JPH0357733B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

（技術分野） 本発明はペツト食品の受容性に関するもので、
更に詳しくはペツト食品用の改良されたフレーバ
ー系に関するものである。 栄養ある動物食料の改良と製造とは極めてよく
理解され技術上の問題提起は少ないが、これらの
嗜好性配合物を製造する場合の問題は依然として
残つている。従つて現在、動物食料特にペツト食
品の嗜好性を増加する方法および配合物を改良
し、同時にそれらの栄養価を維持する要求があ
る。提案された食料が嗜好性に欠けている場合動
物はしばしばそれらを食べない。ペツト食品につ
いては伝統的に最も厳しい嗜好性および食餌拒否
の問題がある。 嗜好性を改良する添加物の使用により、ペツト
食品産業においては高い嗜好性の食餌をペツトに
与ることができ、しかもペツトに対し嗜好性に欠
ける成分を原料として多量に使用することができ
る。より望ましくない原料から製造されたペツト
食品の嗜好性を改良することができるということ
により、ヒトの食品原料の需要を減じ、かつヒト
の食品工業の副産物の経済的価値を増加させるこ
とにより人間の食料の価格を最低可能に保つのに
役立つ。 多くの材料を添加することによりペツト食品の
向上した嗜好性を与えるための多くの試みがなさ
れている。例えば、ルジントン（Ludington）、
シヤラ（Schara）およびモーリー（Mohlie）に
よる米国特許第3119691号は乾燥ドツクフツドに
脂肪、フレーバー成分および乾燥肉形成剤をコー
テイングすることを示唆している。肉汁形成剤は
通常水溶性増粘剤とフレーバーからなつている。 然しながら、最近使用される嗜好剤価格では、
現在経済的なベースで更に有効なペツト食品用の
嗜好性を開発する必要性が依然として存在してい
る。 （本発明の概要） 従つて、本発明の目的はペツト食品の嗜好性を
改良するための新規の方法および組成を提供する
ことである。 本発明の目的はまた新規の嗜好性の高いペツト
食品およびそれを製造する方法を提供することで
ある。 本発明の最も具体的な目的は摂食行動以前に食
餌に嗜好性の改良した成分を添加することにより
ペツトを飼育するための改良された方法を提供す
ることである。これらのおよび他の目的は組成が
穀類麦芽、カラメル穀類麦芽またはそれらの混合
物からなる嗜好性の改良された組成物を提供する
本発明により達成された。 本発明は、ペツト食品の約0.1〜7.0重量％の、
穀類麦芽粉、カラメル穀類麦芽粉およびこれらの
混合物からなる群より選ばれる穀粉が表面に被覆
されていることを特徴とするペツト食品を提供す
るものである。 具体的なペツト食品中の麦芽の水準は個々の動
物種に合わせられ、それにより犬および猫が摂取
する際食物の嗜好性を著しく改良するのに適して
いる。嗜好性の用語は広くかつ摂取する動物によ
り知覚される犬および猫の食餌のような動物食品
の種々の性質のすべてを包括する。これらの性質
中にはテクスチヤー味覚および香気がある。本発
明は主として食品の味覚と香気を改良することに
より嗜好性を高めるものと考えられる。 本発明により確認された嗜好性を改良する材料
は穀類麦芽、カラメル穀類麦芽およびそれらの混
合物であり、犬および猫用に配合したすべての種
類の食料について犬および猫に魅力と受容性を向
上させることができるものである。然しながら、
本発明の最適の利用は乾燥ペツト食品の範ちゆう
に見出されており、次の記載は単なる例示として
これらを説明する。然しながら、本発明はこれ以
外の在来の組成の軟質−半生またはカン詰め製品
の如き他のタイプの製品に利用されることを理解
されたい。穀類麦芽およびカラメル穀類麦芽は次
の穀類即ち裸麦、小麦、ライ麦、燕麦のものでこ
れらの麦芽は裸麦のものが最も好ましい。保存安
定性と便利さにより消費者に特に受入れられてい
るいくつかの塊状犬用食品が市販されている。こ
れらの製品は特にタンパク質および／または穀粉
原料成分を使用して配合され多孔性構造とかみ易
い組織が特徴である。その製品はそのまゝ使用さ
れるが、犬または猫の摂取に先立ち、水で再生す
るのが好ましい。本発明によつて向上できる乾燥
ペツト食組成物の代表例は米国特許第3119691号
に記載されたものである。これらの製品の嗜好性
は塊状またあら引き食品の表面に脂肪をコーテイ
ングすることにより向上されそのコーテイングに
ガム、デンプン、着色およびフレーバー材料をベ
ースにした粉末の肉汁配合材料を適用している。
加水に当り、肉汁生成材料は水を濃厚化しかつ着
色する使用されそれにより肉汁または肉のソース
に似せている。 米国特許第3119691号に記載された型の製品は
水により加水してフレーバーに富む肉汁を生成す
るコーテイングを使用するように意図されている
ので特に望ましい。かゝる製品は穀粉および／ま
たはタンパク質成分と任意のビタミンおよび鉱物
補給物との混合物を調製することにより製造でき
る。 穀粉成分はとうもろこし、小麦、裸麦、燕麦の
如きごく一般の穀物のいずれかおよびそれらの誘
導物たとえばひきわりとうもろこし、レツドドツ
グ粉、小麦胚芽等の本来の穀粉成分を包含する。
好ましい穀粉成分にひきわりとうもろこしであ
る。一般に穀粉成分は全質量の30−65％の量で存
在する。 好ましい態様において、混合物にはまた植物、
動物または魚原料の１種以上のタンパク質成分、
代表的には大豆のひきわり、肉のひきわり、また
は魚のスクラツプが包含される。この成分は好ま
しくは全混合物の25−40％の量で存在し、最終製
品中に望ましいタンパク質含量の容積を与える。
好ましい態様でタンパク質成分に対する穀粉の比
は2.5−0.8で例えば1.0である。穀粉成分とタンパ
ク質成分とは全混合物の55−95％からなる。 タンパク質成分はタンパク質の必要な水準また
は量および必要な組成も共に与えるように選択す
るのが好ましい。数個のタンパク質成分が存在す
るのが好ましい。更に詳しくは、これらの成分は
相互および穀粉成分に補足するように選択され、
それにより最終混合物は所望のアミノ酸に関して
均衡がとられる。例えばとうもろこしのタンパク
質は必須アミノ酸としてトリプトフアンが低いが
フイツシミールはこの成分が高く、同様に小麦は
リジンが低いがミートミールはこの成分を与え
る。従つて、これらの補足成分の混合物が望まし
い均衡を与えるのに使用されるのが好ましい。 製品中の他の好ましい成分は（代表的には総量
0.25−６％または７％で存在する）魚のスクラツ
プで代表される望ましいフレーバー成分（この材
料は主要なタンパク質源としては使用されない場
合）または塩、酸鉄等を包含する着色成分、甜菜
パルプで代表される着色成分および望ましいビタ
ミン類を包含できる。 この混合物はこれを約212〓以上に加熱し、超
大気圧の圧力を与え、混合物が約20−40重量％の
範囲内の水分含量を有するように混合物に追加の
水分を添加し、かつ混合物を湿潤化し、例えばそ
れを押出しダイスを通して大気中に押出すことに
より処理される。材料がダイスを出る時ダイスを
横切る圧力降下と蒸気のような水のフラツシング
により膨張して多孔性の膨張した製品となる。押
出し製品は次に約1/4−3/4インチの範囲の平均直
径を有するかむ粒度の荒引きに切断され、約10重
量％以下の水分含量まで乾燥され、最初に極上の
牛脂で被覆し（代表的に２−８％）、次に本発明
の嗜好性向上材料で被覆されるが好ましくは粉状
で適用される。随意に、粉末の肉汁形成成分も添
加できる。その後ペツト食品は包装される。 本発明の嗜好性改良剤を牛脂の被覆した荒引き
に対する次のコーテイングとして使用する時使用
される麦芽は最初に粉に粉砕するのが好ましい。
麦芽粉は次に在来の例えば噴霧の如き方法により
牛脂で被覆した荒引き上に被覆する時麦芽粉が約
0.30−4.0％、更に好ましくは0.35−3.0％である
のが一層好ましい。 代替として、麦芽およびカラメル麦芽は改良さ
れた嗜好性を有する湿分のある猫用食品の配合に
添加した。一般にこれらの麦芽材料は牛脂の被覆
した乾燥荒引き以外の手段によつてペツト食品に
混合される時大量の麦芽が使用された。 次の実施例は本発明を更に示し説明するために
提出したものでいずれに関しても限定するもので
はない。別記せぬ限り全ての部および％は重量で
ある。 実施例 本発明の嗜好向上剤により改良したドツグフツ
ドを調製し対照の配合に対し２日間30匹の犬のパ
ネルにより試験した。配合物は次の通りである。

【表】 た裸麦
試料は肉汁形成物を使用せずに米国特許第
3119691号と同様に調製した。 試験試料は牛脂で被覆した後実験の荒引き品が
正確な水準で被覆するように麦芽させた裸麦穀粉
（米国ふるいサイズ20のスクリーンを100％通過し
た）を振り掛けた。 試験の結果は次の如く平均選択比（APR）と
して表わし示した。APRは試験動物により摂取
された試験試料の質量を飼養中同一試験動物によ
り摂取された食品の全量で割つた時の係数であ
る。 試 料 APR 試験Ａ（1.0％） 0.745 試験Ｂ（2.0％） 0.730 従つて、両者の場合とも本発明により調製した
試験食品は犬の場合対照に対し著しく優れている
ことが測定された。 実施例 今１つの２日間の試験では、18匹の犬の試験パ
ネルに実施例１の対照と同一配合を有する対照試
料および対照組成に適用した麦芽にした裸麦穀粉
の0.25％(C)または0.5％被覆のいずれかを有する
試験配合物の両者を与えた。 これらの試験結果は次の通りである。 試 料 APR 試験Ｃ（0.25％） 0.457 試験Ｄ（0.50％） 0.724 従つて、本発明の嗜好向上剤は0.50％の水準で
対照試料以上改善されたが0.25％水準では唯同率
を示した。 0.10％のような低い水準が使用前に水で混合さ
れたドツグフツドの場合に有効であることが予想
された。 実施例 今一つの列の２日の試験では実施例１の対照試
料の方法で再び調製した荒引きドツグフツドを裸
麦からのカラメル麦芽粉を１％(E)または２％(F)の
いずれかで第２コーテイングをした実験試料につ
いて30匹の犬のパネルに与えた。 この実験は次の結果を生じた。 試 料 APR 試験Ｅ（カラメル１％） 0.677 試験Ｆ（カラメル２％） 0.646 本発明の嗜好性向上剤の正の効果が示された。 上試の試料および説明は当業者に本発明をいか
に実施するかを教示するために提出したものであ
つて本明細書を読んで熟練業作者に明らかとなる
明白な変化および改質を全て記載するものではな
い。然しながら、かゝる明白な変化や改質は添付
した本発明の特許請求の範囲に包含されるものと
する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ペツト食品の約0.1〜7.0重量％の、穀類麦芽
   粉、カラメル穀類麦芽粉およびこれらの混合物か
   らなる群より選ばれる穀粉が表面に被覆されてい
   ることを特徴とするペツト食品。 ２ ペツト食品の約0.3〜4.0重量％の穀粉が表面
   に被覆されていることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載のペツト食品。 ３ ペツト食品の約0.35〜3.0重量％の穀粉が表
   面に被覆されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載のペツト食品。 ４ 穀類麦芽およびカラメル穀類麦芽が、裸麦、
   小麦、ライ麦、燕麦およびこれらの混合物から得
   られたものである特許請求の範囲第１項記載のペ
   ツト食品。 ５ 穀類麦芽およびカラメル穀類麦芽が、裸麦か
   ら得られたものである特許請求の範囲第１項記載
   のペツト食品。