JPH0355389Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はコンパクト等の化粧品等の収納容器に
関する。

「従来の技術」 従来のコンパクトはフアンデーシヨンを収納す
る収納室が形成されたコンパクト本体と、このコ
ンパクト本体の一端部に取付けられた蝶番を介し
て該コンパクト本体の開口部を開閉する内壁面に
鏡が備えられた開閉蓋とで構成されていた。

このため、コンパクトの開閉蓋の開閉は、常に
同一方向だけであるため、面白味に欠けるという
欠点があるとともに、開閉方向を定めて開閉しな
ければならないという欠点があつた。

「本考案の目的」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、開閉
蓋を少なくとも２方向から開閉できるようにし
て、たのしく、かつ楽に開閉蓋を開閉して使用す
ることができ、他商品との差別化も図ることので
きる化粧品等の収納容器を得るにある。

「本考案の目的を達成するための手段」 本考案は化粧品等を収納することのできる収納
室が形成された収納容器本体と、この収納容器本
体の開口部を覆う開閉蓋と、この開閉蓋を少なく
とも２方向から選択的に開閉できるように前記収
納容器本体の端部と該開閉蓋の端部とに回動可能
に枢支された接続具とを備えた化粧品等の収納容
器において、前記接続具を前記収納容器本体の収
納室と連通する透孔が形成された少なくとも１個
以上の接続板と、この接続板の前後部あるいは両
側部の端部に設けられた前記収納容器本体の端部
および前記開閉蓋の端部にそれぞれ枢支されるヒ
ンジとで構成されていることを特徴としている。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細
に説明する。

第１図ないし第７図の実施例において、１はフ
アンデーシヨン等の化粧品２が収納される収納室
３が形成された収納容器本体で、この収納容器本
体１の後端部には蝶番４を構成するための軸支持
部材５，５が形成されている。また、前記収納容
器本体１の前端上部には開口用の凹部６が形成さ
れている。

７は前記収納容器本体１の前部上面に固設され
たロツク用の磁石である。

８は前記収納容器本体１に取付けられた接続具
で、この接続具８は前記収納容器本体１の上部を
覆い、かつ収納室３と同じあるいは大きめの透孔
９，９，９がそれぞれ形成された第１・第２・第
３の接続板１０，１０Ａ，１０Ｂと、前記第１の
接続板１０の後端部に形成された前記収納容器本
体１の軸支持部材５，５に支持される軸１１を支
持する軸支持部材１２，１２と、前記第１の接続
板１０の前端下面に固設された前記収納容器本体
１に固設された磁石７と吸着固定される磁石１３
と、前記第１の接続板１０の前端部に形成された
蝶番１４を構成するための軸支持部材１５，１５
と、前記第１の接続板１０の後端上部に固設され
た磁石１６と、前記第１の接続板１０の前端下
面・後端上面に形成した開閉用の凹部５７，５８
と、前記第２の接続板１０Ａの後端部に形成され
た前記第１の接続板１０の軸支持部材１５，１５
に支持された軸１７を支持する軸支持部材１８，
１８と、前記第２の接続板１０Ａの前端下面に固
設された前記第１の接続板１０に固設された磁石
１６と吸着固定される磁石１９と、前記第２の接
続板１０Ａの一側面に形成された蝶番２０を構成
するための軸支持部材２１，２１と、前記第２の
接続板１０Ａの他側上面に固設された磁石２２
と、前記第２の接続板１０Ａの他端上面・先端下
面に形成した開閉用の凹部２３，２４と、前記第
３の接続板１０Ｂの後端部に形成された前記第２
の接続板１０Ａの軸支部材２１，２１に支持され
たた軸２５を支持する軸支持部材２６，２６と、
前記第３の接続板１０Ｂの先端下面に固設された
前記第２の接続板１０Ａの磁石２２と吸着固定さ
れる磁石２７と、前記第３の接続板１０Ｂの前端
部に形成された蝶番２８を構成するための軸支持
部材２９，２９と、前記第３の接続板１０Ｂの後
端上面に固設された磁石３０と、前記第３の接続
板１０Ｂの前端下面に形成された開閉用の凹部３
１と、前記第３の接続板１０Ｂの後端上面に形成
された開閉用の凹部３２とから構成されている。

３３は前記接続具８の上部を覆う開閉蓋で、こ
の開閉蓋３３の内面には鏡３４が固設されてい
る。また、開閉蓋３３の後端部には前記接続具８
の第３の接続板１０Ｂの軸支持部材２９，２９に
支持された軸３５を支持する軸支持部材３６，３
６が形成されている。

さらに前記開閉蓋３３の前端部には開閉用の凹
部３７が形成されている。

前記開閉蓋３３の前端下面には前記第３の接続
板１０Ｂの磁石３０と吸着固定する磁石３８が固
設されている。３９は前記透孔９，９，９内に収
納されたパフである。

上記構成の化粧品の収納容器４０は、第１図に
示すような収納状態になつている。

開閉蓋３３を開いて使用する場合、収納容器本
体１の開口用の凹部６と接続具８の第１の接続板
１０の開閉用の凹部５７とに指先の爪をかけて開
放すれば、第４図に示すように開閉蓋３３が開放
して収納容器本体１の開口部１ａが開口し、パフ
３９を用いて使用することができる。

また接続具８の第１の接続板１０の開閉用の凹
部５８と第２の接続板１０Ａの開閉用の凹部２４
とに指先の爪をかけて開放すれば、第５図に示す
ように開閉蓋３３が開放して収納容器本体１の開
口部１ｂが開口し、パフ３９を用いて使用するこ
とができる。

さらに接続具８の第２の接続板１０Ａの開閉用
の凹部２３と第３の接続板１０Ｂの開閉用の凹部
３１とに指先の爪をかけて開放すれば、第６図に
示すように開閉蓋３３が開放して、収納容器本体
１の開口部１ｃが開口し、パフ３９を用いて使用
することができる。

また接続具８の第３の接続板１０Ｂの開閉用の
凹部３２と開閉蓋３３の開閉用の凹部３７とに指
先の爪をかけて開放すれば、第７図に示すように
開閉蓋３３が開放して収納容器本体１の開口部１
ｄが開口し、パフ３９を用いて使用することがで
きる。

すなわち、本実施例の化粧品の収納容器４０は
４方向から開閉蓋３３を開閉することができる。

「本考案の異なる実施例」 次に第８図ないし第２８図に示す本考案の異な
る実施例につき説明する。なお、これらの実施例
の説明に当つて、前記本考案の実施例と同一構成
部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。

第８図ないし第１０図の実施例において、前記
本考案の実施例と主に異なる点は、収納容器本体
１と開閉蓋３３との間に１枚接続板１０からなる
接続具８にした点で、このように化粧品の収納容
器４０Ａを構成することによつて、２方向から開
閉蓋３３を開閉することができる。

第１１図ないし第１４図の実施例において、前
記第１図ないし第７図の実施例と主に異なる点
は、磁石７，１３，１６，１９，２２，２７，３
０，３８の代りにハンドバツク等の口金に取付け
られている開閉具４１，４１Ａ，４１Ｂ，４１Ｃ
にした点で、このように化粧品の収納容器４０Ｂ
を構成しても同様な作用効果が得られる。

第１５図ないし第１７図の実施例において、前
記第１１図ないし第１４図の実施例と主に異なる
点は、開閉具４１，４１Ａ，４１Ｂ，４１Ｃに代
えて係合部４２に係合する係合片４３が備えられ
た、常時外方へスプリング４４によつて付勢され
る開放操作部材４５とからなる開閉具４６，４６
Ａ，４６Ｂ，４６Ｃにした点で、このように化粧
品の収納容器４０Ｃを構成しても同様な作用効果
が得られる。

第１８図ないし第２０図の実施例において、前
記第１図ないし第７図の実施例と主に異なる点
は、蝶番４，１４，２０，２８部にクリツプ４
７，４７，４７，４７を備えて開口部１ａ，１
ｂ，１ｃ，１ｄの閉じた状態を保持できるように
構成した点で、このように化粧品の収納容器４０
Ｄを構成しても同様な作用効果が得られる。

第２１図ないし第２３図の実施例において、前
記第１図ないし第７図の実施例と主に異なる点
は、接続具８Ａで、この接続具８Ａは化粧品収納
凹部４８，４８，４８がそれぞれ形成された第
１・第２・第３の接続板１０，１０Ａ，１０Ｂで
構成した点で、このように化粧品の収納容器４０
Ｅを構成することにより、複数種の、本実施例で
は４種類のフアンデーシヨン２，２Ａ，２Ｂ，２
Ｃを収納することができる。

前記第１・第２・第３の接続板１０，１０Ａ，
１０Ｂの化粧品収納凹部４８，４８，４８の外底
面は鏡面仕上げによる鏡面４９が形成されてい
る。

第２４図ないし第２８図の実施例において、前
記本考案の実施例と主に異なる点は、収納容器本
体１Ａ、開閉蓋３３Ａおよび２枚の接続板１０Ｃ
を用いた接続具８Ｂとを三角形状に形成した点
で、このように化粧品の収納容器４０Ｆを構成し
てもよい。この場合、蝶番部４Ａ，４Ａ，４Ａを
収納容器本体１Ａ、２枚の接続板１０Ｃ，１０Ｃ
および開閉蓋３３Ａとを一体形成した薄肉部で形
成するとよい。

なお、前記本考案の実施例では、収納室内にフ
アンデーシヨンを収納する化粧品の収納容器４
０，４０Ａ，４０Ｂ，４０Ｃ，４０Ｄ，４０Ｅ，
４０Ｆについて説明したが、本考案はこれに限ら
ず、収納室内に他の化粧品を収納しても良い。

また、前記実施例では接続具８，８として１枚
の接続板１０あるいは２、３枚の接続板を用いた
ものについて説明したが、本考案はこれに限ら
ず、４枚以上の接続板を用いた化粧品等の収納容
器にしても良い。この場合、化粧品等の収納容器
の外形状を四角形以上の多角形状に形成すると良
い。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては、次に列挙する効果がある。

(1) 開閉蓋を少なくとも２方向以上から開閉する
ことができる。したがつて、開閉蓋の開閉方向
が２個以上あるので、開閉操作を容易に行なう
ことができる。

(2) 接続具を収納容器本体と開閉蓋との間に介装
させるだけで良いので、構造が簡単である。

(3) 前記(1)によつて、開閉蓋の開閉方向が２個以
上あるので、従来のものに比べ、開閉操作に面
白さがあり、楽しく使用することができる。

(4) 接続具に透孔を形成しているので、該透孔部
分がパフ等の収納部にできる。したがつて容器
全体の高さを従来のコンパクトと同様な高さに
形成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２
図は第１図のＡ−Ａ線に沿う断面図、第３図は第
１図のＢ−Ｂ線に沿う断面図、第４図ないし第７
図は第１図の開閉蓋の開放状態を示す説明図、第
８図ないし第１０図、第１１図ないし第１４図、
第１５図ないし第１７図、第１８図ないし第２０
図、第２１図ないし第２３図、第２４図ないし第
２８図はそれぞれ本考案の異なる実施例を示す説
明図である。 １……収納容器本体、２……化粧品、３……収
納室、４……蝶番、５……軸支持部材、６……開
口用の凹部、７……磁石、８，８Ａ，８Ｂ……接
続具、９……透孔、１０……第１の接続板、１０
Ａ……第２の接続板、１０Ｂ……第３の接続板、
１１……軸、１２……軸支持部材、１３……磁
石、１４……蝶番、１５……軸支持部材、１６…
…磁石、１７……軸、１８……軸支持部材、１９
……磁石、２０……蝶番、２１……軸支持部材、
２２……磁石、２３……開閉用の凹部、２４……
開閉用の凹部、２５……軸、２６……軸支持部
材、２７……磁石、２８……蝶番、２９……軸支
持部材、３０……磁石、３１……開閉用の凹部、
３２……開閉用の凹部、３３……開閉蓋、３４…
…鏡，３５……軸、３６……軸支持部材、３７…
…開閉用の凹部、３８……磁石、３９……パフ、
４０，４０Ａ〜４０Ｆ……化粧品の収納容器、４
１，４１Ａ，４１Ｂ，４１Ｃ……開閉具、４２…
…係合部、４３……係合片、４４……スプリン
グ、４５……開放操作部材、４６，４６Ａ，４６
Ｂ，４６Ｃ……開閉具、４７……クリツプ、４８
……化粧品収納凹部、４９……鏡面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 化粧品等を収納することのできる収納室が形
   成された収納容器本体と、この収納容器本体の
   開口部を覆う開閉蓋と、この開閉蓋を少なくと
   も２方向から選択的に開閉できるように前記収
   納容器本体の端部と該開閉蓋の端部との回動可
   能に枢支された接続具とを備えた化粧品等の収
   納容器において、前記接続具を前記収納容器本
   体の収納室と連通する透孔が形成された少なく
   とも１個以上の接続板と、この接続板の前後部
   あるいは両側部の端部に設けられた前記収納容
   器本体の端部および前記開閉蓋の端部にそれぞ
   れ枢支されるヒンジとで構成されていることを
   特徴とする化粧品等の収納容器。 ２ 収納容器本体、開閉蓋および接続具は多角形
   状に形成されていることを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の化粧品等の収納容
   器。 ３ 接続具は収納容器本体の収納室と連通する透
   孔が形成された２枚の接続板と、この２枚の接
   続板を重合できるように枢支するヒンジおよび
   該接続板の遊端部に取付けられたヒンジとから
   構成されていることを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項または第２項記載の化粧品等
   の収納容器。 ４ 接続具は収納容器本体の収納室と連通する透
   孔が接続された３枚の接続板と、この３枚の接
   続板を展開状態でＬ字状の配置となるように枢
   支するヒンジおよび該接続板の遊端部に取付け
   られたヒンジとから構成されていることを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項または第
   ２項記載の化粧品等の収納容器。