JPH0350274Y2

JPH0350274Y2 -

Info

Publication number: JPH0350274Y2
Application number: JP1986134854U
Authority: JP
Priority date: 1986-09-04
Filing date: 1986-09-04
Publication date: 1991-10-28
Also published as: JPS6342839U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、チエーンソー等の手持式動力携帯作
業機のスロツトル・トリガの改良に係わるもので
ある。

（従来の技術）手持式動力携帯作業機のうち、例えば第３図に
示したチエーンソーでは、小形内燃機関を内蔵し
た機体１を前ハンドル２と後ハンドル３とで保持
し、後ハンドル３に設けられたプラスチツク製の
スロツトル・トリガを作業者の手指で操作して内
燃機関の回転を制御せしめる様に設けられてい
る。

（考案が解決しようとする問題点）通常、作業中は常にスロツトル・トリガに手指
（右手の人差し指）を掛けているので、内燃機関
等からの振動が手指に伝わり不快感を与え……こ
ともある。この対策として、実関昭52−100429号
及び実開昭60−47838号公報にある如く、スロツ
トル・トリガとスロツトル弁の間に弾性部材を介
装せしめ、振動を緩衝せしめることが提案されて
いるが、構造が複雑であつたり、効果が十分でな
い等の不都合があつた。

（問題点を解決するための手段）そこで本考案は、スロツトル・トリガの基骨部
材の基部と該基部より斜に突出せしめた支骨部に
またがつて弾性を有する指掛部材を嵌着せしめた
簡単な構成により、手指に伝わる振動を効果的に
緩衝せしめんとするものである。

（実施例）次に本考案を第３図に示す如きチエーンソーに
実施した例に基づき詳細に説明する。

第３図に示す如く、チエーンソーの小形内燃機
関を内蔵した機体１に前ハンドル２及び後ハンド
ル３が配設されていて、この後ハンドル３に枢止
軸５で揺動自在にスロツトル・トリガ４が設けら
れている。該トリガ４を作業者が手指で引けば、
トリガ４のプラスチツクで成形された基骨部材６
の上端突出部８が、ゴム製のクツシヨン部材９を
介して図示しない気化器に連結されたスロツト
ル・ロツド１０を押し、内燃機関の回転が上昇す
る。手指を緩めると、ばね力でスロツトル・トリ
ガ４が戻り、回転が下がる様に設けられている。

本考案によるスロツトル・トリガ４は第１図及
び第２図に示す如く、プラスチツクで一体成形さ
れた基骨部材６と、これに嵌着されたゴム製の弾
性を有する指掛部材７とからなつている。

前記基骨部材６は、側面から見てほぼ三角形状
をなした基部１４を有しており、前端に前記枢止
軸５を挿通する軸穴１６が設けられており、上端
に設けられた上端突出部８には、前記スロツト
ル・ロツド１０に当接するゴム製のクツシヨン部
材９が嵌着されている。また、前記基部１４の下
辺の中間部から斜後下方に向けて緩くカーブした
支骨部１１が突設されている。また、前記指掛部
材７は側面から見てほぼ扇形状をなしたゴム製の
ものであり、板状の本体部２０を有し、その内部
に前記基骨部材６の支骨部１１及び基部１４の後
端側を挿入・嵌着せしめる挿入溝１７及び１９が
形成されている。前記支骨部１１の先端部１２は
Ｌ形に形成され、また、前記基部１４の両側面に
は突起部１３，１３が形成されていて指掛部材７
の穴１８，１８に嵌合されて、それぞれ指掛部材
７の抜け止め部として構成されている。したがつ
て指掛部材７は、支骨部１１の基部１４より斜に
突出してカーブした形状の抜け止め効果と相埃つ
て、基骨部材６に接着剤等を用いなくとも確実に
嵌着・固定することが出来、作業中に不測に脱落
する心配がなく、逆に組立・交換作業は容易であ
る。

前記指掛部材７は前記基骨部材６の斜に突出し
た支骨部１１と基部１４にまたがつて嵌着する形
状となつているので、吸振性の高い比較的軟質の
材料を使用しても、操作性を損うことはない。

さらに指掛部材７の全面指当部１５は、本体部
２０より幅広に設けられていて、支骨部１１の挿
入部分の肉厚を確保するとともに、全面の指の接
触する面積を大きくして、指当りを良くしてい
る。

（効果）以上の如く本考案によるクツシヨン付スロツト
ル・トリガは、組立て・交換等の取り扱いが容易
であり、吸振性が良く、快適・安全に……手持式
動力携帯作業機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の側面図、第２図は
第１図の−矢視断面図、及び第３図は本考案
実施例のクツシヨン付スロツトル・トリガを備え
たチエーンソーの要部破断側面図である。４……スロツトル・トリガ、６……基骨部材、
７……指掛部材、１１……支骨部、１２……先端
部、１４……基部、１５……全面指当部、２０…
…本体部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基骨部材６に弾性を有する指掛部材７を嵌着
せしめたクツシヨン付スロツトル・トリガにお
いて、前記指掛部材７を前記基骨部材６の基部
１４と該基部１４より斜に突出せしめた支骨部
１１にまたがつて嵌着する形状に設けたことを
特徴とするクツシヨン付スロツトル・トリガ。 (2) 前記支骨部１１の先端部１２及び前記基部１
４の両側面に前記指掛部材７の抜け止め部を設
けたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第１項記載のクツシヨン付スロツトル・トリ
ガ。 (3) 前記指掛部材７の前面指当部１５を本体部２
０より幅広に設けたことを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第１項及び第２項記載のクツシ
ヨン付スロツトル・トリガ。