JPH0343383Y2 - - Google Patents

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JPH0343383Y2
JPH0343383Y2 JP1983201544U JP20154483U JPH0343383Y2 JP H0343383 Y2 JPH0343383 Y2 JP H0343383Y2 JP 1983201544 U JP1983201544 U JP 1983201544U JP 20154483 U JP20154483 U JP 20154483U JP H0343383 Y2 JPH0343383 Y2 JP H0343383Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、過給機付エンジンの吸入空気冷却装
置に関し、特に吸気冷却と車室内冷却との両立を
図りながら吸気冷却システム全体の容量を低減さ
せる対策に関する。
(従来の技術) 一般に、エンジンの吸気通路に過給機を設けて
吸気を過給することにより、吸気の充填効率を高
めてエンジンの出力向上、燃費節減を図るように
することはよく知られている。この場合、過給機
により吸気を強制的に圧縮して供給するため、吸
気温度が著しく高められて、空気密度の低下によ
り充填効率の向上が図れず、実質的な過給効果を
発揮できないことがあるという問題があつた。例
えば、ターボ過給機を備えたエンジンの場合、エ
ンジンの最高回転域(5000〜7000rpm)では過給
吸気温度は最高160℃程度まで上昇する。このた
め、過給効果を最大限実効あらしめるためには上
記過給吸気温度をエアクリーナでの吸込み時の少
なくとも最高温度(最高外気温度約40℃)まで低
下させることが望ましい。
そのため、従来、上記過給効率の実質的向上を
図るべく吸入空気を冷却するようにしたものが
種々提案されている(例えば実開昭57−101329号
公報参照)。すなわち、過給機下流の吸気通路に
熱交換器を介装し、イ該熱交換器にエンジン冷却
水を循環させるもの(従来例1)、ロ該熱交換器
を、吸入空気を外気との熱交換によつて冷却する
空気熱交換器としたもの(従来例2)、あるいは
ハ該熱交換器に車室内冷房装置の冷媒の一部を循
環させるもの(従来例3)等がある。
(考案が解決しようとする課題) このうち、従来例1では、過給機が実働するエ
ンジン暖機完了後にはエンジン冷却水温が80℃以
上になつており、エンジン冷却水を冷却源とした
熱交換器を設けただけでは吸気温度を所期の目的
とする温度(40℃)までは低下させることは不可
能である。
また、上記従来例2では、外気との熱交換によ
るため、理論的には吸気温度を所期の目的温度
(40℃)まで低下させることは可能である。しか
し、熱交換器の車載性を考えた場合、吸気温度を
160℃から70℃程度まで低下させるのが限度であ
り、それ以下に低下させるには熱交換器が大きく
なりすぎ、限られたエンジンルーム内に配置でき
ないという問題がある。
また、上記従来例3では、所期の目的温度40℃
まで低下させることは可能である。しかし、160
℃から40℃までの冷却効果を得るには熱交換器
(クーラ)の容量が大きくなり、それに伴つて車
室内冷房装置の圧縮機およびコンデンサ(凝縮
器)の容量も大きくなるので、車載性が極めて悪
いとともに、重量の増大およびエンジン動力損失
の増大等により出力の低下および燃費の悪化を招
く。しかも、この種冷房装置の冷媒として通常使
用されているR−12を用いた場合には、該R−
12冷媒は潤滑油、金属共存での長時間安定温度
が120℃以下であるので、それ以上の160℃の温度
に晒されるとR−12冷媒が熱分解してしまい、
冷媒による冷却効果が得られず実用に供し得ない
という問題がある。
本考案はかかる諸点に鑑み、吸入空気を冷却す
る手段として、外気を冷却源とする熱交換器と、
車室用クーラの冷媒回路における冷媒を利用する
熱交換器(チヤージクーラ)とを併用して、吸気
冷却と車室内冷却との両立を図りながら過給気を
効率良く所定温度に冷却することにより、システ
ム全体の容量を小さくして、車載性を良好にする
とともに重量の増大やエンジン動力損失の増大を
防止しながら、過給効率の実質的向上を有効に図
ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の解決手段
は、吸気通路2に吸気を過給する過給機5を設け
るとともに、エンジン出力軸によつて駆動にされ
る圧縮機9からの冷媒を車室用クーラ13に循環
させる冷媒回路15を備えた過給機付エンジンを
前提とする。そして、上記過給機5下流の吸気通
路2に設けられ、外気を冷却源として該過給機5
からの過給気を上記冷媒回路15の冷媒の長時間
安定温度に相当する温度にまで予冷却する熱交換
器20と、該熱交換器20より下流の吸気通路2
に設けられているとともに上記冷媒回路15に上
記車室用クーラ13と並列に接続され、かつ上記
熱交換器20の冷却負荷よりも小さい冷却負荷に
設定されており、上記熱交換器20で予冷却され
た過給気を所定温度に冷却するチヤージクーラ2
1とを備えたものとする。
(作用) このことにより、過給機5からの高温(例えば
160℃)の過給気を先ず外気を冷却源とした熱交
換器20で冷媒回路15の冷媒の長時間安定温度
に相当する温度(例えば70℃)にまで大きな冷却
負荷でもつて予冷却し、この予冷却された過給気
を、車室用クーラ13と冷媒回路15を共用する
上で冷却負荷が小さく設定されたチヤージクーラ
21で更に所定温度(例えば40℃)まで小さな冷
却負荷でもつて冷却することによつて、冷媒回路
15の冷媒の熱分解等を防止しながら、過給気の
冷却を2段階的に冷却効率よく行うことができる
とともに、この吸気冷却と車室内冷却とを両立さ
せることが可能である。
(考案の効果) したがつて、本考案の過給機付エンジンの吸入
空気冷却装置によれば、過給機から過給される吸
入空気を先ず熱交換器で外気を冷却源として冷媒
回路の冷媒の長時間安定温度に相当する温度にま
で大きな冷却負荷でもつて予冷却し、この予冷却
された吸入空気を、車室用クーラと冷媒回路を共
用するチヤージクーラによつて所定温度まで小さ
な冷却負荷でもつて更に冷却するようにしたの
で、冷媒の熱分解等を防止しかつ吸気冷却と車室
内冷却との両立を図りながら、冷却システム全体
の容量の低減化を図つて良好な車載性を確保する
とともに、空気熱交換器と冷媒回路のチヤージク
ーラとの特性および冷却能力を有効に活かして過
給気を2段階的に効果的に冷却し、過給効率の実
質的向上を有効に図ることができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は、本考案の一実施例として、自動車に
搭載された車室内冷房装置を吸入空気冷却用の冷
凍装置に利用した場合での過給機付エンジンの吸
入空気冷却装置の全体システム構成を示す。第1
図において、1は自動車に搭載されたエンジン、
2はエンジン1に吸気を供給するための吸気通
路、3はエンジン1からの排気を排出するための
排気通路、4はエアクリーナである。
5は排気ターボ過給機であつて、該過給機5
は、排気通路3に介設され排気流によつて回転駆
動されるタービン6と、吸気通路2に介設され該
タービン6に同軸的に駆動されるブロア7とから
なり、該ブロア7の回転駆動によつて吸入空気を
エンジン1に過給するものである。
また、8は自動車に搭載された車室内冷房装置
である。該冷房装置8は、圧縮機9と、コンデン
サ(凝縮器)10と、受液器11と、膨張弁12
と、車室用クーラ(蒸発器)13とを備え、これ
ら各機器9〜13を冷媒通路14で接続して圧縮
機9からの冷媒を車室用クーラ13に循環させる
冷媒回路15が構成され、該車室用クーラ13と
の熱交換で冷却された空気を車室内へ送給するこ
とにより車室内を冷房するようにしている。尚、
上記圧縮機9はエンジン1の出力軸にマグネツト
クラツチ16およびベルト伝動機構17を介して
駆動連結されている。また、18はエンジン1に
よつて駆動される凝縮器用フアン、19は車室用
クーラ13に対向して配設された冷房用フアンで
ある。
そして、本考案の特徴として、20は上記過給
機5のブロア7下流の吸気通路2に介設された熱
交換器である。該熱交換器20は、外気を冷却源
として過給機5(ブロア7)で加圧された吸入空
気(過給気)を外気との熱交換により上記冷媒回
路15の冷媒の長時間安定温度に相当する温度に
まで冷却するもので、車載性をクリアするように
吸入空気温度を最大限、例えば160℃から70℃ま
で低下させる冷却能力を有するよう大きな冷却負
荷に設定されている。
また、21は上記過給機5のブロア7下流でか
つ上記熱交換器20下流の吸気通路2に介設され
たチヤージクーラである。該チヤージクーラ21
は、上記膨張弁12および車室用クーラ13をバ
イパスするバイパス通路22を介して該車室用ク
ーラ13および膨張弁12とは並列に冷媒回路1
5に接続されて冷凍装置Aを構成しており、圧縮
機9からの冷媒をチヤージクーラ21に循環供給
し、該チヤージクーラ21での熱交換により上記
熱交換器20で予冷却された吸入空気(過給気)
を更に所定温度にまで冷却するようにしている。
尚、上記チヤージクーラ21は吸入空気温度を最
大限、例えば70℃から40℃に低下させる冷却能力
を有するよう小さな冷却負荷に設定されている。
また、上記バイパス通路22のチヤージクーラ2
1上流には膨張弁23が介設されている。
さらに、本実施例では車室内冷房装置8を吸入
空気冷却用の冷凍装置Aに利用したためにその切
換の構造として下記の如く構成されている。すな
わち、24は車室内温度を検出するサーモスタツ
トよりなる温度検出器、25は上記冷媒通路14
のバイパス通路22分岐部直下流に介設された第
1電磁切換弁、26は上記バイパス通路22の上
流側(又は下流側)に介設された第2電磁切換弁
である。該各電磁切換弁25,26は上記温度検
出器24に接続されており、温度検出器24の出
力に応じて第1、第2電磁切換弁25,26が開
閉制御されて圧縮機9からの冷媒の車室用クーラ
13とチヤージクーラ21とへの供給を選択的に
切換制御し、車室内温度が設定値以上のときには
第1電磁切換弁25を開いて第2電磁切換弁26
を閉じることにより、冷媒を車室用クーラ13に
供給する一方、車室内温度が設定値以下のときに
は第2電磁切換弁26を開いて第1電磁切換弁2
5を閉じることにより、冷媒をチヤージクーラ2
1に供給するようにした切換装置27が構成され
ている。
上記切換装置27の具体的電気回路を第2図に
示す。同図において、FMは冷房用フアン19駆
動用のフアンモータ、SW1は該フアンモータFM
に直列に接続されたフアンスイツチである。該フ
アンスイツチSW1は、「H」接点、「M」接点、
「L」接点、帯板状のON接点およびOFF接点の
固定接点を有し、フアンモータFMを「H」,
「M」,「L」の3段階の回転数に切換可能にして
いる。また、SW2はフアンモータFMに並列に接
続された冷房スイツチで、そのマイナス端子は上
記フアンスイツチSW1のON接点に接続されてい
る。PLは該冷房スイツチSW2に直列に接続され
たパイロツトランプ、MR1は冷房スイツチSW2
に直列に接続された常開接点MR1sを有する第
1リレーであつて、その常開接点MR1-sは、エン
ジン1と圧縮機9との駆動連結を断続するマグネ
ツトクラツチ16およびアイドルアツプ用電磁弁
VSVに直列に接続されている。よつて、冷房ス
イツチSW2のON操作時でかつフアンスイツチ
SW1のON操作時、フアンモータFMを回転させ
るとともに、第1リレーMR1のON作動によるそ
の接点MR1-sの閉成により車室内冷房装置8の圧
縮機9を駆動させ、かつエンジン1をアイドルア
ツプさせるように構成されている。尚、PSは上
記マグネツトクラツチ16およびアイドルマツプ
用電磁弁VSVに直列に接続された冷媒用圧力ス
イツチであつて、車室内冷房装置8の冷媒圧力が
異常上昇したときにOFF作動して圧縮機9等の
破損を防護するものである。Fu1およびFu2はヒ
ユーズである。
そして、THは車室内温度が設定値以上のとき
にON作動する温度検出器24は構成するサーモ
スタツト、MR2は該サーモスタツトTHに直列に
接続され、サーモスタツトTHのON作動により
ON作動する第2リレーである。、該第2リレー
MR2は常開の第1接点MR2-1と常閉の第2接点
MR2-2との2つの接点を有し、該第1接点
MR2-1は第1電磁切換弁25に直列に、第2接
点MR2-2は第2電磁切換弁26に直列にそれぞ
れ接続されており、車室内温度が設定値以上のサ
ーモスタツトTHのON作動時には、第2リレー
MR2のON作動によるその第1接点MR2-1の閉成
および第2接点MR2-2の開放により第1電磁切
換弁25をON作動(開作動)させ、第2電磁切
換弁26をOFF作動(閉作動)させて車室用ク
ーラ13のみに冷媒を循環供給し車室内の冷房を
行う一方、車室内温度が設定値以下のサーモスタ
ツトTHのOFF作動時には、第2リレーMR2
OFF作動によるその第1接点MR2-1の開放およ
び第2接点MR2-2の閉成により第1電磁切換弁
25をOFF作動させ、第2電磁切換弁26をON
作動させてチヤージクーラ21のみに冷媒を循環
供給し吸入空気の冷却を行うように構成されてい
る。
また、SW3は第2リレーMR2の第2接点
MR2-2に並列に接続されたマニユアルチヤージ
クーラスイツチである。該スイツチSW3にはこれ
に連動する常閉の第1スイツチSW3-1と常開の第
2スイツチSW3-2とが具備され、該第1スイツチ
SW3-1は第1電磁切換弁25に直列に、第2スイ
ツチSW3-2は冷房スイツチSW2に並列にそれぞれ
接続されており、冷房スイツチSW2をON操作し
ないつまり車室内冷房シーズン以外のときには、
上記マニユアルチヤージクーラスイツチSW3
ON操作することにより、第1スイツチSW3-1
開放され、第2スイツチSW3-2が閉成されて、圧
縮機9が作動し、第1電磁切換弁25がOFF作
動し、第2電磁切換弁26がON作動し、このこ
とにより圧縮機9からの冷媒をチヤージクーラ2
1に循環供給して吸入空気の冷却を行うようにし
ている。
したがつて、上記実施例においては、車室内冷
房シーズン時、車室内温度が設定値以上で、冷房
スイツチSW2およびフアンスイツチSW1がON操
作される運転初期には、圧縮機9からの冷媒は車
室用クーラ13のみに循環するので、車室内冷房
装置8は本来の車室内の冷房を迅速に行い、快適
な冷房作用が確保される。この際、過給機5によ
つてエンジン1に過給される吸入空気(過給気)
は熱交換器20のみで外気(走行風)との熱交換
によつて冷却されるが、過給によつても吸入空気
温度がさほど上昇していないときであるので、吸
入空気を所期の目的温度(例えば40℃)までに十
分に冷却でき、過給効率の実質的向上を確保する
ことができる。
一方、上記車室用クーラ13の冷房作用により
車室内温度が設定値以下になると、今度は圧縮機
9からの冷媒はチヤージクーラ21のみに循環さ
れるので、車室内冷房装置8による冷房作用は停
止して、該チヤージクーラ21により吸入空気の
冷却が行われている。そして、このチヤージクー
ラ21による吸入空気の冷却は、上記した熱交換
器20で予冷却された吸入空気(例えば160°から
70℃に冷凍装置Aの冷媒の長期間安定温度に相当
する温度までに冷却された吸入空気)に対して行
われるので、この予冷却吸入空気をさらに有効に
冷却して、その温度を所期の目的温度に例えば70
℃から40℃までに低下させることができ、よつて
過給効率の実質的向上を有効に図ることができ、
過給機5による本来の出力向上効果、燃費節減効
果を実効あらせしめることができる。
なお、冷房シーズン以外のときには、マニユア
ルチヤージクーラスイツチSW3のON操作により
圧縮機9からの冷媒をチヤージクーラ21に循環
させることができ、上記と同様、熱交換器20と
チヤージクーラ21との併用により吸入空気を所
期の目的温度まで冷却でき、過給効率の実質的向
上を有効に図ることができる。
このように、上記吸入空気の冷却は、冷却能力
の低い熱交換器20で大きな冷却負荷でもつて予
冷却し、この予冷却された吸入空気を冷却能力の
高いチヤージクーラ21でさらに小さな冷却負荷
でもつて冷却して、2段階的に効率良く行うもの
であるので、熱交換器20では吸入空気温度を例
えば160℃から70℃まで低下させる冷却能力で済
み、またチヤージクーラ21では吸入空気温度を
例えば70℃から40℃に低下させる冷却能力で済む
ので、個々の容量の低減化および良好な車載性を
確保できるのは勿論のこと、システム全体として
の容量を低減させることができ、よつて重量の増
大やエンジン動力損失の増大を防止して、上記過
給効率の実質的向上による出力向上、燃費節減化
を一層効果的に図ることができる。今、例えば具
体的に示すと、吸入空気温度を160℃から70℃ま
で低下させる場合には上記本考案実施例の全体シ
ステムにおける熱交換器20、チヤージクーラ2
1、圧縮機9およびコンデンサ10の容量を100
%とすると、空気熱交換器だけのもの(従来例
2)の容量は50%であるが、チヤージクーラだけ
のもの(従来例3)の容量は216%となる。そし
て、本来目的とする吸入空気温度を160℃から40
℃まで低下させる場合には本考案例の全体容量を
100%とすると、上記従来例3では232%となり
(従来例2では車載性の点で不可能)、よつて良好
な車載性と共に容量を1/2以下に低減できること
が判る。
また、上記実施例では、冷房シーズン時には車
室内冷房を優先し、車室内温度が設定値以下の冷
房不必要時になると自動的に切換えて吸入空気の
冷却を行うものであり、これは自動車の走行運転
状態に符合するものである。つまり、自動車の走
行開始時には、車室内温度は設定値以上で車室内
冷房を必要とするが、過給機5はフル稼働状態で
はなく、そのために吸入空気の温度上昇はさほど
でなく、熱交換器20のみの冷却作用で十分に所
期の目的温度に低下させることができる。一方、
所定時間経過後、車室内温度が設定値以下になる
ときには自動車は高速走行状態にあり、過給機5
がフル稼働して吸入空気の冷却を必要とする。こ
のときには、熱交換器20と共にチヤージクーラ
21によつて吸入空気の冷却を行うので、昇温し
た吸入空気を所期の目的温度まで確実に低下させ
ることができ、よつて車室内冷房装置8を吸入空
気冷却用の冷凍装置Aと兼用しても支障がなく有
利である。
尚、本考案は上記実施例のみに限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例をも包含するもの
である。第3図は上記第2図の切換装置27の具
体的電気回路の変形例を示し、冷房スイツチ
SW′2のOFF時にはマニユアル操作をしなくても
自動的に圧縮機9からの冷媒をチヤージクーラ2
1に循環供給して吸入空気の冷却を行うようにし
たものである(尚、第2図と同一の部分について
は同一の符号を付してその説明を省略する)。
すなわち、第3図において、冷房スイツチ
SW′2には該冷房スイツチSW′2と連動して逆作動
する連動スイツチSW′2-1が並列に接続されてお
り、その連動スイツSW′2-1には連動スイツチ
SW′2-1のON作動によりON作動する第3リレー
MR3が直列に接続されている。該第3リレー
MR3は、第1電磁切換弁25に直列に接続され
た常閉の第1接点MR3-1と、第2リレーMR2
第2接点MR2-2に並列に接続された常開の第2
接点MR3-2とを有している。また、マグネツト
クラツチ16およびアイドルアツプ用電磁弁
VSVは常時ON作動するようにしている。よつて
冷房スイツチSW′2のOFF操作による連動スイツ
チSW′2-1のON作動時には、第3リレーMR3
ON作動によりその第1接点MR3-1が開放し、第
2接点MR3-2が閉成することにより、第1電磁
切換弁25がOFF作動し、第2電磁切換弁26
がON作動して、圧縮機9からの冷媒をチヤージ
クーラ21に循環供給するように構成されてい
る。
また、上記実施例では第1および第2電磁切換
弁25,26を用いたが、1つの三方電磁弁をバ
イパス通路22の分岐部に配設するようにしても
よく、同様の作用効果が得られる。
また、熱交換器20としては、上記実施例の如
き吸入空気を直接外気で冷却する型式の他、外気
を冷却源とするラジエータを設けて冷却水を循環
させる型式でもよいことは勿論である。
また、過給機としては、上記実施例の如きター
ボ過給機5の他、過給ポンプ等各種過給機を備え
たエンジンに対しても適用可能であることは言う
までもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を例示し、第1図は全体
システム構成図、第2図は切換装置の具体的電気
回路図、第3図は同変形例を示す電気回路図であ
る。 1……エンジン、2……吸気通路、5……排気
ターボ過給機、8……車室内冷房装置、9……圧
縮機、13……車室用クーラ、15……冷媒回
路、20……熱交換器、21……チヤージクー
ラ、A……冷凍装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 吸気通路2に吸気を過給する過給機5を設ける
    とともに、エンジン出力軸によつて駆動にされる
    圧縮機9からの冷媒を車室用クーラ13に循環さ
    せる冷媒回路15を備えた過給機付エンジンにお
    いて、 上記過給機5下流の吸気通路2に設けられ、外
    気を冷却源として該過給機5からの過給気を上記
    冷媒回路15の冷媒の長時間安定温度に相当する
    温度にまで予冷却する熱交換器20と、 該熱交換器20より下流の吸気通路2に設けら
    れているとともに上記冷媒回路15に上記車室用
    クーラ13と並列に接続され、かつ上記熱交換器
    20の冷却負荷よりも小さい冷却負荷に設定され
    ており、上記熱交換器20で予冷却された過給気
    を所定温度に冷却するチヤージクーラ21と を備えたことを特徴とする過給機付エンジンの吸
    入空気冷却装置。
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