JPH0340354B2 - - Google Patents

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JPH0340354B2
JPH0340354B2 JP56112196A JP11219681A JPH0340354B2 JP H0340354 B2 JPH0340354 B2 JP H0340354B2 JP 56112196 A JP56112196 A JP 56112196A JP 11219681 A JP11219681 A JP 11219681A JP H0340354 B2 JPH0340354 B2 JP H0340354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はコンピユータトモグラフイ(CT)装
置に係り、さらに詳しくは、ポジトロンCT装置
の、特にポジトロンの消滅放射線を検出するのに
好適な同時計数回路に関するものである。 ポジトロンCT装置は、人体などの被検体内に
投与されたポジトロン放出核種の被検体内分布を
ブラウン管などの表示装置に描出する装置であ
る。被検体に投与されるポジトロン放出核種とし
ては、たとえば、11C,13N,18Fなどが利用される。
これらのポジトロン放出核種から放出されるポジ
トロンは物質内を数mm飛行し、そのエネルギーを
失い静止し、ついにはその近傍にある電子と結合
して消滅する。その結果、2個のガンマ光子(エ
ネルギー511keV)を互いに反対方向に放出する。
この一対のガンマ光子は消滅放射線と呼ばれてい
る。 被検体内に取込まれたポジトロン放出核種の位
置(あるいは分布)の検出は被検体をはさんで互
いに対向するように配置された放射線検出器群、
とくに、シンチレーシヨンカウンタ(以下、単に
検出器と呼ぶ)を用いて多方向から上記消滅放射
線の同時計数を測定することによつて行われる。
この方式は消滅放射線同時検出法、ACD法
(Annihilation Coincidence Detection Method)
と呼ばれ、すでに公知の技法である。 第1図は消滅放射線の同時計数検出の原理と、
ポジトロンCT装置の概略を示している。図にお
いて、1は被検体、2は検出器、3,3′は複数
の検出器2によつて構成される検出器群で検出器
群3,3′は対向設置してある(この図では説明
の簡略化のため検出器は5対になつている)。4
はポジトロンの消滅に伴つて放出される消滅放射
線、5は同時計数回路、6は検出器の番地決定回
路、7はデータ収集記録装置、8はデータ処理装
置、9はイメージ表示装置をそれぞれ示してい
る。いま、被検体1の外側に互いに対向して配置
された検出器群3,3′のうち、検出器2′と2″
の間で同時に消滅放射線4が同時計数回路5で検
出されたとすると、ポジトロンの消滅位置、近似
的にポジトロン放出核種の位置は検出器2′と
2″とを結ぶ直線上のどこかに存在することにな
る。以下、これらの対向する2個の検出器で結ば
れる各直線を同時計数対と呼ぶことにする。ま
た、同時計数対をつくる一対の検出器を検出器対
と呼ぶことにする。上記、消滅放射線4の同時計
数に関与した一対の検出器の番地は適宜、検出器
番地決定回路6で決定される。このようにして得
られた多数のデータはポジトロン放出核種の空間
分布を調べるのに都合の良い座標系で表現できる
ようにデータ収集記録装置7によつて収録され、
並び換えられる。続いて、データ処理装置8によ
つて再構成され、対向する検出器群3,3′によ
つて見込まれる被検体1の平面内におけるポジト
ロン放出核種の分布、すなわち断層イメージが合
成され、イメージ表示装置9によつて表示され
る。上記一連のデータ処理は、すでに公知である
X線CT装置と同じ技術を用いて一般的に行われ
ている。 近年、商用化されたポジトロンCT装置には被
検体位置を中心に検出器を六角形状に配列したも
のや、円形状に配列したものがある。 第2図は前記の検出器をリング状に配列した一
例を示している。図において、1は被検体、2は
検出器、3は前記検出器2をリング状に複数配列
した検出器群、4は前記した消滅放射線であり、
対向する2個の検出器間の同時計数対をそれぞれ
示している。また、図において便宜上、検出器の
数は40個になつているが、実際には例えば、頭部
用のポジトロンCT装置では50個〜200個程度、上
記の全身用ポジトロンCT装置では100個〜300個
程度で検出器リングの直径や検出器の寸法に依存
する。第2図に示すように複数個の検出器2をリ
ング状に配列した場合、六角形状の配列とくらべ
て同時計数対を検出する対向検出器の数をかなり
任意に選べること、及び第2図に示すように、検
出器2を密接して配列することにより被検体を見
込む立体角をムダなく有効にとれるため、検出器
の幾何学的な効率、すなわち感度を大きくできる
利点などがある。第2図に示すように、いまリン
グ状に等間隔に配列される検出器2の数を40個、
被検体をはさんで各検出器と対向する検出器の数
を20個(例えば検出器2aに対して検出器群2
b)とすると、得られる同時計数対の総数は20×
40/2=400本となる。これらすべての同時計数対
を検出するには同様に400個の同時計数回路およ
びそれらに対応する数の伝送線路が必要となる。
この場合、得られる同時計数対と検出器対の番地
が1対1で対応するためデータの扱いが単純にな
る長所をもつている反面、高速パルスを扱う同時
計数回路数や伝送線路の数を増やすことはパルス
波形の忠実な伝送を困難にするばかりでなく、パ
ルス相互の厳密なタイミングの調整箇所の増加,
電力消費量の増加,設置のためのスペースの増加
など回路設計の経済性、および実装技術の面から
みて好しくない短所がある。 これらの欠点を避けるため、従来装置では、検
出器をいくつかのグループに分け、グループ間で
同時計数を検出する方法が一般に実施されてい
る。 第3図はその方法を説明する図であつて、グル
ープ間の同時計数を検出するため、1グループあ
たりの検出器数を4個、対向検出器グループ数を
1グループとした場合を例にとつて示している。
グループ間の同時計数の検出方法は、本質的には
六角形状配列であつても、リング状配列であつて
も同一のものである。同図において前述の第1
図,第2図と同一符号を付してあるものは同一の
ものを示す。図中、10は検出器2のアナログ出
力信号を一定のパルス幅のデイジタル信号に変換
するタイムピツクオフ回路で、検出器個々に対応
して設けてある。11は各検出器群の出力を入力
とするOR回路、12は同時計数を十分な精度で
もつて検出するために、OR回路11の出力パル
ス幅を一定幅の狭いパルスにする波形整形回路、
13は波形整形回路12の出力の一致をとる
AND回路で、その出力段にはAND回路13の出
力を取扱い易いように任意のパルス幅に引き延ば
す波形整形回路21が設けてある。また、22は
消滅放射線が入射した検出器の番地(アドレス)
を決めるエンコーダ回路、23はエンコーダ回路
出力をラツチするラツチ回路、24はラツチ時間
を限定するリセツト回路、25はこの実施例の場
合、2ビツトで表わされる検出器の番地信号をそ
れぞれ示している。 いま、対向する2個の検出器群3中にある1個
あるいはそれ以上の検出器2に消滅放射線が入射
すると、それらの出力は各タイムピツクオフ回路
10,OR回路11,波形整形回路12を経て
AND回路13に入力される。このとき、消滅放
射線が同時に上記検出器群に入射したならば
AND回路13で一致が検出される。AND回路1
3の出力パルスの幅は長くても、せいぜい波形整
形回路12のそれと同じ幅であるからさらに後段
の波形整形回路21で適当な幅に変換される。2
1の出力はリセツト回路24に入力される。24
のリセツト信号は21の出力パルス幅に相当する
時間経過後、ラツチ回路23をリセツトする。 このようにして得られた、同時計数事象信号、
すなわち21の出力そして対向する2個の検出器
グループのうち、同時計数の検出に関与した各検
出器の番地信号25は同時に後段のデータ収集記
録装置7(第1図)に伝送される。このようにグ
ループ分けを行うことは各検出器群3に含まれる
個々の検出器2の出力をORする結果、すべて一
括して扱うことになり、あたかも1個の検出器群
を1個の検出器とみなして同時計数を検出するの
と同じである。グループ分けには付随的に検出器
群を1個の検出器とみなす結果、入力の計数率が
増加することにより放射線計測技術でよく知られ
ている、いわゆる数え落としの割合が前記の1対
1に対応の場合と比較して増加する欠点がある。
したがつて、図において1個の検出器によつて得
られる計数率をn0とすると、k個の検出器からな
るグループ1個によつて得られる計数率は、近似
的にkn0になる。タイムピツクオフ回路10の出
力パルスの幅をTとすると、OR回路11は入力
の1パルス毎に死時間Tをもつことになるので、
回路の死時間はkn0Tとなり、kの値が大きくな
るにつれてこの死時間は長くなる。さらに、同時
計数を検出するAND回路13の各入力はkn0
なるため、同時計数の数え落しはk2倍になる。す
なわち、グループ内の検出器数および対向グルー
プ数を増すにしたがつて数え落とされる同時計数
対数の割合が大きくなる。 前述の第2図は、一例として1グループあたり
の検出器数を“4”、全グループ数を“10”とし、
そして、対向グループ数を“5”にした場合にで
きる扇状の同時計数対を示している。同図で示し
たようにグループ分けによつてグループ間の同時
計数対の数は25本となり、同時計数回路の数は10
回路に減少することになる。このように検出器を
グループ分けすることによつていかに同時計数回
路の数が減少できるかがわかる。 また、第4図は、検出器リングの直径、検出器
の寸法および被検体の直径が与えられた場合に、
要求されるグループ分けの諸条件を示している。
図において、14は複数の検出器で成るリング、
4は同時計数対、1は被検体、Fは被検体の直
径、Dは検出器リングの直径、弧ab⌒はグループ
分けによつて1グループに含まれる検出器群が占
める領域、点a,bはそのグループ内に含まれる
検出器群のうち両端にある検出器の各位置、角度
θは点aにある検出器が被検体1を見込むのに必
要な開口角、弧eh⌒は上記開口角θを得るのに必
要となる対向検出器群が占める領域、点e,hは
上記対向検出器群のうち最とも外側にある検出器
の各位置、弧dg⌒は同様に点bにある検出器に要
求される対向検出器群が占める領域、点d,gは
上記対向検出器群のうち最も外側にある検出器の
各位置、cは検出器リング14および被検体1の
中心をそれぞれ示している。図からわかるように
グループ分けを行つた場合、弧ab⌒に属する検出
器のグループが被検体1を見込むためには対向検
出器のグループは弧dh⌒に等しいか、あるいはそ
れより大きい領域を占めていなければならない。
さらに、図からわかるように、点aにある検出器
とそれに対向する弧de内に含まれる検出器群と
によつてつくられる同時計数対(線分に対応
する同時計数対を除く)は、被検体の外側にあ
り、これらはいわば無駄な同時計数対である。同
様に、点bにある検出器にとつては弧gh⌒内の同
時計数対が無駄分に相当する。このような無駄な
同時計数対は検出器リング14上の各検出器から
被検体を見込む場合にかならず、できることは自
明であろう。 いま、検出器のグループ数をM、グループあた
りの検出器の数をK、対向する検出器のグループ
数をNとすると、1個の検出器が被検体1を見込
む場合に得られる同時計数対の数は次式で与えら
れる。 1/2MNK2−1/2MK(K−1) ……(1) (1)式において、第1項は得られる同時計数対の全
数を、第2項は上記のグループ分けによりできる
無駄分に相当する同時計数対の数を表わしてい
る。各検出器から被検体1を見込むための開口角
θは次式で与えられる。 θ=180゜×N−1/M ……(2) また、検出器リングの直径Dおよび上記グループ
分けによつて開口角θが決められた場合、見込み
うる被検体の直径Fは、次式で与えられる。 F=Dsioθ/2 ……(3) 従来、被検体を見込む同時計数対の対称性の見
地から、グループ数Mが奇数の場合、対向グルー
プ数Nは偶数、反対にMが偶数の場合、Nは奇数
になるようにグループ分けが行われてきている。
実際、「The Donner280−crystal Positron
Ring」装置の場合は280個の検出器を1グループ
あたり8個の検出器からなる35グループに分割
し、対向グループ数を14としている例がある。 いま、前述した(1)〜(3)式を用いて検出器リング
の直径D、および検出器の数を任意に選びそれぞ
れ、D=850mmφ,160個とした場合の最適なグル
ープ分けを検討すると表1のようになる。 表1において、*印は参考のため「The
Donner280−crystal Positron Ring」装置の場
合を示している。
【表】 ここで選ばれた各数値は前述した全身用のポジ
トロンCT装置のそれらと比較してかけ離れたも
のではなく、実際的な数値であることは言うまで
もない。表1において、記されている視野開口角
θおよび視野Fは、1個の検出器が被検体を見込
むのに必要な開口角θ、そして検出器リング直径
D、および開口角θが決められた場合に見込みう
る被検体の直径Fをそれぞれ言い換えたものであ
る。対向グループ数Nは与えられたグループ数M
に対して、視野Fが400〜450mm程度になるように
選ばれている。この数値は人体の横断イメージを
つくるのに妥当な値である。表1からわかるよう
に、グループ数M=10のとき、視野開口角θが最
大になり、それにともなつて視野Fおよび同時計
数対の数も増大する。いま、視野が400〜450mm程
度で十分であるとするならば、グループ数M=10
の場合の視野Fは500mm、M=20,40の場合はそ
れぞれ386mm,444mmであり、M=40のときが最適
な値になる。一方、必要な同時計数回路の数はグ
ループ数Mに対応し、グループ数が少なくなるほ
ど少なくてすみ前述したように実装上、非常に有
利となる。表1の例では回路の実装面からみてグ
ループ数が10の場合に最も有利となるが、Fが
大きい分だけムダな同時計数対を検出することに
なる。また、グループ数を少なくするにしたがつ
て対向グループ数をわずかに1あるいは2グルー
プ増減するだけで視野開口角、視野および同時計
数対の数が大きく変わる。このことはとくに与え
られた検出器配列の諸条件から任意に視野を設定
する上で非常に不利となる。 表2はグループ数M=10の場合に、表1で選ば
れた対向グループ数N=5に対して、N=3,
5,7としたときに視野などがどのように変わる
かを示したものである。
【表】 表2からわかるように、従来行なわれているよ
うなグループ分けでは前述したように視野などの
設定に融通性がなく、同時計数回路において無駄
な同時計数対を検出することになり、その結果、
開口角が大きく設定された場合、前述した数え落
としの割合をさらに増加させることになる。この
ことは高計数率のもとで行われる動態機能検査に
とつて、不利になるのは言うまでもない。 本発明の目的は、上記の従来技術の欠点をなく
した検出器のグループ分けに基づく同時計数回路
を提供することにある。 本発明はリング状に配列された前記検出器群の
グループ分けに関して、前記複数個のグループ内
に属する検出器群のうち、両側に位置する1個あ
るいは複数個の検出器の出力を欠除させて論理和
をとつた2種類の出力と、上記グループ内にある
全検出器の出力の論理和をとつた出力との3種類
の出力を合せもつたグループを構成することによ
つて、上記目的を達成したものである。 以下、本発明を具体的な実施例を述べながら説
明する。本発明の実施例を説明する前に表3によ
つて本発明の同時計数回路の原理を説明する。 表3は1例としてグループ数M=10、対向グル
ープ数N=4,4.5(検出器の数18個に相当する)
および5としたとき得られる視野開口角,視野お
よび同時計数対の数をそれぞれ示している。
【表】 表3からわかるように、回路の実装面から見て
グループ数が最少になるように固定されていても
対向グループ数を任意に選ぶことによつて、グル
ープ数を多くとつた場合と同じ効果を得ることが
できる。たとえば、表3に示す対向グループ数N
=4.5の場合と、表1に示すグループ数M=40、
対向グループ数N=15のそれらとを比較すると、
各値が一致しているのがわかる。したがつて、グ
ループ数を増加させないで、400〜450mm程度の視
野を確保するために、あるいは無駄なく同時計数
を検出するためには、対向グループの数Nを4あ
るいは4.5にすればよい。 第5図は本発明によるグループ分けの方法を示
している。図では1例としてリング状に配列され
た検出器群(1グループあたりの検出器数を4
個)は10グループに分割されている。図におい
て、1は被検体、14は検出器リング、15は検
出器グループ、検出器グループ15内の数字1〜
10は検出器グループの番号(以下、単にグループ
番号と呼ぶ)cは検出器リング14および被検体
1の中心、i〜nは各グループ内にある検出器の
位置(とくにi〜lはグループの内にある複数個
の検出器のうち最も外側にある検出器の位置)、
41,41′,42,42′はグループ分けによつ
て得られる扇状に広がる同時計数対のうち両端に
あるものをそれぞれ示している。従来のグループ
分けの方法によつて得られる同時計数対(第2図
の場合には)は対向グループ数Nが5の場合であ
つて、いま任意に選んだグループ番号1から被検
体を見込んだときグループ番号4〜8とによつて
つくられる同時計数対がそれらに対応する。この
とき得られる扇状の広がりをもつ同時計数対のう
ち両端にあるのはそれぞれ41と41′である。 本実施例によるグループ分けの方法はN=4あ
るいは4.5の場合であつてこれらを実現するため
に対向グループのうちグループ番号4と8にある
検出器群のうちmあるいはnより外側にある検出
器の出力を除いたものをあらたにそれらのグルー
プの出力とすればよい。すなわちN=4の場合に
はグループ番号4と8の外側の2個の検出器、N
=4.5の場合は同じく外側の1個の検出器の出力
を除いたものをそれぞれグループ番号4と8のグ
ループ出力とすればよい。その他の対向グループ
番号5、6、7については従来通りのまゝでよ
い。図からi,j,k,lのつくる扇形とくらべ
てi,j,m,nのつくる扇形の方が視野開口角
が小さくなり、その結果、むだな同時計数対を検
出しなくて済むことは明らかである。かくのごと
く上記の方法により従来のグループ分けの形式を
損わないでかつ対向グループ数を任意に選べるた
め、従来技術に伴うむだな同時計数の検出による
回路の死時間の短縮化が達成できる。 図においてグループ番号1にある検出器群をA
グループ、グループ番号4〜8にある検出器群を
Bグループと以下呼ぶことにする。前述したよう
に各検出器群はAグループにもなり、さらにBグ
ループにもなることは明らかであろう。 第6図は本発明によるグループ分けの具体的な
実施例を示したものである。なお、ここでは回路
の原理は既に第3図において言及されているので
省略する。さらに、検出器の番地を決めるエンコ
ーダ回路22、ラツチ回路23、およびリセツト
回路24については基本的には第3図の場合と同
じ構成であることから説明を省略する。同図にお
いて、2は検出器、3A,3Bは4個の検出器を
1グループとしたA,Bグループの検出器群、1
0は検出器2に対応して設けたタイムピツクオフ
回路、11a,11bは1グループの検出器群の
出力のオアをとるOR回路、11cはそのOR回
路11a,11bの出力オアをとるOR回路で、
Aグループのオア出力16aは波形整形回路12
aに入力され、Bグループのオア出力16bは
OR回路11dに入力してある。17,18は検
出器群3A,3Bにある検出器のうち両端にある
検出器の出力を除いた出力である。Aグループで
示せば、紙面上段から3段目までの検出器出力は
17で、紙面下段から3段目までの検出器出力は
18である。11dはBグループの検出器群の出
力オアをとるOR回路で、それぞれBグループの
OR回路11a〜11cの出力を入力としてい
る。OR回路11dの出力は波形整形回路12b
を介してAND回路13の一方の入力端子に入力
されている。このAND回路13の他方の入力端
子には前記波形整形回路12aの出力が入力さ
れ、そのAND回路13の出力には波形整形回路
21が接続してある。 第6図では、対向グループ数N=4.5の場合を
示すものであつて、1グループあたりの検出器数
は4個としている。そして、Aグループとして扱
われるグループは、検出器群の出力としてOR回
路11cの出力16aを、Bグループとして扱わ
れるグループのうちリング上の両端に位置するグ
ループは出力17あるいは18を、上記に該当し
ないBグループの出力はAグループと同じくOR
回路の出力16bをそれぞれAND回路13に入
力すればよい。 さらに、もう一つの対向グループ数N=4とし
た場合における実施例を第7図に示す。同図にお
いて、第6図と同一符号を付してあるものはそれ
と同一機能を有するものであるが、同実施例では
検出器の出力回路構成を異にしている。すなわち
タイムピツクオフ回路10aと10b,10cと
10dをそれぞれOR回路11a,11bの入力
とし、その両OR回路の出力はOR回路11cに
入力してある。したがつて、OR回路にてオアさ
れた検出器群内の全検出器の出力は16aとな
る。また、19,20は検出器群3A,3Bにあ
る検出器のうち、前半部および後半部にある検出
器の出力をOR回路11a,11bにてオアされ
たそれぞれの出力である。 この場合には、Aグループとして扱われるグル
ープの出力は出力16aを、Bグループとして扱
われるグループのうちリング上の両端に位置する
グループは出力19あるいは20を、上記に該当
しないBグループの出力はAグループと同じく出
力16aをそれぞれOR回路11d、波形整形回
路12bを介してAND回路13に入力すればよ
い。 第8図aは本発明に基づくポジトロンCT装置
全体の同時計数回路の構成例を示す。この実施例
では、検出器は6グループに分割され、各グルー
プの出力信号はこれに対向する3グループの出力
信号との間で同時計数を検出するように設計され
ている。各グループの検出器数は4で第6図に示
されている場合と同一としている。第8図におい
て第6図と同一符号を付してあるものはそれと同
一機能を有するものである。26は装置全体の同
時計数の発生を示す信号(イベント信号)を生成
するOR回路である。27は第8図bに示したよ
うに第6図に示されている回路の一部をまとめて
表現したもので、その出力信号については、Gを
グループ番号とするとき、Ga,Gbはグループ内
の検出器の出力信号のうち、一方の端から1個ま
たは複数個の検出器の出力信号を欠除させて論理
和をとつたグループの出力信号、Gcはグループ
内のすべての検出器の出力信号の論理和をとつた
グループの出力信号を示す。各グループの3種の
出力信号は第8図aの左側に示したようになつて
いる。これらの出力信号を組合せて装置全体の同
時計数回路が構成され、これが第8図aの右側に
示されている。第8図aの左側と右側に示された
回路の間は実際には対応する信号の端子間が接続
されるが、簡単のため省略してある。なお、第8
図aの同時計数回路では、たとえばグループ1の
出力信号1cとグループ4の出力信号4cとの同
時計数は二つのAND回路13で検出されるが、
装置全体の同時計数の発生を示す信号としては
OR回路26で一つになるので問題はない。ま
た、同時計数を検出したとき、これに係る検出器
の番地(アドレス)を出力する必要があるが、こ
れは第3図に示されている方法と同一の方法で処
理されるので、第8図aでは省略した。 上記したように、本発明に基づき、検出器のグ
ループ分けにより構成した第8図aの同時計数回
路の例では、対向グループ数N=2.5となつてお
り、視野外に位置する同時計数対を少なくし、計
測データの数え落しの割合を低くすることが可能
になる。 上記実施例では、グループあたりの検出器の数
を4個としているが、その他の任意に選んだ数で
あつても何ら問題はなく、同様な方法でもつて拡
張することができるのは明らかである。 また、本回路手段は、不均等間隔に配列された
検出器群の場合においても有効であることは明ら
かである。なお、第7図では第6図と同様の理由
から回路の説明およびエンコーダ回路22、ラツ
チ回路23、リセツト回路24は省略している。 上記実施例で示すグループ分けの方法は、検出
器リングを数層に重ね合せて構成される、いわゆ
る多層横断イメージを同時に得るポジトロンCT
装置などに対しても、さらには同じ目的で各層間
における横断イメージをつくるために行われる各
層間での同時計数対の検出の手段をもつポジトロ
ンCT装置に対しても適用されることは言うまで
もない。 上述の実施例からも明らかなように本発明によ
れば、複数の検出器をグループ分けする利点を損
なうことなく対向グループ数を任意に選ぶことが
できる故、同時計数回路の数を増やすことなくグ
ループ分けができ、かつ、無駄な同時計数対を検
出しなくて済み同時計数回路における信号の数え
落としを減らすことができる等の利点並びに効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は基本的なポジトロンCT装置概念図、
第2図はリング状に配列された検出器群からなる
ポジトロンCT装置の概念図、第3図はグループ
間における同時計数対検出の方法を説明する回路
構成図、第4図はグループ分けにかかわる基本的
な考え方を説明する概念図、第5図は本発明によ
るグループ分けにかかわる効果を説明するための
概念図、第6図,第7図,第8図は本発明による
同時計数回路の実施例を説明するための回路構成
図である。 2……検出器、3A,3B……検出器群、10
……タイムピツクオフ回路、11a〜11d……
OR回路、12a,12b,21……波形整形回
路、13……AND回路、22……エンコーダ回
路、23……ラツチ回路、24……リセツト回
路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 被検体の周囲に配列した検出器を複数個のグ
    ループに分割し、各グループに属する検出器の出
    力信号の論理和をとつてグループの出力信号と
    し、各グループの出力信号の間の同時計数を検出
    するポジトロンCT装置における同時計数回路に
    おいて、各グループに、グループ内のすべての検
    出器の出力信号の論理和をとる手段と、グループ
    内の検出器の出力信号のうちグループの一方の端
    から1個または複数個の検出器の出力信号を欠除
    させて論理和をとる手段と、グループ内の検出器
    の出力信号のうちグループ他方の端から1個また
    は複数個の検出器の出力信号を欠除させて論理和
    をとる手段とを設け、各グループの出力信号と、
    このグループに対向する複数個のグループの出力
    信号との間で同時計数を検出する場合、対向する
    複数個のグループのうち両端に存在するグループ
    については、対向するグループの端に対応するグ
    ループの端から1個または複数個の検出器の出力
    信号を欠除させて論理和をとつた出力信号との間
    で同時計数を検出し、対向する複数個のグループ
    のうち両端に存在しないグループについては、グ
    ループに属するすべての検出器の出力信号の論理
    和をとつた出力信号との間で同時計数を検出する
    ポジトロンCT装置における同時計数回路。
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