JPH0348747B2 - - Google Patents

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JPH0348747B2
JPH0348747B2 JP57006198A JP619882A JPH0348747B2 JP H0348747 B2 JPH0348747 B2 JP H0348747B2 JP 57006198 A JP57006198 A JP 57006198A JP 619882 A JP619882 A JP 619882A JP H0348747 B2 JPH0348747 B2 JP H0348747B2
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JP
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hydrogen
magnetic
magnet
magnetization
laco
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JP57006198A
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JPS57170081A (en
Inventor
Josefu Gyanbino Richaado
Richaado Rafu Rarufu
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International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
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Publication date
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Publication of JPS57170081A publication Critical patent/JPS57170081A/ja
Publication of JPH0348747B2 publication Critical patent/JPH0348747B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N15/00Thermoelectric devices without a junction of dissimilar materials; Thermomagnetic devices, e.g. using the Nernst-Ettingshausen effect
    • H10N15/20Thermomagnetic devices using thermal change of the magnetic permeability, e.g. working above and below the Curie point

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  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は可逆的な熱化学反応に生成される金属
間化合物相互間の磁気特性の相違を利用して電圧
を誘起させるための熱化学的発生器に関し、さら
に具体的には、可逆的な熱化学反応の下に気体状
の水素分子を遊離または吸収して生成される異な
る磁気特性の金属間化合物相互間の磁気的転移を
利用して起電力を発生する熱化合的電圧発生器に
関する。
〔従来技術〕
本明細書では、熱電圧発生器とは、温度変化に
よる磁性材料の磁気特性変化により熱を電気に変
換する装置を云う。
通常、強磁性体がキユーリー温度以上に加熱さ
れると、その磁性が消滅し、冷却すると元の強磁
性状態に回復する。このように、磁性材料は熱の
印加によつて高磁化状態及び低磁化状態の間で循
環される。印加磁場の適切な配列によつて磁化の
変化は磁束の変化を生じ、これは変化する磁束を
吸収する様に位置付けられた導体中に起電力を誘
導する。以下Eと呼ばれる誘導起電力の大きさは E=dφ/dt (1) で表わされ、これは磁束φの負の時間微分であ
る。
M.Ohkoshi等著、Rotation−Type Spin
Reorientation in Nd1-xDyxCo5及びIts
Application to Thermomagnetic Generator、
IEEE Transactions on Magnetics Vol.MAG
−13、No.5、1977年9月刊、第1158〜1160頁はこ
の様な熱電圧(磁気)発生器を説明している。
Ohkoshi等はNdCO5及びDyCo5の如き或る希土
類(R)−コバルト金属間化合物RCo5が熱電圧変
換器に有用な回転型スピン再配向(SR)現象を
示す事を観測している。NdCo5及びDyCo5の混合
系の単結晶中のDy濃度を調節する事によつて、
SR温度は室温の近傍内で確立される。熱電圧発
生器の例はNdCo5結晶及びSmCo5の如き永久磁
石を相互接続する2つのパーマロイ・ヨークより
成る磁気回路を使用して説明されている。
NdCo5結晶の温度を変化させるために、間欠的
に赤外線が照射され冷いN2気体が冷却剤として
使用されている。NdCo5結晶の温度変化によつ
て2つのパーマロイ・ヨーク間でスイツチされる
磁束路はこの様なヨークのまわりに巻かれ、逆極
性で直列に接続されたコイルによつて電力に変換
される。類似の熱電圧発生器は1979年NEW
YORK、Intermag−MMM Conferenceで与え
られたShimada等の論文はThermomagnetic
Generators Using Low Curie Temperature
Materialsに説明されている。この論文の熱電圧
発生器は本願第1図に示されているが、軟鉄棒2
2及び23によつて磁気回路中において相互結合
された作業磁性材料20及び永久磁石21より成
る。夫々熱及び冷流体源24,25は弁26及び
27によつてスイツチされ作業磁石20を交互に
熱し、冷却する。導電性のコイル28及び29が
鉄の棒22,23のまわりに巻かれている。動作
中、弁26は湯の如き熱い流体が作業材料20に
接触される様に開かれる。磁石20の磁化は熱せ
られる時に減少され、従つて軟鉄棒22,23に
浸透する磁束が減少される。磁束の崩壊は式(1)に
よつて与えられる正の誘導起電力をコイル28,
29中に誘導する。次いで、弁26が閉ざされ、
弁27が作業磁石20に冷水を循環させるために
開放される。磁石20が冷却される時、その磁化
が増大して、−Eの逆起電力を誘導する。このプ
ロセスが周期的に繰返され、交流電流が発生され
る。米国特許第2510801号は強磁性キユリー点効
果を使用して熱エネルギーから電気的及び機械的
エネルギーを発生するシステムを開示している。
この特許は1端から他端に向つて漸次組成が変化
し、これに伴つてキユリー間隔が漸進的に変化す
る合成積層体の使用を開示している。この積層体
は磁気回路中に使用され、急速な交互の加熱及び
冷却にさらされ、磁束の変化がアーマチユアの巻
線中に交流電流を誘導し、熱の一部がこれによつ
て電気エネルギーに変換される。この特許の型の
装置は大きな温度範囲にわたつて温度を急速に変
化させる点で問題を有する。
この様な従来の熱電圧発生器は一般に大きな温
度の変化を必要とし、大きな磁束の変化を生ず
る。さらに、混合する事なく熱及び冷流体をスイ
ツチする事は本質的に困難であり、熱及び冷却作
業流体を循環させるのに必要とされる装置はエネ
ルギーを消費し、従つて装置の全体の効率を減少
する。急速に作業磁石の磁化をスイツチするため
には小磁石及び高いΔTのシンク/ソースが必要
とされる。
S.Wolf著、Hydrogen Sponge Heat Pump、
Tenth Intersociety Energy Conversion
Engineering Conference、IECEC ′75 Record、
第1348〜1351頁は希土類金属間化合物、水素スポ
ンジとしてランタン5ニツケル(LaNi5)、選択
的、発熱的に水素を吸収しこれを可逆的且つ吸熱
的に放出する材料の使用を開示している。快的な
暖房及び空調のための熱ポンプ、1つの水素スポ
ンジから他のスポンジへ水素が移動されつつある
時に有用な軸の仕事が取出される熱機関としての
用途が提案されている。J.R.Powell等著、High
Efficiency Power Conversion Cycles Using
Hydrogen Compressed by Absorption on
Metal Hydrides、IECEC ′75 Record(上掲書)、
第1339〜1347頁はさらにFeTi及びLaNi5の如き
水素化物コンプレツサのための金属間化合物の作
用及び電気の発生のための用途について調べてい
る。この論文では電力変換サイクルはH2気体を
再生的閉鎖ブライトン・サイクル中の作業流体と
して使用している。H2は機械的に圧縮されるの
でなく水素化金属床上の循環的吸収/発生によつ
て圧縮される。高圧H2は水素化金属コンプレツ
サから供給される。このコンプレツサは高級熱源
によつて熱せられるために低級熱源を使用し、
H2は電力を発生するためにタービンを介して断
熱的に膨張される。K.Nomura等著、A Novel
Thermal Engine Using Metal Hydride、
Energy Conversion、Vol.19、No.1、Pergamon
Press、第49〜57頁は2つの金属容器中の
LaNi5Hxを使用し、1つの容器が加熱され、他
方が冷却される時にピストンを駆動するピストン
機関を開示している。水素化物サイクルに基づ
く、この熱機関は電気が間接的に発生され、最も
良い場合で、熱的機関の機械的エネルギーのわず
か約70%が電気に変換され、多くの可動部品が必
要とされるという欠点を有する。
米国特許第2893624号は超高真空を発生するた
めの装置を開示している。この真空ポンプはもし
くはその上に超高真空室に存在する残留気体イオ
ンが吸収される媒体が被覆された強磁性デイスク
もしくはベルト支持体より成る。デイスクもしく
はベルトが隣接高真空室中に向つて回転される
時、これは局所的に加熱され、イオンがデイスク
の被覆から解放される。強磁性デイスクは同様に
永久磁石の非均一磁場中に存在し、磁場の線がデ
イスクを直角に横切つている。吸収された残留気
体分子を除去するのに必要である、より高い圧力
室中のデイスク支持体及び吸収性被覆の局所加熱
によつて支持体デイスクはその強磁性を失い、非
磁性となる。温度がキユリー点を超えた後、永久
磁石の磁界中には磁場に関して磁気的に非対称で
ある物質(支持デイスク)が存在し、この結果対
応するねじれが加えられる。このねじれがデイス
クを回転させ、極高真空室中のデイスク上の吸収
性被覆へ連続的にイオンを吸収させ、加熱高真空
室に放出させる事によつてさらに極高真空室を排
気させる。この論文においては電磁力の発生のた
めの磁気回路のためにインダクタンスを変化させ
る化学反応は存在しない(加熱はデイスク支持体
の強磁性体を変化するのに使用されている)。
米国特許第3477878号は水素及び酸素の如き2
つの気体を一室に導入し、これ等を磁場内の2つ
の電極スクリーン間の領域中で化合させる事によ
つて気体燃料の熱力学的自由エネルギーを電気エ
ネルギーに変換させる装置を開示している。RF
電場が気体分子をイオン化するために印加され
る。電子が磁場によつて電極及び負荷を通して強
制される。この特許においては磁場材料が含まれ
ず、その磁化は変化されない。これに代つて、イ
オン化導電性気体が磁場を通過する時力を受け
る。
米国特許第407762号は円環磁気コアを含む熱電
気発生器を開示している。交流電流が1次コイル
によつてコアに印加され、2次コイル中に電気的
エネルギーを誘導する。熱がコアに印加され、2
次コイル中に誘導される電気的エネルギーが増大
される。
従来の電圧発生器についての主たる問題は大き
な(式1によつて示された如き)誘導起電力を生
ずるために大きな温度変化(一般にキユリー点を
越える)が磁化の大きな変化を発生するのに必要
とされ、この変化は短時間に巡回的に達成されな
ければならない(従つて大きな熱的質量が冷却さ
れなければならない)点にある。この問題は従来
技法では磁性材料と接触する様に急速及び交互に
もたらされる熱及び冷却熱伝導媒体を使用する事
によつて解決されたが、作業流体もしくは媒体の
或る種の混合は不可避である。水素化金属を使用
する従来の技法は間接的に磁気的エネルギーを発
生し、これに対し本発明は電気的エネルギーを直
接的に発生する。従つて従来の水素化物は公差の
密な可能部品を必要とするタービンを回転させる
気体を放出する様に加熱される。
〔本発明の目的〕
本発明は環境中に磁性材料を使用した熱化学的
電圧発生器を与える。磁性材料は磁気回路中に存
在し、高磁化状態と低磁化状態間で循環され、磁
性材料中の磁化中の変化に応答して、磁気回路の
まわりに巻かれたソレノイド・コイル中に起電力
が発生される。磁性材料の磁化は磁性材料及びそ
の環境間の熱化学反応によつて変化される。本発
明のさらに他の態様に従い、熱的化学反応は可逆
的であり、反応は磁性材料の環境に物質を交互に
導入し除去する事によつて開始され、逆転され
る。
本発明のさらに他の目的に従い、磁性材料の環
境に交互に導入され、除去される物質は水素気体
H2である。
本発明のさらに他の態様に従い、磁性材料は中
庸の水素分圧において水素を可逆的に且つ発熱的
に吸収させる事によつて水素化される時に磁化の
比較的に大きな変化を示す金属間化合物を含む。
本発明のさらに他の態様に従つて、磁性材料は
ランタン・コバルトLaCo5及び熱化学反応は水素
H2を磁性材料の環境に添加してLaCo5によつて
吸収せしめ、その磁化を減少せしめ、環境から水
素を除去して磁化を増大せしめる事を含む。
本発明の熱化学的電圧発生器は次のような構成
を有する。
水素元素の吸収又は除去に応じて高磁化状態及
び低磁化状態の間を遷移する希土類元素又はアク
チニド元素と第1遷移金属との金属間化合物から
成る磁石と通常の強磁性材料の永久磁石とを含む
閉磁路を形成する磁気回路と、 前記金属間化合物磁石の少なくとも一部を水素
ガスに接触させて化学反応を生ぜしめるように該
金属間化合物磁石を収納する反応室と、 前記反応室に周期的に水素ガスを供給し及び排
出するためのガス流出入制御手段と、 前記磁気回路に電磁的に結合した導電性コイル
と、 を備え、 前記ガス流出入制御手段の周期的動作により前
記反応室内において前記金属間化合物による水素
元素の周期的な吸収及び放出作用を伴う可逆的な
化学的変化を該金属化合物に生ぜしめて磁化状態
の遷移を生じ、これに応答して前記コイルに起電
力を発生せしめる事を特徴とする熱化学的電圧発
生器。
本明細書中、熱化学的電圧発生器とは、化学反
応により磁性材料の組成を直接変更しその結果そ
の磁気特性が変更されるような磁性材料および化
学反応を利用する事により、時刻とともに変化す
る磁界を誘起し、フアラデーの電磁誘導の法則
(前述の方程式(1)に従つて起電力を誘導する装置
を云う。
〔実施例〕
次に本発明の好ましい実施例として、ランタ
ン・コバルト金属間化合物を磁性材料として使用
する例が説明されるが、他の磁性材料、即ち前述
のように希土類元素又はアクチニウム元素と第1
遷移金属との金属間化合物であつて可逆的に水素
分子を吸収又は遊離して異なる磁化の大きさの磁
性材料に変成する金属間化合物が使用できる事は
勿論である。本発明の熱化学的電圧発生器は気体
もしくは類似の材料、及び作業磁性材料として磁
化可能材料を含む磁気回路中に電気を発生するた
め磁化可能材料に気体もしくは同様の材料を加え
る事によつて磁化が変化する磁化可能材料を使用
する。気体もしくは類似の材料の分圧が気体もし
くは類似の材料と化合する磁化可能材料によつて
吸収されて減少する時、気体もしくは類似の材料
が吸熱反応によつて駆逐され、これは作業磁性材
料の磁化を減少され、この結果、磁気回路の磁化
を減少する。作業磁性材料を含み、それに気体も
しくは類似の材料が可逆的に導入され、消費され
る1乃至それ以上の室内の高及び低分圧の高速、
循環逆転は電気の源として使用される。
好ましい熱化学電圧発生器は気体もしくは類似
材料として水素H2を、作業磁性材料として水素
を吸収する磁性金属間化合物を使用する。希土類
元素もしくはアクチニド元素及び第1遷移金属の
間の多くの金属間化合物が中庸の水素の分圧で可
逆的及び発熱的に水素を吸収する。これ等の化合
物の或る物は同様に水素化される時に磁化に大き
い変化を示す。例としてランタン・コバルトの磁
性材料について磁化の変化を第2図に示す。第2
図には、0〓からキユリー温度Tc迄の温度の関
数として、ランタン・コバルトLaCo5の磁化曲線
30、その水素化物LaCo5H4の磁化曲線31が
示されている。室温Trにおけるランタン・コバ
ルトLaCo5の磁化の大きさ、つまり点32の磁化
の大きさは、約11000ガウスであり、同様に、室
温Trにおけるランタン・コバルト水素化物
LaCo5H4の磁化の大きさは約2300ガウスである。
従つてこの熱化学反応によつて磁化の大きさが約
80%変化する。この水素化物LaCo5H4は水素H2
の分圧をその平衡圧以下に減少するかもしくは加
熱する事によつて元の金属間化合物LaCo5に可逆
的に変更される(第7図を参照)。
水素ガスのランタン・コバルト反応室への流入
及び排気を1〜2秒の周期で切換える事により、
それに対応してランタン・コバルト→その水素化
合物→ランタン・コバルトの化学変化が起り、そ
の結果、時刻とともに磁束が変化し、約8ミリボ
ルトの電圧が周期的に誘起された。詳細について
は第6図に示した実際の熱化学的電圧発生器につ
いて後述する。
第3図を参照するに本発明の熱化学的電圧発生
器の1実施例が示されている。作業磁石40及び
永久磁石43は軟鉄製の磁気導体41,42によ
つて磁気回路19中に相互接続されている。作業
磁石40は磁性材料のLaCo5である。高圧水素源
44が圧力室中に置かれた水素化ランタン・ニツ
ケルLaNi5H4の床の形で設けられる。この床材
のLaNi5H4が熱せられる時、次の分解反応が起
つて高い水素の分圧が高圧水素源44に発生す
る。
LaNi5H4LaNi5+2H2 (2) 弁46が開かれる時、この高圧水素ガスが反応
作業室48に流入し、ここで作業磁性材料LaCo5
が高水素分圧に露され、これが化学的に反応して
LaCo5H4が形成される。作業磁性材料40の磁
化(M)は第2図の点32から点33(約50℃に
対応するLaCo5H4の磁化の大きさ)に向かう線
34に従つて約80%減少する。この化学反応に伴
い発熱が起り、反応生成物であるランタン・コバ
ルト水素化物LaCo5H4が加熱され、室温Trより
も高い約50℃に達し、そのため究極的にはランタ
ン・コバルト水素化物LaCo5H4の磁化の大きさ
は室温における2300ガウスよりも更に小さく点3
3に対応する大きさである。点33において、弁
46が閉じ、弁47が開放される。弁47が開か
れる時、低温低圧室45中のLaNi5の床が
LaCo5H4を含む作業室48中の水素に露出され
る。室源45中のランタン・ニツケルLaNi5は冷
却源59によつて冷却状態に保持される。この低
い温度において、室45では式(2)の逆反応が生ず
る。即ち、LaNi5は水素と反応し、LaNi5H4が形
成される。この様にして水素が室45へ吸収され
る一方、作業室48中では、LaCo5H4が分解し
て、高磁化LaCo5相が形成される。この分解反応
は吸熱反応であるから、LaCo5が生成される時に
冷却され、磁化は第2図の点33(約50℃に対
応)から点32(室温に対応)へ向う線35に従
う。点32において、この弁47を閉じ、弁46
を開く事によつて磁化の大きさの急激な減少→増
加のサイクルが繰返される。このような作業磁性
材料40の磁化の変化は電磁法則に従つて軟鉄棒
41,42を取巻くコイル49,50中に起電力
を誘起する。水素源44の水素が欠乏し、室45
が排気水素で飽和された場合、今までとは逆に室
45を熱源60で加熱し、水素源44を冷却源5
9に連絡する事によつて室45及び水素源44の
機能を述にして動作させる事によつてこのシステ
ムが循環的に動作できる。反応作業室48の中又
はその周りに冷却用コイル39を設けランタン・
コバルトの水素化合物の生成過程中冷却媒体を流
通させる事により経路34に沿う水素化段階の速
度が増大される。水素化反応の速度は通常発熱性
反応の熱が除去される速度によつて制御される。
LaCo5自体及び作業室48の壁を通る熱伝導によ
る熱の放散は、発生されたすべての反応熱を除去
するに十分でなく、Trから点33における温度
迄の正味の温度増大を生ずるので強制冷却が好ま
しい。
第3図の熱化学電圧発生システムはいくつかの
利点を有する。熱源60及び冷却源59は連続的
に適用され、従つて交互に熱及び冷却作業流体を
供給するという困難な段階が除去される。磁化の
大きな変化が(点32及び33間で)発生され、
より高い出力電圧がコイル49,50に与えられ
る。サイクル時間は速くなり得る。従来の
LaNi5Hxを使用する従来の機械的熱機関では0.8
秒程度の速いサイクル時間が観測されている(上
述のNomura氏の論文を参照されたい)。最後に、
必要とされる唯一の可動部分は2つの弁46,4
7であり、従来技法のエネルギーを費すポンプが
除去されている。
熱源60は太陽熱吸収器もしくは通常の蒸気発
電所からの廃熱であり得る。大規模動作の場合に
は、第3図中の48の如き作業室が多数与えられ
得る。これ等の室は夫々44及び45の如き共通
の熱源及び冷却源によつて動作され得る。多数の
作業室同様に共通に弁46及び47を使用する。
磁気回路中の磁束の変化の時間に対する割合を最
大化するためには、作業磁性材料に授受される効
果的な分圧及び/もしくは熱伝達が必要とされ
る。同様に、磁気回路は作業磁性材料の磁化の変
化を効率的にコイル49及び50の巻線を介して
磁束の変化に変換しなければならない。これ等の
考察は共に単一の大きな装置を使用する事による
よりも共通の熱源及び冷却源によつて動作する複
数の装置の使用によつてスケールアツプが達成さ
れる事を提案している。第4図の実施例におい
て、水素源53はシステムを動作させるための水
素燃料のための貯蔵タンクとして使用される。従
つて水素源53はパイプライン、圧縮気体シリン
ダ、もしくは空気、水、廃棄材料の嫌気性バクテ
リアの物質代謝によつて生成されたアンモニアか
ら水素を抽出するための装置の如き水素の外部供
給源51から再充填されなければならない。
第4図に示された実施例では、弁54が開かれ
てLaCo5である作業磁性材料40が水素で充填さ
れる。次いで、弁54が閉ざされ、弁55が開放
されて、磁性材料40からの水素がバラスト槽5
6中に解放される。水素は圧力調節弁57を介し
てバラスト槽56から排出され、バーナー58で
熱され、水素源53が加熱されて水素が発生され
る。水素源53中に水素がなくなると、これは弁
52を介して水素の外部供給源51から補給され
る。この実施例においては、水素源53は室48
中の作業磁性材料を水素化するための高分圧H2
を発生するための非機械的圧縮器としての働きを
する。
第5図には本発明の熱化学電圧発生器の他の実
施例が示されている。この実施例は電力を直接発
生するための内燃機関を与える。必要とされる水
素圧、温度サイクルは作業磁性材料61を含む室
62中の水素−酸素混合物の燃焼によつて得られ
る。
弁64及び66が開放される時、水素源65か
らの水素は酸素源63からの酸素と混合室67で
混合される。弁68が次いで開かれ、作業室62
に対して水素及び酸素の燃焼性混合物が導入され
る。全圧が70g/cm2であり、H2中に4体積%の
O2を含む混合物が適当である。次に弁68が閉
ざされ、スイツチ71が閉ざされて点火プラグ6
9が付勢され、燃焼性混合物が点火され、これに
よつてランタン・コバルト磁心61がその水素化
合物に変換される(第2図、経路34)。作業磁
石61が水素化される時、その磁化は減少され、
これによつて作業磁石61のまわりのコイル79
中に電磁力が誘導される。燃焼中、室62中の温
度及び圧力が上昇する。予定の圧力において、圧
力弁72が開かれ、室62中の圧力は突然減少さ
れる。LaCo5Hx磁心61は燃焼段階によつて加
熱され、これによつてこれは低水素分圧において
急速に分解する。水及び水素気体より成る排気気
体混合体は水抽出器を通して通過され、弁74を
介して排出タンク75に除去される。不使用の水
素は次いで弁76を介して源77中に貯蔵される
様に指向される。源77はランタン5ニツケル
LaNi5の冷却床であり得る。水素源65が涸渇す
る時は、これは弁78を介して源77から、もし
くは水素源51に関連して他の個所で論ぜられた
如く或る他の源から補充され得る。
第5図の燃焼反応モードを使用した場合も極め
て高速のサイクル時間が可能でなければならな
い。熱抽出率がサイクルの速度を決定するので、
冷却用コイル(コイル39と類似の)が必要とさ
れ得る。
本発明の熱化学電圧発生器の効率は水素化サイ
クルに基づく熱機関の効率と似ているものと予想
される。上述のNomura氏の論文は7.4%の効率
でランタン5ニツケルLaNi5を使用する熱機関を
動作させる事、他方計算されたカルノー効率は17
%であると報告している。熱化学電圧発生器も同
様に極めてわずかな可動部分を必要とするので、
水素化サイクルに基づく熱機関の場合よりも長い
動作寿命が予期される。さらに、本発明の熱化学
的電圧発生器はコイル79中に直接電気を発生す
るが、他方熱機関の機械的エネルギーのわずか約
70%が電気に変換される。
ここで第6図を参照しつつ、温度調節の粗い熱
源(ΔT〓50℃)のみが利用可能な場所において
電気を発生する事が可能な事を示した原型の熱化
学的電圧発生器の説明を行う。発生器19の構造
は、作業磁性材料40を形成する水素吸着剤
LaCo5が置かれる空洞36を有するスプールの形
状の不銹鋼容器38を含む(容器38は第3図及
び第4図の作業室48並びに磁気導体41,42
の両方のための構造を与える)。容器38の軸に
沿つて水素入力管81及び出力管82のための2
本の直径0.63cmの導管が存在する。導管81はス
プール38に固定的に取付けられ、導管82はナ
ツト37によつて取付けられている。
オプシヨナルであるが、反応熱を冷却するため
の手段はスプール38の両側に巻かれ、良好な熱
的接触のためにスプールにろう付けされ得る0.63
cmの直径の銅管39によつて与えられる。コイル
50を形成するために不銹鋼スプール38上には
1万1千回の絶縁された銅線(AWG32)が巻か
れる。
全コア組立体37,38,39,50,81,
82は、LaCo5が水素化されず、従つて高度に強
磁性状態にある時に多数の磁場の線がコア40を
通過し、水素が空洞36に加えられて、より低い
磁化を有するLaCo5H3.5が形成される時に少数の
磁場の線が通過する磁場回路が形成される様に
1000エルステツドの円筒永久磁石43の中心に置
かれる。この結果、銅線50を通る磁場線の移動
が発生され、電圧が誘起される。
第7図を参照するに、次の2つの反応のための
与えられた温度に対する平衡圧を与える、水素化
ランタン・コバルトの温度(T)、圧力(P)及
び磁性の相互関係が示されている。
La1Co5LaCo5H3.5 (3) LaCo5H3.5LaCo5H4.5 (4) LaCo5はアルフアα相と、LaCo5H3.5はベータ
β相と、及びLaCo5H4.5はガンマγ相と表わされ
る。
第6図の熱化学磁気発生器は室温(Tr)でα
← →β遷移に基づいて動作され、導管81中の
水素H2源は8439g/cm2の圧力にあり、空洞36
中のLaCo5充填密度は75%で、サイクル率は1秒
の程度であり、純粋の水素H2を使用してコイル
50に8ミリボルトの電圧が発生され、α→β遷
移では0.2ミリボルトの電圧が発生され、不燃性
の10%H290%Ar気体混合体を使用するβ→α遷
移では0.5ミリボルトの電圧が発生される。
第6図の熱化学電圧発生器の動作は、もしチヤ
ンネルがコア40を通して与えられ、サイクルの
水素化部分の完了時に強い磁気抵抗を提示するた
めに、水素の拡散を増大し、α相と混合される低
磁化のβ相を増大するために充填密度が75%以下
に減少する様に材料が位置すると、2もしくは4
倍改善される。大きな空気間隔及び周辺の磁場は
この原型のパホーマンスを著しく減少する。空気
間隔及び周辺の磁場をなくする事及び適正な充填
密度で強力な希土類永久磁石を粉末のLaCo5と直
列に使用する事は出力の1000倍の増加を生ずる。
本発明は好ましい実施例に関して説明されたが
本発明の精神を離れる事なく上述の及び他の変形
がなされ得る事は明らかであろう。例えば、反応
性媒質を加える事によつて低磁化相が形成される
任意の材料が使用され得る。同様に、図示された
磁気回路の幾何学形状は単に例示的なものであ
る。同様に本発明の原理は水素の容器もしくはパ
イプへの導入を決定するための変換器中において
使用され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の熱電圧発生器を示した概略図で
ある。第2図はランタン・コバルトLaCo5及びそ
の水素化物LaCo5H4のための温度−磁化図であ
る。第3図は本発明に従う熱化学的電圧発生器の
概略図である。第4図は熱源として水素を使用し
た本発明の熱化学的電圧発生器の第2の実施例の
概略図である。第5図は内燃室を使用した本発明
の熱化学的電圧発生器のさらに他の実施例を示し
た概略図である。第6図は第3図及び第4図の実
施例に従つて構成された熱化学的電圧発生器の磁
気回路部分の機械的図である。第7図はLaCo5
LaCo5H3.5及びLaCo5H3.5LaCo5H4.5なる反応
のための平衡温度−圧力相図である。 19……磁気回路、39……冷却コイル、40
……作業磁性材料、41,42……軟鉄棒、43
……永久磁石、44……高圧H2源、45……H2
吸収源、46,47……弁、48……作業室、4
9,50……コイル、59……熱シンク、60…
…熱源。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水素元素の吸収又は除去に応じて高磁化状態
    及び低磁化状態の間を遷移する希土類元素又はア
    クチニド元素と第1遷移金属との金属間化合物か
    ら成る磁石と通常の永久磁石とを含む閉磁路を形
    成する磁気回路と、 前記金属間化合物磁石の少なくとも一部を水素
    ガスに接触させて化学反応を生ぜしめるように該
    金属間化合物磁石を収納する反応室と、 前記反応室に周期的に水素ガスを供給し及び排
    出するためのガス流出入制御手段と、 前記磁気回路に電磁的に結合した導電性コイル
    と、 を備え、 前記ガス流出入制御手段の周期的動作により前
    記反応室内において前記金属間化合物による水素
    元素の周期的な吸収及び放出作用を伴う可逆的な
    化学的変化を該金属間化合物に生ぜしめて磁化状
    態の遷移を生じ、これに応答して前記コイルに起
    電力を発生せしめる事を特徴とする熱化学的電圧
    発生器。
JP57006198A 1981-04-09 1982-01-20 Thermochemical voltage generator Granted JPS57170081A (en)

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US06/252,655 US4435663A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Thermochemical magnetic generator

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JP57006198A Granted JPS57170081A (en) 1981-04-09 1982-01-20 Thermochemical voltage generator

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DE (1) DE3266104D1 (ja)

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EP0062762B1 (en) 1985-09-11
EP0062762A3 (en) 1982-11-24
EP0062762A2 (en) 1982-10-20
US4435663A (en) 1984-03-06
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JPS57170081A (en) 1982-10-20

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