【発明の詳細な説明】
1、発明の名称
自転車用の平衡装置
2、技術分野
本発明は自転車用の平衡装置に関する。
3、背景技術
自転車に乗る際に、前輪を地面から離した状態にしようとすることがある。これ
は自転車のハンドルを持ち上げて、通常のようにペダルをこぐことによってなさ
れる。
しかしながら、自転車の後輪のみが地面1二接触している状態で、バランスを取
り、かつ、自転車に乗り続けることは非常に困難である。一般的には、短い距離
だけの乗り続けることができ、バランスを失わないようにするためには前輪を地
面に着けなくてはならない。
さらに、上述のような操作をしつつも、前輪が地面から離れてしまっているため
に、自転車の方向を結果として定めることができなくなることがある。
本発明の平衡装置が自転車に着装されれば、前輪を地面から離した状態であって
も、バランスを保ちながら自転車に乗ることができる。
また、この平衡装置によれば、前輪が地面から離れた状態でも、自転車の方向を
調整することができる。
4、発明の開示
本発明の一つの特徴によれば、本発明の自転車用の平衡装置は、該自転車の後部
に配置される車輪組立部と、当該車輪組立部は車輪を有しており、該自転車に該
車輪組立部を取り付けるためのマウント部とを有し、該平衡装置が乗車中の該自
転車にマウントされており、かつ、該自転車の前輪と後輪が接地しているときに
は該車輪組立部の該車輪は地面から離れており、該前輪が選択された量だけ地面
から持ち上げられた詩には該車輪組立部の該車輪が接地して、該自転車に乗って
いる者がバランスを取る助けとなることを特徴とする。
4、
【図面の簡単な説明】
第1図には、自転車に取り付けられた本発明の平衡装置の一興体例の斜視図を、
第2図には、自転車の一部のみと第1図の平衡装置の側面図を、第3図には、第
1図に示した平衡装置の車輪組立部の車軸を通る断面図を、第4図には、第1図
に示した平衡装置の伸張マウント部の外側伸張部の中にある内側伸張部の一つを
取り付けた状態をの断面図を、第5図には、第1図の平衡装置の同心円状の円盤
の断面図を、それぞれ示す。
6、発明を実施するための最良の形態
第1図及び第2図には、自転車12用の平衡装置lOを示す、自転車12は従来
からある形のものであってもよい、第1図において、平衡装置10は実線で示し
であるが、自転車12は破線で示しである。第2図においては、平衡装置10と
自転車12の両方を実線で示すが、自転車12の一部のみが示されている。
第1図及び第2図に示した平衡装置10は、伸張マウント部16a、16b及び
18a、18bによって自転車12にマウントされる車輪組立部14を有する。
車輪組立部14は、自転車12のハンドルバー・ステム112に置かれた同心円
状円盤22に、2本のケーブル20a、20bによってつながれる。
車輪組立部14は、その中番水平軸の回りを回転することができるようにヨーク
28内に回転可能に保持された車輪26を有する。車輪26は、半球状の走行面
を有する。典型的な例では、車輪はその直径が125mm以下である。固定ナツ
ト30により車輪26の車軸(隠れて見えない)がヨーク28に固定される。ヨ
ーク28の上部板32は、ピボットビン36によって支持板34にピボット連結
されている。ヨーク38の上部板32の上面には円周状溝38がある。
同様に、支持板34の下面には、円周状溝がある38゜二つの円周状溝38は、
互いに向き合う。円周状溝38の間には、ボールベアリング42を納める。これ
は第3図番こ最もよく示されている。
ピボットビン36によりヨーク28は、はぼ垂直な軸の回りを支持板34に対し
て回転できる。ボールベアリング42ににより、支持板34に対するヨーク28
の回転可能な支持がスムーズにできる。
湾曲チューブ部44は、支持板34の外縁に接続されている。湾曲チューブ部4
4の端部は伸びており、伸張マウント部16a、16bを形成する。伸張マウン
ト部16a、16bと湾曲チューブ部44を一体成型することもできる。
伸張マウント部16a、16bには、端部突出部46a、48b (illれて
見えない)がある。突出部46a、46bには開口部48a、48b (隠れて
見えない)がある。
伸張マウント部16a、16bは、先ず車軸ナツト50を自転車12の後輪52
の車軸の両一端から取り外すことりより自転車12に取り付けられる0次に、突
出部46a、48bは、後輪52の車軸の各端部の上に、開口部48a、48b
を通って置かれ、後輪52の車軸の両端に車軸ナツト50を再び固定して自転車
12に伸張マウント部16a、16bを固定する。
開口部のある二つの突出部54a、54bは、支持板34と湾曲チューブ部44
から上方に伸びる。
伸張マウント部18a、、18bは、各々中空の外側伸張部56a、5f3bと
中空の内側伸張部58a、58bとを有する。内側伸張部58a、58bは、外
側伸張部56a、56bの内債をスライドするように伸びる。外側伸張部56a
、56bには各々−列に並んだいくつかの開口部6oがその下面にある。各内g
Ilf*張部58a、58bには、一つの開口部がその下部にある。
各内側伸張部58a、58bには、U字形バネ62がある。バネ62のアーム部
は、内側伸張部58a、58bの内側表面に押し付けられている。各バネ62の
一端はオフセットされており、キャップ64とかみ合っている。各バネ62の他
端はフリーである。各キャップ64にはその基部にフランジ66がある。各内側
伸張部58a、58bの下面にある開口部60が各外側伸張部56a、56bの
下面にある開口部の一つと重なるとき、キャップ64はこれらの二つの重なった
開口部の各々を貫通する。
各キャップ64のフランジ66は各内側伸張部58a、58bの内側表面に対し
て押しつ(プられている。これは、第4図に最もよく示されている。
キャップ64は、各内側伸張部58a、58bを各外側伸張部56a、56bの
内情の位置に固定する。各バネ62は各キャップ64をその貫通位置で押しつけ
る一方、各キャップ64のフランジはキャップ64をその貫通位置に保持する。
このようにして車輪組立部14の地面からの高さは、適当な関口部にキャップ6
4を移動することによって調節することができる。これはラッチエツト機構とし
て作用する。
突出部68a、68bが各内側伸張部58a、58bの一端に設けられる。連結
ビン70は内債伸張部58 a、 58 bの突出部68a、68bを突出部
54a、54bに接続する。
外側伸張部56a、56bは、開口部を有するU字形突出部70につながる。
伸張マウント部18a、18bは、先ずサドル脚管78の望ましい高さでサドル
脚76を固定するサドル脚クランプ74からボルト72を外すことにより自転車
12にマウントできる。
突出部70をそれがサドル脚クランプ74の回りに置かれるように配置する0次
に、ボルト72を突出部70のそろえられた開口部とサドル脚クランプ74に通
し、再び締める。これは第1図に最もよく示されている。
または、サドル脚クランプ74が突出部70の回りに置かれるように突出部70
を配置することもできる。また、ボルト72を突出部70とサドル脚クランプ7
4の重ねられた開口に通し、再び締める。
ヨーク28には突出部80a、80bが各々の情にある。ケーブル20a、20
bは、その端部の一つにバネ82a、82b U!れて見えない)を有する。バ
ネ82a。
82bは突出部80a、80bに接続している。ケーブル20a、20bは、ケ
ーブル20a、20bを覆う通路84a、84b内へと伸びている6通路84a
、84bには第1組の端部部品86a、86b(隠れて見えない)がある、伸張
マウント部16a、16bの下面から突き出る突出部88a、88b (隠れて
見えない)によって、端部部品86a、86bが保持される。
通路84a、84bの他端には、第2組の端部部品90a、90bがある。端部
部品90a、90bは、自転]1i12の上部管94の回りに接続されたクラン
プ92により保持される。ケーブル20a、20bは端部部品90a、90bに
おいて通路84a、84bから伸びる。
ケーブル20aを保持する通路84aとケーブル20bを通す通路84bとはク
ランプ92とサドルm76の間で交差する。このようにして、通路84aとケー
ブル20aは、自転車12の後方の右側から前部の左側へと及ぶ。同様に、通路
84bとケーブル20bは、自転車12の後方の左側から前部の右側へと及ぶ、
端部部品90a。
90bから伸びるケーブル20a、20bは、円筒状の端部ブロック96a(隠
れてみえない)、96bで終っている。
端部ブロック96a、96bは円盤22に置かれている0円盤22は同心円形を
しており、その内部表面にネジ山98がある。その円盤の周辺には上部及び下部
円周状フランジ100,102がある。上部及び下部円周状フランジ100.1
02の間にはギャップ104がある。上部及び下部円周状フランジloo、10
2には、−列に並んだ開口部106と108がそれぞれある。
端部ブロック96a、98bは、円盤220両側の対向する関口部106.10
8に保持されている。これは第1図、第2図、第3図に最もよく示されている。
円盤22は、先ず自転車12のステム管114へとハンドルバー・ステム112
を固定するナツト110を外すことにより自転車12にマウントすることができ
る0円盤22を、円盤22の中央開口部116を通ってステム管114へと及ぶ
ハンドルバー・ステム112とともに、ステム管114の頂部の上に置く。ナツ
ト110を円盤22のネジ山98へと固定する。
従って、ケーブル20aは、車輪組立部14の右側(自転車12の後部における
右g4)から円盤22の左(fil(自転車12の前部における左m)に及ぶ、
同様に、ケーブル20bは、車輪組立部14の左S(自転車12の後部における
左#)から円盤22の右91(自転車12の前部における右側)に及ぶ。
平衡装置10は、突出部46a、46b、突出部70、円盤22とクランプ92
によって上記のように自転車12にマウントされる。
次に、自転車12にマウントされた平衡装置m!10の作動と使用の様子を説明
する。
自転車12を推進し舵取するために、ペダル118とハンドルバー120を通常
のやり方で操作する。そのとき、平衡装置10の車輪26は接地しておらず、平
衡装置10は働いていない、この状態は、第1図の破m122によって示されて
いる。
しかしながら、自転車に乗っている者がハンドルバーを上に向かって引っ張り、
前輪124を地面から予め選択した量だけ持ち上げると、平衡装置10の車輪2
6は地面に接し、その車軸の回りを回転し、前輪を地面から離したままでペダル
を漕ぎ続けて自転車に乗る際に、乗車者がバランスを保持するのを助ける。
平衡装置10をマウントしていない通常の自転車に乗る場合、自転車のハンドル
バーを上に向かって引っ張ると、前輪も地面から引き上げられることとなる。し
かしながら、このとき、自転車に乗っている者は、一般的に比較的短い時間しか
、後輪でバランスを取ることができない、従って、比較的短い距離しか、後輪で
自転車に乗り続けることができない、さらに、前輪が地面から離れた状態ではハ
ンドルバーを回しても舵取はできないので、自転車の舵取が全くできないことと
なる。
自転車12に平衡装置10をマウントすることにより、前輪124が地面から離
れた状態で自転車12に乗るときのバランスを、より簡単に保持することができ
るようになる。これは、前輪124が地面から十分に持ち上げられたときに、車
輪26が地面に接するからである。
さらに平衡装置10によれば、後輪52と車輪26のみが接地している状態で自
転車に乗り推進する間も、自転車重2を操舵することができる。これはケーブル
20a。
20bを通じてなされる。
秋には、後輪52及び車輪26のみが接地したときの自転車12の操舵の様子を
説明する。
その様な状態での自転車12の操舵は、自転車に乗っている者がハンドルパー1
20を普通に操作することによりする事ができる。
ハンドルパー120を左に回すと(自転車に乗っている者からみて)、ハンドル
パー・ステム112は反時計回りに回る1円盤22はハンドルパー・ステム11
2と同調して反時計回りに回る。この反時計回りの円盤22の回転によって、ケ
ーブル20bは通路84b内で引っ張られ、バネ82bを伸ばす、同時に、ケー
ブル20aは通路内に引き込まれて、バネ82aは弛緩する。
ケーブル20bを引くことにより、ピボットビン36を介して、支持板34に対
してヨーク28を旋回させることとなる。ボールベアリング42によってスムー
スな旋回動作が可能となる。車輪26はこれにより、はぼ垂直な軸の回りを回る
。ケーブル20a、20bは上述のよう(:交差しているので、車輪26は右へ
と回る。すなわち、車輪26はハンドルパー120の回転方向とは反対の方向に
回ることとなる。これにより自転車12は、ハンドルをきった方向である左へと
操舵される。
同様に、もしハンドルパー120を右にきれば(自転車に乗っている者からみて
)、ハンドルパー・ステム112及び円盤22は時計回りに回る。この時計回り
の円盤22の回転によりケーブル20aは通路84aで引っ張られて、バネ82
aを引き伸ばす、同時に、ケーブル20bは通路84bに引き込まれてバネ82
bは弛緩する。
バネ82a、82bによって、ハンドルパー120が回された際の引つ張りの力
の変動に対応して、ケーブル20a、20bの切断を防止する。
ケーブル20aを引くことにより、ピボットピン36を介して、支持板34に対
してヨーク28を旋回させることとなる。車輪26はこれにより、はぼ垂直な軸
の回りを回る。ケーブル20a、20bの交差により、車輪26は左へと回る。
これにより自転車12は、ハンドルをきった方向である右へと操舵される。
このように平衡装置10によると、自転車12の前輪124が地面から離れた状
態で乗るときに、車輪26が接地することになり、自転車に乗っている者がバラ
ンスを取れるようになる。さらに、後輪52及び車輪26が接地しているとき、
ハンドルパー120を回すとケーブル20a、20bがヨーク28を引いて適当
な方向に旋回せしめるので、自転車12を操舵することができる。
国際調査報告
tE 4353571 Us4367883t!53888511
CA 100B488