JPH0347090A - 二重特異性を有するハイブリッドモノクローナル抗体 - Google Patents

二重特異性を有するハイブリッドモノクローナル抗体

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JPH0347090A
JPH0347090A JP33372089A JP33372089A JPH0347090A JP H0347090 A JPH0347090 A JP H0347090A JP 33372089 A JP33372089 A JP 33372089A JP 33372089 A JP33372089 A JP 33372089A JP H0347090 A JPH0347090 A JP H0347090A
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mouse
cell
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JP33372089A
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Susumu Iwasa
岩佐 進
Kaoru Harada
薫 原田
Yukio Toyoda
豊田 幸生
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二重特異性を有するハイブリットモノクローナ
ル抗体に関する。さらに詳しくは二重特異性の一方がア
ンサマイトシン類に対し、他方が標的抗原、特に癌細胞
表面膜上の腫瘍関連抗原に対するハイブリッドモノクロ
ーナル抗体(以下、ハイブリッドMoAbと略記するこ
とがある)、およびそれを産生ずるポリドーマに関する
本発明はまた、上記のハイブリットMoAbを用いてア
ンサマイトシン類を癌細胞に特異的に結合させ、癌細胞
に致死的作用を与える癌治療法に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題]アン
サマイトシン(以下、ANSと略記することがある)は
放線菌(ノカルジア属)の醗酵生産物中に発見された強
力な抗腫瘍活性を有する薬物である[E、 Higas
hideら:ネーチャー (Nature)、 2ユ0
.721(1977)]。類縁体としては既にメイタン
シン(以下、MAYと略記することがある)が植物由来
の抗腫瘍性物質として単離されていたが[S、 M、 
Kupchanら:ジャーナル・オブ・アメリカン・ケ
ミカル・ソサイテ4−(J、 Am、 Chem、 S
oc、 )94.1354(1972)]、MAYの収
量が悪いため菌体由来のANSが一躍注目されるところ
となった。いずれの薬物もビンカアルカロイド系薬剤[
例、ビンクリスチン(以下、VCRと略記することがあ
る)コと同様な作用機序を示し、腫瘍細胞内で微小細管
の形成を阻害して殺細胞効果を及ぼす。その細胞毒性は
従来の抗癌化学療法剤(例、メトトレキセート、ダウン
マイシンなど)の10−100倍の強さで、新しいタイ
プの抗癌剤として期待され、化学修飾および微生物変換
による誘導体の合成が実施されてきた[A、 Kava
iら:ケミカル・アンド・ファーマシューティカル・ブ
レタン(Chem、Pharm、Bull、132. 
2194 (1984) ; tl、 Akimoto
ら:ケミカル・アンド・ファーマシューティカル・ブレ
タン(Chem、 Phart Bull、 )。
32、 2565(1984); A、Kawaiら:
ケミカル令アンド・ファーマシューティカル・ブレタン
(Chem、Pharm、Bull、)、 32.34
41 (1984)]。
これ−らのアンサマイトシン誘導体について、MAYお
よびVCRを対照薬として、in  vitroおよび
in  vivoでの抗腫瘍効果、さらには消化管障害
および神経毒性を含む亜急性毒性試験を実施したところ
、MAYおよびVCRに比べ優れた薬効と安全性とを示
したアンサマイトシン誘導体が数種類見出された。特に
下図に示した9−チオメイタンシンは化学療法係数(毒
性M/薬薬量量的立場でMAYおよびVCRと比較評価
した時にもより優れた値を与えた。
Me、 、COMe 9〜チオメイタンシン しかしながら、ANSの有する強力な細胞毒性作用はそ
れ自身副作用の原因ともなり、MAYが消化管障害およ
び神経毒作用を示したため開発中止された経過と同じ道
をたどっているのが現状である。
一方、腫瘍細胞を選択的に殺す薬物として、抗癌抗体を
化学療法剤や生物毒素に結合させた抗腫瘍免疫複合体、
いわゆる“ミサイル療法剤”といわれるものが開発され
た。これらは腫瘍細胞上の腫瘍特異抗原もしくは腫瘍関
連抗原を認識結合し、かつこれら腫瘍細胞のDNA合成
、蛋白合成あるいは微小管形成を阻害せしめ死に至らし
めるという特性を有している。従って、腫瘍臓器・組織
・細胞に特異的で、正常細胞への副作用が少ない。
既に臨床応用された抗体−薬物あるいは抗体−毒素複合
体もあり、幾つかの良好な結果を挙げている。しかし、
抗体と薬物あるいは抗体と毒素蛋白との化学結合反応に
伴い、抗体活性あるいは薬物や毒素の薬理活性を損うこ
とがしばしばみられ、さらに強力な選択的抗癌剤の出現
が期待されている。
特に低分子抗癌剤の場合には、■抗体との結合に用いつ
る適当な官能基が必要なこと、■抗体との化学結合によ
り、通常薬理活性は1/lO〜1/100以下に減少し
、毒素蛋白に比べその影響が大きいこと、従って■抗体
−薬物のリンカ一部が腫瘍細胞内で切断されうる条件を
賦与しなければならないこと、などの問題があった。
本発明者らはかかる技術的背景のもとに、強力な細胞毒
性作用を有したANSをさらに腫瘍特異的とするため、
抗癌抗体に結合させ従来にない抗体−薬物複合体を開発
することを目的として本研究を進めた。かかる抗体−薬
物複合体の作製においては前述したように幾つかの問題
が考えられた。
すなわち化学結合反応を利用する従来法では、■薬物の
抗腫瘍活性が著減し、さらには抗体の抗原結合能も低下
する、■選択的抗癌剤として不活性な抗体同志のホモポ
リマーあるいは代謝され易く生体内での有用性に欠ける
高分子重合体が副生される、■抗体に結合する薬物分子
数を制御することが難しく、品質の一定した抗体−薬物
腹合体が得られない、■抗体との結合に用いうる薬物は
適当な官能基を有したものに限定され、最も良好な治療
係数を示す薬物の使用か困難である、なとの問題点が挙
げられる。
また、最近のハイブリドーマ作成技術は新しいタイプの
トリオーマ、テトラオーマといったポリドーマの出現を
可能にしlIc、 Milsteinら:ネイチャ(N
ature)、305. 537(1983);M、R
5ureshら:プロ/−ジンゲス・オブ・ナンヨナル
・アカデミ−・オブ・サイエンス、ニーニスニー(Pr
oc、 Not 1. Acad、 Sc i、 U、
 S、 A、 )、83.7989(1986)]、新
しい機能をもった二重特異性を有する抗体の作成を可能
にした[特開昭63−12276号(ハイブリチック)
、米国特許明細書第4゜714.681号(Univ、
 of Texas System CancerCe
nter)]。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記の問題点を解決するため、かかる新技
術を応用・発展させた結果、従来の抗体薬物腹合体の作
製に必須であった抗体と薬物分子との化学結合操作を不
要にし、かつ抗体および薬物の生物活性をt O0%保
持した抗体−薬物免疫複合体の作製を可能にするハイブ
リッドM o A bを開発し、それを用いた抗ヒト癌
蛋白′fi合体を作製した。すなわち本発明は、二重特
異性を有するハイブリッドMoAbであって、二重特異
性の一方がアンサマイトシン類に対し、他方が標的抗原
、例えば癌細胞膜上の腫瘍関連抗原などに対する抗体を
産生ずるポリドーマに関するものである。
また本発明はアンサマイト7ン頌に対する抗体(以下、
抗ANS抗体と略記することもある)を産生ずるハイブ
リドーマと標的抗原、たとえば癌細胞111上に多く発
現されるヒトトランスフェリンレセプター(以下、hT
fRと略記することかある)に対する抗体産生ハイブリ
ドーマとを融合し、その結果、得られるテトラオーマの
産生ずる二重特異性ハイブリ、ドMoAbに関するもの
であり、さらにこのハイブリッドMoAbを用いて得ら
れる選択的抗ヒト癌蛋白複合体に関するものである。
本発明の二重特異性を有するハイブリッドM。
Ab産生ポリドーマの作成にあたっては、抗ANS抗体
産生ハイブリドーマが用いられるが、かかるハイブリト
ーマは例えば下記の方法で作成されうる。
すなわち、まずアンサマイトシン類を動物に接種し、抗
ANS抗体の産生を促す。この場合、通常ANSをその
まま免疫原として用いたのでは高力価の抗体産生を惹起
しえないので、適当な官能基を有したアンサマイトシン
類、例えば下図に示すPDM−3−C7゜−カルホキジ
メチルエーテルのカルボキシル基あるいはメイタンシノ
ールー3α−アミノフェニルアセテートやP DM−3
−C1゜−p−アミノベンジルエーテルのアミン基を介
してキャリヤ蛋白である牛血清アルブミン(以下、BS
Aと略記することがある)やテログロブリンに結合させ
免疫原として用いる。
PDM−3は20−デメトキシ−20 ヒドロキ シメイタンシ/−ル 3 インブチレートを示す。
接種動物としては、例えばつづギ、ラット、マウス、モ
ルモットなどが用いられるが、MoAb製造の場合には
マウスが特に好ましく用いられる。
接種方法としては、通常実施される方法に従えばよく、
例えばマウスに1回1〜100μg1好ましくは10〜
25μgを等容1t(0,1d)の生理食塩水およびフ
ロイントの完全アジュバントで乳化して、背部、腹部の
皮下あるいは腹腔内に2〜3週毎に3〜6回接種する方
法がとられる。
これらの免疫動物、例えばマウスから抗体価の高い個体
を選び、最終免疫3〜5日後に肺臓およびあるいはリン
パ節を採取し、それらに含まれる抗体産生細胞を骨髄腫
細胞と融合させる。融合操作は既知の方法に従い実施で
き、融合促進剤としてはポリエチレングリコール(以下
、PEGと略S己することがある)やセンダイウィルス
などが挙げられるが、好ましくはPEGが用いられる。
骨髄細胞としてはN5−1、P2Ol、S P 210
などが挙げられ、特にP2O1が好ましく用いられる。
例えば肺臓細胞と骨髄腫細胞との好ましい比率は1:1
〜10:1で、これに分子量1,000〜9,000の
PEGか10〜80%の濃度で添加され、20〜37°
C1好ましくは30〜37°Cで3〜10分インキュベ
ートするのが良い。
抗ANS抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングには
種々の方法が使用できるが、例えば(メイタンシノール
3−α−アミノフェニルアセテート)−ヒト血清アルブ
ミン(以下、ISAと略記することがある)複合体を吸
着させたマイクロプレートにハイブリドーマ培養上清を
添加し、次に西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)標
識した抗マウス免疫グロブリン抗体を加え、プレート固
相に結合した抗ANSモノクローナル抗体を検出するE
LISA法などが挙げられる。HAT(ヒポキサンチン
・アミ/プテリン・チミジン)添加培地で選別、育種さ
れた抗体活性陽性のハイブリドーマは直ちにクローニン
グに供されるが、通常これは限界希釈法などで容易に実
施される。クローン化されたハイブリドーマ培養上清の
抗体価を上記の方法で測定し、安定的に力価の高い抗体
を産生するハイブリドーマを選択し、目的とするモノク
ローナルな抗ANS抗体産生ハイブリドーマを取得する
ことができる。
以上のような製造法に従って作成した抗ANS抗体(I
gG1.λ鎖)産生ハイブリドーマの例として、マウス
ハイブリドーマAS6−44.9が挙げられる。
また標的抗原である腫瘍関連抗原としては、例えば多く
の腫瘍細胞に比較的豊富に発現されているhTrRが考
えられる。hT fRはヒト胎盤組織より公知の方法に
従って精製されるが[P、A。
Sel igmanら:ジャーナル・オブ・バイオロジ
カル・ケミストリー(J、 Biol、 Chew、 
)、λ54,9943(1979)]、通常下記の方法
により純度の高い標品が得られる。■ヒト胎盤組織を4
%トリトン−X−100を含むpH7,5のリン酸食塩
緩衝液(20nMリン酸二ナトリウム、0.15M N
aC1;以下、PBSと略記することがある)中でホモ
ゲナイズし、さらに超音波処理後、遠心分離する。
■得られた上澄液を硫酸アンモニウム塩析後、ヒトトラ
ンスフェリン(hTf)に対する抗体を結合すせたカラ
ムに供し、0.5MNaC1を含むpH7゜5のリン酸
緩衝液(20mMリン酸二ナトリウム;以下、PBと略
記することがある)で十分に洗浄する。次いでQ、5M
NaC!および0.5%トリトン−x−iooを含む0
.02Mグリシン緩衝液(pHIo、o)でhT fR
画分を溶出する。■上記hT fR画分をざらにhTf
結合カラムに供しIMNaCIを含むPB(pH7,5
)で洗浄後、1MNaC1および1%トリトン−X−1
00を含む0.5Mグリシン緩衝液(pH1o、o)で
hTfR精製2標品を得る。あるいはhT fRに対す
る抗体を結合させたカラムを用いて1段階で溶出・単離
することも可能である。
hTfRの動物への免疫および抗hTfR抗体産生細胞
と骨髄腫細胞との融合操作はアンサマイトシン類につい
て述べた方法と同様にして実施できる。
抗ANS抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングには
種々の方法が使用できるが、例えば抗マウスIgG抗体
を吸着させたマイクロプレートにハイブリドーマ培養上
清を添加し、次にHRP ti識したhTfRM製標品
を加えてプレート固相に結合した抗hT rRモノクロ
ーナル抗体を検出するELISA法、あるいはTrRを
細胞表面膜上に多く表現しているに562細胞株をマイ
クロプレートに固定化し、これにハイプリドーマ培養上
清を添加し、次にHRP標識した抗マウスIgG抗体を
加えるcell−ELISA法などが挙げられる。
以上のような製造法に従って作製した抗hT fR抗体
(IgG+、に鎖)産生ハイブリドーマの例として、マ
ウスハイブリドーマ2206が挙げられる。
本発明の二重特異性を有するハイブリッドM。
Abを産生ずるポリドーマの作成には幾つかの方法があ
り[新本洋上ら:蛋白質・核酸・酵素、3旦、217(
1988)] 、いずれの方法でもよいが、例えば、■
上記のHAT抵抗性の抗ANS抗体産生ハイブリドーマ
を5−ブロモデオキシウリジン(以下、BrdUと略記
することがある)添加の培養液に段階的に馴化させチミ
ジンキナーゼ欠損株をクローン化しHAT感受性とする
。同様にHAT抵抗性の抗hT fR抗体産生ノ1イブ
リドーマを8−アザグアニン(以下、AZGと略記する
ことがある)耐性とし、ヒポキサンチン−グアニンホス
ホリボシルトランスフェラーゼ欠損株をクローン化しH
A T感受性とする。次いで常法に従い両者を融合して
得られるテトラオーマをHAT添加培地で選別後、アン
サマイトシン類およびhTfRの両者に結合能を有する
ハイブリッド抗体を分泌するテトラオーマをクローン化
する、■抗ANS抗体産生ハイブリドーマをフルオレセ
イン・インチオシアネート(以下、FITCと略記する
ことがある)で標識、もう一方の抗ANS抗体産生ハイ
ブリドーマをテトラメチル・ロダミン・インチオシアネ
ート(以下、TRITCと略記すること、がある)で標
識後、常法に従い両者を融合する。
得られた細胞懸濁液をフルオレセイン・アクティベイテ
ィラド・セルフ−ター(以下、FAC3と略記すること
がある)に供しFITCの緑色およびTRITCの赤色
の蛍光を同時に有するテトラオーマを選別・クローン化
する、などの方法が挙げられる。また両親株のマーカー
を全く逆にして使用し、テトラオーマを選別・クローン
化することも可能である。
これらの操作における細胞融合に当ってはセンダイウィ
ルス、PEGなどの融合促進剤やあるいは電気刺激など
の方法が用いられる。好ましくはPEGが用いられ、以
下にその一例を挙げるが、もちろんこの方法に限定され
るものではない。すなわち、分子量約1,000〜9,
000、濃度約10〜80%等のPEGが用いられ、処
理時間は約0.5〜30分であるが、好ましい条件の一
例として、約35〜55%のPEG6,000を約4〜
10分間、37°Cで細胞と接触させ、効率よく融合さ
せることができる。
ポリドーマの選択は、上記のHAT添加培地などで実施
できるが、このため8−ΔZG、6−チオグアニンある
いは5− B rdUなどの薬剤馴化法により、それぞ
れの薬物耐性株が取得される。また新しいマーカーの融
合細胞への導入により、種々の選択培地が用いられる。
このような例として、ネオマイシンやハイグロマインン
B添加培地などが挙げられる[B、 Sugden、ら
:モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(M
o1. Ce11. Biol。
)、5,410(1985)コ。さらに前記したように
、異った蛍光色素で標識したハイブリドーマを融合し、
FAC3で二重標識されたハイブリッド・ハイブリドー
マをソーティングする方法もある[L、 Karawa
jewら:ジャーナル舎オブーイムノロジカル・メソッ
ズ(J、 Immunol、 Methods)、 9
6 、 265(1987)]。
ハイブリッド抗体産生ポリドーマのスクリーニングには
種々の方法が使用できる。例えば、■前述した抗ANS
抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングのためのEL
ISA、■固相に抗マウスイムノグロブリン抗体を吸着
させたマイクロプレートにポリドーマ培養上清を添加し
、次にHRP標識したhTfRを加えてプレート固相に
結合した抗hTrR抗体を検出するEl、ISA、およ
び■固相に(メイタンンノール3−α−アミノフェニル
アセテート)−H3A複合体を吸着させたマイクロブレ
ートに被検培養上清を添加し、次にHRP標識したhT
 flkを加えて二重特異性を有するノ1イブリッド抗
体検出のためのELISA、あるいは抗ANS抗体(λ
鎖)と異なる軽鎖を有する抗ANS抗体(に鎖)を用い
る場合は、■固相に(タイタン/ノール3−α−アミノ
フェニルアセテート)H3A複合体を吸着させたマイク
ロプレートに被検培養上清を添加し、次にHRPあるい
はビオチン標識した該抗マウスIgG−に鎖特異抗体を
加えて二重特異性抗体を検出するELISA、およびこ
れらの変法などを適宜組み合わせて用いることかできる
ハイブリッド抗体活性陽性のポリドーマはクローニング
に供されるが、これは通常限界希釈法などで容易に実施
される。クローン化されたポリドーマの培養上清につい
ては、上記の方法でその抗体価を測定し、力価の高い抗
体を安定的に産生ずるポリドーマを選択することにより
、目的とするモノクローナルなハイブリッド抗体産生ポ
リドーマを取得することができる。
上記した本発明のポリドーマの培養は通常、液体培地中
、または動物の腹腔内(例えば、マウス等哺乳動物の暖
腔内)で公知の方法により実施できる。培養液および腹
水中の抗体の精製については公知の生化学的手法を組み
合わせて用いることにより行われる。例えば、細胞培養
液もしくは腹水を遠心分離12、上清を取り出し、塩析
(通常は硫酸アンモニウムもしくは硫酸ナトリウムを用
いる)を実施する。得られたタンパク沈殿物を適当な溶
液に溶解し、透析後カラムクロマトグラフィー(イオン
交換カラム、ゲルろ過カラム、プロティンAカラム、ヒ
ドロキシアパタイトカラム等)に付し、目的とする抗体
を分離精製することができる。あるいは2種の異なった
抗原を不溶化したカラムを用いる操作で、1段階で分離
・精製できる。
以上のような分離精製操作により、例えばI&の培養上
清からタンパク重量比で80%以上の純度のハイブリッ
ドMoAbを約1〜5mg得ることができる。また、2
0滅の腹水液からは同様の抗体が3〜10mg得られる
以上のようにして得られたハイブリッドMoAbは蛋白
質として均一であり、蛋白分解酵素(ペプシンなど)処
理などにより、アンサマイトシン類およびhT rRな
どの癌関連抗原に対する結合能を保持するF(ab’)
z断片などを得ることができ、これらは本発明のハイブ
リッドMoAbと同様の目的で用いることができる。
以上のような製造法に従って作製したハイブリット抗体
産生ポリドーマの例として、後述の実施例2に示したテ
トラオーマA”「Fl−170が挙げられる。
なお本発明のハイブリッドMoA bを産生ずるポリド
ーマとして、抗ANSMoAb産生ハイブリドーマと抗
hTrRMoAb産生ハイブリドーマとのテi・ラオー
マの例を挙げたが、一方のMoAbを産生ずるハイブリ
ドーマと他方のMoAbを産生ずる細胞とのトリオーマ
あるいはそれぞれのMoAbを産生ずる細胞をエプスタ
イン・バー・ウィルスなどにより不死化後、細胞融合し
て得られたハイブリドーマなどであっても、本発明のハ
イブリッドMoAbを産生ずるものであれば、上記テト
ラオーマと同様の目的で用いることかできる。
また、これらのポリドーマがマウスIgGM。
Δbを産生ずる場合には、該二重特異性ハイブリッドM
oAbの抗原認識部位を含む可変領域をコードするDN
Aを取得し、これに遺伝子操作技術[Z。
SLeplewskiらニブロン−デインゲス・オブ・
ナショナル・アカテミー・サイエンス ニーニスニー(
Proc、  Natl、  八cad、  Sci、
   U  S  A)、   8 5.  4 8 
52(1988)]を用いてヒ)IgGの定常領域をコ
ードする遺伝子を結合させ、マウス−ヒトキメラ抗体を
作製することもできる。かかるキメラ抗体はヒI・への
投与に際し、抗原性が小さいため有利に用いられる。
本発明の二重特異性抗体あるいはアンサマイトシン類と
該二重特異性抗体とから作製される抗ヒト癌蛋白複合体
を用いる癌治療法においては、幾つかの方法が用いられ
る。例えば、■本発明の71イブリッドM OA bを
予め担癌患者に投与し、癌組織・細胞に結合させるべく
十分な時間経過後にアフサマイトシン類を投与する、■
該ハイブリッドMoAbとアンサマイトシン類とを同時
に担癌患者に投与する、などの方法があげられるが、■
予め該ハイブリッドMoAbとアンサマイトシン類とを
反応させ、未反応のアンサマイトシン類を分離後、得ら
れた抗ヒト癌蛋白m=体を担癌患者に投与する方法が好
ましい。この場合用いられるアンサマイトシン類として
は、抗腫瘍活性を有し該抗ANS抗体と反応しうるちの
であればいずれのものでもよい。このような例としては
、たとえば式[式中、Rは水素原子またはカルボン酸由
来のアシル基を、Qは水酸基(OH)またはメルカプト
基(SH)を、Xは塩素原子または水素原子を、Yは水
素原子、低級アルキルスルホニル基または置換基を有し
ていてもよいアルキル基もしくはアラルキル基を示す]
で表わされる化合物、およびそれらの4,5−デオキシ
体があげられる。
上記式(1)に関し、Rで示されるカルボン酸由来のア
シル基としては、分子量約300程度以下のカルボン酸
から導かれるアシル基または炭素数1−20程度のアシ
ル基があげられる。かかるアシル基は、たとえば飽和も
しくは不飽和の脂肪族アシル基、飽和もしくは不飽和の
脂環族アシル基。
芳香族アシル基およびN−アシル−α−アミノ酸型アシ
ル基などを包含し、たとえば式 %式%() [式中 R1は水素原子、アルキル基、アルケニル基、
シクロアルキル基またはアリール基を示し、これらの基
は置換基を有していてもよい。また上記における環状基
はアルキレン鎖を介してカルボニル基に結合していても
よいコで表わすことができる。その中で特に置換基を有
する場合の例としては、式 [式中、R2は水素原子1 アルキル基、シクロアルキ
ル基またはアリール基を示し、これらの基は置換基を有
していてもよく、また環状基はアルキレン鎖を介してα
位の炭素原子に結合していてもよい。R3は水素原子、
アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を示し
、これらの基は置換基を有していてもよく、また環状基
はアル牛しン鎖を介してN原子に結合していてもよい。
R4は水素原子、アルキル基1 アルケニル基、シクロ
アルキル基またはアリール基を示し、これらの基は置換
基を有していてもよく、また環状基はアルキレン鎖を介
してN原子上のカルボニル基に結合していてもよい。さ
らにR4はアルコキシ基またはベンジルオキシ基を示し
てもよい]で表わされるN−アシル−α−アミ/アシル
基があげられる。
以下、上記(A)式で表わされるアシル基のR1につい
て詳述する。
R1で示されるアルキル基としては、たとえば炭素数1
−18程度のアルキル基(例、メチル。
エチル、プロピル、イソプロピル ブチル、イソブチル
、 5ee−ブチル、  tert−ブチル、ペンチル
インペンチル、l−メチルプロピル、ヘキシル。
ヘプチル、3−へブチル、オクチル、ノニル、デシル、
ウンデシル、ドデシル、トリデシル、ペンタデンル、ヘ
プタデシル基)などがあげられ、なかでも炭素数16程
度の低級アルキル基が好ましい。
R1で示されるアルケニル基としては、たとえば炭素数
2−10程度のアルケニル基(例、ビニル、アリル、■
−メチルービニル、2−メチルヒニル、1−オクテニル
、1−デセニル基)かあげられ、なかでも炭素数2−4
程度の低級アルケニル基が好ましい。
R1で示されるシクロアルキル基としては、たとえば炭
素数3−IO程度のシクロアルキル基(例、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
、シクロへブチル、シクロオクチル、ノニボルニル、ア
ダマンチル基)カアげられる。
R1で示されるアリール基としては、たとえばフェニル
基、ナフチル基などがあげられ、なかでもフェニル基が
好ましい。
上記R1としてのアルキル基、アルケニル基。
シクロアルキル基およびアリール基は置換基を有してい
てもよく、かかる置換基としては、たとえば炭素数1−
4の低級アルコキシ基(例、メトキシ、エトキン、プロ
ポキシ、インプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、 
5ee−ブトキシ、 tert −ブトキシ基)、炭素
数2−4の低級アルカノイル基(例、アセチル、プロピ
オニル1 ブチリル、インブチリル基)、炭素数2−4
の低級アルカノイルオキシ基(例、アセチルオキシ、プ
ロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、インブチリルオキ
シ基)、炭素数2−4の低級アルコキシカルボニル基(
例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル。
プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル基)
、ハロゲン原子(例、塩素、フッ素、臭素。
沃素)、水酸基、ニトロ基、シア/基、トリフルオロメ
チル基、アミ7基、モノ低級(C、、)アルキルアミ7
基(例、メチルアミノ基)、ジ低級(C14)アルキル
アミノ基(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミン、ジプ
ロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ ジブチルアミノ
基)、炭素数1−4の低級アルキルチオ基(例、メチル
チオ、エチルチオ。
プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ。
インブチルチオ、 5ec−ブチルチオ+ tert−
ブチルチオ基)、低級(C,−、)アルキルスルフィニ
ル基。
低級(c +−4)アルカンスルホニル基、オキソ基。
チオキソ基、炭素数i4の低級アルカノイルアミノ基(
例、ホルミルアミノ、アセチルアミ/。
プロピオニルアミノ ブチリルアミノ、イソブチリルア
ミ/基)などがあげられる他、R’が環状基(シクロア
ルキルおよびアリール基)の場合には、炭素数1−4の
低級アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、 5ec−ブチル、 
tert−ブチル基)も置換基として例示される。これ
らの置換基は同一もしくは異なって1個以上3個まで置
換していてもよい。
なお、上記R1としての環状基(置換基を有していても
よいシクロアルキルおよびアリール基)はアルキレン鎖
を介して式−COR’におけるカルボニル基に結合して
いてもよ(、かかるアルキレン鎖としては、たとえば炭
素数1−4程度の直鎖状または分枝状の低級アルキレン
鎖(例、メチレン、エチレン、メチルメチレン(エチリ
デン)、フロピレン、ブチレン、1−.2−または3−
メチルプロピレン、l−または2−エチルエチレン。
プロピルメチレン、l、1−または1.2−ジメチルエ
チレン、イソプロピルメチレン)があげられ、このアル
キレン鎖も上記の各種置換基を有していてもよい。従っ
て上記環状基とアルキレン鎖が結合した場合、R+は置
換基を有していてもよいシクロアルキルアルキル基また
はアラルキル基を表わすことになる。
R】で示される置換基を有する炭素数1−18のアルキ
ル基の例としては、メトキシメチル、ブトキシメチル、
メチルチオメチル、メチルチオエチル、エチルチオエチ
ル、イソプロピルチオエチル、ブチルチオエチル、イン
ブチルチオエチル。
アセチルオキシメチル、アセチルオ牛ジエチルエトキシ
カルボニルメチル、ブトキンカルボニルエチル、フルオ
ロメチル、クロロメチル、クロロエチル、3−クロロプ
ロピル、4−クロロブチルトリフルオロメチル、ブロモ
メチル、4−ブロモブチル、5−ブロモペンチル、ヨー
ドメチル、2−ヨードエチル、シアノメチル、メチルス
ルフィニルエチル、メチルスルホニルメチルなどがあげ
られる。
R1で示される置換基を有する炭素数2−10のアルケ
ニル基の例としては、2−エトキシカルボニルビニルな
どがあげられる。
R1で示される置換基を有する炭素数3−10のシクロ
アルキル基の例としては、2,2−ジメチルシクロプロ
ピル、4−インブチルシクロヘキシル、  2−7’ロ
モシク口プロピル、2−クロロシクロブチル、4−クロ
ロシクロヘキシル、  2.2ジフルオロシクロブチル
、3−メ+−、t−ンシクロヘキシル、4−アセチルシ
クロヘキシル、2−シアノシクロブチル、4−シアノシ
クロヘキシル。
4−ジメチルアミノシクロヘキシルなどがあげられる。
R1で示される置換基を有するアリール基の例としては
、2−13−または4−メチルフェニル。
4−tert−ブチルフェニル、2−.3−または4ク
ロロフエニル、?−、3−または4−ブロモフェニル、
1−3−または4−ヨードフェニル。
2−3−または4−フルオロフェニル、2−または4−
メトキシフェニル、4−ブトキシフェニル、4−メトキ
シカルボニルフェニル、3−アセチルフェニル、2−.
3−または4−ニトロフェニル、3−または4−シアノ
フェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−ジエチル
アミノフェニル、4−アセトキシフェニル、4−ブチリ
ルオキシフェニル、3.4−ジメトキシフェニル、3,
4゜5−トリメトキシフェニル、3.4−メチレンジオ
キシフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−
メチルチオフェニル、4−メチルスルホニルフェニル 
4−アセタミドフェニルなどがあげられる。
上記で詳述したR1としての環状基[例、シクロアルキ
ル、アリール(とりわけフェニル)基コがアルキレン鎖
を介して式(A)のアシルのカルボニル炭素に結合する
場合、実質的にR1はこれらの環状基とアルキレン鎖が
結合した形の基、たとえばシクロアルキルアルキル基、
アラルキル基ナトを表わすことになり、かかるシクロア
ルキルアルキル基の例としては、アダマンチルメチル、
シクロヘキシルメチル 3−シクロへキシルプロピル。
2−シクロペンテニルメチル、2−シクロペンチルエチ
ルなどが、アラルキル基の例としては、4ブロモベンジ
ル、2−.3−または4−クロロベンジル、2,5−ま
たは3,4−ジメトキンベンジル、4−エトキシベンジ
ル、4−フルオロベンジル、3−または4−メトキシベ
ンジル、4−メトキシフェニルエチル、■−または2−
ナフチルメチル、2−.3−および4−ニトロベンジル
3−ニトロフェネチル、ベンジル、  2’−、3−ま
たは4−フェニルプロピル、2−.3−または4メチル
ベンジル、3,4.54リメトキシベンジル、α−メチ
ルフェネチルなどがそれぞれあげられる。
前記式(B)で表わされるN−アシル−α−アミノアシ
ル基について以下に説明スル。
R’、R’またはR4において定義されるアルキル基、
アルケニル基、シクロアルキル基およびアリール基とし
ては、前記R+としての6基と同様に例示される。これ
らの基は置換基を有していてもよく、その置換基も前記
R1における6基の置換基と同様に例示される。さらに
R”、R3またはR4としての環状基(すなわち、シク
ロアルキル。
アリール基)はアルキレン鎖を介して式(B)のα位の
炭素原子、N原子またはN原子に置換しているカルボニ
ル基に結合していてもよく、かかるアルキレン鎖も前記
R1に関して説明したアルキレン鎖と同様に例示される
R4で示されるアルコキシ基としては、たとえば炭素数
1−4程度の低級アルコキン基(例、メトキシ エトキ
シ プロポキシ、イソプロポキンブトキシ、イソブトキ
シ、 5ec−ブトキシ、 tert−ブトキン基)が
あげられる。
式(B)で表わされるN−アシル−α−アミノアシル基
の代表的な例としては、N−アセチル−Nメチル−グリ
シル、N−ベンゾイル−N−メチル−グリシル、N−(
4−クロロベンゾイル)−Nメチル−グリシル、N−ア
セチル−N−メチル−アラニル、N−アセチル−N−ベ
ンジル−?5ニル、N−アセチル−N−メチル−ロイシ
ル、Nイソブチリル−N−メチル−アラニル、N−イン
バレリル−N−メチル−アラニル、N−プロピオニル−
N−メヂルーアラニル、N−アセチル−N−メチル−フ
ェニルアラニル、2−、(N−アセチル−N−メチル)
アミノ−3−メトキシカルボニルプロピオニル、2−(
N−アセチル−N−メチル)アミノ−3−メチルメルカ
プトプロピオニル、2−(N−アセチル−N−メチル)
アミノ−3エチルメルカプトプロピオニル、N−アセチ
ルN−メチルイソロイシル N−アセチル−N−メチル
−ロイシル N−アセチル−N−メチルメチオニル、N
−アセチル−N−メチル−フェニルアラニル、N〜ルア
セチルN−メチル−4′アセトキシ−チロシェル、N−
ベンジル−N−メチル−バリル、N−アセチル−N−メ
チル−フェニルグリシル、N−アセチル−N−メチル−
3シアノアラニル、N−アセチル−N−メチル−(4′
−ジメチルアミノ)−フェニルアラニルなどがあげられ
る。
前記式(1)に関し、Yで示される低級アルキルスルホ
ニル基としては、たとえば炭素数14程度のアルキルス
ルホニル基(Lメタンスルホニル、エタンスルホニル、
2−プロパンスルホニル。
2−ブタンスルホニル)などがあげられる。
Yで示されるアルキル基としては、たとえば、炭素数1
−8程度の低級アルキル基(例、メチル。
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、 secブ
チル、ペンチル、インペンチル、ヘキシル。
ヘプチル、オクチル)があげられ、アラルキル基として
は、たとえばフェニル−低級(C、、)アルキル基(例
、ベンジル、2−フェネチル、3−フェニルプロピル)
があげられる。Yとしてのアルキル基およびアラルキル
基は置換基を有していてもよく、かかる置換基としては
、たとえば水酸基アミ7基、低級(CI−4)アシルア
ミ7基、低級(C4)アルキルオキシ基、ヘンシルオキ
シ基、オキソ基、ハロゲン(塩素、臭素、ヨー素)原子
、トリフルオロメチル基、低級(C=−S)アルコキシ
カルボニル基、カルボキシル基、メチレンジオキシ基低
1(CI−、)アルキルチオ基などがあげられる。
対応する4、5−デオキシ体としては式[式中、各記号
は前記と同意義]で表わされる化合物があげられる。
上記アンサマイトシン類はたとえば、Kupchane
L al、、Journal of the Amer
ican ChemicalSociety、 97 
、 5294 (1975)、 Higashidee
t al、、Nature、 270. 271(19
77)、米国特許第4137230号、米国特許第41
51042号、米国特許第4162940号、米国特許
第4228239号、米国特許第4229533号、米
国特許第4248870号、米国特許第4256746
号、米国特許第4260608号米国特許第42632
94号、米国特許第4264596号、米国特許第42
65814号、米国特許第4294757号、米国特許
第4307016号、米国特許第4308268号、米
国特許第4308269号、米国特許第4309428
号、米国特許第4317821号、米国特許第4322
348号、米国特許第4331598号。
米国特許第4356265号、米国特許第436266
3号、米国特許第4371533号、米国特許第442
4219号に記載の方法またはそれらに準じる方法によ
り合成することかできる。
また本発明における標的抗原としては種々のものが考え
られるが、代表的なものとして癌細胞膜表面抗原である
腫瘍関連抗原や免疫担当細胞表面レセプター、ウィルス
感染細胞表面抗原などがある。この中、腫瘍関連抗原と
しては、hTfRが良く利用されるが、この仙痛胎児性
抗原いわゆるCEA、α−フェトプロティン、さらにC
A199を始めとする幾つかの癌関連糖鎖抗原[S。
Hakomori :キャンサーψリサーチ(Canc
er Res、)+1旦、2405(1985)]ある
いはB細胞リンパ腫の膜免疫グロブリン・イディオタイ
プJR,A。
Millerら:ニューイングランド・ジャーナル・オ
ブ・メディシン(New Engli、Med、)、 
306. 517(1982)]やT細胞リンパ腫のレ
セプター・イディオタイプ[L、 L、 Lan1er
ら:ジャーナル・オブ・イムノロジー(J、 Immu
nol、 )、 l 37 、 2286(1986)
]、腎細胞癌に特異的に発現される膜糖蛋白抗原なども
挙げられる。
以上のように本発明のハイブリッドMoAbは標的抗原
に対してきわめて特異的に結合可能で、そして同時に結
合しているアンサマイトシン類の細胞毒性作用を介して
効果的に癌細胞を殺すことができ、癌治療を選択的、効
果的に実施できる。
本発明のハイブリッドMoAbは、アンサマイトシン類
と結合することによりアンサマイトシン類の細胞毒性を
中和し、かつ標的部位においてはアンサマイトシン類を
遊離し細胞毒性効果を発揮させる。すなわち、本発明の
ハイブリッドMoAbは標的部位以外においてはアンサ
マイトシン類を安定な不活性型として保持し、標的部位
においては活性型アンサマイトシン類を遊離しつるため
、持続性および選択性に優れ、かつ副作用の極めて低い
抗癌剤として調製することができる。
以下に参考例・実施例により本発明を具体的に説明する
が、これらが本発明の範囲を制限するものでないことは
いうまでもない。
BP−2233 BP−2054 BP−2234 BP−2333 BP−2687 マウスハイブリドーマAS6−44.9  50181
マウス−マウスハイブリドーマ22C650172マウ
スハイブリドーマATFI−17050182マウスハ
イブリドーマRCS−150184マウスハイブリドー
マRCASI−48850218IFO:財団法人発酵
研究所(大阪) FRI:通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所 N−(γ−マレイミド・ブチリロキシ)−スフシイミド
でマレイミド化したメイタンシノール 3α−アミノフ
ェニルアセテートを、予めN−サクシミジルビリジルジ
チオプロピオネートで修飾還元したH3Aに添加し、チ
オール交換反応で(メイタンシノール 3−α−アミノ
フェニルアセテート)−ISA複合体を作製した。次い
でこの蛋白複合体50μg/dを96穴マイクロプレー
トに100μm2/ウエルの割合で添加し、固相抗原を
調製した。
■ アッセイ法 被検ハイブリドーマ培養上清100μCを上記の抗原感
作プレートに添加し、室温で2時間反応させた。0.0
5%Tween20含有20mMリン酸食塩緩衝液(p
H7,3:以下、PBS−Twと略記する)でプレート
を十分に洗浄後、HRP標識ウサつ抗マウス■gG抗体
を添加し、さらに室温で2時間反応させた。
洗浄後、酵素基質としてオルソ−フェニレンジアミンお
よびH,O,を含有する0、1Mクエン酸緩衝液を各ウ
ェルに加え、室温で酵素反応を実施した。IN硫酸で反
応停止後、マルチスキャン(フロー社製)を用いて波長
492nmで発色色素量を測定した。
参考例2 抗hTfR抗体産生ハイブリドーマの作成 ■hT rRの精製 ヒト胎盤組織1.5kgを細かく切断しPBS(pH7
,5)中でブレンドしたのち、遠心分離した。
得られた沈渣を4%トリトンX−100a有PBS中で
ホモゲナイズし、さらに超音波処理後再び遠心分離した
。次いで上清100−当り約32gの硫酸アンモニウム
を添加し塩析後、抗hTr抗体結合カラムに供し0.5
M NaC1含有PB(pH7゜5)で十分に洗浄した
。Q、5MNaC1および0゜5%トリトンX−100
含有0.02Mグリシン緩衝液(pHI O’、 O)
で溶出したhT fR画分を、さらにhTr結合カラム
に供し1MNacl含有PBで洗浄後、1MNacIお
よび1%トリトンX−100含有0.05Mグリシン緩
衝液(pH1o、o)で溶出することによりhTfR精
製標品約1 、5 mgを得た。
■ 鳩 上記のhT fR精製標品200μg/rnl生理食塩
水溶液に等量のフロイント完全アジュバントを添加し十
分乳濁後、B A L B / C7ウス(♀、n=1
0:20μg/rnl/マウス)に腹腔および背部皮下
投与し、3週間隔で追加免疫を実施した。4回の追加免
疫後、2週で最大の血清抗体価を示した固体について、
同じhT fRの抗原液(30μg10、ld生理食塩
水/マウス)を静脈内投与した。
■ 帆鳳貴令 最終免疫後3日で肺臓を摘出し、肺臓細胞懸濁液を常法
により調製した(約10”個)。次いでマウス骨髄腫細
胞(P3U 1)2X 107個を添加し、PEG60
00を用いてケーラーとミルスタインの方法[ネーチ+
−(Nature)、256. 495(1975)]
に準じて細胞融合に供した。
融合終了後、細胞混液をヒボキサンチン・アミノプテリ
ンおよびチミジンを含む、いわゆるH AT培地中に懸
濁し、IO日間培養した。以後は、親細胞の選択が終了
次第、HAT培地からアミノプテリンを除いたHT培地
に代え培養を続けた。
■ ハイブリドーマの選択およびクローニング市販のウ
サギ抗マウスIgG抗体液20μg/dを96穴マイク
ロプレートに100μgづつ分注し4℃で一夜放置後、
さらに2%BSA含有PBS(pH7,3)を添加して
感作プレートを作成した。
また■で得たhTfR精製標品を常法に従いHRP標識
後ELISAに用いた[北用常広:有機合成化学、す、
283(1984)]。すなわち、上記第2抗体感作プ
レートにハイブリドーマ培養上清を添加し室温で2時間
反応後、PBSで洗浄した。次いでHRP[識hT r
Rを添加しさらに室温で2時間反応させた。以下、参考
例1−■に記載の方法で酵素反応を実施し抗体価を測定
した。
特に結合能の強いハイブリドーマについて限界希釈法に
よるクローニングを実施し、抗hT fR抗体産生ハイ
ブリドーマ2206を得た。本抗体のサブクラスはIg
G+(に鎖)で、ヒト腫瘍細胞株に562に高い親和性
を示した。
参考例3 混合血球凝集法(MHA) 対象となる細胞のうち付着性の細胞は、24〜48時間
前より60穴マイクロプレート(ヌンク社製)に500
個/ウェルとなるよう分注して培養した。浮遊性の細胞
は、検査当日に血清無添加の培養液に浮遊後、同じ数の
細胞の各ウェルに分注し、400Xgで5分遠心してプ
レートに付着させた。
指示血球の作製は、PBSで3回洗浄したヒツジ赤血球
をPBSで2%浮遊液とし、この浮遊液にPBSで最高
凝集価の2.5倍希釈したマウス抗ヒツジ赤血球抗体(
オルソ社製)を等量混合して37°Cで30分反応させ
た。この血球をPBSで3回洗浄し2%に再浮遊した。
次にPBSで25倍に希釈したウサギ抗マウスIgG抗
体(カベル社製)を等量混合し、さらに37°Cで30
分反応させた。その後PBSで3回洗浄して2%浮遊液
として保存した。
細胞を付着させたプレートを、0.1MMgCQ2−0
.’03M、CaCl2t−o、1%グルコース含有ベ
ロナール食塩緩衝液(pH7,4;以下、VBSと略記
することがある)にさらに5%FC3を含む溶液で洗浄
後、培養上清あるいは腹水を各ウェルに分注し、室温で
1時間静置した。VBSでこのプレートを洗浄後、5%
FC3−VBSで0.2%に希釈した指示血球を各ウェ
ルに分注し室温で40分静置した。次に未反応の血球を
VBSで洗浄除去し、顕微鏡下で観察した。抗体非添加
の陰性コントロール試験でのロゼツト形成力1%以下で
あり、本試験のウェルにおいて標的細胞の25%以上に
ロゼツト形成を認めた場合を反応陽性とした。
腎癌患者腫瘍組織の2mm角組織片をnu/nu−BA
 L B / cマウス皮下に移植し、移植継代の安定
移植し、3〜4週後に血清を採取し、その移植マウスの
血清0.5dをフロイントの完全アジュバントと等量懸
濁し、同系のB A L B / cマウスに腹腔内投
与した。以後約7〜10日毎に5回上記の移植ヌードマ
ウスの血清0.5蔵および等量のフロイントの完全アジ
ュバントで免疫した後、血清1.0戒を腹腔内投与した
(最終免疫)。最終免疫後、抗体価を参考例3に記載の
MHA法で測定した。
■ ハイブリドーマの作成 ■で得られた高い抗体価を示した免疫マウスの肺臓細胞
を常法(PEG6000,37℃で1〜10分間処理)
によりマウス骨髄腫細胞N5−1と融合しHAT(ヒポ
キサンチン:1X10−’M。
アミノプテリン: 4 X l O−’M、チミジン1
.6X I O−’M)添加培地で選択した。増殖する
ハイブリドーマ群を参考例3に記載のMHA法でスクリ
ーニングに供し、抗体価の高いグループをさらにクロー
ニングし目的の抗ヒト腎細胞癌MoAb産生マウスハイ
ブリドーマRC3−1を得た。マウスハイブリドーマR
CIIから産生されるRCs−1抗体はIgG1サブク
ラスに属した。
■ マウスMoAbの製造 マウスハイブリドーマRC5i  5X10’個をMC
I(AF)−nuマウスに腹腔内投与し約4週後に5〜
10dの腹水液を採取した。腹水液は硫酸アンモニウム
で塩析処理後、DEAE−セルロースカラムで精製した
。50蔵の腹水液から約200mgの精製マウス抗ヒト
腎細胞癌MoAbRcs−iが得られた。
■ マウス抗ヒト腎細胞癌MoAbの特性■で得られた
マウスMoΔb  RC3−1を参考例3に記載のMH
A法に供し、各種ヒト腫瘍細胞株および正常腎組織に対
する反応性を測定した。
結果は下表に示した通りであった。
表から明らかなように正常腎組織に反応することなく、
測定に供した全ての腎癌細胞株に対して強い反応性を示
した。また一部の肺癌、膀胱癌およびT白血病細胞株に
も陽性であった。
マウスモノクローナル抗体RC3−1の反応性1)陽性
細胞群: 胃癌(AM−RC−3,AM−RC−6,A
M−RC−7,5K−RC−1゜5K−RC−9,5K
−RC−18)、膀胱癌(T−24)、肺癌(Luci
−10,Ca1u−6PC−10)、 T細胞白血病(
HUT−78)陰性細胞群: 膀胱癌(KK−47,M
GH−U−1)、前立腺癌(DU−145)。
胃癌(NtlGC−2,NUGC−3,NUGC−4,
MKN−28,NATO−111,MRK−1)。
腸瘍(S!−403,5W−620,S!−111,6
,5W−1222,Ca0V−4,HT−29)、子宮
頚癌(ME−180)、  メラノーマ(SK−MEL
−33,SK−MEL−37)、乳癌(MCF−7)、
 グリオーマ(MG−178)、肺癌(ADLC−DA
、 5BC−3,5CLC−SA、Luci−6,CA
DO−LC3,0KADA、QG−56)、 T細胞白
血病(CCRF−CEM、 HPB−ALL、 H8B
−2,HUT−102,RPMI−8402,Pi 2
/ Ichikawa、 MT−1,MT−2)、  
B細胞白血病(Raj i、 Daud i、 BAL
L−1,RPM l−1788゜Ly−16)、  ヌ
ル細胞白血病(NALL−1,NALM−6,NALM
−18,KOPN−K。
P3010hkubo)、骨髄腫性白血病(HL−60
)陰性組織群: 正常腎5種。
■)参考例3記載のMHA法で測定 実施例1 抗ANS抗体産生ノ\イブリドーマの作成の
免疫 PDM−3−C,。−カルボキシメチルエーテルをN−
ヒドロキシスクシンイミドとジシクロへキシルカルボジ
イミドとで活性エステル化し、次いでキャリヤ蛋白であ
るBSAに結合させ免疫原を調製した。
上記の(PDM  3  、Cto−カルボキシメチル
エーテル)−B S A複合体200μg/d生理食塩
水溶液に等量のフロイント完全アジュバントを添加し十
分乳濁後、B A L B / cマウス(♀、20μ
g10.2ndl/マウス)に腹腔および背部皮下投与
し、2〜3週間隔で追加免疫を実施した。3回の追加免
疫後、10日で最大の血清抗体価を示した個体について
、(PDM−3−C,。−力ルボキシメチルエーテル)
  B S A H合体液(50ug10.1d生理食
塩水/マウス)を静脈内投与した。
■ 細胞融合 参考例2−■に記載の方法に従い、細胞融合を実施した
■ ハイブリドーマの選択およびクローニング(メイタ
ンシノール 3−α−アミ/フェニル7セテート)  
HS Aia合マイクロプレートを用いる参考例1記載
のELISAでハイブリドーマをスクリーニングし、以
下参考例2−■と同じ方法で抗ANSMoAb産生ハイ
プリドーマを取得した。これらの中、免疫原であるPD
M−3−C1゜−カルボキシメチルエーテルのみならず
9−チオメイタンシン、MAY、さらにはANSにも強
い結合反応を示すMoAb産生マウスノ1イブリドーマ
AS6−44.9が得られた。本抗体の免疫グロブリン
クラス、サブクラス、軽鎖の種類はオークターロニー法
、ELISA法による測定で1gG1−λ鎖と決定され
た。またANSの細胞毒性に対する中和能を有していた
第1図にハイブリドーマAS6−44.9の培養上清の
ELISAにおける抗体希釈曲線を、第2図にANSの
細胞毒性(標的細胞:マウス白血病細胞P388D1お
よびヒト白血病細胞に562)に対する中和活性曲線を
示した。
製造 ■ 細胞融合 実施例1で取得した抗ANS抗体産生ハイブリドーマA
S6−44.9および参考例2で取得した抗hT rR
抗体産生ハイブリドーマ22C6を、それぞれ0.5μ
g/MlFITcおよび1.5μg/dTRITc含有
イスコフーハムF12混合培地で37℃、30分間イン
キュベートし、蛍光染色した。次いで、LSM溶液(和
光純薬玉業に、 K、販売)を添加し死細胞を除去した
のち、両ノ\イブリドーマをl:1の割合で混じ、PE
G6000を用いて細胞融合した。
37℃で2時間インキュベート後、FAC8に供するこ
とによりフルオレセインおよびローダミンで二重染色さ
れた細胞25,000個を分取し、次にフィーダーとし
てマウス胸腺細胞を5×105個/ウェル播種した96
穴マイクロプレートに、上記の二重染色細胞をlO個/
ウェルの割合で播種し培養した。
■ ハイブリッドハイブリドーマの選択およびクローニ
ング 融合後1−2週で細胞増殖のみられたウェルの培養上清
を、下記に示す二重特異性抗体測定用EL[SAに供し
抗体活性を測定した。すなわち、参考例1−■で作成し
たくメイタンシノール 3α−アミノフェニルアセテー
ト)−H3A感作プレートに被検ハイブリッド・ハイプ
リドーマ培養上清を添加し、室温で2時間反応後PBS
−TWで洗浄した。次いでビオチン標識した抗マウスI
gG−に鎖特異抗体を添加し、さらに室温で2時間反応
後、HRP標識したアビジンを加えて洗浄し、固相に結
合した酵素活性を参考例1−■に記載の方法で測定した
高いハイブリッド抗体活性を示したウェルにつ・いて限
界希釈法によるクローニングを実施し、目的の二重特異
性抗体産生テトラオーマATF1−170を取得した。
第3図にATFI−170培養上清の抗体希釈曲線を示
した。
■ ユエス仄工上坑体久11 予め0.5滅鉱油を腹腔内投与したBALB/Cマウス
6匹に5X10”個/マウスのテトラオーマを腹腔内接
種した。約14〜18日後に腹水の貯溜がみられたので
それを採取し、45〜50%飽和硫酸アンモニウムで塩
析してIgG画分を得た。20n+M PBS(pH7
,5)で透析後、PDM  3  Czo−p−アミノ
ベンジルエーテル結合セルロファイン力ラムに供しpH
2,9の0.2Mグリシン・塩酸緩衝液で溶出した。酸
溶出画分をPBSで透析後、さらにヒドロキシアパタイ
トカラムを用いる高速液体クロマトで本発明の抗ANS
−抗hT rR二重特異性を有するハイブリッド抗体を
得た。
腹水20−より約7 、3 mgの二重特異性抗体を得
ることができた。
単離 実施例2−■に記載の方法でテトラオーマATFl−1
70をB A L B / cマウスで腹水化した。
採取した腹水液を45〜50%飽和硫酸アンモニウムで
塩析後、さらにプロティンAカラムで精製しIgG画分
を取得した。酸溶出画分を10mMリン酸カリウム緩衝
液(pH6,2) で透析L、同じ緩衝液で平衡化した
ヒドロ牛シアパタイト力ラムに供した。lQmMから3
00mMのリン酸カリウム緩衝液(pH6,2)の濃度
勾配溶出法により各種免疫グロブリン種を相互分離し、
第4図の結果を得た。
第4図のピーク1は抗ANS抗体AS6−44゜9、ピ
ーク3は抗hT rR抗体22C6の溶出位置に相当し
た。各ピークの抗体溶出画分を実施例2■に記載の二重
特異性抗体測定用ELISAに供したところ、ピーク2
のみ強い抗体活性を示したことから、目的の二重特異性
ハイブリッド抗体ATFI−170はピーク2に溶出さ
れたことがわかった。
本方法により腹水5滅より約2.2mgの二重特異性抗
体を得ることができた。
加し5°Cで1時間反応させてから、PBSで平衡化し
たセファデックスG−25カラムに供し、ANSと二重
特異性抗体との複合体を分取した。
次にヒト白血病細胞株に562およびマウス白血病細胞
株P388D、を予め1.0X10’個10、EM!/
ウェル播種したプレート(リンプロ社製)に上記のAN
S−抗体複合体溶液0.5d/ウエルを添加し37℃で
4日間培養した。培養終了後、コルターカウンターで細
胞数を測定し、ANS抗体複合体の細胞毒性能を評価し
た。結果は第5図に示した通りであった。
本発明の二重特異性抗体と強く結合しhT fRを有す
るヒト白血病細胞に562に対しては強い細胞傷害活性
を示すが、hTfRを有さないマウス白血病細胞P38
8D、に対してはほとんと細胞傷害活性を示さなかった
胎毒性 実施例3で取得した精製抗ANS−抗hTfR二重特異
性抗体に5倍モルのアンサマイトシンを添抗体の製造 ■ 細胞融合 実施例1で取得した抗ΔNS抗体産生ハイブリドーマA
S6−、−44.9および参考例4で取得した抗ヒト腎
細胞癌抗体産生ハイブリドーマRC3lを実施例2の方
法に従い、それぞれ0.5μg/、−FITCおよび1
.5μg/藏TRITC含有イスコフーハムF12混合
培地で37°C,3(1間インキュベートし、蛍光染色
した。次いで、LSM溶液(和光純薬玉業に、K、販売
)を添加し死細胞を除去したのち、両ハイブリドーマを
l=1の割合で混じ、PEG6000を用いて細胞融合
した。
37°Cで2時間インキュベート後、FAC3に供する
ことによりフルオレセインおよびローダミンで二重染色
された細胞25,000個を分取し、次にフィーダーと
してマウス胸腺細胞を5×105個/ウェル播種した9
6六マイクロプレートに、上記の二重染色細胞を10個
/ウェルの割合で播種し培養した。
■ ハイブリッドハイブリドーマの選択およびクローニ
ング 融合後1−2週で細胞増殖のみられたウェルの培養上清
を、下記に示す二重特異性抗体測定用ELISAに供し
抗体活性を測定した。すなわち、腎癌細胞株AM−RC
−710’個/ウェルを吸着させたマイクロプレートに
被検ハイブリッドハイブリドーマ培養上清を添加し、室
温で2時間反応後、細胞培養液で洗浄した。次いでHR
P標識した(メイタンシノール 3−α−アミノフェニ
ルアセテート)−H8Aを添加し、さらに室温で2時間
反応後、洗浄し、固相に結合した酵素活性を参考例1−
■に記載の方法で測定した。
高イハイブリノド抗体活性を示したウェルについて限界
希釈法によるクローニングを実施し、目的の二重特異性
抗体産生テトラオーマRCAS 1488を取得した。
第6図にRCASI−488培養上清の抗体希釈曲線を
示した。
■ ハイブリッド抗体の精製 予め0.57n1.鉱油を腹腔内投与したBALB/C
マウス6匹に5XlO”個/マウスのテトラオーマを腹
腔内接種した。約14〜18日後に腹水の貯溜がみられ
たのでそれを採取し、45〜50%飽和硫酸アンモニウ
ムで塩析してIgG画分を得た。20mM、PBS(p
H7,5)で透析後、PDM−3−C,。−p−アミノ
ベンジルエーテル結合セルロファイン力ラムに供しpH
2,9の0.2Mグリシン・塩酸緩衝液で溶出した。酸
溶出画分をPBSで透析後、さらにヒドロキシアパタイ
トカラムを用いる高速液体クロマトで本発明の抗ANS
−抗ヒト腎細胞癌二重特異性を有するハイブリッド抗体
を得た。
腹水20旋より約5.8mgの二重特異性抗体を得るこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で作成した抗ANS抗体AS6−44
.9を参考例1記載のELISAに供して得た抗体希釈
曲線である。第2図は同じAS644.9抗体のA N
 S (1ng/ml>に対する中和活性曲線を示す。 第3図は実施例2で作製したハイブリッド抗体ATF1
.−170の二重特異性抗体活性を示す。第4図は実施
例3で調製したテトラオーマATFI−170の産生ず
る免疫グロブリン種のヒドロキシアパタイトカラム溶出
曲線である。検出は280nmにおける吸収により示さ
れた。 第5図は実施例3で作成した抗ANS−抗hTfR二重
特異性抗体の細胞毒性試験結果を示す。第6図はRCA
S l−488の培養上清の抗体希釈曲線を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)アンサマイトシン類および標的抗原の両方に対し
    て結合親和性を有するハイブリッドモノクローナル抗体
    。 (2)標的抗原が腫瘍関連抗原である請求項1記載のハ
    イブリッドモノクローナル抗体。(3)腫瘍関連抗原が
    ヒトトランスフェリンレセプターである請求項2記載の
    ハイブリッドモノクローナル抗体。 (4)腫瘍関連抗原がヒト腎細胞癌関連糖蛋白である請
    求項2記載のハイブリッドモノクローナル抗体。 (5)請求項1記載のハイブリッドモノクローナル抗体
    にアンサマイトシン類を結合させてなる複合体。 (6)請求項1記載のハイブリッドモノクローナル抗体
    を産生するポリドーマ。
JP33372089A 1988-12-27 1989-12-22 二重特異性を有するハイブリッドモノクローナル抗体 Pending JPH0347090A (ja)

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JP1-18560 1989-01-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4832697B2 (ja) * 2000-04-12 2011-12-07 スミスクライン ビーチャム ピー エル シー アンサミトシンの製法

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