
JPH0363293B2 JP56055745A JP5574581A JPH0363293B2 JP H0363293 B2 JPH0363293 B2 JP H0363293B2 JP 56055745 A JP56055745 A JP 56055745A JP 5574581 A JP5574581 A JP 5574581A JP H0363293 B2 JPH0363293 B2 JP H0363293B2
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JP
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trip
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JP56055745A
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JPS56159925A (en
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Tei Uiruson Jon
Ansonii Ueifuaa Jon
Chaaruzu Engeru Jozefu
Toreeshii Erumusu Robaato
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CBS Corp
Original Assignee
Westinghouse Electric Corp
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Publication date
Application filed by Westinghouse Electric Corp filed Critical Westinghouse Electric Corp
Publication of JPS56159925A publication Critical patent/JPS56159925A/ja
Publication of JPH0363293B2 publication Critical patent/JPH0363293B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H1/00Details of emergency protective circuit arrangements
    • H02H1/0061Details of emergency protective circuit arrangements concerning transmission of signals
    • H02H1/0069Details of emergency protective circuit arrangements concerning transmission of signals by means of light or heat rays

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、被保護回路に関する色々な電気状
態を電子的に分析するためのかつ電気状態が所定
限界を超える時にはいつでも現在流れている電流
をしや断するように自動的に開路するための手段
を持つしや断器に関するものである。 しや断器は、電気導体やこれに接続されている
電気装置を過電流による破損から防止するため
に、産業用かつ商業用として広く使用されてい
る。しや断器は、最初、ヒユーズの代替品として
のみ使用されたが、電流が或るレベルを超える時
しや断するだけでなくもつと複雑で種々の保護動
作を行なえれば良いのにと云う要望が徐々に高ま
つてきた。しや断器が超負荷状態時には急に開く
が小負荷電流の検出時には遅れてしや断するよう
に、もつと精巧な電流対時間トリツプ特性が必要
だつた。なお、遅延時間は、おゝまかに云つて、
過負荷の程度に反比例する。更に、しや断器は地
絡事故電流の検出時にもしや断することが要求さ
れた。配電回路がますます複雑になるにつれて、
しや断器の制御部は選択性および協調を与えるよ
うに相互接続された。これは、種々のしや断器が
特定の事故状態でしや断する順序を、設計者に特
定させた。 1960年代の後半、大電力、低圧しや断器に使用
するための固体電子制御回路が種々開発された。
これらの電子制御回路、瞬時トリツプおよび遅延
トリツプ(これらは伝統的に磁気手段および熱手
段によつて行なわれた)のような機能を果たし
た。電子制御回路は機械制御装置よりもはるかに
高価だつたが、電子制御回路の精度および融通性
が改善されたことによつて広く使用されるように
なつた。 初期の電子制御回路は、トランジスタ、抵抗お
よびコンデンサのような個別部品を利用して設計
された。最近では、比較的安価であるにもかゝわ
らず製品の性能を良くする集積回路が用いられて
いる。 エネルギーが急速に高価になり続けるので、も
つと複雑な配電回路を設計する際に電気エネルギ
ー使用量を有効に制御することに対する関心が増
えて来ている。従つて、被保護回路に関する電気
状態のもつと複雑な分析を行なえるだけでなく、
他のしや断器との協調性能さえ大幅に良くなつた
しや断器が必要である。いつものように、この性
能を現在以下の価格で発揮できることが時に望ま
しい。 固体制御ユニツトを用いる従来型のしや断器の
有用な特色は、しや断器内部の変流器から動作電
力をとれる能力であつた。なお、変流器は、電流
対時間トリツプ特性と比較するための負荷電流デ
ータを提供するために、しや断器の保護回路装置
にも使用される。変流器の2重の役割は、設計要
件すなわち変流器から有用に取り出され得る電力
量を制限する予想負荷電流の必要範囲に亘つて負
荷電流を正確に表わす必要性と相反することにな
つた。典型的な例では、1W足らずの回路電力し
か得られなかつた。 上述したように、主回路、フイーダ回路および
枝路間の協調をとるために、制御ラインでしや断
器を相互接続することが望ましい。しかしなが
ら、しや断器間で制御信号を直接やりとりするこ
とは、雑音や信頼性の点で望ましくない。供給電
力が大きいので、時にしや断器間に多数の相互接
続ラインを用いる用途では、ホト・カプラーは従
来使用されなかつた。従つて、相互接続装置は一
般に個別電源を必要とした。よつて、この発明の
目的は、必要な絶縁を行なう他のしや断器および
関連装置とインターフエイスするための装置を有
すると同時に、検知用変流器によつて供給される
程少ない消費電力を有するしや断器を提供するこ
とである。 従つて、この発明は、関連回路を流れる電流を
通流させるためのかつ指令で前記電流をしや断す
るように作動するためのしや断手段と、このしや
断手段を流れる電流を検知するための検知手段
と、この検知手段と前記しや断手段の間に接続さ
れ、前記しや断手段を流れる電流を所定の電流対
時間トリツプ特性と比較して前記しや断手段を流
れる電流が前記電流対時間トリツプ特性を超える
時前記しや断手段を作動させるためのトリツプ・
ユニツト手段と、このトリツプ・ユニツト手段を
関連装置へ光結合するためのデータ入出力装置
と、このデータ入出力装置へ接続され、その所望
動作を達成するのに充分な動作電力を前記データ
入出力装置へ供給するためのデータ入出力装置用
電力供給手段と、前記検知手段へ接続されるとと
もに前記トリツプ・ユニツト手段へも接続され、
前記検知手段から入力電力を導出し、動作電力を
前記トリツプ・ユニツト手段へ供給するための系
統電力供給手段とを備え、前記トリツプ・ユニツ
ト手段は、前記データ入出力装置用電力供給手段
への制御パルスを発生する情報プロセツサ・シー
ケンス・コントローラを含むしや断器、を提供す
る。 この発明の望ましい一実施例を、以下、添付図
面に示した例について詳しく説明する。 望ましい実施例についての説明 序説 A 配電系統にしや断器を使用すること この発明の動作を説明する前に、配電系統
中しや断器の機能をもつと詳しく説明してお
けば好都合であると考えて、そうする。第3
図は代表的な配電系統を示す。複数個の電気
負荷48は2個の電気エネルギー源すなわち
電源56および58からしや断器50,52
および54を通して給電される。電源56お
よび58は、高圧給電線へ接続されたトラン
スでも良いし、デイーゼル式の緊急用発電機
でも良く、或は両者の組合わせでも良い。電
源56からの電力は主しや断器50を通して
複数庫の分岐しや断器60〜66へ供給され
る。同様に、電源58からの電力は主しや断
器52を通して複数個の分岐しや断器68〜
74へ供給されることができる。或は、電源
56または58からの電力は連絡しや断器5
4を通して反対側の分岐しや断器へ供給され
ても良い。一般ち、主しや断器50および5
2並びに連絡しや断器54は、どちらの枝路
も両方の電源から同時に給電されないように
協調させられる。主しや断器50および52
並びに連絡しや断器54の容量は、どの分岐
しや断器の容量よりも、通常、大きい。 例えば点76で事故(異常に大きい電流が
流れること)が起れば、この状態は分岐しや
断器62で検出されかつこの分岐しや断器6
3は素早くトリツプし、すなわち開いて事故
をどの電源からも切離すことが望ましい。点
76での事故は、例えば回路の2本の指導体
の短絡によつて生じられた大きな過電流状態
かもしれないし、或は停止した電動機によつ
て生じられる、しや断器の定格よりもほんの
わずかだけ高い過負荷状態かもしれない。或
は、そのような事故は、1本の相導体での絶
縁破壊によつて生じられた地絡事故かもしれ
ず、その場合比較的少量の電流が大地電位で
目的点へ流れるにすぎない。どの場合も、事
故は、その初政治に分岐しや断器62が給電
していた負荷へ給電中の主しや断器50また
は52或は連絡しや断器54でも検出でき
る。ししながら、主しや断器や連絡しや断器
よりもむしろ分岐しや断器62だけが動作し
て電源から事故を切離すことが望ましい。そ
の理由は、万一主しや断器や連絡しや断器が
トリツプするならば、事故が起きた枝路につ
ながる負荷だけではなく、主しや断器や連絡
しや断器につながる全部の負荷への給電が断
たれるからである。従つて、主しや断器50
および52並びに連絡しや断器54は、事故
検出後トリツプ動作開始前に長い遅延時間を
持つべきである。種々の型式の事故に対する
主しや断器、連絡しや断器および分岐しや断
器間の遅延時間の協調は、トリツプ・ユニツ
トで複雑な制御を行なう必要がある主な理由
である。 B 電流対時間トリツプ特性 上述したようにしや断器間の協調をとるた
めに、各しや断器の電流対時間トリツプ特性
は特定されなければならない。しや断器は第
4図に示すのと同様な特性を伝統的に呈して
おり、第4図において横軸と縦軸は両方共対
数表示で描かれている。しや断器の最大連続
電流定格よりも小さい電流が流れている時、
しや断器はむろん閉じたまゝである。しかし
ながら、電流が増大し、もし過電流が或る期
間持続するならば、或る点例えば第4図の点
300にいおいて、当然、しや断器がトリツ
プすることが望ましい。点300で特定され
たような最大連続電流定格に等しい電流が持
続するならば、しや断器が大体60秒でトリツ
プすることは第4図から理解できる。 電流値が少し大きくなると、しや断器がト
リツプするのに要する時間は短くなる。例え
ば点302で特定されたような最大連続電流
定格の1.6倍の所では、しや断器が約20秒で
トリツプする。点300と304の間と直線
部分がしや断器の長遅延トリツプ特性または
熱トリツプ特性として知られているのは、こ
の特性が伝統的なしや断器ではバイメタル素
子によつて呈されたからである。長遅延トリ
ツプ特性が始まる電流レベルおよび長遅延ト
リツプ特性上の任意の点に達するまでに要す
る時間は両方共調節できることが望ましい。
これらのパラメータはそれぞれ長遅延ピツク
アツプ・レベル、長遅延トリツプ時間として
知られ、各々矢印306,308で示され
る。 例えば最大連続電流定格の12倍以上の極め
て大きい過電流レベルでは、しや断器ができ
るだけ速くトリツプすることが望ましい。こ
の点312が“瞬時”トリツプ・レベルまた
は磁気トリツプ・レベルとして知られている
のは、伝統的なしや断器が接点と直列の電磁
石を用いて最も速い応答を行なつたからであ
る。瞬時ピツクアツプ・レベルは矢印314
で示すように、通常、調節できる。 配電系統内のしや断器の協調を助けるため
に、最近のしや断器は長遅延トリツプ特性と
瞬時トリツプ特性の間に短遅延トリツプ特性
316を付加した。この発明は矢印318,
320でそれぞれ示すように短遅延ピツクア
ツプ・レベル、短遅延トリツプ時間の両方を
調節させる。 或る状態では、短遅延トリツプ特性におけ
るトリツプ時間が電流の2乗に反比例するこ
とが望ましい。これはI2t特性として知られ
ており第4図に破線310で示されている。 物理的説明および動作説明 A しや断器 この発明の原理を具体化したモールド・ケ
ース式しや断器10の斜視図、機能ブロツク
図はそれぞれ第1図、第2図に示されてい
る。このしや断器10は3相電気回路で使用
するための3極しや断器であるが、この発明
はもちろん3相回路に限定されず単相回路や
他の型式の多相回路にも使用できる。トラン
スや配電盤の母線のような電源は入力端子1
2へ接続され、電気負荷は出力端子14へ接
続されている。入力端子12および出力端子
14へ接続された内部導体16はしや断器接
点18も接続されている。接点18は手動で
或は自動的に開始される指令に応答してしや
断器を通る電気回路を選択的に開閉するのに
役立つ。接点18は、これを開閉するために
手動動作に応答する或は自動的に開始される
指令に応答する機構20によつて機械的に操
作される。 変流器24は、内部導体すなわち相導体1
6を流れる各相電流とレベルを検出するため
に各相導体16を取巻いている。変流器24
からの出力信号は、回路を流れる地絡電流の
レベルを検出する変流器28からの出力信号
と一緒に、トリツプ・ユニツト26へ供給さ
れる。このトリツプ・ユニツト26は、しや
断器10が接続される回路を流れる相電流お
よび地絡電流のレベルを定期的に監視し、か
つトリツプ・コイル22への指令信号を開始
させる。トリツプ・コイル22は、被保護回
路での電気状態がトリツプ・ユニツト26に
記憶された所定限界を超える時にはいつで
も、機構20を作動して接点18を開かせ
る。正常な状態中、機構20は、手動制御器
32によつて印加される。手動で開始された
指令で接点18を開閉するための指令を受け
ることができる。 第1図から分るように、しや断器10はモ
ールドした絶縁ハウジング34を含む。入力
端子12および出力端子14はハウジング3
4の裏にあるので第1図には示されていな
い。ハンドル36はハウジング34の右側に
取付けられてオペレータに機構20内のバネ
(図示しない)を手動で蓄勢させる。手動制
御器32はハウジング34の中心にある。窓
38,40はそれぞれバネの蓄勢状態、接点
18の位置を表示する。オペレータが押ボタ
ン42を押すと、内部電動機が、ハンドル3
6で行なうことのできる手動蓄勢動作と同じ
仕方で、バネを機械的に蓄勢する。オペレー
タが押ボタン44を押すと、バネに機構20
を作動させて接点18閉じる。同様に、押ボ
タン46は押されるとバネおよび機構20に
接点18を開かせる。 B トリツプ・ユニツト 1 フロント・パネル トリツプ・ユニツト26のパネルは第1
図から分るようにハウジング34の左側に
ある。このパネルは、第5図にもつと詳し
く示されており、複数庫の表示灯、ポテン
シオメータ、数字表示器およびスイツチを
含み、被保護回路に関する電気的パラメー
タすなわちトリツプ・ユニツトに現在入れ
られている限界値をオペレータに観察させ
かつ所望ならば新しい限界値を入れさせ
る。 定格プラグ78はトリツプ・ユニツト2
6のフロント・パネルに挿入され、しや断
器で保護中の回路に許されるべき最大連続
電流を特定する。これは、フレーム・サイ
ズとして知られる、しや断器の実際の容量
よりも小さくて良い。例えばしや断器のフ
レーム・サイズは1600Aであり得るが、し
や断器が最初設置される時には被保護回路
はわずか1000Aの電流しか供給する必要が
ないかもしれない。従つて、定格プラグは
トリツプ・ユニツトに挿入され、たとえし
や断器自体が1600Aを安全に通電できても
しや断器で許される最大連続電流がわずか
1000Aであることを確保する。 補助交流電力レセプタクルすなわちソケ
ツト132はパネルの右上に設けられる。
このソケツトは被保護電気回路から分れて
トリツプ・ユニツトの回路装置へ補助交流
動作電力を供給するのに使用される。この
補助交流電力供給動作は章.E.でもつと
詳しく説明する。 2 ブロツク図 第2図から分るように、トリツプ・コイ
ル22には電力供給回路144から導体1
36を通して電力が供給される。トリツ
プ・コイルを通る電流の流れは、主トリツ
プ・ユニツト回路装置によつて動作させら
れるスイツチング・トランジスタとしての
電界効果トランジスタ(FET)192の
ような非ラツチ式スイツチング素子によつ
て制御される。従来技術では使用されたよ
うなSCRまたは他の型式のラツチング素
子の代りに非ラツチ式スイツチング素子を
使用すれば、雑音不感性がより大きくな
る。 加えて、しや断器10は、FET192
と並列に接続された3個の並列接続、常
開、熱作動式スイツチ141を含む。これ
らのスイツチは接点18の近くで各相導体
16毎に1個づつ相導体16に物理的に装
架される。 各スイツチはバイメタル素子を備え、こ
のバイメタル素子は関連した相導体の温度
が150℃まで上昇する時にスイツチ接点
を閉じるが、相導体温度が130℃以下に下
降する時にスイツチ接点を開く。こゝに開
示した実施例でもバイメタル・スイツチを
用いるが、サーミスタのような他の型式の
熱作動式スイツチを相導体に装架すること
ができる。或は、放射線センサを使用する
こともできる。紫外線検出器または高周波
(RF)検出器はアークを発生中の接点や端
子によつて発される光を検知できるが、赤
外線検出器は接点や相導体での発熱を監視
できる。 スイツチ141は高温状態時トリツプ・
コイル22を直接励磁するのに役立つ。そ
の上、マイクロコンピユータ(以下マイコ
ンと云う)のハードウエア割込みラインは
スイツチ141の高圧側へ接続されてトリ
ツプ動作が起つたことをマイコン154に
知らせる。これはマイコン154の内部
ROM中の適切な命令を実行させて遠隔表
示器145への出力データを発生する。機
構20がトリツプ指令のあとで接点を開く
のに30msよりも救し長い時間を要するの
で、たとえ外部電力が供給されなくても、
トリツプ・ユニツト26が2つの動作サイ
クルを完全に実行するための電力が必要で
ある。或は、スイツチ141はマイコン1
54だけへ結線されてこのマイコン154
にトリツプ動作を開始させるとともに過電
流トリツプと同じ仕方で出力データを発生
させることができる。 回路の電気的パラメータに関する情報は
3個の相電流用変流器によつて提供され、
各変流器は回路の個々の相導体を流れる電
流を監視する。変流器28は、回路の3本
の相導体を取巻き、かつ電源から相導体を
通つて流出しその後正当でない電路および
大地を通つて戻る電流(地絡事故電流とし
て普通に知られている)を検出する。 変流器24からの信号は整流・最大電流
導出回路142へ供給される。この整流・
最大電流導出回路142は3相のうちのど
れかの相での最大瞬時交流電流に比例する
直流電流を供給する。整流・最大電流導出
回路142は電力供給回路144を通して
トリツプ・ユニツトのための正常な動作電
力を供給する。変流器24および28は、
電流源として働き、かつ整流・最大電流導
出回路142への電力の供給を約40Vに
制限する。これは電力供給回路144によ
つて3つの動作電圧に変換される。すなわ
ち、1.67Vの基準電圧VREFと、トリツプ・
ユニツトのマイコンおよびその関連回路装
置用の5Vの動作電圧と、トリツプ・コイ
ル22を作動する40Vの動作電圧とであ
る。整流・最大電流導出回路からの情報
(これは相電流の現在値に比例する)は、
後備トリツプ回路140および第2図に示
すような主トリツプ・ユニツト回路装置へ
も供給される。 地絡電流用電流器28からの信号は整流
回路146へ供給される。この整流回路1
46は、電力供給回路144を通してトリ
ツプ・ユニツトのための別な動作電力を供
給し、かつ地絡電流の現在値に比例する情
報をトリツプ・ユニツト回路装置へ提供す
る。外部直流電源EXT DCはライン14
8を通して電力供給回路144へ約40V程
度の動作電力を供給でき、外部交流電源
EXT ACはトリツプ・ユニツトのフロン
ト・パネルのソケツト132およびライン
150を通して整流回路152その後電力
供給回路144へ動作電力を供給できる。 主トリツプ・ユニツト回路装置は、例え
ばインテル社から市販されているマイコン
型式8048であり得るマイコンすなわち情報
プロセツサ・シーケンス・コントローラ1
54を含む。マイコン154のブロツク図
は第5A図に示されているが、マイコン
8048の詳しい説明はインテル社から発行さ
れているMCS−48マイコンのユーザ用手
引き書に書かれている。 ナシヨナル・セミコンダクタ社から市販
されている型式ADC3084のようなアナロ
グ/デイジタル・コンバータ(ADC)1
56は、マイコン154のデータ・バス1
72へ接続されている。ADC156への
8入力のどれも、マイコンのポート1から
型式CD4051Bのようなマルチプレクサ1
58へ供給されたアドレスに応じて、マル
チプレクサ158によつて選択される。こ
れらの入力は、相電流値用波高値検出器1
60および値絡電流値用波高値検出器16
2、相電流の平均をとるための平均化回路
164、マイコンのポート2からアドレス
決定されて選択されたパネルのスイツチお
よびポテンシオメータを読取るための一対
のマルチプレクサ166および168並び
にスタイル(style)番号表示回路170
からの4本のラインから得られる。表示回
路170は、製造者に、任意の機構やモー
ドに関する情報をマイコン154へ提供さ
せる。情報は例えば地絡事故の検出や直列
入出力容量であつて、特定のトリツプ・ユ
ニツトへ供給される。そのような表示回路
を使用すれば、トリツプ・ユニツト26の
複数の異なるモードに対して単一のマイコ
ンですませられる。 マイコンのデータ・バス172は外部読
出し専用メモリ(ROM)151およびデ
ータ入出力装置174へも接続されてい
る。このデータ入出力装置174はトリツ
プ・ユニツトに配電系統の他の構成装置お
よびしや断器との相互作用を行なわせる。
データ入出力装置のための電力は、電力供
給回路144の5Vバスから引出された別
な電力供給回路176から供給される。後
の章でもつと詳しく説明するように、デー
タ入出力装置174のための電力供給回路
176は、マイコン154のポート1へ接
続されたライン178によつて活性化され
るパルス型電力供給回路である。 第2図に示したトリツプ・ユニツトのパ
ネルのポテンシオメータおよびスイツチか
らマイコン154への入力はマルチプレク
サ166および168を通してマルチプレ
クサ158へ供給される。第5図の表示灯
すなわちLED84〜100並びに数字表
示器80および82を含むパネル表示装置
155への出力情報はマイコン154から
ポート2を通して供給される。ポート2は
アドレス情報および選択情報もマルチプレ
クサ166および168へ供給する。 マイコン154のポート1は複数の機能
を行なう。ポート1はライン180によつ
てFET182へ接続され、ADC156へ
の基準電圧VREFを変える。このFET18
2によつてADC156は制御される。マ
ルチプレクサ158からADC156への
入力は、後述するようにマイコン154の
プログラムの制御下でADC156へのマ
ルチプレクサ出力を選択的に設置するため
のFET186へのポート1からのライン
184を通して制御される。波高値検出器
160と162のどちらかを選択しなが
ら、マルチプレクサ158の出力側を設置
すると波高値検出器がリセツトされる。 マルチプレクサ158にその種々の入力
源160,162,164,166,16
8または170を選択させるアドレス情報
はマイコンのポート1からアドレス・ライ
ン188を通して供給される。 トリツプ・コイル22はマイコン154
からポート1およびトリツプ・ライン19
0を通して制御される。そこで、トリツプ
動作が要求される時、マイコン154はポ
ート1を通してトリツプ・ライン190へ
或る信号を送る。この信号はFET192
にトリツプ・コイル22を励磁させ、機構
20を作動させて接点18を開く。 3 動作モード モード1:小電力 このモードは、外部電力がトリツプ・ユ
ニツトへ供給されていない時、しや断器を
流れる非常に小さい電流(フレーム定格の
0.25PUよりも小さい)状態で行なわれる。
この状態では、充分な動作電力がトリツ
プ・ユニツトへ連続して供給されることが
できず、その正常な機能のいくつかは信頼
して行なわれ得ない。従つて、電力供給回
路は、トリツプ・ユニツトの正常な動作サ
イクルを実行させるがしや断器を流れる現
在の相電流だけを数字表示器80に表示す
るのに充分な動作電力パルスを発生する。
この値は、負荷電流が増大するにつれて増
加する速度で数字表示器80によつて表示
される。負荷電流値がフレーム定格の
0.25PUよりも大きくなると、モード2動
作が行なわれる。 モード2:正常 この動作モードが行なわれるのは、負荷
電流がフレーム定格の0.25PUよりも大き
いが定格プラグ値の1.0PUよりも小さい
時、または外部電力がトリツプ・ユニツト
へ供給されている時、である。 第5図から理解できるように、トリツ
プ・ユニツトのパネルは、多数のポテンシ
オメータ、表示灯としてのLED(発行ダイ
オード)、押ボタン式にスイツチおよび2
位置(オン/オフ)スイツチを含む。パネ
ルは一対の数字表示器80および82も含
む。トリツプ・ユニツト内の電子回路は、
被保護回路の電気状態の現在値および現在
セツトされているようなしや断器の電流対
時間トリツプ特性を定める種々の限界セツ
ト値を数字表示器80および82に逐次表
示させる。LEDは、その発行時、その
各々に関連した凡例を示す。そしてその値
は数字表示器80および82によていつで
も表示される。所望ならば、数字表示器8
0および82に表示される数値はデータ入
出力装置174の直列出力端子を通して遠
隔地へ送られても良い。 第5図に示すようなトリツプ・ユニツト
26のパネルの一番上から説明すれば、
LED84はその左側に“相電流”そして
右側に“地絡電流”と書かれている。この
LED84は、その発光時、被保護3相回
路に流れる電流の現在のPU(Per unit)値
が左側の数字表示器80に表示されそして
被保護回路の地絡電流の現在のPU値が右
側の数字表示器82に表示されることを示
す。同様に、LED86には“ピークKWセ
ツト値”および最後のリセツト以後のピー
クKW″と書かれている。このLED86が
発光すると、左側の数字表示器80に現わ
れる数値には被保護回路によつて供給され
るキロワツト値であり、データ入出力装置
に需要信号を発生させる。数字表示器が最
後にリセツトされて(そのすぐ右側の
“KWリセツト”押ボタン式スイツチ10
5により)それ以後しや断器を通して引出
されたキロワツトのピーク値は数字表示器
82に提示される。LED88,90はそ
れぞれ下記のように表わされる“現在の
KW”および“MW×時間”、“力率×ライ
ン電圧”を示す。 実際のメガワツト時 =(MW×時間)×フレーム定格 このようにして、ユーザは自分の装置の
ためのエネルギー管理をもつと容易に行な
える。現在の需要、ピーク需要および総エ
ネルギー消費量を連続表示するのみなら
ず、ピークKW監視機能に応答しデータ入
出力装置を通して供給された出力信号によ
つて警報または自動負荷分割が開始され得
る。 所望ならば、トランスをしや断器10へ
付加してライン電圧を監視しかつライン電
圧の値をダイヤル・インするのを不要にで
きる。更に、高速ADCを付加して、力率
の直接計算を行なうのに充分速い速度でラ
イン電圧および相電流をサンプリングしか
つオペレータが力率を入れるのを不要にで
きる。 定格プラグ78の下方に多数のLED“瞬
時”、“長遅延”、“短遅延”および“地絡事
故”がある。このシリーズのLEDの左側
には“電流ピツクアツプ”そして右即には
“時間”がある。“瞬時”LED92が発光
する時、これは瞬時トリツプになる電流値
が左側の数字表示器80に現在表示されて
いることを示す。定義によれば、瞬時トリ
ツプとはたゞちに起り、従つて表示される
べき対応時間は無くそして数字表示器82
はブランクである。“長遅延”LED94が
発光すると、これは、長遅延トリツプ動作
が開始される電流値を左側の数字表示器8
0が現在示していること、他方長遅延トリ
ツプ動作の時間パラメータ(秒)を右側の
数字表示器82が示していることを表わ
す。これらの電流値および時間は、しや断
器の電流対時間トリツプ特性について上述
した長遅延トリツプ動作に相当する。 “短遅延”LED96が発光する時、左
側の数字表示器80は短遅延トリツプ動作
を開始させる電流値を示しているが、右側
の数字表示器82は短遅延トリツプ動作の
持続時間(サイクル)を示している。同様
に、“地絡事故”LED98が発光する時、
左側の数字表示器80は地絡事故トリツプ
動作を起させる地絡電流の値を示し、そし
て右側の数字表示器82は地絡事故電流を
検出した時からしや断器をトリツプさせる
ための指令が出る時までのサイクル数を示
す。 第5図に示した黒丸は例えば1600Aのフ
レーム定格の倍数として表示されるパラメ
ータを表わし、そして黒い4角形は例えば
1200Aのプラグ定格の倍数として表示され
るパラメータを表わす。例えば数字表示器
80,82がそれぞれ0.61、0.003の値を
提示していて、LED84が発光するとし
よう。これは、976Aの現在の相電流
(0.61×フレーム定格=0.61×1600A=
976A)および3.6Aの現在の値絡電流
(0.003×プラグ定格=0.003×1200A=
3.6A)を表わす。 一対のミニ・スイツチ102,104
“I2t応答”は、それぞれ短遅延区域、地絡
事故区域における電流対時間トリツプ特性
の形状を変えるのに使用される。スイツチ
102および104が下側位置にある時、
これは短遅延トリツプ特性および地絡事故
トリツプ特性がI2t傾斜を呈さずに水平で
あることを示す。スイツチ102および1
04が上側位置にある時、I2t特性が用い
られ、そして短遅延トリツプ動作特性が第
4図に示したような特性を持つ。 ライン電圧のデータを得るとともに実際
の電力を計算するために使用される相電流
とライン電圧の瞬時値の急速サンプリング
および直接乗算を行なうために、関連回路
に接続されたトランスを使用できる。しか
しながら、こゝに開示した方法はトランス
に関連した諸絶縁問題を避ける慣用のそし
て妥当な価格の方法を提供する。 要約すれば、正常な動作中、下記の動作
が逐次行なわれる。全シーケンスすなわち
ピークKW、MW時積分、瞬時トリツプ、
長遅延トリツプ、短遅延トリツプおよび地
絡事故トリツプは毎秒60回繰返した。 その上、下記の値が対をなして逐次表示
される。各数字表示器は4秒間表示を継続
する。現在の相電流と現在の地絡電流、ピ
ークKWセツト値(需要値)と最後のリセ
ツト以後のピークKW、現在のKWとMW
×時間、力率×ライン電圧、瞬時のピツク
アツプと時間、長遅延のピツクアツプと時
間、短遅延のピツクアツプと時間、それに
地絡事故のピツクアツプと時間である。 モード3:過電流およびトリツプ・モード このモードが行なわれるのは、相電流が
長遅延ピツクアツプ値を超える時または地
絡電流が地絡事故電流ピツクアツプ値を超
える時である。表示値およびそのLED表
示のシーケンス化は、たとえしや断器に過
負荷がかゝつても、モード2での場合のよ
うに継続する。その上、LED94が発光
する。 もし過電流状態や地絡事故状態が持続す
るならば、ユーザによつてロードされた電
流対時間トリツプ特性に応じてトリツプ・
ユニツトはトリツプ動作を開始しよう。ト
リツプ動作が起る時、トリツプ(瞬時、長
遅延、短遅延または地絡事故)を開始した
機能は適切なLED92,94,96また
は98を付勢することによつてフロント・
パネル上に表示される。トリツプ情報の原
因はデータ入出力装置によつて遠隔表示器
145へ送られる。その上、トリツプさせ
た相電流または地絡事故電流のPU値は数
字表示器80に表示されかつ固定される。 マイコンのトリツプ性能に加えて、トリ
ツプしや断器は後備システムとしてスイツ
チ141を含む。もしこのシステムがトリ
ツプ動作を開始させるならば、LED92
は発光し、15.93PUの電流値が数字表示器
80に表示され、そして“瞬時”信号はデ
ータ入出力装置によつて送られる。 モード4:パラメータの調節 第5図から分るように、トリツプ・ユニ
ツトのパネルは種々の凡例と関連した複数
個の限界値ポテンシオメータも含む。これ
らのポテンシオメータは、オペレータにト
リツプ・ユニツトの回路装置を調節させて
配電系統全体の設計によつて要求されたト
リツプ特性の型式を作る。オペレータが1
個のポテンシオメータ例えば“瞬時電流ピ
ツクアツプ“用ポテンシオメータ112を
調節する時、この調節はトリツプ・ユニツ
ト回路装置によつて検出されそして逐次表
示値が割込まれる。被調節パラメータは対
応する数字表示器にたゞちに表示され、そ
して対応するLEDは発光する。例えば、
もし瞬時電流ピツクアツプを調節したけれ
ば、オペレータはスクリユドライバまたは
他の工具をポテンシオメータ112の中に
挿入してそれを回転させ始める。そうする
と、たゞちにLED92が発光し、そして
瞬時電流ピツクアツプの現在値が数字表示
器80に表示される。この数字はPUフオ
ーマツトすなわち黒丸で特定されたような
フレーム定格の倍数である。従つて、ポテ
ンシオメータ112が回転させられると、
数字表示器80に表示された値は例えば
1.00からトリツプ・ユニツトの内部に記憶
されたような最大許容値例えは10.0まで不
連続にゆつくりと増大し始める。所望値に
達すると、ポテンシオメータの調節は終ら
され、そしてトリツプ・ユニツトはその逐
次走査並びに現在値およびセツト値の表示
を再び始める。同様なやり方で、トリツ
プ・ユニツトのフロント・パネルのどのポ
テンシオメータも所望のパラメータ・セツ
ト値を達成するように調節されることがで
きる。 過去において、デイジタル回路装置と協
働するポテンシオメータを使つてパラメー
タ値を調節することは種々の問題を提供し
た。例えば、ポテンシオメータの値の各マ
イナス変化がたゞちに表示される異なる値
を作る傾向があつた。これは、調節を困難
にする表示の厄介で急激な変動を生じた。
更に、回路装置中の温度変動やその他の微
小な動揺は、調節が行なわれていない時で
さえ、表示およびポテンシオメータの値を
変動させる。その上、過去にポテンシオメ
ータが故障したことがあると、表示された
パラメータが全く読取られないことが時に
はある。 これらの問題を避けるために、この発明
はトリツプ・ユニツトのマイコンのROM
内に記憶した8つの所定パラメータ値のう
ち1つの値を選択するためにポテンシオメ
ータを用いる。従つて、ポテンシオメータ
は連続的な変数調節器としてよりもむしろ
不連続な多位置スイツチとして働く。ポテ
ンシオメータの故障時には、トリツプ・ユ
ニツトはその監視機能で使用するために誤
作用ポテンシオメータと関連したパラメー
タの最も安全な値を選択する。 調節動作へのより一層の便利さを助ける
ために、トリツプ・ユニツトは章.C.で
詳しく説明するヒステリシス特性を含む。 パラメータはデータ入出力装置174の
直列入力端子を通して外部回路によつても
入れられ得る。 モード5:試験モード こゝに開示したトリツプ・ユニツトでは
試験モードも提供される。どちらかの押ボ
タン式スイツチ128または130を押す
ことにより過電流状態または地絡事故状態
がシミユレートされ得る。もしスイツチ1
06が“トリツプ無”位置にあれば、シミ
ユレートされるべき事故電流値は押ボタン
式スイツチ128または130を押しなが
ら“トリツプ無試験”ポテンシオメータ1
20を調節することによつて測定される。
スイツチ106が“トリツプ有”位置にあ
ると、事故電流の固定値はシミユレートさ
れる。このシミユレートされた過電流状態
または地絡事故状態は、スイツチ106を
セツトすることによつて決められたような
しや断器の接点を実際に開かせたり開かせ
なかつたりすることになる。どちらの場合
も、試験は押ボタン式スイツチ128また
は130を放す時に開始され、“試験モー
ド”LED100を発光させる。遅延時間
がきれると、適切なLED94,96また
は98が発光して試験が上手く完了したこ
とを示す。もしスイツチ106が“トリツ
プ有”位置にセツトされていたならば、し
や断器の接点も開く。 スイツチ106が“トリツプ無”位置に
ある場合に試験モードを使用すれば、オペ
レータは電流対時間トリツプ特性上の任意
所望の点をチエツクできる。オペレータは
これを行なうために所望試験用押ボタン式
スイツチ128または130を押しかつポ
テンシオメータ120で最大連続電流の任
意所望の倍数をダイヤル・インすれば良
い。その後にオペレータは押ボタン式スイ
ツチ128または130を放す。トリツ
プ・ユニツトは、ポテンシオメータ120
を通して入れられた最大連続電流の倍数の
そのレベルでの事故をシミユレートし、か
つ接点を実際に開くことなくトリツプ動作
をシミユレートする。 試験の完了時、LED92,94,96
または98は発光してしや断器が瞬時モー
ド、長遅延モード、短遅延モードまたは地
絡事故モードでトリツプしたかどうかを示
す。数字表示器80はしや断器が“トリツ
プした”電流PU値(これはポテンシオメ
ータ120を通して入れられた値と同じで
ある)を示し、数字表示器82はしや断器
がトリツプした試験の開始に続く秒または
サイクルの数(これはLED92,94,
96または98で特定される)を示す。 試験中、実際の相電流(または地絡電
流)とシミユレートした相電流(または地
絡電流)のどちらが大きいかについての決
定が行なわれ、両者のうちの大きい方が
種々のセツト値と更に比較される。従つ
て、試験は保護損失無しで行なえる。更
に、もしシミユレートした電流が実際の電
流よりも大きくて、その上両者共長遅延ピ
ツクアツプよりも大きいならば、スイツチ
106の位置とは無関係にトリツプ動作が
試験終了時に行なわれる。この点が所望の
電流対時間トリツプ特性上にあるかどうか
を知るために、オペレータは表示された時
間対電流値を描くことができる。どの数の
点もそのように試験でき、トリツプ・ユニ
ツトに入れられたようなトリツプ特性を完
全に立証させる。 C 電力供給回路を兼た遠隔表示器 電力供給回路を兼た遠隔表示器145もト
リツプ・ユニツト26へ接続できる。この遠
隔表示器は、しや断器が何時トリツプしたか
そして何がトリツプを起させたかを、しや断
器10から遠く離れた場所へ表示する能力を
提供する。その上、遠隔表示器145はピー
ク需要電力が何時プリセツト限界を超えたか
を表示できる。これらの表示は、“ピーク
KW需要超過”、“過電流トリツプ(長遅
延)”、“短絡トリツプ(瞬時、短遅延、熱)”
および“地絡事故トリツプ”に相当する4個
のLEDによつてなされる。 2個のリレーがまた遠隔表示器145中に
設けられる。一方のリレーはピークKW必要
表示を受けると作動されて自動負荷分割性能
を提供する。他方のリレーは任意の型式のト
リツプ表示を受けると作動されてアラーム・
ベル、ランプまたは多の所望機能をトリガす
る。 遠隔表示器145は、交流ラインから付勢
されて32Vの直流を供給する電力供給回路
も含む。この電力供給回路の出力側は第2図
中の外部直流電源EXT DCのライン148
へ接続されている。 遠隔表示器の詳しい回路説明は章.E.に
含まれる。 電気的説明 A マイコン 演算、論理および制御プロセツサとしての
マイコン154はインテル社で製造された型
式8048マイコンである。第5A図から明らか
なように、単一の40ビン・パツケージは下記
の機能を含む。すなわち、8ビツトの演算・
論理ユニツトと、制御ユニツトと、プログラ
ム・メモリとしての1K×8ビツトのROM1
53と、データ・メモリとしての64×8ビツ
トのRAM157と、8ビツトの双方向性デ
ータ・バス172と、8ビツトの準双方向性
ポートとしてのポート1およびポート2とで
ある。制御ラインも設けられる。もつと詳し
い説明は上述したMCS−48のマイコンの
ユーザ用手引き書から得られる。図面特に第
2図を参照しながら、マイコン154への相
互接続について説明する。 8本のラインから成るデータ・バス172
はADC156の8個の出力端子へ接続され
ている。ADCから供給される8ビツトのデ
イジタル値は下記のシーケンスでマイコン1
54によつて読出される。すなわち、まずパ
ルスがマイコン154のWRラインから
ADCへ送出されてADCにその入力端子に現
われるアナログ量を8ビツトのデイジタル量
に変換することを指令する。変換プロセス完
了時、マイコンのT1試験端子へ接続された
ラインを通じてADC156はパルスを発生
する。それからマイコンはRDラインにパル
スを発生し、このパルスはADCで作られた
ビツト・パターンをマイコン154のアキユ
ームレータへ転送する。 データ・バス172はデータ入出力装置1
74へも接続され、トリツプ・ユニツト26
に他のしや断器および遠隔表示器145と通
信させる。データ入出力装置については章
.G.でもつと詳しく説明する。 マイコンのポート1およびポート2はトリ
ツプ・ユニツト26の他の構成部品と通信し
かつそれらを制御する性能を与える。特定の
接続を次に説明する。 ポート1 ライン0、ライン1およびライン2……こ
れらのラインは第2図に符号188で示した
ようにマイコン154からマルチプレクサ1
58ヘチヤネル・アドレス情報を提供する。 ライン3……このラインは、第2図に符号
180示され、スイツチング・トランジスタ
としてのFET182を作動させてADC15
6へ供給される基準電圧を変え、これによつ
て長遅延相電流測定のための分解能を増大す
る。 ライン4……このラインはFET192を
働かせてトリツプ・コイル22を励磁するこ
とにより機構20にしや断器の接点18を開
かせる。ライン4は第2図に符号190で示
した。 ライン5……このラインはFET186を
働かせてマルチプレクサ158の出力側を接
地するとともにその時選択される入力側も接
地する。従つて、第2図に符号184で示し
たライン5は、波高値検出器160および1
62がマルチプレクサ158によつて選択さ
れる時、これらの波高値検出器をリセツトで
きる。 ライン6……このラインは読出し動作を行
なう時外部ROMのチツプ選択端子を付勢す
る。 ライン7……このラインは、第2図に符号
178で示され、データ入出力装置174の
電力供給回路176を周期的に付勢する。 ポート2 ライン0、ライン1、ライン2およびライ
ン3……これらのラインはマイコン154か
らパネル表示装置155へ送られるデータを
選ぶ。第6図から明らかなように、デイジタ
ル値は、数字表示器80および82に表示す
るためにこれらのラインを通してラツチ・デ
コーダ194へ供給される。ライン0、ライ
ン1およびライン2(第6図および第7図に
符号207で示す)はマルチプレクサ20
6,166および168へチヤネル・アドレ
ス情報も提供する。ライン3(第7図に符号
216で示す)は、マルプレクサ166およ
び168の禁止端子INHへ接続され、マル
チプレクサ166および168をトグルする
すなわち選択的に作動させるのに役立つ。 ライン4……このラインは、第6図に符号
200で示され、トランジスタ198を働か
せて数字表示器80および82上に小数点を
浮び上がらせる。 ライン5……このラインは、ラツチ・デコ
ーダ194のラツチ・エネーブル端子へ接続
され、ラツチ・デコーダ194のライン0〜
ライン3に現われるデータ値をラツチするの
に役立つ。 ライン6……このラインは、ラツチ・デコ
ーダ194の出力ラインと協働してLED8
4〜100を発光させるのに役立つトランジ
スタ208を働かせる。 ライン7……このラインは、マルチプレク
サ206の禁止端子INHへ接続されており、
第6図に符号212で示される。 マイコンの割込み端子INTはスイツチ1
41の高圧側へ接続されている。このスイツ
チ141を閉じると、割込み端子INTを低
レベルにしてROM中の割込み命令を開始さ
せ、これは熱トリツプ動作を行なつて瞬時ト
リツプを示す。 B パネル表示装置 第2図に示したパネル表示装置155の詳
しい回路図は第6図に示されている。第6図
から明らかなように、型式CD4511Bのよう
な7セグメントのラツチ・デコーダ194が
設けられている。4ビツトの入力信号はマイ
コン154のポート2のライン0〜ライン3
によつて供給される。ラツチ・デコーダ19
4は、負荷抵抗アレイ196を通して数字表
示器80および82の4数字、7セグメント
LEDの各対へ7ライン出力信号を供給する。
数字表示器80および82の小数点を浮び上
がらせるため第8ラインはトランジスタ19
8を介して設けられる。このトランジスタ1
98はマイコン154のポート2へ接続され
たライン200によつて導通させられる。ド
ライバ回路202およびトランジスタ204
は、例えば型式CD4051Bであり得るマルチ
プレクサ206の制御下で設けられる。マイ
コンのポート2からの3本のライン207に
よつてドライブされる3ビツトの選択信号は
マルチプレクサ206へ入力として供給され
る。LED84〜98は、数字表示器80お
よび82と協働してマイコン154のポート
2からのラインによつてトランジスタ208
を通して働かせられる。“試験モード”LED
100は、トランジスタ108およびマイコ
ンのポート2からマルチプレクサ206への
禁止ライン212と協働するトランジスタ2
10によつてドライブされる。 C パラメータ入力 トリツプ・ユニツト26の限界値は、第2
図、第5図および第7図に示すように、ポテ
ンシオメータ108〜126によつて提供さ
れる。各ポテンシオメータは、その抵抗の一
端に基準電圧VREFが印加され、他端が接地さ
れている。各ポテンシオメータのワイパー
は、例えば型式CD4051Bであり得るマルチ
プレクサ166および168のうちのどちら
か一方のマルチプレクサの入力端子へ接続さ
れている。従つて、各ポテンシオメータはそ
の適切なマルチプレクサ入力端子へアナログ
電圧信号を供給する。これらの入力端子は、
マイコンのポート2へ接続された3ビツトの
アドレス情報ライン207および禁止ライン
216によつて選択される。 2位置スイツチ102,104,106
は、それぞれ相電流用、地絡電流用のI2tス
イツチ、試験モード用トリツプ有/トリツプ
無機能に相当する。これらのスイツチはVREF
と接地(大地電位)の間の分圧器を構成する
のに役立ち、この分圧器はマルチプレクサ1
68の1個の端子へ6つのアナログ電圧値の
どれかを供給する。同様に、押ボタン式スイ
ツチ107,105,128,130は、そ
れぞれ“表示器リセツト”、“KWリセツト”、
“過電流”試験、“地絡事故”試験に相当し、
マルプレクサ168の他の端子に8つのアナ
ログ電圧信号のうちのどれかを供給するのに
役立つ。 D スタイル番号表示回路 第8図は、第2図に示した表示回路170
を詳しく示す。4数字の10進番号の各々は特
定の組合わせに相当する。第8付から分るよ
うに、表示回路170はマルチプレクサ15
8の4個の端子へ入力を供給する。これらの
端子の各々は、10進番号の1つの数字を表わ
し、かつ接地とVREFの間に接続された抵抗2
18、220および222によつて形成され
た分圧器上の4つの位置のどれかに接続され
得る。これらの接続は、工場で結線されたジ
ヤンパー線で選択され、マルチプレクサ15
8の各端子へ4つのアナログ電圧信号値のど
れかを供給する。マルチプレクサ158は、
指令があると、これらのアナログ電圧信号値
を端子OUTからADC156へ供給する。こ
のADC156は、アナログ電圧信号値を、
マイコンによつて読出されて10進番号として
解釈される8ビツトのデイジタル・コードに
変換し、トリツプ・ユニツト26のための多
くの組合わせのどれがその特定のトリツプ・
ユニツトに実際に提示させるかをマイコンに
決定させる。 E 遠隔表示器 データ入出力装置174は、単一の光結合
導線対を通してパルス・コード化された出力
信号を供給する。これは、しや断器を通して
給電されている負荷が所定の電力限界を超え
たことを遠隔表示する。その上、過電流、短
絡または地絡事故のトリツプ原因が表示され
る。今から説明する回路は対応する4つの入
力信号を解読してLED発光とリレー励磁に
よる接点閉成との両方を行なう。 その上、この回路は交流ラインおよび電池
の両方から電力供給回路144への遠隔電源
となる。この性能は、トリツプ原因表示器の
ようなデータの連続保存並びにメガワツト時
およびピーク需要電力を含むエネルギー機能
を要する用途では必要である。 第9図から明らかなように、入力電力はト
ランス602、整流回路604およびフイル
タ・コンデンサ606を通して約32Vのレベ
ルで供給される。限流抵抗608を設けて出
力端子610の偶発的な短絡を防止する。こ
の出力端子610は第2図のライン148に
よつて外部直流電源EXT DCへ接続され、
出力端子612はトリツプ・ユニツト26の
デイジタル接地端子へ接続される。もしジヤ
ンパー線で出力端子610と614を接続す
るならば、3個の8Vニツケル/カドミウム
電池から成る内部電源616は、交流入力電
圧しや断時に、24Vの出力電圧を保つように
動作状態に入れる。電池を充電するために、
10KΩの“緩慢充電”用抵抗618が設けら
れる。 デコーダ・アラーム回路用の8.2Vの電力
供給回路は抵抗620、ツエナーダイオード
622およびコンデンサ624によつて形成
される。 第14図に“遠隔表示器出力”と示したデ
ータ入出力用出力端子508は第9図の入力
端子626へ接続され、第14図の“入出力
供用”端子500は第9図の入力端子628
へ接続される。入力端子626および628
へ印加された100μs、4Vの出力パルスはホ
ト・カプラー630に8mAの電流を流す。
この電流はホト・カプラー内のホトトランジ
スタをターンオンさせて抵抗632の両端間
に8Vのパルスを発生する。 マイコン154は、2ms毎に1つの
100μsパルスすなわち交流電力サイクル毎に
最大8つのパルスを発生できる。8つのパル
スのうちの1つのパルスが需要アラームを示
すコード化技術が使用される。もしトリツプ
が起つたならば、8つのパルスのうちの続い
て発生する2つのパルスは地絡事故トリツプ
状態を示し、パルスが3つ続いて発生すると
過電流(長遅延)トリツプ状態を示し、そし
てパルスが5つ続いて発生すると短絡(瞬時
または端遅延)トリツプ状態を示す。パルス
のコード表は第10図に示すとおりである。 入力パルスは、例えばRCA社のCD4098で
あり得る集積回路634の再トリガ可能で3
ms単安定するフリツプフロツプ出力Q1の
ためのトリガ入力を与える。再トリガ可能な
機構とは、3msの時限期間中に発生するど
のパルスも新しい3msの期間を開始させる
ことを意味する。第10図の波形Bはそれぞ
れ需要アラーム、地絡事故トリツプ、長遅延
トリツプ、短絡トリツプに相当する1つ、2
つ、3つ、5つの入力パルスAのために得ら
れたQ1出力を示す。Q1パルスの高さは集
積回路634へ供給された供給電圧に等し
い。Q1出力が抵抗636およびコンデンサ
638によつて平均化される時、直流電圧C
が発生されてその値は供給電圧の下記の分数
値すなわちそれぞれ3/16V、5/16V、7/16
V、11/16Vである。この値はクワド
(quad)・コンパレータ640の反転入力端
子へ送られる。クワド・コンパレータ640
は、ろ波した値を、抵抗642,644,6
46,648および650を含む分圧回路網
によつて発生される1/8V、1/4V、3/8Vお
よび9/16Vの供給電圧の固定分数値と比較す
る。クワド・コンパレータ640は、その
後、4つの可能なパルス・パターンのどれが
入力端子626および628に印加されたか
を示す出力を供給する。もし例えば需要状態
が存在して8つのパルスのうちの1つのパル
スだけから成るパルス・パターンを作るなら
ば、クワド・コンパレータ640のコンパレ
ータAの反転端子での直流電圧は供給電圧の
3/16であり、これは供給電圧の1/8よりも大
きいが1/4よりも小さい。その結果、他方の
入力は高レベルであるが、コンパレータAの
出力端子は低レベルになる。トランジスタ6
52およびリレー654は抵抗656を流れ
る電流によつてターンオンされ、この電流は
“需要”LED658も発光させる。 過電流トラツプ状態は入力端子626およ
び628に3つのパルスを次々に出現させ、
供給電圧の7/16は平均値はコンパレータCの
反転端子に現われる。この値は供給電圧の3/
8よりも大きくて5/8よりも小さい。この場
合、コンパレータA,BおよびCの出力端子
は低レベルになる。トランジスタ660およ
びリレー662は、電流が“過電流”LED
664および抵抗666を流れるので、オン
になる。トランジスタ652および“需要”
LED658はトランジスタ668によつて
短絡されるのでオフである。“接地”LED6
70も“過電流”LED664で短絡される
のでオフである。このようにして最高レベル
の比較が常に示される。例えばRCA型式
CD040であり得る集積回路672およびQ1
出力の機能は1/2秒のオン遅延をコンパレー
タに与えることであり、これはコンデンサ6
38の電圧を安定させるのに必要である。Q
1パルスは1/60秒毎に発生する。これらのパ
ルスは、32個のパルスが発生してQ6出力が
高レベルになるまで、カウンタとしての集積
回路672によつて計数される。Q6出力が
高レベルになると、Q1出力はターンオンさ
れ、そして別な入力パルスはダイオード67
4によつて阻止される。 ホト・カプラー630が最後のパルスを受
けてから約30ms後に、集積回路634の
2出力は高レベルになる。これは集積回路6
72のQ6をリセツトしてQ1出力をターン
オフさせる。集積回路672およびQ1出力
の機能はLED並びにリレー662および6
54の積極的なオン/オフ動作を行なうこと
である。 F データ入出力装置およびその関連電力供給
回路 上述したように、この発明の原理を用いる
しや断器は多数の他のしや断器と協調して配
電系統に用いられる。種々の指令および情報
がこのしや断器から送られること、並びに他
の関連しや断器によつて送られた種々のパラ
メータがこのしや断器で検知されることが時
には望ましい。この情報は装置設計者によつ
て特定されたように所望のインターロツク法
を構成するのに使用される。 第14図に示すデータ入出力装置174は
4個の出力端子すなわち“短遅延インターロ
ツク出力”端子502、“接地インターロツ
ク出力”端子504、“直列出力”端子50
6および“遠隔表示器出力”端子508を含
む。 3個の入力端子すなわち“短遅延インター
ロツク入力”端子510、“接地インターロ
ツク入力”端子512および“直列入力”端
子514が設けられる。“直列出力”端子と
“直列入力”端子はマイコン154と遠隔デ
イジタル回路の間でデイジタル・データを通
信するのに使用される。“遠隔表示器出力”
端子は、トリツプ原因表示(過電流、短絡ま
たは接地)およびピーク電力需要アラーム用
の1〜4コード・パルス出力を供給する。
“短遅延インターロツク出力”端子と“短遅
延インターロツク入力”端子は、他にどんな
構成部品も用いることなく、しや断器間の直
接インターロツク接続を行なわせる。 もし代表的なホト・カプラーが使用される
ならば、400mWの電力が必要である(7個
の入出力端子の各々毎に直流5Vで12mA)。
変流器24が供給できる電力はわずか500m
W(直流5Vで100mA)で、その大部分がマ
イコン154で必要である。従つて、慣用の
ホト・カプラーは使用できない。 データ入出力装置174の電力供給回路1
76は、ポート1のライン7(第14図には
符号178で示す)へトランジスタ228を
介して接続されたパルス・トランス501を
含む。マイコンは、共通表示サブルーチンで
指令されたように2000μs毎に100μsのパルス
を供給し、これによつてデータ入出力装置1
74の電力供給条件を大体20:1まで、すな
わち約20mW(直流5Vで平均4mA)まで低
減する。これは電力供給回路176から容易
に給電されるのに充分な小さゝである。 電力供給回路176中に現われる波形は第
15図に示すとおりである。波形Aはマイコ
ン154によつてポート1からのライン17
8に発生されるものである。約2000μs(実際
には1/8×1/60秒)のうちの大体100μsの問ラ
イン178はマイコンの回路接地で低レベル
に保持される。これはトランジスタ228を
ターンオンして、第15図の波形Bから分る
ようにパルス・トランス501の入力側へ+
5Vを印加する。対応する波形は、データ入
出力装置174の“入出力共用”端子に対し
てパルス・トランス501の出力側に発生さ
れる。 もし例えば“遠隔表示器出力”端子508
から出力が所望されるならば、対応するマイ
コン出力ラインすなわちデータ・バス172
のライン3は第15図に波形Cで示されるよ
うに回路接地に保持される。ホト・カプラー
224中のLED516はトランジスタ22
8を流れる電流によつてターンオンされる。
そうすると、ホトトランジスタ517がトラ
ンジスタ518をターンオンさせて出力電圧
波形Dを生じる。もしライン178(波形
A)が高レベルにあるならば、トランジスタ
518からの対応する出力は波形Dで示され
たように0Vである。 入力回路装置は、古いしや断器からの直接
結合された直流信号またはこの章で説明した
ようなパルス入力の両方で働くように設計さ
れる。例えば波形Eで示されるような“直列
入力”端子514での入力信号は、波形Fで
示されるようにFET236のゲートに現わ
れる。パルス・トランス501の出力側にパ
ルス電圧が現われる時、電流はLED238
およびFET236(これは“直列入力”端
子514での入力信号によつて既にターンオ
ンされている)を通つて流れる。 FET236は25Vのターン・オン・ゲート
電圧および15Vの内部ゲート・ソース間ツエ
ナーダイオード保護機能を持つている。この
範囲は、マイコン型の回路によつて供給され
る4Vのパルス入力および古い型式の固体ト
リツプ・ユニツトによつて供給される12Vの
直流信号と適合するのに必要である。 FET236は2つの機能を持つている。
まず、FET236は入力信号がパルスであ
る時メモリとなる。そのために、100μsの入
力パルスによつて抵抗230を通して充電さ
れるコンデンサ232と協働する。コンデン
サ232および抵抗230の値は15μsの時定
数を与えるように選ばれる。コンデンサ23
2は10μsの時定数を与えるように値が決めら
れた抵抗234を通して放電する。NPNト
ランジスタのエミツタによつて入力信号が供
給されるので、コンデンサ232は抵抗23
0を通して放電できない。従つて、入力パル
スが2ms毎に発生するかぎり、FET23
6のゲートは高いレベルに保持される。入力
パルスの消滅後約10msたつとFET236
はターンオフされる。 FET236の第2番目の目的は電流利得
である。ホト・カプラー226は、その関連
ホトトランジスタ240をターン・オンする
のに大体10mA必要である。この電流は
FET236によつて供給される。入力端子
に高い直流入力インピーダンスが必要なの
は、古いトラツプ・ユニツト制御回路が小さ
な直流入力電流しか供給できないからであ
る。 入力信号の有、無はデータ・バス172の
ライン0においてマイコンで読取られ、もし
入力信号が“直列入力”端子514に有るな
らばその時だけ100μsのパルス期間中高レベ
ルにある波形Gは読取られる。入力信号が
“直列入力”端子514に無い時、データ入
力端子へ接続されたデータ・バス・ラインを
回路接地に維持するためにプル・ダウン抵抗
239が設けられる。配電系統のしや断器、
緊急用電機または他の関連部品からの信号
は、マイコン154で検知でき、しや断器1
0は適切な作用を行なうように指令されるこ
とができる。更に、パラメータ値も遠隔地点
から“直列入力”端子514を通りて供給さ
れることができる。ROM中の適切な命令は
到来情報を解読しかつ限界チエツク機能で使
用するためにそれをRAMに記憶させる。 G 系統電力供給回路 1 ブロツク図の説明 第2図に示した電力供給回路144は第
11図にもつと詳しいブロツク図で示され
ている。この電力供給回路144は、その
電源を4つの電源(すなわち第2図の遠隔
表示器145からの外部交流電圧または外
部直流電圧、地絡電流検出用変流器28か
らの電流入力、或は3相電流測定用変流器
24からの電流入力)のどれかに求めるこ
とができる。外部交流電源EXT ACの整
流回路152で整流した出力は遠隔表示器
145からの直流電圧と比較され、最大瞬
時値は最高電圧導出回路702により直流
−直流コンバータ706およびトリツプ・
コイル22で使用するためにエネルギー蓄
積コンデンサ704へ供給される。電圧検
知回路708は最高電圧導出回路702の
出力を監視する。この電圧が第13図に示
すように直流22Vよりも高い時にはいつで
も直流−直流コンバータ706がターンオ
ンされる。第13図に示すように、電圧が
直流24Vを超える時電流スイツチ710は
位置2へ切換えられる。直流−直流コンバ
ータ706はマイコン用の直流5V(100m
Aで)、基準電圧VREF(直流1.64V)および
電源投入リセツト制御信号RSを供給する。 電力供給回路144は、その電源を、地
絡電流IG用変流器28の整流回路146で
整流された出力或は3相電流IA、IBおよび
IC用変流器24の整流されて最大電流が導
出された出力に求めることができる。2つ
の電流は合計器712で加算された後電流
スイツチ710へ送られる。この電流スイ
ツチ710は電流をエネルギー蓄積コンデ
ンサ704か側路回路714へ通過させ
る。第13図に示すように、コンデンサ電
圧が直流約39Vに達するまで電流はエネル
ギー蓄積コンデンサ704へ流れ込み、コ
ンデンサ電圧が39Vに達すると電流スイツ
チ710は電流を側路回路714へ切換え
る。電流側路動作はコンデンサ電圧が直流
約34Vに低下するまで続き、直流34Vにな
ると電流スイツチ710は電流をエネルギ
ー蓄積コンデンサ704へ再び流れ込ませ
る。 2 回路説明 電力供給回路144は第12図にもつと
詳しく示されている。外部交流入力はBR
201によつて整流されかつC101によ
つて平滑されてから外部直流入力と比較さ
れる。その結果はD101を通つてエネル
ギー蓄積コンデンサC105およびC11
2へ供給される。検知した電圧は、パワー
FET Q101並びにインバータとして接
続さたナンド・ゲートIC101Aおよび
IC101Bによつて形成された側路回路
へも供給される。クワド・ナンド回路はR
103,D107,D108およびD10
9を通つて流れる電流によつて電力が与え
られ、これはIC101Dのピン14に約
10VDCの温度変動安定化電圧を発生する。
クワド・ナンド回路は、その入力が供給電
圧の約70%すなわち7VDCを超える時出力
を低レベルにさせる入力ヒステリシスを持
つている。出力は、その入力が供給電圧の
30%すなわち3VDCに低下するまで低レベ
ルに留る。従つてR105の両端間に
7VDC(これは外部直流入力での24VDCす
なわち7VDCとR104,R102および
D103の両端間の電圧降下との和に相当
する)が現われる時、側路回路はターン・
オンされる。R105の両端間の電圧が
7VDCに達する時、エネルギー蓄積コンデ
ンサの電圧が39VDCすなわちR105,
R104,R102およびD104の両端
間の電圧降下を超えるならば、側路回路は
またターン・オンされることができること
に注目されたい。 もし外部電力を得ることができるなら
ば、直流−直流コンバータ706のON/
OFF状態は蓄積コンデンサ電圧よりもむ
しろ外部電力供給電圧によつて制御され
る。 外部直流入力の場合の24VDCのスイツ
チング点は、トリツプ・コイル22が作動
するのに必要な最低の直流電圧に相当す
る。エネルギー蓄積コンデンサの端子間電
圧に関する39VDC限界は、コンデンサの
50VDC最大限界と実効値32mAの変流器
最小電流出力で直線−直線コンバータが
5VDC(100mADCで)を発生するのに要
する30VDC最小入力との妥協点である。 分路抵抗R100,R101はそれぞれ
相電流、地絡電流を検知するために使用さ
れる。これらの抵抗を流れる電流はQ10
1(側路回路ON)かC105およびC1
12(側路回路OFF)並びにIC102を
通ることに注目されたい。 +5VDC供給電圧の必要な15msター
ン・オフ遅延は、ダイオードD110、抵
抗R107およびコンデンサC102によ
つて行なわれる。IC101Cのピン8お
よび9での電圧が3VDCよりも下がる時
は、出力ピン10は高レベルになる。ピン
12および13が7VDCに達するまでに15
msの遅延がある。遅延が終ると、ピン1
5は低レベルになつて+5VDCに0Vにさ
せる。 電圧検知回路708は直流−直流コンバ
ータ706へのON/OFF制御を行なう。
この直流−直流コンバータ706は、コン
デンサ電圧が37VDCに達する時にONに、
そしてコンデンサ電圧が33VDCまで低下
する時にOFFにされる。変流器24から
の出力電流が小さくて直流−直流コンバー
タ706の動作状態を維持できない時でさ
えマイコン154が相電流および地絡電流
の現在値を表示するのに充分長くONであ
ることを確保するために、かつトリツプ・
コイル22を作動させるのに充分長くトリ
ツプ信号を維持することを確実にするため
に、OFF信号で15msの遅延が使用され
る。トリツプ・コイルは従来技術で使用さ
れるSCRのようなラツチング素子よりも
むしろ非ラツチングFET192によつて
制御されることに注目されたい。これは、
過渡状態による不要なトリツプを起させ
ず、かつ動作電力が電池から供給される時
電力供給回路にかゝる不当なドレンを防止
する。 電圧検知回路708による直流−直流コ
ンバータ706のON/OFF制御と側路回
路714のスイツチング点は第13図に示
されている。 直流−直流コンバータ706は、スイツ
チング・トランジスタIC102、インダ
クタL101フリー・ホイール・ダイオー
ドD112並びにトランジスタQ103お
よびQ104で形成された電圧帰還回路か
ら成るチヨツパ型のものである。Q103
でのベース電圧はR109によつて+
5VDCであるように調節される。この電圧
はD107,D108およびD109によ
つて生じられた+10VDCの大体半分であ
る。 回路動作は下記のとおりである。もし出
力電圧が+5VDCよりも低ければ、Q10
3はONでQ104はOFFである。Q10
3のコレクタ電流は、この時ターンオンさ
れるPNPダーリントン・トランジスタIC
102のベース電流である。約+35VDC
がL101へ印加されると、電流は直線的
に増大する。この電流はC106および負
荷へ流れ込む。出力電圧が+5VDCを超え
る時、Q103はOFFにそしてQ104
はONにされる。Q104のコレクタ電流
は、IC102のベースをクランプするQ
102をONにすることによつてIC102
を急にターンオフさせる。この時L101
の電流はIC102からダイオードD11
2へ切換わる。出力電圧はQ103がON
にそしてQ104がOFFになるまで低下
し始め、このプロセスは繰返す。ON/
OFFスイツチングのヒステリシス特性は、
L101およびC106から成る共振回路
に関連した固有のオーバー・シユートおよ
びアンダー・シユートに由来する。正のス
イツチング帰還はC103およびR110
によつて行なわれる。電力供給回路144
のスイツチング点は第13図に示されてい
る。 +5VDCレベルに加えて、電力供給回路
144は、マイコン154で使用される基
準電圧VREFも供給する。マイコンの電源投
入リセツト信号は、R114,R115,
R116およびC106とIC103の組
合わせによつて供給される。直流−直流コ
ンバータがONになつて+5VDCが発生さ
れる時、ラインは約5msの間大地電
位に留る。この信号はマイコンへ印加
されてリセツトさせる。ダイオードD11
1は5VDCが0Vになるとすぐにパワー・
ダウン・リセツトを行ない、これによつて
安全なパワー・アツプおよびパワー・ダウ
ンの両方の遷移を保証する。 H 読出し専用メモリ(ROM) マイコンの内部ROMには、交流電流のサ
イクル毎すなわち16.667ms毎に実行される
8つの主要な機能を定める命令が与えられ
る。各機能はマイコンの外部から1つ以上の
パラメータ値を検索することに対して応答可
能である。これらのパラメータは、被保護回
路から得られた値例えば相電流および地絡電
流並びにフロント・パネルのポテンシオメー
タおよびスイツチによつて特定された値を含
む。機能はパラメータ値をRAMの特定の記
憶位置にロードする。その上、大部分の機能
は1つ以上の限界チエツクを行なうこと例え
ば現在の相電流を瞬時トリツプ・ピツクアツ
プ値と比較することにも応答可能である。8
つの機能の全ループが16.67ms毎に実行さ
れるので、各限界チエツクは16.67ms毎に
行なわれる。 走査および限界チエツク任務に加えて、各
機能はフロント・パネルの数字表示器80お
よび82に関連した2つの動作に対して応答
可能である。4秒毎に、1つの機能はRAM
中の割当てられた記憶位置から表示パラメー
タ値を読出す。それはこのパラメータ値を4
つの数値に変換する。例えば、もし現在の相
電流が2.14PUに等しいなら、適切な機能は
4つの数値すなわちプランク、2、1および
4を生じる。これらの数値はRAMの割当て
られた記憶位置に置かれ、各記憶位置は数字
表示器の1つの数字に相当する。一般に、各
機能は2つのパラメータ値をそのように変換
し、従つて全部で8つの数値を対応する
RAM記憶位置へロードする。これらの数値
は、次の機能がその数値ロード任務を果すま
で、4秒間RAM中に留る。 この点で、数値はRAM中にあり、それら
は数字表示器80および82の適切な数字へ
送られなければならない。これは8つの主要
な機能によつて行なわれる第2の動作であ
る。各機能は、それが実行される毎に、
RAMから1つの数値を検索しかつこの数値
をマイコン154のポート2から数字表示器
80または82へ送ることに対して応答可能
である。数値は数字表示器中のその適切な記
憶位置でLEDセグメントを発光させたと思
われる。新しい機能が大体2ms(16.667/
8ms)毎に実行されるので、数値はその消
滅前に数字表示器上でこの時間現われ、そし
て次の数値は数字表示器の別な数字記憶位置
へ送られる。従つて、いつも、1つの数字だ
けが数字表示器80および82に現われる。
しかしながら、数字は素速く点滅するのでこ
れを見る人には同時点灯しているように見え
る。 マイコンの外部のROM151は、有つて
も無くても良く、データ入出力装置に関連し
た他の機能のような別な特色を実施するため
の命令を記憶するのに使用されることができ
る。また、ポテンシオメータのセツト値のた
めのルツクアツプ・テーブルはそのテーブル
中の値を変更するのを容易にするために外部
ROMに記憶されることができる。 マイコンのROM中の主命令ループの構成
は第17図か理解できる。8つの主要な機能
はFUNCTx(たゞしxは1〜8である)と名
付けられる。これらの機能から呼出される主
サブルーチンは、共通表示ルーチンCMDIS、
アナログ/デイジタル(A/D)変換ルーチ
ンADCV1、マルチプレクサ166と16
8の間でトグルしてA/D変換を行なうため
のサブルーチンTADCV、およびポテンシオ
メータのセツト値から別個に値を得るための
サブルーチンREADである。主要な機能お
よび対応するサブルーチンを、次に、詳しく
説明する。 CMDIS−第26図 このサブルーチンは、各主要機能によつて
呼出され従つて2ms毎に実行される。それ
は、レジスタR1によつてアドレス指定され
たような1つの数値を表示し、かつレジスタ
R6として特定されたようなマルチプレクサ
158への8本の入力ラインのうちの1本の
入力ライン上でA/D変換を行なう。
CMDISはポート1のライン7に持続時間
100μsのパルスを1個出してデータ入出力装
置用電力供給回路176を付勢する。
CMDISの一部は、TADCVと呼ばれ、マル
チプレクサ166と168を切換えてパネル
の他側からポテンシオメータのセツト値を読
取る。その上、CMDISは遅延時間を終らぜ
て各主要機能が丁度16.667/8msで実行す
ることを確保する。 第26図を参照してCMDISをもつと詳し
く説明する。16.667/8実行時間ウインドウ
が終つたかどうかを決定するために、内部カ
ウンタがまずチエツクされる。ノーなら、サ
ブルーチンはウインドウが終るまで何回も繰
返し、終つた時にカウンタがリセツトされ
る。 次に、ポート1のライン7が作動されて2
つの機能を行なう。A/D変換チツプ選択端
子はこのライン7によつて作動されない。こ
のライン7は電力供給回路176中のトラン
ジスタ228へも接続されている。従つて、
ポート1のライン7が作動すると、電力供給
回路176のための大体100μsのパルスの前
縁が作られる。 予め存在するアラーム状態が次にチエツク
されて、パルスが光結合式データ入出力装置
174の直列出力端子へ送られるべきかどう
かを決定する。上述したように、直列出力端
子は16.667msの時間ウインドウの間パル
ス・コード化された信号を供給して遠隔表示
器にアラーム状態すなわちトリツプ状態を告
げる。 レジスタR6はインクリメントされて呼出
されるべきマルチプレクサ(MUX)158
の次の入力ラインのためのチヤネル・アドレ
スを得る。レジスタR1はデクリメントされ
て表示用の次の数値のアドレスを得る。 アドレス・ポインタとしてレジスタR1を
使用して、8つの数値のうちの1つの数値が
RAMから検索されかつ数字表示器へデイス
バツチすることの用意がされる。数値には4
ビツトしか要らないので、上位4ビツトはポ
ート2のラツチ・エネープル・ラインとして
のライン5およびポート2の禁止ライン21
2としてのライン7を適切にセツト・アツプ
するのに使用される。現在表示中のパラメー
タに相当するLED84,86,88,90,
92,94,96,98または100はポー
ト2のライン6によつて制御される。表示中
の数値の対応するビツトはFUNCT1中のサ
ブルーチンSRACEによつてセツトまたはリ
セツトされる。この制御情報および数値はポ
ート2を通してパネル表示装置155のラツ
チ・デコーダ194へ送出される。 レジスタR6に含まれたようなマルチプレ
クサ158のチヤネル・アドレスはポート2
から送出される。A/D変換ルーチン
ADCV1が実行され、そしてマルチプレク
サ158への入力の数値がレジスタR3およ
びアキユームレータ(ACC)に記憶される。 FUNCT1−第18図 この機能は、DIGIT1のアドレスよりも
1だけ大きいアドレスでレジスタR1をまず
初期設定することである。なお、DIGIT1
は、数字表示器80および82(使用前に
CMDISによつてデクリメントされる)の一
番右の位置に表示される数値である。この機
能は、マルチプレクサ158によつて呼出さ
れるべき第1のチヤネル・アドレスでレジス
タR6も初期設定する。 サブルーチンSRACEが次に入れられる。
このサブルーチンは4秒カウンタをインクリ
メントする。もしこのカウンタがFFの6値
から0へオーバフロウするならば、これは4
秒の表示期間が経過したことを示し、そして
それはタイムアウトして数字表示器80およ
び82に新しい一対の値が現われることを指
令する。これはレジスタR7をシフトするこ
とによつて行なわれる。次に、表示中のパラ
メータに相当する適切なLEDが発光される
ように、SRACEは8数値のRAM記憶位置
の1つにビツト6(B6)をセツトする。 共通表示ルーチンCMDISが呼出される。
呼出し完了時、DIGIT1すなわち数字表示
器82の一番右の数字は発光されかつ現在の
相電流(PPCUR)はADC156によつて読
出されて処理される。現在の相電流値が今や
RAMに記憶される。 フロント・パネルの数字表示器80に現在
の相電流を表示するための時間かどうかを決
定するために、インデツクス・レジスタR7
がチエツクされる。もしイエスなら、現在の
相電流の値は4つの数値に変換され、これら
の数値の各々は左側の数字すなわち数字表示
器80の数字に相当するRAMの記憶位置
DIGIT8,DIGIT7,DIGIT6および
DIGIT5に記憶される。現在の地絡電流
(PGCUR)も4つの数値に変換される。こ
れらの数値は右側の数字すなわち数字表示器
82の4つの数字の地に相当するRAM記憶
位置DIGIT4,DIGIT3,DIGIT2および
DIGIT1に記憶される。 次に、長遅延機能のために使用される相電
流の値(LDPC)が読出される。現在の相電
流の標準値の2倍の分解能を持つ値を得るた
めに、ADC156へ供給される基準電圧
VREFはポート1のライン6を通じて調節され
る。ADCは、マルチプレクサ158を通じ
て供給されたような波高値検出器160の値
を再び変換することが指令される。A/D変
換の完了に引続いて、相電流の波高値検出器
160のコンデンサは、ポート1のライン5
によつて指令されるようにFET186を介
してマルチプレクサ158の出力側を接地す
ることによつてリセツトされる。長遅延相電
流の値はRAMに記憶される。 高レベルの相電流では、地絡電流用変流器
28は、地絡電流の仮想値が実際に存在しな
い時、そのような値を生じることができる。
この効果は相電流が増大するにつれてもつと
顕著になる。従つて、相電流が1.5PUと9PU
単位の間にある時にはいつでも、RAMに記
憶されるべき地絡電流の値を相電流の1/8だ
け低減することにより仮想地絡電流が考慮さ
れる。もし相電流の現在値が9PUより大きけ
れば、現在の地絡電流を零にすることによつ
て地絡電流は無視され、地絡電流の適切な値
はRAMに記憶される。 FUNCT2−第19図 この機能は、平均相電流を測定し、エネル
ギー計算を行ない、かつトリツプ・ユニツト
126のスタイル番号を決定することであ
る。レジスタR6によつて指定されたような
アドレスがポート1を通してマルチプレクサ
158へまず提供され、平均化回路にADC
156へのアナログ値を供給させる。共通表
示ルーチンが呼出され、DIGIT2すなわち
数字表示器82の右から2番目の数字を発光
させかつ平均相電流IAVEのためのデイジタル
値を供給させる。平均相電流の値には、フロ
ント・パネルのポテンシオメータ110によ
つて特定されたような力率PFとライン電圧
LVの積が乗算される。その結果は現在のキ
ロワツト値PRKWである。この値は一時的
に記憶されかつまたMW時計算単位に加算さ
れる。“KWリセツト”用押ボタン式スイツ
チ105の最後の作動以後に登録されたピー
クKW値PKACKWよりもPRKWが大きいか
どうかを決定するためのチエツクが次に行な
われる。PRKWの方が大きければ、累積さ
れたピークKW値はPRKWに等しくセツト
されかつ両方の値がRAMに記憶される。 数字表示器80,82にそれぞれ現在の
KW値、MW時値を表示する時間かどうかを
決定するために、レジスタR7でチエツクが
行なわれる。もしイエスなら、これらの量は
4つの数値に変換されてからRAMの数値記
憶位置にロードされる。 ADC156へスタイル番号を提供するべ
き表示回路170を選択するためのアドレス
がマルチプレクサ158へ送られる。スタイ
ル番号のA/D変換が行なわれてこの値が
RAMに記憶され、これによつて幾つかの任
意選択機能のうちのどれがこのトリツプ・ユ
ニツトに含まれるかを表わしかつRAMにあ
る適切な命令の実行を選択する。 FUNCT3−第20図 この機能の最初の仕事は直列出力端子を通
して送出されるべきパルスの数をリセツトす
ることである。この情報は後で共通表示プロ
グラムによつて使用されて直列出力で適当な
パルス・コードを作る。共通表示ルーチンが
実行されて、DIGIT3すなわち数字表示器
の右から3番目の数字を発光させてポテンシ
オメータ(POT)108からピークKWセ
ツト値(KWST)のデイジタル値を戻す。 次に、フラグがセツトされて過大パルスが
直列出力端子に送られるのを防止する。ルー
チンREADが実行されて、対応するポテン
シオメータ108によつて特定されたような
ピークKWセツト値のための8つの個別値の
1つを得る。このルーチンは後でもつと詳し
く説明する。 数字表示器80にピークKWセツト値を表
示する時かどうかのチエツクが次に行なわれ
る。もしイエスなら、ルーチンREADによ
つて決定されたようなピークKWセツト値は
4つの数値に変換された後数字表示器80の
数字に相当するRAM数値記憶位置に記憶さ
れる。 KW運転計算単位はRAMに維持される。
この計算単位はFUNCT3を実行する毎に現
在のKW値によつてインクリメントされ、従
つてKW値を時間について積分してKW時に
相当する値を作る。10KW時に相当する値に
達したかどうかを決定するために、RAMの
この記憶位置のチエツクが行なわれる。もし
イエスなら、RAM中のMW時計算単位がイ
ンクリメントされそしてKW時計算単位が残
りを保持りながらリセツトされる。数字表示
器にMW時計算単位の内容を表示する時間か
どうかのチエツクが行なわれて、もしイエス
ならこの量は4つの数値に変換された後数字
表示器82に相当するRAM数値記憶位置に
記憶される。 ポート2のライン3は作動されてマルチプ
レクサ158の入力としてマルチプレクサ1
66を選択するがマルチプレクサ168を選
択しない。A/D変換はパネルのスイツチ1
02,104および106とRAMに記憶さ
れたスイツチ・セツト値の各組合わせ毎のデ
イジタル値とで行なわれる。 FUNCT4−第21図 FUNCT4の最初の仕事は、共通表示ルー
チンを呼出して数字表示器82の右から4番
目の数字であるDIGIT4を発光させ、かつ
ポテンシオメータ110からPExLVを読出
してそれからデイジタル値を戻すことであ
る。ルーチンREADが呼出されてポテンシ
オメータ110のデイジタル値に相当するル
ツプアツプ・テーブル値を得る。もし
PExLV値を表示する時間なら、それは4つ
の数値に変換されてから数字表示器80に相
当するRAM記憶位置に記憶される。 ポート2のライン3はマルチプレクサ15
8を通してADC156への入力としてマル
チプレクサ166を選択し、押ボタン式スイ
ツチ105,107,128および130を
含む分圧回路網でA/D変換が順位化され
る。押したスイツチのパターンに相当する唯
一のデイジタル値はRAMに記憶される。こ
の量も、どれかの押ボタン式スイツチが実際
に押されたかどうかを決定するために、チエ
ツクされる。もしノーなら、FUNCT5が入
れられる。逆にもしイエスなら“KWリセツ
ト”用押ボタン式スイツチ105が押された
かどうかのチエツクが行なわれる。もしイエ
スなら、RAM中のピークKWの値はクリヤ
ーされる。次に、“表示器リセツト”用押ボ
タン式スイツチ107が押されたかどうかの
チエツクが行なわれる。もしイエスなら、全
てのトリツプ表示器はクリヤーされ、直列出
力パルス・コードはオール0にされ、表示シ
ーケンスはリセツトされ、そして割込みはエ
ネーブルされる。もし“表示器リセツト”用
押ボタン式スイツチが押されていないなら
ば、“試験”用押ボタン式スイツチ128と
130のどちらか一方が押される。マルチプ
レクサ166および158を通して読出され
る押ボタン式スイツチのデイジタル値は試験
フラグに記憶される。 FUNCT5−第22図 共通表示ルーチンは呼出されて、右から5
番目の数字であるDIGIT5を発光させ、か
つポテンシオメータ112から瞬時電流ピツ
クアツプ値を読出す。ルーチンREADは、
共通表示ルーチンによつて供給されたポテン
シオメータ・セツト値のデイジタル値を取出
し、かつROMのルツクアツプ・テーブルか
ら実際のセツト値を得る。数字表示器80に
瞬時電流ピツクアツプ(INSTPU)・セツト
値を表示する時間かどうかのチエツクが行な
われる。もしイエスなら、瞬時ピツクアツプ
値は4つの数値に変換されて数字表示器80
の数字に相当するRAM記憶位置に記憶され
る。 “試験”用ポテンシオメータ120からマ
ルチプレクサ168および158を通して読
出しが行なわれかつデイジタル値が得られ
る。フロント・パネルのスイツチを走査する
ことから以前に得られたデイジタル値は、今
や、スイツチ106が、“トリツプ有”位置
にあるかどうかを決定するためにチエツクさ
れる。もしイエスなら、固定値は、ポテンシ
オメータ120の値が通常記憶されるRAM
記憶位置へロードされる。この固定値は試験
中の後の点で相電流のための6PUまたは地絡
電流のための1.5PUとして解釈される。もし
スイツチ106が“トリツプ無”位置にあれ
ば、2個以上の押ボタン式スイツチが押され
るかどうかのチエツクが行なわれる。これは
正規の状態ではなく、従つて試験は行なわれ
ない。もし1個の押ボタン式スイツチだけが
押されると決定されゝば、それはどの押ボタ
ン式スイツチかを知るためのチエツクが行な
われる。もし、“地絡試験”用押ボタン式ス
イツチ130が押されゝば、RAMに記憶さ
れたようなポテンシオメータ120の値が地
絡電流の現在値以上かどうかを決定するため
のチエツクが行なわれる。もしノーなら、こ
れは、現在検出中の地絡電流の実際の値がポ
テンシオメータ120によつてシミユレート
された地絡電流の値よりも大きいことを意味
する。従つて、試験は行なわれず、トリツ
プ・ユニツトは標準の地絡電流限界チエツク
を実行する。もしRAMに記憶されたような
ポテンシオメータ120の値が地絡電流の現
在値よりも大きければ、インデツクスはセツ
トされてLED100を発光させ、ポテンシ
オメータ120の値は4つの数値に変換され
た後数字表示器82の数字に相当するRAM
記憶位置に記憶され、そして数字表示器82
の表示は固定される。 もし“過電流試験”用押ボタン式スイツチ
128が押されるならば、RAMに記憶され
たようなポテンシオメータ120の値が現在
の相電流よりも大きいかどうかのチエツクが
行なわれる。もしノーなら、相電流の実際の
値はシミユレートした試験値よりももつと重
要で、試験は行なわれない。その代り、現在
の相電流に関する正常な限界チエツクが装置
で実行さえる。もし相電流のシミユレートし
た試験値が相電流の現在値よりも大きいなら
ば、インデツクスはセツトされてLED10
0を発光させ、ポテンシオメータ120の値
は4つの数値に変換されてから数字表示器8
0の数字に相当するRAM記憶位置に記憶さ
れ、そしてインデツクスはセツトされて数字
表示器80を固定する。 次に、押ボタン式スイツチを走査すること
によつて生じられたビツト・パターン
(PUSH BT)に試験フラグが等しいかどう
かのチエツクが行なわれる。もしイエスな
ら、これは試験用押ボタン式スイツチがまだ
押されていることを示す。この押ボタン式ス
イツチが放されるまで試験が開始されるべき
でないので、この時には試験が行なわれな
い。もし試験フラグ値が押ボタン値と違うな
ら、“過電流試験”用押ボタン式スイツチ1
28が押されていたかどうかのチエツクが行
なわれる。もしイエスなら、ポテンシオメー
タ120の値は現在の相電流および長遅延相
電流に相当するRAM記憶位置に記憶され
る。もし、“地絡事故試験”用押ボタン式ス
イツチが押されていたならば、ポテンシオメ
ータ120の値は現在の地絡電流値に相当す
るRAM記憶位置に記憶される。これは
FUNCT5に組込まれた試験機能のこの部分
を終らせる。 次に、相電流の現在値はポテンシオメータ
112で特定されたような瞬時電流ピツクア
ツプと比較される。もし相電流の現在値がこ
の値よりも下ならば、FUNCT6がたゞちに
入れられる。相電流の現在値が瞬時電流ピツ
クアツプ・レベルよりも大きいならば、イン
デツクスはセツトされて共通表示サブルーチ
ンに直列出力端子のパルス・パターンを出さ
せ、これによつて後の章で説明するように瞬
時トリツプが起つたことおよびサブルーチン
TRIPが呼出されることを示す。 FUNCT6−第23図 共通表示ルーチンは、DIGIT6を発光さ
せ、そして“長遅延ピツクアツプ”用ポテン
シオメータ114から読出して変換する。こ
のポテンシオメータのデイジタル値はルーチ
ンREADで働かせてテーブル・ルツフアツ
プ値を得る。もし数字表示器に長遅延ピツク
アツプ値(LDPU)を表示する時間ならば、
長遅延ピツクアツプ値は4つの数値に変換さ
れた後数字表示器80の数字に相当すRAM
記憶位置に記憶される。次に、“長遅延時間
(LDT)”用ポテンシオメータ122は走査
されその値がデイジタル値に変換され、そし
てルーチンREADで働かせて長遅延機能の
ためのルツクアツプ・テーブル値を得る。 長遅延相電流を長遅延ピツクアツプ値とま
ず比較することにより、長遅延限界チエツク
が行なわれる。もし長遅延相電流が長遅延ピ
ツクアツプ値よりも大きくないならば、長遅
延計算単位は長遅延ピツクアツプ・セツト値
と長遅延相電流の差の2乗だけ低減される。
その時FUNCT7が入れられる。 もし長遅延相電流が長遅延ピツクアツプ値
よりも大きいならば、長遅延計算単位は長遅
延相電流の2乗によつてインクリメントされ
る。長遅延計算単位が長遅延トリツプのため
に特定された長遅延計算単位の値よりも大き
いかどうかを決定するためのチエツクが行な
われる。もしノーなら、FUNCT7が入れら
れる。長遅延計算単位の現在値がトリツプ・
レベルよりも大きいならば、コードはRAM
に記憶されて共通表示プログラムに直列出力
端子から適当なパルス・コードを生じさせ、
これによつて長遅延トリツプを示す。次に、
サブルーチンTRIPが呼出され、長遅延計算
単位はクリヤーされる。そしてFUNCT7に
入る。 FUNCT7−第24図 共通表示プログラムは呼出されてDIGIT
7を発光させかつ“短遅延ピツクアツプ
(SDPU)”用ポテンシオメータ116のセツ
ト値のためのデイジタル値を得る。ルーチン
READは呼出されてポテンシオメータから
走査されたデイジタル値に相当する短遅延ピ
ツクアツプのための適当なルツクアツプ・テ
ーブル値を得る。短遅延ピツクアツク機能を
表示する時間かどうかのチエツクが行なわれ
る。もしイエスなら、短遅延ピツクアツプ値
は、4つの数値に変換され、かつ数字表示器
80の数字に相当するRAM記憶位置に記憶
される。 ポート2のライン3は作動され、マルチプ
レクサ166を選択し、“短遅延時間
(SDT)”用ポテンシオメータ124を走査
し、かつそれからデイジタル値を得る。短遅
延時間のためのルツクアツプ・テーブル値は
ルーチンREADによつて得られる。短遅延
時間値を表示するための時間ならば、短遅延
時間値は4つの数値に変換されて数字表示器
82に数字1〜4として表示するために
RAM記憶位置に記憶される。 現在の相電流を短遅延ピツクアツプ・セツ
ト値とまず比較することにより、短遅延限界
値のチエツクが行なわれる。もしピツクアツ
プ・セツト値が実行されないならば、短遅延
時間単位はクリヤーされてFUNCT8に入
る。 もし現在の相電流が短遅延ピツクアツプ値
よりも大きければ、スイツチ102,104
および106のパターンに相当するRAM記
憶位置は、スイツチ102を通して短遅延
I2t機能が要求されるかどうかを決定するた
めにチエツクされる。もしイエスなら、現在
の相電流の2乗が短遅延計算単位へ加算さ
れ、そして短遅延計算単位の新しい値が短遅
延計算単位のトリツプ・レベルと比較され
る。もしこのトリツプ・レベルが超されるな
らば、直列出力かつ遠隔表示器用のパルス・
コードは記憶され、そしてサブルーチン
TRIPは呼出される。もし計算単位トリツ
プ・レベルが超されないならば、FUNCT8
に入る。 もしI2t機能が短遅延試験のために特定さ
れなかつたら、現在の相電流値は短遅延計算
単位へ加算され、そして短遅延決算単位の新
しい値は短遅延計算単位トリツプ・レベルを
超えるかどうかの比較が行なわれる。もしノ
ーなら、たゞちにFUNCT8に入る。もしト
リツプ・レベルが超えられるならば、直列出
力および遠隔表示器のためのパルス・コード
は記憶され、そしてルーチンTRIPは
FUNCT8に入る前に呼出される。 FUNCT8−第25図 共通表示ルーチンは呼出され、数字表示器
80の一番左の数字であるDIGIT8を発光
させ、かつ“地絡事故ピツクアツプ
(GFPU)”用ポテンシオメータ118を走
査、変換する。ポテンシオメータ118のデ
イジタル値に相当する地絡事故ピツクアツプ
用ルツクアツプ・テーブル値はルーチン
READによつて決定されかつRAMに記憶さ
れる。もし地絡事故ピツクアツプ値を表示す
る時間ならば、この量は4つの数値に変換さ
れた後数字表示器80の4つの数字に相当す
るRAM記憶位置に記憶される。 “地絡事故時間(GFT)”用ポテンシオメ
ータ126は走査されてそれからデイジタル
値が得られる。ルーチンREADはポテンシ
オメータ126ためのデイジタル値に相当す
るルツクアツプ・テーブル値を決定する。地
絡事故時間値を表示するための時間ならば、
この量は4つの数値に変換されて数字表示器
82の4つの数字に相当するRAM記憶位置
に記憶される。 地絡事故電流の現在値が地絡事故ピツクア
ツプ・レベルより大きいかどうかを決定する
ための試験が行なわれる。もしノーなら、地
絡事故電流の現在地が地絡事故ピツクアツ
プ・レベルの半分よりも大きいかどうかを決
定するための別な試験が行なわれる。もしイ
エスなら、地絡事故(GF)インターロツ
ク・フラグがRAMにセツトされる。地絡事
故計算単位はデクリメントされ、そしてルー
プはFUNCT1に戻る。 もし地絡事故電流の現在値が地絡事故ピツ
クアツプ・レベルよりも大きいならば、フロ
ント・パネルのスイツチによるパターンを特
定するRAM記憶位置がチエツクされる。も
し地絡事故I2t用スイツチ104がセツトさ
れるならば、地絡事故電流の現在値の1.5倍
に等しい量は地絡事故計算単位へ加算され
る。スイツチ104がセツトされないなら
ば、地絡事故計算単位はインクリメントされ
るにすぎない。 次に、地絡事故計算単位が地絡事故時間限
界値よりも大きいかどうかを決定するための
チエツクが行なわれる。もしノーなら、主ル
ープは今一度FUNCT1に入れられる。もし
計算単位が地絡事故時間よりも大きいなら
ば、パルス・コードは直列出力端子で適当な
パルス・パターンを送らせるように記憶さ
れ、そしてルーチンTRIPはFUNCT1で主
ループの頂部へ戻る前に呼出される。 TRIP−第27図 このサブルーチンは、しや断器の電気状態
がトリツプ・ユニツト26のフロント・パネ
ルを通して入れられたような電流対時間トリ
ツプ特性の限界値を超える時にはいつでも、
実行される。限界外状態はROMに記憶され
た主ループ命令の呼出し機能によつて検出さ
れる。 サブルーチンTRIPは、このトリツプ状態
が主ループの先行した実行時に検出されたか
どうかを決定するためのトリツプ・フラグを
まずチエツクする。もしイエスなら、次のス
テツプは数字表示器を固定するためにレジス
タR7をセツトすることである。もしこれが
トリツプ状態の検出された第1回目の場合
(TRIPOT)なら、トリツプ・フラグはリセ
ツトされ、そして相電流の現在値は数字表示
器80に相当するRAM数値記憶位置へロー
ドされる。次に、RAM中の適切な数値記憶
位置のビツト6はセツトされてフロント・パ
ネル上の適当なLEDを発光させ、トリツプ
動作を起させた機能を表示する。数値のビツ
ト6がポート2から送出される時、ポート2
のライン6は作動されて適当なLEDへ接続
された数字のみが発光さる。これはトランジ
スタ208をターンオンして適当なLEDを
発光させる。 レジスタR7はセツトされて数字表示器を
固定するとともに主ループの機能のどれかゞ
違つた量を表示しようとするのを防止する。
割込みは今やデイスエーブルされ、ルーチン
TRIPへのこの呼出しが試験(すなわち、オ
ペレータが“過電流試験”用押ボタン式スイ
ツチ128を押したか或は“地絡事故試験”
用押ボタン式スイツチ130を押した結果と
して行なわれる試験)の結果であつたかどう
かのチエツクが行なわれる。もしイエスな
ら、スイツチ106が“トリツプ無”位置に
あるかどうかを決定するためのチエツクが次
に行なわれる。もしイエスなら、ルーチンは
試験フラグおよび4秒カウンタをリセツトし
て呼出し位置に戻る。 もしスイツチ106が“トリツプ有”位置
にあるか、或はもしサブルーチンTRIPへの
呼出しが試験によつて起されなかつたなら
ば、ポート1のライン4が作動される。これ
は第2図のライン190を通してFET19
2へ信号を送り、トリツプ・コイル22を作
動させて接点18を開かせる。試験フラグお
よび4秒カウンタはリセツトされ、そしてサ
ブルーチンは呼出し位置へ戻る。 READ−第28図 このサブルーチンは、トリツプ・ユニツト
26のフロント・パネルの限界値セツト用ポ
テンシオメータに、連続可変出力ではなくて
8つの不連続値のどれかを選択させるルツク
アツプ・テーブル機能を行なう。その上、こ
のサブルーチンは、ポテンシオメータを調節
する時周囲温度で不所望に変動するポテンシ
オメータ値を除去するヒステリシス効果を提
供し、かつ大巾に簡単で好都合の調節を行な
う。 ルーチンREADに入る時、レジスタR0
は読出し中のパラメータ値が記憶される記憶
装置のアドレスをRAM内に収容し、レジス
タR2はポテンシオメータを選択できる8つ
の値のテーブルの開始アドレスを収容し、そ
してアキユームレータおよびレジスタR3は
両方共ADC156によつて供給されたよう
なポテンシオメータで作られた電圧セツト値
のデイジタル値を収容する。 まず、トリツプ動作が既に起つたかどうか
のチエツクが行なわれる。もしイエスなら、
このサブルーチンはたゞちに出される。逆に
ノーなら、ポテンシオメータの電圧セツト値
の8ビツトのデイジタル値はその下位5ビツ
トが取り払われかその上位3ビツトが回転さ
せられて下位3ビツトになる。アキユームレ
ータAは、従つて10進値0〜7を有する2進
数を収容する。この量はレジスタR2に記憶
されたようなテーブルの開始アドレスに加算
され、ポテンシオメータのこの特定調節で選
択されたテーブル値のアドレスをRAMに生
じる。このようにして得られた値は、このポ
テンシオメータの先行値次第で、被調節特定
パラメータを更新するのに使つても良いし使
わなくても良い。 ルツクアツプ・テーブルから得られたよう
な新しいセツト値が古いセツト値に等しいな
らば、古いセツト値はレジスタR0で特定さ
れたアドレスでRAMに再びロードされる。
もし新しいセツト値が古いセツト値に等しく
ないならば、ヒステリシス試験が行なわれ
る。 主として、ヒステリシス試験は、ポテンシ
オメータから走査されたようなADC156
の8ビツト出力全体を調べる。もしビツト1
とビツト2が等しく、すなわちもし両者が共
に00か11ならば、新しいセツト値は無視され
て古いセツト値はRAMへ再びロードされ
る。この作用の目的は、ADC出力の28もの
可能な組合わせのうちから8つの値が示され
る表1を参照することにより、理解できる。
既に説明したように、上位ビツトすなわちビ
ツト5、ビツト6およびビツト7はポテンシ
オメータのセツト点を決定する。表1から分
るように、ポテンシオメータのセツト値の2
進表記法はADC出力が値Dから値Eへ動く
につれて100から101へ増加する。ビツト1お
よびビツト2が共に11か00であるポテンシオ
メータ・セツト値の変化を無視することによ
り、ヒステリシス効果が得られる。
【表】 ADC出力の上位3ビツトに変化があれば
その時だけヒステリシス試験が行なわれるこ
とを思い出せば、値Bおよび値Cの上位3ビ
ツトが同じであるので、ADC出力が値Bか
ら値Cへ増加しても記憶される新しい値にな
らないことが分る。しかしながら、値Bから
値Gへ増加すると、出力のビツト5が0から
1へ変つたので、明らかに記憶される新しい
値になる。 ヒステリシス試験が行なわれることなく、
値Cから値FへのADC出力の増加は同様に
記憶される新しいポテンシオメータ・セツト
値となる。しかしながら、これは最大ポテン
シオメータ・セツト値の約3/256の値すなわ
ち1.2%以下の変化を表わす。そのような変
化は周囲温度の変動のせいで容易に起り得
る。 ビツト1とビツト2が等しいADC出力が
無視されるヒステリシス試験を使うことによ
り、値Fのビツト1とビツト2が共に0であ
るので、ADC出力が値Cから値F変化する
と、新しいポテンシオメータ・セツト値は無
視されかつ古いポテンシオメータ・セツト値
はRAMへ再びロードされることになる。同
様に、もしオペレータがポテンシオメータの
値を下げて行つたADC出力を値Gから値C
へ変化させると、値Cのビツト1とビツト2
が共に1であるので、新しい値はまた無視さ
れかつ古い値は維持され、そしてヒステリシ
ス試験は新しいセツト値を拒否する。従つ
て、新しいセツト値が受入れられる前に、ポ
テンシオメータのセツト値がその可能な全調
節の4/256以上だけ変えられなければならな
いことをヒステリシス試験は確実にすること
が分る。有効なセツト値変化が無視されるか
もしれない点で、今述べたばかりのヒステリ
シス試験が充分に正確でないとは言える。こ
れが起り得るのは、例えば、古いポランシオ
メータ・セツト値が値Hよりもはるかに大き
いADC出力例えば10110101を生じかつ新し
いポテンシオメータ・セツト値が値Dに等し
いADC出力を生じる場合である。これはポ
テンシオメータの大きな回転量を表わし、し
かもビツト1とビツト2が共に1であるので
値Dに等しい値を生じる最終位置は無視され
ることが理解できる。しかしながら、相互作
用動作が行なわれていること、およびルーチ
ンREADによつて選択されたパラメータ値
がオペレータの視点から数字表示器80また
は82に瞬時に提示されること、を思い出さ
なければならない。今述べたばかりの例で
は、オペレータは、ポテンシオメータを相当
大きく動かしても値が変化しないので、当然
更に調節し続ける。調節続行中の或る点で、
ルーチンREADによつて選択されて数字表
示器に提示される新しい値になる。もし生じ
る変化が所望の変化よりも大きければ、オペ
レータは説明するより行なう方がはるかに時
間をとらない全動作を反対方向で再調節す
る。これは、電流対時間トリツプ特性のため
のパラメータ変化をしや断器に入れる極めて
安価で便利な方法を表わす。ポテンシオメー
タをその上下両極限まで調節すると、最も安
全な値を表示させる。 ビツト2がビツト3に等しくない場合、す
なわちヒステリシス試験がセツト値を無視さ
せない場合、ビツト・パターンはレジスタR
7にロードされてこのセツト値を数字表示器
80または82に表示させる。4秒カウンタ
はリセツトされ、そして新しいセツト値にこ
の特定のパラメータに相当するRAM記憶位
置に記憶される。サブルーチンは呼出し機能
に戻る。 オール0またはオール1のADC出力が得
られるならば、ルーチンREADはこれをポ
テンシオメータの故障と解釈する。最も安全
なパラメータ値は、ルツクアツプ・テーブル
から選択され、数字表示器80または82に
表示され、かつRAMに記憶される。 I 電源投入後のハードウエアの初期設定 マイコン154はパワー・アツプに続いて
初期設定されなければならない。インテル社
の8048の場合には、これはピンによつて
行なわれ、このピンはもし低レベルに保
持されているならばプログラムをアドレス0
(これはしきたりにより電源投入スタートア
ツプ・サブルーチンのスタート・アドレスで
ある)にジヤンプさせる。ピンは、+
5VDCの印加後約5msの間D900を通し
て電力供給回路144によつて低レベルに保
持される。 しかしながら、ピンはマイコンからの
入出力ラインに影響せず、従つて電源投入の
過渡状態中入出力ラインは高レベルまたは低
レベルの出力状態をとれる。この出力状態
は、ポート1およびポート2の4本の特定ラ
インの場合、電力を過剰に供給させるか、或
はしや断器10またはこれと相互接続された
他のしや断器を偶発的にトリツプさせさえす
る。これらのラインは下記のとおりである。 1 LEDライン(ポート2のライン6……
これはフロント・パネルの全てのLEDを
確実にOFFにするには低レベルにされる
べきである。) 2 INHライン212(ポート2のライン
7……これは、7セグメントのLED式数
字表示器80および82を確実にOFFに
するために、高インピーダンス状態に保持
されるべきである。) 3 PULSEライン178(ポート1のライ
ン7……これは、パルス・トランス501
を確実にOFFするために、高インピーダ
ンス状態に保持されるべきである。) 4 TRIPライン190(ポート1のライン
4……これは、電源投入時偽トリツプが確
実に起らないようにするため、高インピー
ダンス状態に保持されるべきである。) 所望の高インピーダンス状態の保持動作は
6個のバツフアU900によつて行なわれる。
マイコン154のが低レベルの時、U900
のDISABLE(A)は低レベル(除外状態)であ
つてDISABLE(B)を高レベル(動作状態)に
させる。このようにして、マイコン154か
らの4本の重要なラインは、ブル・ダウン抵
抗R905によつて所望されるように低レベル
に保持されるLEDライン以外、高インピー
ダンス状態に切換えられる。 U900の第2の機能は第16図に示すよう
なカウンタU901をリセツトすることである。 J 自動リセツト パワー・アツプ遷移が一上手く行なわれる
と、マイコン154は命令の論理的かつ遂次
列をばくぜんと実行し続ける。電気系統の過
渡状態によつて生じられるような普通でない
状態下では、命令が適当に実行されない可能
性がある。マイコン154をその順序化した
プログラムの実行に復元するための唯一の方
法は他のリセツト動作を行なうことである。
危険を伴なわない用途では、このリセツトは
自動的であるにちがいない。 これはカウンタU901で行なわれ、このカ
ウンタU901はマイコン154からの400kHz
のクロツク出力(ALE)を利用して最後の
RSパルスとFETQ11での高レベル(マイ
コンのための)との間に一定の遅延時間
を導入する。もしU901のRSパルスが充分速
く発生するならば、Q11は低レベルに留り
そしてマイコンはリセツトされない。 U901のRSパルスはトランジスタ228の
コレクタから導出される。通常、RSパルス
はその幅が100μsで大体2ms毎に発生する。
回路はQ11がタイム・アウトする(高レベ
ルになる)のに5.46msかゝるように設計さ
れるので、Q11は常に低レベルである。 もし不適当な命令実行シーケンスが起るな
らば、下記の可能な状態はマイコンを自動的
にリセツトさせる(Q11はタイム・アウト
するだろう)。 228−ON もしこの状態が300μsよりも長く存在するなら
ば、パルス・トランス501は飽和しそして
U901のRS端子は低レベルに留る。 228−OFF もしこの状態が存在するならば、U901のRS端
子は低レベルに留る。 228−遅すぎるパルス速度 もしトランジスタ228のターンオン・パルス
が5.46ms以下毎に発生するならば、U901のRS
端子はマイコンがリセツトするのに充分長く低レ
ベルである。 228−速すぎるパルス速度 トランジスタ228の速いパルスはR900およ
びC900(時定数39μs)によつてろ波される。 Q900−ON/OFFデユテイ・サイクル>1/
10 パルス・トランス501は、トランジスタ22
8よつて5Vの電圧へ100μsの間オンにされる。ト
ランジスタ228がターンオフされる時、パル
ス・トランスの磁化電流はダイオードD901に
流れ、これは約−0.5Vの電圧がパルス・トラン
ス501へ印加されることになる。パルス・トラ
ンス501の平均電圧は0Vでなければならず、
従つて磁化電流を0にリセツトするには、1000μs
すなわち (5V/0.5V×100μs) 必要である。1:10以下のON/OFF比はパル
ス・トランス501が働くか或はその鉄心が最終
的に飽和するのに維持されなければならない。も
しパルス・トランス501が飽和するならば、
RSパルスはU901へ印加されず、そしてQ11は
タイム・アウトしてマイコンをリセツトする。こ
の発明の効果は、光結合式データ入出力装置を利
用しているのに完全自給式のしや断器を提供でき
るという効果を奏する。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の原理を具体化したしや断器
の斜視図、第2図は第1図のしや断器の機能ブロ
ツク図、第3図は第1図に示した型式のしや断器
を利用する代表的な配置系統のブロツク図、第4
図は第1図に示したしや断器の電流対時間トリツ
プ特性を対数一対数表示で描いたグラフ、第5図
は第1図および第2図のしや断器のトリツプ・ユ
ニツト・パネルの詳しい前面図、第5A図は第2
図中に示したマイコンのブロツク図、第6図は第
5図中のパネル表示装置を一部ブロツク図で示す
回路図、第7図は第2図のパラメータ入力装置の
詳しい回路図、第8図は第2図に示した表示回路
の詳しい回路図、第9図は第2図中に示した遠隔
表示器の回路図、第10図は第9図の遠隔表示器
中の各所に存在する諸波形の図、第11図は第2
図中に示した系統電力供給回路の詳しいブロツク
図、第12図は第11図に示した電力供給回路の
回路図、第13図は第11図および第12図の電
力供給回路中の各所に生じる諸スイツチング・レ
ベルの図、第14図は第2図中に示したデータ入
出力装置およびその電力供給回路の回路図、第1
5図は第14図のデータ入出力装置およびその電
力供給回路の各所に存在する諸波形の図、第16
図は電源投入時のハードウエアの初期設定かつ自
動リセツト回路の回路図、第17図は第2図中に
示したマイコンのROMに記憶された主命令ルー
プのフローチヤート、第18図は第17図中に示
した主命令ループの第1機能のフローチヤート、
第19図は第17図中に示した主命令ループの第
2機能のフローチヤート、第20図は第17図中
に示した主命令ループの第3機能のフローチヤー
ト、第21図は第17図中に示した主命令ループ
の第4機能のフローチヤート、第22図は第17
図中に示した主命令ループの第5機能のフローチ
ヤート、第23図は第17図中に示した主命令ル
ープの第6機能のフローチヤート、第24図は第
17図中に示した主命令ループの第7機能のフロ
ーチヤート、第25図は第17図中に示した主命
令ループの第8機能のフローチヤート、第26図
は第17図中の共通表示サブルーチンのフローチ
ヤート、第27図は第17図中のトリツプ・サブ
ルーチンのフローチヤート、第28図は第5図中
のポテンシオメータからセツト値を得るためのサ
ブルーチンのフローチヤートである。 10はしや断器、12は入力端子、14は出力
端子、16は相導体、18は接点、20は機構、
22はトリツプ・コイル、24と28は変流器、
26はトリツプ・ユニツト、32は手動制断器、
142は整流・最大電流導出回路、144と17
6は電力供給回路、145は遠隔表示器、146
と152は整流回路、151はROM、154は
マイコン、155はパネル表示装置、156は
ADC、158と166と168はマルチプレク
サ、160と162は波高値検出器、164は平
均化回路、170は表示回路、172はデータ・
バス、174はデータ入出力装置、224と22
6はホト・カプラー、238と516は発光ダイ
オード、240と517はホト・トランジスタ、
501はパルス・トランスである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 関連回路を流れる電流を通電させるためのか
    つ指令で前記電流をしや断するように作動するた
    めのしや断手段と、このしや断手段を流れる電流
    を検知するための検知手段と、この検知手段と前
    記しや断手段の間に接続され、前記しや断手段を
    流れる電流を所定の電流対時間トリツプ特性と比
    較して前記しや断手段を流れる電流が前記電流対
    時間トリツプ特性を超える時前記しや断手段を作
    動させるためのトリツプ・ユニツト手段と、この
    トリツプ・ユニツト手段を関連装置へ光結合する
    ためのデータ入出力装置と、このデータ入出力装
    置へ接続され、その所望動作を達成するのに充分
    な動作電力を前記データ入出力装置へ供給するた
    めのデータ入出力装置用電力供給手段と、前記検
    知手段へ接続されるとともに前記トリツプ・ユニ
    ツト手段へも接続され、前記検知手段から入力電
    力を導出し、動作電力を前記トリツプ・ユニツト
    手段へ供給するための系統電力供給手段とを備
    え、前記トリツプ・ユニツト手段は、前記データ
    入出力装置用電力供給手段への制御パルスを発生
    する情報プロセツサ・シーケンス・コントローラ
    を含むしや断器。 2 データ入出力装置は、関連発光ダイオードお
    よびホトトランジスタから成るホト・カプラーを
    含む特許請求の範囲第1項記載のしや断器。 3 トリツプ・ユニツト手段は前記電流と前記電
    流対時間トリツプ特性の比較中に使用されるパラ
    メータをデータ入出力装置へ供給する前記情報プ
    ロセツサ・シーケンス・コントローラを含み、こ
    れにより前記パラメータが関連装置へ供給される
    特許請求の範囲第1項または第2項記載のしや断
    器。 4 トリツプ・ユニツト手段は、関連装置用のイ
    ンターロツク信号をデータ入出力装置へ供給する
    ための前記情報プロセツサ・シーケンス・コント
    ローラを含む特許請求の範囲第1項ないし第3項
    のいずれかに記載のしや断器。 5 トリツプ・ユニツト手段は、データ入出力装
    置用電力供給手段からの動作電力の発生と同時に
    関連装置からデータ入出力装置に受けた到来信号
    を受入れ、この到来信号を前記トリツプ・ユニツ
    ト手段へ供給するための手段を含む特許請求の範
    囲第1項ないし第4項のいずれかに記載のしや断
    器。 6 データ入出力装置はデータ入出力装置用電力
    供給手段から動作電力が発生するまで到来信号パ
    ルスを記憶するためのバツフア手段を含み、これ
    により前記到来信号パルスがトリツプ・ユニツト
    手段へ供給される特許請求の範囲第5項記載のし
    や断器。 7 トリツプ・ユニツト手段は、データ入出力装
    置へ接続され、このデータ入出力装置を通して受
    けたパルス・パターン到来信号を解読するための
    かつこの解読したパルス・パターンを電流対時間
    トリツプ特性のパラメータとして供給するための
    前記情報プロセツサ・シーケンス・コントローラ
    を含む特許請求の範囲第5項記載のしや断器。
JP5574581A 1980-04-15 1981-04-15 Breaker Granted JPS56159925A (en)

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