JPH03503538A - 抗ウイルス薬およびaztの抗ウイルス活性を高める方法 - Google Patents
抗ウイルス薬およびaztの抗ウイルス活性を高める方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
抗ウィルス薬およびAZTの抗ウィルス活性を高める方法産更21員
この発明は、抗ウイルス性プリンヌクレオシド、プリンヌクレオシド類縁体およ
び両方のプロドラッグに関するものである。また、この発明は、AZTを上記プ
リン化合物と組み合わせて投与することにより、化合物3°アジド−3゛デオキ
シ−チミジン(rAZTJ)の抗ウィルス活性を高める方法に関するものである
。
AZTは、レトロウィルスが原因であると考えられているある種のウィルス感染
症の処置において有用な抗ウィルス剤として有望であることを示した。特に、A
ZTは、ひと免疫不全ウィルスに対して有望であることを示した。
現在、AZTは、エイズ関連コンプレックスの患者におけるエイズ(AIDS、
後天性免疫不全症候群)の処置に使用され、また最近ニューモサイティス(pn
eua+ocytis)カリニ性肺炎の症状が発現したエイズ患者に対して使用
されている。それは、ひと血液末梢単核白血球におけるひと免疫不全ウィルス(
rHIVJ)抗原のレベルを下げるのに有効であると思われる。チャイソン等、
「二ニー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンJ、315巻、161
0−1611頁(1986)。
AZTは、3°−ヒドロキシ基がアジド基により置換されているチミジン類縁体
である。細胞に入ると、AZTは、チミジンを燐酸化する同じ細胞性キナーゼに
よりAZTモノホスフェートに燐酸化される。次に、AZTモノホスフェートは
、他の細胞性キナーゼによりジホスフェートおよびトリホスフェート形態に燐酸
化される。
AZT)ジホスフェートは、レトロウィルスRNA依存性DNAポリメラーゼ(
または「逆転写酵素」)を妨げる、すなわちウィルスの複製を阻止すると言われ
ている。またインビトロ試験は、ウィルスが細胞に入り、複製を開始した後、A
ZTトリホスフェートがウィルス逆転写酵素によりHIVのDNAコピー中へ組
み込まれる機構を支持すると言われている。その結果、AZTは3“位において
追加のヌクレオチドを受は入れられないことから、AZT)ジホスフェートを組
み込むと増大中のDNA鎖は未熟な状態で終結される。AZTは、ウィルス逆転
写酵素に対してひとDNAポリメラーゼよりも幾分大きな親和力を有する。すな
わち、細胞複製を遮断せずにH!■複製を緩慢にすることができる。
チミジンキナーゼによるAZTからAZTモノホスフェートへの燐酸化は、この
プロセスにおける律速段階として示唆されている。
リッチマンおよびカーリン、「ジャーナル・オブ・エクスベリメンタル・メディ
シン」、166巻、1144−1149頁(1987年lO月)。リッチマンお
よびカーリンは、AZTが、エイズウィルス逆転写酵素の阻止に充分な高い濃度
では正常なひとの末梢血液マクロファージにおいてトリホスフェート形態に燐酸
化され得ないと述べた。彼等は、AZTの低レベルの組み込みが、リンパ芽球ラ
インOEMと比べて4倍低いレベルの酵素チミジンキナーゼと関連していること
を示唆した。チミジンキナーゼのこの低い活性は、CEN細胞と比べてAZTヌ
クレオチドの9倍低い蓄積と関連し、またAZTヌクレオチドの9倍低いレベル
は、マクロファージにおける抗ウィルス活性の100−1000倍の低下と関連
することが報告された。
いかに多くのAZT)ジホスフェートが新たに形成されたウィルス核酸中へ組み
込まれるか、および/またはいかに有効に逆転写酵素が阻止されるかに対して、
少なくとも2つの重要なパラメーターが影響を与えることが示唆されている。す
なわち、(1)存在するAZT)ジホスフェートの量および(2)存在するチミ
ジントリホスフェート(rT T P J)の量。AZT)−ジホスフェートは
、新たに合成された核酸への組み込みに関してTTPときっ抗することが信じら
れている。すなわち、リッチマンおよびカーリンにより報告されたAZTの有効
性の低下の一部分は、燐酸化以外の因子に関連した可能性がある。例えば、マク
ロファージは、OEM細胞よりも本質的に高いTTPプールを有し得る。しかし
ながら、TTPプールは測定されなかった。AZT組み込みに関するパラメータ
ーとしての存在するTTPの量の重要性は、AZT存在下でのHIV複製に対す
る薬剤リバビリンの効果により支持される。ボート等、「サイエンス」、235
巻、1376−1379頁(1987年3月)は、リバビリンが、末梢血液リン
パ球およびH9細胞の両方においてエイズウィルスに対するAZTの有効性を低
下させること、およびリバとリンが、エイズ感染および非感染細胞の両方におい
て約10の係数でモノ−、ジーおよびトリホスフェート形態へのAZTの燐酸化
を減少させることを報告した。著者等は、リバビリンが、酵素チミジンキナーゼ
のフィードバック阻害をもたらすTTPプールの増加を通じてAZTトリホスフ
ェート形成を減少させる、すなわちその酵素によりAZTからAZT)ジホスフ
ェートへの燐酸化を低下させるか、またはAZTトリホスフェートとH7V逆転
写酵素の相互作用を減少させることにより作用し得ることを提案した。
AZTは使用はある種の欠点を有する。例えば、AZTが長い時間にわたって耐
容性を示し得るか否かは知られていない。最近の臨床経験はまだある程度に制限
されており、慢性的AZT処置の長期効果はまだ評価されていない。他方、AZ
Tは、骨髄毒性を含め多くの副作用を有することが知られている。すなわち、最
も一般的な副作用は大赤血球性貧血症である。これは輸血を必要とする程度に重
症であり得、CD4(T4)リンパ球数が200 / xN以下である患者のI
IP〜45%に生じることが報告されている。か粒球減少症は、CD4数が≦2
007xx”の患者の55%以下およびCD4数が> 2007xx”の患者の
40%以下において生じる(これらの患者の各々19%および13%はブラセボ
によりか粒球減少症を示した)ことが報告されている。「フィジシャンズ・デス
ク・レファレンス」、820頁(第42版、1988年)。葉酸塩またはビタミ
ンO12欠乏症の患者は、AZTにより誘発される骨髄機能低下に対して高い感
受性を示し得る可能性がある。多くの場合、患者は低用量のAZTに耐容性を示
し、その結果白血球数および貧血が改善され得る。また、AZT受容者において
かなり大きな割合で重い頭痛、悪心、不眠および筋肉痛が報告されている。
AZTはまた、抗菌活性を有することが示された。AZTおよび抗葉酸塩抗生物
質、すなわちスルホンアミドの両方による細菌処置での高い効果が報告されてい
る。E、ウェル等、「アンティマイクロバイアル・エージェンツ・アンド・ケモ
セラピー」、31巻、2744頁(1987)。著者等は、スルホンアミドの存
在下でAZTに対して観察された高い感受性の機構については考察しなかった。
しかしながら、彼等は、AZTおよびスルホンアミドの両方によるニューモサイ
スティス・カリニ肺感染症患者の処置が有用と思われるという彼等の臨床観察に
ついては報告した。
酵素S−アデノシルホモシスティン(rsAHJ)ヒドロラーゼは、S−アデノ
シルホモシスティンからアデノシンおよびL−ホモシスティンへの可逆的加水分
解を触媒する。これらの基質の濃度がミクロモル範囲よりも高い場合、反応は合
成に有利である。ウニランド、「ファーマロジカル・レビューズ」、34巻、2
23−253頁(1982)。抗ウィルス活性がSAHヒドロラーゼの阻害によ
ることが報告されているアデノシンの非環状および炭素環状類縁体が幾つか存在
する。デ・クラーク、「バイオケミカル・ファーマコロジー」、36巻、256
7−2575(1987)。SAHヒドロラーゼ阻害剤の中で、抗ひとレトロウ
ィルスまたは抗HIV活性を有することが報告されたものは無かった。
代謝および代謝作用を含むAICAリボシド(5−アミノ−1−A−D−リボフ
ラノシル−イミダゾール−4−カルボキシアミド)の薬理学的特性は、トーマス
等により「ジャーナル・オブ・セルラー・フィジオロジー」、103巻、335
−34頁(1981)に記載されている。AICAリボシドは、1950年代に
スルホンアミド抗生物質の存在下で育てられた細菌の培養培地から発見された。
スルホンアミドの抗葉酸塩特性は、次に異化され、AICAリボシドとして排出
される細胞におけるAICAモノホスフェートの蓄積を誘発するプリン代謝の遮
断を誘発する。チャイニーズ・ハムスター肺線維芽細胞を用いた試験の後、トー
マス等は、ATCAリボシドが、200μMの濃度で、ピリミジンウリジンの付
加により打ち消されるピリミジン欠乏を伴う細胞生長を阻止することを書いた。
この文献はまた、細胞生長に対するプリン・ヌクレオシド、例えばアデノシンお
よびデオキシアデノシンの毒性作用に関する莫大な文献を引用している。また、
アデノシン・デアミナーゼを阻害し、アデノシンおよびデアミナーゼアデノシン
の蓄積を誘発する他の化合物、例えばEHNAおよびデオキシアデノシンは、ピ
リミジン飢餓を通して細胞毒性を示す。これらの他の分子は、単純なピリミジン
飢餓に加えて追加的細胞毒性作用を有する。細胞毒性免疫抑制化合物としてのア
デノシンおよびデオキシアデノシンに関する試験が行なわれた。グルーバー等、
「アナルス・オブ・ザ・ニューヨーク・アカデミ−・オプQサイエンス」、51
巻、315−318頁(1985)。
トーマス等(前出)によるAICAリボシドに関する試験の結果、200μMA
ICAリボシドでホスホリボシル−ピロホスフェート(PRPP)貯蔵の下降と
合同してATPおよびGTP貯蔵が拡張されるという結論が導かれた。プリン貯
蔵(ATPおよびGTP)は、50μMおよび200μMのAICAリボシドで
約40%拡張されたと言われ1こ。50μMおよび200μMのAICAリボシ
ドで、アデニン取り込みにより測定されたPRPP利用能は、各々18%および
82%低下した。プリン貯蔵の増加およびPRPP利用能の減少の連続した作用
の結果、酵素オロテート・ホスホリボンル・トランスフェラーゼ−オロテート・
デカルボキシラーゼ(OPRT−ODC)が阻害されると考えられた。この酵素
は、オロテートをウリジン・モノホスフェートに変換する。50μMおよび20
0μMのAICAリボシド濃度で育てられた細胞は、ウリジンを成長培地に加え
ることにより可逆性を示し、それらの細胞を囲む成長培地におけるオロテート貯
蔵の付随的増加を示す低い成長速度を呈した。トーマス等は、AICAリボシド
が、ATP、、GTPおよびPRPP貯蔵に対するその作用によりピリミジン飢
餓を誘発するという結論に達した。報告された阻害作用は単にピリミジン飢餓の
結果であると思われるが、ピリミジン飢餓を誘発する他の化合物は多くの他の細
胞毒性作用を有していた。
トーマス等はまた、UTPおよびCTP貯蔵が約10の係数により減少すると報
告した。TTP貯蔵は測定されなかった。かなり高い用量である700μMのA
ICAリボシドの場合、それ以上ATPおよびGTP貯蔵は上昇しないが、PR
PP貯蔵はまだ減少していることが報告された。そのAl0Aリボシド濃度で観
察された作用を組み合わせると、細胞毒性もオロテート貯蔵も無かったが、まだ
UTPおよびCTPは減少していた。まだ正常な成長が行なわれていたため、オ
ラテートの欠乏は補われたピリミジンこ渇を示した可能性がある。
AZTは、エイズの処置に適したものとして初めて市販された抗ウィルス剤であ
るが、それは非常に高価で毒性があると認められており、頻繁な服用を必要とし
、限られた供給においてのみ利用可能である。すなわち、毒性が低くさらに容易
に利用可能な抗ウィルス剤またはAZTの副作用を減らす薬剤またはその両方が
望まれており、非常に有用であることが理解される。この発明はそれらの薬剤を
提供する。
^匪2!枚
この発明は、抗ウィルス剤としてのある種のプリン・ヌクレオシドおよびヌクレ
オチドまたはそれらの類縁体またはプロドラッグの用途、さらに、上記プリン化
合物の治療有効量と組み合わせてAZTを投与することを含むAZTの抗ウィル
ス、抗菌および抗寄生虫活性を高める方法に関するものである。好ましい抗レト
ロウイルス性プリン化合物は、TTPレベルを減少させる機能を有するか、また
は酵素5−アデノシル−ホモシスティン・ヒドロラーゼを阻害する機能を有する
か、または両方の機能を有する化合物である。抗ウイルス性および抗レトロウイ
ルス性プリン・ヌクレオシドには、AI CA、AICAリボシド、および炭
素環状AICAリボシドがあり、AICAリボシドが好ましい。好ましい抗ウイ
ルス性および抗レトロウイルス性プリン・ヌクレオシド・プロドラッグには、5
−アミノ−3°−(2−メチル−1−プロポキシカルボニル)−1−β−D−リ
ボフラノシル−イミダゾール−4−カルボキシアミド、5−アミノ−3°−(1
−プロポキシカルボニル)−1−β−D−リボフラノシル−イミダゾール−4−
カルボキシアミドおよび2“、3′−シクロカルボナートAICAリボシドがあ
る。後者のプロドラッグはまた、何等かの類似活性を有すると思われる。
他の因子の中でも、この発明は、プリン・ヌクレオシドAICAリボシド、AI
CAリボシド・プロドラッグおよびある穫のAICAリボシドW4縫体が抗ウィ
ルス活性を有し、モしてAZTとこれらの化合物を組み合わせると、AZTの抗
ウィルス活性が高められるという発見に関するものである。AZTの抗ウィルス
作用において観察される増加には、約10またはそれ以上の係数の範囲が含まれ
る。従って、AZTを上記プリン・ヌクレオシドもしくは類縁体またはそのいず
れかのプロドラッグと共に用いることにより、必要とされるAZTの濃度を減ら
すことができ、その結果、AZT関連副作用および毒性、服用頻度が減らされ、
またAZT処置の費用も減らすことができる。
関連した態様において、この発明は、ウィルス、特にレトロウィルスの複製を低
減化または阻止する方法であり、治療有効量のAZTを、治療有効量のプリン・
ヌクレオシドもしくは類縁体またはそのいずれかのプロドラッグと共に投与する
ことを含み、逆転写酵素によるDNAへのAZTトリホスフェートの取り込みを
増加させる方法に関するものである。
別の態様において、この発明は、レトロウィルス、特にひとレトロウィルスの複
製を低減化または阻止する方法であり、治療有効量のSAHヒドロラーゼ阻害剤
の投与を含む方法に関するものである。
AICAおよびAICAリボシドは、10μM程度の低い濃度であってもSAH
ヒドロラーゼの強力な阻害剤であることが測定された。
上述のプリン・ヌクレオシド類縁体およびプロドラッグはまた、SAHヒドロラ
ーゼを阻害する機能を有する。AZTを用いずにこれらのプリン・ヌクレオシド
を投与することにより、ウィルス複製を低減化または阻止することができ、それ
らは単独でエイズまたはHIV感染症患者の処置に使用され得る。
ある種の抗癌剤は、核酸への取り込みに関してTTPときっ抗すると思われる。
それらの活性は、それらの燐酸化速度により制限されると考えられる。従って、
別の態様において、この発明は、TTPレベルを下げるプリン・ヌクレオシドま
たは類縁体、例えばAICAリボシドと一緒に上記薬剤を投与することにより、
上記薬剤、例えば5−フルオロウラシルおよび2°−デオキシ−5−フルオロウ
リジンの活性を高める方法に関するものである。
上記用途におけるこの発明の化合物の用量は、通常、約!〜約1000 m9/
kg/ 日、好ましくは約10〜約300 n/kv/ 日、特に約10〜約
100x97に97日の範囲である。
図面の簡単な説明
第1(a)図。ひとマクロファージ・セルラインU937においてねずみウィル
ス(fM A J)によりパッケージされ、ラット線維芽細胞ラインに移され、
ネオマイシンで選択されたねずみベクター(rB AGJ)を用いた、AICA
リボシドおよびAZTの抗ウィルス作用。
p値は非処理細胞と処理細胞を比較したものである。
第1(b)図。ねずみヘルパー細胞および感染ライン線維芽細胞によりパッケー
ジされたネオマイシン耐性遺伝子含有ベクター(rN2J)を用いた。AICA
リボシドおよびAZTの抗ウィルス作用。p値は非処理細胞と処理細胞を比較し
たものである。
第2図。HIV感染前におけるCENひとTセルラインと(a) AICAリボ
シドおよび(b)AZTとの24時間ブレインキュベーション後のウィルス力価
(シンジチアの数)の減少。
第3図。)IIV感染時点でAICAリボシドをCENひとTセルラインに加え
ることによるウィルス力価(シンジチアの数)の減少。
第4図。(a)A I CAリボシドおよび(b)A Z Tを用い、各々3回
反復した、HIV感染CENひとT細胞に関する3実験から平均化した対照のパ
ーセントとしてのウィルス力価の減少。p値は非処理細胞と処理細胞を比較した
ものである。
第5図。(a)AICAリボシドおよび(b)AZTと)(IV感染ひとTセル
ライン5upT−1との24時間ブレインキュベーション後における対照のパー
セントとしてのウィルス力価の減少。p値は非処理細胞と処理細胞を比較したも
のである。
第6図。HIV感染ひとT−セルライン(a) CE Mおよび(b) S u
pT−1においてAICAリボシドと組み合わせてAZTを用いることによる3
実験から平均化した対照のパーセントとしてのウィルス力価の減少。
第7図。HIV感染5upT−1細胞において(1)AICAリボシド、(2)
5−アミノ−3°−(2−メチル−1−プロポキシカルボニル)−1−β−D−
リボフラノシル−イミダゾール−4−カルボキシアミド(または「3°−イソブ
トキシカルボニルAICAリボフラノシル」)(製剤AおよびB)および(3)
5−アミノ−3°−(1−プロポキシカルボニル)−1−β−D−リボフラノシ
ル−イミダゾール−4−カルボキシアミドを用いた場合の対照のパーセントとし
てのウィルス力価の減少。
第8図。AZTの存在下、(a) OE Mおよび(b) S upT −1セ
ルラインを用いた場合のT−細胞成長並びに(c)W I −L 2セルライン
を用いた場合のB−細胞成長に対するAICAリボシドの影響を示す成長曲線。
第9図。T−細胞成長およびB−細胞成長に対するAICAリボシドの影響を示
す成長曲線。
第10図。SAHヒドロラーゼ活性に対するインキュベージタン時間およびAI
CAリボシド濃度の影響。
鎮
この明細書で使用されている下記の語は、特に別の意味を記載していなければ、
次の意味を有するものとする。
「アルキル」という語は、直鎖、分枝鎖状および炭素環状基を含む飽和脂肪族基
を包含する。
「アルケニル」という語は、少なくとも1個の二重結合を有する不飽和アルキル
基[例、CH3CH=CH(C)(’)”−コを包含し、直鎖および分枝鎖状ア
ルケニル基の両方を含む。
「アルキニル」という語は、少なくとも1個の三重結合を有する不飽和基[例、
CH,=C(CH”)−]を包含し、直鎖および分枝鎖状基の両方を含む。
「アリール」という語は、少なくとも1個の芳香環を有する芳香族炭化水素残基
およびヘテロ芳香族基を包含する。
「アルキレン」という語は、ニラジカルである直鎖および分枝鎖状プロピレン(
例、−C)(2C)(CH”−)、3−メチルベンチレン、[例、CHt CH
t C)(CH’ CH”−コなどの基がある。
「炭化水素残基」という語は、脂肪族(アルキル、アルケニルおよびアルキニル
基並びに飽和および不飽和結合の混合を含む基を含む)、脂環式(炭素環状)、
アリール(芳香族)またはそれらの組み合わせであり得る炭素および水素から成
る有機基を包含し、直鎖、分枝鎖状もしくは環状構造またはそれらの組み合わせ
を有する基、並びにハロゲン原子(複数も可)またはへテロ原子、例えば窒素、
酸素および硫黄および通常有機化合物および基に見出されるそれらの官能基(例
、アミノ、アルコキシ、アリールオキシ、ラクトン基など)により置換された基
を意味し得る。
]1
「ヒドロカルビルカルボニル」という語は、基R’C−(式中、R。
は炭化水素残基である)を包含する。
シルエステル基および炭酸エステル基の両方を含む。
「ハロ」または「ハロゲン」という語は、フッ素、塩素、臭素および]1
「炭酸エステル」という語は、基−0COR’(式中、Roは炭化水素残基であ
る)および上記の基を少なくとも1個有する化合物を包残基である)および上記
の基を少なくとも1個有する化合物を包含する。
「混合エステル」という語は、少なくとも1個の炭酸エステル基および少なくと
も1個のアシルエステル基を有する化合物を包含する。
発明の詳細な記載
この発明は、プリン・ヌクレオシド抗ウィルス剤の用途並びにAZTの抗ウィル
ス、抗菌および抗寄生虫活性を高める方法、特にレトロウィルス、例えばエイズ
(HIV)ウィルスに対するAZTの効力を高める方法に関するものである。こ
の発明は、抗ウィルス剤、特に抗レトロウィルス剤としてのAICAリボシド、
AICAリボシド・プロドラッグおよびある種のAICAリボシド類縁体および
類縁体プロドラッグの用途を提供する。この発明はまた、SAHヒドロラーゼを
阻害し、チミジン・トリホスフェート貯蔵を減らすことによりレトロウィルス活
性を阻止または低減化する方法を提供する。
抗ウィルス剤として、またAZTの抗ウィルス活性を高めるためのAICAリボ
シドを含むこれらのプリン・ヌクレオシド化合物の使用の効果はインビトロで立
証されている。これらのプリン・ヌクレオシド化合物を用いることにより、ウィ
ルス、細菌および寄生虫感染症患者の処置におけるAZTの活性が高められる。
これらの分子を患者に送達するために、それらは経口投与されることが最も多い
ことが予想される。これらの化合物はまた、静脈内経路、直接筋肉内注射、皮下
経路、皮膚または粘膜への局所経路、直腸経路または吸入法により投与され得る
。医薬用として許容し得る組成物はよく知られている。有用なプロドラッグは、
体内への導入時に、それらの活性AICAリボシド形態に代謝するものである。
他のプロドラッグは、炭素環状ATCAリボシド(T(+/−)−5−アミノ−
1−[β〜2′α、3゛α−ジヒドロキシ−4゛β−(ヒドロキシメチル)シク
ロペンチル]イミダゾール−4−カルボキシアミド」)に代謝するものである。
プリン・ヌクレオシドAICAリボシドは尿酸に代謝され得るため、この化合物
は、アロプリノールまたは尿酸合成を阻止する他の薬剤、または尿酸排せつ剤、
例えばプロベネシドと共に使用され得る。また、その代謝物がAICAリボチド
・トランスホルミダーゼを阻害するある種の薬剤、例えばメトトレキセイトもこ
の発明の化合物と共に使用され得る。それらは、内在的に合成されるAICAリ
ボチドの上昇を誘発し得る。さらに、尿酸に分解しない炭素環状AICAリボシ
ドは、ウィルス感染性と闘うか、またはAZTの活性を高めるために使用され得
る。
若干の実験により、AICAリボシドは、有効な抗ウィルス剤であることが証明
された。AJCAリボシドは、TTP貯蔵を減少さ仕る、すなわちチミジンキナ
ーゼ活性を上昇させると信じられている。これはまた、逆転写酵素およびウィル
ス核酸への取り込みに関してTTPときっ抗するAZTトリホスフェートの能力
を向上させる。AILAおよびAICAリボシドはまた、S−アデノシル−ホモ
システィン(「SAN」)ヒドロラーゼ、すなわちSANをアデノシンおよびホ
モシスティンに変換する酵素の非常に強力な阻害剤であることが発見された。こ
の酵素の阻害によりSANの蓄積が生じ、また、S−アデノシルメチオニンff
5ANJ)のSANへの酵素的変換が阻害される。この後者の阻害は、通常SA
NからSANへの変換を通じて生じた5°メチル化により安定化されているウィ
ルスmRNAの不安定化を誘発し得る。
AZTおよびAICAリボシドを例えば互いに組み合わせて一製剤として一緒に
または別々に投与する場合、少なくとも付加的効果を有するべきである。さらに
、新たなプリン・ヌクレオシド合成中間体(プリン合成に関する最初の始動段階
の後)またはそれらのヌクレオシドまたは塩基のいずれか1つは、AICAリボ
チドに急速に変換されると予測され得、有用である。−例は、SAI CA(ス
クシニルアミノイミダゾールカルボキシアミド)リボチドまたはそのヌクレオシ
ドまたは塩基である。他の例には、アミノイミダゾールカルボン酸リボシドがあ
る。
結果が部分的に第6図に示されている後記実施例3および4に記載されている通
り、AZTと共に僅が50μMの濃度でAICAリボシドを投与すると、所定量
のAZTに関して劇的に抗ウィルス活性が高められることが見出された。この明
細書に記載され、請求の範囲で主張されているAICA、AICAリボシドおよ
び誘導体化合物を用いることにより、ウィルス、特に)(IVを含むレトロウィ
ルスおよびひとレトロウィルスに対するAZTの抗ウィルス活性を高めることが
できる。
抗ウイルス性であると考えられているのは、AZTのトリポスフエート形態であ
る。AZTは細胞に入り、トリポスフエートに燐酸化される。レトロウィルスで
は、逆転写酵素の阻害に加えて、AZTトリホスフェートは、逆転写酵素により
DNAに組み込まれ、鎖ターミネータ−として作用すると考えられる。次に提案
されている作用形態により拘束されるわけではないが、これらの化合物は、ウィ
ルス逆転写酵素によりウィルスDNAにおける取り込みに関してTTPときっ抗
する場合、またさらにSANヒドロラーゼの阻害後におけるメチル化の阻止また
は縮小を通して合成されたウィルス核酸を不安定化することによりAZT)リホ
スフェートを助けると信じられている。他の細胞構成成分、例えば膜燐脂質およ
び蛋白質の低メチル化はまた、この抗ウィルス活性に寄与し得る。
上記プリン・ヌクレオシド、例えばAICAリボシドによる処理は、SANヒド
ロラーゼ阻害に加えて、TTP貯蔵の減少、従ってチミジンキナーゼ活性の上昇
およびレトロウィルス逆転写酵素により新たに形成された核酸への取り込みに関
してTTPときっ抗するAZT)リホスフェートの能力の増強を誘発するべきで
ある。後者の作用形態に関して述べると、プリン・ヌクレオシドまたは類縁体、
例えばAICAリボシドは、TTP貯蔵(並びにCTPおよびUTP貯蔵)を減
少させるピリミジン飢餓作用を誘発し、またTTP貯蔵の減少はチミジンキナー
ゼ活性の増加と結びついていると信じられており、AZTからAZTトリホスフ
ェートへの燐酸化における律速段階であると仮定されている。プリン・ヌクレオ
シドまたは類練体、例えばAICAリボシドで処理すると、結果的にTTPレベ
ルが減少し、AZTトリホスフェートのレベルが増加し、レトロウィルス逆転写
酵素またはそれを阻害することによりさらに多くのAZT)リホスフェートがウ
ィルスDNAに取り込まれる、すなわち−AZT処理に対してさらに有効な抗ウ
ィルス活性が達成されるという結果を伴うと考えられる。
幾つかのレトロウィルス検定を用いることにより、抗ウィルス剤として、またA
ZTに対するレトロウィルスの感受性を高める薬剤として提案されたプリン・ヌ
クレオシド、例えばAICAリボシドの作用を試験した。これらの検定は、培養
中の細胞を用いて行なわれた。実施例1において、細胞成長に対するAICAリ
ボシドおよびAZTの効果を評価した。第8図で示されている通り、AZTおよ
びAICAリボシドの組み合わせは、B−細胞成長の減少を誘発せず、500μ
MのAICAリボシドでのみT細胞成長は選択的に改変されるということが立証
された。第9図は、単独で2種のT−セルライン(CENおよび5upT−1)
およびB−セルライン(Wl−L2)に加えられたAICA−リボシドによる似
た結果を示す。
実施例2に記載されている通り、幾つかのレトロウィルス検定システムを利用し
て、様々なプリンヌクレオシド化合物の抗ウィルス活性を試験した。−検定シス
テムでは、選択可能なマーカー(ネオマイシン耐性遺伝子)を含む複製欠損ねず
み白血病ウィルス構築物(rN2J)を使用した。N2ウィルス構築物は、パッ
ケージに必要なレトロウィルス蛋白質の製造をコードする箪2のレトロウィルス
構築物を含み、従って、N2ベクターを感染性アンフォトロフィック(amph
otrophic)ねずみレトロウィルスに偽型分類(pseudotype)
L得るN2とも呼ばれるプロデューサーまたは「ヘルパー」セルラインに存在
する。現在ネオマイシン耐性遺伝子を含むこの感染性レトロウィルスは、プロデ
ューサー・ラインから得られ、ネオマイシン耐性をもたない細胞、この場合20
8Fラツト線維芽細胞を感染させるのに使用される。
208F細胞を選択された抗ウイルス薬剤により処理するか、または処理しなか
った。次いで、ネオマイシンを培養細胞に導入した。
抗ウイルス薬剤により殺されなかったレトロウィルスにより運ばれたネオマイシ
ン耐性遺伝子を含むそれらの細胞のみ成長するため、コロニーの数が少ないと、
抗ウイルス薬剤の効果は高くなる。言い替えれば、この検定では、各コロニーは
、細胞には入ったが、抗ウイルス薬剤により殺されなかったウィルス粒子を表し
、すなわちネオマイシンの存在下で細胞がコロニーに成長できたことを示す。抗
ねずみレトロウィルス活性および抗ひとレトロウィルス活性間の良い相関関係が
観察された。208Fラツト線維芽細胞ラインは、ミラー等、PNAS、80巻
、4709−4713頁(1983)に記載されたものである。各実験点につい
てトリブリケイトのベトリ皿を用いた。第1b図および第1c図は、これらの検
定の結果を示す。
N2コロニー検定では、0.01μMのAZTが、500μMのAICAリボシ
ドよりも幾分優れた抗ウィルス活性を有することが示された。
BAGレトロウィルス・ベクター構築物(ネオマイシン耐性およびベーターガラ
クトシダーゼ・マーカー遺伝子を有する)(チエツク、PNAS、84@、15
6−160頁(1987))をもつヒとマクロファージ・ライン(u937)を
MA(アンフォトロフィックMLV「ねずみ白血病ウィルス〕)により感染させ
る第2の似た検定システムを利用した。)fAを用いて、複製欠損BAGベクタ
ーを偽型分類し、次いで208F細胞について滴定した。この検定によると、そ
の結果は第1c図に示されているが、0.01μMLvc)AZTおよび500
μMのAICAリボシドは、ねずみレトロウィルスに対して両方とも有効であっ
た。第1図で見出されるデータは、ひとレトロウィルスHIVに感染したびとC
ENセルラインに対するAZTおよびAICAリボシドの効果を示すさらに別の
実験のデータと類似している。
CENシンシチウム検定においてHIV感染前にAICAリボシドまたはAZT
をブレインキュベーションした実施例3の結果は、第2図に示されている。AI
CAリボンドは、0.018Mおよび0.1μMのAZT用量の抗ウイルス効果
と同様に、5μMおよび50μMの用量で抗ウイルス効果を示した。感染前に細
胞をAl0Aリボシドとブレインキュベーションしなかった類似実験の結果を第
3図に示す。これらの結果は、AICAリボシドがプレインキュベージぢンによ
り抗ウィルス剤としてさらに有効となったことを示す。
実施例3と同様に行なわれた3つの検定のウィルス滴定結果を平均化し、対照の
パーセンテージとしてプロットしたものを第4図に示す。AZTは、第5b図で
示されている通り、実施例4の5upT−1ンンシチウム検定において10μM
またはそれより高い濃度でエイズウィルスに対して100%有効であった。低い
濃度(0,01μM−111M)のAZTおよび5μM−500μMの濃度のA
rcAリボシドを使用すると、第5a図および第5b図に示されている通り、有
効性は100%未満であったが、シンポジウム形成の阻止との良好な用量応答関
係が得られた。
重要なことに、実施例3および4の記載と同様に行なわれた他の検定は、2つの
異なるひとT−セルラインでHI Vに関して50μMのAICAリボシドを0
.018MのAZTと組み合わせて使用すると、この量の10−100倍のAZ
Tを単独で用いた場合と同レベルの抗ウイルス効果が得られることを立証した。
GEMシンシチウム検定テハ、1,0.uM(7)AZTの用量は、0.01
μMc)AZTを50μMのAICAリボシドと組み合わせて投与した場合と同
程度の有効性であった(第6a図)。すなわち、この実施例では、AICAリボ
シドを用いずにAZTを使用する場合と同じ効果を得るのにAZTの用量を10
0倍縮小することができる。同様に、5upT−1検定では、0.1μMのAZ
Tは、0.018MのAZTを50μMのAZTと共に投与した場合と同程度の
有効性であった(第6b図)。第10図は、実施例5の結果をプロットしたもの
で、AICAリボシドによるSANヒドロラーゼ阻害を示す。
AICAリボシドを化学的に修飾することにより、リボシル部分の(2°−13
′−または5°−)ヒドロキシル酸素の1個またはそれ以上がヒドロカルビルオ
キシカルボニルまたはヒドロカルビルカルボニル部分により置換されているAI
CAリボシド・プロドラッグを得ることができる。これらの化合物は、AICA
リボシドのプロドラッグとして機能し、胃腸系から良好な状態で吸収される。エ
ステル側鎖基を修飾すると、胃腸系からの吸収および競争的初回通過代謝並びに
血液脳関門の横断に関してさらに薬剤を利用可能にする場合における能力が改善
され得ると考えられる。プロドラッグ分子が活性部位に接近または到達すると、
無傷の修飾基は内在的に開裂されてAICAリボシドが再生され得る。抗ウィル
ス剤として有用で、AZTの活性を高めるための有利な治療特性を有するAIC
Aリボンドの一連のプロドラッグが記載されている。これらのプロドラッグ化合
物の構造は第1表に示され、代表的化合物の製法が記載されている。記載された
方法により似た修飾が行なわれ、炭素環状AICAリボシドのプロドラッグが生
成される。炭素環状AICAリボシドは、中間体として使用するためにこの化合
物の製法を報告している、前出等、「ヌクレイツク・アシッズ・リサーチ・シン
ポジウム・シリーズ」、12巻、25−28頁(1983)に記載された方法に
より製造され得る。
抗ウィルス痢として様々なAICAリボシド・プロドラッグを用いた実施例4の
結果を第7図にプロットする。これらの実験は、プロドラッグが50μM濃度で
のAICAリボシドと同程度に有効であることを示した。各プロドラッグは、H
IVに対する抗ウィルス活性に関するこの5upT−1シンシチウム検定におい
て重大な抗ウィルス活性を有した。
この発明に従い使用される好ましいプロドラッグ化合物には、次式
は−CORtであり、R,およびR1は独立して、好ましく(よl〜約24個の
炭素原子を有する炭化水素残基であるカー、また(よxl、X。
およびx3の2つは一緒になって、環状炭酸基を形成する力(、ただし%Xl、
X、およびx3の全てが水素であることiよなL))を有する化合物が含まれる
。好ましいR1およびR1基に(よ低級アルキル基が含まれ、特に好ましいのは
、少なくとも1個の第2炭素原子を有するものである。24より多くの炭素原子
を有する炭イし水素残基が使用され得、この発明の範囲内に含まれると考えられ
る。
好ましい化合物には、1個または2個のエステル基を有する(ヒ合物がある。さ
らに好ましいのは、1個のエステル基を有する化合物である。特に好ましいのは
、リボシル環の3゛−また(よ5°−位にエステル基を有する化合物である。
る。
特に好ましい一化合物では、XtおよびXtは水素であり、X、はイソブトキシ
カルボニルである。
この発明の好ましい炭酸エステルおよびアシルエステル化合物は、好都合には下
記反応式に従って製造され得る。
(式中、Xl、Xs、X3、R+およびR1は、式(1)ニ関して定義シタ意味
と同じである)
反応(1)は、溶媒中、■、AICAリボシドおよび■、適当な酸塩化物または
クロロホルメートを合わせることにより行なわれる。
酸塩化物は、好都合には慣用的方法、例えば対応する酸とチオニルクロリドとの
反応により製造され得る。市販されている酸塩化物もある。多くのクロロホルメ
ートは市販されている。また、クロロホルメートは、好都合にはホスゲンと適当
なアルコールとの反応による、当業界の熟練者に周知の慣用的方法により製造さ
れ得る。反応(1)は、約−1O℃〜約5℃、好ましくは約−5℃〜約O℃の温
度で行なわれ、一般に約2〜約4時間以内に完了する。操作し易くするため、こ
の反応は溶媒中で行なわれる。適当な溶媒には、ジメチルホルムアミド(D N
F )、ピリジン、メチレンクロリドなどがある。
便宜上、この反応は環境圧力で行なわれる。反応生成物(複数も可)は、慣用的
方法、例えばカラム・クロマトグラフィー、結晶化などにより単離される。認め
られ得る通り、この反応の結果、生成物の混合物、すなわちリボシル部分の2°
、3゛および/または5゛位におけるモノ、ジおよびトリエステルを得ることが
できる。生成物のエステルは、当業界の熟練者によく知られている慣用的方法、
例えば薄層クロマトグラフィー(TLC)、高速液体クロマトグラフィー(HP
LC)、力゛ラム・クロマトグラフィー、結晶化などにより分離され得る。
5゛−モノエステルは、好都合には2゛および3゛位がブロックされた中間体を
得るための下記反応式に従い製造され得る。
反応(2)は、■、■、■および■を合わせることにより行なわれる。これらの
反応体についてはどの順序でも合わせられるが、■、■および■の混合物に■を
加えるのが好ましい方法であり得る。この反応は、約りO℃〜約25℃、好まし
くは約り5℃〜約25℃の温度で行なわれ、一般に約5時間以内に完了する。中
間体■は慣用的方法により単離される。
反応(3)は、中間体■と適当な酸塩化物またはクロロホルメートとの反応であ
り、反応(1)に関して記載した要領で行なわれる。
反応(4)は、望ましければ、2′および3′位から環状遮断基を除去するため
の所望による段階である。この反応は、■、適当な脱遮断剤と反応させることに
より行なわれる。適当な脱遮断剤には、水/アセトン、テトラエチルーアンモニ
ウムフルオリド/THF、酢酸/水中H樹脂などがある。それらの脱遮断反応は
慣用的であり、当業界の熟練者に周知である。
混合エステル化合物は、好都合にはまず反応(1)に従ってAICAリボシドを
適当な酸塩化物と反応させてアシルエステル基を付加し、次いで反応(1)に従
ってアシルエステル置換化合物を適当なりロロホルメートと反応させて混合エス
テルを得ることにより製造され得る。
以下、この発明の理解を助けるため、一連の実験の結果を記載する。勿論、この
発明に関する下記実施例は、この発明を具体的に限定するものと考えられるべき
ではなく、現在既に知られているか、または後で開発されたこの発明の均等内容
事項は、後で主張されているこの発明の範囲内に包含されると考えられる。
実施例1
細胞成長に対する抗ウイルス性候補物質の効果の評価に関するリンパ芽球検定。
幾つかのリンパ芽球ラインを、様々な用量の抗ウィルス剤と組み合わせて使用す
ることにより、細胞成長に対するそれらの効果を測定した。この方法では、抗ウ
イルス性化合物を加えた後、ある期間にわたる1日細胞数を正常細胞成長曲線と
比較することができる。
2種の代表的なT−セルライン、5upT−1およびGEM並びにB−セルライ
ン、Wl−L2を、10%加熱不活化胎児牛血清(ジエミニーバイオプロダクツ
)および1%グルタミン(ギブコ)を補ったRPM11640(アービン・サイ
エンティフィック)50xQ中で中対数期5xto’細胞/l(lに成長させ、
接種状態を標準化し、対数的に増大する細胞の集団を確認した。
20酎の新鮮な成長培地中0.5xlO’細胞/112の割合で均一に懸濁した
細胞を、適当な数のT−25フラスコ(コーニング)に接種した。対照条件を含
め、フラスコの各セットを各セルラインにつき一定用量範囲の抗ウイルス性化合
物で処理した。各投与条件を3回同じ形で反復した。フラスコ全部を5%CO,
インキュベーター中で5日間37℃でインキュベーションした。
5日間24時間毎に、各フラスコの0 、2 x(l試料3つを9 、8 wQ
のイソトン(フィッシャー・サイエンティフィック)中で希釈し、細胞カウンタ
ー(クールター・カンパニー)で計数した。各フラスコの平均を記録し、次いで
各トリプリケイト抗ウィルス剤用量の平均を平均化し、記録した。
第8図(a)は、O〜50μMの濃度のAICAリボシドをθ〜lOμMの濃度
のAZTと組み合わせたものは、GEM細胞成長に対してあったとしても殆ど影
響を与えなかったこと示す。500μMのAICAリボシドを用いた場合のみ、
細胞成長が顕著に減少した。
AZT濃度を0.01−10.0μMのAZTに変えた場合、この細胞成長の減
少は、この500uMのAICAリボシド濃度ではあまり変化しなかった。5u
pT−1セルラインに関する第8図(b)における結果は全く類似していた。第
8図(c)は、全部のAICAリボシドおよびAZT濃度においてWl−L2細
胞の成長に対する重大な影響が無かったことを示す。
第9図は、B細胞対T細胞成長に対するAICAリボシドの影響を示す。AIC
Aリボシドは、500μM以下の濃度ではWI−L2(B細胞)成長に回答影響
を与えなかった。AICAリボシドは、500μMの濃度でT細胞成長(CEN
および5upT−1細胞)において約30〜約50%の減少を示した。
実施例2
抗ウイルス性化合物の検出に関するコロニー耐性。
レトロウィルスに対する抗ウイルス性化合物の特性検定を目的とするこのコロニ
ー形成生物検定では、ネオマイシン耐性を与える能力を有する複製欠損レトロウ
ィルス性ベクター構築物(U937/BAGまたはN2)を偽型分類し、単一細
胞を感染させ、ネオマイシン選択下、受容細胞にコロニーを形成させる。各感染
により、細胞の独立した群を生成し得るネオマイシン耐性細胞が生じるため、コ
ロニーを数えることができ、その結果、コロニー数および1次つィルス濃度間の
一次関係が得られる。この方法により、見込みのある抗ウイルス候補物質をスク
リーニングすることができる。3つの別々のねずみレトロウィルス検定を用いる
ことにより、この明細書に記載されているプリン・ヌクレオシドの抗ウイルス有
効性を立証した。結果を第1図に示す。
0937/BAG+MA: BAGと名付けたレトロウィルス性ベクタ゛−構
築物(チェブコ、前出)をもつU937細胞を、lO%加熱不活化胎児牛血清(
ジエミニーバイオプロダクツ)、1%200mMグルタミン(ギブコ)および5
00μ9/xQネオマイシン(シグマ)を補ったRPN11640(アービン・
サイエンティフィック)中IQ当たり5.0X105細胞の割合に成長させた。
1Ojf12の5xlO’細胞/村を採取し、ねずみアンフオトロフイツク・ウ
ィルス(104力価)を含む培地2村に再懸濁し、37℃で1時間5%CO2中
、緩く蓋をした遠心分離管においてインキュベーションした。細胞を遠心分離し
、10%加熱不活化胎児生血清および15200mMグルタミンを含む20xQ
のRPM11640中で再懸濁し、37℃および5%COtで一夜12−16時
間インキュベーションした。
1奸の対数期208Fラツト線維芽細胞を、適当な数の60xg培養皿(コーニ
ング)中、lXl0’細胞/−jlgの割合で10%加熱不活化胎児牛血清およ
び1%200a+Mグルタミンを含むアルファMEN(アービン・サイエンティ
フィック)に入れ、30分間インキュベーターにおいて結合させた。208F細
胞を、感染前4μ971(lポリブレン(シグマ)で−夜(12−16時間)前
処理することにより、均一で速動性のウィルス感染を確実に1、た。抗ウィルス
剤(複数も可)を適量加え、細胞をレトロウィルスによる感染面24時間プレイ
ンキュベージジンした。
U937/BAG+MAm胞を120Orpmで5分間沈澱させ、ネオマイシン
耐性1クイルスを含む上清を採取した。2ズρを前処理した208Fラツト線維
芽細胞(細胞はほぼ50%全面成長状態であった)上に置いた。次いで、プレー
トをさらに24時間インキュベーションした。
成長培地中500μ?/x(lネオマイシンを用いることにより、適当なプレー
トにおいてネオマイシン選択を開始した。8日間、1週間に3回培地を変えなが
ら、選択を続行した。感染後8日目に、全プレートを燐酸緩衝食塩水で2回洗浄
し、30分間!、w6の95%メタノール(シグマ)により固定させた。メタノ
ールを除去し、プレートを一夜風乾させ1ニ。
乾燥後、ブレ・−トを21のI:20グレムサ(シグマ)により1時間染色した
。染料を吸引し、プレートを蒸留水で洗浄した。50個N2: 10%加熱不
活化胎児牛血清および1%IIMグルタミンを補ったアルファMENにおいて、
208Fラツト線維芽細胞を成長させた。対数期細胞を、1プレート当たりSx
Q中I X 10’細胞の割合で60xxプレート上に置き、結合させ、4μ9
/11Qポリブレンにより一夜前処理した。感染の24時間萌、適量の抗ウイル
ス性化合物を各条件培地に加えた。感染当日、50μQの10S力価N2ウィル
スを適当なプレートに加え、24時間インキュベーションさせに0
翌日ネオマイシン選択(500μg/JIC)を開始し、感染後8日間1週間に
3回の割合で培地を変えながら続行した。選択の8日目、プレートを2回PBS
洗浄液でリンスし、95%メタノールにより固定し、l:20グレムサ細胞染料
で染色15た。50個またはそれ以上のアグリゲート細胞を含むコロニーを全て
計数した。AICAリボシドおよびAZTを用いL結果を第1a−1b図に示す
。
実施例3
Cem−SS細胞を用いた抗ウィルス活性に関するHivンンシチウム形成検定
。
次の細胞形態学的感染性生物検定を用いることにより、HIV−1に対する抗ウ
ィルス活性の特性検定を行った。次の検定では、−感染単位のウィルスが単一細
胞に感染し、その感染の焦点発現、すなわちシンシチウムを開始する。l感染単
位が独立した応答になるため、ウィルス誘導性細胞変性作用の数および一次ウイ
ルス濃度の間に一次関係が存在する。ウィルス不活化に関する検定においてこの
方法を適用すると、候補の抗ウィルス剤を評価することができる。
OEM−SS(シンシチウム感受性Leu3a−陽性GEMセルライン)細胞を
、lO%加熱不活化胎児牛血清(ノエミニーバイオプロダクツ)および1%20
0μMグルタミン(ギブコ)を補ったRPMI1640細胞培養培地(アービン
・サイエンティフィック)中で成長させた。検定開始の前日、対数期細胞を成長
培地でl:2に分配することにより、プレート条件を標準化し、対数的に増大す
る細胞の集団を確実にした。50μ97R(lポリ−1−リジン(NW=295
000ジグ?XrPLLJ)50μ(It:よ’)96つzル(1)プレー)(
:lスター)を前処理し、室温で60分間放置した。残留PLLをPBSの2回
洗浄により除去した。使用時まで、プレートをインキュベーター中で貯蔵した。
検定当日、細胞を計数し、充分な細胞を採取し、200μgの容量においてlウ
ェル当たり5.0X10’細胞の割合で各ウェルに入れた(または20x(lの
5.0X10”細胞/x(lが、各96ウエル・マイクロタイター・プレートに
適当であった)。
200μgの容量において5.0X10’細胞/ウエルの割合でPLL前処理マ
イクロタイター・プレート上に細胞を取り出した。37℃および5%CO2で3
0分間結合させた後、抗ウィルス剤(複数HIV−1ウィルスのストック(感染
H−9細胞から単離された)を成長培地中で希釈すると、lウェル当たり100
SFU(シンシチウム形成単位)が得られた。希釈したHIV−1ウイルス20
μaを適当なウェルに加えた。次いで、プレートを全て37℃および5%CO,
で5日間インキュベーションした。感染後5日目、細胞に100μg培地変化を
与えた。感染後7日目、40Xでシンシチウム計数を行った。結果を第2−4お
よび6(a)図にプロットする実施例4
SupT−1細胞を用いた抗ウィルス活性に関するHIVシンシチウム形成検定
。
この検定は実施例3記載の方法に従い行なわれるが、ただし、5upT−1細胞
を使用した。5upT−1細胞を使用し、感染後5日目に培地を変えず、感染後
5日目にシンシチウムを40で計数した。
結果を第5.6(b)および7図にプロットする。
実施例5
Sanヒドロラーゼ阻害。
SANヒドロラーゼ活性に対するインキュベーション時間およびAICAリボシ
ド濃度の影響を次の要領で測定した。SANヒドロラーゼの5つの試料を、0.
1O125,50および100μMのAICAリボシド濃度でインキュベーショ
ンした。インキュベージ!ン緩衝液ハ、25mM燐酸力’Jウム(pH7,0)
、lsMのEDTA。
1sMのDTTおよび0.04%BSAを成分とした。インキュベージジン混合
物に加えられた酵素は全部でlOμ9であった。指示された時点で、IOμgの
試料を回収し、次の検定システムで検定した。スナワチ、25+aM燐酸力jJ
fzム、pH7,0,40mMf7)DL−ホモシスティン、1mMのEDT
A% I+MのDTT、10μM(7)EHNA、0.1%BSAお、及び10
μMのU−14C7デノシン(5901IC1/ミリモル)。!5μgの30%
TCAを加えることにより、反応を止めた。次いで、試料を遠心分離にかけ、1
5μgを除去し、SANおよびアデノシン・マーカーを随伴するコダック・セル
ロース13254TcLプレートに適用した。次いで、これらのプレートを、!
−ブタノール:メタノール:HtO:水酸化アンモニウム(60:20:20:
2)の溶媒系で展開した。アデノシンおよびS−アデノシル・ホモシスティンを
UV光線下で可視化し、スポットをプレートから切断した。液体シンチレーショ
ン分光法によりスポットの放射能を測定した。第10(a)図に示されたlog
%(V/V、 X i 00)対時間(分)の傾きからK 値を測定した。
K の逆数不活化 不活化
対1/AICAリボシド濃度のプロットから、K、(X切片)およびKmax(
Y切片)の値を決定した(第10(b)図)。
実施例6
AICAリボシドの炭酸エステルの製造。
次の方法に従ってAICAリボシドの炭酸エステルを製造する。
炭素環状AICAリボシドの炭酸エステルも同様にして製造される。
70ミリモル分量のAICAリボシドを、50a+CのN、N−ジメチルホルム
アミドおよび50m6のピリジンから成る混合物に懸濁し、次いで水塩浴中で冷
却する。生成した混合物に、約15〜30分間の期間にわたって連続撹はんしな
がら、無水条件下、適当なりロロホルメート(94ミリモル、20パーセント過
剰)を加える。塩浴を除去する。反応混合物を約1〜2時間かけて室温に放暖す
る。6:Iメチレンクロリド;メタノールで溶離するシリカゲルTLCにより、
反応の推移をモニターする。AICAリボシドの消滅は、反応の完了を示す。高
度真空下(浴温40℃未満)溶媒を濃縮除去する。
この残留物を、メチレンクロリドでパックしたシリカゲル・カラムによるクロマ
トグラフィーにかけ、最初メチレンクロリド、次いでメチレンクロリド:メタノ
ール(95:5)により溶離する。同一(TLC)パターンを示すフラクション
をプールし、次いで溶離液を濃縮すると、泡状物が得られる。この泡状物を一夜
室温で高度真空下乾燥する。
生成物の炭酸エステルの収率は約45〜65%である。−次産物は5′−炭酸エ
ステルであるが、他の生成物であるエステルも製造される。
実施例7
3′−イソブトキシカルボニルAICAリボシドの製造。
ピリジン(50d)およびN 、 N−ジメチルホルムアミド(50112)の
混合物にAICAリボシド(18,069,70ミリモル)を溶かした溶液を、
水塩混合物中で冷却した。それに、イソブチルクロロホルメート(11,479
,94ミリモル)を連続撹はんしながら30分間かけてゆっくりと加えた。反応
の最初の赤色は、約40分で淡黄色に変わった。撹はんを2時間続行し、その最
後に、メチレンクロリド:メタノール(9:IXRf=0.3)で溶離したシリ
カゲルTLCを行うと、反応の完了が示された。メタノール(2m□を加えて未
反応試薬を中和した。高度真空下、反応混合物から溶媒を濃縮除去した(浴温的
40℃)。残存する粘着性の塊を、9:1メチレンクロリド:メタノール混合物
にバックされたシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにかけた。カラムを同
混合物で溶離し、幾つかのフラクションを集めた。同−TLCスポットを示すフ
ラクションをプールし、濃縮すると、オフホワイトの泡状物が得られた。この泡
状物から単離された生成物は、nmrスペクトルに基づき与えられた構造=3゛
−イソブトキシカルボニル−AICAリボシドを有した。収量8.59、mp7
1−73°(鮮明なmpではない)、IR(ヌジ9−)し)1725ci−’(
0CO−CHtCH(CHs)t)、na+r(D M S O−do)、δp
pm%0.9[d、 6H(CHs)tコ、1.9(o+、11−i、イソブチ
ル側鎖のCH)、3 、6 (m、 28% 5’ CH*)、3 、9
(d、2H,イソブチル側鎖のCH,)、4.1(m、fH,4°−CH)、4
.6(L IH。
2’−CH)、5.01(dd、 I H13’−CH)、5.45−5.5
5(@、2H%1 ’ −CHおよび5’−0H)、5.92(d、IH,2−
0H)、6.02(広いs、2H,5NHz)、6.6−6.9(広いd、2H
。
4 C0NHx)、7.35(S、IH,2−CH)。
この化合物のスペクトルを、その母体化合物、AICAリボシドの場合と比較す
ると、3’−CH(AI CAリボシドでは4.O5ppmで現れる)が、同じ
炭素原子に結合した酸素における置換故に1 ppmダウンフィールドに移った
が、全ての他のプロトンの位置は大部分変化しないままであったことが示され、
置換が3″−Cにおけるものであることが確認された。
実施例7の生成物のnmrは、それが、3′−イソブトキシ−炭酸エステルの少
なくとも80%であることを示したが、HPLC分析は幾つかのピークを示した
。各ピークに対応するフラクションを集め、HPLCで分析した。各ピークはま
た、AおよびBと称する2種の主要な生成物の存在を示した。それらの一方(生
成物A)はAICAリボシドであることが測定され、他方(生成物B)は少量で
単離され、そのnlrおよびマススペクトル・データに基づきAICAリボシド
−2°、3“−環状カーボネートとして特性検定された。nlr(D M 5O
−da)、δppm、3.6−3.7(i、2H,5° CHt)、4 、3
(q。
1)1.4’−CH)、5.35(m、IH,3’−CH)、5.6(m、IH
。
2°−CH)、5.2−6.7(広い、IN、5’−0H)、−5,8−6゜0
(広い、2H15−NH,)、6.1(d、IH,I’−CH)、6.7−6.
95(広い、d、2H,4C0NH1)、7.45(S、1)(。
2−CH)。マススペクトル、(FAB)M 284、M ’285、+
M 1286゜これらのデータは、化合物(生成物B)の構造がAICAリボシ
ドの2’、3’−環状カーボネートであることを確認した。
この化合物の好ましい合成方法を下記実施例8に示す。
実施例8
AICA2’、3°−環状カーボネートの製造。
ピリジン(50mの中AICAリボシド(5,169,20ミリモル)の懸濁液
に、p−ニトロフェニルクロロホルメート(92,59,25ミリモル)を一度
で加え、室温で5日間撹はんし、その最後にメチレンクロリド:メタノール(6
:1%Rf=0.4)で溶離するシリカゲルTLCを行うと、反応の完了が示さ
れた。反応混合物からピリジンを濃縮除去した。残留物を、メチレンクロリド:
メタノール(9:1)で溶離するシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにか
けた。
同−TLCを示したフラクションをプールし、濃縮すると、泡状物(収量4.0
9)が得られた。この生成物は、実施例7記載の合成による副産物の一つとして
単離され、na+rおよびマススペクトル分析により特性検定された、Al0A
リボシド−2’、3’−環状カーボネートと同じであった。
実施例9
5゛−アセチルAICAリボシドの製造。
乾燥アセトン(115m12)および無水エタノール(138j+Q)に乾燥H
Ceガス(9,09)を溶カルだ混合物に、AICAリボシド(12゜99)を
加えた。混合物を室温で2時間撹はんした。反応の完了をTLCによりモニター
した。反応混合物を室温でさらに2時間撹はんした時点で、TLCを行うと、反
応の完了が示された。反応混合物を、水酸化アンモニウム(18i12)および
水(168112)から成る水冷混合物にゆっくりと注いだ。数xQの水酸化ア
ンモニウムを加えることにより、溶液のp)(を約8に調節した。反応物を10
0mgに濃縮した。塩化アンモニウム沈澱物をろ過により除去した。ろ液を再び
濃縮すると、さらに塩化アンモニウムが沈澱した。ろ過後、ろ液を濃縮乾固した
。残留物を、メチレンクロリドの200j112アリコートにより3回抽出した
。メチレンクロリドを濃縮すると、泡状物が得られ、これをns+r分光法によ
り特性検定すると、生成物2°、3゛−イソプロピリデンAICAリボシドであ
った。これは、それ以上精製せずに次の反応で使用された。
水塩混合物中で冷却した25xQの乾燥ピリジンに2゛、3°−イソプロピリデ
ンAICAリボシドを溶かした溶液に、1011I2の無水酢酸を撹はんしなが
ら滴下した。混合物を2時間かけて室温に放暖した。この反応は、TLC(9:
lメチレンクロリド:メタノール)により完了していることが示された。溶媒を
反応混合物から濃縮除去した。残留物を、N、N−ジメチルホルムアミドの2つ
の25村アリコートと共に2回濃縮した。その生成物を24時間80%酢酸10
0xQにより処理した。6:lメチレンクロリド:メタノールで溶離するシリカ
ゲルTLCによって、反応の完了が示された。水および酢酸を減圧下濃縮除去し
た。残留物を4時間100m(アリコートの水と共濃縮することにより、酢酸を
除去した。残留物を25x(lのl:lエタノール:水から結晶化した。結晶性
生成物をろ過により集め、水で洗浄し、真空乾燥すると、融点16’5−166
℃の3.09の上記生成物が得られた。IR(ヌジョール)、1745CI−’
(−0COCHs)、nmr(D M S Ods)、δppm2.0(S、3
H,C0CHs)、4.0−4.1(m、2H,5°−CHハ、4.1−4.4
(m、3H,2’−CH,3’−CH,4’−CH)、5.3(dl 1H,1
’−CH)、5゜4−5.6(載 2H53°−OH,4’−0H)、5.7−
5.9(広い、2H,5−Nl2)、6.6−7.0(広い、d、 2 H,C
ON Hz)、7゜3(5、IH,2−CH)。
実施例6〜9および「発明の詳細な記載」に記載された方法を用いることにより
、第1表に列挙された化合物が製造された。また、第■およびm表に列挙された
化合物もこれらの方法により製造される。
第1表
次式で示される化合物
化合物 X□ 2ν一一一 為−m−2−COC町(J(0M3)、
<OCR,CM(CM、)2−H3−CDCM、CH,−H−H
4−CDCI!、CI、CM、 −H−HO
6−Co−(CI2)、CK、 −H−HO
7−CCH,−1(−)1
8 −M −CC)i、 −CCH
。
脂
9 −H−CC)町、
−HO
蓋
10 −CCH(CH,)、 −H−
II諺
11 −CG(OH,)、 −11
−HOo 。
Cl −CCH,−CCIK、
−CCH。
第2表
値
ユ2 −CM(側山諦
i3 −COC(CM、)。
16 −CCHlOH(C町)。
第3表
、、 −COcH,C’1(200R,−、−n■
2B ”’H−H==C−0−C,C!(20CR。
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国際調査報告
Claims (47)
- (1)AZTをAICAリボシドと連係的に投与することを含む、抗ウイルス効 果の増強法。
- (2)AZTをAICAリボシドプロドラッグと連係的に投与することを含む、 AZTの抗ウイルス効果の増強法。
- (3)AICAプロドラッグが、5−アミノ−3′(2−メチル−1−プロポキ シカルボニル)−1−δ−D−リボフラノシル−イミダゾール−4−カルボキシ アミドおよび5−アミノ−3′−(1−プロポキシカルボニル)−1−β−D− リボフラノシル−イミダゾール−4−カルボキシアミドからなる群から選ばれる 、請求項2記載の方法。
- (4)AICAリボシドプロドラッグが、AICAリボシル部分、およびAIC Aリボシル部分当量当り少なくとも1個のヒドロカルビルオキシ−カルボニルま たはヒドロカルビルカルボニル部分を有する修飾AICAリボシドを含む、請求 項2記載の方法。
- (5)プロドラッグのリボシル部分のヒドロキシル酸素の少なくとも1個がヒド ロカルビルオキシカルボニルまたはヒドロカルビルカルボニル部分で置換されて いる、請求項4記載の方法。
- (6)プロドラッグのリボシル部分のヒドロキシル酸素の少なくとも1個がヒド ロカルボキシカルボニル部分で置換されている、請求項4記載の方法。
- (7)プロドラッグがAICAリボシル部分の当量当り1−2個のヒドロカルビ ルオキシカルボニルまたはヒドロカルビルカルボニル部分を有する、請求項4記 載の方法。
- (8)プロドラッグが式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、X1、X2およびX3は独立して水素、▲数式、化学式、表等がありま す▼または▲数式、化学式、表等があります▼(ここで、R1およびR2は独立 してヒドロカルビル)であるか、またはX1、X2およびX3の2個が一緒にな って環状カーボネート基を形成する。但し、X1、X2およびX3の全部が水素 ではない] で示されるものである、請求項2記載の方法。
- (9)プロドラッグのR1およびR2が第2級炭素原子を有するヒドロカルビル 基である、請求項8記載の方法。
- (10)プロドラッグのX1またはX3が▲数式、化学式、表等があります▼で ある、請求項8記載の方法。
- (11)プロドラッグのR2が第2級炭素原子を有する、請求項10記載の方法 。
- (12)AZTを治療有効量のSANヒドロラーゼ阻害手段と連係的に投与する ことを含む、AZTの抗ウイルス効果の増強法。
- (13)SANヒドロラーゼ阻害手段がプリンヌクレオシドである、請求項12 記載の方法。
- (14)プリンヌクレオシドがAICAリボシドである、請求項13記載の方法 。
- (15)プリンヌクレオシドがAICAリボシドプロドラッグである、請求項1 3記載の方法。
- (16)AICAリボシドを約1mg/kg/日〜約1000mg/kg/日の 量で投与する、請求項14記載の方法。
- (17)AICAリボシドプロドラッグを約1mg/kg/日〜約1000mg /kg/日の量で投与する、請求項14記載の方法。
- (18)AZTを治療有効量のプリンヌクレオシドまたはプリンヌクレオシド類 似体であって逆転写酵素によるAZTトリホスフェートのDNAへのとり込みを 増加させるものと連係的に投与することを含む、AZTの抗ウイルス活性の増加 法。
- (19)プリンヌクレオシドがAICAリボシドである、請求項18記載の方法 。
- (20)プリンヌクレオシドがDNAへのチミジントリホスフェートのとり込み を減少させることによりAZTトリホスフェートのとり込みを増加させるもので ある、請求項18記載の方法。
- (21)プリンヌクレオシド類似体が炭素環状AICAリボシドである、請求項 18記載の方法。
- (22)プリンヌクレオシドが細胞内チミジントリホスフェートを減少させるこ とによりチミジントリホスフェートのとり込みを減少させるものである、請求項 20記載の方法。
- (23)プリンヌクレオシドがチミジンキナーゼ活性を増加させることによりチ ミジントリホスフェートのとり込みを減少させるものである、請求項20記載の 方法。
- (24)プリンヌクレオシドがAICAリボシドである、請求項22または23 記載の方法。
- (25)治療有効量のAICAリボシドを投与することを含む、ウイルスの感染 性減少または防止法。
- (26)ウイルス感染がレトロウイルスにより起るものである、請求項25記載 の方法。
- (27)レトロウイルスがひとレトロウイルスである、請求項26記載の方法。
- (28)ひとレトロウイルスがひと免疫不全ウイルスである、請求項27記載の 方法。
- (29)AICAリボシドを1mg/kg/日〜約1000mg/kg/日の量 で投与する、請求項25、26、27または28の何れかに記載の方法。
- (30)治療有効量のAICAリボシドプロドラッグの投与を含む、ウイルスの 感染性減少または防止法。
- (31)ウイルス感染がレトロウイルスにより起るものである、請求項30記載 の方法。
- (32)レトロウイルスがひとレトロウイルスである、請求項31記載の方法。
- (33)ひとレトロウイルスがひと免疫不全ウイルスである、請求項32記載の 方法。
- (34)AICAリボシドプロドラッグを約1mg/kg/日〜約1000mg /kg/日の量で投与する、請求項30、31、32または33記載の方法。
- (35)AICAリボシドプロドラッグが、5−アミノ−3′−(2−メチル− 1−プロポキシカルボニル)−1−β−D−リボフラノシル−イミダゾール−4 −カルボキシアミド、−5−アミノ−3′−1−プロポキシカルボニル)−1− β−D−リボフラノシル−イミダゾール−4−カルボキシアミドおよび2′,3 ′−シクロカーボネートAICAリボシドからなる群から選ばれる、請求項30 記載の方法。
- (36)AZTをAICAと連係的に投与することを含む、AZTの抗ウイルス 効果の増強法。
- (37)AZTをAICAリボシド類似体と連係的に投与することを含む、AZ Tの抗ウイルス効果の増強法。
- (38)AICAリボシド類似体が5−アミノ−3′−(2−メチル−1−プロ ポキシカルボニル)−1−β−D−リボフラノシル−イミダゾール−4−カルボ キシアミドである、請求項37記載の方法。
- (39)AICAリボシド類似体が炭素環状AICAリボシドである、請求項3 7記載の方法。
- (40)AICAリボシド類似体が炭素環状AICAリボシドプロドラッグであ る、請求項37記載の方法。
- (41)さらに、尿酸合成防止手段を投与することを含む、請求項1、2、8、 14、15、16、17、19、21、24、25、29、30、34、35お よび38の何れかに記載の方法。
- (42)AZTをAICAリボシドまたはAICAプロドラッグまたは両者と連 係的に投与することを含む、AZTの抗菌作用効果の増強法。
- (43)抗がん剤をAICAリボシドまたはAICAリボシドプロドラッグまた は両者と連係的に投与することを含む、活性がりん酸化速度に関係がある抗がん 剤の活性の増強法。
- (44)AICAリボシドの投与を含む、がん化学治療法。
- (45)がんがT細胞悪性化である、請求項44記載の方法。
- (46)SANヒドロラーゼ阻害手段が炭素環状AICAリボシドである、請求 項13記載の方法。
- (47)SANヒドロラーゼ阻害手段が炭素環状AICAリボシドプロドラッグ である、請求項13記載の方法。
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