JPH0342387Y2 - - Google Patents

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JPH0342387Y2
JPH0342387Y2 JP1984155222U JP15522284U JPH0342387Y2 JP H0342387 Y2 JPH0342387 Y2 JP H0342387Y2 JP 1984155222 U JP1984155222 U JP 1984155222U JP 15522284 U JP15522284 U JP 15522284U JP H0342387 Y2 JPH0342387 Y2 JP H0342387Y2
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gate
signal
pulse
circuit
angle
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案はパルス電波を放射し、その反射信号
を受信検波すると共にパルス電波の放射方向を回
動するレーダに関する。
「従来の技術」 従来のレーダにおいてはクロツク信号から第1
図Aに示すように送信繰り返しパルスPRFをつ
くり、このパルスPRFを基準として、その各周
期ごとに例えばその前縁と一致したトリガパルス
TXGを第1図Bに示すようにつくり、このトリ
ガパルスTXGによつて例えばマグネトロンを駆
動してパルス電波を放射し、これと共にこの送信
繰り返しパルスPRFの前縁を基準として第1図
Cに示すように書き込みゲート、つまり書き込み
期間を決めているパルスWEをつくり、受信した
反射信号をメモリに書き込む。その書き込みの
後、そのメモリを読みだすが、第1図Dに示すよ
うに書き込みゲートWEの後の読み出しゲート
PGを発生して、一定期間読み出しを行う。その
読み出しと同期して第1図Eに示すように掃引信
号、つまり、この読み出し信号PGの期間徐々に
レベルが大となる三角波状信号を発生し、その期
間、例えば陰極線管表示器(以下CRT表示器と
記す。)の表示面を半径方向に走査すると共に表
示を可能とするアンブランキングゲートUBK(第
1図F)を発生している。
パルス電波の送波に対する反射信号は例えば第
1図Gに示すように書き込みゲートWEの期間内
において得られ、この反射信号は、一旦、メモリ
に記憶されて再び読み出されるが、この読み出し
期間は第1図Dに示すような読み出しゲートPG
の期間で行われる。書き込みゲートWEの期間は
探知距離(レンジ)により異なるが、読み出しゲ
ートの期間は一定であり、第1図Hに示すように
受信反射探知信号は図では時間的に伸張されて読
み出される。逆に時間的圧縮して読み出されるこ
ともある。
ところでこのような第1図A乃至第1図Fに示
す各種信号はクロツク信号を基準としてつくられ
る。送受波用の指向性ビームの回転、つまりレー
ダの場合におけるレーダアンテナの回転に同期し
てCRT表示器における半径方向掃引を回動して、
いわゆるPPI表示を行わせる。そのため例えばア
ンテナの回転と同期してその回転の一定角度、例
えば0.1度ごとに第1図Iに示すような角度信号
AZPを発生し、その角度信号ごとにCRT表示器
の表示面における掃引方向を0.1度ずつ変えてい
た。このように従来においては、送信トリガパル
スTXGとアンテナ角度信号AZPとは同期しない
で互いに無関係に発生していた。
「考案が解決しようとする問題点」 従来のレーダにおいて何らかの原因によりトリ
ガパルスTXGの発生周期がある程度以上長くな
ると、送信回路、特に高圧パルス発生回路が正し
く動作しなくなり、正しい探知を行うことができ
なくなることがあつた。
また前述のように従来では送信トリガパルス
TXGと角度信号AZPとは非同期の状態で発生し
ているため、例えば、角度信号AZPから次の角
度信号が得られる期間内に送信トリガパルス
TXGが2回発生することがある。そうするとそ
の角度信号と対応してCRT表示器の表示面のそ
の角度は2回掃引され、その走査線は他の部分よ
りも特に輝度が明るくなつて見苦しいものとな
り、表示を見誤る恐れもある。
また角度信号AZPごとにCRT表示器における
表示面上の掃引方向の角度を一定値変化させる
が、そのため例えば角度信号AZPを角度カウン
タで計数し、その計数値に対応した方向に掃引方
向角度を変化させている。その際に角度カウンタ
の計数値をアナログ値に変換して行つている。角
度信号AZPと送信トリガパルスTXGとが非同期
であるため、掃引途中で角度信号が発生し、掃引
角度が変化されると、その変化は瞬時的に生じる
ため、ひげ状のいわゆるグリツチが生じ、この雑
音によつて掃引方向が直角方向に瞬間的に僅か動
くことがあり、この雑音を反射信号と見誤る恐れ
もあつた。
レーダにおいては一定角度あたりの受信感度と
対応する値として、ヒツト数が定義されている。
このヒツト数NHは、 NH=θ/6N で与えられる。ここではトリガパルスTXGの
繰り返し周波数、θはレーダアンテナの回転方向
におけるビーム幅、Nは1分間のアンテナ回転数
である。トリガパルスの繰り返し周波数は従来
においては一定であるが、アンテナ回転数Nは風
などの影響を受けて一定にはならない。このため
ヒツト数NHは一定とならず、つまり、角度あた
りの受信感度が一定せず、角度によつて受信感度
が違つたものとなることがあつた。
これらのことを考慮して角度信号AZPごとに
これと同期してトリガパルスTXGを発生するこ
とが考えられる。しかしこの場合レーダアンテナ
の回転し始においてはその回転速度が徐々に立上
るため、トリガパルスTXGの発生周期が長くな
り、高圧パルス発生回路が正しく動作しなくな
る。
トリガパルスTXGの発生周期が長くなると高
圧パルス発生回路が正しく動作しなくなる理由を
下記に説明する。
レーダの高圧パルス発生回路は第7図に示すよ
うに、チヤージングコイル201、ピークホール
ドダイオード202、サイリスタ203、パルス
フオーミングネツトワーク(PFNと記す)20
4、パルストランス205、高圧直流回路206
で構成されたラインタイプ変調器(いわゆるライ
ンパルサー)が使用される。今、サイリスタ20
3のゲートにトリガパルスTXGが印加されると、
PFN204内のコンデンサに充電していた電荷
がパルス的に放電し、サイリスタ203の保持電
流以下になるとサイリスタ203は急激にターン
オフする。そして、PFN204はチヤージング
コイル201、ピークホールドダイオード202
を通して高圧直流回路206の電圧Eに急速に充
電しようとするが、チヤージングコイル201と
PFN204の容量成分とが直列接続されている
ため、過渡応答を起こし、PFN204の充電電
圧、つまりピークホールドダイオード202およ
びPFN204の接続点207の電圧は第8図B
に示すように2Eに達する。その後、PFN204
に充電された電圧2Eは高圧直流回路206へ向
かつて逆流しようとするが、途中にピークホール
ドダイオード202が挿入されてあるため、
PFN204はサイリスタ203にトリガが印加
されるまで放電することがなく、2Eに電圧が保
持されたままとなつている。
しかし、サイリスタ203にはもれ電流irが存
在するためPFN204が2Eにホールドされてか
ら次のトリガパルスTXGが印加されるまでの周
期がある程度以上長くなると、PFN204の電
圧は第8図の破線のように徐々に低くなり、最後
は高圧直流回路206の電圧Eまで低下する。
PFN204とパルストランス205のインピー
ダンスとは等しく設定してあるのでサイリスタ2
03にトリガパルスTXGが印加され、PFN20
4が放電すれば、パルストランス205には
2E/2のパルス電圧が印加される。このパルス
電圧はパルストランス205でn倍にステツプア
ツプされてマグネトロン208の駆動パルスとな
る。マグネトロン208の駆動パルスは電圧が厳
格に規定されていて、マグネトロンが規定駆動電
圧以下になると、安定に動作しなくなつたり、動
作インピーダンスが変化しミスマツチングを起こ
し、PFN204、パルストランス205間に反
射電圧を発生し、サイリスタ203に大きな逆流
電流を発生して高圧パルス発生回路を破損させる
等の事故を起こす。
この考案の目的はトリガパルスの周期が所定値
以上になるとパルス電波の送信を自動的に停止す
るようにしたレーダを提供することにある。
「問題点を解決するための手段」 この考案の実施例によればアンテナの指向方向
が所定角度回転するごとに角度信号が発生され、
その角度信号を基準としてパルス電波を発生する
トリガパルスがとトリガパルス発生回路より発生
される。トリガパルスの周期が所定値以上ずれる
とこれが異常検出回路で検出され、その検出出力
によつて高圧パルス発生用のラインパルサーの動
作が停止される。
このように角度信号を基準としてトリガパルス
が発生されるためその各角度ごとに1つの探知信
号だけが得られ、表示面と一様の輝度の表示が得
られる。更に掃引途中で角度信号が発生すること
がないため、表示面を掃引中にこれと直角方向の
ひげ状の雑音が発生する恐れもない。このように
角度信号を基準としてトリガパルスを発生する
が、アンテナを回転しはじめた時はこれが所定の
回転速度となるまではその回転速度が徐々に立ち
上り、よつて、角度信号の発生間隔つまりトリガ
パルスの発生周期が長いものとなるが、このよう
にトリガパルスの発生が周期が長くなると特に送
信回路中の高圧パルス発生回路が正しく動作しな
くなる。しかし異常検出回路でトリガパルスの周
期が所定値以上になつて、送信回路が正しく動作
しない状態ではその送信回路の動作が停止され
る。
「実施例」 以下、この考案による反響探知装置の一例をレ
ーダに適用した場合につき説明しよう。第2図に
おいてアンテナ11は鋭い指向特性を持つてい
る。このアンテナ11はアンテナユニツト12内
において例えばモータ13により、連結機構14
を介して回転駆動され、例えばアンテナ11の指
向方向は水平面内で回転される。アンテナユニツ
ト12内に送信器15が設けられ、送信器15よ
りの送信信号パルスはアンテナ11よりパルス電
波として放射され、その反射波は受信器16で受
信検波される。
その受信検波された探知信号(反射信号)は必
要に応じて雨雪除去回路17を通り、ここで微分
され、更にこの例においては一旦、記憶され、そ
の記憶したものが読み出され、いずれの探知レン
ジに対しても同一の掃引時間で表示する。いわゆ
るリタイミングを行う場合である。即ち雨雪除去
回路17の出力はAD変換器18により探知レン
ジに応じた一定周期でサンプリングされ、その各
サンプル値は一定ビツト数のデジタル信号に変換
される。そのデジタル信号の探知信号はビデオメ
モリ19に記憶される。1送信パルス電波に対す
る探知信号がビデオメモリ19に記憶なされた後
に、ビデオメモリ19が読み出され、その読み出
された信号はDA変換器21でアナログ信号に変
換され、このようにリタイミングされたアナログ
の探知信号はビデオ合成器22において図に示し
てないが各種マーカや信号などと合成され、その
合成レーダ信号はビデオ増幅器23を通じて
CRT表示器24に表示信号として供給される。
一方モータ13により駆動されて角度信号発生
器25から角度信号が発生される。つまりアンテ
ナ11の指向方向が例えば0.1度回動するごとに
角度信号(パルス)が発生され、この角度信号は
必要において低域通過濾波器26で雑音が除去さ
れて角度カウンタ27に供給されて計数される。
角度カウンタ27の計数値は例えばこのレーダが
取付けられた船舶の船首方向を基準とするアンテ
ナの指向方向の角度に対応し、その角度を示す計
数値は角度電圧発生器28においてその角度の余
弦値とにそれぞれ対応した電圧が発生される。こ
れは例えばあらかじめ読み出し専用メモリ
(ROM)に各角度の余弦値と正弦値を予め記憶
しておき、このROMを角度カウンタ27の計数
値をアドレスとして読み出し、その読み出し出力
をアナログ信号に変換することにより容易に発生
される。
この角度の余弦値及び正弦値は掃引信号発生器
29x,29yに供給され、これらの各電圧がそ
れぞれ積分されて漸次振幅が大きくなり、これら
掃引信号発生器29x,29yの出力はそれぞれ
増幅器31x,31yを通じて、CRT表示器2
4の偏向回路32中の水平偏向回路及び垂直偏向
回路にそれぞれ供給され、CRT表示器24の表
示面においてアンテナ指向方向に半径方向の掃引
がなされる。
この考案においては角度信号発生器25よりの
角度信号を基準として送信トリガパルスが発生さ
れる。この例では送信トリガパルスの発生をタイ
ミングメモリを読み出すことによつて発生するよ
うにした場合である。またその送信トリガパルス
に対し一定位相を持つた各種ゲート信号もタイミ
ングメモリから発生するようにしている。すなわ
ちタイミングメモリ33が設けられ、タイミング
メモリ33として1ワードが8ビツトのものが用
いられ、各ビツトは各種ゲート信号と対応してい
る。
すなわち第1ビツト目は第3図Aに示すように
トリガパルスTXGが記憶され、第2ビツト目は
第3図Bに示すように書き込みゲートWEが記憶
され、第3ビツト目は第3図Cに示すように電子
カーソル(可変方向マーカ)オフセツトゲート
SEOGが記憶され、第4ビツト目は第3図Dに示
すようにシンボルと電子カーソル用ゲートSEG
が記憶される。第5ビツト目は第3図Eに示すよ
うにPPI表示のオフセツトゲートPOGが記憶さ
れ、第6ビツト目は第3図Fに示すようにPPI表
示ゲート(読み出しゲート)PGが記憶され、第
7ビツト目は第3図Gに示すようにシンボルアン
ブラキング用ゲートSYUBKが記憶され、第8ビ
ツト目は第3図Hに示すようにリミツターゲート
LGが記憶される。第3図において“1”は高レ
ベルとして、“0”は低レベルとして示している。
またこの例は1/4〜3海里を探知範囲とした場合 である。設定探知レンジにより各ゲート信号の幅
や発生位相が異なり、従つて3〜12海里、24海
里、48及び96海里などの各探知レンジに対する各
ゲート信号がタイミングメモリ33の別の記憶領
域にそれぞれ記憶される。
このタイミングメモリ33の読み出しは先に述
べたように角度信号AZPを基準として行うこと
により、角度信号AZPを基準とした各種ゲート
信号を得る。このため濾波器26よりの角度信号
は角度同期回路34を通じてゲート35へ供給さ
れる。一方、水晶発信器などのクロツク発信器3
6よりのクロツクが分周器37で分周されてゲー
ト35に供給され、ゲート35は各角度信号ごと
にこれを基準として一定期間開かれてゲート35
を通過したクロツクがアドレスカウンター38へ
供給されて計数される。アドレスカウンタ38の
計数値をアドレスとしてタイミングメモリ33が
読み出される。この読み出された各ワードの8ビ
ツトはラツチ回路39にラツチされる。ラツチ回
路39の端子A〜Hから第3図A〜Hにそれぞれ
で示した信号が出力される。
トリガパルスTXGは端子Aからゲート41を
通じて、トリガパルス遅延調整回路42を通じて
送信器15へ供給される。一方書き込みゲート
WEは、端子Bよりゲート43を通じてメモリ制
御回路44に供給され、この書き込みゲートWE
の期間、ビデオメモリ19に対する書き込みが行
われる。この場合その書き込み期間中において設
定探知レンジに拘らずサンプリング数が一定値と
される。電子カーソルオフセツトゲートSEOGは
端子Cからゲート論理回路45へ供給され、これ
より掃引信号発生器29x,29yに入力され、
CRT表示器24の表示面における電子カーソル
の掃引中心がオフセツトされる。書き込みゲート
WEの終りから一定期間電子カーソルゲートSEG
が端子Dよりゲート論理回路45に供給され、こ
の電子カーソルゲートSEGはゲート論理回路4
5からゲート49を通じ更に掃引遅延調整回路5
1を通じて掃引信号発生器29x,29yへ供給
され、そのゲート期間、設定した電子カーソルの
方位を示すデータが角度電圧発生器28へ供給さ
れて電子カーソルがCRT表示器24の表示面に
掃引され、この時、このゲートSEGはアンブラ
ンキング混合回路47を通じ、更にアンブランキ
ング増幅器48を通じてCRT表示器24にアン
ブランキング信号としても供給される。
第3図Fの読み出しゲートPGと対応してこれ
がラツチ回路39の端子Fより同様にゲート論理
回路45に入力され、これよりゲート49−掃引
遅延調整回路51を通じて掃引信号発生器29
x,29yに供給されて、このゲートPGの期間、
掃引信号が発生される。第3図EのPPIオフセツ
トを示すゲートPOGは端子Eよりゲート論理回
路45に供給され、これより掃引信号発生器29
x,29yに供給され、PPI表示のオフセツトを
与える。またゲートPGはアンブランキング混合
回路47へも供給されてCRT表示器24がアン
ブランキング制御される。オフセツトゲート
SEOGやPOGは掃引信号発生器29x,29y
でそのオフセツト値と対応した直流を、そのゲー
ト期間、掃引信号に重畳することによりオフセツ
ト表示を行う。シンボルアンブランキング信号
SYUBKは端子Gよりアンブランキング混合回路
47に供給され、これにより増幅器48を通じて
CRT表示器24に供給されアンブランキング動
作が行われる。このアンブランキングはプロツト
用円形シンボルを表示させるためのものである。
第3図HのリミツタゲートLGは端子Hより角度
同期回路34に供給される。リミツタゲートLG
の作用は後述する。ゲート論理回路45は操作部
46の操作に応じて各種ゲート信号の送出が制御
される。
これらタイミングメモリ33に記憶されている
各種ゲート信号の内容は先に述べたように設定探
知レンジによつて異なり、設定探知レンジにより
タイミングメモリ33の読み出し領域を選定す
る。このためレンジスイツチ52を操作し、それ
をレンジアツプ側に制御するとレンジコード発生
器53の出力探知レンジが長くなり、レンジダウ
ン側に制御すると、レンジコード発生器53から
発生する探知レンジは短くなる。レンジコード発
生器53の出力はレンジコードデコーダ54でデ
コードされ、レンジコード発生器53に対して設
定されたレンジが例えば4つのレンジ領域のいず
れに属するかが判定され、その判定結果に対応し
た記憶領域を読み出すように上位ビツトアドレス
としてタイミングメモリ33に供給される。この
レンジデコーダ54からの長レンジに対する出力
はゲート40へ供給され、またラツチ回路39の
端子Bの出力ゲートWEは2分の1分周器50へ
供給され、その分周出力がゲート40へ供給され
る。ゲート40の出力は禁止ゲート信号としてゲ
ート41,43へ供給される。この結果、長探知
レンジではトリガパルス、書き込みゲートはラツ
チ回路39の出力の2回に1回発生される。
このような構成になつているため角度信号
AZPが発生するごとに、これを基準としてタイ
ミングメモリ33が読み出される。その方位の基
準はアンテナ11の指向方向が船首方向に向いた
時とされ、つまり船首方位信号で角度カウンタ2
7はリセツトされる。これは従来から行われてい
る。例えば第4図Aに示すように角度信号AZP
が発生するとそれを基準として第4図Bに示すよ
うに角度信号AZPの前縁よりトリガパルスTXG
が発生し、更に第4図Cに示すように書き込みゲ
ートWEが発生し、その後読み出しゲートPGが
第4図Dに示すように発生する。その読み出しゲ
ートPGに応じて掃引信号が第4図Eに示すよう
に発生し、偏向回路32に供給される。またこの
期間アンブランキング信号UBKがCRT表示器2
4に供給されて表示が行れる。第4図Gはトリガ
パルスTXGに基づく送信パルス電波に対する反
射波の受信検波出力であり、第4図Hは読み出し
ゲートPGの間にビデオメモリ19から読み出さ
れてアナログ信号に変換されたものである。
先の説明から理解されるようにアドレスカウン
タ38は角度信号AZPごとにリセツトされた後、
タイミングメモリ33が読み出される。1つのト
リガパルスTXGが発生し、第4図に示したよう
に所定の動作をし、すなわちその設定した探知レ
ンジについて第3図に示したようにタイミング信
号一組の一周期分を全部読み出し終らないと正し
い動作をしなくなる。何らかの理由によりタイミ
ングメモリの読み出し途中で角度信号が生じるよ
うなことがあると誤動作となる。このような誤動
作を避けるため前述したリミツタゲートLGが用
いられ、かつ例えば第5図に示すように構成され
る。すなわち端子101から角度信号が単安定マ
ルチバイブレータ102に与えられ、その単安定
マルチバイブレータ102の出力はアンドゲート
103に供給される。一方アンドゲート103に
は、ラツチ回路39の端子Hから第3図Hのリミ
ツタゲートLGが供給される。リミツタゲートLG
は第3図HよりわかるようにトリガパルスTXG
が発生した後に低レベルとなり、その探知レンジ
における受信処理に必要とする全てのタイミング
ゲート信号を読み出し終つた後において高レベル
となるものである。ゲート103の出力は単安定
マルチバイブレータ104に供給される。単安定
マルチバイブレータ104が駆動されるとその
出力が低レベルとなつてD型フリツプフロツプ1
05がプリセツトされてそのQ出力が高レベルと
なり、分周回路37からの次のクロツクによつて
D型フリツプフロツプ106にその高レベルが読
み込まれる。よつてそのフリツプフロツプ106
のQ出力によりアンドゲート35が開かれ、アン
ドゲート35を分周回路37のクロツクが通過
し、そのクロツクはインバータ108を通じてア
ドレスカウンタ38に供給される。このようにし
てアドレスカウンタ38のアドレス(計数値)は
クロツクごとに順次歩進する。その後、タイミン
グメモリ33から読み出されるリミツタゲート
LGはすべてのタイミングゲート信号が終わるま
で低レベルを維持する。従つてそのリミツタゲー
トLGが低レベルの間はゲート103がとじてお
り、その間に角度信号AZPが再び来てもゲート
103で阻止され、アドレスカウンタ38が途中
でリセツトされ、再び計数を開始するおそれはな
い。
しかしすべてのタイミングゲートの読み出しが
終わつた後にリミツタゲートLGが高レベルとな
り、その際にD型フリツプフロツプ105に低レ
ベルが読み込まれて、そのQ出力が低レベルとな
り次のクロツクによつてフリツプフロツプ106
に低レベルが読みこまれてその出力は高レベル
となり、その高レベルによつてアドレスカウンタ
38はリセツトされる。またD型フリツプフロツ
プ106のQ出力は低レベルとなつてゲート35
が閉じてアドレスカウンタ38はリセツト状態に
保持されたままとなる。次に角度信号が端子10
1に供給されると再び同様の動作を行う。
このようにして角度信号AZPが一回入力され
ると所定のタイミングゲート信号を発生し終わる
までは角度信号AZPによつてこの回路が再び駆
動されるのが阻止される。また所定のタイミング
ゲート信号を発生した後に、アドレスカウンタ3
8はリセツトされて次の角度信号AZPを待期す
る状態となる。
先に述べたようにアンテナの回転し始めはその
回転速度は設定したものに直ちにはならない。従
つて角度信号AZPの発生周期は長くなりトリガ
パルスTXGの発生周期も長くなつてパルス電波
を発生するための高圧パルス発生回路が正しく動
作しなくなる。このような状態では探知動作は正
しく行われないため、動作は停止される。このた
めに第6図に示すような異常検出回路が、第2図
中の送信器15内に設けられる。すなわち例えば
半導体集積回路UPC1042Cが制御回路71
として設けられ制御回路71は発振回路を含み、
電源端子72より電源電力が与えられ、その発振
出力は駆動回路73を通じてインバータ74を駆
動し、インバータ74は比較的高い正の直流電圧
端子75と負の直流電圧端子76との間の直流を
断続して、高い電圧にあげた後、整流して高い直
流電圧を出力する。いわゆるDC−DCコンバータ
を構成している。インバータ74の高い直流電圧
は高圧パルス発生回路77、いわゆるラインパル
サーに与えられ、これにより発生した高圧パルス
によりマグネトロン送信器78を駆動してパルス
電波を送出する。
制御回路71はその端子79に低レベルが与え
られていると動作し、従つて発振出力を駆動回路
73に供給する。しかし端子79に高レベルが与
えられると制御回路71は発振動作を停止し駆動
回路73は駆動されない。
端子81からトリガパルスTXG(又は角度信号
AZP)が入力されて抵抗器88、ダイオード8
9を通じてコンデンサ91に対する充電が行われ
る。そのコンデンサ91の電荷は抵抗器92,9
3を通じて放電される。コンデンサ91の電圧が
所定値以上の場合はその電圧によりトランジスタ
94が導通され、トランジスタ94のエミツタ出
力によつて更にトランジスタ95が導通される。
トランジスタ95のコレクタは制御回路71の端
子79に接続されており、従つてトランジスタ9
5が導通すると端子79が低レベルとなり、制御
回路71は動作状態となる。
しかし端子81に与えられるトリガパルス
TXGの周期が長くなると、コンデンサ91の電
圧が低くなつてトランジスタ94は不導通となり
これに基づいてトランジスタ95も不導通となつ
て端子79が高レベルとなり制御回路71は動作
を停止する。つまりトリガパルスTXGの周期が
長くなり、高圧パルス発生回路77が正しく動作
しない状態になると制御回路71が動作を停止
し、送信回路の動作が停止される。従つてアンテ
ナの回転速度が設定状態になると初めてパルス電
波が放射され、レーダの探知動作が行われる。抵
抗器88,92,93、コンデンサ91、トラン
ジスタ94,95などはトリガパルスTXGの周
期が所定値以上になるとこれを検出して送信回路
の動作を停止する異常検出回路96を構成してい
る。
なお各種タイミングゲートはタイミングメモリ
33を用いることなく、クロツクを分周する分周
器、アンドゲート、単安定マルチバイブレータな
どを組合せて発生してもよい。
「考案の効果」 以上述べたようにこの考案によればトリガパル
スTXGの発生周期が所定値以上に長くなると、
これが異常検出回路96で検出されて送信回路の
動作を停止させるため、正しく動作しない状態で
レーダが動作するおそれはない。同様に風圧によ
りアンテナの回転が乱れ、これにもとづきトリガ
パルスの発生周期が乱れ、その周期のずれが所定
値以上になるとパルス電波の送信が停止され、正
しく動作しない状態でレーダが動作することはな
い。
また先の例の場合は角度信号AZPが基準とな
つてトリガパルスTXGが発生され、この例では
アンテナ指向方向が0.1度回動するごとに1個の
トリガパルスTXGが発生し、CRT表示器24の
表示面に半径方向の掃引が1回行われ、つまり一
定角度範囲(0.1度の範囲)において2回の掃引
が行われることがなく、特に明るい掃引線が生じ
る恐れはなく、一様な明るさの表示が得られる。
またこの掃引は角度信号と角度信号の間に行わ
れ、その掃引途中で角度信号が発生して角度カウ
ンタ27の計数値が変化するようなことはない。
従つて角度信号が発生して角度カウンタ27の計
数値が変化し、角度電圧発生器28の出力にグリ
ツジが発生しても表示器24の表示は影響を受け
ない。
更にアンテナ回転周波数Nと送信パルスの繰り
返し周波数とは常に一定の比例関係になるた
め、ヒツト数NHは一定となりアンテナ回転数が
変動してもこれに影響されることなく角度あたり
の受信感度が一定のものとなる。例えば遠距離に
おいて送信繰り返し周波数を450Hzとし、アン
テナ指向性のビーム角度を1.2度とし、アンテナ
回転周波数を15RPMとするヒツト数は6である
が、アンテナ回転が20%あがるとヒツト数は5と
なり1だけ低下する。しかし前記例ではこのよう
なヒツト数の低下はない。
なお第2図においては受信信号をリタイミング
し、つまりメモリ19に書きこみさらにこれを読
み出したが、このようなことをすることなく、反
射信号の受信検波出力を表示器へ表示信号として
直接的に供給する、いわゆるアナログ式のレーダ
についてもこの考案を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の角度信号と送信繰り返しパルス
とが非同期の状態の動作状態を示す図、第2図は
この考案によるレーダの一例を示すブロツク図、
第3図はそのタイミングメモリ33の記憶例を示
す図、第4図は第2図の動作におけるタイミング
信号発生状態を示す図、第5図は角度同期回路3
4の具体例を示す図、第6図は異常検出回路の具
体例を示す図、第7図は高圧パルス発生回路の例
を示す図、第8図はその動作を示すタイムチヤー
トである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 レーダアンテナを回転させ、その回転と同期さ
    せてトリガパルスを発生させ、そのトリガパルス
    でラインパルサーを駆動して高圧パルスを発生
    し、その高圧パルスによりマグネトロン送信器を
    駆動してパルス電波を送信するレーダにおいて、 上記トリガパルスの周期が所定値以上ずれたこ
    とを検出する異常検出回路と、 その異常検出回路の出力で上記ラインパルサー
    の動作を停止する手段と、 を設けたことを特徴とするレーダ。
JP1984155222U 1984-10-15 1984-10-15 Expired JPH0342387Y2 (ja)

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JPS633229Y2 (ja) * 1980-05-07 1988-01-27

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