JPH03505413A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JPH03505413A
JPH03505413A JP1507249A JP50724989A JPH03505413A JP H03505413 A JPH03505413 A JP H03505413A JP 1507249 A JP1507249 A JP 1507249A JP 50724989 A JP50724989 A JP 50724989A JP H03505413 A JPH03505413 A JP H03505413A
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JP1507249A
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フエローズ,アドリアン ネヴイル
マウンテイン,ゴツドフリー ポール
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フアイバー、トリートメンツ(ホールデイングス)、リミテツド
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 名称:熱処理装置 記述 技術分野 本発明は、熱によって各種の部品を消毒したり殺菌したり処理したりするための 方法及び装置に関する。
生化学的に汚染されているかも知れない多くの種類の物品は、浄化されて意図し た目的に対し安全になるように消毒するか殺菌する必要がある。しばしば、この 消毒や殺菌は各種の化学的手段により達成されるが、一般的には、可能な場合熱 の有効利用が殺菌や消毒の目的を達成する最も最適な手段であると認められてい る。
背景技術 十分な消毒を行うには比較的高い温度が必要であり、又殺菌には一様なより高い 温度が必要である。必要温度を確保するのに伴う多くの問題は加熱装置と被加熱 物品を通じて達成される。この目的を達成するためには、回転式のホットエアー オーブン、圧力がま、蒸し器、圧力料理器等各種の用具が使われて来たし、消毒 や殺菌のために、例えばガンマ−線や紫外線の如き各種の放射線形式のものも利 用されて来た。このような装置を有効に働かすためには費用が掛り且つ面倒であ る。
発明の開示 本発明によれば、熱処理されるべき物品を収容するための空間を有する容器と、 上記空間内に配置された電気抵抗発熱素子と、該発熱素子を寸法的に安定な初期 状態に維持するための緊張手段と、熱処理されるべき物品と発熱素子とを押圧接 触させるため上記空間内に設けられた弾性変形可能なパッドとを含む熱処理装置 を備え、発熱素子は弾性変形可能で且つ熱処理されるべき物品と密接するように 構成されている。
発熱素子は、電気的抵抗部材を、両縁にある導体によって、並列に接続されたワ イヤー状に含んだ織物であってもよい。好ましくは、そのワイヤーは織物を構成 する繊維の芯に螺旋状に巻かれている。織物はガラス繊維又はアラミツド(ar amid)の繊維から成っていてもよい。
発熱素子は空間の少なくとも一側に沿って配置されていてもよいし、その空間へ の入口には可動部材が設けられていてもよい。好ましくは、発熱素子は空間の上 記−側のほぼ全域を覆っている。容器は携帯可能に構成されていて、空間への入 口となるヒンジ式の蓋が形成されていてもよい。容器は断熱材で裏打ちされてい るのが好ましい。弾性変形可能なパッドは圧縮できるようになっているのが好ま しい。発熱素子は熱処理されるべき物品を包むように構成されていてもよく、例 えば、物品の周りに折り重ねられ得るようになっていてもよい。所望であれば、 発熱素子には、耐熱材より成る薄い電気絶縁性の外層が設けられていてもよい。
上記緊張手段は、発熱素子が初期のほぼ偏平な状態に保たれるようにするもので あればよい。
好ましくは、発熱素子は可撓性で弾性的に変形可能であり、弾性変形可能なパッ ドは上記空間を実質上溝たしているのが好ましい。
本発明は又、物品を上記熱処理装置の発熱素子と密接させて、発熱素子に所定時 間の開電流を流し、物品と発熱素子が接触するように押圧されて発熱素子を物品 に密に接触させるように弾性的に変形させ、且つ熱処理中密接状態に保つように した、物品の熱処理方法に関するものである。
物品と発熱素子は物品の殺菌を達成するのに十分な時間接触状態に保たれ、物品 は160乃至250℃の温度範囲に加熱されるのがよい。
本発明においては、電気的な短絡が生じる危険性を最小限に抑えながら器具と他 の導電性物品と伝導性ワイヤーとを直接接触させることが可能であるので、伝導 性ワイヤーを平行に使用するのが好ましい。取去されたか縮められた伝導性ワイ ヤーを保護する必要から、全体の熱容量1重量及び大きさは最小にされるので、 電気的熱的に発明装置の効率に大いに寄与する。又、本装置に必要な電力入力端 において、このように伝導性ワイヤーを平行に使用することにより、装置の電気 的安全性が保証される。それにより、短絡することもなくなるであろうし、貴金 属装身具を付けているか手が濡れている場合でも、発熱素子に触れた時電気的シ ョックを受けることは無いであろう。又、湿った用具を載せることも可能であろ う。
発熱素子を必要な低熱容量にすれば、本装置を安全に使用するのに大いに貢献す ることにもなるであろう。然しなから、成る種の情況においては、上述のように 、発熱素子が電気的に橋絡され且つ熱処理されるべき物品により成る範囲に亘っ て回路が短絡されてしまう可能性を防止するため、発熱素子に、例えば織られた アラミツド布地のような耐熱材より成る薄い電気絶縁性の外層を設けることは、 望ましいことと考えられる。
発熱素子は、良好な断熱特性を有する容器内に、消毒又は殺菌されるべき物品を 加熱用の織物の上に置くことも、加熱用の織物全体で覆うようにすることも、加 熱用の織物で包むようにすることも、或いは加熱用の織物とは別の方法で接触す るか加熱用の織物と密着並置させることも出来るような具合に、収納されるのが 望ましい。
熱処理されるべき物品を加熱用の織物の抵抗線と直接或いは極めて接近した接触 状態に置゛き得るようにすれば、熱の移動効率を大いに改善できると共に、設備 自体の構成要素の無駄な加熱を最小限に抑えるのに役立つ。加熱用の織物は、そ の伝導性の縁又は装置自体に適当に構成されたバスバーを介して、適宜の電源例 えば送電本線又は適当な電池若しくは太陽電池に、接続される。然しながら、消 毒又は殺菌されるべき物品を加熱する際の本発明装置の効率は、本線送電の場合 加熱用の織物が変圧器。
可変抵抗器、サイリスク又は給電状態を調節し得る同様の装置を介して接続され るような適当な給電が必要である如きものであればよい。
以上概略を述べた装置は、熱によって物品を殺菌したり消毒したりするのに有用 な従来手段を越えた多(の新規且つ独特な利点を有している。
第一に、本発明装置は、熱を精密に制御できると共に極めて均一に加えることが でき、且つ比較的廉価に構成することができる。更に、非常に小さい電力にも拘 らず比較的迅速に有用な高温度に到達せしめることができる。
例えば、全体で12オームの抵抗値を有する約30×30cmのポリエステル製 加熱用織物を用いて、適当な断熱装置内で入力電圧36ボルト4.5分で121 ℃の温度に到達せしめることができる。更に、ポリエステル製加熱用織物の熱容 量は極めて小さく、且つ発熱素子と物品とを密接させることが可能であって優れ た熱移動を行わせることができ、而も必要な余熱エネルギー量を最も効果的に働 かすことができるので、上記の適当な断熱装置を比較的簡単に、軽く、コンパク トに且つ廉価に構成することが可能である。例えば、一実施例によれば、加熱用 の織物は、該織物の伝導性の縁と適当なケース例えば成形されたポリプロピレン 製の携帯用ケースの内側面とに取付けられたスプリングによって張着され得、ケ ース内にある加熱用織物の下にはアルミニュウムで処理されたメリネックス(M e 11nex )(RTM)面で裏打ちされたガラス繊維層がある。更にケー スの蓋の一部には、例えばガラス繊維の絶縁性充填材と丈夫な麻布で補強された アルミニウムで処理されたメリネックス外面とを持つ変形可能なりッション状の 別の絶縁体が取付けられている。加熱用の織物に対面する上記クッションの表面 には、各種備品のための定置用取手、ループ又はポケットが設けられている。従 って、蓋が閉じられると、熱処理されるべき各種の物品は、加熱用の織物と接触 して、変形可能で熱を反射し且つ遮断するクッションにより包まれる。従って、 物品への熱移転は最大となり、空気スペースは最小となる。空気は非常に劣る熱 移送媒体である。
この例では、非常に速く120℃まで織物を加熱することは可能であるが、織物 への給電を止めると何秒かで安全に触れることのできる温度になる。更に、有益 な低電圧において、抵抗ワイヤーが平行である時の上記加熱用織物の諸性質は、 たとえ殺菌されるべき物品が導電性であるか濡れているとしてもその物品に直接 触れて持つことができるようなものである。従って、物品−個に必要な所定温度 に到達させるのに要する合計熱エネルギーは最小で済む。更に発熱素子は非常に 軽く而も可撓性である。
従って、特に英国特許第2110909号に実質上記述されたような加熱用織物 を含んだ熱処理装置が、本発明により提供され得るが、この加熱用織物は、少な くとも120℃の温度まで加熱することが可能で、この温度は印加電圧が50ボ ルト以下の時例えば5分以内と云う短時間の内に達成され得る。この加熱用織物 は、バクテリア、ウィルス、菌類、バクテリア因子又はその他の生体類で汚染さ れた物品類の′殺菌に必要な時間中適当な絶縁性の囲い内で上記温度を維持し得 るようにするのが望ましい。
発熱素子用の容器の構造も、十分に熱絶縁されていない場合で、加熱用織物が印 加電圧が低くて十分な温度に達しないか或いは必要温度に達するまでに大変な時 間が掛かる場合には、重要である。又、加熱用織物に並置された容器部品が可成 りの熱吸収容量を持っている場合には、これらの物品は短時間で十分な温度に達 するのを妨げるであろう。この関係で有用な断熱材料は、ガラス繊維、鉱物綿及 び各種のセラミック絶縁材である。これらの材料は、単独又は合成物として、又 は例えばアルミニウムで処理された熱反射材料との組合せの形で、又は絶縁性の ポリマーフィルム、コーティング、ストリップ又はシートとの組合せの形で利用 され得る。この点において特に有用なのはポリエステルフィルムであるが、その 他のポリマーとしては、例えば、ナイロン、ノメックス(Nomex )(RT M)+  テイヴエク(Tyvek)(RTM)、 アクリル、ポリカーボネー )、ABS、PVC,PVF、PVDC等が用いられ得る。
本発明による殺菌装置の一実施例は、ヒンジ、スライド又はその他の形の分離固 定手段によって開閉され得るコンテイナー、箱又は容器を含んでいる。このコン テイナー等は、熱反射性のポリエステルで覆われた絶縁材料とアルミニウムで処 理されたガラス布とによって、適当に絶縁される。無効なスペースや隙間は、可 撓性又は変形可能な絶縁要素を適宜選択することによって、本発明装置において は最小限に減らされ得る。これらの絶縁要素間には、バスバーとして作用する銅 製撚糸の織物縁に平行に連結されたポリエステル製横糸繊維の巻かれたステンレ ス鋼製の加熱用織物が装置されている。かかる加熱装置は添付図面に示されてい る。
本発明の一実施例においては、この加熱用織物は、1オームの抵抗値を有する1 2本の抵抗ワイヤから成る19本のバンドを持つ約30c+nX20国のもので ある。従って、これらの抵抗ワイヤーバンドは並列に配置されているので、加熱 用織物の全抵抗値は、l/Rバンド+l/Rバンド+l/Rバンド等=1/R合 計に等しい。従って、19/228=1/R合計、 R=228/19=12オ ームとなる。
上記の絶縁容器において、36ボルトの電圧を印加すると、上記発熱素子と消毒 又は殺菌されるべき適宜の物品類を包む周囲の温度は、約4分率で120℃まで 上昇する。計算によれば、オーム=(ボルト)2/ワット即ち12= (36) ” /W、従ってW=108であるので、この急速で且つ有効な加熱作用は単に 108ワット即ち1200ワツト/平方米のワット密度の電力入力で得られるこ とが明らかであろう。
この加熱時間、第二の同様な発熱布の添加又は例えばポケットか小袋状に二つ折 りにした布地の使用により、約半分に短縮することができる。これは、他の熱消 毒又は殺菌装置に較べてエネルギーの極めて有効な利用法である。
更に、単一の発熱布の例に対しては、ワット=ボルトXアンペア、即ち108= 36Xアンペアで、アンペア=108/36となり、従ってアンペア=3となる ので、必要な電力は、装置と一体の部品であるか又は装置に単にプラグ接続する だけで済む分離した電源装置であり得るコンパクトな変圧器を介して主電源から 容易に供給することができる。
以上に例示した装置は、明らかに、適当な電気回路。
制御装置及びオン−オフスイッチ、サーモスタット作動表示光又はディスプレー タイマー等の作動補助器具を必要とする。これらのデザインは当業者にとって周 知である。
更に、消毒しつつある器具その他の物品がバスバーに接触して回路が短絡するこ とがないように、ガラステープ等によるか若しくは周囲又は絶縁を工夫するかし て、バスバーを絶縁するのが適当である。
以上の例示したような装置の使用者にとって、消毒又は殺菌処理の終わった物品 を直ちに取り出して使用できるようにすることは、機能上便利である。本発明装 置の利点は、発熱織物シートは極めて急速に冷却するが、処理された物品は余り 急速には冷えない、ということである。それ故、若し必要ならば、物品にフィル ターを通して空気を吹き付けるか、或いは処理サイクルの終了毎に物品と接触し 得るような好ましくは可撓性の水バツグ。
小袋又はフローセルを設けるかして、物品を急速に冷やす手段を設けるとよい。
このような冷却装置は、装置と一体であってもよいし、独立したものであっても よい。
本発明による装置の別の実施例は、上述のものと類似はしているが、400℃好 ましくは150℃乃至220℃まで作動温度を上げることができるようにガラス 繊維で構成された発熱織物シートを使用するようになっている。かかる温度は、 乾燥熱を使用して急速に殺菌消毒を達成する。3キロワット/平方米以上のワッ ト密度において作動する発熱織物シートを含む装置に対しては、別の電力供給変 圧器と一層複雑化した回路、制御装置及び作動補助器具が必要になることは云う までもない。このような仕様や設計は当業者により容易に遂行される。
殺菌されるべき物品の成るものは上記の如き高い温度に対して敏感であるので、 本発明の別の実施例においては、殺菌されるべき物品に殺菌活性を有する化学薬 品を導入する手段をも含む、以上例示された如き広範囲に亘る工夫や仕掛けを持 つことが提案されている。これらの化学薬品は殺菌剤として知られているものの 中から選ばれるが、特に、例えば、グルタルアルデヒド又はサクシンアルデヒド のようなジアルデヒド、フオームアルデヒドのようなアルデヒド、塩素、塩素放 出剤、過酸化塩素。
ヨウ素又はヨウ素放出剤又は調合品、エチレン酸化物。
又は時々因子を殺す作用剤として提案されて来たその他の化学薬品の一つの如き 、バクテリア因子に対して活性を有することが知られているものの中から選ばれ る。上記殺菌剤は、特殊な作用剤に対して適当であることが知られている如き、 量や接触時間等の制御や手法の下で、噴霧、液体、エアゾール、蒸気、ガス又は その他の適当な相の形で導入され得る。この種の情報は当業者にとって公知であ る。
この種装置の代表的な作動サイクルは、70℃まで加熱し、その温度が105℃ まで上昇する2分間2%の水分を含むグルタルアルデヒドを間欠的にスプレーす る過程を含んでいる。105℃の温度でグルタルアルデヒド+水はガス状になり 、例えば121’Cに保持されている間に殺菌が行なわれ得る。
本発明装置は、冷たい殺菌消毒液に予め漬けられた熱処理物品に使用できるとい うことが分るであろう。装置の電気的安全性により、濡れた器具を直接殺菌する ことができる。
図面の簡単な説明 以下、添付の概略図を参照しながら、本発明の各種実施例を説明する。
第1図は本発明による熱処理装置の一実施例の斜視図。
第2図は他の実施例の横断面図。
第3図は更に他の実施例の斜視図、そして第4,5及び6図は他の実施例にも利 用可能な第3図の実施例の詳細図である。
発Hを実施するための 良の形態 第1図は、基部11を有するケース10と、蝶番13によって基部11に蝶着さ れた蓋12とを含む、熱処理装置を示している。関節でつながれた張支杆14は 、蓋12を起立位置に保持するために設けられているが、ケース10を閉じるた め基部11に向けて折りたたむことができるようになっている。ケース内部の空 所には、基部と蓋に夫々裏打ちするように配置されてアルミニウムで処理された ソリネックス(Melinex )で仕上げられたガラス繊維から成る裏打ち層 15及び16が設けられており、且つ該空所は、蓋の内部に設置されていてガラ ス繊維をアルミニウム処理されたメリネックスで包んで成る絶縁性17により実 質上満たされるようになっている。
裏打ち層15と基部IIの側面との間の隙間は、総て、アルミニウムで処理され たガラス繊維マットで仕上げられていて合成物の充填された嵩った絶縁体18で 満たされている。裏打ち層15の頂面には、後述する発熱性織物から成るシー) 19が敷設されており、シート19には、該シートを平らに張るためシートの縁 に取付けられた支持片20が設けられている。第1図には二個の支持片だけが示 されているが、通常はより多くの支持片が設けられて均一な張力が確保されるよ うになっている。シート19の縁には、ガラス布で絶縁された銅製のバスパー2 1が設けられており、シート内の複数の抵抗ワイヤーは、ケースに設けられたコ ネクター22を介して変圧器23に接続されたバスパーによって並列に結線され ている。使用時は、先づケースの蓋を開けて、殺菌消毒すべき物品24をシート 19上に置き、蓋を閉める。この時、物品24は絶縁性】7によってシート19 に密着するよう押し付けられる。次に所定時間電流が供給されて、物品24が取 り除かれるまで殺菌が行なわれる。
第2図の実施例は、多くの点で第1図の実施例と同様であって、同様の部材及び 部分には同一の数字符号が付されている。この実施例では、ケース11のシート 19の下側にはガラス布カバー26内に入れられた鉱物綿から成る熱クッション 25が設けられ、又蓋12にはガラス布カバー28内に入れられた鉱物綿から成 る熱クッション27が設けられていて、殺菌消毒すべき物品が発熱織物シートに 押し付けられるようになっている。これらの熱クッションは、ケース内の空間を 実質上満たす弾性変形可能なパッドを構成している。熱クッション27は、該ク ッションと蓋とに粘着する自着性の細長片41により蓋21に保持され得る。基 部11は、その底部空洞内に例えば変圧器42やプリント回路基板43を含む制 御装置を収納していてもよい。
第3図の実施例も第1図及び第2図と多くの点で同じであるが、この実施例では 、基部ll内にのみ発熱織物シート19を使用するのではなくて、符号28に示 す位置で基部と蓋に夫々固着された三部分29及び30に折りたたまれた単一の シートが使用されている。従って、殺菌消毒されるべき物品が挿入されて蓋が閉 められた時、折りたたまれたシートはその物品を完全に包んでしまう。
第4図及び第5図は第1図乃至第3図に示した三つの実施側縁てに適用し得る好 適な構造例を示している。ここでは、シート19は電気絶縁性で耐熱性を有し且 つ熱伝導性の材料(例えば、Nomex )から成るシート31により覆われて いる。従って、このシート31は殺菌すべき物品に接触せしめられる。バスパー 21には、クイックレリーズ式の押し付はコネクター35が設けられ得る。
このシート19は、抵抗ワイヤーを含まない安全目的のための織物材料から成る 縁部32を有している。二枚のシート19及び31は、シート31とシー)19 の縁部32とに開けられた孔に挿通され且つ(前述の如く構成され得る)裏打ち 用の絶縁ブロック36に設けられたソケット34に嵌着するビン又はクリップ3 3により面接触状態に結合されて、張着支持されるようになっている。
第6図に示された別の構造例においては、二枚のシートの張着支持は、シート3 1とシー)19の縁部32との間に形成された押し釦式ファスナー37.38と 、縁部32に固着されていてケースlOの壁40に向けて弾圧されているクラン プ39とによって行なわれる。
産業上の利用可能性 熱による消毒殺菌は生物に適当に熱を加えること以外の何物でもないと言うこと が分るであろう。この熱処理過程はどの点から見ても料理するのと同じである。
従って、本発明の別の実施例は上述の如き広い意味での装置であるが、そのデザ インは熱処理即ち無生物上の微生物細胞よりは勿ろ動物や植物の料理に適するよ うになされている。発熱織物シートを料理道具即ち殺菌装置から取り外せるよう に工夫することは容易であることが分るであろう。この点において、本発明の別 の利点は、何れの場合でも発熱織物シートは装置から一旦外して手か洗濯機又は 皿洗い機の何れかで容易に洗うことができるということである。従って、本装置 は、かかる物品を低電力で簡単に浄化できることは容易に理解でき、例えば屋外 で食物を料理したり暖めたりする便利な手段として役立つものである。
国際調査報告 国際調査報告 PCT/GB 89100686 SA  29647

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.熱処理されるべき物品(24)を収容する空所を画成する容器(10)と、 該空所内に設置された電気抵抗発熱織物シート(19,29,30)と、該シー ト(19)を寸法的に安定した初期の状態に張りつめるための張着手段(20, 33,34,37,38,39)と、上記空所内に設けられていて熱処理される べき物品(24)と上記シート(19)とを押圧接触させる弾性変形可能なパッ ド(17,25,27)とを含み、上記シート(19,29,30)は可撓的に 変形可能であり且つ熱処理されるべき物品と密に接触し得るようになっているこ とを特徴とする熱処理装置。
  2. 2.発熱織物シート(19,29,30)は、縁に設けられたバスバ−(21) によって並列に接続されたワイヤーの形の電気抵抗体を含む織物であり、該ワイ ヤーは織物内に織り込まれていることを特徴とする、請求の範囲1に記載の熱処 理装置。
  3. 3.ワイヤーは織物を構成する繊維の芯の周りに螺旋状に巻き付けられているこ とを特徴とする、請求の範囲2に記載の熱処理装置。
  4. 4.織物はガラス繊維から成っていることを特徴とする、請求の範囲2に記載の 熱処理装置。
  5. 5.織物はアラミッドの繊維から成っていることを特徴とする、請求の範囲2に 記載の熱処理装置。
  6. 6.発熱織物シート(19,29,30)は前記空所の少なくとも一側面に沿っ て配設されていて、可動部材が該空所への出入り口を提供するようになっている ことを特徴とする、請求の範囲1に記載の熱処理装置。
  7. 7.発熱織物シート(19,29,30)は前記空所の上記−側面全体を実質上 覆っていることを特徴とする、請求の範囲6に記載の熱処理装置。
  8. 8.容器(10)は携帯できるように構成されていて、空所への出入り口を提供 するため蝶番付きの蓋(12)が形成されていることを特徴とする、請求の範囲 1に記載の熱処理装置。
  9. 9.容器(10)は断熱材料で裏打ちされていることを特徴とする請求の範囲1 に記載の熱処理装置。
  10. 10.弾性変形可能なパッド(17,25,27)は圧縮可能であることを特徴 とする、請求の範囲1に記載の熱処理装置。
  11. 11.弾性変形可能なパッド(17,25,27)は断熱材料で満たされている ことを特徴とする、請求の範囲10に記載の熱処理装置。
  12. 12.発熱織物シート(19,29,30)は熱処理されるべき物品を包むよう に構成されている、請求の範囲1に記載の熱処理装置。
  13. 13.発熱織物シート(19,29,30)は物品の周りに折りたたまれ得るよ うになっていることを特徴とする、請求の範囲12に記載の熱処理装置。
  14. 14.発熱織物シート(19,29,30)には薄い電気絶縁性の外側シート( 31)が被着されていることを特徴とする、請求の範囲1に記載の熱処理装置。
  15. 15.張着手段(20,33,34,37,38,39)は、発熱織物シート( 19,29,30)を実質上平らな初期状態に保持するように構成されているこ とを特徴とする、請求の範囲1に記載の熱処理装置。
  16. 16.発熱織物シート(19,29,30)は弾性変形可能であることを特徴と する、請求の範囲1に記載の熱処理装置。
  17. 17.弾性変形可能なパッド(17,25,27)は実質上前記空所を満たして いることを特徴とする、請求の範囲1に記載の熱処理装置。
  18. 18.請求の範囲1乃至17の何れかに記載の熱処理装置の発熱織物シート(1 9,29,30)と密に接触するように物品(24)を持ち来たし、且つ該発熱 織物シートに所定時間電流を流して、物品と密に接触するように該発熱織物シー トを弾性変形させるため該物品と発熱織物シートが押圧され、そして熱処理中該 物品と発熱織物シートとが密に接触した状態に保持されるようにしたことを特徴 とする、物品(24)を熱処理する方法。
  19. 19.物品(24)と発熱織物シートが、該物品の殺菌消毒を行うのに十分な時 間中、接触状態に保持されるようになっていることを特徴とする、請求の範囲1 8に記載の熱処理方法。
  20. 20.物品(24)が160乃至250℃の範囲の温度まで加熱されるようにな っていることを特徴とする、請求の範囲18又は19に記載の熱処理方法。
JP1507249A 1988-06-24 1989-06-20 熱処理装置 Pending JPH03505413A (ja)

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