JPH0354817B2 - - Google Patents
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- JPH0354817B2 JPH0354817B2 JP24251483A JP24251483A JPH0354817B2 JP H0354817 B2 JPH0354817 B2 JP H0354817B2 JP 24251483 A JP24251483 A JP 24251483A JP 24251483 A JP24251483 A JP 24251483A JP H0354817 B2 JPH0354817 B2 JP H0354817B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- brush
- sliding
- sliding contact
- slip ring
- Prior art date
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- Expired
Links
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- Contacts (AREA)
Description
本発明は、摺動接点装置に係り、特にそれを構
成するブラシとコンミテータ又はスリツプリング
の材料の改良に関する。 従来の摺動接点装置は、Au18〜23重量%、Pt3
〜7重量%、Pd43〜47重量%、Ag28〜32重量%
の合金材料にて構成したブラシと、Ag−Cd0.5〜
15重量%の合金材料にて構成したコンミテータ又
はスリツプリングとを組合わせて成るものであ
る。 ところで、この摺動接点装置のブラシは、コン
ミテータ又はスリツプリングとの摺動時に凝着し
て摩耗粉が生じ易く、ノイズ発生の原因となつて
いた。 一方、コンミテータ又はスリツプリングは、
Ag−Cd0.5〜15重量%の合金材料により構成さ
れ、ブラシとの摺動時、粘着性が高く耐摩耗性に
劣るものであつた。 本発明は、斯かる欠点を解消すべくなされたも
のであり、ブラシの耐摩耗性を向上させ、コンミ
テータ又はスリツプリングの耐摩耗性を向上させ
た摺動接点装置を提供せんとするものである。 本発明の摺動接点装置は、組成比でAu18〜22
重量%、Pt3〜7重量%、Pd43〜47重量%、
Ag28〜32重量%のAu−Pt−Pd−Agが95〜99.5
重量%及び残部がCo、Sn及びTiの少なくとも1
種を合計で0.5〜5重量%から成る合金材料にて
構成したブラシと、Ag−Cu3〜12重量%又はAg
−Cu3〜12重量%−Cd5重量%以下の合金材料に
て構成したコンミテータ又はスリツプリングとを
組合わせて成るものである。 本発明の摺動接点装置に於いて、ブラシを組成
比でAu18〜22重量%、Pt3〜7重量%、Pd43〜
7重量%、Ag28〜32重量%のAu−Pt−Pd−Ag
が95〜99.5重量%及び残部がCo、Sn及びTiの少
なくとも1種を合計で0.5〜5重量%から成る合
金材料にて構成した理由は、前記Au−Pt−Pd−
Agの合金材料の耐凝着性を向上すべく摺動時の
軟化を抑制する為で、0.5重量%未満ではその効
果を発揮できず、5重量%を超えると酸化物の発
生量が多くなり、接触抵抗が高くなり、その上不
安定となるものである。また、Au、Pt、Pd、
Agの含有量は前記従来の合金材料の組成比に変
更を加えない範囲とすることにより、従来の合金
材料の特性は損なわれることなく発揮されること
となるものである。 コンミテータ又はスリツプリングを、Ag−
Cu3〜12重量%又はAg−Cu3〜12重量%−Cd5重
量%以下の合金材料にて構成した理由は、ブラシ
との摺動時の粘着性を抑えて耐摩耗性を向上させ
る為で、Cuの含有量が3重量%未満ではその効
果が得られず、12重量%を超えると摺動時に発生
する酸化物の量が多くなりすぎて接触抵抗が高く
不安定になり、Cdの含有量が5重量%を超える
とこれが酸化Cdとなつた際、接触抵抗が高くな
り、耐摩耗性が劣下するものである。従つて、
Cuの含有量は3〜12重量%、Cdの含有量は5重
量%を超えないようにしたものである。 次に本発明による摺動接点装置の具体的な実施
例と従来例について説明する。 下記の表−1の左欄に示す成分組成の実施例及
び従来例の合金材料より成る線径0.7mmのブラシ
線材を各々長さ8mmに切断し、2本並列させて一
端を幅10mm、長さ13mm、厚さ0.2mmの台材に溶接
し、他端に2Rの円弧状の接触部を曲成してブラ
シを作つた。一方下記の表−1の右欄に示す成分
組成の実施例及び従来例の合金材料により成る厚
さ0.5mmの板材を打抜いて直径50mmのスリツプリ
ングを作つた。然してこれらブラシ及びスリツプ
リングを夫々組合わせて摺動接点装置を作り、
夫々ブラシをスリツプリングに接触させ、スリツ
プリングを正逆回転させて下記の試験条件にて摺
動試験を行ない、ブラシ及びスリツプリングの摩
耗量と接触抵抗を測定した処、下記の表−2に示
すような結果を得た。 試験条件 電 流: 0.6A 電 圧: 12V 負 荷: 抵抗負荷 回転数: 1000回転/分 周速度: 120〜130m/min 接触力: 100g 摺動時間: 7時間
成するブラシとコンミテータ又はスリツプリング
の材料の改良に関する。 従来の摺動接点装置は、Au18〜23重量%、Pt3
〜7重量%、Pd43〜47重量%、Ag28〜32重量%
の合金材料にて構成したブラシと、Ag−Cd0.5〜
15重量%の合金材料にて構成したコンミテータ又
はスリツプリングとを組合わせて成るものであ
る。 ところで、この摺動接点装置のブラシは、コン
ミテータ又はスリツプリングとの摺動時に凝着し
て摩耗粉が生じ易く、ノイズ発生の原因となつて
いた。 一方、コンミテータ又はスリツプリングは、
Ag−Cd0.5〜15重量%の合金材料により構成さ
れ、ブラシとの摺動時、粘着性が高く耐摩耗性に
劣るものであつた。 本発明は、斯かる欠点を解消すべくなされたも
のであり、ブラシの耐摩耗性を向上させ、コンミ
テータ又はスリツプリングの耐摩耗性を向上させ
た摺動接点装置を提供せんとするものである。 本発明の摺動接点装置は、組成比でAu18〜22
重量%、Pt3〜7重量%、Pd43〜47重量%、
Ag28〜32重量%のAu−Pt−Pd−Agが95〜99.5
重量%及び残部がCo、Sn及びTiの少なくとも1
種を合計で0.5〜5重量%から成る合金材料にて
構成したブラシと、Ag−Cu3〜12重量%又はAg
−Cu3〜12重量%−Cd5重量%以下の合金材料に
て構成したコンミテータ又はスリツプリングとを
組合わせて成るものである。 本発明の摺動接点装置に於いて、ブラシを組成
比でAu18〜22重量%、Pt3〜7重量%、Pd43〜
7重量%、Ag28〜32重量%のAu−Pt−Pd−Ag
が95〜99.5重量%及び残部がCo、Sn及びTiの少
なくとも1種を合計で0.5〜5重量%から成る合
金材料にて構成した理由は、前記Au−Pt−Pd−
Agの合金材料の耐凝着性を向上すべく摺動時の
軟化を抑制する為で、0.5重量%未満ではその効
果を発揮できず、5重量%を超えると酸化物の発
生量が多くなり、接触抵抗が高くなり、その上不
安定となるものである。また、Au、Pt、Pd、
Agの含有量は前記従来の合金材料の組成比に変
更を加えない範囲とすることにより、従来の合金
材料の特性は損なわれることなく発揮されること
となるものである。 コンミテータ又はスリツプリングを、Ag−
Cu3〜12重量%又はAg−Cu3〜12重量%−Cd5重
量%以下の合金材料にて構成した理由は、ブラシ
との摺動時の粘着性を抑えて耐摩耗性を向上させ
る為で、Cuの含有量が3重量%未満ではその効
果が得られず、12重量%を超えると摺動時に発生
する酸化物の量が多くなりすぎて接触抵抗が高く
不安定になり、Cdの含有量が5重量%を超える
とこれが酸化Cdとなつた際、接触抵抗が高くな
り、耐摩耗性が劣下するものである。従つて、
Cuの含有量は3〜12重量%、Cdの含有量は5重
量%を超えないようにしたものである。 次に本発明による摺動接点装置の具体的な実施
例と従来例について説明する。 下記の表−1の左欄に示す成分組成の実施例及
び従来例の合金材料より成る線径0.7mmのブラシ
線材を各々長さ8mmに切断し、2本並列させて一
端を幅10mm、長さ13mm、厚さ0.2mmの台材に溶接
し、他端に2Rの円弧状の接触部を曲成してブラ
シを作つた。一方下記の表−1の右欄に示す成分
組成の実施例及び従来例の合金材料により成る厚
さ0.5mmの板材を打抜いて直径50mmのスリツプリ
ングを作つた。然してこれらブラシ及びスリツプ
リングを夫々組合わせて摺動接点装置を作り、
夫々ブラシをスリツプリングに接触させ、スリツ
プリングを正逆回転させて下記の試験条件にて摺
動試験を行ない、ブラシ及びスリツプリングの摩
耗量と接触抵抗を測定した処、下記の表−2に示
すような結果を得た。 試験条件 電 流: 0.6A 電 圧: 12V 負 荷: 抵抗負荷 回転数: 1000回転/分 周速度: 120〜130m/min 接触力: 100g 摺動時間: 7時間
【表】
【表】
上記の表−2で明らかなように実施例1〜13の
摺動接点装置のブラシとスリツプリングは、夫々
従来例1、2の摺動接点のブラシとスリツプリン
グに比し摩耗量が著しく少なく、接触抵抗は同等
に低く安定していることが判る。これはひとえに
実施例1〜13の摺動接点装置のブラシを構成して
いる合金材料が、Co、Sn、Tiの少なくとも1種
の添加により摺動時の軟化が抑制され、耐凝着性
が向上し、また摺動時に発生する酸化物の量が摩
耗量にバランスしているからに他ならない。また
実施例1〜13の摺動接点装置のスリツプリングを
構成している合金材料のCuによつて摺動時の粘
着性が高くなるのが抑えられて耐摩耗性が向上し
ているからに他ならない。 以上詳記した通り本発明の摺動接点装置は、従
来の摺動接点装置に比べブラシとコンミテータ又
はスリツプリングの耐摩耗性が著しく優れてい
て、摩耗粉の発生量が極めて少なく、ノイズの発
生が殆んどなく、従来の摺動接点装置にとつて代
わることのできる画期的なものと云える。
摺動接点装置のブラシとスリツプリングは、夫々
従来例1、2の摺動接点のブラシとスリツプリン
グに比し摩耗量が著しく少なく、接触抵抗は同等
に低く安定していることが判る。これはひとえに
実施例1〜13の摺動接点装置のブラシを構成して
いる合金材料が、Co、Sn、Tiの少なくとも1種
の添加により摺動時の軟化が抑制され、耐凝着性
が向上し、また摺動時に発生する酸化物の量が摩
耗量にバランスしているからに他ならない。また
実施例1〜13の摺動接点装置のスリツプリングを
構成している合金材料のCuによつて摺動時の粘
着性が高くなるのが抑えられて耐摩耗性が向上し
ているからに他ならない。 以上詳記した通り本発明の摺動接点装置は、従
来の摺動接点装置に比べブラシとコンミテータ又
はスリツプリングの耐摩耗性が著しく優れてい
て、摩耗粉の発生量が極めて少なく、ノイズの発
生が殆んどなく、従来の摺動接点装置にとつて代
わることのできる画期的なものと云える。
Claims (1)
- 1 組成比でAu18〜22重量%、Pt3〜7重量%、
Pd43〜47重量%、Ag28〜32重量%のAu−Pt−
Pd−Agが95〜99.5重量%及び残部がCo、Sn及び
Tiの少なくとも1種を合計で0.5〜5重量%から
成る合金材料にて構成したブラシと、Ag−Cu3
〜12重量%又はAg−Cu3〜12重量%−Cd5重量%
以下の合金材料にて構成したコンミテータ又はス
リツプリングとを組合わせて成る摺動接点装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24251483A JPS60133608A (ja) | 1983-12-22 | 1983-12-22 | 摺動接点装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24251483A JPS60133608A (ja) | 1983-12-22 | 1983-12-22 | 摺動接点装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60133608A JPS60133608A (ja) | 1985-07-16 |
JPH0354817B2 true JPH0354817B2 (ja) | 1991-08-21 |
Family
ID=17090233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24251483A Granted JPS60133608A (ja) | 1983-12-22 | 1983-12-22 | 摺動接点装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60133608A (ja) |
-
1983
- 1983-12-22 JP JP24251483A patent/JPS60133608A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60133608A (ja) | 1985-07-16 |