JPH0343424A - 血液適合性医療用材料 - Google Patents

血液適合性医療用材料

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JPH0343424A
JPH0343424A JP2069883A JP6988390A JPH0343424A JP H0343424 A JPH0343424 A JP H0343424A JP 2069883 A JP2069883 A JP 2069883A JP 6988390 A JP6988390 A JP 6988390A JP H0343424 A JPH0343424 A JP H0343424A
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアクリルア
ミド等のアミド基を有する基質高分子に、スルホ基(−
So、H)が結合したポリエチレンオキシド(以下、ス
ルホン酸化ポリエチレンオキシド又はスルホン酸化PE
O又はPE〇−(SO3H)nという)が化学的に置換
された、優れた血液適合性を有する新たな改質高分子物
質及び該物質の製造方法に関する。
(発明が解決しようとする課題) 医療用材料としての要件は、優れた物理的及び機械的物
性、物性の体内安定性、消毒可能性と生体適合性である
。このうち、特に材料が生体組織又は血液と接触する際
、本質的に生ずる生体の拒絶反応を押える生体適合性が
重要である。
血管が損傷されるとか、血液が異物質と接触すると、凝
血現象が起る。この現象の詳細な過程は未だに完全にわ
かっていないが、下記の図式に要約されるように、血液
内の蛋白質と血小板の粘着及び活性化により始まり、凝
固因子の活性化を伴い、赤血球及び白血球の関与下、フ
ィブ、リン網状構造の形成により、凝血が進行すること
が知られている。
このように凝血現象は、血液と接触される人工心臓、人
工血管、人工腎臓、人工心肺器等の循環系人工臓器材料
又は静脈カテーテル、動脈カテーテル、大動脈内バルー
ンポンプ(1njrB−aor11cballoon 
pump)等の血管内に挿入される治療器具の使用時に
切実な問題であり、凝血又は微細凝血(en+boli
)により血管閉塞等致命的な結果を招く、従って、血液
と接触するときの凝血を抑える血液適合性で抗凝血性の
材料を開発することは重大な効果が予想される重大な問
題である。
従来の血液適合性高分子の材料を分類すると、次の二つ
に大別することができる。その一つは、本質的に血液適
合性を有する材料として、血液成分、特に蛋白質と血小
板との粘着及び活性化を抑える材料である。更に、材料
の表面に形成された類似内膜の血液適合性を利用する類
似内膜形成材料も研究されている。また、他の一つは、
凝血形成を抑える生理活性物質(ヘパリン、プロスフグ
ランジン、ユーロキナジェ等)を材料の表面に固定化す
るか、又は徐々に放出させて血液適合性を得る方法であ
る。
現に、ポリエステル織布又は延伸されたテフロンで作ら
れた人工血管は、血液と接触後、表面に−先ず凝血層が
形成され、その凝血層が血液適合性を有するようになる
類似内膜形成材料であるが、口径が小さいか、血流が緩
い血管には適用し難い。ヘパリン等の生理活性物質を利
用したカテーテル及び材料の開発が報告されているが(
Trans、 ASAIo、  24 、 736−7
451978)、生理活性物質の損失及び活性度の減少
により、その効果が限時的であり、桁外れていない。
従って、本質的に血液適合性を有する高分子材料を開発
するための多くの研究が進められている。材料の血液適
合性は、表面の物理的及び化学的構造により決定され、
殊に材料の極性、表面エネルギー、表面電荷、親水性及
び疎水性1表面の平滑度と多孔度等により大きな影響を
受吋る。
材料表面の自由エネルギーは、血液適合性の重要な因子
となっている。水を多く含むヒドロゲルは、血液と互い
に作用する際、極めて低い界面エネルギーを示すため、
血液適合性が優れていることが知られている。しかしな
がら、これは加工性が悪く、機械的強度が弱いため、機
械的性質の良い基質に表面グラフト又はコーティングさ
せる方法等が研究されている。殊に、親水性高分子のP
EOについては多くの研究がなされているが。
長岡ら(Trans、ASAIO、28,459−46
3゜1982)は、ポリ塩化ビニル樹脂の表面にPEO
をグラフトさせた抗凝血性材料を報告している。この報
告書において、彼らは表面にグラフトされた水溶性高分
子の体積除外効果と動力学的な働きが血液の蛋白質及び
血小板の粘着を防止する機能を示すと報告した。
一方、親木性/疎水性微細分離(microdo−ma
in)構造を有する高分子は、蛋白質及び血小板の活性
化を抑えて優れた抗凝血性を示すと報告した。岡野ら(
J、Biomed、Mater’、Res、、 15 
、393−402.1981)は、ポリスチレン−ポリ
ヒドロキシエチルメタクリレートブロック共重合体の優
れた抗凝血性を報告した。また、ポリオール/ジイソシ
アネートよりなるポリウレタンもこのような親木性/疎
水性の構造により優れた抗凝血性を示しくJ、Biom
ed、Mater、Res、 、 20 、433−4
68.1986)、I、がち、機械的物性が優れている
ため、現に人工心臓、大動脈内バルーンポンプ、血管カ
テーテル等血液接触医療用器具に多く使われている。
一方、血液成分及び血管内皮細胞はすべて陰性電荷を帯
びており、生体血管内の血液凝固の防止は、これら相互
間の電気的反発力のためであると説明されている(Am
er、J、Physiol、、 l 75 。
113、l 953)。
従って、アニオンを含んだ高分子の表面も優れた血液適
合性がある。−例として、線状のアニオン性炭水化物で
あるヘパリンの独特な血液凝固抑制作用は、含まれてい
るスルホ基又はスルホアミノ基のようなアニオンによる
ものと報告されている( Biochem、 Biop
hys、 Res、 Commun、 、 93 。
1339.1978)。このようなアニオン高分子とし
て、C,Fougnotら(Anl、 BiomedE
ng、、7.429−439.1979)は、ポリスチ
レンスルホン酸を報告し、S、 L、 Cooperら
(J、Co11iod Interface 5ci1
.104.422−439.19851もスルホン酸化
ポリウレタンは血液適合性を向上させることを報告して
いる。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上述の従来の技術等を分析して得た結果
から判断される種々の長所等を保有する新たな型の高分
子を設計し、長期間にわたって研究した結果、血液適合
性が優れた新たな高分子材料を発明するに至った。
本発明は、スルホン酸化ポリエチレンオキシド水溶性高
分子を上述の基質高分子に置換させることにより、スル
ホ基アニオン電荷の反発力による抗凝血性効果と、ポリ
エチレンオキシド(以下PEOという)高分子の蛋白質
及び血小板粘着の抑制による抗凝血性効果との相乗作用
により、血液適合性が極めて優れた効果を得ることがで
きるものである。特に、ポリウレタンを基質として使用
すれば、本来の親木性/疎水性微細相分離構造効果が付
加され、抗凝血性が極めて優れた材料を得ることができ
る。
すなわち、本発明は、アミド基を有する基質高分子のア
ミド基にスルホン酸化ポリエチレンオキシドが置換され
た血液適合性改質高分子物質である。
本発明の血液適合性改質高分子は、上述のS、L。
C:ooperらが報告したスルホン酸化ポリウレタン
とは構造設計の概念が全く異なる。何故ならば、S、 
L、 Cooperらはポリウレタンに単にスルホ基を
導入してアニオン効果を報告したのに対し、本発明にお
いては、親水性PEO高分子の効果を新たに導入し、追
加としてスルホ基の効果を付加したちのである。
本発明による改質高分子を製造するには、既に成形され
た医療用製品に表面反応を行ってもよく、又は溶液状態
のバルク反応により製造された改質高分子を成形材料又
はコーティング用材料として利用することもできる。こ
れらは更に詳細に後述することにする。
本発明の改質高分子は、その製造工程により、上述の基
質高分子の活性点と反応できる官能基が含まれたPEO
誘導体を導入した後、該PE○誘導体と結合できるスル
ホン酸誘導体を反応させて順次に製造するか、又は単一
工程として活性点と反応できる官能基とスルホ基を共用
するPEO誘導体を直接反応させて製造することができ
る。更に、前記基質高分子にジイソシアナート又はジカ
ルボン酸塩化物を反応させ、導入される自由モノ官能基
を使用してPEO誘導体を結合させると、PEOを簡単
かつ温和な条件の下で反応させることができるため、極
めて有利である。
有用なPE○誘導体としては、PEO及びそのアミノ誘
導体、p−1−ルエンスルホン酸エステル、酸塩化物、
インシアナート、エポキシ、ハロゲン誘導体等であり、
PEO誘導体と結合可能なスルホン酸誘導体としては、
亜硫酸又はその塩、重亜硫酸又はその塩、アミノアルキ
ルスルホン酸、ヒドロキシアルキルスルホン酸、アルキ
ルスルトン等であり、導入されるPEO誘導体の官能基
により適宜に選ぶことができる。
基質高分子に結合される親水性高分子誘導体としては、
PEO、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチル
メタクリレート、ポリN−ビニルピロリドン等の合成高
分子とアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロ
ース、澱粉、アガロース等の天然高分子を使用し得る。
このうち、PEOは水溶性が大きく、柔軟性で血漿蛋白
質及び血小板の粘着抑制効果が大きいため、血液適合性
が最ち優れている。PEOの含量及び分子量は血液適合
性に特に重要であり、−Mに、血液適合性の優れたPE
Oの分子量は100−20.000であり、200−1
0.000のちのは特に優れた血液適合性を示した。
基質高分子にスルホン酸化PEOを導入する方法は、基
質高分子に適宜のPEO誘導体を反応させた後、スルホ
ン酸誘導体を順次に反応させるか、又は単一工程として
スルホン酸化PEO誘導体を直接基質高分子に導入する
こともできる。
本発明に適合することのできる基質高分子は、アミド基
のように置換され得る水素を含むポリウレタン、ポリア
ミド、ポリアクリルアミド等である7 このようなアミド基の水素は活性が大きくないが、反応
条件によって置換させることができる。
即ち、該水素はイソシアナート又はカルボン酸塩化物の
ような親核性の強い化合物と反応させることによって反
応性の大きい官能基を導入することができる。また、該
水素は強塩基性化合物により遊離され、アミドイオンを
形成でき、該イオンは化学的活性が極めて大きいため、
ハロゲン、エポキシ、トルエンスルホン酸エステル誘導
体等と置換反応させることができる。
また1本発明の特徴として、基質高分子に反応性の大き
い官能基を導入した後、スルホン酸化1) E O誘導
体を反応させるか、PEOとスルホン酸誘導体を順次に
反応させるのが更に効果的である。即ち、ジイソシアナ
ート又はジカルボン酸塩化物を反応させ、基質高分子に
導入されたイソシアナト基(−N=C=0)又はクロロ
カルボニル基(−COCff)を利用してPEO誘導体
を結合させると、PEOを誘導体に転換することなしに
そのまま使用できるため、簡単かつ温和な反応条件を選
ぶことができ。化学的損傷を避けることができるので有
利である。
基質高分子と直接に結合させることができる官能基を有
するスルホン酸化PEO誘導体は、種々の方法により製
造できる。PEOは、通常両末端にヒドロキシ基を有す
る重合体として製造され販売されているが、ヒドロキシ
基を公知の方法により種々の官能基に転換させることが
できる(J、Macromol、Sci、、C25(3
) 、 3251985)。重要な例を挙げれば、スル
ホプロミドと反応させてブロム原子を導入する方法、過
酸化マンガンカリウムで酸化してカルボキシル基に変え
る方法、エピクロルヒドリンと反応させてエポキシ化合
物に変える方法。ジイソシアナートと反応させてイソシ
アナート化合物に変える方法等があり、更に、臭化アン
モニウムと反応させてアミノ基に変える方法、カルボキ
シル基を酸塩化物に転換させる方法ら可能であるため、
実際上殆んど全ての形態の官能基に転換させることがで
きる。
従って、上述のPEOにスルホ基を導入する方法もPE
O誘導体の官能基により多様に可能である。有用な方法
としては、PEOのヒドロキシ基にアルキルスルトン及
び重亜硫酸ナトリウム等を反応させる方法、ブロムに亜
硫酸ナトリウムを反応させる方法、インシアナト基にア
ミノアルキルスルホン酸又はヒドロキシアルキルスルホ
ン酸を反応させる方法、エポキシ基に重亜硫酸ナトリウ
ム又はヒドロキシアルキルスルホン酸を反応させる方法
等がある。
次に、基質高分子にスルホン酸化PEOを導入する方法
に関し、具体的な例と共に説明する。
第1の方法は、基質高分子にジイソシアナートのような
化合物を反応させ、導入された自由モノ官能基を利用し
てPEO誘導体を結合させる方法であり、このような二
官能性化合物としてはジイソシアナート及びジカルボン
酸塩化物を使用できる。
例1:ポリウレタン、ポリアミド、ポリアクリルアミド 1(0 1 0=C−N−R−N−(:=0 1 [ここで、 PEO= −TCH,CI+201゜ である] 有用なジイソシアナートは、ヘキサメチレンジイソシア
ナート(HMDI)、トルエンジイソシアナート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)等
であり、ボリウレクン重合触媒である酒石酸及びアミノ
類の触媒が使用できる。この反応は温和な条件の下でな
されるため。
材料の損傷なしに進行される有利な点がある。
例2:ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリウレタン −CH2−CH− GO−NH。
CHI−CH Go−NHCORCOCl −CI+2−C11 GO−NIICOrlCOO−PEO−f−3O311
1゜又は GO−Nlf−COrICONI[−PEQ−(−5O
,+(+。
有用なジカルボン酸塩化物は、Hの炭素数が2〜30ケ
である脂肪酸のジカルボン酸塩化物である。
第2の方法は、基質高分子に直接に結合できるイソシア
ナト基又はクロロカルボニル基を有するPEO誘導体を
反応させる方法である。
例3:ボリウレクン、ポリアミド、ポリアクリルアミド 0 I     0=C−Nll−PEO−fsO,Hl 
llポリウレタン、ポリアミド、ポリアクリルアミドは
イソシアナト基と反応して尿素誘導体に転換される。
例4.ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリウレタン C1,−CIl +  lJ’0c−PEOI−3O,
H)、。
C0N11□  [ここで、nは○又は1である]↓ CH,−C11 CONHCO−PEO−(−SO3H1゜第3の方法は
、前記基質高分子を強塩基性化合物で処理してアミドア
ニオンを形成させた後、ハロゲン、エポキシ、トリルス
ルホニル基を有するPEO誘導体と反応させる方法であ
る。有用な強塩基性化合物としては、水素化ナトリウム
又はカリウム、ナトリウム又はカリウムエトキシド、ナ
ト ノウム又はカリウムブチレート、 臭化メチルマ グネシウム等である。
例5 ポリアミド、 ポリウレタン、 ポリアクリル アミド 0 111; −[−NH−(−CL−) 、−N−C−(−CH2−
) 、−C−]。
■ Na  Φ O [−NH−(−CHI−) 、−N−C−(−CH2−
) 、−Cニー]。
PEO [SO,H1n 例6 :ポリウレタン、 ポリアミド、 ポリアクリル アミド 例7 :ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリウレタン −C:Ih 1l− CO−Nlla −CI+、−CH− 0−NH Na  @ −C11,−CH− GO−NH−PEO−(−3o、!1+、。
以上において説明した改質高分子物質の製造方法は、既
に成形された基質高分子製品に表面反応を行うことちで
き、又は基質高分子を適宜の溶媒に溶解させて溶液状態
で改質し、成形用及びコーティング用材料として使用す
ることもできる。
従って、表面反応を行う際は、基質高分子が溶解されな
い媒質中において反応させるべきであり、できるだけ膨
潤性が大きくない媒質を選ぶのがよい。
ポリウレタンの溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等があり、
ポリアミドの溶媒はギ酸であり。
ポリアクリルアミドに対しては水、アルコール等が溶媒
として使用できるため、表面反応又は溶液反応において
反応媒体として使用できる。
スルホ基のようなアニオンが、血漿蛋白質及び血小板と
の電気的反発力によりその粘着が抑えられ、抗凝血性を
示すということは上述のごとくである。スルホ基は、他
のアニオンであるカルボキシ基よりその効果が優れてい
ることが知られている。このようなアニオンが導入され
た改質高分子は、表面電荷密度も同じく、抗凝血性を決
定する重要な因子である。
従って、本発明においては、基質高分子のアミド基に対
するスルホン酸化PEOの置換度により血液適合性が大
いに異り、原削的に置換度が高い程血液適合性は増加す
る。一方、置換度を増加することにより基質の水溶性が
増加し、柔軟性が増加する。しかしながら、表面反応の
場合、水溶性及び機械的物性の変化はさほどではない。
従って、置換度の調整は最終用途と形態により選択され
るべきである6表面反応の場合に血液適合性の優れた置
換度は表面の官能基に対し60−95%であり、溶液状
態のバルク反応の場合は5−25%の置換度として、血
液適合性が優れた成形材料に改質することができ、これ
は成形材料又はコーティング材料として使用できる。
該改質高分子は、血液適合性が優れた医療用材料であっ
て、フィルム、シート、チューブ、繊維、中孔繊維等の
構造材料又はコーティング材料として応用できるため、
血液と接触される人工心臓、人工血管、人工心臓弁膜、
人工心肺器、人工腎臓等の循環系人工臓器材料又は静脈
カテーテル、動脈カテーテル、大動脈バルーンポンプ等
の血管内に挿入される治療用製品に利用する場合、凝血
形成がより減少され、副作用を防止できる材料として用
いることができる。
以下、本発明の実施例を詳述する。しかしながら、本発
明がこれらの実施例に限定さるちのではない。
の接触      び     定 法上述において説
明したように、材料の生体適合性、特に血液適合性は材
料表面の物理的及び化学的構造により決定されるが、そ
のうち、親水性及び疎水性は重要因子の一つである。材
料の親水性及び疎水性の大きさは、液体と接触の際の接
触角の大きさにより測定される0本発明においては、改
質高分子の親水性及び疎水性をウィルヘルミプレート 
(Wilhelmy Plate)方法(J、 App
l、 PolymSci、、26.1269.1982
)による動力学的接触角にて測定した。この方法は、材
料を水中に浸漬するときと取出すときの重さの変化を精
密に測定し、前進接触角(advancing con
tactangle )及び後退接触角(recedi
ng contactangle )を決定する方法で
ある。材料の前進接触角が大きい程疎水性が大きく、後
退接触角が小さい程親水性が大であることを意味する1
本発明による改質高分子は、PEO誘導体が結合される
と親水性が大きく増加し、しかちスルホ基が導入される
と完全な゛濡れ゛°現象を示した。従って、改質高分子
の血液との相互作用は少ないことになる。詳細な接触角
の測定値は実施例において正確に述べることにする6 の   血   血   A   評 材料の抗凝血性評価に対する多くの体外又は体内試験方
法が文献に報告されている(Guidelinesfo
r Blood−Material Interac1
1ons、 Na11onalIns11tutes 
of Health、出版物番号85−2185.19
85)、本発明において使用された抗凝血性評価方法は
、体外活性化部分トロンボプラスティン時間(APTT
) 、プロトロンビン時間(PT) 、血小板粘着実験
と兎を利用した体内(正確にはex−vivol動脈−
動脈シャント(shunt)方法を用いた。
APTT測定は、フィブロメーター法 (Amer、J、Path、、  69. 271 、
 1972)を利用した。
試料を標準血漿300μに入れて1時間接触させて得た
試料血漿0.1d(37°C)を、2分間予熱された部
分トロンボプラスティンO,l−に加えた。正確には3
0秒後0.025M塩化カルシウム溶液0.1−を加え
、フィブリンタイマーを用いて凝固時間を測定した。A
PTT時間が長い程抗凝血性が大きいことを示した。
PT測測定、−段階プロトロンビン時間により測定した
( ”Lab Med、Hematology” 、 
P1267.1982)、0.1−のトロンボプラステ
ィンと0.025M塩化カルシウム水溶液0.1−を混
合して37°Cで予熱した後、試料をAPTTの測定時
と同様の方法で処理して得た0、1−の試料血漿を加え
、フィブリンタイマーを用いて凝固時間を測定した。P
Tも同じく長い程抗凝血性が優れていることを示す。
血小板粘着実験は、夫々の材料に粘着された血小板の量
を測定することである。ヒト全血を遠心分離して得た血
小板豊富血漿(PRP)に試料を37°Cで3時間浸漬
後、りん酸塩緩衝生理食塩水に移して、37℃で1分間
振盪しながら?先浄した。このようにして処理された試
料を2%グルタルアルデヒド緩衝水溶液に2時間浸漬さ
せ、材料の表面に粘着した血小板を固定させた後、エタ
ノール水溶液で脱水し、冷凍乾燥し走査電子顕微鏡で観
察した。
正しくは、体内(ex−vivo )動脈−動脈シャン
ト方法は、兎を利用した動物実験条件の下で材料の適合
性を簡便かつ迅速に測定する方法であって、再現性が極
めて優れている(ASAIO,J、 l 0596.1
987)。
兎の右側頚動脈を露出させて、試料チューブ(内径1.
5mm、外径2mm、長さ30cm)の両端を夫々頚動
脈内へ挿入させ、シャント形態に血液を流通させた。チ
ューブ内の血流速度を分当り25−に調節して流通させ
た後、流速が停止される時間を閉塞時間と定義した。閉
塞時間が長い程チューブ材料の血液適合性は優れている
実施例1 ポリウレタンシート(ペレタン2363−80A、米国
アップジョン社、広さ2cm”、厚さl mm)をメタ
ノールに18時間還流させ、不純物を除去した後、トル
エン120−に入れて/\キサメチレンジイソシアナー
ト(HMDI)2−と。
オクト酸第1錫1−を加えて20−40℃で1〜2時間
反応させた後、トルエンで十分洗浄した。
ATR−FTIR(Attenuated total
 reflec11on−Fouriertrans−
form 1nfrared 5pectroscop
y)で表面を測定した結果、導入されたモノイソシアナ
ートの自由官能基を観察することができる。
得られたシートをトルエン12〇−中で、HO−PEO
(200)−5○a H3−とトリエチルアミノ1−を
入れて20−40℃で2時間反応させた。HO−PEO
(200)−5O,Hはポリエチレンオキシド(分子量
200、米国アルドリチ社)4gをジメチルスルホキシ
ド12.5−に加えて85°Cで撹拌して溶解した後、
1.3−プロパンスルトン2.5gと炭酸ナトリウム1
gを添加して85℃で16時間反応させた後、メタノー
ルにて抽出して分離製造した。
処理された改質ポリウレタンシートの前進接触角は29
2°、後退接触角は濡れる°゛ことにより本来のポリウ
レタンシートの前進接触角86.3°及び後退接触角4
0.6°に比して大きく減少され、完全に親水化された
。また、未処理シートのAPTTが35.8秒及び13
.2秒であったが(基準血漿のAPTTは36.0秒、
PTは13.0秒であった)、処理後のAPTTは48
.6秒及び15.0秒に増加され、血小板の粘着も極め
て少なかった。同様の方法で、内面の処理されたポリウ
レタンチューブ(ローヤルテンR380PNAT、米国
ユニローヤル社、内径1.5mm、外径2.0mm、3
0cm)の兎動脈−動脈シヤントの閉塞時間は360分
であり、処理前チユーブの閉塞時間の50分に比して大
きく増加した。
このように、反応前後のポリウレタンシート及びチュー
ブのAPTT、PT、血小板粘着及び兎動脈−動脈シヤ
ントの実験結果、ポリウレタンは本発明の方法により改
質された後には、血液適合性が大きく改善されたことを
確めることができた。
実施例2 HO−PEO(200)−SO,Hの代わりにNH2−
PEO(3500)−5O,Hを使用したことを除いて
は、実施例■と同様の方法を行った。接触角は同様に低
く、また実施例1と等しいAPTT及びPTを示したた
め、同じく血液適合性が優れていた。
NH2−PEO(3500)−3o、Hは分子量が35
00であるNH2−PEO(3500)−NH,(米国
シグマ社)に1当量の1.3−プロパンスルトンを強塩
基触媒下で反応させて製造した。
実施例3 実施例1のごと< F(MD Iと反応させたポリウレ
タンシートに、ベンゼン120−中でPEO(200)
2gとオクト酸第1錫ニーを加えて20−40°で4時
間反応させた。シートを取り出してベンゼン、エタノー
ル、水で十分洗浄した後、イソプロピルアルコール50
R1、ジメチルスルホキシド2−2炭酸ナトリウム2g
と1.3−プロパンスルトン2gを入れた反応系に移し
て、60−80°で4時間反応させた。処理されたシー
トの表面接触角と血液適合性は実施例1と等しく優れて
いた。
実施例4 ポリウレタン5gをジメチルアセトアミド100Wd!
に溶解した後、HMDI6.3−を入れて20−40°
C″c1週間反応させ、無水エーテルで沈澱、分離させ
た。生成物5gをジメチルアセトアミド100−に更に
溶解させ、実施例1と同様にHO−PEO(200)−
5o3H5−とバルク反応させた。またHO−PEO(
200)−3○3Hの代わりに、PEOと1.3−プロ
パンスルトンを順次反応させた。またF(MD Iと反
応させたポリウレタン5gをジメチルアセトアミド10
0−に溶解した後、PE05gを入れて室温で3日間反
応させて、蒸留水に沈澱させて乾燥させた後、引続きジ
メチルスルホキシド100d、1.3−プロパンスルト
ン0.25gと炭酸ナトリウムO,1gが入れである反
応系に移して、40−85℃で15−24時間反応させ
た。導入されたスルホ基の置換度は25%であった。
得られた改質ポリウレタンを2%テトラヒドロフラン溶
液とし、コーティングを施したポリウレタンシートの表
面物性と血液適合性は、実施例1と対等であった。
比較例I HO−PEO(200)−5O3Hの代わりにHO−P
EO(1000)−OHを用いたことを除いては、実施
例1と同一の方法によりポリウレタンを処理した。
このように、スルホ基が結合していないPEOのみを反
応させて得たポリウレタンは前進接触角が29.9’、
後退接触角が19.9” と大いに親水化されたが、実
施例1によるスルホ基が結合したポリウレタンより親水
性が劣っていた。血小板の粘着は実施例1の改質ポリウ
レタンと類似し少なかったが、APTTは374秒及び
PTは13.6秒であり、処理されていないポリウレタ
ンと類似していた。また、このように処理されたポリウ
レタンチューブの兎動脈−動物シヤント閉塞時間は12
0分に延長されたが、実施例1の場合よりは短かった。
以上の結果から見て、PEOだけを結合させたポリウレ
タンは、血小板の粘着が減少され、血液適合性が多少改
善されたちのの、実施例1の場合に比してスルホ基アニ
オンの効果が欠如し、血液適合性が劣ることを確かめる
ことができた。
比較例2 PE0200の代りにトチカンジオールを用い、触媒で
あるオクト酸第−錫の代わりにジブチル錫ジラウレート
を用いたことを除いては、実施例3と同一の方法でポリ
ウレタンを処理した。このように、PEOの代わりに疎
水性の大きいドデシル基とスルホ基イオンが結合したポ
リウレタンの前進接触角は68.0°、後退接触角は゛
濡れ”として示されたが、これはスルホ基イオンのため
親水性が高くなったことを意味する。このポリウレタン
のAPTTは40.5秒及びPTは14.2秒であり、
処理されていないポリウレタンの場合より増加してはい
るが、実施例1の改質ポリウレタンより小さかった。兎
動脈−動脈シヤントの閉塞時間は200分であり、未処
理のボッウレタンの50分と実施例1の改質ポリウレタ
ンの360分間の中間の価を示した。すなわち、疎水性
ドデシル基とスルホ基が置換した改質ポリウレタンの血
液適合性は、導入されたスルホ基によって未処理ポリウ
レタンより血液適合性が大いに改善されたが、実施例■
の親木性PE○とスルホ基が導入された改質ポリウレタ
ンより改善効果が小さかった。これは、血小板粘着試験
において観察したように、PEOの血小板粘着効果が欠
けているためであることが確められた。
実施例5 ポリアクリルアミド球(50−100メツシユの大きさ
)1gをベンゼン120−中で、2gのアジピン酸塩化
物と常温において反応させた後、HO−PEO(200
)−5O,82gと40℃において反応させた。APT
TとPT待時間延長が観察され、血液適合性が改善され
たことが確かめられた。
実施例6 実施例1と同一のポリウレタンシートをベンゼン120
−中で、H3O,−PEO(200) −〇−CON)
l−(CHI)8N=C=03gのクロロホルム溶液中
とオクト酸第−錫1−を加えて20−40℃で2−6時
間反応させた。H5O。
−PEO(200)−0CONH−(CH,) 6−N
=C=Oは、実施例1と同様に製造されたH3O3−P
EO(200)−OHにジオキサン中で1当量のHMD
 Iを反応させて得た。
処理されたシートの前進接触角は40.5゜後退接触角
は°“濡れ°゛を示し、APTTは48.6秒及びPT
は15.4秒であり、血小板粘着も小さかった6実施例
1と同一のポリウレタンチューブをこの方法により処理
して、兎動脈−動脈シヤントの実験結果、閉塞時間が3
40分であり、極めて優れた血液適合性を示した。
実施例7 ポリウレタン5gをジメチルアセトアミド200m1に
溶解した後、実施例6と同一の試薬を用いて同一条件で
バルク反応させた。導入されたスルホ基の置換度は45
%であった。
実施例4と同一の方法で精製後に得た改質ポリウレタン
溶液をシート及びチューブにコーティングを行い、実験
の結果、実施例6と等しい血液適合性を得た。
実施例8 実施例1と同一のポリウレタンシートをトルエン12〇
−中において水素化ナトリウム1gを加え、0−5℃で
20分間窒素気流中で反応させた。B r −P E 
O(l OOO)  S Os H3gのクロロホJレ
ム溶液を徐々に加えて反応させた後、トルエン、アルコ
ール、水で順次乾燥した。
Br−PE0 (1000) −5o−Hは次のごとく
製造して使用した。すなわち、両末端基がヒドロキシ基
で分子量1000のPEO(米国アルドリッチ社)を、
トルエン中においてトリエチルアミノの存在下で、過量
の臭化スルホニルと反応させ、両末端基が臭素であるB
r−PE0(1000)−Brを得た。 Br−PE0
 (1000)−Br2当量をエタノール水溶液中にお
いて、■当量の亜硫酸ナトリウムと反応させることによ
り、Br−PE0 (1000)−SO,Hを得ること
ができた。
このように、表面改質されたポリウレタンの接触角を測
定した結果、反応させたポリウレタンは前進接触角28
.7°及び後退接触角“濡れ°°を示し、完全に親水化
されたことが分る。反応させたポリウレタンのAPTT
は49,7秒であり、PTは15.2秒であって、反応
前のAPTT35.8秒及びP713.2秒に比して大
きく延長され、抗凝血性が増加したことが分る。また、
反応させたポリウレタンシートをPRPにて血小板粘着
性を試験した結果、反応前のシートより血小板粘着性が
並外れに減少されたことが走査顕微鏡により観察された
また、実施例1と同一のポリウレタンチューブの内部に
、同一の試薬を同一の方法で内部に循環させながら適用
して反応させた。処置されたチューブを兎の動脈−動脈
シャントにて血液を流通させた結果、閉塞時間は360
分であり、処理されていないチューブの閉塞時間50分
に比して大きく延長された1以上の結果より1本発明の
方法にて改質されたものは優れた血液適合性を示すこと
が確かめられた。。
実施例9 ポリウレタン5gをジメチルホルムアミド200−に溶
解後、実施例8と同様の方法で水素化ナトリウム1gと
Br−PE0 (1000)−3O3H3gを順次に反
応させた1反応物を適量のメタノールに沈澱させて分解
後、水で洗浄して乾燥させた1元素分析の結果、結合さ
れたスルホ酸基の置換度は50%であった。得られた改
質高分子の2%ジメチルホルムアミド溶液を調製し、ポ
リウレタンシート及びチューブにコーティングを行い、
接触角、APTT、PT、血小板粘着実験及び兎動脈−
動脈シヤント閉塞時間を測定した結果、実施例8と等し
い血液適合性を得た。
実施例1O 同一大のナイロン66(米国デュポン社)シートを実施
例8と同一の方法で処理した。接触角が減少し、親水性
が増加され、APTT、PT、血小板粘着実験の結果、
等しい血液適合性を示した。
実施例11 水素化ナトリウムとBr−PE0(1000)−3O、
Hの代りに、夫々ナトリウムエトキシドを用いたほかは
、実施例8と同一の方法で反応させた。前進接触角と後
退接触角が夫々39.2゜と゛濡れ°゛を示した。これ
は、親木性PEOの分子量が200に減少され、親水性
が多少減少されたことが確められた。APTT、PT、
血小板粘着実験の結果、血液適合性が実施例8と同様に
大いに改善され、兎動脈−動脈シヤント閉塞時間は35
0分を示し、優れた抗凝血性が確められた。
(米国ポリサイアンス社)にl当量のNH。
(CHffi)jS O、Hを塩基性触媒水溶液中で反
応させて製造した。
(発明の効果) 以上の実施例から分るように、アミド基を有する基質高
分子に親水性のスルホン酸化PEOが置換された高分子
は、スルホ基アニオンの抗凝血効果と親木性PEOの血
漿蛋白質及び血小板粘着防止効果との相乗作用により、
優れた血液適合性を得ることができた。これに反し、単
にPEOのみを結合した場合には、スルホ基アニオンの
効果が欠け、更に親水性PE0O代わりに疎水性ドデシ
ル基が置換された場合の減少された血液適合性から、こ
のようなスルホ基アニオン効果とPEO効果との相乗作
用を確めることができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)アミド基を有する基質高分子のアミド基にスルホン
    酸化ポリエチレンオキシドが置換された血液適合性改質
    高分子物質。 2)基質高分子が、ポリウレタン、ポリアミド、ポリア
    クリルアミド及びこれらの共重合体のうちから選ばれる
    請求項1に記載の改質高分子物質。 3)スルホン酸化ポリエチレンオキシドの置換度がバル
    ク反応の場合5−50%、表面反応の場合50−95%
    である請求項1に記載の改質高分子物質。 4)請求項1ないし3のいずれか1項に記載の改質高分
    子物質からなる血液と接触される医療用材料。 5)請求項1ないし3のいずれか1項に記載の改質高分
    子物質からなる人工心臓、人工血管、人工心臓弁膜、人
    工心肺器、人工腎臓又は血管カテーテルである医療用製
    品。 6)アミド基を有する基質高分子にジイソシアナート又
    はジカルボン酸塩化物を反応させた後、導入される自由
    官能基にスルホン酸化ポリエチレンオキシド誘導体を反
    応させることを特徴とする血液適合性改質高分子物質の
    製造方法。 7)アミド基を有する基質高分子にイソシアナート又は
    ジカルボン酸塩化物を反応させた後、導入される自由官
    能基にポリエチレンオキシド誘導体を反応させ、更にス
    ルホン酸誘導体を反応させることを特徴とする血液適合
    性改質高分子物質の製造方法。 8)アミド基を有する基質高分子にジイソシアナト基又
    はクロロカルボニル基を有するスルホン酸化ポリエチレ
    ンオキシド誘導体を反応させることを特徴とする血液適
    合性改質高分子物質の製造方法。 9)アミド基を有する基質高分子にイソシアナト基又は
    クロロカルボニル基を有するポリエチレンオキシド誘導
    体を反応させた後、更にスルホン酸誘導体を反応させる
    ことを特徴とする血液適合性改質高分子物質の製造方法
    。 10)アミド基を有する基質高分子に強塩基性化合物の
    存在下に、スルホン酸化ポリエチレンオキシド誘導体を
    反応させることを特徴とする血液適合性改質高分子物質
    の製造方法。 11)アミド基を有する基質高分子に強塩基性化合物の
    存在下に、ポリエチレンオキシド誘導体を反応させた後
    、更にスルホン酸誘導体を反応させることを特徴とする
    血液適合性改質高分子物質の製造方法。 12)基質高分子が、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ
    アクリルアミド及びこれらの共重合体のうちから選ばれ
    る請求項6ないし11のいずれか1項に記載の製造方法
    。 13)スルホン酸化ポリエチレンオキシド誘導体が、そ
    のアミノ誘導体又はヒドロキシ誘導体である請求項6又
    は10に記載の製造方法。 14)ポリエチレンオキシド誘導体がそのアミノ誘導体
    又はヒドロキシ誘導体である請求項7、9又は11に記
    載の製造方法。 15)ポリエチレンオキシド誘導体又はスルホン酸化ポ
    リエチレンオキシド誘導体が、そのハロゲン、エポキシ
    又はトルエンスルホン酸エステル誘導体である請求項1
    0又は11に記載の製造方法。 16)スルホン酸誘導体が、アルキルスルトン、重亜硫
    酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、ヒドロキシアルキル
    スルホン酸及びアミノアルキルスルホン酸のうちから選
    ばれる請求項7、9又は11に記載の製造方法。 17)ポリエチレンオキシドの分子量が100−20,
    000である請求項6ないし11のいずれか1項に記載
    の製造方法。 18)ポリエチレンオキシドの分子量が200−10,
    000である請求項17に記載の製造方法。 19)スルホン酸化ポリエチレンオキシドの置換度が、
    バルク反応の場合5−50%、表面反応の場合50−9
    5%である請求項6ないし11のいずれか1項にに記載
    の製造方法。
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