JPH0343592Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案は店輔に使用されるシヨーケースの照明装
置に関する。

(ロ) 従来の技術 実開昭60−156387号公報（F25D27／00）には、
上面後半部に形成され、下面に補助冷却器、上面
に上壁を設けた突壁と、この突壁の真上に間隔を
存して前縁及び左右両側縁をサツシユにて被冠さ
れる天壁を配置することにより形成され、前面に
透光性シエード板、このシエード板の後方に前記
天壁を支持し、且つ前面に沿つて庫内照明用の蛍
光灯を装着してなる横長の支持部材を配置してな
る収納室とを備えてなる低温シヨーケース板が開
示されている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 上記従来の技術によれば、蛍光灯の交換の際に
は先ずサツシユを取り外し、次にシエード板を取
り外ずして収納室の前面を開放して蛍光灯の交換
を行なう訳であるが、蛍光灯の真上に天壁が存在
するために、収納室における蛍光灯交換空間が狭
まく、極めて煩雑な作業を強いられるばかりでな
く、シエード板及びサツシユを夫々取付けなけれ
ばならず、蛍光灯の交換に手間がかゝる問題点が
あつた。

本案はかゝる問題点を解決することを目的とす
るものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本案は上記問題点を解決するために、前面に透
光性シエード板１２、上面に天板２３を備え、前
記シエード板１２に相対向する取付板２６に支持
された蛍光灯２８を収納してなる照明室２０をシ
ヨーケース１本体上部に形成してなるものにおい
て、前記取付板２６は前記天板２２に対して交差
するよう照明室２０の左右両側壁２５に縦方向に
形成された溝部３２にその上方から挿脱自在に挿
入され、又前記天板２３は中央下部長手方向に設
けた突部３５が前記取付板２６に重なるよう前記
両側壁２５上部の内向きフランジ３３に載置され
ると共に、その前端が前記シエード板１２を被冠
するサツシユ１５に載置され、且つその後端が前
記内向きフランジ３３と離間してなるシヨーケー
ス１の照明装置を提供する。

(ホ) 作用 実施例によれば、天板２３を取り外す場合に
は、天板２３の後端が前記内向きフランジ３３上
に浮き上がつている即ち離間している関係上、第
１図に示す如く後端に力を加えて下方に押して力
点としたときには前記突部２５が支点となつて前
端がサツシユ１５から浮き上がることになり、こ
の結果、天板２３を取り外すことができる。又、
天板２３を取り外した状態で第２図に示す如く取
付板２６を上方に持ち上げると、この取付板に支
持された蛍光灯２８は照明室２０外へ引き出さ
れ、この結果、蛍光灯２８の交換は照明室２０外
で行なえる。

(ヘ) 実施例 以下図面に基づいて本案の実施例を説明する
と、１はアイスクリーム等の冷凍食品を貯蔵する
シヨーケースで、本体を構成する断熱壁２の前面
上部に透視窓３、冷凍食品の出し入れ用開口とな
る上面前半部に前後方向摺動式の透明扉４、上面
後半部に前記透明扉４を収納する扉収納室５が設
けられている。前記断熱壁２は冷凍食品を貯蔵す
る庫内６を画成するもので、前記扉収納室５の下
面となる天壁７の下方には冷凍食品を冷却するた
めのプレートフイン形冷却器８が設けられ、又前
記天壁７の前面に沿つて前記庫内６を照明するた
めの蛍光灯９が設けられている。１０は前記扉収
納室５の上面前半部に形成された広告室で、前下
がりに傾斜する前面の透明板１１と、後下がりに
傾斜し前記庫内６に貯蔵された食品のメーカー
名、品名等を記載した背面の看板兼用の透光性シ
エード板１２と、前下がりに傾斜し前記シエード
板の文字を写す底面の鏡１３と、左右両側面の透
明側壁１４とからなり、前記透明板１１を通して
シエード板１２の文字と鏡１３に写るシエード板
１２の文字との双方を外方から透視できる構成と
なつている。前記透明板１１及びシエード板１２
の上端は上サツシユ１５に支持され、又前記透明
板１１の下端は広告カード１６を係止する上下一
対の爪１７，１７を備えた保持部１８を形成した
下サツシユ１９に支持され、更に前記シエード板
１２の下端及び鏡１３は後述する側壁に架設支持
されており、この支持に伴ない透明板１１、シエ
ード板１２、鏡１３は三角形をなす様に組み合わ
され、前記広告室１０を構成する。前記広告カー
ド１６には庫内６に貯蔵された食品の品名、価格
等が記載されており、広告カード１６自身の弾性
によつて前記爪１７，１７に係止される。

２０は前記扉収納室５の上面後半部に形成され
た照明室で、前面に設けられ前記広告室１０との
間の仕切板を兼用する前記シエード板１２と、背
面に設けられた背板２２と、上面に設けられ物品
載置台となる比較的重量のあるガラス板等からな
る天板２３と、底面に設けられた底板２４と、こ
れらの各板及び前記広告室１０の構成部品を直接
或いは間接的に支持する左右一対の側壁２５とか
らなり、内部には前記側壁２５によつて支持され
る取付板２６、この取付板に止着されるスナツプ
方式のホルダー２７、このホルダーの弾性脚２７
Ａ，２７Ａに挾着保持され前記シエード板１２に
相対向し且つ前記天板２３の直下に位置する直管
蛍光灯２８及びこの蛍光灯の安定器２９が設けら
れている。前記取付板２６はその上端から後方に
向く上部フランジ３０と、下端から前方に向く下
部フランジ３１とを有し、前記両側壁２６に形成
された溝部３２にその上方から挿脱自在にその両
側部を嵌め込まれた後、前記上部フランジ３０の
両端を前記両側壁２６上部の内向きフランジ３３
にネジ３４止めすることにより照明室２０内に収
納される。前記天板２３は中央下部に前記取付板
の上部フランジ３０に重なる突部３５を長手方向
に形成しており、この突部の両端を前記両側壁２
６の内向フランジ３３に載置すると共に、前端を
前記上サツシユ１５に載置することにより照明室
２０の上面を覆う。従つて、この天板２３を取り
外す場合には、天板２３の後端が前記内向きフラ
ンジ３３上に浮き上がつている即ち離間している
関係上、第１図に示す如く後端に力を加えて下方
に押して力点としたときには前記突部２５が支点
となつて前端が上サツシユ１５から浮き上がるこ
とになり、この結果、天板２３を取り外すことが
できる。又、天板２３を取り外した状態で第２図
に示す如く取付板２６を上方に持ち上げると、こ
の取付板に支持された蛍光灯２８は照明室２０外
へ引き出され、この結果、蛍光灯２８の交換は照
明室２０外で行なえることになる。

上記構成によれば、天板２３は両側壁２５上に
載置されているときには、その重心が前半部にあ
り、物品載置台として作用する一方、蛍光灯２８
の取付板２６は天板２３の突部３５を載置して補
強材の作用をなす関係上、天板２３に加わる重量
を分散でき、天板２３の中央の撓みを防止でき
る。又、天板２３の取り外しに際しては天板２３
の後端を下方に押すことにより、突部３５を支点
として前端がサツシユ１５から浮き上がるので、
その取り外しが簡単となる。更に、天板２３を取
り外した状態で取付板２６を上方に持ち上げるこ
とにより、取付板２６の左右両側部が溝部３２に
案内され蛍光灯２８が照明室２０外に出ることに
なり、照明室２０外で蛍光灯２８の交換が行なえ
る。

(ト) 考案の効果 上述した本案によれば次に列挙する効果が生じ
る。

天板の取り外しに際しては天板の後端を下方
に押すことにより、突部を支点として前端がサ
ツシユから浮き上がるので、その取り外しが簡
単となるばかりか、ネジ等の止め具を一切使用
しないので、天板の取付けも簡単に行なえる。

天板を取り外した状態で取付板を上方に持ち
上げることにより、取付板の左右両側部が溝部
に案内され蛍光灯が照明室外に出ることにな
り、照明室外で蛍光灯の交換が行なえ、その交
換昨業が速くなる。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本案シヨーケースの照明装置の実
施例を示し、第１図は天板の後端を押した状態の
要部縦断面図、第２図は取付板を照明室から引き
出した状態の要部縦断面図、第３図は第４図Ａ−
Ａ断面図、第４図は全体前方斜視図である。 １２……シエード板、２０……照明室、２３…
…天板、２５……側壁、２６……取付板、２８…
…蛍光灯、３３……内向きフランジ、３５……突
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面に透光性シエード板、上面に天板を備え、
   前記シエード板に相対向する取付板に支持された
   蛍光灯を収納してなる照明室をシヨーケース本体
   上部に形成してなるものにおいて、前記取付板は
   前記天板に対して交差するよう照明室の左右両側
   壁に縦方向に形成された溝部にその上方から挿脱
   自在に挿入され、又前記天板は中央下部長手方向
   に設けた突部が前記取付板に重なるよう前記両側
   壁上部の内向きフランジに載置されると共に、そ
   の前端が前記シエード板を被冠するサツシユに載
   置され、且つその後端が前記内向きフランジと離
   間してなるシヨーケースの照明装置。