JPH0349458B2 - - Google Patents

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JPH0349458B2
JPH0349458B2 JP61505486A JP50548686A JPH0349458B2 JP H0349458 B2 JPH0349458 B2 JP H0349458B2 JP 61505486 A JP61505486 A JP 61505486A JP 50548686 A JP50548686 A JP 50548686A JP H0349458 B2 JPH0349458 B2 JP H0349458B2
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JP
Japan
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container
valve
vacuum
suction
cassette
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JP61505486A
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JPS63502006A (ja
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Reifu Jei Sandoburomu
Uiriamu Teii Jooji
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ARUKON INSUTORUMENTEISHON Inc
Original Assignee
ARUKON INSUTORUMENTEISHON Inc
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Publication date
Application filed by ARUKON INSUTORUMENTEISHON Inc filed Critical ARUKON INSUTORUMENTEISHON Inc
Publication of JPS63502006A publication Critical patent/JPS63502006A/ja
Publication of JPH0349458B2 publication Critical patent/JPH0349458B2/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/60Containers for suction drainage, adapted to be used with an external suction source
    • A61M1/63Containers for suction drainage, adapted to be used with an external suction source with means for emptying the suction container, e.g. by interrupting suction
    • A61M1/631Emptying the suction container without interrupting suction
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/60Containers for suction drainage, adapted to be used with an external suction source
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    • A61M2205/00General characteristics of the apparatus
    • A61M2205/12General characteristics of the apparatus with interchangeable cassettes forming partially or totally the fluid circuit
    • A61M2205/123General characteristics of the apparatus with interchangeable cassettes forming partially or totally the fluid circuit with incorporated reservoirs

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
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Description

請求の範囲 1 以下の諸要素で構成されている真空吸込み機
用流体収集装置:該装置を該真空吸込み機に接続
すれば、第1面32または114が、該真空吸込
み機に対面する壁部32または112を備え、該
真空吸込み機に接続して真空導入によつて流体吸
込みを行うカセツト収容体21または110;前
記カセツト収容体21または110内部にあり、
流体を収容する密閉容器30,31または10
8;該装置に取付けられており、真空吸込み手術
器具を該装置に接続する第1接続手段58,59
または142;前記カセツト収容体21または1
10の前記壁部32または112に係合してお
り、該装置を該真空吸込み機43の真空源に接続
する第2接続手段36,37,38,39,6
8,69,71,72または124;第1流路4
7,57,42,44または130,116にお
いて該カセツト収容体21,110の前記壁部3
2または112に一体的に作り付けられており、
前記第1接続手段58,59または142を前記
容器30,31または108に選択的に接続し、
前記容器30,31または108から真空吸込み
手術器具へ真空を供給する第1弁43,33,5
1,52,46または134,172,176。
2 容器が、カセツト収容体21内に形成されて
いる1対の密閉容器30,31である請求の範囲
第1項に記載の装置。
3 カセツト収容体21にさらに、対密閉容器3
0,31を接続する第2流路42,61,66が
ある請求の範囲第2項に記載の装置。
4 さらに、第2流路42,61,66を選択的
に開閉する第2弁62,33,51″がカセツト
収容体21に形成されている請求の範囲第3項に
記載の装置。
5 一方の容器31が、他方の容器30に比べ容
積がはるかに大きくなつている請求の範囲第2項
に記載の装置。
6 第1接続手段58,59が、小容器30に達
している請求の範囲第5項に記載の装置。
7 第2接続手段が、真空吸込み機に係合し、大
容器31に接続して大容器31に所定真空を供給
する第2真空継手68,69,71である請求の
範囲第6項に記載の装置。
8 さらに、真空吸込み機に係合し、小容器30
に接続して制御可変真空を小容器30に供給する
第3真空継手36,37,38がある請求の範囲
第7項に記載の装置。
9 カセツト収容体21の第2流路52,61,
66が、容器30,31を流体流通接続する請求
の範囲第8項に記載の装置。
10 第2流路52,61,66に、選択的に前
記第2流路52,61,66を閉切り、容器3
0,31を遮断する切替え弁51″,33,62,
63がある請求の範囲第9項に記載の装置。
11 第1弁43,33,51,52,46また
は134,172,176の弁室43または13
4が、カセツト収容体21または110の壁部分
32または112に形成されているところの請求
の範囲第1項に記載の装置。
12 弁室43または134が、流路47,5
7,42,44または130,116に形成され
ている位置において、前記弁室43または134
内に貫入している入口47または130と出口が
あり、前記弁室43または134内を並進移動す
るピストン51,52または176がある請求の
範囲第11項に記載の装置。
13 さらに、弁室43または134を横断して
おり、ピストン51,52または176が係合す
るガスケツト33または172があり、前記ピス
トン51,52または176の並進移動によつて
前記ガスケツト33または172が選択的に変形
し、それによつて口の一方47,46または13
0,136が塞がれ、前記弁室43または134
を通過する流体の流れが停止する請求の範囲第1
2項に記載の装置。
14 さらに、ピストン51,52または176
からカセツト収容体21,110の外に向かつて
突出している弁棒51または176があり、真空
吸込み機が、弁棒51または176に係合して並
進移動させる請求の範囲第13項に記載の装置。
15 ガスケツト33または172が、弾性変形
してピストン51,52または176を弾力によ
つて押し、一方の口47,46または130,1
36を解放する請求の範囲第13項に記載の装
置。
16 さらに、カセツト収容体21または110
に逆圧発生手段51′,52′,33,56または
144,172,178,142,180,18
2が形成されており、第1弁43,33,51,
52,46または134,172,176が閉ま
つて容器30,31または108と真空吸込み手
術器具を切離せば、前記逆圧発生手段51′,5
2′,33,56または144,172,178,
142,180,182が正圧パルスを発生する
請求の範囲第1項に記載の装置。
17 逆圧発生手段51′,52′,33,56
が、カセツト収容体21に形成されている密閉チ
ヤンバ56と、該密閉チヤンバ56に達している
入口と出口57,47とであるところの請求の範
囲第16項に記載の装置。
18 さらに、密閉チヤンバ56内を並進移動す
るピストン51′,52′があり、前記チヤンバ5
6を横断しており、該ピストン51′,52′が当
る変形自在ガスケツト33がある請求の範囲第1
7項に記載の装置。
19 さらに、ピストン51′,52′を並進移動
させ、ガスケツト33を変形させる手段があり、
前記ガスケツト33が変形すれば、密閉チヤンバ
56から流体が排出され、それによつて発生する
正圧が入口ならびに出口57,47に伝達される
請求の範囲第18項に記載の装置。
20 カセツト収容体21が全体的に矩形であ
り、内端壁体と外端壁体24,22が矩形カセツ
ト収容体21にあり、壁部32が、該内端壁体2
4の一部になつている請求の範囲第1項に記載の
装置。
21 外端壁体22に第1接続手段58,59が
あり、内端壁体24に、第2接続手段36,3
7,38,39,68,69,71,72がある
請求の範囲第20項に記載の装置。
22 第1弁43,33,51,52,46が、
内端壁体24の壁部32に一体に作り付けられて
いる請求の範囲第21項に記載の装置。
23 内端壁体24が、真空吸込み機に当接する
位置にあり、さらに、前記内端壁体24を選択的
に真空吸込み機に接合するラツチ81がある請求
の範囲第22項に記載の装置。
24 内端壁体24の壁部32の内面に、複数の
流路が一体に作り付けられている請求の範囲第2
2項に記載の装置。
25 以下の諸要素で構成されている真空吸込み
機用流体収集装置:該装置を該真空吸込み機に接
続すれば、第1面32または114が、該真空吸
込み機に対面する壁部32または112があり、
該真空吸込み機に接続して使用するカセツト収容
体21または110;前記カセツト収容体21ま
たは110内部にあり、流体を収容する密閉容器
30,31または108;該装置に取付けられて
おり、真空吸込み手術器具を該装置に接続する第
1接続手段58,59または142;前記カセツ
ト収容体21または110の壁部32または11
2に係合しており、該装置を該真空吸込み機の制
御可変真空源に接続する第2接続手段36,3
7,38,39,68,69,71,72または
124;該装置に取付けられており、正圧パネル
を発生する逆圧発生手段51′,52′,33,5
6または144,172,178,142,18
0,182;前記カセツト収容体21,110の
該壁部分32または112に一体に作り付けられ
ており、該逆圧発生手段51′,52′,33,5
6または144,172,178,142,18
0,182を前記第1接続手段58,59または
142に接続し、該装置に対する前記制御可変真
空の供給が遮断されれば、真空吸込み手術器具へ
前記正圧を供給する手段57,58,59。
26 以下の諸要素で構成されている真空吸込み
機用流体収集装置:該装置を該真空吸込み機に接
続すれば、第1面32が該真空吸込み機に対面す
る壁部32があり、該真空吸込み機に接続して使
用するカセツト収容体21;前記カセツト収容体
21内部にある第1密閉容器30と、前記第1密
閉容器30に比べ容積がはるかに大きい第2密閉
容器;前記カセツト収容体21の壁部32に一体
に作り付けられており、前記第1容器30を真空
吸込み手術器具に接続する第1流路58,57,
56,47,46,44,42;前記第1流路5
8,57,56,47,46,44,42におい
て前記カセツト収容体21の前記壁部32に一体
に作り付けられており、前記第1流路58,5
7,56,47,46,44,42を選択的に塞
ぐ第1弁43,33,51,52,46;前記カ
セツト収容体21の前記壁部32に一体に作り付
けられており、前記第1、第2容器30,31を
流体流通接続する第2流路42,61,62,6
6;前記第2流路42,61,62,66におい
て前記カセツト収容体21の前記壁部32に一体
に作り付けられており、前記第2流路42,6
1,62,66を選択的に塞ぐ第2弁62,6
3,33,51″;前記カセツト収容体21の前
記壁部32から真空吸込み機に達しており、真空
吸込み機によつて前記第1、第2弁43,33,
51,52,46および62,63,33,5
1″を作動せしめる弁動手段51,51″。
27 さらに、第1流路58,57,56,4
7,46,44,42に接続されている逆圧発生
手段51′,52′,33,56があり、第1弁4
3,33,51,52,46が閉まつて前記第1
流路58,57,56,47,46,44,42
を塞げば前記逆圧発生手段51′,52′,33,
56が正圧波を発生する請求の範囲第26項に記
載の装置。
28 さらに、第1容器30を制御可変真空源に
接続する手段36,37,38,39がある請求
の範囲第26項に記載の装置。
29 さらに、第2容器31を一定の真空源に接
続する手段68,69,71,72,73がある
請求の範囲第26項に記載の装置。
30 さらに、真空吸込み機によつて該逆圧発生
手段51′,52′,33,56を選択的に作動せ
しめる逆発生手段作動手段51′がある請求の範
囲第27項に記載の装置。
31 カセツト収容体21内において、第2、第
3真空継手68,69,71および36,37,
38と真空吸込み機との間にフイルタ85があ
り、フイルタ5が真空吸込み機への流体の流入を
阻止する請求の範囲第8項に記載の装置。
32 カセツト収容体21の壁部32が、第1、
第2容器30,31の少なくとも一部になつてい
る請求の範囲第26項に記載の装置。
33 吸込み手術器具と、カセツト収容体21ま
たは110内にあつて、内面と外面を有している
少なくとも一つの密閉収集容器30,31または
108と、各容器30,31または108に別個
に接続されている真空源と、一端が前記吸込み手
術器具に接続しており、他端が一つの容器30,
31または108に接続している吸込み流路4
7,57,42,44または130,116と、
前記吸込み流路47,57,42,44または1
30,116に形成されている弁43,33,5
1,52,46または134,172,176と
で構成されており、前記吸込み流路47,57,
42,44または130,116と前記43,3
3,51,52,46または134,172,1
76が前記カセツト収容体21の壁体24,2
2,26,32または112に形成されている高
速反応真空吸込み収集装置。
34 吸込み手術器具と、内面および外面を有し
ている少なくとも1対の密閉収集容器30,31
であつて、一方の容器30が他方の容器31に比
べ容積がはるかに小さい容器と、各容器30,3
1に別個に接続されている真空源と、前記対容器
30,31間に接続されており、前記対容器3
0,31の外面24,32に形成されている交換
流路42,61,62,66と、前記交換流路4
2,61,62,66に設けられている第1弁5
1″,33,62,63と、一端が該吸込み手術
器具に接続しており、他端が前記交換流路42,
61,62,66に接続している吸込み流路4
7,57,42,44と、前記吸込み流路47,
57,42,44に形成されている第2弁43,
33,51,52,46とで構成されており、前
記第1弁51″,33,62,63と前記容器3
0との間の位置において前記吸込み流路47,5
7,42,44が前記交換流路42,61,6
2,66に接続している高速反応真空吸込み装
置。
35 以下の諸要素で構成されており、吸込み真
空源と吸込み手術器具を併用する高速反応真空吸
込み装置:使用時に第1面32または114が該
吸込み真空源に対面する壁部32または112を
有している着脱自在カセツト収容体21または1
10;前記カセツト収容体21または110内に
ある少なくとも一つの密閉収集容器30,31ま
たは108;前記カセツト収容体21または11
0の前記壁部32,112の前記第1面32,1
14に形成されており、前記容器30,31また
は108を該吸込み真空源ならびに該吸込み手術
器具に接続している一つまたは複数の流路47,
57,42,44または130,116;前記壁
部32または112の前記第1面32または11
4に当接しており、前記流路47,57,42,
44または130,116を被覆して、前記流路
47,57,42,44または130,116の
漏洩を防止する働きをする弾性ガスケツト33ま
たは172;前記カセツト収容体21または11
0に係合しており、前記ガスケツト33または1
72を前記32または112に押当てている保持
板24または174;前記流路47,57,4
2,44または130,116に形成されてお
り、前記保持板24または174を通して弁作動
体51,52または176を受け、前記ガスケツ
ト33または172の一部を押込んで、前記流路
47,57,42,44または130,116へ
の流体の流入を阻止する働きをする一つまたは複
数の弁座43,46または134,136。
36 以下の諸要素で構成されており、吸込み真
空源と吸込み手術器具を併用する高速反応真空吸
込み装置:カセツト収容体21;前記カセツト収
容体21内にあり、内面と外面を有している連続
壁体22,24,26によつて境界が仕切られて
いる1対の密閉収集容器であつて、一方の容器3
0が他方の容器31に比べ容積がはるかに小さ
く、それぞれ別個の真空源に接続されている1対
の容器30,31;前記カセツト収容体21の一
部であり、各容器の壁体22,24,26の一部
でもある壁体32;前記壁体32に形成されてお
り、該容器30,31を相互に、また該吸込み真
空源ならびに該吸込み手術器具に接続されている
一つまたは複数の流路42,61,62,66な
らびに58,57,56,47,43,44,4
2ならびに71,72;前記壁体32に当接して
おり、前記流路42,61,62,66ならびに
58,57,56,47,43,44,42なら
びに71,72を被覆して、前記流路42,6
1,62,66ならびに58,57,56,4
7,43,44,42ならびに71,72の漏洩
を防止する働きをする弾性ガスケツト33;前記
カセツト収容体21の一部であり、前記ガスケツ
ト33を前記壁体32に押当てている保持板2
4;前記流路42,61,42,66ならびに5
8,57,56,47,43,44,42ならび
に71,72に形成されており、前記保持板24
を通して弁作動体51,52ならびに51″,5
2″を受容し、前記ガスケツト33の一部を押込
んで前記流路42,61,62,66ならびに5
8,57,56,47,43,44,42ならび
に71,72への流体の流入を阻止する働きをす
る一つまたは複数の弁座43,46および62,
63。
関連出願 本出願は、出願中の米国特許願第780073号
(1985年9月25日出願)の一部改良に関わるもの
である。
背景技術 近代手術においては、以前は大きな切開を必要
としていた数多くの作業が顕微手術器具を使用す
る技術に取つて代わられた。顕微手術器具は、小
さな切開を通して手術部位に導入するため、従来
に比べて手術する外傷が少なく、癒合ならびに回
復が速い。
新しく開発された数多くの近代式手術器具の1
つの特徴としては、真空吸込みによつて組織を動
力カツテイング・ヘツドの中に導入する。組織切
除速度は、カツテイング・ヘツドの動作速度、な
らびにカツテイング・ヘツドに係合している吸込
み口にかける真空の度合いに関係していることは
周知である。したがつて、顕微手術器具を正しく
作動させるためには真空度を精密調節することが
肝要であることは明かである。
管とホースをカツテイング・ヘツドに接続し、
それによつて、吸込み力、潅注液ならびに動力を
カツテイング・ヘツドに供給するというのがごく
最近までの通常のやり方であつた。一般的には、
管を手でピンチ弁を通して手術器具制御機のコン
ソールに接続し、潅注ならびに吸込みを調節す
る。しかし、このやり方だと、正しい管を正しい
ピンチ弁に通す時に間違いを犯したり、また管が
誤つて外れたりする恐れがある。このようなこと
があると、手術において致命的な結果を招く恐れ
がある。
この難点を解消するための1つの手段が、1984
年10月9日にカール・シー・テイー・ワング
(Carl C.T.Wang)に付与された米国特許第
4475904号明細書に開示されている。それは、一
方が他方に比べて容積が相当に小さい一対の吸込
み容器がカセツト収納体に収納されている装置で
ある。2つの容器は、カセツトの外面に取付けた
管で接続されており、手術用制御装置のコンソー
ルから突出している弁が、カセツトを手術用制御
装置に取付けると自動的に管に係合する。また、
カセツトを取付ければ、カセツトに対する真空接
続体が自動的に係合する。したがつて、人間が犯
す過ちが軽減される。これよりも大事な点とし
て、このシステムは容積が小さいために真空に対
する反応が速く、なおかつ大きな収容容量を確保
できる。
しかし、手術器具外部に取付けられているピン
チ弁には、異物による閉塞、固着など、信頼性の
面で問題がある。また管は、ピンチ弁の開弁に迅
速に反応して膨張し、システム全体の反応時間が
遅れることがないような極めて高い弾性を備えて
いなければならない。管が弁によつて長時間挟み
付けられていると塑性変形を生じて流路が狭くな
り、手術器具の作動に変化を来たす恐れがある。
温度変化も管の弾性に影響を及ぼす。
種類の異なる複数の手術器具を同時に使用しな
ければならない場合が多い、ということも問題で
ある。前述のごとく、カツテイング・ヘツドに供
給する吸込み力、潅注液ならびに動力に対し、そ
れぞれ別個の供給源へ接続しなければならない。
管やホースを使用するには、前述のごとき難点が
あり、種類の異なる複数の供給源ならびに手術器
具を使用することにより、それが増幅される。し
たがつて、種類の異なる複数の供給源ならびに手
術器具に対して、1つの一体型制御部/導管を設
けることが望ましい。
発明の要旨 本発明は、簡便でエラーの心配がないというカ
セツト・システムの利点を最大限に活性し、管な
らびにピンチ弁に関連する諸難点を解消しうる真
空吸込み収集装置を提供することである。本発明
は、吸込み口部の真空需要量の変化に対する反応
が速く、吸込まれる流体ならびに組織の収容容積
が大きく、セツトアツプならびに作動の信頼性が
極めて高い。
本発明の第1の好ましい実施態様としては、無
管真空吸込み収集カセツトの収容体の中に、手術
吸込み装置に着脱自在に接続できる大容器と小容
器がある。手術吸込み装置に当接しているカセツ
ト収容体の第1壁アセンブリに、手術吸込み装置
の口に係合して小容器に制御可変真空を供給し、
大容器に所定の真空を供給する継手がある。第1
壁体に形成されている弁が容器に達している流路
によつて相互接続され、かつ第1壁体から突出し
ており、手術吸込み装置の適切なコンポーネント
で選択的に作動させる作動弁棒が各弁にある。
カセツト収容体の第1壁体に対向する第2壁体
には、手術プローブ即ちカツターに達している管
継手がある。流路ならびに弁は、第1弁で両容器
を遮断すれば、手術プローブを小容器の真空に接
続している第2弁を介して、手術プローブに制御
真空が与えられるように設計されている。第2弁
によつて手術プローブに対する制御真空が遮断さ
れると、第1弁が開弁して大容器内の所定の真空
が小容器に与えられ、真空誘導によつて小容器内
の吸込み流体が大容器へ送られる。さらに、小容
器の液位センサーの働きで、予め設定した液位に
到達すると小容器内の流体が排出される。したが
つて、小容器は満杯になることはなく、小容器の
容積が小さいために、所望レベルの真空が、手術
器具(プローブ)へ送られるまでの時間が最少限
に抑えられる。
各弁には、第1壁アセンブリに形成されている
全体的に円筒形の弁室があり、一方の口が全体的
に軸方向に弁室内に貫入しており、他方の口は一
方の口から横方向に離隔している。弾性メンブレ
ンが、弁室の軸線に対して全体的に垂直方向に、
緊張力によつて弁室に押当てられている。円筒弁
室内にあるピストンがメンブレンの外面に当り、
ピストンから壁アセンブリの外側に向かつてプラ
ンジヤが突出している。プランジヤが押圧される
と、メンブレンが軸方向口に当り、2つの口の間
の流路が遮断される。メンブレンの弾性の作用
で、ピストンが常開位置へ押されると、流路は、
そこに維持される。
本発明の第2の好ましい実施態様としては、高
速反応無管吸込み収集カセツトに一つの流体収集
容器を含んでいる。手術吸込み装置の制御可変真
空供給源の接続、ならびに手術プローブ、即ちカ
ツターに達している導管は、第1実施態様のそれ
とほぼ同じである。手術吸込み装置に当接してい
るカセツト収容体の第1壁部分に、手術吸込み装
置の口に係合し、流路を介して制御可変真空を容
器に供給する継手がある。手術プローブに到達し
ている管に接続されるようになつている口へ、第
2流路が伸びている。第1壁部分が形成されてい
る弁が、第2流路内に位置し、かつ第1壁部分か
ら突出しており、手術吸込み装置の適切な要素で
選択的に作動させる作動弁棒が設けられる。
本発明の第2実施態様の別の特徴としては、流
体注入源と流体注入器に接続する入口と出口があ
る。この入口及び出口は、第1壁部分に設けられ
ており、他の流路とほぼ同じ流路によつて相互に
接続されている。この流路に別の弁が挿入されて
おり、流体注入源から流体注入器へ選択的に注入
流体を供給できる。
第2実施態様の弁は、第1実施態様の弁とほぼ
同じであり、緊張力によつて弁室に押当てられて
いる弾性メンブレンと一体になつて作動する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施態様の吸込みカ
セツト・アセンブリの斜視図である。
第2図は、第1図の吸込みカセツト・アセンブ
リの後面図である。
第3図は、第1,2図の吸込みカセツト・アセ
ンブリの側面図である。
第4図は、第1図の吸込みカセツト・アセンブ
リの後面パネルレイアウトの平面図である。
第5図は、第4図の後面パネル・アセンブリの
線5−5による断面図である。
第6図は、第4図の後面パネル・アセンブリの
線6−6による断面図である。
第7図は、第4図の後面パネル・アセンブリの
線7−7による断面図である。
第8図は、第4図の後面パネル・アセンブリの
線8−8による断面図である。
第9図は、第4図の後面パネル・アセンブリの
線9−9による部分断面図である。
第10図は、第8図の線10−10による断面
図である。
第11図は、本発明の弁棒及びピストン・アセ
ンブリの平面図である。
第12図は、本発明のコーナアセンブリの部分
断面詳細図である。
第13図は、第1図示の本発明による吸込みカ
セツトアセンブリの弁アセンブリの拡大断面図で
ある。
第14図は、第1図の吸込みカセツトの後壁面
の部分平面図である。
第15図は、第14図の線15−15による断
面図である。
第16図は、第14図の線16−16による断
面図である。
第17図は、第14図の線17−17による断
面図である。
第18図は、第1図示の本発明による吸込みカ
セツトアセンブリの弁構造体の詳細平面図であ
る。
第19図は、本発明の第2実施態様の斜視図で
ある。
第20図は、第21図の線20−20による断
面図である。
第21図は、第19図の線21−21による横
断面図である。
第22図は、第20図の線22−22による上
断面図である。
第23図は、第20図の線23−23による上
断面図である。
第24図は、第19図示の実施態様の通気アセ
ンブリの拡大断面図であり、作動時の通気状態を
示す。
第25図は、本発明による吸込みカセツトアセ
ンブリに使用しうる選択的補助流体容器の概略図
である。
好適実施例の詳述 本発明は、真空吸込み式手術器具、即ちプロー
ブからの吸込み流体を収集する装置を提供するこ
とである。本発明の装置は、オプシヨンとして、
手術用注入器、即ちプローブへの注入流体の供給
を調節することもできる。本発明による装置の一
つの特筆すべき特徴としては、簡単な栓差込みに
よつて手術器具作動装置に着脱自在に係合させ、
手術器具作動装置と所要の接続を行うことができ
るカセツトを設けてある。また、真空吸込み機能
や流体注入機能を制御するために必要なすべての
弁がカセツトに設けられており、管継手、ピンチ
弁などに関連する在来技術の問題点が解消され
る。本発明の装置はまた、真空誘導レベルの変化
に対する反応が極めて速く、吸込み流体ならびに
組織屑の収容容積が大きいという特徴を備えてい
る。本発明の装置の前記以外の特徴は、添附図面
を参照し、以下に挙げるところの本発明の好まし
い実施態様の詳述を通して明かになろう。
まず、第1図乃至第18図に示す本発明による
第1の好ましい実施態様について詳述する。第1
〜3図によれば、本発明カセツト21は、全体的
に矩形の外端壁体22を備え、細い枠体23が壁
体22の周囲を囲つている。壁体22に平行に、
端壁体22から隔たつた位置に内端壁体24があ
り、内端壁体24は、外端壁体22に比べて小さ
く、わずかに変形した矩形になつている。2つの
端壁体22,24の間に連続側壁体26が渡され
ており、2つの端壁体22,24と相まつて密閉
スペースの境界を仕切つている。側壁体26なら
びに端壁体22,24は、好ましくは成形重合材
料からなり、接着または超音波溶接によつて接合
させ、密閉ユニツトを形成する。カセツトの下方
には、外端壁体22の下縁27の対向隅に隣接し
て、外端壁体22から内端壁体24に伸びて拡開
する部分28が、枠体23に設けられる。
第4,8,10図によれば、カセツト21に
は、外側壁体26と相まつて一対の密閉容器3
0,31の境界を仕切つている内壁体がある。容
器30は小さく、容器31は相当に大きい。端壁
体24との組付けによつて形成されている弁及び
流路からなる装置が、2つの容器に選択的に接続
する。さらに、小容器30は、制御可変真空供給
源に接続されており、可変真空供給源は、小容器
30を通して手術器具即ちプローブに接続し、手
術器具(プローブ)から流体ならびに組織を小容
器へ吸込む。容器30の小容積が、それに接続さ
れる真空供給源の真空レベルを緊密にフオローす
るため、ほとんど無視できる程度の時間差で手術
器具へ真空を供給することができる。大容器31
は、固定式真空供給源に接続しており、かつ小容
器に選択的に接続され、大容器が一杯になると、
あるいはまた手術器具を一瞬でも停止させると、
小容器が空になる。
端壁体24と同じ外形の内パネル32が、端壁
体24に平行に接合されている。全体的に同じ外
形のガスケツト33が、壁体24とパネル32の
間に圧着されている。ガスケツト33は、シリコ
ーンゴムなどの弾性不活性材料から形成される。
複数の位置ぎめピン34が内パネル32から突出
し、ガスケツトの穴を通つて端壁体24の穴に取
りつけられている。ピン34は、装置の精密組付
けを容易にする働きをし、ガスケツトが、気密真
空封止体としての働きをする。さらに、内パネル
32には、成形加工時に一体的に作り付けされた
流路と弁室があり、端壁体24、内パネルならび
にガスケツトが相まつてすべての必要な弁と流路
の境界を仕切つている。
第8図によれば、真空接続ニツプル36が端壁
体24から突出している。ニツプル36に手術器
具制御装置を係合させ、流路37が、ニツプル3
6から端壁体24を通つてフイルタウエル38に
達している。疎水性フイルタメンブレン85がウ
エル38の中にはめ込まれ、その外縁が端壁体2
4とガスケツト33との間に固定されている。流
路39が、フイルタウエル38から内パネル32
を通つて小容器30の密閉スペースに直接達して
いる。継手36が手術器具制御装置から制御可変
真空を受け、これを小容器30へ直接送る。
第4,8図に示すごとく、容器30の下端の口
41が、パネル32の流路42に達している。流
路42は、斜めに、内パネル32に形成されてい
る円筒中空部である弁室43の近くまで達してい
る。流路42は、第6図にも示すごとく、弁室4
3を半周以上し、凹状流路44に接合している。
流路44は口46に達し、軸方向に弁室43内に
貫入している。第4,9図にも示すごとく、内パ
ネル32を延在している流路47が、接線方向に
おいて弁室43ならびに円筒チヤンバ56に接合
している。
第6,11図にも示すごとく、弁棒作動体51
が、端壁体24の穴を通つて外向きに突出し、ピ
ストン・ヘツド52の内端に接合している。ピス
トン・ヘツドの内端には面取り部53があり、こ
の平滑面がガスケツト33に当たる。ピストン・
ヘツド52は弁室よりも直径が小さく、弁棒51
が、ピストン・ヘツド52に同軸になつている。
弁棒51が内向きに押圧されると、ピストン・ヘ
ツド52が動いてガスケツト33を弾性変形さ
せ、ガスケツト33が、口46を塞いで弁室を通
過する流体の流れを遮断する。第13図も併せて
参照のこと。ガスケツトは、弾性材料であるため
に、弁棒が釈放されると、弁棒の内向き移動に逆
らつて弁を常開位置へ押し、流体の流れが回復す
る。弁棒は、本発明の対象ではない手術器具作動
装置の作動手段によつて作動される。
流路47は、弁室43と同じ構造の円筒チヤン
バ56に達している。別の流路57が、チヤンバ
56から搬送管58に達しており、搬送管58
は、外端壁体22(第8図に達している。ニツプ
ル管59を搬送管58の外端に取付け、手術器具
(プローブ)の吸込み管に接続することができる。
流路47,57は、直径の両端においてチヤンバ
56に貫入している。
弁棒51は、端壁体24を貫通しており、弁棒
51が当るガスケツト部分を変形させ、同部分を
チヤンバ56内へ押込む(第9図参照)。しかし、
チヤンバ56に貫入している流路が直径の両端に
位置しているために、チヤンバ56内のガスケツ
ト部分は、チヤンバ56を通過する流体の流れを
遮断しない。弁43によつて手術器具へ供給され
る真空が遮断されると、ピストン52が背圧波
(逆流)を発生する。
以上紹介した要素の機能の説明の結びとして、
継手36により小容器30へ供給される制御可変
真空は、流路42、弁43、チヤンバ56、流路
57ならびに搬送管58を経て吸込み手術器具へ
送られる。手術器具の作動を停止させたい時は、
ハンドコントロールまたはフツトコントロールを
操作して弁棒51を作動させて弁43を閉める。
かくして、手術器具への組織の真空導入が即座に
停止される。しかし、弁43から手術器具に達し
ている。流体流路内には真空が維持される。この
残留真空が組織を手術器具内に保持する働きをす
る恐れがある。これは、デリケートな目の手術な
どの場合は特に深刻な問題である。
したがつて、チヤンバ56の逆流は、この組織
損傷を防止するための重要な特徴である。弁43
を閉めて真空吸込みを停止させると、弁棒51が
ガスケツト33をチヤンバ56内に押し込み、チ
ヤンバ56から少量の流体が手術器から弁43に
達している流路へ移動する。その結果、残留真空
が緩和され、手術器具内に保持されている組織が
放出される。
流路43の湾曲部の遠端はまた、短い流路部分
61を経て弁室62に接続されている。弁室62
は、弁室43と同じ構造であり、弁棒作動体51
が、並進可能に端壁体24に取付けられており、
前記の弁棒作動体と同じように機能する。第4,
5図に示すごとく、チヤンバ62の軸方向口63
が、凹状流路64に接続し、さらに流路66に接
続している。流路66の終端は、大容器31内に
向かつて開いている口67になつている。かくの
ごとく、小容器から大容器に至る流体の流れは、
流路42,61、弁室62、流路64,66なら
びに口67によつて形成されており、弁62が、
流体の流れを選択的に遮断する。
端壁体24から外に向かつて別の真空ニツプル
継手68が伸びている。継手68は、継手36と
同様に手術器具制御装置の口に接続しており、手
術器具制御装置から概ね一定の真空を供給され
る。継手68は、流路69によつて同じく疎水性
メンブレン85が被覆されているフイルタウエル
71に接続されており、さらに流路72を介して
大容器31の口73に接続されている(第4,7
図)。かくして、継手68に加えられる所定の真
空が大容器31へ直接供給される。容器31に
は、真空口73と流体取込み口67を隔てている
隔壁体74があり、流体が、誤つて口73に進入
する恐れはない。また、疎水性メンブレンの働き
で、気体は手術器具制御装置へ送込まれるが、液
体が手術器具制御装置内へ吸込まれることはな
い。
要するに、本発明による第1実施態様のカセツ
トの作動原理は、手術器具制御装置から制御可変
真空が継手36に加えられ、小容器30へ直接送
られる。弁43が開くと、小容器30から流路4
2、弁43、流路47,57を中継して手術器具
に接続されている搬送管に至る真空接続系が設定
され、ニツプル59に接続している手術器具へ真
空吸込みが行われる。それと同時に、弁62が閉
まり、大容器と小容器が切り離される。
外科医が、真空吸込みを一時的にでも停止した
い時は、いつでも、コントローラを操作して弁4
3を閉めれば、51に達している吸込み流路が遮
断されて、吸込み流路へ液体が移動し、吸込み流
路内の残留真空が緩和され、手術器具内に保持さ
れている組織が放出される。また、それと同時に
弁62が開き、2つの容器が、流路42,47、
弁62ならびに流路66を介して接続される。継
手68に常時加えられる真空の働きで、小容器の
口41から上の流体が急速に大容器内に引込ま
れ、小容器が空になる。
小容器内には一対の電極76があり、小容器の
上部に貫入しており、電極を浸している流体を感
知する手術器具制御装置の回路に接続されてい
る。流体が2つの電極を橋渡しすると、手術器具
制御装置が一時的に手術器具を止め、弁43を閉
め、逆流器56を作動させ、弁62を開いて小容
器内の流体を排出する。これに要する時間は極め
て短く、小容器の流体は、口39の高さまで到達
せず、したがつて、手術器具制御装置への流体吸
込みが防止される。
第17図によれば、以上に説明した流路ならび
に弁室にはすべて、内パネル79から連続的に伸
び、かつガスケツト33につき当る隆起部79が
ある。この隆起部79は、パネル32と一体に成
形されており、ガスケツトと相まつて真空封止を
行う。
カセツト21にはさらに、第1〜3,15〜1
6図に示すごとく、端壁体24から外向きに突出
しているパイロツトピン81がある。パイロツト
ピンは、手術器具制御装置の相手部分にはまり、
継手36,68を案内して手術器具制御装置に係
合させる働きをする。ピン81の端部から内方に
一定距離だけ隔たつた位置に、戻り止めスロツト
82があり、この戻り止めスロツト82に手術器
具制御装置のラツチを噛合させてカセツトを手術
器具制御装置にセツトする。
本発明のカセツトは、プラスチツク成形法によ
つて簡単かつ安価に作ることができ、1回使うご
とに使い捨てすることができる、外壁体22から
大容器31に達している線付き口84から、吸込
み流体と組織屑を取出して病理分析などへまわ
す。
以上紹介した好ましい実施態様の無管真空吸込
み収集カセツトには、1対の容器が使用され、本
発明の重要な要素である流路、弁、弁作動体など
は、容器が1つ、あるいはまた3つないしそれ以
上のカセツトにおいても使用できることは、当業
者にとつて容易に理解できるものと考える。
また、本発明の重要な要素である流路、弁、弁
作動体などは、手術用に用いる真空空気以外の流
体の選択制御用に使用できるということも当業者
にとつては容易に理解できるものと考える。その
一例として、注入流体や与圧空気を挙げることが
できる、これだけに限られることはない。
第19〜24図を参照し、本発明の第2番目の
好ましい実施態様について詳述する。
第19〜21図によれば、本発明の第2番目の
好ましい実施態様のカセツト100の構造ならび
に作動原理は、第1〜18図示のカセツトとほと
んど同じであり、第1実施態様のカセツトのピン
81と同じパイロツトピン(第22,23図)に
よつてカセツト100の手術器具制御装置に固定
する。
カセツト100は、カセツト21と同様に手術
吸込み器具に達している導管を接続することがで
き、また手術器具制御装置の吸込み真空供給源に
接続できる、流路、弁、弁作動体も第1実施態様
のものとほとんど同じであり、第1実施態様のも
のと同じように吸込み手術器具への吸込み方向の
制御、ならびにカセツト100内の収集容器10
8への吸込み流体及び組織屑の送り方向を制御す
る。
カセツト100は、注入流体供給源から注入流
体手術器具へ送る注入流体を制御することができ
る。カセツト100には、各々注入流体供給源、
注入流体手術器具に接続する注入流体入口10
4、注入流体出口106がある。流路、弁、弁作
動体は、第1実施態様のものとほとんど同じであ
り、第1実施態様のものと同じように注入流体手
術器具へ送る注入流体を制御する。
カセツト100の要素ならびに作動機能は、第
1実施態様のカセツトのそれとほとんど同じであ
り、第1実施態様の説明を参照せよ。
カセツト100とカセツト21の主な相違点は
次のとおりである。第20図によればカセツト収
容体110内に一つの流体収集容器108が配置
される。カセツト収容体110の第1壁部分11
2が、容器108の上方に伸びている。第20図
に最も明瞭に示されているごとく、壁部分112
の手術器具制御装置側面114に複数の流路が形
成されている。第1流路116が、円形フイルタ
ウエル118を口120に接続している。口12
0は、孔122に接続しており、孔122は、容
器108の内部に流体連通している。第21図に
示すごとく、接線ニツプル124が、疎水性フイ
ルタ、メンブレン126が入つている円形フイル
タウエル118に接続している。カセツト100
を手術器具制御装置に接続すれば、ニツプル12
4が、自動的に手術器具制御装置の吸込み真空供
給源に接続される。第1流路116、口120、
中空円筒体122、ならびに接続ニツプル124
に係合しているフイルタウエル118ならびに口
128が、吸込み真空を容器108に供給する。
第1壁部112の第2流路が、セグメント形ウ
エル132と、口136を囲んでいる弁室134
との間に渡されている。口136は、孔138に
流体連通しており、孔138は、容器108に流
体連通している。セグメント形ウエル132は、
口140に流体連通しており、口140は、吸込
み手術器具ニツプル142に係合している。セグ
メント形ウエル132、第2流路130ならびに
孔138を通る流路が吸込み手術器具から放出さ
れた流体と組織屑を収集容器108へ送込む。第
1実施態様の場合と同様に、弁室134とガスケ
ツト172、ならびに弁棒176とが相まつてこ
の流路を開閉する。
第1壁部にはさらに、第3流路148と第4流
路150がある。第3流路148の一端は、口1
52に連通しており、この口152は、注入流体
流入ニツプル154に連通している。第3流路1
48の他端は、凹状流路156に連通しており、
凹状流路156は、弁室160の中央口158に
連通している。第4流路150の一端は、口16
2に接続しており、口162は注入流体流出ニツ
プル164に連通している。第4流路150の他
端は、弁室160に直接連通している。弁室16
0は、弁室134ならびに第1実施態様の弁室と
同様に、ガスケツト172ならびに弁棒176と
相まて口158を選択的に塞ぎ、第3流路148
と第4流路150との間の流体流通を停止させ
る。かくして、手術器具制御装置は注入流体手術
器具へ送る注入流体を制御することもできる。
吸込み手術器具ニツプル142、注入流体流入
ニツプル154、ならびに注入流体出口ニツプル
164が、手術器具制御装置と反対側の壁部11
2の面168から突出している。ニツプル14
2,154,164は、第1壁部の上のマニホル
ド・フード170の穴に貫入している。必要に応
じて、ホースまたは管をニツプルに接続する。ガ
スケツトメンブレン172が、第1壁部の流路ウ
エルならびに弁室の上にあり、その上に裏板17
4がある状態を、第21〜23図に示す。裏板1
74は、第1実施態様の場合と同様に第1壁部1
12に取付けることができる。
第2実施態様のカセツトにはさらに、吸込み手
術器具に達している吸込み路を大気解放する通
気/逆止弁がある。第20,23,24図を参照
して、通気/逆止弁について説明する。通気ニツ
プル144が、口140を囲んでおり、裏板17
4から外向きに突出している。カセツト100を
手術器具制御装置に取付けると、通気ニツプル1
44が手術器具制御装置の通気弁に接続される。
通気弁は、既知のとおりに大気接続され、手術器
具制御装置で制御され、作動する。
口140の周囲には隆起部178があり、その
周囲にはウエル180がある。第23,24図に
示すごとく、口140、隆起部178ならびにウ
エル180は、第1壁部112のセグメント形ウ
エル132に同軸に整合しているが、ガスケツト
172によつてセグメント形ウエル132から隔
てられている。ガスケツト172には、小穴14
6があるが、手術器具制御装置の通気弁が閉まる
と、ガスケツト172が、その平常状態におい
て、口140の周囲の隆起部178を覆つて封止
するため、吸込みニツプル142を通つて第2流
路130に入り、容器108に達する流体ならび
に組織屑は、通気ニツプル144には進入しな
い。4つの小孔146の位置を第20図に見るこ
とができる。第1壁部112からセグメント形ウ
エル132の中に貫入しているスポーク182
が、ガスケツト172が吸込みニツプル142を
通る流露を塞ぐのを阻止する。
第24図は、吸込み手術器具への吸込みが停止
し、手術器具制御装置の通気弁が開けば、大気圧
の働きでガスケツト172が隆起部178から離
れ、吸込み系が小孔146を介して大気へ通気さ
れることを示している。これによつて、吸込み系
の残留真空が消滅する。
本発明のまた別の実施態様のカセツトとして、
第1実施態様のカセツトの容器31、あるいは第
2実施態様のカセツトの容器108へ吸込まれる
流体あるいは組織屑を溜める補助収容部を備えた
カセツトを第25図に示す。流体容器202を備
えている本発明のカセツト200を第25図に示
す。孔204が、容器202の内部に流体連通し
ている。孔202は、容器202の上端から少な
くとも13mm(0.5インチ)下の位置に設けること
が望ましい。孔204には、封止栓206がはま
つており、管210が封止ばめされている孔20
8が封止栓206にある。管210の他端は、補
助密閉袋212に流体連通している。管210に
逆止弁214が取付けられている。容器202内
の流体ならびに組織屑が栓206の孔208まで
達すると、逆止弁214が、流体ならびに組織屑
を容器202から袋212へ送る。この排出は重
力で行われる。逆止弁212は、容器202が真
空状態の時は、流体、組織屑あるいはまた空気
が、袋212から容器202へ戻るのを阻止す
る。
逆止弁214は当業者にとつて周知のものであ
り、色々な形式のものを用いて前記の目的を達成
することができる。一例として、流体の一方の方
向に流すが、他方の方向には流さないダイアフラ
ム式逆止弁を使用することができる。またダツク
ビル逆止弁を使用することもできる。当業者にと
つて周知の他のタイプの逆止弁を使用することも
できる。
上に紹介した補助収容システムは、特にハコエ
マルジヨン(phaco−emulsification)眼科手術
に適用すれば効果があるが、すべてではないにし
ても、大抵の眼科手術に適用できる。
本発明は、本明細書に記載した実施態様だけに
限られることはなく、請求の範囲内において、こ
れ以外にも様々な実施態様が可能である。
JP61505486A 1985-09-25 1986-09-24 高速反応無管真空吸込み収集カセット Granted JPS63502006A (ja)

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