JPH0363034B2 - - Google Patents

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JPH0363034B2
JPH0363034B2 JP56089732A JP8973281A JPH0363034B2 JP H0363034 B2 JPH0363034 B2 JP H0363034B2 JP 56089732 A JP56089732 A JP 56089732A JP 8973281 A JP8973281 A JP 8973281A JP H0363034 B2 JPH0363034 B2 JP H0363034B2
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JP
Japan
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coil
coils
coil groups
output signal
predetermined
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JP56089732A
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English (en)
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JPS5733377A (en
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Ee Shuusutaa Nitsuku
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Schlumberger Overseas SA
Original Assignee
Schlumberger Overseas SA
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Publication date
Application filed by Schlumberger Overseas SA filed Critical Schlumberger Overseas SA
Publication of JPS5733377A publication Critical patent/JPS5733377A/ja
Publication of JPH0363034B2 publication Critical patent/JPH0363034B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V3/00Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation
    • G01V3/18Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation specially adapted for well-logging
    • G01V3/26Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation specially adapted for well-logging operating with magnetic or electric fields produced or modified either by the surrounding earth formation or by the detecting device
    • G01V3/28Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation specially adapted for well-logging operating with magnetic or electric fields produced or modified either by the surrounding earth formation or by the detecting device using induction coils

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Geophysics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は試錐孔が貫通している地層を電気的に
検層する装置に関するものである。試錐孔が貫通
している地層内へ電磁エネルギーを送り込み、そ
の送り込まれたエネルギーに対する地層の応答を
分析して地層流体の抵抗率を測定する試錐孔の電
磁検層技術においては、掘削流体による地層中の
流体の置換に伴う困難が長い間存在していた。多
孔質の浸透しやすい地層においては、試錐孔内の
圧力のために掘削流体が試錐孔の近くの半径方向
に押し込まれ、地層流体が抵抗率の異なる掘削流
体に置き換えられることになる。電磁検層のため
の集束コイル装置に関する最も初期の特許(米国
特許第2582314号、第2582315号)以来、地層のう
ち掘削流体が浸透した部分(浸透領域)と、対象
とする領域の上と下の地層とにより行われるツー
ルの応答への寄与を小さくするための努力が続け
られてきた。たとえば、米国特許第3067383号に
は非常に広範囲に用いられているゾンデが開示さ
れており、米国特許第2790138号には同じ中心点
に関して対称的に配置される電気的に独立してい
る複数の送信器―受信器対を用いることが開示さ
れている。この装置の応答はいくつかの電気的に
独立している対の応答を組合わせることにより得
られる。最も外側のコイルの上または下に存在す
る地層領域からと、試錐孔に近接している地層領
域とからのツールの応答への寄与が減少するよう
に前記対が配置される。 本発明は、1つの送信―受信コイル群の下側部
分の応答カーブが別の送信―受信コイル群の上側
部分の対応する応答カーブの上から重なり合うよ
うに、同一の点を中心としていない電気的に独立
している少くとも2つの送信―受信コイル群から
の応答を組合わせることにより、地層の点の抵抗
率を示す信号を形成する装置を提供するものであ
る。本発明の好適な実施例においては、2個また
はそれ以上のコイルを同じ深度に効果的に配置で
きるように、いくつかのコイル群を重畳すること
によつて複合コイルアレイが得られる。 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。 第1図には本発明の装置の全体がブロツク図で
示されている。コイルアレイ20と電子カートリ
ツジ19を含むゾンデ10が試錐孔11の中に降
ろされている。試錐孔11は浸透性の地層12の
中に掘られている。地層12は試錐孔11の中に
入れられた掘削泥水が浸透した浸透領域13と、
過液が浸透していない処女領域とを有する。こ
の処女領域はゾンデ10で測定する抵抗Rtを有
する。浸透性の地層12は掘削泥水の過水14
を浸透させない不浸透性地層16と、浸透領域1
3より直径が大きい浸透領域13を有するより浸
透度の高い浸透領域17とを有する。ゾンデ14
の機能は、浸透領域13′と地層領域16,17
とからの擾乱をほとんど受けないようにして、処
女領域の抵抗率Rtを測定することである。 ゾンデ10はケーブル18によつて試錐孔の中
につり下げられる。ケーブル18は地面に設置さ
れているウインチ(図示せず)に掛けられる。ケ
ーブル18はゾンデ10のつり下げと、電力供給
と、ゾンデ10と地面との間の信号の伝送との機
能を行う。地表面ではゾンデ10から送られてき
た信号がモジユール31で受信され、回路32で
処理されるからフイルム・レコーダ33で図形表
示され、レコーダ34により磁気テープに記録さ
れる。 ゾンデ10においては電子パツケージ19が、
地層の探査に用いる電磁信号をコイルアレイ20
との間でやり取りするための回路と、送信器およ
び受信器を制御する回路と、ケーブルに結合する
ための回路とを含む。それらの回路は第1A図に
示されている回路に関連するものであつて、破線
で示されている電子パツケージ19にはケーブル
18に接続されているケーブル結合回路21が含
される。このケーブル結合回路はスタート指令信
号およびストツプ指令信号のような地表面からの
制御信号と、試錐孔内の電子装置へ供給する電力
とを受ける。パツケージ21は、表皮効果を小さ
くするように選択された所定周波数の信号を発生
する信号発生器22へ電力を供給する。信号発生
器22から発生された信号は送信器23で増幅さ
れてから送信コイルアレイ25,26のうちの一
方へ交互に供給される。送信コイルアレイ25,
26は本発明の原理に従つて1つかそれ以上の送
信コイルを有する。コイルアレイの切り換えは、
結合回路21に接続されている制御器24によつ
て調整される。送信コイルアレイから送り込まれ
た信号に応じて地層により発生された信号が受信
コイルアレイ27,28により検出される。各受
信コイルアレイに対する応答を正しい送信器と同
期できるように、受信器29も制御器24により
制御される。受信器29内の通常の位相基準回路
が信号emfのうち送信器電流と同相の希望の成分
を、電磁検層装置中に常に存在する大きな逆相背
景信号から分離できるように、受信器29は送信
器23から信号を直接受ける。受信コイルアレイ
27,28からの同相emfの振幅を表わす信号が
回路30により処理される。その回路30は一対
の電圧制御発振器と関連する通常の回路で構成さ
れ、周波数の変化する2つの出力信号を発生す
る。それら信号の周波数の変化は2つの送信器―
受信器組合わせから受けた信号の振幅変化を表わ
す。出力信号をケーブルにより便利に送信でき、
かつ地表面において分離できるように、出力信号
の周波数変化範囲が選択される。出力信号は結合
回路21とケーブル18を介して地表面へ送られ
る。地表面では、回路30で発生された2つの出
力周波数をモジユール31が分離して、受信コイ
ルアレイ27,28からの検出された信号の振幅
に対応する振幅を有する信号を発生する。あるい
は、同相のemfを通常のアナログまたはデジタル
のテレメータ装置により地表面へ送ることができ
る。 好適な実施例においては、3種類の深度で得た
データを組合わせ、かつ2つの受信コイルアレイ
からの応答を組合わせることにより、ゾンデ10
の応答が形成される。この組合わせはモジユール
32で行われる。このモジユール32はデータを
一時的に貯えてから、最終的な出力を形成するた
めに種種の深度で得たデータに加え合わせる。
種々の深度からの信号の前記組合わせは信号のデ
コンボリユーシヨンとは区別すべきである(米国
特許第3166709号参照)。信号のデコンポリユーシ
ヨンは本発明の原理に従つて作られた装置で行う
こともできる。この場合には当業者になじみのや
り方でモジユール32を改造できる。 探査深度がとくに深く、かつ悪影響を良く除去
する2コイル送信器―受信器の組合わせは第1表
示されているものであることが見出されている。
この第1表において、TRは送信コイルの巻数と
受信コイルの巻数の積、Lは送信コイルと受信コ
イルの間隔、Cは送信器と受信器の間の中間点か
らゾンデの中心までの距離である。第1表に掲げ
られているコイルアレイと同等の特性を有するゾ
【表】 2個の送信コイルと14個の受信コイルを有する
コイルアレイ、すなわち、第1表に示されている
対番号13と同等のコイルアレイの好適な実施例
の略図を第2図に示す。それらのコイルの巻数が
第2図に示されており、コイルの極性と位置が第
2表に掲げられている。コイル間の結線は通常の
ものであつて、図には結線を省略してある。この
実施例では、2個の各送信コイルが1度に1組の
受信コイルとだけ相互作用するように、2個の送
信コイルの間で時分割多重化される1つの信号発
生器が設けられる。動作時には第1の送信コイル
120が所定の時間だけ4000Hzの交流電流により
励振される。副コイル群を形成するために直列接
続されている受信コイル101,102,10
3,104,105が地層からの希望信号と送信
コイルから直接来る望ましくない信号とを検出す
る。モジユール29内の通常の位相検出回路が、
信号emfのうち、送信電流と同相の成分を選択す
る。その成分の振幅は回路30で処理される。そ
の振幅を表わすデジタル信号がモジユール21に
より地表面へ送られる。以上説明したのと同じ動
作が受信コイル106,107に対して行われ
る。それらのコイル106,107は直列に接続
されて副コイル群1bを構成する。副コイル群1
a,1bからの信号は同時に検出することもでき
れば、順次検出することもできる。同時検出を行
うためには試錐孔内に設ける電子回路の数を増す
必要があり、順次検出の場合には検出に時間がか
かつて検層速度が低くなる。所定の時間が経過す
ると送信器23が送信コイル121に接続され、
受信コイル108,109,110,111,1
12で構成されている副コイル群2aと、受信コ
イル113,114で構成されている副コイル群
2bからの信号が検出される。副コイル群1a,
1bに類似するやり方で副群2a,2bが接続さ
れ、副群2a,2bからの信号も副群1a,1b
からの信号と同様にして検出される。使用されて
いない受信コイルの副群が使用中の受信コイルの
副群に影響を及ぼさないように、使用されていな
い受信コイルの副群は不能状態にされる。
【表】 ゾンデの総応答は3種類の深さにおける種々の
受信器からの応答を組合わせることにより発生さ
れる。深度Zにおける見かけの抵抗率はR(Z)
である。この見かけの抵抗率は深度Zにおける副
コイル群1aと2aの応答と、深度Z+dにおけ
る副コイル群1bの応答と、深度Z−dにおける
副コイル群2bの応答に依存する。この深度変更
プロセスはモジユール32のメモリ回路に信号を
貯えてから、加算を行うことによつて行われる。
ここで説明している実施例においては、dの値は
約163cm(64インチ)である。深度変更後の送信
コイルと受信コイルの効果的な場所が第3図に示
されている。ゾンデの中心からプラスマイナス約
61cm(24インチ)の距離の所に6個の受信コイル
が効果的に配置されていることがわかる。副コイ
ル群1a,2aからの信号の組合わせを第1段階
信号と呼ぶことができ、4つの副コイル群からの
信号の組合わせを第2段信号で呼ぶことができ
る。本発明は深度変更を行つて実施することもで
きれば、深度変更を行うことなしに実施すること
もできるが、ここで説明している実施例では、深
度変更を行うことによつて達成される応答の改善
の方が、深度変更を行うことに伴なう操作の複雑
化という欠点を補つて余りある。 主コイルの間隔を広くし、試錐孔効果を小さく
するために僅かに狭い間隔の両側のコイル対を設
けることにより主コイルの応答のいくつかを打ち
消すことにより、深い検層深度のゾンデを作るこ
とは困難ではないが、そのようなゾンデは垂直方
向の集束特性が非常に悪いから層の縁部境界が不
明瞭となり、薄いベツドは不正確な応答を生ずる
ことになる。 本発明の原理により、相互インダクタンスがほ
ぼ零という有利な特性を有する組合わされた応答
を持つ強化送信コイル―受信コイル・アレイを重
畳して配置することによつて、鉛直方向の分解能
が高くて検層半径が長いゾンデを作ることができ
る。本発明に従つて作られたゾンデの半径方向と
鉛直方向との特性は、コイルの間隔を一定の割合
で変えることで非常に簡単に行うことができる。
コイルの間隔を変更しても相互インダクタンスが
零という特性は変らない。ここで説明している実
施例は、同じ鉛直方向分解能を有するが、肩部効
果(shoulder effect)が小さい一般に用いられ
ているゾンデに類似する鉛直特性を有するように
構成されている。本発明の結果は半径方向の特性
が極めて優れていることである。あるいは、ここ
で説明している実施例におけるコイル間隔の半分
のコイル間隔を有し、その結果として、一般に用
いられているゾンデの半径方向特性と同じ半径方
向特性を有し、鉛直方向特性が一般に用いられて
いるゾンデの鉛直方向特性よりはるかに優れてい
るゾンデを作ることもできる。このようなゾンデ
は、薄い層を探査したり、ベツドの境界を正確に
定めることが重要である場合に有用である。この
別の実施例に用いる好適な動作用波数は16000Hz
である。半径方向と鉛直方向の特性が従来のゾン
デよりもいずれも優れているゾンデを作ることも
できる。 第4図は深度変更後の実際のコイルアレイの相
互インダクタンスを示すものである。送信コイル
の効果的な配置場所がTで示されている。深度変
更により、2個の実際の送信コイルに対して4個
所の効果的な場所が得られる。相互作用する各コ
イル対に対して、ダイヤグラムの節点間の相互イ
ンダクタンスの相対的な大きさが第4図に示され
ている。この図を調べることにより、全ての節点
における相互インダクタンスの和が零であること
が明らかである。第4図に示されているインダク
タンスは、T1とR2の間の相互インダクタンスを
1とするように、正規化されている。再び第3図
を参照して、約−61cm(−24インチ)の点を例と
して考えてみると、その点においては副コイル群
2bのインダクタンスの和は零に等しく、副コイ
ル群1a,1b,2aの相互インダクタンスの和
は零であることがわかる。副コイル群1a,2a
(約−61cm(−24インチ)に対応する試錐孔内の
深さにおける)からの応答を組合わせることによ
り得られる初段信号は正味の相互インダクタンス
を有する。コイルの場所において相互インダクタ
ンスを零にするのは全部で4つの副コイル群の組
合わせである。 重ね合わせたコイル群を用いることと深度変更
を行うことの有利な結果を第4図に見ることがで
きる。主送信コイル―受信コイル対(T1−R2
T2−R9)が、+1の重みを有する正ループに組合
わされ、試錐孔効果の打ち消しを助ける補助コイ
ル対(T1−R3とT2−R10)が、−1.96の重みを有
する負ループに組合わされる。前記したように、
それら4つのコイル対は重なり合う電気的に独立
した2つのコイル群として接続される。この重ね
合わせの利点は、プラスマイナス約61cm(24イン
チ)の間のゾンデ中心の近くで2つのコイルアレ
イが強め合つて、各コイルアレイの広い間隔のコ
イル対と狭い間隔のコイル対の間の打ち消しによ
る周知の有利な効果を組合わせることで、電気的
に独立している2つのコイル群の正味の効果を強
めることによつて半径方向の感度が高くなる。更
に、副コイル群1b,2bの深度を変えることに
よりゾンデの中心に重みが1.92の正ループが置か
れ、相互インダクタンスが零であるという有利な
特性を乱すことなしに更に積極的に強めることが
できる。重ね合わせの特徴と説明する際には、約
−61cm(−24インチ)から約+300cm(+118イン
チ)までのコイル群1のコイルを「第1のコイル
群の上側部分」と呼び、約+61cm(+24インチ)
から約−300cm(−118インチ)までのコイル群2
のコイルを「第2のコイル群の下側部分」と呼ぶ
と便利である。両方のコイル群とも約+300cm
(+118インチ)から約−300cm(−118インチ)ま
で延びる。 第5図には4つの副コイル群とそれらの組合わ
せについての鉛直方向の幾何学的係数が示されて
いる。この図を調べることにより、副コイル群1
a,1bの上側部分が、重なり合つている領域に
おいて、副コイル群2a,2bの下側部分に組合
わされていること、および4つのコイル群の正味
の組合わせが組合わされて重なり合つている領域
の上と下で応答を鋭く低下させることにより、肩
部効果を有利に減少させて鉛直方向の分解能を向
上させることが明らかである。カーブ1b,2b
は深度変更後の副コイル群1b,2bの応答を表
わすものであるが、本発明の最も広い形での本発
明の実施には深度変更は重要ではないが、深度変
更を行わないと物理的に扱いにくい場所にコイル
を効果的に置くことができるようにするから深度
変更は改善であることをくり返し憶えておくべき
である。 本発明のここで説明している実施例においては
相互インダクタンスが零であるが、そのことは本
発明の実施には重要なものではない。本発明の別
の実施例はゾンデの1番端の小さなコイルR5
R12を無くし、第3図に示すように他のいくつか
のコイルの巻数を僅かに調整するものである。深
度変更後のコイル群1,2の実効長はここで説明
している実施例でのコイル群1,2の実効長より
短く、ゾンデの全長は同じである。この場合でも
小さな相互インダクタンスが少し残る。この別の
実施例は製作が簡単であるばかりでなく、一方の
地層の抵抗率が他方の地層の抵抗率よりもはるか
に高いような2つの地層の境界の影響に対する応
答が、ここで説明している好適な実施例における
応答よりも、はるかに滑らかであるという有利な
性質を有し、残留相互インダクタンスを許容でき
る場合には好適な実施例の代りに用いることがで
きる。
【表】 第5図は好適な実施例と、互いに固定されてい
る副コイル群1a,2aと、深度が変更されてい
る副コイル群1b,2bとの鉛直方向の感度を示
す正規化されたカーブを示す。いくつかのカーブ
が組合わされて、ゾンデの中心からプラスマイナ
ス約61cm(24インチ)の間の領域(この領域のこ
とを検査領域または重なり合い領域と呼ぶ)にお
いて鋭く強め、かつその領域の上と下では打ち消
し合う。この組合わせの結果として、ゾンデの応
答(およびその特性応答カーブまたは感度カー
ブ)は検査領域の深度と同じ領域にある深度の地
層領域において鋭くピークに達する。別々のコイ
ル群の応答カーブが支持部材に沿う種々の位置で
ピークに達し、いくつかのカーブが鋭直方向で非
対称的であることが明らかである。対応する正の
領域を打ち消すそれらのカーブの最大の負領域
が、固定コイル群の最大の負領域であり、それら
は深度変更プロセスから誤差を生ずることがない
ことは有利である。ゾンデが試錐孔の中にケーブ
ルでつり下げられて停止しているから、深さが変
更させられる副コイル群1b,2bの応答が不正
確な深さで時に組合わされ、ゾンデの平均応答は
ここで説明したものより多少悪くなる。 第6図には半径方向の幾何学的係数をこの実施
例と先行技術の間で比較したグラフが示されてい
る。この実施例の試錐孔と浸透領域とに対する感
度が低くなつていることが第6図から明らかにわ
かる。第7図には鉛直方向の幾何学的な係数を本
発明の別の実施例と一般的に用いられているゾン
デの間で比較したグラフが示されている。以上説
明した2つの実施例の間の寸法と、中間の特性を
有する折衷したゾンデを作ることは当業者には容
易であろう。 再び第5図を参照して、コイルアレイの応答関
数が、ゾンデの中央部では互いに強め合い、ゾン
デの頂部と底部において互いに打ち消し合うよう
に、一方の側で重なり合うコイルアレイを用いる
ことを本発明が含んでいることは明らかである。
副コイル群1a,1bだけが組合わされて、ゾン
デの全応答よりかなり良くない鉛直方向依存性を
有する応答を有する。電気的に独立している2つ
のコイルアレイの代りに1つの送信コイル―受信
コイルアレイが設けられるとすると、相互インダ
クタンスを小さくすることにより試錐孔効果を抑
制する問題ははるかに厳しくなる。この特別な実
施例においては、2つの独立したアレイは同じ半
径方向応答を有するが、本発明をその最も広い面
で実施するためには同じ半径方向応答を有する必
要はない。種々の半径方向応答を有する独立した
重なり合うアレイを組合わせることができること
が当業者には明らかであろう。 この好適な実施例に現われる本発明の別の特徴
は、鉛直方向に対称的であつて鋭く集束される組
合わされた応答を生ずるために、互いに鏡像であ
る対称的なコイルアレイを用いることである。 この好適な実施例におけるコイルの間隔は標準
的な一般に用いられているゾンデにおけるコイル
の間隔よりかなり広いから、この実施例における
受信信号のレベルは、比較のために用いた従来の
ゾンデにおける受信信号のレベルよりも大幅に低
下させられる。この大幅な低下分は、アメリカ合
衆国ペンシルバニア州バトラー(Butler)所在の
マグネチツク社(Magnetic Corporation)によ
り製造されているような低損失フエライト磁心を
用いることによつて補償できる(第4表参照)。 第 4 表 磁 心 コ イ ル 201 101,112,114 202 122 203 111 204 113 205 102,110 206 103,109 207 106 208 104 209 121 210 105,107,108 それらの磁心の強力な効果のために、近くにあ
る送信コイルと磁心との間の直接磁気結合をいく
らか打ち消すために、2つの補助回路を用いるこ
とが望ましい。たとえば、送信コイルに加えられ
る電流と位相が正しく合つている小さな電流を磁
心206,207,208,210に巻かれてい
る小さな補助コイルに流し、送信コイル122に
与えられている電流と同相の類似の電流を磁心2
01,203,204,205に巻かれているコ
イルに供給できる。そのような小さい補助回路を
用いることにより、ゾンデの性能がふたとおりの
やり方で向上する。その1つのやり方は、送信コ
イルアレイと理論的には独立しているコイルアレ
イとの間に実際に生ずる相互インダクタンスを打
ち消すことであり、2つ目は磁心により発生させ
られて磁界を乱す余分の双極子モーメントを打ち
消すことである。 送信コイルと受信コイルの異なる組合わせを用
いることにより、または付加コイルと関連する受
信コイルを含ませることにより、深度変更プロセ
スを行わないこともできる。 以上説明した実施例で用いた時分割多重化技術
の代りに、複数の周波数と関連する回路を用いて
2つのコイルアレイを分離させる実施例を用いる
こともできる。その実施例では両方のコイルアレ
イを同時に測定できるから、検層速度を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従つて作られたゾンデを含む
装置全体を示すブロツク図、第1A図は本発明の
一実施例の電子部分を示すブロツク図、第2図は
本発明の好適な実施例のコイル構成図、第3図は
深度変更後における実効コイルアレイを略図、第
4図は深度変更後の相互インダクタンス図、第5
図は本発明の好適な実施例と送信―受信コイルア
レイとに対する鉛直方向の幾何学的係数を示すグ
ラフ、第6図は好適な実施例の半径方向の幾何学
的な係数を示すグラフ、第7図は別の実施例の鉛
直方向の幾何学的な係数を示すグラフ、第8図は
1組の音響トランスデユーサが近接して設けられ
ているコイルアレイの略図である。 20…コイルアレイ、22…信号発生器、23
…送信器、25,26…送信コイル、27,28
…受信コイルアレイ、29…受信器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 試錐孔が貫通している地層を電気的に調査す
    るためにインダクタンス成分を記録する装置であ
    つて (1) 支持部材と、 (2) 前記支持部材に沿つて所定の位置に配置さ
    れ、電気的に独立した2つのコイル群を形成す
    るように相互に接続された複数の送信コイルお
    よび複数の受信コイルであつて、2つのコイル
    群はそれぞれが送信コイルと受信コイルとを有
    し、そのうち1つのコイル群は、前記支持部材
    上の中央の所定部分に対向した位置の地層と、
    それより上の地層とに対して優先的に反応する
    ようなコイル配置を有し、もう1つのコイル群
    は、前記所定部分に対向した地層と、それより
    下の地層に対して優先的に反応するようなコイ
    ル配置を有し、かつ、前記2つのコイル群同士
    は前記所定部分に関して鏡像関係となるように
    配置された前記複数のコイルと、 (3) 前記2つのコイル群のそれぞれの出力を加算
    合成して合成出力信号を生成し、前記合成出力
    信号の鉛直方向についての感度が前記所定部分
    の位置に関して対称となり、かつ、前記所定部
    分の位置においてピークとなるようにする合成
    手段と、 を備えることを特徴とする装置。 2 特許請求の範囲第1項に記載の装置におい
    て、前記電気的に独立した2つのコイル群の受信
    コイルは、少なくとも2つの受信コイルの副群に
    分れており、この各副群からの信号は別々に検出
    され、合成出力信号は前記各副群からの信号を合
    成することによつて得られるようにしたことを特
    徴とする装置。 3 特許請求の範囲第2項に記載の装置におい
    て、所定の深さで得られた第1のコイル群の第1
    の副群からの出力信号と第2のコイル群の第1の
    副群からの出力信号とが、前記所定の深さから第
    1の所定長だけ隔たつた第1の深さにおいて得ら
    れた第1のコイル群の第2の副群からの出力信号
    と前記所定の深さから第2の所定長だけ隔たつた
    第2の深さにおいて得られた第2のコイル群の第
    2の副群からの出力信号とに対して合成されるよ
    うにしたことを特徴とする装置。 4 特許請求の範囲第3項に記載の装置におい
    て、前記所定部分の位置での前記電気的に独立し
    た2つのコイル群の合成相互インダクタンスがほ
    ぼ零であることを特徴とする装置。 5 特許請求の範囲第4項に記載の装置におい
    て、電気的に独立した少なくとも2つのコイル群
    は、それぞれ異なる周波数に反応することを特徴
    とする装置。 6 特許請求の範囲第4項に記載の装置におい
    て、電気的に独立した少なくとも2つのコイル群
    は、順に励磁されることを特徴とする装置。 7 試錐孔が貫通している地層を電気的に調査す
    るためにインダクタンス成分を記録する方法であ
    つて、 支持部材に沿つて所定の位置に配置された複数
    の送信および受信コイルを、試錐孔を通して移動
    させる段階と、 前記送信コイルを励磁する段階と、 前記受信コイルに発生した信号を検出するため
    に、複数のコイルを相互接続して2つの電気的に
    独立したコイル群を形成し、このうちの1つのコ
    イル群は、前記支持部材上の所定部分に対向した
    地層およびその上の地層に対して優先的に反応
    し、もう1つのコイル群は、前記所定部分に対向
    した地層およびその下の地層に対して優先的に反
    応するように構成し、前記2つのコイル群の鉛直
    方向についての感度が前記所定部分に関して互い
    に鏡像関係となるようにする段階と、 前記2つのコイル群のそれぞれの出力を加算合
    成し、得られる合成出力信号が、前記所定部分に
    対向した地層のみに優先的に反応するようにする
    段階と、 を有することを特徴とする方法。 8 特許請求の範囲第7項に記載の方法におい
    て、前記合成信号を得る段階が、 試錐孔内の支持部材からそれぞれ異なる距離を
    もつた位置で測定される前記コイル群からの異な
    る出力を記録する段階と、 前記異なる出力からいくつかを選択して合成
    し、試錐孔内の支持部材から与えられた距離をも
    つた位置にある地層の電気的特性を示す単一の出
    力を生成する段階と、 を有することを特徴とする方法。
JP8973281A 1980-07-24 1981-06-12 Apparatus for electrically inspecting stratum pierced by test boring Granted JPS5733377A (en)

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BR8104167A (pt) 1982-03-16
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