JPH0356631Y2 - - Google Patents

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JPH0356631Y2
JPH0356631Y2 JP18938286U JP18938286U JPH0356631Y2 JP H0356631 Y2 JPH0356631 Y2 JP H0356631Y2 JP 18938286 U JP18938286 U JP 18938286U JP 18938286 U JP18938286 U JP 18938286U JP H0356631 Y2 JPH0356631 Y2 JP H0356631Y2
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polarizing
film
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slats
blind
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JP18938286U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は偏光フイルムを利用して室内へ入射
する光量を調節可能とした偏光窓システムに関す
るものである。
(従来の技術) 従来、偏光板あるいは偏光フイルムを利用して
室内へ入射する太陽光を調節するようにしたブラ
インドや窓ガラスは種々実用化されている。例え
ば、特公昭51−49354号公報に記載されたブライ
ンドのスラツトは光透過軸が互いに直行する2枚
の偏光板で形成され、同スラツトを光線の進行方
向に対して徐々に傾斜させることにより、その傾
斜角度に応じて透過光量を連続的に調節するもの
である。また、実開昭60−83737号明細書には2
枚以上の偏光フイルムをその偏光方向が相互に直
行又は平行位となるように並列させ、その偏光フ
イルム間の1枚以上の屈折率異方性高分子フイル
ムをその偏光フイルムに対してその異方性が斜め
方向となるように介在させることにより、透過光
照射によつて発色するようにした発色性積層フイ
ルムが開示されている。
(考案が解決しようとする問題点) 通常、ブラインドのスラツトは不透明な材質で
形成され、光をそのまま透過させるか遮断するか
のいずれか一方のみしか選択の余地がなく、その
中間の明るさを連続的に調節することはできな
い。この点において上記のように偏光板で形成さ
れたスラツトは光遮断性と光透過性とを兼ね備
え、しかも透過光量を連続的に調節し得る特徴を
有するが、上記ような発色性積層フイルムのよう
に透過光照射によつて発色することはない。ま
た、上記発色性積層フイルムは透過光照射によつ
て常に発色するため。このようなフイルムをスラ
ツトに使用することは好ましくない。
この考案の目的は、偏光板あるいは偏光フイル
ムの性質を利用して透過光量を連続的に調節し得
るとともに、所望時には上記積層フイルムのよう
な発色性を併せ持つ新規な偏光窓システムを提供
するにある。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) この考案は上記目的を達成する新規な窓システ
ムとして多数段の透明なスラツト5を回動可能に
支持したブラインド4を窓枠等から吊下支持し、
そのスラツト5の一方表面に第一の偏光フイルム
6を貼着するとともに他方表面に屈折率異方性高
分子フイルム7を貼着し、そのブラインド4の前
後いずれか一側に第二の偏光フイルム8を前記第
一の偏光フイルム6とその偏光方向が互いに直行
するように位置させ、屈折率異方性高分子フイル
ム7はその異方性が両偏光フイルム6,8の偏光
方向に対してともに斜め方向となるように貼着し
た構成を採用している。
(作用) 上記手段により、ブラインド4のスラツト5を
角度調節すれば、両偏光フイルム6,8を透過す
る光量を連続的に調節可能であり、両偏光フイル
ム6,8間に屈折率異方性高分子フイルム7が位
置するようにスラツト5を回動させれば、透過光
照射によりスラツト5が発色する。
(実施例) 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従つて説明すると、第2図に示すように偏光窓シ
ステム1は外側窓ガラス2と内側窓ガラス3との
間において窓枠からブラインド4が吊下支持され
ている。ブラインド4のスラツト5は、第1図に
示すようにポリカーボネート,アクリル等の透明
な合成樹脂またはガラスで成型され、一方表面に
は第一の偏光フイルム6が貼着され、他方表面に
は屈折率異方性高分子フイルム7が貼着されてい
る。また、内側窓ガラス3の内面には第二の偏光
フイルム8が貼着されている。
前記第一及び第二の偏光フイルム6,8はその
偏光方向が互いに直行するように貼着されてい
る。また、屈折率異方性高分子フイルム7はその
高分子鎖の分子配向が縦軸方向と横軸方向とで異
なり、その結果屈折率に方向性が生ずるフイルム
であり、その異方性が両偏光フイルム6,8の偏
光方向に対してともに斜め方向となるように貼着
されていて、この屈折率異方性高分子フイルム7
が両偏光フイルム6,8間に位置するとき、透過
光照射により偏光フイルム6,8との共同作用で
発色するようになつている。そして、この構成に
より発色する色彩は屈折率異方性高分子フイルム
7の厚さと屈折率異方性の程度によつて種々異な
り、その異方性を両偏光フイルム6,8の偏光方
向に対し45度としたとき最も効果的に発色する。
さて、このように構成された偏光窓システム
は、第1図に示すように第一の偏光フイルム6と
内側窓ガラス3との第二の偏光フイルム8とが対
向するようにスラツト5を位置させると、屈折率
異方性高分子フイルム7が両偏光フイルム6,8
間に挟まれない状態となるので、透過光照射によ
つても発色することはなく、スラツト5の角度を
調節することにより、室内への透過光量を調節し
得る状態となる。すなわち、スラツト5を垂直に
近付けると同スラツト5の透過光はほとんど遮断
され、第1図に示すようにやや斜め方向とするに
したがつて透過光量が多くなるため、室内への採
光量を連続的に調節可能であるとともに、室外を
透視できる状態となる。
一方、第3図に示すように屈折率異方性高分子
フイルム7が第二の偏光フイルム8に対向するよ
うにスラツト5を回動させると、屈折率異方性高
分子フイルム7が両偏光フイルム6,8間に位置
するので透過光照射によりスラツト5が発色す
る。そして、スラツト5の角度を調節することに
よりスラツト5を発色させながら室内への透過光
量を調節することもできる。
以上のようにこの偏光窓システム1はスラツト
5を回動させることにより、室内への透過光量を
調節し得る状態と、透過光量を調節しながら同ス
ラツト5をあらかじめ設定された色彩に発色させ
る状態とを適宜に選択することができる。従つ
て、光遮断性と光透過性とを兼ね備え、しかも透
過光量を連続的に調節し得るとともに、必要に応
じてスラツト5を発色させることにより美観に優
れた新規な窓システムを構成することができる。
なお、前記実施例では第二の偏光フイルム8を
内側窓ガラス3に貼着したが外側窓ガラス2に貼
着してもよく、またこの考案は次に示す態様で実
施することもできる。
(イ) 第4図に示すように、二重ガラスサツシ9の
間にブラインド4を吊下支持するとともにその
スラツト5の両面に第一の偏光フイルムと屈折
率異方性高分子フイルムとを貼着し、各ガラス
サツシ9の外側窓ガラス2あるいは内側窓ガラ
ス3内面に第二の偏光フイルムを貼着するこ
と。
(ロ) 第5図に示すように、前記実施例と同様なブ
ラインド4の室内側に内側窓ガラスに換えて透
明フイルムで構成されるロールブラインド10
を吊下支持し、そのロールブラインド10に第
二の偏光フイルムを貼着すること。
考案の効果 以上詳述したように、この考案は光遮断性と光
透過性とを兼ね備え、しかも透過光量を連続的に
調節し得るとともに、必要に応じてスラツト5を
回動して発色させることにより美観に優れた新規
な偏光窓システムを提供することができる優れた
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化した偏光窓システム
を構成するブラインドのスラツト及び内側窓ガラ
スを示す断面図、第2図はその偏光窓システムの
概略図、第3図はスラツトを回動した状態を示す
断面図、第4図及び第5図はこの考案の別の実施
例を示す概略図である。 偏光窓システム……1、ブラインド……4、ス
ラツト……5、第一の偏光フイルム……6、屈折
率異方性高分子フイルム……7、第二の偏光フイ
ルム……8。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多数段の透明なスラツト5を回動可能に支持し
    たブラインド4を窓枠等から吊下支持し、そのス
    ラツト5の一方表面に第一の偏光フイルム6を貼
    着するとともに他方表面に屈折率異方性高分子フ
    イルム7を貼着し、そのブラインド4の前後いず
    れか一側に第二の偏光フイルム8を前記第一の偏
    光フイルム6とその偏光方向が互いに直行するよ
    うに位置させ、屈折率異方性高分子フイルム7は
    その異方性が両偏光フイルム6,8の偏光方向に
    対してともに斜め方向となるように貼着したこと
    を特徴とする偏光窓システム。
JP18938286U 1986-12-08 1986-12-08 Expired JPH0356631Y2 (ja)

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JP18938286U JPH0356631Y2 (ja) 1986-12-08 1986-12-08

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Publication Number Publication Date
JPS6394296U JPS6394296U (ja) 1988-06-17
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