JPH0350566Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、小物収納用凹部を設けたスタンド
型照明器具に関するものである。

〔背景技術〕

従来より、第９図に示すようなスタンド型照明
器具が知られている。この照明器具は、机上に載
置されたベース３０と、このベース３０に立設さ
れた支柱３１と、この支柱３１の先端に設けたラ
ンプ（図示せず）と、このランプに覆うセード３
２とから構成される。

このような照明器具は学習用に使用される関係
から、ベース３０等に時間割り表や写真等を粘着
テープで貼り付けることが多いが、剥がした後に
テープの跡が残つたりして、照明器具が汚くなる
という問題があつた。

〔考案の目的〕

この考案の目的は、時間割り表や写真等を嵌め
込むことができ、しかも着脱が容易なスタンド型
照明器具を提供することである。

〔考案の開示〕

この考案のスタンド型照明器具は、 ベースの上部傾斜面に凹設されかつ傾斜方向に
対向する凹設内壁面が鉛直に形成されるととも
に、この対向する内壁面のうちベースの傾斜面の
上側に位置する内壁面に係止部を設けた小物収納
用凹部と、 この小物収納用凹部の前記対向する内壁面に沿
つて凹部内に挿入される一対の突出片を両端に有
し、小物収納用凹部の上部開口を塞ぐとともに、
前記一対の突出片のうち前記ベースの傾斜面の下
側に位置する一方の突出片が弾性体で構成され、
かつ傾斜面の上側に位置する他方の突出片の先端
に前記係止部に係止する被係止部を設け、さらに
この他方の突出片を設けた部位に取外し用操作部
を設けたカバー とを備えたものである。

このように構成したため、小物収納用凹部を利
用してこの小物収納用凹部のカバー内側に時間割
り表や写真等を嵌め込むことができ、スタンド型
照明器具をきれいにかつ有効に利用することがで
きる。また、この考案ではカバーの逆付けができ
ず、さらにカバーに設けた取外し用操作部を一方
の突出片の弾性力に抗して押し下げれば、凹部の
係止部との係止が解除されカバーを容易に取り外
すことができ、しかも取り外し時にはカバーは凹
部の傾斜下側の縁部に当たり浮き上がるのでカバ
ーの取り出しが容易になる。

実施例 この考案の一実施例を第１図〜第６図に基づい
て説明する。第１図はこの実施例のスタンド型照
明器具を示す断面図、第２図はそのベースに設け
たカバーの平面図、第３図はスタンド型照明器具
の一部破断正面図、第４図はベースへのカバーの
取付け構造を示す分解斜視図、第５図はその組立
状態の断面図、第６図はカバーの取り出し状態を
示す説明図である。

第１図および第３図に示すように、このスタン
ド型照明器具はベース１と支柱２とランプ３とセ
ード４とからなり、ベース１内には安定器５が内
蔵され、後部より電気コード６は引き出される。
また、ベース１の前部には点滅用のスイツチ７が
設けられる。かかるベース１は机上に接する下ベ
ース１ａと支柱２を保持する上ベース１ｂとから
なり、上ベース１ｂはその上部傾斜面に鉛筆、消
しゴム等の小物収納用凹部８が凹設される。

この小物収納用凹部８の開口は透明なカバー９
で塞がれる。このカバー９の内側には時間割り表
１０が配置される。カバー９を通して見える時間
割り表１０が第２図に示される。

前記小物収納用凹部８は、第４図および第５図
に示すように、上ベース１ｂの上面の傾斜方向に
対向する凹設内壁面８ａ，８ｂが鉛直に形成され
るとともに、この対向する内壁面８ａ，８ｂ（以
下、それぞれを前部内壁面８ａ，後部内壁面８ｂ
という）のうち後部内壁面８ｂの中央部に透孔か
らなる係止部１２が設けられる。

一方、カバー９は小物収納用凹部８の前記各内
壁面８ａ，８ｂに沿つて凹部８内に挿入される一
対の突出片９ａ，９ｂ（以下、それぞれを前部突
出片９ａ，後部突出片９ｂという）を両端に有す
る。これらの突出片のうち前部突出片９ａは弾性
体で構成され、先端外面に前部内壁面８ａに当た
る突条１１を有する。また、後部突出片９ｂは先
端に前記係止部１２に係止する被係止部１３が突
設され（第５図）、さらに基端側にはカバー９を
取り外すための切欠で構成された取外し用操作部
１４が設けられている。

時間割り表１０をカバー９の内側に配置するた
めには、カバー９の前部突出片９ａの中央部に設
けた孔１５に当て板１６の突片１６ａを差し込
み、この当て板１６上に時間割り表１０が載置さ
れる。

カバー９を取り外す場合は、カバー９の操作部
１４に指を掛けてカバー９を上ベース１ｂの傾斜
面に沿つて後部突出片９ａの弾性力に抗して押し
下げる。これにより、被係止部１３が係止部１２
から離脱する。押し下げによつてカバー９の前縁
部は前部突出片８ａの上縁に当たつて第６図に示
すように上方に浮き上がる。このため、カバー９
の着脱が容易になり、時間割り表１０の入れ換え
や写真と取り替えたい場合などに便利である。

また、上ベース１ｂはその小物収納用凹部８の
前部および後部内壁面８ａ，８ｂがいずれも鉛直
で構成されているため、金型構成が簡易になり上
下方向の抜きだけでよくなるという利点がある。

なお、小物収納用凹部８は小物を収容したり、
時間割り表１０を取付けたりする機能のほか、第
７図に示すように時計２０を着脱自在に組み込む
ことも可能である。すなわち、第８図に示すよう
に、凹部８の底面に鋼板等当て板２１を貼着し、
これに裏面に磁石を貼着した時計２０を凹部８内
に挿入して固定する。この場合、時計はベース１
の傾斜面に固定されるために見やすくなる。磁石
と当て板２１はどちらを時計２０の裏面に取付け
るようにしてもよい。

〔考案の効果〕

この考案によれば、小物収納用凹部を利用して
この小物収納用凹部のカバー内側に時間割り表や
写真等を嵌め込むことができ、スタンド型照明器
具をきれいにかつ有効に利用することができる。
また、カバーの着脱が容易に行えるため、小物の
出し入れや時間割り表等の取り替えを容易に行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の断面図、第２図
はそのベースに設けたカバーの平面図、第３図は
スタンド型照明器具の一部破断正面図、第４図は
ベースへのカバーの取付け構造を示す分解斜視
図、第５図はその組立状態の断面図、第６図はカ
バーの取り出し状態を示す説明図、第７図は小物
収納用凹部に時計を取付けた照明器具の部分斜視
図、第８図は時計の取付け構造を示す説明図、第
９図は通常のスタンド型照明器具の斜視図であ
る。 １……ベース、２……支柱、３……ランプ、８
……小物収納用凹部、９……カバー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上面が斜面状になつたベースと、このベースに
   立設された支柱と、この支柱の先端に設けたラン
   プとを備えたスタンド型照明器具において、 前記ベースの上部傾斜面に凹設されかつ傾斜方
   向に対向する凹設内壁面が鉛直に形成されるとと
   もに、この対向する内壁面のうちベースの傾斜面
   の上側に位置する内壁面に係止部を設けた小物収
   納用凹部と、 この小物収納用凹部の前記対向する内壁面に沿
   つて凹部内に挿入される一対の突出片を両端に有
   し、小物収納用凹部の上部開口を塞ぐとともに、
   前記一対の突出片のうち前記ベースの傾斜面の下
   側に位置する一方の突出片が弾性体で構成され、
   かつ傾斜面の上側に位置する他方の突出片の先端
   に前記係止部に係止する被係止部を設け、さらに
   この他方の突出片を設けた部位に取外し用操作部
   を設けたカバー とを備えたスタンド型照明器具。