JPH0355907Y2 - - Google Patents

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JPH0355907Y2
JPH0355907Y2 JP1800786U JP1800786U JPH0355907Y2 JP H0355907 Y2 JPH0355907 Y2 JP H0355907Y2 JP 1800786 U JP1800786 U JP 1800786U JP 1800786 U JP1800786 U JP 1800786U JP H0355907 Y2 JPH0355907 Y2 JP H0355907Y2
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hole
hammer
vibration
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vibrating body
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はPS検層用振源に関し、詳しくは、
孔壁に固定されることなく孔内の液体中に保持さ
れ、液体を介して孔壁に振動力を付与する型式の
PS検層用振源の改良に関するものである。
〈従来の技術〉 地盤中に穿設した孔内で地下地盤のP波速度や
S波速度の如き弾性波伝播速度を直接測定し、そ
の測定値に基づいて地下地盤の弾性的性質等を調
査するのに用いるPS検層システムのうち、振源
及び受振器等を内蔵したプローブを地盤中に設け
た孔内に入れ、プローブを孔壁に固定することな
く孔水中に保持し、プローブ内の振源より孔水を
介して孔壁に振動を伝播させて人工的に地震波を
発生させ、孔壁を伝播する地震波を同様に孔水を
介してプローブ内の受振器により検知する型式の
所謂サスペンシヨン型PS検層システムに用いら
れる振源としては、例えば第3図A,Bに模式的
に示された構造のものが知られている。
第3図Aに示したもの(以下「型式の振源」
という)は、基体15に形成した透孔15aの内
周面に一対のソレノイドコイル16を固着すると
共にハンマー17を図中左右方向に移動自在に保
持し、また透孔15aの端部に夫々環状体18a
を取付けると共に、ハンマー17の両端部にゴム
製の円盤体18bを夫々固着し且つ円盤体18b
の外周面と環状体18aの内周面とを固着する構
成としたものである。一方、第3図Bに示したも
の(以下「型式の振源」という)は、基体20
に形成した透孔20a内に同様にソレノイドコイ
ル21、ハンマー22を固着しあるいは保持して
構成される点は上記と同様であるが、透孔20a
の端部に夫々コツプ状の振動板23を取付け、ま
たハンマー22と振動板23とを固着せず、両者
を離間させた点において相違する。
そして、型式の振源では、図示しない振源駆
動回路からの電力供給によつてソレノイドコイル
16にパルス状の電流を流した時に発生する磁界
によつてハンマー17が図中左あるいは右方向に
電磁力を受けて移動する。すると、ハンマー16
の両側の円盤体18bが同時に左あるいは右に変
位し、基体15の両側には振動波が同時に発生す
る。一方、型式の振源では、同様にハンマー2
2が図中左あるいは右方向に移動すると、基体2
0の左あるいは右側にある振動板23のいずれか
一方が打鐘され,基体15のいずれか一側に振動
波が発生する。このようにして発生した振動波
は、媒体である孔内水を介して孔壁に地震波とし
て伝播される訳である。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、本考案者の実験によれば、上記
2つの型式の振源は、遅い地層(軟らかい地層)
の中では効率よく地震波を発生することができる
ものの、S波速度が500m/sを越える速い地層
(剛な地層)中では型式の振源が、また1Km/
sを越える地層中では型式の振源が、夫々効率
よく地盤中に地震波を発生させることができなく
なるという問題点があることがわかつた。その原
因を考察した結果、次のことが知得された。即
ち、この種の振源では、振源での振動エネルギー
を孔内水を介して孔壁に伝える機構となつてい
る。つまり、振源の振動速度が遅い場合には媒体
である水が還流するのみで孔壁に振動力は伝播さ
れないが、振動速度が速い場合には水が還流する
以前に孔壁に変位が生じて振動力が伝わる結果地
盤中に地震波が発生する。そして、このように孔
壁に変位が生じ始める振動速度は、孔壁が剛であ
る程高くなる訳である。しかしながら、上記の型
式の場合、ハンマーの移動と共に一対の円盤体
を変位させて振動波を発生させる型式であること
から、必要とする高周波成分が十分出ず、また振
動面も円盤体中央部に限られることから振源から
孔壁への振動エネルギーの伝播が効率よくなされ
ず、これが上記問題点の原因であることがわかつ
た。
一方、振源から孔壁への伝播効率を高めるため
には振源の輻射勢力を増加させることが必要であ
ることはよく知られている。そして、輻射勢力は
振源の輻射インピーダンスと振動速度との積に比
例し、このうち、輻射インピーダンスは所謂片面
ピストン振動板の型式のものでは周波数の2乗に
比例し、また所謂両面ピストン振動板の型式のも
のでは周波数の4乗に比例して夫々増大する。と
ころが、前記型式の振源の場合は上記片面ピス
トン振動板に相当し、このため高周波領域におけ
る輻射インピーダンスが著しく低下し、結果的に
これが上記問題の原因となることがわかつた。
〈問題点を解決するための手段〉 この考案のPS検層用振源は、地盤中に穿設さ
れた孔内の液体中に保持され、孔軸との直交方向
に振源力を作用させるものであつて、孔軸との直
交方向に可動なハンマーと、孔軸との直交方向に
ハンマーを駆動する駆動機構と、駆動機構を固定
支持し且つ孔軸と直交方向には上記ハンマーを収
納した透孔が形成された基体と、基体の外周上空
面に位置して上記透孔を覆い且つ孔軸方向に延在
する円筒状の振動体と、上記基体の外周と振動体
の内周面との間に密着された弾性材とからなるこ
とを要旨とする。
〈作用〉 以上のように、ハンマーで振動板を打鐘する型
式とし且つ振動体を円筒体として両面ピストン板
の型式とすることで、高周波成分の発生を大なら
しめると同時に輻射インピーダンスを大きくする
ことができる。また、振動体を円筒状としたので
振動体の振動面積を最大とすることができるた
め、この点からも輻射インピーダンスを増大する
ことができる。
〈実施例〉 第2図に示したように、一端が地上装置14に
接続され、他端が地上に設けられたウインチ13
からプーリー12を介してボーリング孔8内に懸
垂した多芯ケーブル11によつて検層用のプロー
ブ10がボーリング孔8に満たされた水9の中に
懸垂されている。プローブ10は、地震波発生用
の振源10a及び振源駆動装置10c、振源10
aからフイルターチユーブ10dを介して十分距
離離間した公知の受振器10b、プローブ先端位
置である振源駆動装置10cの下部に固着された
錘10e、プローブ10の多芯ケーブル取付部で
あるケーブルコネクタ10f等から構成されてい
る。
上記振源10aは、第1図A,Bに示すよう
に、プローブ10の軸長方向(ボーリング孔8の
軸長方向と同じ)に延在する基体1、基体1の外
周面上空に位置し且つ孔軸方向に延在する薄肉金
属製で円筒状の振動体5、基体外周面と振動体内
周面との間に密着された複数個のOリング6、基
体1の側周面に形成された円柱状の透孔1a内に
弾性材からなる緩衝体1bを介して収納された下
述する振動体打鐘手段、及び基体上部に内蔵され
た駆動回路7等から構成されている。
上記振動体打鐘手段は、基体透孔内周面に固着
された一対のソレノイドコイル2と、ソレノイド
コイル2の中心部に位置し透孔1aの軸長方向に
延在する純鉄製のハンマー4と、ハンマー4の両
端に取付けられてハンマー4を上記位置に弾性的
に保持する一対の渦巻バネ3とから構成されてい
る。
以上のように構成される振源の動作を次に説明
する。
まず、地上装置14から多芯ケーブル11を介
して駆動回路7には高圧電流が供給され、これに
よつて駆動回路内のコンデンサには電荷が蓄積さ
れる。そして、地上装置14から同じく多芯ケー
ブル11を介して駆動回路7にトリガーパルスが
供給されると、上記コンデンサ内の電荷は接点7
aによつて選択側のされたソレノイドコイル2に
パルス状の大電流として供給される。すると、ソ
レノイドコイル2の発生した磁界によつてハンマ
ー4には電流の流れているソレノイドコイル側方
向へ電磁力が働き、ハンマー4はこの方向に渦巻
バネ3の弾撥力に抗しつつ移動して振動体5の内
周面に衝突し、振動体5が振動する。
ところで、ハンマー4が図中左右方向に交互に
移動して振動体5の左あるいは右内周面に衝突し
たとすると、振動体5はその内空が膨張、収縮を
繰り返す振動をはじめ、この振動によりP波成分
が孔水を介してボーリング孔壁に伝播される。ま
た、ハンマー4の打鐘の際、振動体5と基体1と
の間に介在するOリング6の弾性により振動体5
全体が図中左右方向に高速で振動し、この振動に
よりS波成分も前記P波成分と共にボーリング孔
壁に伝播される。更に、振動体5は上記並びに図
示した如く円筒形状をしており、これを基体外周
に配した構造であるため、ボーリング孔内に挿入
される振源という限られた大きさの装置の中でそ
の振動面積を最大とすることができる。
尚、図示するような弾性材からなる緩衝体1b
を設けたのは次の理由による。即ち、ハンマー4
が上記のように揺動することにより、その反作用
として基体1はハンマー4と逆方向に運動するよ
うになる。この運動により発生する振動も孔水中
を伝播するから、結果として1つの振源円に2つ
の振源を内蔵することになり、振源としては好ま
しくない。このため、ソレノイドコイル2、ハン
マー4、渦巻バネ3等から構成される振動体打鐘
手段と基体1との間に上記緩衝体1bを入れ、振
動体打鐘手段から基体1に伝わる力を減少させあ
るいは吸収し、基体1の振動防止を図つている。
次に、第3図A,Bに示した従来の震源(型式
,)及び第3図Cに示した如き本考案の振源
の周波数特性を調べた所、夫々第4図A〜Cの通
りであり、本考案のもの(第4図C)は、型式
のもの(第4図A)、型式のもの(第4図B)
に較べて高周波帯で卓越していることがわかる。
また、型式,の振源と本考案の振源とを、
夫々、角柱状の凝灰岩中にあけたボーリング孔中
で同一エネルギーで駆動し、凝灰岩の側壁に取付
けた地震計で波の発生状況を観測した実験の結果
を第5図に示す。尚、この凝灰岩のP波速度は
2.4Km/s、S波速度は1.0Km/s、密度は1.7であ
る。また型式の振源では波は観測されなかつ
た。この結果は本考案品が硬岩において従来品よ
りも効率よく波を発生させていることを示したも
のである。
尚、軟弱地盤においても同様な実験を行なつた
所、本考案品は従来の型式,と同程度のS波
と、型式,よりも優勢なP波を発生させるこ
とができた。
〈考案の効果〉 以上のように構成されるこの考案のPS検層用
振源によれば高周波成分の発生を大ならしめると
共に特に高周波領域での輻射インピーダンスを著
しく大きくすることができる結果、速い地層中に
おいても極めて効率よく地震波を発生させること
が可能となるという効果を奏する。本考案者の実
験によれば、速い地層中においては、従来の型式
,の振源に較べて、供給エネルギーは同一で
も5〜10倍の振動エネルギーを孔壁に地震波とし
て伝播することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の実施例を示した断面図、第
1図Bは第1図AにおけるA−A線断面図、第2
図は実施例におけるPS検層システムを示した説
明図、第3図A〜Cは従来の振源並びに本考案の
他の実施例の振源を示した断面図、第4図A〜C
はこれらの振源の周波数特性を示したグラフ、第
5図は凝灰岩中における従来及び本考案の振源を
用いた場合に発生する地震波を示したグラフであ
る。 1,15,20……基体、2,16,21……
ソレノイドコイル、4,17,22……ハンマ
ー、5……振動体、6……Oリング、8……ボー
リング孔、1a……透孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 地盤中に穿設された孔内の液体中に保持され、
    孔軸との直交方向に振源力を作用させるものであ
    つて、孔軸との直交方向に可動なハンマーと、孔
    軸との直交方向に該ハンマーを駆動する駆動機構
    と、該駆動機構を固定支持し且つ孔軸と直交方向
    には該ハンマーを収納した透孔が形成された基体
    と、該基体の外周上空面に位置して該透孔を覆い
    且つ孔軸方向に延在する円筒状の振動体と、該基
    体の外周と該振動体の内周面との間に密着された
    弾性材とからなることを特徴とするPS検層用振
    源。
JP1800786U 1986-02-10 1986-02-10 Expired JPH0355907Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1800786U JPH0355907Y2 (ja) 1986-02-10 1986-02-10

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JP1800786U JPH0355907Y2 (ja) 1986-02-10 1986-02-10

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JPS62133174U JPS62133174U (ja) 1987-08-22
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JP1800786U Expired JPH0355907Y2 (ja) 1986-02-10 1986-02-10

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015124498A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 株式会社不動テトラ 軟弱砂質土地盤締固め工法及び該工法に用いる地盤締固め装置

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JP5273568B2 (ja) * 2010-05-20 2013-08-28 独立行政法人日本原子力研究開発機構 孔内起振源

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